インポートの作成

注意: このページでは、Oracle Sales Cloud統合アプリケーションでインポートを手動で作成する方法の概要を示します。インポートを自動的に作成することもできます。

インポートとは、Oracle Sales CloudからOracle Eloquaへのデータ・トランザクションです。Oracle Sales Cloud統合アプリケーションでは15分ごとにインポートが実行されます。インポートの実行頻度がきわめて高いため、インポートがスケジュールされた後は、インポート・スケジュールは表示されません。スケジュール外のインポートを実行する必要がある場合は、オンデマンドで実行できます。インポートは、接続関連またはデータ関連の問題など、様々な理由で失敗する可能性があります。問題によってはインポート全体が失敗する場合もあります。インポート・エラーが発生したことを知らせるEメール通知を設定できます。

次のインポートが推奨されます。

• アカウント
• コンタクト
• リード
• 商談

インポートを表示する際、無効なインポートはそのステータスを示すためにグレー表示になっています。インポートのリストに示される複数のインジケータは、インポートのステータスの概要をすばやく把握するために役立ちます。

前提条件

• 接続を構成していること
• インポートの後処理に必要な場合は、共有コンタクト・リスト共有コンタクト・リストを作成します。

注意: キャンペーン、商談およびユーザー・インポートには追加の前提条件があります。

インポートを作成する手順は、次のとおりです。

1. Oracle Sales Cloud統合アプリケーションで、「Imports」をクリックします。
2. 「インポートの追加」をクリックし、新しいインポートを作成する接続を選択します。
3. インポートの詳細を入力します。
   • Name: インポートの名前を入力します。
   • 削除されたレコードのみインポート: 削除されたオブジェクトのインポートを作成して、Eloquaで削除されたOracle Sales Cloudレコードを認識する必要がある場合は、このオプションを選択します。このオプションを選択した場合、「Sales Cloudオブジェクト」および「Eloquaオブジェクト」リストには、「アカウント」および「コンタクト」オプションのみが表示されます。
   • Sales Cloudオブジェクト: インポートするOracle Sales Cloudインスタンスからトップ・レベル・オブジェクトを選択し、「フェッチ」をクリックします。Oracle Sales Cloudに対して問合せが実行され、追加のオプションが表示され、「インポートの作成」ページにフィールド・マッピングの一意の識別子が表示されます。

     重要: キャンペーン・メンバー・オブジェクトは現在、Controlled Availability (CA)プログラムの下でリリースされています。この機能へのアクセスを要求するには、My Oracle Support (https://support.oracle.com)にログインし、サービス・リクエストを作成してください。

   • フィルタ: (オプション)インポートするコンタクトを問い合せるときにソース・フィールドで使用するフィルタを入力し、「テスト」をクリックしてフィルタをテストします。フィルタの例を参照

     フィルタの詳細は、Oracle Sales Cloud REST API guideを参照してください。

     フィルタ構文	摘要
     FirstName=<value> 例: FirstName='Thomas'	レコードの名を基準にフィルタします。
     LastName=<value> 例: LastName='Lambert'	レコードの姓を基準にフィルタします。
     Title=<value> 例: Title='Marketer'	レコードのタイトルを基準にフィルタします。
     PartyStatus!=<value> 例: PartyStatus!='A'	レコードのパーティ・ステータスがアクティブでないことを基準にフィルタします。"A"という値は、ステータスがアクティブでないことを意味します。
     LastName LIKE <value>% 例: LastName LIKE 'Thomas%'	ワイルドカード演算子を使用した値と比較して、レコードの姓を基準にフィルタします。
     PrimaryContactEmailAddress LIKE %@% 例: PrimaryContactEmailAddress LIKE '%@%'	ワイルドカード演算子を使用した値と比較して、レコードのEメール・アドレスを基準にフィルタします。
     LastName LIKE <value>% AND FirstName=<value> 例: LastName LIKE 'Lambert%' AND FirstName='Thomas'	レコードの名と姓を基準にフィルタします。

     これはフィルタのテスト結果の例です。

     

   • Eloquaオブジェクト: Oracle EloquaオブジェクトおよびOracle Sales Cloudオブジェクトを選択します。
   • Eloquaフィールドの更新: 一意の識別子をマップして、更新または作成するOracle Eloqua内のオブジェクトを指定します。フィールドの各セットについて、Oracle Sales CloudコンタクトにマップするOracle Eloquaフィールドを選択します。さらにマッピングを追加するには、「フィールド・マッピングのインポートの追加」をクリックします。マッピングを削除したり、フィールド・タイプを静的テキスト、静的日付または動的日付に切り替えるには、 メニューをクリックします。
   • インポート・ルール: データ優先度と重複除去ルールを指定します。
     • データ優先度: 「バルクAPI」やCRM統合など、インポート時に競合を解決するためのデータの優先度を選択します。リードとコンタクトをOracle Eloquaコンタクトにインポートする場合、同じEメール・アドレスを持つリードとコンタクトが存在するような状況が発生する可能性があります。Oracle Eloquaのデータ優先度を使用して、どちらのソース(リードまたはコンタクト)の優先度が高いかをOracle Eloquaに指示できます。コンタクトのインポートにリードのインポートよりも高い優先度を設定すると、コンタクトからインポートされたデータが、それよりも優先度が低いリード・データによって上書きされることがなくなります。優先度が高い方のソースが、それよりも優先度が低いソースによって上書きされることはありません。
     • 重複除去タイプ: 重複したインポート・レコードをどのように処理するかを指定します。たとえば、最も最近更新されたレコードを選択したり、すべてのレコードをインポートできます。重複除去は、インポートを実行するたびに実行されます。同じ一致フィールド値を持つ複数のレコードが1回の実行でインポートされた場合、それらのレコードは、ここで指定した設定に基づいて重複除去されます。
   • Post Processing: インポート後にコンタクトに対して実行する処理を指定します。次の処理およびキャンバスに追加する任意のOSCフィーダ要素を含め、最大で10個の後処理項目を指定できます。
     • 共有リストに追加/共有リストから削除: コンタクトを既存の共有コンタクト・リスト共有コンタクト・リストに追加するか、削除するかを指定します。コンタクトが処理されると、Oracle Eloquaによって指定した共有リストにコンタクトが追加されます。
     • Eメール・グループに登録/Eメール・グループから登録解除: Eメール・グループに対して、コンタクトを登録するかどうか、または登録解除するかどうかを指定します。
     • グローバル登録: グローバル「登録」または「登録解除」処理をコンタクトに適用するかどうかを指定します。
     • Add Action: インポート後に実行する処理をさらに追加する場合にクリックします。
4. プログラム使用状況: インポートを保存し、指定された「後処理」処理を実行するために、キャンペーンまたはプログラム・キャンバスでプログラムにインポートを関連付けると、このセクションに、関連付けられているプログラムの依存関係が表示され、キャンバスを表示するためのリンクが示されます。
5. 「保存」をクリックします。

インポートの表示および編集

インポートを表示または編集する手順は、次のとおりです。

1. Eloquaで、右側にあるクラウド・メニュー アイコンをクリックして「アプリケーション」リストを展開し、「Oracle Sales Cloud統合」を選択します。「Oracle Sales Cloud統合のアプリケーション構成」ページが表示されます。
2. 「インポート」をクリックします。インポートのリストには複数のインジケータが示され、各インポートに複数のオプションを持つメニュー があります。
   • 色付きのアイコンは、インポートが有効であることを示します。
   • 無効なインポートは、そのステータスを示すためにグレー表示になります。
   • : インポートが現在実行中であることを示します。有効な場合、インポートは15分ごとに自動的に実行されます。
   • : 最後のインポートが成功したことを示します。
   • : 最後のインポートが失敗したことを示します。
   • : 最後のインポートが警告付きで失敗したことを示します。
   • : OSCフィーダ処理など、キャンバスで実行されているプログラムにインポートが関連付けられていることを示します。実行中のプログラムに関連付けられているインポートを無効化または削除しようとすると、警告メッセージが表示されます。
3. インポートのメニュー をクリックして、オプションを選択します。
   • レポートの表示: インポートのアクティビティを日付別に表示します。
   • 編集: インポートの値の一部を変更するか、「プログラム使用状況」セクションを含め、その詳細を表示します。
   • 有効化または無効化: インポートを有効化すると、「今すぐ実行」オプションが表示され、これを使用してインポートをオンデマンドで実行できます。
   • 削除: インポートが無効化されると、「削除」オプションが表示されます。
4. 「編集」をクリックして、マッピング、インポート・ルールなどのインポートの詳細を表示します。次を除く、任意の属性を編集できます。
   • 接続
   • Sales Cloudオブジェクト
   • Eloquaオブジェクト
   • プログラム使用状況項目
5. インポートに関連付けられているプログラムを表示するには、インポートの「プログラム使用状況」セクションを展開し、移動アイコン をクリックして関連付けられているキャンペーンまたはプログラム・キャンバスを表示します。

インポートのスケジュール

インポートを作成すると、15分ごとに自動的に実行するようにスケジュールされます。

「今すぐ実行」オプションを使用して、オンデマンドでインポートを実行することもできます。「今すぐ実行」を日時フィルタとともに使用する場合、現在の日時が事前移入されます。必要に応じて、日時を過去の時間に変更できます。日付を選択しない場合、一致するすべてのレコードがOracle Sales Cloudから取得され、Oracle Eloquaにインポートされます。特定の日付を選択すると、フィールド・マッピングが変更された場合に欠落しているレコードをリカバリし、部分インポートを実行できます。

注意: 「最終インポート」の日付は、最後に成功したインポートを示します。

「無効化」をクリックすると、インポートが一時的に停止されます。インポートが現在実行中で、Oracle Eloquaへの同期がまだ開始されていない場合(Sales Cloudからの取得または重複除去ステップである場合)、インポートは取り消され、無効になります。Oracle Eloquaへのインポートが開始されている場合は、インポートが終了した後、無効になります。15分ごとに実行するようにインポートをスケジュールするには、「有効化」をクリックします。

インポートをキャンバスに追加して、「待機」要素を介してインポートをスケジュールすることもできます。

関連項目

アプリケーションの開始

デフォルト・アセットの作成

キャンペーン・インポートの作成

商談インポートの作成

ユーザー・インポートの作成

キャンバスへのインポートの追加

データ・インポート優先度

標準インポート, インポートのスケジュール, リードの取得, コンタクトの取得, アカウントの取得