フェデレーテッド・パーティションを作成する前に、Oracle Autonomous Database ServerlessインスタンスをAutonomous Data Warehouseワークロード・タイプでプロビジョニングし、Marketplaceを使用してEssbaseを同じOracle Cloud Infrastructureテナンシにデプロイし、その他のセットアップ・タスクを実行します。
セットアップ・タスクは、Essbaseでフェデレーテッド・パーティションの作成を行う前に完了する必要があります。
次のチェックリストを確認し、フェデレーテッド・パーティションのワークフローに進んで実装のタスクの順序を確認します。
表18-2 クラウド・デプロイメントの前提条件
| 要件 | 理由 | 実行する操作/詳細情報 |
|---|---|---|
|
EssbaseとAutonomous Data Warehouseは、Marketplaceリストを使用して共有Oracle Cloud Infrastructureテナンシ内に一緒にデプロイされます。 |
Oracle Cloud Infrastructureにより、Essbaseは柔軟でスケーラブルなクラウド・コンピューティング・アーキテクチャを利用できます。 Autonomous Data Warehouse Serverlessは、Essbaseキューブのデータを格納します。 |
|
|
Essbaseは、Autonomous Data Warehouseをスキーマ・リポジトリとして使用します。 |
Autonomous Data Warehouse内の次のスキーマには、Essbaseに対して異なる目的があります: リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)スキーマは、Essbaseデプロイメント中に自動的に作成され、プラットフォームのアーティファクトとコンポーネントに関する情報を保持します。 データベース・ユーザー・スキーマは、Essbaseデータを保持するファクト表のホームです。 注意: これらは設計によると別々のスキーマです。ファクト表にはRCUスキーマを使用しないでください。 |
フェデレーテッド・パーティションのためのMarketplaceからのEssbaseのデプロイ |
|
EssbaseデプロイメントはOCIオブジェクト・ストレージを使用するように構成されています。 |
EssbaseからAutonomous Data Warehouseにデータをロードできるようにするには、Essbaseファイル・カタログ・ストレージをOracleクラウド・ストレージと統合する必要があります。 |
表18-3 データベースの前提条件
| 要件 | 理由 | 実行する操作/詳細情報 |
|---|---|---|
|
組織はAutonomous Data Warehouse Serverlessをデプロイします。 |
構成、チューニング、ストレージ、バックアップおよび更新は、すべてOracleで管理されるため、インフラストラクチャに時間を消費せずにクラウド環境内でEssbaseを使用できます。 Autonomous Data Warehouseは、Essbaseのデータ・ストレージも処理します。 最高速の問合せパフォーマンス、同時性の高いワークロード、その両方の組合せのいずれが必要かにかかわらず、Autonomous Data Warehouseはそれらのデータ・アクセス要件を満たすために必要な適切なサービスを提供します。 |
|
|
Autonomous Data Warehouseのデータベース管理者が新規スキーマを作成します。 |
フェデレーテッド・パーティションを操作するには専用スキーマが必要です。 新しいAutonomous Data Warehouseユーザーは、新しい空のスキーマと同等です。 このフェデレーテッド・パーティション・ドキュメントの残りの部分では、専用スキーマの所有者をDBユーザーと呼びます。 |
Autonomous Databaseでのユーザーの作成(OCIコンソールを使用する場合) または CREATE USER (SQLクライアント・ツールを使用してAutonomous Data Warehouseユーザー/スキーマを作成) |
|
Autonomous Data Warehouseのデータベース管理者がDB Userにリソース権限を付与します。 |
Autonomous Data Warehouseのデータベース・ユーザーは次のことをできる必要があります:
|
|
|
DBユーザーがスキーマにファクト表を作成します。 |
Autonomous Data Warehouse内のファクト表はEssbaseキューブ・データを格納するために必要です。 |
表18-4 Essbaseプラットフォームの前提条件
| 要件 | 理由 | 実行する操作/詳細情報 |
|---|---|---|
|
Essbaseアプリケーションとキューブが作成されています。 キューブの中にデータが含まれている必要はありません。 キューブは、固有の一意の名前が付いたアプリケーション内にある必要があります。フェデレーテッド・パーティション・キューブは、アプリケーションを他のキューブと共有できません。Essbaseの複数のインスタンスに対して同じAutonomous Data Warehouseスキーマを使用しないでください。 |
Autonomous Data Warehouseのファクト表にキューブをマップするために、フェデレーテッド・パーティションにEssbaseアウトラインが必要です。 |
|
|
Essbaseサービス管理者またはアプリケーション・マネージャが接続を定義します。 |
EssbaseにはAutonomous Data Warehouseとの接続が必要です。 |
|
|
この項目は前提条件ではありませんが、フェデレーテッド・パーティションの作成が終了した後に強く推奨されるステップです。 1人以上の個人がDBMS_CLOUD資格証明を構成します(強く推奨) |
EssbaseからAutonomous Data Warehouseへのデータ・ロード操作を実行する前に、フェデレーテッド・パーティションのクラウド資格証明を有効にする必要があります。 |