5.14 ネットワーク・データ・モデルおよびネットワーク・フィーチャ編集(NFE)モデルのメタデータ・ビュー

スキーマ(ユーザー)ごとに、xxx_SDO_NETWORK_xxxxxxおよびxxx_SDO_NFE_MODEL_xxxxxxという2セットのネットワーク・メタデータ・ビューを作成できます(先頭のxxxはUSERまたはALLです)。これらのビューは、必要に応じて、Spatialによって作成されます。

xxx_SDO_NFE_MODEL_xxxxxxメタデータ・ビューは、ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用したフィーチャ・モデリングに関連します。

5.14.1 xxx_SDO_NETWORK_METADATAビュー

次のビューには、ネットワークに関する情報が含まれます。

  • USER_SDO_NETWORK_METADATAには、ユーザーが所有するすべてのネットワークに関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NETWORK_METADATAには、ユーザーがSELECT権限を持つすべてのネットワークに関する情報が含まれます。

CREATE_<network-type>_NETWORKプロシージャの1つを使用してネットワークを作成すると、これらのビューの情報が、新しいネットワークを反映するように自動的に更新されます。このプロシージャを使用してネットワークを作成しない場合、ネットワークに関する情報をUSER_SDO_NETWORK_METADATAビューに挿入する必要があります。

USER_SDO_NETWORK_METADATAビューとALL_SDO_NETWORK_METADATAビューには、表5-38に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NETWORK_METADATAビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-38 xxx_SDO_NETWORK_METADATAビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

ネットワークの所有者です(ALL_SDO_NETWORK_METADATAビューのみ)。

NETWORK

VARCHAR2(24)

ネットワーク名です。

NETWORK_ID

NUMBER

ネットワークのID番号です。Spatialによって割り当てられます。

NETWORK_CATEGORY

VARCHAR2(12)

ネットワークのノードおよびリンクが空間ジオメトリに関連付けられている場合はSPATIAL、ネットワークのノードおよびリンクが空間ジオメトリに関連付けられていない場合はLOGICALです。値がLOGICALの場合、ネットワーク・データ・モデルのPL/SQL APIおよびJava APIで、ノード、リンクおよびパスの空間属性は無視されます。

GEOMETRY_TYPE

VARCHAR2(24)

NETWORK_CATEGORYSPATIALの場合は、ノードおよびリンクのジオメトリ・タイプを示す値です。非LRS SDO_GEOMETRYオブジェクトの場合はSDO_GEOMETRY、LRS SDO_GEOMETRYオブジェクトの場合はLRS_GEOMETRY、SDO_TOPO_GEOMETRYオブジェクトの場合はTOPO_GEOMETRYです。

NETWORK_TYPE

VARCHAR2(24)

ネットワークのタイプを識別するユーザー定義の文字列です。

NO_OF_HIERARCHY_LEVELS

NUMBER

ネットワーク階層のレベルの数です。階層がない場合は1が含まれます。(ネットワーク階層については、「ネットワーク階層」を参照してください。)

NO_OF_PARTITIONS

NUMBER

(現在は使用されていません)

LRS_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

GEOMETRY_TYPESDO_GEOMETRYの場合、ノードに関連付けられたジオメトリが含まれる表の名前です。

LRS_GEOM_COLUMN

VARCHAR2(32)

LRS_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表のジオメトリ列です。

NODE_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

GEOMETRY_TYPESDO_GEOMETRYの場合、ノードに関連付けられたジオメトリが含まれる表の名前です。(ノード表については、「ノード表」を参照してください。)

NODE_GEOM_COLUMN

VARCHAR2(32)

NODE_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表のジオメトリ列です。

NODE_COST_COLUMN

VARCHAR2(1024)

NODE_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表のコスト列です。またはコスト値を計算するPL/SQLファンクションです。

NODE_PARTITION_COLUMN

VARCHAR2(32)

(現在は使用されていません)。

NODE_DURATION_COLUMN

VARCHAR2(32)

NODE_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表の継続時間列(オプション)です。この列には、ユーザー定義項目の数値(ノードに関連付けられた時間(分)など)を含めることができます。

LINK_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

GEOMETRY_TYPESDO_GEOMETRYの場合、リンクに関連付けられたジオメトリが含まれる表の名前です。(リンク表については、「リンク表」を参照してください。)

LINK_GEOM_COLUMN

VARCHAR2(32)

LINK_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表のジオメトリ列です。

LINK_DIRECTION

VARCHAR2(12)

ネットワークのすべてのリンクのタイプを示す値です。UNDIRECTEDまたはDIRECTEDになります。

LINK_COST_COLUMN

VARCHAR2(1024)

LINK_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、各リンクのコスト値が含まれるオプションの数値列です。またはコスト値を計算するPL/SQLファンクションです。

LINK_PARTITION_COLUMN

VARCHAR2(32)

(現在は使用されていません)

LINK_DURATION_COLUMN

VARCHAR2(32)

LINK_TABLE_NAMEに表名が指定されている場合、その表の継続時間列(オプション)です。この列には、ユーザー定義項目の数値(リンクに関連付けられた時間(分)など)を含めることができます。

PATH_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

パスに関する情報が含まれるオプションの表の名前です。(パス表については、「パス表」を参照してください。)

PATH_GEOM_COLUMN

VARCHAR2(32)

PATH_TABLE_NAMEが空間ネットワークに関連付けられている場合、その表のジオメトリ列です。

PATH_LINK_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

各パスのリンクに関する情報が含まれるオプションの表の名前です。(パスリンク表については、「パスリンク表」を参照してください。)

SUBPATH_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

サブパスに関する情報が含まれるオプションの表の名前です。(サブパス表については、「サブパス表」を参照してください。)

SUBPATH_GEOM_COLUMN

VARCHAR2(32)

SUBPATH_TABLE_NAMEが空間ネットワークに関連付けられている場合、その表のジオメトリ列です。

PARTITION_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

パーティション化されたネットワークの場合: パーティション表の名前です。(パーティション表については、「パーティション表」を参照してください。)

PARTITION_BLOB_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

パーティションBLOBが生成されているパーティション化されたネットワークの場合: パーティションBLOB表の名前です。(パーティションBLOB表については、「パーティションBLOB表」を参照してください。)

COMPONENT_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

計算済の接続されているコンポーネント(「計算済の分析結果」を参照)に関する情報を含む表の名前です。(接続されているコンポーネント表については、「接続されているコンポーネント表」を参照してください。)

NODE_LEVEL_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

マルチレベル・ネットワークのノード・レベルに関する情報を含む表の名前です。この表は、SDO_NET.GENERATE_NODE_LEVELSプロシージャでnode_level_table_nameパラメータとして指定します。

TOPOLOGY

VARCHAR2(32)

(SDO_NET.CREATE_TOPO_NETWORKプロシージャで作成した)SDO_TOPO_GEOMETRYオブジェクトが含まれる空間ネットワークの場合、トポロジの名前です。

USER_DEFINED_DATA

VARCHAR2(1)

ネットワークにユーザー定義データが含まれる場合はY、ネットワークにユーザー定義のデータが含まれない場合はNです。

EXTERNAL_REFERENCES

VARCHAR2(1)

(現在は使用されていません)

CHILD_NETWORK

VARCHAR2(32)

子ネットワークの名前です(ネットワーク階層が関係している場合)。

HIERARCHY_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

階層表の名前です(ネットワーク階層が関係している場合)。

5.14.2 xxx_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビュー

次のビューには、ネットワーク制約(「ネットワーク制約」を参照)に関する情報が含まれます。

  • USER_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSには、ユーザーが所有するすべてのネットワーク制約に関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSには、ユーザーがSELECT権限を持つすべてのネットワーク制約に関する情報が含まれます。

これらのビューは、SDO_NET.REGISTER_CONSTRAINTプロシージャおよびSDO_NET.DEREGISTER_CONSTRAINTプロシージャによって自動的に保持されます。これらのビューの内容を直接変更することはできません。

USER_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビューとALL_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビューには、表5-39に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-39 xxx_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

ネットワーク制約の所有者です(ALL_SDO_NETWORK_CONSTRAINTSビューのみ)。

CONSTRAINT

VARCHAR2(32)

ネットワーク制約の名前です。

DESCRIPTION

VARCHAR2(200)

ネットワーク制約に関する説明(目的、使用上のノートなど)です。

CLASS_NAME

VARCHAR2(4000)

ネットワーク制約を実装するJavaクラスの名前です。

CLASS

BINARY FILE LOB

ネットワーク制約を実装するJavaクラスです。

5.14.3 xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビュー

次のビューには、ネットワークのユーザー定義データに関する情報が含まれます。これは、ユーザーがネットワーク表現と関連付ける(接続性とは関係のない)情報です。

  • USER_SDO_NETWORK_USER_DATAには、ユーザーが所有するすべてのネットワークのユーザー定義データに関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NETWORK_USER_DATAには、ユーザーがSELECT権限を持つすべてのネットワークのユーザー定義データに関する情報が含まれます。

USER_SDO_NETWORK_USER_DATAビューとALL_SDO_NETWORK_USER_DATAビューには、表5-39に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NETWORK_USER_DATAビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-40 xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

ネットワーク制約の所有者です(ALL_SDO_NETWORK_USER_DATAビューのみ)。

NETWORK

VARCHAR2(32)

ネットワーク名です。

TABLE_TYPE

VARCHAR2(12)

ユーザー定義データを含む表のタイプ: NODELINKPATHまたはSUBPATHです。

xxx_SDO_USER_NETWORK_USER_DATAビューを介してフィーチャ・ユーザー・データが登録されている場合です。TABLE_TYPEはフィーチャ表の名前に設定されます。

DATA_NAME

VARCHAR2(32)

ユーザー定義データを含む列の名前です。

DATA_TYPE

VARCHAR2(12)

ユーザー定義データのデータ型: VARCHAR2INTEGERNUMBERDATETIMESTAMPまたはSDO_GEOMETRYです。

DATA_LENGTH

NUMBER(38)

DATA_TYPEがVARCHAR2である場合、ユーザー定義データの長さです。

CATEGORY_ID

NUMBER

ユーザー・データ・カテゴリID (負でない数値、デフォルト値は0)です。カテゴリIDを使用すると、アプリケーションごとにユーザー・データをグループ化できます。カテゴリ0は、すべてのアプリケーションに有効な汎用ユーザー・データに使用するために予約されています。ユーザー・データを目的ごとに異なるカテゴリにグループ化できますので、ネットワーク分析中は、関連するユーザー・データ・カテゴリのみがメモリーにロードされ、実行時のメモリー使用量が削減されます。

たとえば、道路ネットワークの場合、カテゴリ0のユーザー・データには、リンクの制限速度およびファンクション・クラスと、ノードの(x, y)座標を含めることができ、トラック輸送関連のユーザー・データをカテゴリ1に、またトラフィック関連のユーザー・データをカテゴリ2に含めることができます。

ユーザー定義データを使用するには、適切なxxx_SDO_NETWORK_METADATAビュー(「xxx_SDO_NETWORK_METADATAビュー」を参照)のUSER_DEFINED_DATA列値をYに設定する必要があります。

ユーザー定義データの使用例については、「ユーザー定義データの例(PL/SQLおよびJava)」を参照してください。

xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビューを介して定義されたユーザー・データについては、ネットワーク分析中にユーザー・データにアクセスする場合、デフォルトのユーザー・データI/O実装(LODUserDataIOSDO)が使用されます。ただし、一部のユーザー・データは、ノード表またはリンク表に含まれていないため、xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビューを介して登録できません。このようなユーザー・データについては、ユーザー・データI/Oインタフェースの独自の実装を提供する必要があります。カスタムのユーザー・データI/Oインタフェースを実装する一般的な方法は、ノードおよびリンクのユーザー・データに対応したBLOB (各パーティションごとに1つのBLOB)を生成し、次にネットワーク分析中にBLOBからユーザー・データ情報を取得することです。

ユーザー定義データ(カテゴリ分けされたユーザー・データ)の複数のカテゴリを単一のネットワークに関連付けることもできます。たとえば、マルチモーダル・ネットワーク(「マルチモーダル・ネットワークと時間の例」を参照)では、リンクのマルチモーダル属性の他に、運転に関連する属性(制限速度など)をリンクに関連付ける必要がある場合、ユーザー定義データを2つのカテゴリ(1つは運転に関連する属性用で、もう1つはマルチモーダル属性用)に整理できます。

5.14.4 xxx_SDO_NETWORK_FEATUREビュー

次のビューには、ネットワーク・フィーチャ・レイヤー(「フィーチャおよびフィーチャ・レイヤー」を参照)に関する情報が含まれます。

  • USER_SDO_NETWORK_FEATUREには、ユーザーが所有するすべてのネットワーク・フィーチャ・レイヤーに関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NETWORK_FEATUREには、ユーザーがSELECT権限を持つすべてのネットワーク・フィーチャ・レイヤーに関する情報が含まれます。

USER_SDO_NETWORK_FEATUREビューとALL_SDO_NETWORK_FEATUREビューには、表5-39に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NETWORK_FEATUREビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-41 xxx_SDO_NETWORK_FEATUREビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

ネットワーク・フィーチャ・レイヤーの所有者です(ALL_SDO_NETWORK_FEATUREビューのみ)。

NETWORK

VARCHAR2(32)

フィーチャ・レイヤーが定義されているネットワークの名前です。

FEATURE_LAYER_NAME

VARCHAR2(32)

フィーチャ・レイヤーの名前です。

FEATURE_LAYER_ID

NUMBER

フィーチャ・レイヤーのIDです(Oracle Spatialによって割り当てられます)

FEATURE_LAYER_TYPE

NUMBER

フィーチャ・レイヤーのタイプです(「フィーチャおよびフィーチャ・レイヤー」表5-2を参照)

FEATURE_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

フィーチャ表の名前です(「フィーチャ表」を参照)

RELATION_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

フィーチャ要素をネットワーク要素(ノードとリンク)にマップするフィーチャ要素関係表の名前です(「フィーチャ要素関係表」を参照)

HIERRCHY_TABLE_NAME

VARCHAR2(32)

フィーチャ間の親子関係を定義するフィーチャ階層表の名前です(「フィーチャ階層表」を参照)

ユーザー定義データを使用するには、適切なxxx_SDO_NETWORK_METADATAビュー(「xxx_SDO_NETWORK_METADATAビュー」を参照)のUSER_DEFINED_DATA列値をYに設定する必要があります。

ユーザー定義データの使用例については、「ユーザー定義データの例(PL/SQLおよびJava)」を参照してください。

xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビューを介して定義されたユーザー・データについては、ネットワーク分析中にユーザー・データにアクセスする場合、デフォルトのユーザー・データI/O実装(LODUserDataIOSDO)が使用されます。ただし、一部のユーザー・データは、ノード表またはリンク表に含まれていないため、xxx_SDO_NETWORK_USER_DATAビューを介して登録できません。このようなユーザー・データについては、ユーザー・データI/Oインタフェースの独自の実装を提供する必要があります。カスタムのユーザー・データI/Oインタフェースを実装する一般的な方法は、ノードおよびリンクのユーザー・データに対応したBLOB (各パーティションごとに1つのBLOB)を生成し、次にネットワーク分析中にBLOBからユーザー・データ情報を取得することです。

ユーザー定義データ(カテゴリ分けされたユーザー・データ)の複数のカテゴリを単一のネットワークに関連付けることもできます。たとえば、マルチモーダル・ネットワーク(「マルチモーダル・ネットワークと時間の例」を参照)では、リンクのマルチモーダル属性の他に、運転に関連する属性(制限速度など)をリンクに関連付ける必要がある場合、ユーザー定義データを2つのカテゴリ(1つは運転に関連する属性用で、もう1つはマルチモーダル属性用)に整理できます。

5.14.5 xxx_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビュー

次のビューには、NFEモデルに関連するネットワーク・フィーチャ・レイヤーに関する情報が含まれます。(このトピックでは、「ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用したフィーチャ・モデリング」で説明されている概念を理解しておく必要があります。)

  • USER_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELには、ユーザーが所有するすべてのNFEモデルに関連するフィーチャ・レイヤーに関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELには、ユーザーがSELECT権限を持つNFEモデルに関連するフィーチャ・レイヤーに関する情報が含まれます。

USER_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビューとALL_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビューには、表5-42に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-42 xxx_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

NFEモデルの所有者(ALL_SDO_NFE_MODEL_FTLAYER_RELビューのみ)

MODEL_ID

NUMBER

フィーチャ・レイヤーに関連するモデルの識別子。

FEATURE_LAYER_ID

NUMBER

関連するフィーチャ・レイヤーの識別子。

HIERARCHY_LEVEL

NUMBER

モデル内のフィーチャ・レイヤーの階層レベル。デフォルトは0(ゼロ)です。高いレベルは、低いレベルの上にあります。

Z_ORDER

NUMBER

同じ階層レベルにある他のフィーチャ・レイヤー間でのフィーチャ・レイヤーの深さ。通常、キャンバスにフィーチャ・レイヤー要素を描画する順序の決定に使用します。最も低い順序が最初に表示されます。

PATH_LAYER

VARCHAR2(1)

フィーチャ・レイヤーが分析操作から生成されたパスかどうかを示します。Yはパス・フィーチャ・レイヤー(分析操作から生成)であることを示し、NまたはNULLは一般的なフィーチャ・レイヤーであることを示します。

5.14.6 xxx_SDO_NFE_MODEL_METADATAビュー

次のビューには、NFEモデルに関する情報が含まれます。(このトピックでは、「ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用したフィーチャ・モデリング」で説明されている概念を理解しておく必要があります。)

  • USER_SDO_NFE_MODEL_METADATAには、ユーザーが所有するNFEモデルに関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NFE_MODEL_METADATAには、ユーザーがSELECT権限を持つNFEモデルに関する情報が含まれます。

USER_SDO_NFE_MODEL_METADATAビューとALL_SDO_NFE_MODEL_METADATAビューには、表5-43に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NFE_MODEL_METADATAビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-43 xxx_SDO_NFE_MODEL_METADATAビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

NFEモデルの所有者(ALL_SDO_NFE_MODEL_METADATAビューのみ)。

ID

NUMBER

モデルの識別子(Oracle Spatialによって割り当てられます)。

NAME

VARCHAR2(100)

モデルの名前。

EDITION_MODE

NUMBER

新しいネットワークを使用し、基礎となるネットワーク要素とともフィーチャを作成するモデルの場合の1 (SDO_NFE.FROM_SCRATCH)、または現存するネットワークの上に構築されるモデル(ネットワーク要素は変更不可)の場合の2 (SDO_NFE.OVER_EXISTING_NETWORK)を使用できます。

VERSIONABLE_IND

VARCHAR2(1)

モデルで別のバージョンまたはブランチが許可されるかどうかを示します。Yは許可されることを示し、Nは許可されないことを示します。

TABLE_REG_TAB

VARCHAR2(50)

ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)モデル表の名前が登録されている表の名前。この表は、自動的に作成および管理され、表5-44で説明する列があります。

SEQUENCE_REG_TAB

VARCHAR2(50)

モデルの表に関連付けられた順序が登録されている表の名前。この表は、自動的に作成および管理され、「xxx_SDO_NFE_MODEL_METADATAビュー」で説明する列があります。

NETWORK_NAME

VARCHAR2(50)

モデルに関連付けられたネットワークの名前。

表5-44 TABLE_REG_TAB表の列

列名 データ型 説明

TABLE_TYPE

VARCHAR2(50)

主キー。登録する表のタイプ。使用可能な値: SDO_NFE.FT_CLASS、SDO_NFE.FT_CLASS_REL、SDO_NFE.FT_CLASS_ATTR_CON、DO_NFE.FT_USR_DATA、SDO_NFE.FT_USR_DATA_CAT、SDO_NFE.FT_USR_DATA_CVAL、SDO_NFE.FT_CLASS_DEF_PTS、SDO_NFE.LINE_LINE_RULES、SDO_NFE.LINE_POINT_RULES、SDO_NFE.RULE_INSTANCE、SDO_NFE.FT_RULE_REL、SDO_NFE.RULE_DEC_HANDLER、SDO_NFE.POINT_CARD_RULES、SDO_NFE.POINT_ATTR_DEF

TABLE_NAME

VARCHAR2(50)

表に割り当てられる名前。SDO_NET.ADD_CHILD_FEATUREを使用する場合、デフォルトでは、この名前は[TABLE_TYPE]_[model_id]$という形式で作成されます。

表5-45 SEQUENCE_REG_TAB表の列

列名 データ型 説明

TABLE_NAME

VARCHAR2(50)

主キー。順序に関連付けられた表の名前。

SEQUENCE_NAME

VARCHAR2(50)

順序の名前。

5.14.7 xxx_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビュー

次のビューには、NFEモデルに関連する作業領域に関する情報が含まれます。(このトピックでは、「ネットワーク・フィーチャ編集(NFE)を使用したフィーチャ・モデリング」で説明されている概念を理解しておく必要があります。)

  • USER_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEには、ユーザーが所有するすべてのNFEモデルに関連する作業領域に関する情報が含まれます。

  • ALL_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEには、ユーザーがSELECT権限を持つNFEモデルに関連する作業領域に関する情報が含まれます。

これらのビューは、Workspace Managerの作業領域の作成および削除にNFE JavaインタフェースとPL/SQLインタフェースを使用して、Spatialによって自動的に管理されます。これらのビューの内容を直接変更することはできません。

USER_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビューとALL_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビューには、表5-42に示すように同じ列が含まれますが、USER_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビューにはOWNER列は含まれません。列をビュー定義の順に示します。

表5-46 xxx_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビューの列

列名 データ型 説明

OWNER

VARCHAR2(32)

NFEモデルの所有者(ALL_SDO_NFE_MODEL_WORKSPACEビューのみ)

ID

NUMBER

作業領域の識別子。Oracle Spatialによって割り当てられます。

MODEL_ID

NUMBER

作業領域が属するモデルの識別子。

WORKSPACE_NAME

VARCHAR2(50)

作業領域の名前。

MBR_IND

VARCHAR2(1)

作業領域がモデル内のMBR (最小境界矩形)領域であるかどうかを示します。Yは作業領域がMBRであることを示し、Nは作業領域がMBRでないことを示します

LOWER_X

NUMBER

MBR_INDがYの場合、MBRの下方の座標のX値。

UPPER_X

NUMBER

MBR_INDがYの場合、MBRの上方の座標のX値。

LOWER_Y

NUMBER

MBR_INDがYの場合、MBRの下方の座標のY値。

UPPER_Y

NUMBER

MBR_INDがYの場合、MBRの上方の座標のY値。

LOCK_IND

VARCHAR2(1)

作業領域が他のユーザーによる編集に対してロックされる(他のユーザーは編集できない)かどうかを示します。Yは作業領域がロックされることを示し、Nは作業領域がロックされないことを示します。