OracleConnectionメンバー

OracleConnectionメンバーは、次の表にリストされています。

OracleConnectionコンストラクタ

OracleConnectionコンストラクタを、表6-44にリストします。

表6-44 OracleConnectionコンストラクタ

コンストラクタ 説明

OracleConnectionコンストラクタ

OracleConnectionクラスの新規インスタンスをインスタンス化します(オーバーロード)

OracleConnection静的メソッド

OracleConnection静的メソッドを、表6-45にリストします。

表6-45 OracleConnection静的メソッド

メソッド 説明

ClearAllPools

すべての接続プールからすべての接続がクリアされます。

ClearPool

指定のOracleConnectionオブジェクトに関連付けられている接続プールがクリアされます

ClearInteractiveTokenCache

ODP.NETキャッシュから接続プール、Azure ADおよびOCI IAMアクセス・トークンをクリアします。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

Equals

System.Objectからの継承(オーバーロード)

UnregisterCloudConfigNotification

クラウド・プロバイダの変更通知の受信からOracleConnectionを登録解除します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

OracleConnectionプロパティ

OracleConnectionプロパティを、表6-46にリストします。

表6-46 OracleConnectionプロパティ

プロパティ 説明

AccessToken

接続でOracleAccessTokenを取得または設定するために使用します

ActionName

接続のアクション名を指定します

AllowCertificateSelectionUI

MCSウォレットの場所を使用する場合に、ユーザーがデータベース接続用のグラフィカル・インタフェースを介して特定のTLS/SSL証明書を選択できるようにするかどうかを示します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

AutoCommit

各SQL文を暗黙的にコミットするか、明示的なコミットが発生するまでコミットしないかを示します

AutoProxy

ODP.NET接続にHTTPSプロキシ・サーバーを使用できるようにします

BindByName

コレクションのバインディング・メソッドを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ChunkMigrationConnectionTimeout

この設定は、指定した時間内に移行が完了または失敗するまで接続リクエストを一時停止した後、リクエストされたデータを使用して正しいシャードに接続します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ClientId

接続のクライアント識別子を指定します

ClientInfo

接続のクライアント情報を指定します

CommandTimeout

例外で実行を終了するまでコマンドの実行を可能にする秒数を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ConnectionIdPrefix

接続識別子に文字列を追加して、特定のアプリケーションの接続を識別します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ConnectionString

Oracleデータベースへの接続に使用される接続情報またはURLを指定します

ConnectionTimeout

Openメソッドが要求を終了する前にプールされた接続の取得に要する最大時間を示します。

ConnectionType

特定の接続オブジェクトがTimesTenデータベース接続またはOracle Database接続に関連付けられているか、あるいは物理接続に関連付けられていないかを判別します

ODP.NET管理対象ドライバおよびODP.NET Coreでは使用できません

Container

System.ComponentModel.Componentからの継承

Credential

接続でOracleCredentialオブジェクトを取得または設定するために使用します。

Database

サポート対象外

DatabaseCharset

接続に対してCHARデータベース文字セットを指定します。また、接続の確立を最適化するために使用されます

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

DatabaseNCharset

接続に対してNCHARデータベース文字セットを指定します。また、接続の確立を最適化するために使用されます

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

DatabaseDomainName

接続の設定先データベース・ドメインの名前を指定します

DatabaseEditionName

OracleConnectionオブジェクトのエディション名を設定または取得します

DatabaseMaxIdentifierLength

接続でサポートされる最大識別子長を指定します

DatabaseName

接続の設定先データベースの名前を指定します

DataSource

接続するデータベースを識別するOracle Netサービス名、接続記述子または簡易接続ネーミングを指定します

DRCPConnectionClass

ODP.NET接続で使用されるDRCP接続プールを識別する論理名を指定します

DRCPPurity

アプリケーションがプールされたセッションを再利用できるか(Pooled)、新しいセッションを使用する必要があるか(New)を指定します

FetchSize

1回のデータベース・ラウンドトリップでフェッチしたデータをプロバイダがキャッシュするために割り当てる合計メモリー・サイズをバイト単位で指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

HostName

接続の設定先ホストの名前を指定します

HttpsProxy

HTTPSプロキシ・サーバーを指定します

HttpsProxyPort

HTTPSプロキシ・サーバーのポート番号を指定します

InstanceName

接続の設定先インスタンスの名前を指定します

IsInTransaction

現行アプリケーションがトランザクション内にあるかどうかを示します

IsNNEChecksummed

接続でOracle Database Native Network Encryption (NNE)チェックサムを使用するかどうかを示します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

IsNNEEncypted

接続でOracle Database Native Network Encryption (NNE)を使用するかどうかを示します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

IsTLSEncrypted

接続でTCPS、SSLまたはTLSを使用するかどうかを示します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

IsolationLevel

ローカル・トランザクションの分離レベルを指定します

KeepAlive

アイドル状態の接続を存続するかどうかを指定します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

KeepAliveInterval

確認されなかったプローブ後から新しいプローブが送信されるまでの間隔を指定します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

KeepAliveTime

キープアライブ・プローブが送信されるまでのアイドル時間を指定します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

MaxStatementCacheSize

自動チューニングが有効化されている場合にキャッシュできる文の最大数を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ModuleName

接続のモジュール名を指定します

OciCompartment

ターゲット・データベースのコンパートメントのOracle Cloud Identifier (OCID)を取得または設定します

OciDatabase

ターゲット・データベースのOracle Cloud Identifier (OCID)を取得または設定します

OciIamUrl

データベース・トークンを取得するためにURLエンド・ポイントを取得または設定します

OciTenacy

データベース・トークンを取得するためにIAMユーザーのクラウド・テナンシのOracle Cloud Identifier (OCID)を取得または設定します

PasswordAuthentication

接続のPASSWORD_AUTHパラメータ値を設定します

PDBName

セッションが接続されているプラガブル・データベースの名前の設定および取得に使用されます

Pipelining

データベース・サーバー側での非同期実行を有効にします

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

PoolName

.NETメトリックまたはパフォーマンス・カウンタでのそのプールを一意に識別する名前を指定します。

ODP.NET管理対象外ドライバとODP.NET管理対象ドライバでは使用できません

ProviderName

ODP.NETプロバイダのタイプおよびバージョンを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ProviderNuGetVersion

ODP.NET NuGetのバージョン番号を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ProviderVersion

ODP.NETアセンブリ・バージョンを指定します

RemoteConfigurationFiltering

ウォレットやtnsnames.oraファイルなどのローカル構成ファイルのアクセスを、一元化された構成プロバイダから許可するかどうかを指定します

Roles

接続に関連付けられているOracleRoleCollectionオブジェクトを取得します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

RowsToFetchPerRoundTrip

データベース・ラウンドトリップ当たりの合計取得行数を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SDU

クライアントとサーバー間のOracleネットワーク通信のセッション・データ・ユニット・サイズ(SDU)を指定します。

ServerVersion

OracleConnectionが接続を確立するOracleデータベースのバージョン番号を指定します

ServiceName

接続の設定先サービスの名前を指定します

ServiceRelocationConnectionTimeout

使用不能になっているサービスへの接続を再試行する前に待機する時間を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SessionlessTransactionOptions

セッションレス・トランザクションのオプションを示します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SessionlessTransactionId

セッションレス・トランザクション識別子を返します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

Site

System.ComponentModel.Componentからの継承

SqlNetAllowedLogonVersionClient

特定のOracleConnectionオブジェクトに使用される最小認証プロトコルを指定します

SqlNetAuthenticationServices

このプロパティは、SSL付きTCP/IPなどの1つ以上の認証サービスを有効にします。

SqlNetCryptoChecksumClient

チェックサム・クライアントの動作を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SqlNetCryptoChecksumTypesClient

クライアントが使用できるチェックサム・アルゴリズムを指定します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SqlNetEncryptionClient

暗号化クライアントの動作を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SqlNetEncryptionTypesClient

クライアントが使用できる暗号化アルゴリズムを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SSLCertificateThumbprint

ODP.NET接続で使用する証明書ストア内のTLS/SSL証明書サムプリントを指定します

SSLServerCertDN

サーバー証明書DNの検証に使用される識別名(DN)文字列を設定します

SSLServerDNMatch

サーバー証明書の識別名(DN)検証を有効にします

SSLVersion

接続に使用するSSL/TLSバージョンを設定します

State

接続の現在の状態を指定します

StatementCacheSize

この接続に関連付けられた文キャッシュの現在のサイズを指定します

SuppressGetDecimalInvalidCastException

InvalidCastExceptionを抑制し、28または29の精度に四捨五入された.NET Decimalとして表すことができるOracle NUMBER値を返すかどうかを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

SwitchedConnection

戻されたプールされた接続が、必要なプラガブル・データベースに接続するためにサービス名(ServiceName)またはプラガブル・データベース(PDBName)を変更した場合、このプロパティは接続の切り替えを考慮します

TAFMode

接続での透過的アプリケーション・フェイルオーバー動作の構成

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

TnsAdmin

tnsnames.oraまたはsqlnet.ora(あるいはその両方)のディレクトリの場所を指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

TokenAuthentication

接続のTOKEN_AUTHパラメータの値を設定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

TokenLocation

署名トークンと秘密キー・ファイルが配置されている接続のトークンの場所のパスを取得または設定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

UseClientInitiatedCQN

クライアント開始の連続問合せ通知(CICQN)を使用するか、永続接続に依存しない従来の連続問合せ通知(CQN)を使用するかを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

UseHourOffsetForUnsupportedTimezone

.NETロケールに関連付けられているOracleタイムゾーンのリージョン名が、使用されているOracleデータベースでサポートされていない場合に、時間オフセットをセッションのタイムゾーンに使用できるかどうかを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

UseSNI

Server Name Indication (SNI)を使用するかどうかを指定します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

WalletLocation

ウォレットの場所を指定しますウォレットは、SSL/TLSによって処理される証明書、キーおよびトラストポイントです

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

WalletPassword

PKCS #12ウォレットを復号化するためのパスワードを格納します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

OracleConnectionパブリック・メソッド

OracleConnectionパブリック・メソッドを、表6-47にリストします。

表6-47 OracleConnectionパブリック・メソッド

パブリック・メソッド 説明

BeginRequest

アプリケーション・コンティニュイティの使用時に明示的なリクエスト境界を開始します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

BeginSessionlessTransaction

新しいセッションレス・トランザクションを開始し、そのグローバル・トランザクション識別子を返します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

BeginTransaction

ローカル・トランザクションを開始します(オーバーロード)

ChangeDatabase

サポート対象外

Clone

OracleConnectionオブジェクトのコピーを作成します

Close

データベース接続をクローズします

CreateCommand

OracleConnectionオブジェクトに関連付けられたOracleCommandオブジェクトを作成して戻します

CreateObjRef

System.MarshalByRefObjectからの継承

Commit()

データベース・トランザクションをコミットします。

DisableReplay

アプリケーション・コンティニュイティにおいてその接続でのリプレイを無効にします

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

Dispose

System.ComponentModel.Componentからの継承

EndRequest

アプリケーション・コンティニュイティ使用時の明示的リクエスト境界の終了を指示します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

EnlistDistributedTransaction

アプリケーションによって、指定された分散トランザクションに明示的に登録できるようにします

.NET Coreではサポートされていません

EnlistTransaction

アプリケーションによって、指定された分散トランザクションに登録できるようにします

Equals

System.Objectからの継承(オーバーロード)

FlushCache

この接続を使用し、REFオブジェクトを通して検索したすべての更新と削除をフラッシュします

ODP.NET管理対象ドライバおよびODP.NET Coreでは使用できません

GetHashCode

System.Objectからの継承

GetLifetimeService

System.MarshalByRefObjectからの継承

GetSchema

OracleConnectionのデータ・ソースのスキーマ情報を戻します。

GetSessionInfo

セッションのグローバリゼーションの設定を表すOracleGlobalizationオブジェクトのプロパティ値を戻すか、またはリフレッシュします(オーバーロード)

GetType

System.Objectからの継承

InitializeLifetimeService

System.MarshalByRefObjectからの継承

Open

ConnectionStringにより指定されたプロパティの設定でデータベース接続をオープンします

OpenAsync

タスクベースの非同期バージョンのOracleConnection.Openを返します(オーバーロード)

OpenWithNewClientSecret

新しいAzure ADクライアント・シークレットを使用して新しい接続をオープンします

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

OpenWithNewPassword

新規パスワードで新規接続をオープンします(オーバーロード)

OpenWithNewPasswordAsync

新しいパスワードを使用して新しい接続をオープンする、タスクベースの非同期バージョンのOracleConnection.OpenWithNewPassword()。(オーバーロード)

OpenWithNewToken

このメソッドを使用すると、リフレッシュ/更新したアクセス・トークンをODP.NETに直接提供することで新しい接続をオープンできます(オーバーロード)

PurgeStatementCache

文キャッシングが有効な場合、データベースでオープンしているすべてのカーソルをクローズし、文キャッシュをフラッシュします

ResumeSessionlessTransaction

指定された一意のトランザクション識別子を使用してセッションレス・トランザクションを再開します

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

Rollback

ローカル・トランザクションをロールバックします

Save(String)

データベース内にセーブポイントを作成します

SetSessionInfo

セッションのグローバリゼーションの設定をOracleGlobalizationオブジェクトにより指定されたプロパティ値で変更します

SetShardingKey(OracleShardingKey, OracleShardingKey)

接続を要求する前に、シャーディング・キーとスーパー・シャーディング・キーをアプリケーションで設定できます

SuspendSessionlessTransaction

セッションからアクティブなセッションレス・トランザクションをただちに一時停止します。

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

ToString

System.Objectからの継承

UseAzureTokenAuthentication

次回の接続オープン時に使用できるように、Azure Active Directoryトークン認証設定をOracleConnectionオブジェクトに関連付けます

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

UseOciTokenAuthentication

次回の接続オープン時に使用できるように、OCI IAMトークン認証設定をOracleConnectionオブジェクトに関連付けます

ODP.NET管理対象外ドライバでは使用できません

OracleConnectionイベント

OracleConnectionイベントを、表6-48にリストします。

表6-48 OracleConnectionイベント

イベント名 説明

ConnectionOpen

このイベントはOracleConnection.Open()メソッドでトリガーされます

Disposed

System.ComponentModel.Componentからの継承

Failover

Oracleフェイルオーバーが発生するときにトリガーされるイベント

ODP.NET管理対象ドライバおよびODP.NET Coreでは使用できません

HAEvent

HAイベントが発生したときにトリガーされるイベント

InfoMessage

すべてのメッセージにトリガーされるイベントまたはデータベースにより送信される警告

StateChange

接続の状態が変更されたときにトリガーされるイベント