サービス・オーダー活動のアルゴリズム・タイプ

オーケストレーション活動が「サービス・ポイントおよび設備準備完了?」状態になると、サービス・ポイント、メーターおよび機器の状態を評価するために一連の入力アルゴリズムが使用され、サービス要求の完了に必要な処理が決定されます。これらのアルゴリズムは、次のアルゴリズム・タイプに基づきます。

顧客-設備互換性チェック(D1-DVCOMCHK)

このタイプのアルゴリズムでは、オーケストレーション活動の活動タイプで定義された顧客-設備互換性アルゴリズムが実行されます。このタイプのアルゴリズムでは、次のパラメータが使用されます。

  • 非互換が検出された場合に作成する活動ビジネス・オブジェクト: 顧客またはサービス・ポイントと設備との間に非互換が検出された場合にインスタンス化する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

注意: 基本パッケージには、「活動タイプ - 顧客設備の互換性」アルゴリズム・エンティティのアルゴリズム・タイプは含まれません。

以前に接続済の場合のみ接続(D1-CONPRECON)

このタイプのアルゴリズムでは、「新規設備の接続」フラグに値が指定されているかどうかがチェックされます。フラグに値が指定されていない場合、(メーター交換要求でのみ使用される)メーター交換の前に設備の接続ステータスに基づいてフラグの値が設定されます。

詳細は、D1-CONPRECONアルゴリズム・タイプを参照してください。

メーター交換フィールド活動の作成(D1-CREMTREXC)

このタイプのアルゴリズムでは、アルゴリズムのパラメータに指定された詳細に基づいて、サービス・オーダー・フィールド活動が作成されます。このタイプのアルゴリズムでは、次のパラメータが使用されます。

  • 作成する活動および特定のフィールド・タスク: 次のニーモニックの定義に従って、メーター交換のサービス・オーダー・フィールド活動に対して作成する活動ビジネス・オブジェクトのタイプとフィールド・タスク・タイプを指定します。

ニーモニック

摘要

activityBOToCreate

作成する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

specificFieldTask

サービス・オーダー・フィールド活動を作成するときのフィールド・タスク・タイプを指定します。この値は、「フィールド・タスク・タイプ」拡張可能参照に由来します。

たとえば、D1-FieldActivityビジネス・オブジェクトと「メーターの交換」フィールド・タスク・タイプに基づいてサービス・オーダー・フィールド活動を作成するには、これらのニーモニックを次のように構成します。

activityBOToCreate=D1-FieldActivity specificFieldTask=D1-ExchangeMeter

詳細は、D1-CREMTREXCアルゴリズム・タイプを参照してください。

取外済メーターのデコミッション(D1-DCRMMTR)

このタイプのアルゴリズムでは、(メーター交換要求でのみ使用される)取外済メーターのデコミッション・コマンドが作成されます。このタイプのアルゴリズムでは、次のパラメータが使用されます。

  • 作成するデコミッション活動ビジネス・オブジェクト: メーターをデコミッションするときに作成する活動ビジネス・オブジェクトのタイプを指定します。次のニーモニックの定義に従って、特定の活動が作成されます。

ニーモニック

摘要

activityBOToCreate

作成する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

たとえば、D1-DeviceDecommissionビジネス・オブジェクトに基づいてスマート・メーター・コマンド活動を作成するには、このパラメータを次のように構成します。

activityBOToCreate=D1-DeviceDecommission

詳細は、D1-DCRMMTRアルゴリズム・タイプを参照してください。

特定の活動の作成(D1-CRSPACT)

このタイプのアルゴリズムでは、サービス・ポイントの状態に基づいて特定の活動を作成する必要があるかどうかが判断されます。このタイプのアルゴリズムでは、作成する条件と活動を指定する次のパラメータが使用されます。

  • フィールド活動ビジネス・オブジェクト: アルゴリズムによってフィールド・タスク・タイプが作成される場合(次のパラメータを参照)にインスタンス化するフィールド活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • サービス・ポイントの状態および作成する活動ビジネス・オブジェクト: サービス・ポイントの状態に基づいて作成する活動ビジネス・オブジェクトのタイプを指定します。このパラメータは最大で20回繰り返すことができます。パラメータのインスタンスは一度に1つずつ評価され、サービス・ポイントの状態に一致する最初の条件が使用されます。パラメータの順序は、先頭が最も制限の厳しい条件で、末尾が最も制限の緩い条件となります。このパラメータでは、サービス・ポイントの状態(次の組合せ)を示す次のニーモニックが使用されます。

ニーモニック

摘要

servicePointConnected

サービス・ポイントが現在接続されているかどうかを示します

有効な値は、trueおよびfalseです。

disconnectLocation

サービス・ポイントの切断場所を示します。

有効な値は、D1SR (ソース)およびD1DV (設備)です。

deviceInstalledAtSP

現在サービス・ポイントに取り付けられている設備があるかどうかを示します。

有効な値は、trueおよびfalseです。

installationEventStatusOverride

取付イベントのステータスの「取付ステータス」オプション・タイプの値を示します(Pending、Conn-PreComm、ManualOffなど)

これらのニーモニックの一意の組合せに基づいて、次のニーモニックの定義に従って、特定の活動が作成されます。

ニーモニック

摘要

activityBOToCreate

作成する活動ビジネス・オブジェクトを示します(多くの場合、コマンド・ビジネス・オブジェクトの指定に使用されます)

specificFieldTask

サービス・オーダー・フィールド活動を作成するときのフィールド・タスク・タイプを指定します。この値は、「フィールド・タスク・タイプ」拡張可能参照に由来します。

注意: このニーモニックが指定された場合は、「フィールド活動ビジネス・オブジェクト」パラメータで、作成するフィールド活動ビジネス・オブジェクトが指定される必要があります。

spTypeCategory

サービス・ポイント・タイプのカテゴリを示します。有効な値は、SP_​CATEGORY_​FLG参照のD1MT (メーター)、D1IT (機器)、D1MI (複数機器)などです。

このニーモニックを指定することは、サービス・ポイントのカテゴリがこのニーモニックで指定されたカテゴリと一致する場合にのみ、サービス・オーダー・フィールド活動を作成する必要があることを意味します。

executeOverrideAlgorithm

サービス・オーダー・オーケストレーション活動タイプの「設備/タスクの上書きアルゴリズム」に指定されたアルゴリズムを実行するかどうかを示します。

これにより、activityBOToCreateまたはspecificFieldTaskのニーモニックのかわりに、アルゴリズムに基づいて、作成する活動ビジネス・オブジェクトを動的に決定できます。

有効な値は、trueおよびfalseです。

たとえば、次のパラメータ構成では、次の条件が指定された、サービス・ポイントを接続してメーターを取り付けるサービス・オーダー・フィールド活動が作成されます。

  • サービス・ポイント接続済: False

  • 切断場所: ソース

  • サービス・ポイントに取り付けられた設備: False

  • サービス・ポイント・カテゴリ: メーター

servicePointConnected=false disconnectLocation=D1SR deviceInstalledAtSP=false specificFieldTask=D1-ConnSPAtSrceAndInstMtr spTypeCategory=D1MT
注意: 「サービス・ポイントの状態および作成する活動ビジネス・オブジェクト」パラメータのその他の値は、「活動タイプ」ポータルの「サービス・ポイント条件別フィールド・タスク」ゾーンを使用して定義できます。

詳細は、D1-CRSPACTアルゴリズム・タイプを参照してください。

設備の更新(D1-UPDDVC)

このタイプのアルゴリズムでは、サービス・ポイントの状態とサービス・ポイントに取り付けられた設備に基づいて、活動を作成して設備を更新する必要があるかどうかが判断されます。このタイプのアルゴリズムでは、作成する条件と活動を指定する次のパラメータが使用されます。

  • SP未接続または設備が取り付けられていない場合はエラー(デフォルトはYes): サービス・ポイントが接続されていない場合または設備が現在取り付けられていない場合にエラーが返されるかどうかを示します。有効な値は、YesおよびCon (続行)です

  • サービス・ポイントの状態および作成する活動ビジネス・オブジェクト: サービス・ポイントの状態に基づいて作成する活動ビジネス・オブジェクトのタイプを指定します。このパラメータは最大で20回繰り返すことができます。パラメータのインスタンスは一度に1つずつ評価され、サービス・ポイントの状態に一致する最初の条件が使用されます。パラメータの順序は、先頭が最も制限の厳しい条件で、末尾が最も制限の緩い条件となります。このパラメータでは、サービス・ポイントの状態(次の組合せ)を示す次のニーモニックが使用されます。

ニーモニック

摘要

installationEventStatusOverride

取付イベントのステータスの「取付ステータス」オプション・タイプの値を示します(Pending、Conn-PreComm、ManualOffなど)

このニーモニックの値に基づいて、次のニーモニックの定義に従って、特定の活動が作成されます。

ニーモニック

摘要

activityBOToCreate

作成する活動ビジネス・オブジェクトを示します(多くの場合、コマンド・ビジネス・オブジェクトの指定に使用されます)

specificFieldTask

サービス・オーダー・フィールド活動を作成するときのフィールド・タスク・タイプを指定します。この値は、「フィールド・タスク・タイプ」拡張可能参照に由来します。

注意: このニーモニックが指定された場合は、「フィールド活動ビジネス・オブジェクト」パラメータで、作成するフィールド活動ビジネス・オブジェクトが指定される必要があります。

spTypeCategory

サービス・ポイント・タイプのカテゴリを示します。有効な値は、SP_​CATEGORY_​FLG参照のD1MT (メーター)、D1IT (機器)、D1MI (複数機器)などです。

このニーモニックを指定することは、サービス・ポイントのカテゴリがこのニーモニックで指定されたカテゴリと一致する場合にのみ、サービス・オーダー・フィールド活動を作成する必要があることを意味します。

alternativeFieldTask

activityBOToCreateニーモニックで指定されたコマンドが設備でサポートされていない場合に、サービス・オーダー・フィールド活動を作成するときに使用する代替フィールド・タスク・タイプを示します。

注意: このニーモニックが指定された場合は、「フィールド活動ビジネス・オブジェクト」パラメータで、作成するフィールド活動ビジネス・オブジェクトが指定される必要があります。

skipの値を指定すると、アルゴリズムの次のパラメータの評価が続行されます

たとえば、次のパラメータ構成では、次の条件が指定された、メーターをオンにするサービス・オーダー・フィールド活動が作成されます。

  • 取付ステータス: 手動オフ

  • サービス・ポイント・カテゴリ: メーター

installEventStatusOverride=ManualOff specificFieldTask=D1-TurnOnMeter spTypeCategory=D1MT
注意: 「サービス・ポイントの状態および作成する活動ビジネス・オブジェクト」パラメータのその他の値は、「活動タイプ」ポータルの「設備条件別フィールド・タスク」ゾーンを使用して定義できます。

このタイプのアルゴリズムで使用されるその他のパラメータには、次のものがあります。

  • フィールド活動ビジネス・オブジェクト: アルゴリズムによってフィールド・タスク・タイプが作成される場合(前述のパラメータを参照)にインスタンス化するフィールド活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • 活動の作成を制御する活動要素のXPath: このアルゴリズムで活動を作成するかどうかを制御するために使用できる活動ビジネス・オブジェクト・スキーマ内の要素を定義します。たとえば、アルゴリズムで活動を作成するかどうかを判断するために使用される「新規設備の接続」フラグの値を指定するには、このパラメータをconnectNewDeviceに設定します。

  • 活動作成の続行不可を示す要素値: アルゴリズムで活動が作成されないことを示す、「活動の作成を制御する活動要素のXPath」パラメータで定義された要素の値を示します。有効な値は、「活動の作成を制御する活動要素のXPath」パラメータに定義された要素に基づきます。たとえば、「新規設備の接続」フラグが「接続/オンにしない」に設定されている場合に活動を作成しないことを指定するには、このパラメータをD1NC (D1_​CONNECT_​NEW_​DEVICE_​FLG参照から)に設定する必要があります。

詳細は、D1-UPDDVCアルゴリズム・タイプを参照してください。

リモート開閉(D1-REMONOFF)

このタイプのアルゴリズムでは、「連続」サービス要求に対して設備がリモートで開閉されます。このタイプのアルゴリズムでは、次のパラメータが使用されます。

  • 非互換が検出された設備の活動ビジネス・オブジェクト: アルゴリズムで検索される活動ビジネス・オブジェクトを指定します。アルゴリズムでこのビジネス・オブジェクトの活動が検出されると、アルゴリズムは終了します。

  • リモート接続ビジネス・オブジェクト: リモート接続コマンドを作成するときにインスタンス化する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • リモート切断ビジネス・オブジェクト: リモート切断コマンドを作成するときにインスタンス化する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • 接続の取付イベント・ステータス上書き: リモート接続コマンドの実行後に取付イベント・ステータスに設定される上書きステータス。

  • 切断の取付イベント・ステータス上書き: リモート切断コマンドの実行後に取付イベント・ステータスに設定される上書きステータス。

詳細は、D1-REMONOFFアルゴリズム・タイプを参照してください。

測定のチェック(D1-CHKMSMT)

このタイプのアルゴリズムでは、サービス日時に活動のサービス・ポイントに測定が存在するかどうかが判断されます。測定が見つからない場合は、このタイプのアルゴリズムによって、測定を取得または待機する活動が作成されます。活動の具体的なタイプは、設備とサービス・ポイントのタイプおよび構成に基づきます。このタイプのアルゴリズムでは、次のパラメータが使用されます。

  • 測定を待機する活動ビジネス・オブジェクト: サービス・ポイントの測定を待機することがアルゴリズム・ロジックで示されるときにインスタンス化する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • フィールド検針に対する活動ビジネス・オブジェクト: フィールドから検針を要求することがアルゴリズム・ロジックで示されるときにインスタンス化するフィールド活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • 特定のフィールド・タスク: フィールドからの検針に対するサービス・オーダー・フィールド活動を作成するときに、フィールド・タスク・タイプを指定します。

  • 検針予定を待機する活動ビジネス・オブジェクト: サービス・ポイントの検針予定を待機することがアルゴリズム・ロジックで示されるときにインスタンス化する活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • 現在値読取に対する活動ビジネス・オブジェクト - スカラー: 現在値読取(スカラー)スマート・メーター・コマンドを発行することがアルゴリズム・ロジックで示されるときにインスタンス化するフィールド活動ビジネス・オブジェクトを指定します。

  • 標準測定条件の開始範囲: アルゴリズムでサービス・ポイントの測定を検索するときの、標準測定を示す条件の範囲の開始。

  • 標準測定条件の終了範囲: アルゴリズムでサービス・ポイントの測定を検索するときの、標準測定を示す条件の範囲の終了。

  • 測定条件下限の最小範囲: サービス・ポイントの測定の検索時に使用される最小の測定条件。標準測定条件の開始/終了範囲のパラメータで定義された標準範囲に測定が見つからない場合にのみ使用されます。

サービス・ポイントの測定の検索時には、このタイプのアルゴリズムによって、オーケストレーション活動タイプの次のパラメータも使用されます。

  • 測定の当日内検索: 検索を参照日(サービス日)に制限します。

  • 最小および最大オフセット日数: 検索期間を延長するために参照日に対して加算または減算する日数。

詳細は、D1-CHKMSMTアルゴリズム・タイプを参照してください。

アルゴリズム・タイプとオーケストレーション活動ビジネス・オブジェクト

オーケストレーション活動ビジネス・オブジェクトごとに、これらのアルゴリズム・タイプの異なるセットが使用されます。次の表は、これらのどのアルゴリズム・タイプが、それぞれのサービス・オーダー・オーケストレーション活動ビジネス・オブジェクトに定義されているかを示しています。

使用可能サービス

サービスの無効化

未払による停止

支払による再接続

メーター交換

連続

顧客-設備互換性チェック

X

X

以前に接続済の場合のみ接続

X

特定の活動の作成

X

メーター交換フィールド活動の作成

X

設備の更新

X

X

X

X

X

X

リモート開閉

X

取外済メーターのデコミッション

X

測定のチェック:

X

X

X

X

取消オーケストレーションおよび更新オーケストレーション - アルゴリズム・タイプ

「特定の活動の取消」状態と「特定の活動の更新」状態の入力アルゴリズムによって、特定の子活動の取消または更新が試行されます。これらのアルゴリズムは、次のアルゴリズム・タイプに基づきます。

  • 特定の活動の取消: このタイプのアルゴリズムでは、特定の活動の現在のステータスに基づいて、取消オーケストレーション活動または更新オーケストレーション活動に関連付けられた特定の活動(サービス・オーダー・フィールド活動またはスマート・メーター・コマンド)が取り消されます。

  • 特定の活動の更新: このタイプのアルゴリズムでは、特定の活動の現在のステータスに基づいて、取消オーケストレーション活動または更新オーケストレーション活動に関連付けられた特定の活動(サービス・オーダー・フィールド活動またはスマート・メーター・コマンド)が更新されます。

アルゴリズム・タイプ

アルゴリズム

特定の活動の取消(D1-CANSPACT)

特定の活動の取消(D1-CANSPACT)

特定の活動の更新(D1-UPDSPAC)

特定の活動の更新(D1-UPDSPAC)

これらのアルゴリズムの詳細を確認するには、アルゴリズム・タイプとアルゴリズムのポータルを使用してください。