ギャップのための推定IMDのインターバル作成

このルールは、現在の初期測定を調査するのではなく、初期測定が処理される前に欠落した測定がある(つまり、ギャップが存在する)かどうかを確認するという点で、他のVEEルールとは大きく異なります。これに該当し、かつシナリオが構成済のオプションに合致している場合、そのギャップを埋める推定初期測定が生成されます。

このルールは、定期推定の実行とは対照的に、欠落した測定をよりリアルタイムで埋めることを目的としています。ただし、それでもなお、このルールでは埋められないギャップを最終的には定期推定で埋められるように、定期推定をこのルールと組み合せて使用することが想定されています。

このルールは、識別されたギャップの最小検証を実行し、推定初期測定に従って、そのギャップと重なる可能性がある他の初期測定および最終測定に対して検証するように構成できます。逆に、ギャップを検証して、最終測定または進行中初期測定がギャップの期間と重なる期間を除外するように構成することもできます。

注意:

この推定ルールは他のルールとは動作が異なり、定期推定から作成された推定初期測定データの欠落値を埋めるのではなく、新しい初期測定データを作成します。

このルールのロジックの追加詳細は、D2-CREESTIMDアルゴリズム・タイプの詳細摘要を参照してください。

特定の構成フィールドの意味については、ルールを追加または編集する際の画面にある埋込みヘルプを参照してください。

ビジネス・オブジェクト

D2-CreateEstimationIMDRule

シナリオ例

このルールの構成に基づいて実行可能なシナリオの例を次に示します。

例1: 4時間のギャップが存在し、常にギャップを埋めるようにルールが構成されています。最大時間が4に設定され、「ギャップ埋め」が「常に」に設定されています。

ギャップのための推定IMDのインターバル作成: 例1

最大時間を超過してなく、常にギャップを埋めるようにルールが構成されているため、4時間の推定初期測定データがギャップが埋めるために作成されます。

例2: 4時間のギャップが存在し、常にギャップを埋めるようにルールが構成されています。ただし、埋める時間の最大数は3です。

ギャップのための推定IMDのインターバル作成: 例2

ギャップが4時間で、ギャップ埋めの最大時間が3時間であるため、推定は作成されません。ルールがこのように構成されている場合、例外が作成されます。

例3: 非連続のギャップが存在し、ルールが「進行中初期測定データと最終測定のスキップ」に構成され、初期測定データの最大数が2に設定されています。

ギャップのための推定IMDのインターバル作成: 例3

このシナリオでは次のようになります。
  • 4時間のギャップのインターバルの1つには、最終測定が適用されます。
  • 4時間のギャップのインターバルの1つには、進行中初期測定データが適用されます。
  • 最終測定または進行中初期測定データが適用されないそれぞれの時間を埋めるために、2つの推定初期測定データが生成されます。