メンバーのマッピング

メンバーをマップすると、転送中にOracle General Ledgerの勘定体系値がOracle Enterprise Performance Management Cloudのディメンション・メンバーに変換されます。これによってデータ統合Oracle General Ledgerの残高を分類できます。

次の例では、勘定体系セグメントに基づいてOracle General Ledgerで管理費用が4001-4003の範囲の勘定科目に分けられます。

Planningでは、管理費用の予算はディメンション値410の管理費用とされます。

この例は、Oracle General Ledgerの4001-4003の範囲の勘定科目の実績金額がPlanningの410管理費用にどのようにマップされるかを示しています。

Oracle General LedgerとPlanningの間のディメンションのマッピング

Planningのディメンション値とOracle General Ledgerの勘定体系値の間に差異が生じることがあります。また、予算策定時に勘定科目表のセグメントが使用されないことがあります。

たとえば、予算策定に使用されない勘定体系セグメントに対してゼロの値(サブ勘定科目の値として"0000"など)をマップできます。

注:

ロードの前にOracle General Ledgerの値に更新がない場合でも、ディメンションに対するメンバー・マッピングを作成してデータ統合にターゲット値を作成するよう示す必要があります。

マップ・メンバーを定義するには:

  1. 「データ統合」ホーム・ページから、統合の右側にあるイメージは「選択」アイコンを示します。をクリックし、「マップ・メンバー」を選択します。

  2. マップ・メンバー・ページで、「ディメンション」ドロップダウンから、マップするディメンションを選択します。

    勘定科目ディメンションとエンティティ・ディメンションはOracle General Ledgerから転送されたものであるため、少なくとも、これらのディメンションの値はマップします。

    その他の体系セグメントを転送する場合、各宛先ディメンションに対するマッピングを用意する必要があります。

  3. 「マッピング・タイプ」ドロップダウンからメンバー・マッピング・タイプを選択し、ソース値を指定します。

    メンバー・マッピングのタイプ:

    マッピングのタイプ 説明 関連項目
    イメージは「明示」マッピング・アイコンを示します。

    ソース値をターゲット値と照合して、完全一致したターゲット値で置換します。

    明示マッピングは、1対1のマッピングです。たとえば、ソース値"ABC"はターゲット値"123"に置換されます。

    「明示」マッピングの使用
    イメージは「範囲」メンバー・マッピングを示します。

    連続したソース値範囲を1つのターゲット値で置換します。

    たとえば、「001」から「010」までの範囲が1つの値に置換されます。

    別の例として、300000から3001999までの勘定科目を利益剰余金にマッピングするが、勘定科目310000を資本拠出または配当にする必要があるとします。

    「範囲」マッピングの使用
    イメージは「含む」マッピング・アイコンを示します。

    1つのターゲット値にマッピングする非シーケンシャルな(連続しない)ソース値をリストします。

    この場合、1つのマッピング内で複数の値が1つの値にマッピングされるため、(明示マップでは必要な)複数のルールを作成する必要がなくなります。

    たとえば、ソース勘定科目1503、1510および1515をターゲット勘定科目15000010にマッピングできます。

    「含む」マッピングの使用
    イメージは「次と類似」メンバー・マッピングを示します。

    特殊文字を使用して、ソース値の文字列を照合し、それをターゲット値にマッピングします。

    類似マッピングでは、アスタリスク(*)および疑問符(?)のワイルドカード文字を使用します。アスタリスクは、任意の数の文字を表すプレースホルダです。

    たとえば、1190*と指定すると、勘定科目1190、1190100および1190-200が現金ターゲット勘定科目にマッピングされます。

    疑問符は、1文字を表すプレースホルダです。たとえば、119?というソース勘定科目は、119で始まる4文字を含むソース勘定科目のみにマッピングされます。

    「類似」マッピングの使用
    イメージは「複数ディメンション」を示します。

    マルチディメンション・マッピングを使用すると、ソース列値の特定の組合せに対してターゲット値を割り当てることができます。

    この機能を使用すると、ターゲット・アプリケーションで使用可能でないディメンションにデータをロードできます。

    たとえば、勘定科目ディメンションのマッピングは、エンティティ、製品およびプロジェクトのソース値に基づいて定義できます。

    さらに、ターゲット・アプリケーション登録に追加された参照ディメンションを選択できます。これらのディメンションは、ターゲット・アプリケーションに存在しないソース・ディメンションを含みます。これらにより、マルチディメンション・フィルタの作成の柔軟性が増します。これで、条件付きのデータ・ロードが容易になります。

    マルチディメンショナル・マッピングの使用

    注:

    変換用のソース値を処理する場合、特定のソース値に複数のマッピングが適用される場合があります。優先度の順位は、「明示」、「範囲」、「含む」、マルチディメンショナル、「類似」の順です。「範囲」タイプと「類似」タイプ間ではマッピングが重複する場合があります。
  4. イメージは「追加」アイコンを示しますをクリックして、新しいメンバー・マッピングを追加します。

    また、マッピングを選択して「編集」アイコンイメージは「編集」アイコンを示します。をクリックすると、新しいマッピングを追加せずに、必要に応じて既存のマッピングを編集することもできます。

  5. メンバー・マッピングの追加ページの「ソース」から、ターゲット・ディメンション・メンバーにマップするソース・ディメンション・メンバーを選択します。

    Oracle General Ledgerからの値を入力します。値を直接入力します。

    すべてのメンバーを変更せずにそのままEPM Cloudビジネス・プロセスにマップするには、「ソース」*を入力し、「ターゲット」*を入力します。

  6. 「ターゲット」に、予算情報のロードに使用する会計シナリオの値を入力します。

    転送されるOracle General Ledgerの実際の残高を保管するためにEPM Cloudビジネス・プロセスで使用される値を入力します。

  7. 「処理順序」で、マッピングの順序を指定します。

    マッピング・タイプ内の優先度レベルは、処理順序により決定されます。マッピングは、マッピング・タイプ内の名前のアルファベット順に処理されます。「数字」も順序付けに使用できます。たとえば、「数値」を処理に使用する場合、処理順序は英数字のソート順です。10、20、30、100が順序としてある場合、処理順序は10、100、20、30になります。処理順序に数値を使用する場合は、すべてのマップについて同じ桁数を使用してください。

  8. 「説明」に、メンバー・マッピングの説明を入力します。

    たとえば、「General Ledgerにマップ」といった説明を入力します。

  9. 「符号の変更」で、指定したターゲット勘定科目の符号を反転させることを選択します。

    「符号の変更」オプションは、多くの場合、収益および負債/資本ソース勘定科目の試算表の符号がマイナスの場合にOracle General Ledgerソース・データで使用します。EPM Cloudアプリケーションでは、正数は貸方としてロードされることが多く、負数はすべて借方としてロードされます。その結果、符号を反転させることができます。

  10. オプション: 「適用先」ドロップダウンから、メンバー・マッピングの適用先の統合の名前を選択します。

  11. メンバー・マッピングの追加ページで、「OK」をクリックします。

  12. メンバー・マッピング・ページで、「保存」をクリックします。