アラート・タイプのプロパティの設定

「プロパティ」タブでは、アラート・タイプの名前および説明を指定し、それを照合またはトランザクション、照合タイプなどのAccount Reconciliationオブジェクトに関連付けることができます。個々のアラートを複数のオブジェクトと関連付けることができます。

アラートとそれに関連するオブジェクトの間の関係には制限を設定できます。すべてのオブジェクトにすべての制限を適用できるわけではありません。

プロパティを設定するには

アラート・タイプ・プロパティを設定するには:

  1. ホーム・ページで「アプリケーション」をクリックし、「構成」をクリックしてから、左側の「アラート・タイプ」タブをクリックします
  2. 「新規」(+)をクリックして新規アラート・タイプを開きます。これは「プロパティ」タブにデフォルト設定されます。
    新規アラート・タイプ
  3. 「名前」に、アラート・タイプ名を入力します。
  4. 「アラート・タイプID」を入力します。「アラート・タイプID」は必須であり、一意である必要があります。
  5. オプション: 「説明」に、アラート・タイプの説明を入力します。
  6. オプション: 「関連先」ドロップダウン・リストから、アラートを関連付けるオブジェクト(「すべてのタイプ」、「照合」、「コンプライアンス・トランザクション」、「トランザクション照合」または「アラート」)を選択します。デフォルトは「すべてのタイプ」です。

    「トランザクション照合」を選択した場合は、「照合タイプ」でそのアラート・タイプを関連付ける必要がある照合タイプを選択します。

  7. オプション: 「制限」で、アラートの制限を入力します。たとえば、照合のアラートに対して「クローズの防止」を選択すると、ユーザーは、アラートが完了するまでそれを完了できません。

    注:

    「関連先」「すべてのタイプ」を選択した場合、使用可能な制限はありません。「関連先」「トランザクション照合」を選択すると、このフィールドは無効化されます。
  8. 「期間の選択」で、そのアラート・タイプを関連付ける期間を選択します(「表示」、「必須」または「非表示」)。

    「関連先」「トランザクション照合」に設定した場合、期間選択は適用されません。

  9. オプション: 既存の関連付けをアラートから削除できることを指定するには、制限の削除の許可を選択します。このオプションの選択が解除されている場合は、アラートにオブジェクトを関連付けた後、アラート詳細の「関連付けられたオブジェクト」ドロワーを使用してこの関連付けを削除することができなくなります。

    このオプションはトランザクション照合アラートには適用されません。

  10. 「使用可能」をクリックしてアラート・タイプを有効にします。

    使用可能なアラート・タイプのリストには有効なアラート・タイプのみが表示され、新しいアラートを作成する際に選択できます。

  11. 「アラート・タイプ」タブをクリックし、情報の入力を続けます。アラート・タイプ情報の入力が完了したら、「保存して閉じる」をクリックします。

表25-1 アラートの制限

制限 説明

なし

オブジェクトのステータスとアラートのステータスに対する制限はありません

ユーザーが照合の作業中にパフォーマンスが遅いというアラートを発生させます。これによりタスクの実行時間は影響を受けますが、タスクの正常な完了は禁止されません。タスクが完了しても、ユーザーは、パフォーマンス問題が解決するまでアラートをオープンしたままにします。

ワークフローの防止

オブジェクトのワークフローは、アラートがクローズされるまで先に進めません(送信、承認などは実行されません)。

これは、請求または却下(ワークフローの逆方向への移動)を妨げるものではありません。また、管理者または所有者がワークフローを強制的に先に進めることも阻止しません。

ユーザーが、システムがダウンしているというアラートを発生させます。これにより、アラートが解決されるまで照合の作業が阻止されます。「ワークフローの防止」では、「保留中」から「オープン」および「オープン」から「クローズ済」へのステータス変更は禁止されます。

クローズの防止

アラートがクローズされるまで、オブジェクトをクローズ状態に移動できません。ただし、中間ワークフローは続行できます。

これにより、管理者や所有者によるクローズは禁止されません。

ユーザーが、照合に一部の比較データが存在しないというアラートを発生させます。この場合、照合の作成や初期承認の処理は禁止されませんが、欠落データと比較できるようになるまで、照合を完全にサインオフすることはできません。

オブジェクトには、異なる制限の複数のアラートを指定できます。この場合は、次のルールが優先順に適用されます:

  1. オブジェクトに関連付けられているオープン・アラートに「ワークフローの防止」制限がある場合は、ワークフローの防止により、アラートが閉じられるまでオブジェクト(照合など)のワークフローが停止します。

  2. オブジェクトに関連付けられているオープン・アラートに「クローズの防止」制限がある場合は、アラートがクローズされるまでオブジェクトをクローズできません。