ライフ・サイクルの処理
この項では、初期入力ファイルから初期測定出力までのライフ・サイクルについて説明します。この章で使用されている略称および頭文字の説明は、「OSB処理の用語および頭文字」を参照してください。
コンポーネントの相互作用の方法の一般的な説明は、「ロジック・シーケンス図」を参照してください。
OSBプロセス
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JCAファイル・アダプタがファイルの読取を開始します。
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FAがGFPをインスタンス化し、初期化します。
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FAがGFPを呼び出して着信ファイルにオープン・ストリームを渡します。
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GFPがFAにD1-PayloadStatistics通知メッセージを送信します。
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GFPがファイルを解析するためのインバウンド・プロキシ・プロパティに定義されているFPをインスタンス化し、初期化します(まだ実行されていない場合)。
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GFPがFP (次の「ファイル・パーサー・プロセス」を参照)を呼び出します。
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FPでエラーが発生した場合、GFPを呼び出します。GFPがFAにD1-PayloadErrorNotif通知メッセージを送信します。
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GFPがFPからの戻り値としてプレーンXMLを取得します。
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GFPがFAにプレーンXMLを返します。
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プレーンXMLがInboundProxyServiceを介して処理プロキシ・サービス(PPS)に渡されます。PPSのメッセージ・フローで、プレーンXMLが検証され、IMD XMLに変換されます。
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PPSがIMDを結果処理プロキシ・サービス(RPPS)に渡します。RPPSがIMD XMLをJMSキューに公開し、その後、キューはメッセージドリブンBean (MDB)によって選択されます。
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FPがプロセス9でNULLを返すまで、OSBプロセス3から9までが繰り返されます。
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GFPがFAにD1-PayloadSummary通知メッセージを送信します。
ファイル・パーサー・プロセス
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FPが入力ストリームの読取を開始します
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FPがプレーンXMLのタイプのJAXBオブジェクトをインスタンス化します。JAXB関連のインタフェースおよび実装クラスがJDeveloperを使用して生成されます(『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』または「XMLスキーマからのJavaクラスの生成」を参照)。
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FPがプレーンXMLを作成できるデータの論理的な終了に達するまで入力ストリームをセグメント単位で読み取ります。
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FPがプレーンXMLのJAXBオブジェクトに読み取られるデータを移入します。
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FPがJAXBオブジェクトをプレーンXMLにマーシャリングし、GFPを戻します。ファイルの終わり(EOF)に到達すると、FPがNULLを戻します。
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GFPによる呼出しごとにファイル・パーサー・プロセス2から5までが実行されます。