製品使用メトリック・ダッシュボードの構成

この項では、Oracle Utilities Meter Data ManagementおよびOracle Utilities Meter Solution Cloud Serviceで使用される「製品使用メトリック」ダッシュボードの構成プロセスについて説明します。

「製品使用メトリック」には、設備数、有効なメーターのチャネル、請求可能サービス数、ヘッドエンド設備数、その他の同様のデータなどの顧客数が表示されます。各ダッシュボードに表示されるデータは、管理用に要約情報を提供するために調整されます。このダッシュボードの詳細は、「製品使用メトリック」を参照してください。

このダッシュボードは、統計スナップショットと呼ばれる事前ステージング・データの方法を使用します。統計スナップショットの詳細は、「統計の理解」を参照してください。

「製品使用メトリック」ダッシュボードの構成には、次のものが含まれます。

統計管理および統計スナップショットの構成

統計管理は、有効な設備数、有効なメーターのチャネル、請求可能サービス、およびヘッドエンド・システム当たりの設備数を取得するためのソースです。

統計スナップショットは、各メトリックの数値を取得します。統計管理は、取得する特定のタイプのメトリックを定義する構成レコードです。

統計スナップショットは、F1-STATS (統計管理モニター)バッチ・プログラムを介して定期的に取得されます。

次の統計管理レコードを構成します。

統計管理

摘要

カテゴリ

ステータス

スナップショット頻度(時間)

保持モード

スナップショット・ビジネス・オブジェクト

CHANNEL-COUNT

チャネル数

製品使用メトリック

有効

1.00

最新のスナップショットのみ保持

チャネル数スナップショット

DEVICE-COUNT

設備数

製品使用メトリック

有効

1.00

最新のスナップショットのみ保持

設備数スナップショット

HEAD-END-DEVICE-COUNT

ヘッドエンド設備数

製品使用メトリック

有効

1.00

最新のスナップショットのみ保持

ヘッドエンド設備数スナップショット

US-CUSTOMER-COUNT

使用連係顧客数

製品使用メトリック

有効

1.00

最新のスナップショットのみ保持

使用連係顧客数スナップショット

BILLABLE-SERVICES

サービス・タイプ、契約タイプおよび顧客情報サービス部門別請求可能サービス

製品使用メトリック

有効

1.00

最新のスナップショットのみ保持

請求可能サービス統計スナップショット

統計の詳細は、「統計の取得」を参照してください。

設備数およびチャネル数スナップショット・ビジネス・オブジェクトおよびアルゴリズムの構成(オプション)

デフォルトでは、設備数スナップショットおよびチャネル数スナップショット・ビジネス・オブジェクトは、有効な設備および計量コンポーネントの合計数を導出する際に、有効な使用連係をチェックします。ただし、一部の実装では、このことは必須ではないか適切ではありません。

使用連係チェックを必要に応じて無効にするには、スナップショット・ビジネス・オブジェクトの「完了」状態に対する「XXXXX数スナップショットの作成」入力アルゴリズムの「使用連係チェックの除外(YまたはN)」パラメータを「Y」に設定します(このパラメータはデフォルトでは「N」に設定されています)。

次の表は、スナップショット・ビジネス・オブジェクトとそれぞれのアルゴリズムを示しています。

スナップショット・ビジネス・オブジェクト

数スナップショット・アルゴリズム

チャネル数スナップショット(D1-ChannelCountSnapshot)

チャネル数スナップショットの作成(D1-CHLCNTSNP)

設備数スナップショット(D1-DeviceCountSnapshot)

設備数スナップショットの作成(D1DVCCNTSNP)

統計管理ビジネス・オブジェクトの構成

「統計管理」(F1-Statistics)ビジネス・オブジェクトは、「有効」状態の「モニター・プロセス」ドロップダウン・リストで「統計管理モニター」バッチ管理を指定するように構成する必要があります。

このビジネス・オブジェクトを構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ビジネス・オブジェクト」ポータルで「統計管理」(F1-Statistics)ビジネス・オブジェクトを開きます。

  2. 「ライフサイクル」タブにナビゲートし、「有効」状態を展開します。

  3. 「モニター・プロセス」ドロップダウン・リストから「統計管理モニター」を選択します。

  4. 「保存」をクリックします。

バッチ処理

「製品使用メトリック」ダッシュボードは、定期的にリフレッシュされるように構成されています。ダッシュボードで使用されるデータをリフレッシュするには、次のバッチ・プロセスを、その他の定期スケジュール・バッチ処理が完了した後、順番に処理する必要があります。

  • F1-STATS (統計管理モニター): 統計管理に基づいて統計スナップショットを生成するために使用されます。

このバッチ・プロセスを実行するときには、次のパラメータを使用します。

  • メンテナンス・オブジェクト(maintenanceObject): F1-STATS

  • ビジネス・オブジェクトによる制限(restrictToBusinessObject): F1-Statistics

  • ステータス・コードによる制限(restrictToBOStatus): ACTIVE