インポートの作成

インポートとは、SalesforceからOracle Eloquaへのデータ・トランザクションです。Salesforce.com統合アプリケーションでは15分ごとにインポートが実行されます。インポートの実行頻度がきわめて高いため、インポートがスケジュールされた後は、インポート・スケジュールは表示されません。スケジュール外のインポートを実行する必要がある場合は、オンデマンドで実行できます。インポートは、接続関連またはデータ関連の問題など、様々な理由で失敗する可能性があります。問題によってはインポート全体が失敗する場合もあります。インポート・エラーが発生したことを知らせるEメール通知を設定できます。

次のインポートが推奨されます。

  • リード
  • コンタクト
  • アカウント
  • 商談

インポートを表示する際、無効なインポートはそのステータスを示すためにグレー表示になっています。インポートのリストに示される複数のインジケータは、インポートのステータスの概要をすばやく把握するために役立ちます。

前提条件

注意: キャンペーン商談およびユーザー・インポートには追加の前提条件があります。

インポートを作成する手順は、次のとおりです。

  1. Salesforce.com統合アプリケーションで、「インポート」をクリックします。
  2. 「インポートの追加」をクリックし、新しいインポートを作成する接続を選択します。
  3. インポートの詳細を入力します。

    注意: インポートごとに、最大100個のフィールドをマップできます。詳細は、「Eloqua開発者ヘルプ・センター」を参照してください。

    • Name: インポートの名前を入力します。
    • オブジェクト・マッピング: マッピングに使用可能なフィールドを表示するには、Oracle EloquaオブジェクトとSalesforceオブジェクトを選択し、「フェッチ」をクリックします。「フェッチ」をクリックした時点で、フィールド・マッピングの一意の識別子が決まります。Salesforceインスタンスのトップレベル・オブジェクトが「Salesforceオブジェクト」ドロップダウンに表示されます。

      注意: Salesforce履歴オブジェクト(Salesforceログイン履歴オブジェクトを除く)は、アプリケーションでマーケティング担当者が使用できます。

    • 削除されたレコードのみインポート: 削除されたオブジェクトのインポートを作成することによって、削除されたSalesforceレコードのみをEloquaで認識する場合は、このオプションを選択します。
    • フィルタ詳細: インポートするコンタクトの問合せ時にCRMソース・フィールドで使用するSalesforce Object Query Language (SOQL) WHERE句フィルタを入力してから、「テスト」をクリックしてフィルタをテストします。SOQLフィルタの作成方法の詳細は、SOQL開発ドキュメントを参照してください。
    • Eloquaフィールドの更新: 一意の識別子をマップして、更新または作成するOracle Eloqua内のオブジェクトを指定します。フィールドの各セットについて、SalesforceコンタクトにマップするOracle Eloquaフィールドを選択します。さらにマッピングを追加するには、「フィールド・マッピングのインポートの追加」をクリックします。マッピングを削除したり、フィールド・タイプを静的テキスト、静的日付または動的日付に切り替えるには、編集アイコンのイメージです メニューをクリックします。関連オブジェクトのフィールドをマップする場合は、「レコードの更新の維持」オプションを選択して、フィールドのいずれか1つのみが変更されたときに関連オブジェクトのすべてのフィールドの更新がトリガーされるようにできます。たとえば、コンタクト・インポートにアカウント・オブジェクトが関連している場合に、このオプションを選択すると、いずれか一方のみが変更されたときに両方のオブジェクトが更新されるようになります。
    • Eloquaフィールドの更新: フィールドの各セットについて、SalesforceコンタクトにマップするEloquaフィールドを指定します。コンタクト・レコードを作成する場合、一意の識別子がこのリストに表示される最初のマッピングです。さらにマッピングを追加するには、「フィールド・マッピングのインポートの追加」をクリックします。マッピングを削除したり、Salesforceからフィールド・タイプを静的テキスト、静的日付または動的日付に切り替えるには、メニュー 編集アイコンのイメージです をクリックします。編集アイコンのイメージです メニューから「拡張モード」を選択した場合、複数のオブジェクト(「Eloquaオブジェクト」「日付」または「動的日付」)を入力して1つのSalesforceフィールドに送信できます。必要に応じて、ボックスに静的テキストを入力することもできます。コンタクトでは、拡張モードを使用してコンタクトおよび関連するアカウント・フィールドを選択できます。CDOでは、拡張モードを使用してCDOと関連するコンタクトおよびアカウント・フィールドを選択できます。Salesforceフィールドに対して「拡張モード」を選択することもできます。
    • インポート・ルール: データ優先度と重複除去ルールを指定します。

      「インポート・ルール」ウィンドウのイメージです。

      • データ優先度: 「バルクAPI」やCRM統合など、インポート時に競合を解決するためのデータの優先度を選択します。リードとコンタクトをOracle Eloquaコンタクトにインポートする場合、同じEメール・アドレスを持つリードとコンタクトが存在するような状況が発生する可能性があります。Oracle Eloquaのデータ優先度を使用して、どちらのソース(リードまたはコンタクト)の優先度が高いかをOracle Eloquaに指示できます。コンタクトのインポートにリードのインポートよりも高い優先度を設定すると、コンタクトからインポートされたデータが、それよりも優先度が低いリード・データによって上書きされることがなくなります。優先度が高い方のソースが、それよりも優先度が低いソースによって上書きされることはありません。
      • 重複除去タイプ: 重複したインポート・レコードをどのように処理するかを指定します。たとえば、最も最近更新されたレコードを選択したり、すべてのレコードをインポートできます。重複除去は、インポートを実行するたびに実行されます。同じ一致フィールド値を持つ複数のレコードが1回の実行でインポートされた場合、それらのレコードは、ここで指定した設定に基づいて重複除去されます。様々な重複除去タイプの仕組みの詳細を参照してください。
    • Post Processing: インポート後にコンタクトに対して実行する処理を指定します。キャンバスに追加する後処理項目(次の処理やSalesforceフィーダ要素)を最大10個まで指定できます。

      「後処理」ウィンドウのイメージです。

      • Add to Shared List / Remove from Shared List: インポート後にコンタクトを共有リストに追加するか、共有リストから削除するかを指定します。
      • Eメール・グループに登録/Eメール・グループから登録解除: インポート後、コンタクトをEメール・グループに登録するか、Eメール・グループから登録解除するかを指定します。
      • グローバル登録: インポート後、コンタクトをグローバルに登録するか、グローバルに登録解除するかを指定します。
      • Add Action: インポート後に実行する処理をさらに追加する場合にクリックします。
  4. 「保存」をクリックします。

インポートを変更したり、レポートを表示するには、インポートのドロップダウン・リストをクリックします。インポートを編集、有効化または無効化できます。無効化したインポートは削除できます。

「無効化」をクリックすると、インポートが一時的に停止されます。インポートが現在実行中で、まだ開始されていない場合(Salesforceからの取得または重複除去ステップである場合)、インポートは取り消され、無効になります。Oracle Eloquaへのインポートが開始されている場合は、インポートが終了した後、無効になります。

「有効化」をクリックすると、インポートが有効になります。Salesforce.com統合アプリケーションは、連続して20回失敗するとインポートを停止します。この場合、ダイアログの上部に通知が表示されます。インポートの構成が編集されて再度保存されるまで、通知は表示されたままになり、インポートはスケジュールされた実行から除外されます。また、問題が解決されるまで、手動でインポートをトリガーすることもできません。

ヒント: インポートが停止すると通知されるように通知設定を構成することをお薦めします。

インポートのスケジュール

インポートを有効化すると、デフォルトでは毎日15分間隔で自動的に実行されるようにスケジュールされます。

かわりに、前回の実行が終了してから次回の実行が開始されるまでの遅延を指定することもできます。

  • タイム・ゾーン
  • 15、20、30または60分
  • 1、2、3、4、6、8、12または24時間
  • 月曜日から日曜日までの特定の時間範囲

「今すぐ実行」をクリックしてから次のいずれかを選択することによって、インポートをオンデマンドで実行することもできます。

  • 特定の日付範囲: 「今すぐ実行」を日時フィルタとともに使用する場合は、現在の日時が事前に移入されます。必要に応じて、日時を過去の時間に変更できます。特定の日付を選択して、部分インポートを実行できます。
  • すべてのレコード: 日付を選択しない場合、一致するすべてのレコードがSalesforceから取得され、Oracle Eloquaにインポートされます。

特定の日付範囲を選択したら、「インポートの実行」をクリックします。

注意: 「最終インポート」の日付は、最後に成功したインポートを示します。

「無効化」をクリックすると、インポートが一時的に停止されます。インポートが現在実行中で、まだ開始されていない場合(Salesforceからの取得または重複除去ステップである場合)、インポートは取り消され、無効になります。Oracle Eloquaへのインポートが開始されている場合は、インポートが終了した後、無効になります。15分ごとに実行するようにインポートをスケジュールするには、「有効化」をクリックします。

重複除去タイプ

様々なレコード重複除去タイプがインポートにどのように影響するかを理解するために、次の5つのSalesforceサンプル・レコードを含むインポートの例を確認します。

  Eメール コメント
レコード#1 レコード 1 record_1@example.com これは作成日が最も古いレコードです
レコード#2 レコード 1 record_1@example.com  
レコード#3 レコード 1 record_1@example.com これは最終更新日が最も新しいレコードです
レコード#4 レコード 4 record_4@example.com  
レコード#5 レコード 5 record_5@example.com  

選択した重複除去タイプに基づいて、異なるレコードがインポートされます。

重複除去タイプ 予期した結果 コメント
すべてをインポート レコード#4および#5のみがEloquaにインポートされます。 残りの3つのレコードは、インポート・レポートで「失敗」としてマークされ、「C_EmailAddress: Multiple matches」というエラー・メッセージが表示されます。
重複はすべて無視してインポートしない レコード#4および#5のみがEloquaにインポートされます。 残りの3つのレコードは無視されます。エラーはレポートされません。
最終更新日が最も新しいレコードを選択 レコード#3、#4および#5がEloquaにインポートされます。 残りの2つのレコードは無視されます。エラーはレポートされません。
作成日が最も古いレコードを選択 レコード#1、#4および#5がEloquaにインポートされます。 残りの2つのレコードは無視されます。エラーはレポートされません。

関連項目

キャンペーン・インポートの作成

商談インポートの作成

ユーザー・インポートの作成

アプリケーションの開始

Salesforce.com統合アプリケーション

データ・インポート優先度

標準インポート, インポートのスケジュール, リードの取得, コンタクトの取得, アカウントの取得