メーター・インサイトおよび調査

メーター・インサイトおよび調査機能は、Oracle Utilities Analytics Insightsビジネス・フラグ統合を使用して、Oracle Utilities Meter Data Management (またはOracle Utilities Meter Solution Cloud Service)を使用した調査について、Oracle Utilities Analytics Insightsから収益保護イベント(インサイトと呼ばれる)を受信します。調査についてOracle Utilities Analytics Insightsから送信される収益保護インサイトは、無効なメーターからの予期しない消費量、メーターの不正使用の証拠、不適切に取り付けられたメーターの検出(上下逆または裏表逆に取り付けられたメーターなど)など、収益の盗難または損失の可能性を示唆するイベントです。Oracle Utilities Analytics Insightsから受信したインサイトにより、ビジネス・フラグが作成されます。これにより、関連するメーター・インサイト調査サービス・タスク(調査と呼ばれる)が作成され、専用の「メーター・インサイト調査ビューア」ポータルを使用して調査できます。

Oracle Utilities Application Frameworkで提供されるビジネス・フラグ機能の全般情報は、『管理ユーザー・ガイド』「ビジネス・フラグ」を参照してください。

Oracle Utilities Analytics Insightsとのビジネス・フラグ統合の詳細は、『管理ユーザー・ガイド』「ビジネス・フラグ統合」を参照してください。

サービス問題モニターの全般情報は、『ビジネス・ユーザー・ガイド』「サービス問題モニター」および『管理ユーザー・ガイド』「サービス・タスク・タイプ」を参照してください。

メーター・インサイト・サービス問題モニターの表示の詳細は、『ビジネス・ユーザー・ガイド』メーター・インサイト調査ビューア・ポータルの使用を参照してください。

メーター・インサイトおよび調査ビジネス・オブジェクト

メーター・インサイトおよび調査機能で使用されるビジネス・フラグおよびサービス問題モニターは、特定のビジネス・オブジェクトに基づいています。

オブジェクトのタイプ

ビジネス・オブジェクト

ビジネス・フラグ

収益保護インサイト(D1-RevenueProtectionInsight)

サービス問題モニター(サービス・タスク)

メーター・インサイト調査(D1-MeterInsightInvestigation)

調査タイプ(サービス・タスク・タイプ)

メーター・インサイト調査タイプ(D1-MtrInsightInvestigationType)

メーター・インサイトおよび調査処理

次の表は、インサイトを受信および処理するプロセスの簡単な説明と、Oracle Utilities Meter Data Management (およびOracle Utilities Meter Solution Cloud Service)で使用されるオブジェクトの例を示しています。次に示すプロセスは説明のために簡素化されており、このプロセスで実行されるすべてのステップを表しているわけではないことに注意してください。

ステップ

プロセス

データ例

1.

Oracle Utilities Analytics Insightsがビジネス・フラグ統合を介してイベント(インサイト)をメーター・データ管理に送信し、ビジネス・フラグ・タイプ構成に基づいてビジネス・フラグを作成します。

ビジネス・フラグ・ビジネス・オブジェクト: 収益保護インサイト

(D1-RevenueProtectionInsight)

2.

「サービス問題モニターの作成」状態の入力アルゴリズムにより、ビジネス・フラグのタイプで定義されたサービス・タスク・タイプに基づいてサービス問題モニターが作成されます。

調査が「保留」ステータスで作成されます。

入力アルゴリズム: ビジネス・フラグ - サービス問題モニターの作成

(D1-CREATESIM)

注意: このアルゴリズムは、親ビジネス・オブジェクト(D1-SPMonitorBusinessFlag)にあります。

サービス問題モニター(サービス・タスク)・ビジネス・オブジェクト: メーター・インサイト調査(D1-MeterInsightInvestigation)

3.

調査により、(サービス・タスク・タイプの構成に基づいて)サービス・ポイントが評価されます。

  • 問題がない場合、調査は「破棄済」(調査不要)状態に移行します。

  • 問題がある場合、調査は「オープン」状態に進みます。

評価アルゴリズム: メーター・インサイト調査 - サービス問題に関するサービス・ポイントの分析

(D1-MII-ANZ)

4.

「オープン」状態の入力アルゴリズムにより、作業予定登録が作成されます。

オープン入力アルゴリズム: メーター・インサイト調査 - 作業予定登録の作成(D1-MIICRTODO)

5.

調査が「オープン」状態になると、ビジネス・ユーザーは「メーター・インサイト調査ビューア」ポータルを使用して問題を調査できます。このポータルの使用の詳細は、『ビジネス・ユーザー・ガイド』のメーター・インサイト調査ポータルの使用を参照してください。 

ユーザーは、コメントを追加し、調査を次のいずれかの状態に更新できます。

  • フィールド作業の待機

  • 問題解決済

  • 問題なし

  • 破棄済

調査が「問題解決済」、「問題なし」または「破棄済」状態に移行すると、ビジネス・フラグは「完了」状態に遷移し、調査の状態に基づいて最終信頼性が示されます(次を参照)。

6.

サービス問題モニターが「フィールド作業の待機」状態になると、モニター・アルゴリズムによりサービス・タスク・タイプの完了基準が評価され、調査が次のいずれかの状態に遷移します。

  • フィールド作業エラー

  • オープン

  • 問題解決済

  • 問題なし

  • 不確定

調査が「問題解決済」、「問題なし」または「不確定」状態に移行すると、ビジネス・フラグは「完了」状態に遷移し、調査の状態に基づいて最終信頼性が示されます(次を参照)。

フィールド作業の待機モニター・アルゴリズム: 完了基準の評価

(D1-MIIEVCMCR)

7.

サービス問題モニターが「問題解決済」状態になった場合:

  • 入力アルゴリズムにより、作業予定登録が完了します

  • 入力アルゴリズムにより、ビジネス・フラグが「完了」状態に遷移します(最終信頼性: 確認済)

入力アルゴリズム: 開始時の汎用作業予定の完了(D1-TODOCMPLE)

入力アルゴリズム: ビジネス・フラグの遷移 - 完了(D1-TRBUSFLGC)

8.

サービス問題モニターが「問題なし」状態になった場合: 

  • 入力アルゴリズムにより、作業予定登録が完了します

  • ビジネス・フラグが「完了」に遷移します(最終信頼性: 拒否済)

入力アルゴリズム: 開始時の汎用作業予定の完了(D1-TODOCMPLE)

入力アルゴリズム: ビジネス・フラグの遷移 - 拒否済(D1-TRBUSFLGR)

9.

サービス問題モニターが「不確定」状態になった場合: 

  • 入力アルゴリズムにより、作業予定登録が完了します

  • ビジネス・フラグが「完了」に遷移します(最終信頼性: 疑いあり)

入力アルゴリズム: 開始時の汎用作業予定の完了(D1-TODOCMPLE)

入力アルゴリズム: ビジネス・フラグの遷移 - 疑いあり(D1-TRBUSFLGI)

10.

サービス問題モニターが「破棄済」状態になった場合

  • 入力アルゴリズムにより、作業予定登録が完了します

  • ビジネス・フラグが「完了」に遷移します(最終信頼性: 拒否済)

入力アルゴリズム: 開始時の汎用作業予定の完了(D1-TODOCMPLE)

入力アルゴリズム: ビジネス・フラグの遷移 - 拒否済(D1-TRBUSFLGR)