新しいストレージ・アレイの作成と構成

Webコンソールの「ストレージ」ページを使用して、Cockpit管理者は、独立したディスクの冗長アレイを作成できます。

システムで使用するストレージ・アレイの作成には、次のプロセスが必要になります:
  1. RAIDデバイスを作成します。
  2. パーティションなしでRAIDデバイスをフォーマットするか、RAIDデバイスをパーティション化するか、ボリューム・グループのRAIDデバイス部分をフォーマットします。
  3. RAIDデバイスをマウントします。

前提条件

ステップ

ホスト・システムに独立したディスクのストレージ・アレイを作成するには、次のステップを実行します。

  1. 「ストレージ」ページで、「デバイス」表を見つけて、ハンバーガ・アイコン・メニュー(3本の積上げ横線)からRAIDデバイスの作成を選択します。
    RAIDデバイスの作成ダイアログが表示されます。
  2. RAIDデバイスの作成ダイアログで、次の操作を実行します。
    1. 次のプロパティを指定します。
      名前 「名前」テキスト・ボックスで、ストレージ・アレイを説明するようなわかりやすい名前を指定します。
      RAIDレベル 「RAIDレベル」ドロップダウン・リスト・ボックスで、適切なソフトウェアRAIDレベルを選択します。詳細は、「ソフトウェアRAIDレベル」を参照してください。
      チャンク・サイズ 「チャンク・サイズ」ドロップダウン・リスト・ボックスで、デフォルトの事前定義済の値(512 KiB)を選択します。

      ノート:

      「チャンク・サイズ」の値では、データ書込みのブロック・サイズを指定します。チャンク・サイズが512 KiBの場合は、最初の512 KiBが最初のディスクに書き込まれ、2番目の512 KiBが2番目のディスクに書き込まれ、3番目のチャンクが3番目のディスクに書き込まれます。RAID構成に3つのディスクがある場合、4番目の512 KiBは最初のディスクに再度書き込まれます。
      ディスク 「ディスク」ドロップダウン・リスト・ボックスで、RAIDセットに含めるディスクに応じたチェック・ボックスを選択します。

      ノート:

      必要なディスクの数は、割り当てたRAIDレベルによって異なります。
    2. 「作成」をクリックします。
      新しく作成したRAIDデバイスが「デバイス」表に表示されます。
  3. 次のいずれかを実行して、新しく作成したRAIDデバイスをフォーマットしてマウントします。
    • RAIDデバイスをパーティション分割してマウントします:

      -または-

    • パーティションなしでRAIDデバイスをフォーマットしてマウントします:
      1. 「ストレージ」ページで、「デバイス」表から新しく作成したRAIDデバイスを選択します。

        ストレージ[RAID名]ページが表示されます。

      2. ストレージ[RAID名]ページのRAIDデバイスの詳細に続く「コンテンツ」表で、新しく作成したRAIDデバイスをクリックして、「フォーマット」を選択します。

        「フォーマット」ダイアログが表示されます。

      3. 「フォーマット」ダイアログで、次のプロパティを指定して、「フォーマット」をクリックします。
        名前 「名前」テキスト・ボックスに、新しく作成したRAIDファイル・システムの名前を入力します。
        タイプ 「タイプ」ドロップダウン・ボックスで、ファイル・システムのフォーマット・タイプを選択します。次に例を示します:
        • XFS (推奨) - Oracle Linuxシステムのディスク・デバイスのためのデフォルトの高パフォーマンスでスケーラブルなファイル・システム形式。
        • EXT4 - ext3ファイル・システムのスケーラブルな拡張です。
        • ファイル・システムなし - データは単一の大きなデータ本体として保存され、データの部分がどこにあるかを知る方法や、その部分を後で表示して取得する方法はありません。
        上書き 次のいずれかを実行します。
        • 「上書き」チェック・ボックスをクリアします。このオプションは既存のデータを上書きすることなく、ヘッダーのみを上書きします。

          ノート:

          ヘッダーのみの上書きは、より高速なプロセスとみなされていますが、削除したデータがリカバリ可能になることがあるために安全性は低下します。
        • 「上書き」チェック・ボックスを選択します。選択すると、削除されたデータはゼロで上書きされ、削除したデータの回復ができなくなります。

          ノート:

          上書きプロセスは時間がかかりますが、削除されたすべてのデータがゼロで上書きされるために安全性の高いオプションとみなされています。
        マウント・ポイントとマウントのオプション 次の操作を実行します:
        1. 「マウント・ポイント」テキスト・ボックスで、RAIDデバイスをマウントするパスを指定します。
        2. 該当するすべてのマウント・オプションのチェック・ボックスを選択します。
        暗号化 (使用可能な場合) 「暗号化」ドロップダウン・リスト・ボックスで、適切な暗号化オプションを選択します。詳細は、「LUKSを使用したディスク・デバイスのロック」を参照してください。

        指定したファイル・システム・タイプとRAIDサイズによっては、フォーマットに数分かかることがあります。

        フォーマット・プロセスが完了すると、新しくフォーマットされたRAIDデバイスに関するファイル・システムの詳細が「ファイルシステム」タブに表示されます。

        RAIDデバイスは、システムで(指定したマウント・オプションに応じて)使用する準備ができています。

      -または-

    • ボリューム・グループの一部としてRAIDデバイスをフォーマットしてマウントします:
      1. RAIDデバイスを新しいボリューム・グループに追加します。「ボリューム・グループの作成」を参照してください。
      2. RAIDボリューム・グループから論理ボリュームを作成します。「論理ボリュームの作成」を参照してください。
      3. RAIDボリューム・グループ内で論理ボリュームをフォーマットしてマウントします。「論理ボリュームのフォーマットとマウント」を参照してください。