3 監視および管理タスク
自律型データベースを検出した後、Oracle Enterprise Manager for Autonomous Databasesを使用して、次の監視および管理タスクを実行できます。
次の表に示す情報を確認する際には、次の点に注意してください。
- Autonomous Databaseの場合、Oracle Enterprise ManagerにはOracle Databases用に提供されている機能の一部が提供されています。次の表にある「詳細」リンクでは、Oracle Enterprise ManagerのOracle Databasesサポートに関する一般的な情報が表示され、すべての機能がAutonomous Databaseで使用できない場合があります。
- 他の「パフォーマンス」、「セキュリティ」、「スキーマ」および「管理」ページに移動するユーザー・インタフェースのオプションをクリックすると、「データベース・ログイン」ページが表示され、データベース管理ユーザーの資格証明を入力する必要があります。これらの資格証明は、名前付き資格証明として構成することもできます。名前付き資格証明の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイドの資格証明管理を参照してください。
タスク | 説明 |
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ホーム・ページでのAutonomous Databaseの状態およびワークロードの監視 |
Autonomous Databaseのホーム・ページに移動するには:
ホーム・ページでは、次の項目を予防的に監視できます。
詳細の参照先は、次のとおりです。
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Autonomous DatabaseでSQLを実行するためのジョブの作成 |
Oracle Enterprise Managerのジョブ・システムを使用すると、一般的な実行タスクを自動化するために定義するスケジュール可能な作業単位であるジョブを作成、管理および編集できます。Autonomous Databasesでは、「SQLの実行」ジョブ・タイプを使用して、SQLコマンドの実行を自動化およびスケジュールできます。 Autonomous Databaseの「SQLの実行」ジョブを作成するには:
ジョブが正常に作成されたという確認メッセージが「ジョブ」ページに表示されます。 Enterprise Managerジョブの詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud Controlモニタリング・ガイド』のジョブ・システムの目的および概要を参照してください。 |
「パフォーマンス・ハブ」、「SQLモニタリング」、「AWR」および「アドバイザ」ページでのパフォーマンスの監視および問題の診断 |
Oracle Enterprise Managerを使用すると、Autonomous Databaseのパフォーマンスを監視し、最適に実行されることを確認できます。 Autonomous Databaseのホーム・ページの「パフォーマンス」メニューから、次のオプションのいずれかを選択できます。
詳細の参照先は、次のとおりです。
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SQLパフォーマンス・アナライザ・ワークフローを使用した、オンプレミス・データベースからAutonomous Databaseへの移行のテスト |
Oracle Enterprise ManagerでSQLパフォーマンス・アナライザ・ワークフローを使用すると、オンプレミス・データベースからAutonomous Databaseへの移行の影響をSQLチューニング・セットのパフォーマンスに基づいてテストできます。 前提条件ステップとして、次の作業が必要になります。
オンプレミス・データベースからAutonomous Databaseへの移行をテストするには:
詳細の参照先は、次のとおりです。
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オンプレミス・データベースからAutonomous DatabaseへのSQLチューニング・セット(STS)のコピー |
Oracle Enterprise Managerでは、Oracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージ経由で、Enterprise Managerで検出されたオンプレミス・データベースから、Enterprise Managerで検出されたAutonomous DatabaseにSTSをコピーできます。 STSのコピー方法の詳細は、オンプレミス・データベースからAutonomous DatabaseへのSQLチューニング・セットのコピーのチュートリアルを参照してください。 |
Autonomous Databaseのバックアップ、リカバリ管理および監視 |
Oracle Enterprise Managerを使用すると、Autonomous Databaseのバックアップのリストを監視し、オンデマンド・バックアップをスケジュールして、リストア操作を実行できます。 この機能を使用する前提条件として、次のことを行う必要があります。
「バックアップ」ページに移動するには、自律型データベースのホーム・ページの「可用性」メニューで「バックアップ」を選択します。「Oracle Cloud Infrastructure資格証明」ページで、ホストおよびOracle Cloud Infrastructureに対してEnterprise Managerで定義された名前付き資格証明を指定します。名前付き資格証明およびその適用の詳細は、Oracle Enterprise Manager Cloud Controlセキュリティ・ガイドの名前付き資格証明を参照してください。 「バックアップ」ページでは、次のことができます。
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データベース移行ワークベンチを使用したオンプレミス・データベースからAutonomous Databaseへのワークロードの移行 |
サポートされる移行方法、前提条件のタスク、移行ステップなどの詳細は、Oracle Enterprise Manager Database Migration WorkbenchガイドのDatabase Migration Workbenchを参照してください。 |
Autonomous Databaseの安全性の維持 |
Oracle Enterprise Managerには、データベースへのアクセス方法および使用方法を制御するセキュリティ機能が提供されています。 Autonomous Databaseのホーム・ページの「セキュリティ」メニューから、次のオプションのいずれかを選択できます。
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機密データのマスクおよびサブセット | Oracle Enterprise Manager 13cリリース5更新10 (13.5.0.10)以降では、Enterprise ManagerでAutonomous Database用のOracle Data Masking and Subsettingソリューションを使用して、本番環境以外でのデータ露出を最小限に抑えます。この包括的なソリューションのコンポーネントを使用すると、機密性の高い本番データを検出してマスクし、関連データのみを共有できます。
Data Masking and Subsettingコンポーネントにアクセスするには、Autonomous Databaseのホーム・ページに移動し、「セキュリティ」メニューをクリックします。Data Masking and Subsettingのコンポーネントには次のものがあります。
Autonomous Database用にData Masking and Subsettingを使用する前に、前提条件となる次のタスクを実行する必要があります。
Data Masking and Subsettingコンポーネントおよび一般的なワークフローの使用方法の詳細は、次を参照してください:
Autonomous Databaseからのエクスポートされたマスキングおよびサブセッティング・データの抽出
なお、Autonomous Databaseの場合、エクスポート内マスキング中に作成されたデータベース・ディレクトリ( |
スキーマ管理タスクの実行 |
Oracle Enterprise Managerでは、表、索引、ビューなどのデータベース・オブジェクトのすべての側面を管理できる包括的なツール・セットが提供されます。 Autonomous Databaseのホーム・ページの「スキーマ」メニューから、次のいずれかのオプションを選択して、スキーマ・オブジェクトの作成、編集、表示などの基本的なタスクを実行できます。
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「ディレクトリ・オブジェクト」での作業 |
Oracle Enterprise Managerの「ディレクトリ・オブジェクト」ページで、Autonomous Databaseのデフォルトおよびカスタム作成されたディレクトリを表示できます。また、ディレクトリ・オブジェクトを作成して、ディレクトリからOracle Cloud Infrastructureオブジェクト・ストレージへ、オブジェクト・ストレージからディレクトリへファイルを転送することもできます。 Autonomous Databasesでのディレクトリ管理の詳細は、次を参照してください。
「ディレクトリ・オブジェクト」ページに移動するには、「スキーマ」メニューから「データベース・オブジェクト」を選択し、「ディレクトリ・オブジェクト」を選択します。「ディレクトリ・オブジェクト」ページにアクセスしてタスクを実行するには、管理者権限が必要です。 ディレクトリ・オブジェクトを作成するには、次の手順を実行します。
ディレクトリ・オブジェクトの作成後に、「ディレクトリ名」列でディレクトリの名前をクリックし、対応する「ファイル」ページに移動します。「ファイル」ページでは、ディレクトリ内のすべてのファイルを表示し、次のタスクを実行できます。
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Autonomous Database – サーバーレスからターゲット・データベースへのデータベース・リンクの作成 |
データベース・リンクを使用すると、オブジェクトにアクセスしてリモート(ターゲット)データベースで操作を実行できます。データベース・リンクはスキーマ内オブジェクトとして保存されます。ターゲット・データベースへのデータベース・リンクは、Autonomous Database - サーバーレスからのみ作成できます。ただし、ターゲット・データベースは、Autonomous Database、Database Cloud Serviceインスタンス、またはスキーマ内のオンプレミス・データベースにすることができます。データベース・リンクを使用するには、TCPS認証を使用するようにターゲット・データベースを構成し、ウォレット( Oracle Enterprise Managerでデータベース・リンクを作成する前に、次の作業を実行する必要があります。
「データベース・リンク」ページに移動するには、「スキーマ」メニューから「データベース・オブジェクト」を選択し、「データベース・リンク」を選択します。「データベース・リンク」ページでは、スキーマにすでに作成されているデータベース・リンクがあれば表示できます。また、データベース・リンクを作成できます。 データベース・リンクを作成するには:
データベース・リンクの作成後、「アクション」列のアイコンをクリックし、「テスト」をクリックしてデータベース・リンクへの接続をテストします。データベース・リンクを削除するには、「アクション」列のアイコンをクリックして、「削除」をクリックします。 |
ストレージ管理や自動化メンテナンスなどのデータベース管理タスクの実行 |
Oracle Enterprise Managerでは、Autonomous Databaseのストレージ構造を表示および管理できます。 Autonomous Database-専用のホーム・ページにある「管理」メニューから、次のいずれかのオプションを選択できます。Autonomous Database-サーバーレスの場合、「記憶域」オプションは使用できません。
詳細の参照先は、次のとおりです。
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