データ・ソースの理解

「データ・ソース」では、集計対象のデータのソースを定義します。測定データであれば、サービス・ポイントにリンクされている使用連係、バッジ管理機器、バッジ管理外機器または計量コンポーネント・セットがデータ・ソースになります。データ・ソースではこの他に、集計処理で使用される動的問合せを生成するときに使用する構成も定義します。

データ・ソース・クラス

データ・ソースはクラスによって定義され、それぞれが特定のビジネス・オブジェクトに基づいており、集計処理で使用される構成のタイプを決定します。具体的には、集計処理で使用される動的問合せを生成するときに、データ・ソースに構成されたデータ型が使用されます。

次の表は、データ・ソース・クラスとビジネス・オブジェクトおよびそれぞれの構成オプションを示しています。各データ・ソース・クラスで使用される特定の構成オプションの詳細は、埋込みヘルプを参照してください。

データ・ソース・クラス 使用 ビジネス・オブジェクト 構成オプション
使用連係サービス・ポイントからの測定 使用連係を介してサービス・ポイントにリンクされている計量コンポーネントからデータを集計するときに使用します。 D1-DataSourceMeasurements 計量コンポーネント・タイプ
バッジ管理機器 バッジ管理機器からデータを集計するときに使用します。 D1-BadgedItemsDataSource 機器タイプ
請求使用量 請求使用量に基づいてデータを集計するときに使用します。 D1-DataSourceBilledSerQuantity 使用連係タイプ
計量コンポーネント・セット 計量コンポーネント・セットからデータを集計するときに使用します。このクラスのデータ・ソースは、複合集計で使用されます。 D1-DataSourceMCSet 使用連係タイプ
バッジ管理外機器 バッジ管理外機器からデータを集計するときに使用します。 D1-DataSourceUnbadgedItems 機器タイプ
使用連係直接リンクからの測定 使用連係に直接リンクされている計量コンポーネントからデータを集計するときに使用します。 D1-DataSourceMeasurementDirect 計量コンポーネント・タイプ
サービス・ポイント使用量 サービス・ポイント使用量に基づいてデータを集計するときに使用します。 D1-DataSourceSPQuantities サービス・ポイント使用量タイプ
属性および測定データ・スナップショット データ・スナップショットに基づいてデータを集計するときに使用します D1-MasterAndMsrmtDataSnapshot 測定データ・スナップショット・タイプ

データ・ソース・テンプレートSQL

データ・ソースには、集計処理で使用される動的問合せを生成するときに使用するテンプレート構造化問合せ言語(SQL)もあります。このテンプレートSQLは、動的問合せの基礎として使用され、データ・ソース構成、ならびにデータ・ソースを参照する計量コンポーネント・セット、計量コンポーネントおよび計量コンポーネント・タイプに対して定義された構成から生成された追加のSQLによって拡張されます。テンプレートSQLは、「データ・ソースSQL」(D1-DataSourceSQLLookup)拡張可能参照を介して提供されます。この拡張可能参照の値は、データ・ソース・ビジネス・オブジェクトの次のビジネス・オブジェクト・オプションの「オプション値」として使用されます。

  • ディメンション・スキャナSQL: ディメンション・スキャン時に使用するテンプレートSQL。このSQLは、処理している計量コンポーネント・セットで構成されている基準、ディメンションおよび個別管理機器によって拡張されます。
  • 構成要素の検索SQL: 構成要素の検索時に使用するテンプレートSQL。このSQLは、処理している総計計量コンポーネントで定義されている属性によって拡張されます。
  • 集計SQL: 集計の実行時に使用するテンプレートSQL。このSQLは、処理している総計計量コンポーネントの計量コンポーネント・タイプで定義されている値識別子によって拡張されます。