プロセス・フローの設計

ビジネス・ユーザーが実行する必要があるオンライン・タスクを実装するために、幅広いプロセス・フローを設計できます。詳細は、「プロセス・フローの理解」を参照してください。

次に、様々なタイプのプロセス・フローの設計および構成に必要なステップの概要を示します。

タスクの分析

次に、新しいタイプのプロセス・フローの実装をサポートするために必要なデータとルールを分析する場合の大まかなガイダンスを示します。

  • タスク全体を完了するために必要なデータとビジネス・ルールを識別します。
    • 可能な場合は、データ領域として定義された論理的な詳細のグループにデータを編成します。

    • 入力されたデータ全体およびユーザーの処理を受け入れてタスクを完了または取消する最終処理スクリプトのロジックを設計します。

    • プロセス・フローを新しく開始するとき、最初にデータが準備されている必要がある場合は、対応する初期処理スクリプトのロジックを設計します。

    • 完了したプロセスの結果を確認するために要約パネルがユーザーに役立つかどうかを決定します。

  • タスクを完了するためにユーザーが従う必要があるパネルの順序を設計します。最初と最後のパネルを識別します。

  • 各パネルを確認して、次のことを決定します。
    • 単一のパネルか、ネストされたプロセス・フロー(つまり、パネル・セット)か。

    • パネルのタイトルと、プログレス・バーでのそのラベル。

    • レイアウトをどのようにレンダリングするか。可能な場合には、パネルのレイアウトを説明するUIヒントを活用するデータ領域を使用します。HTML要件がより複雑である場合は、UIマップ・フラグメントを使用できます。

    • ユーザーがこのパネルを開くとき、このパネルの詳細をなんらかの初期値でデフォルト設定する必要があるか。ある場合は、対応する前処理スクリプトのロジックを設計します。

    • ユーザーがパネルを終了する前に、このパネルに入力したデータを検証する必要がある場合は、対応する後処理スクリプトのロジックを設計します。

  • 必要な場合は要約パネルを設計します。

  • このタイプのプロセス・フローがシステムによって自動的に保存されるようにするか、データが保存されるタイミングの管理を完全にユーザーに任せるかを決定します。

  • 完了したプロセス・フローのレコードを監査目的で保持するか、完了時に削除するかを決定します。

  • そのようなプロセス・フローの進行中のレコードをユーザーが削除できるかどうかを決定します。

  • このタイプのプロセス・フローを保存してデータベースの専用の表に格納するか、基本製品で提供される汎用の表に保存するかを決定します。新しい指定された格納メンテナンス・オブジェクトを導入することは、一般的ではないと想定されています。製品に付属の特定のタイプのプロセス・フローをサポートするために追加のメンテナンス・オブジェクトが提供されている場合があり、それらについては、エッジ製品のドキュメントを参照してください。

  • ユーザーがそのタイプのプロセス・フローを開始して、作業を再開し、確認できるコンテキストを決定します。
    • プロセス・フローは、メニューやお気に入りスクリプトなどから起動できます。

    • ユーザーがこのタイプの保存したプロセス・フローを検索して再開し、完了したプロセス・フロー・レコードを確認するために使用する問合せポータルを設計します。タスクのコンテキストによっては、プロセス・フローを開始する同じメニュー行に問合せを関連付けることができます。

UIマップ・パネルの使用

通常、マップ・フラグメントは完全なUIマップの一部としてレンダリングされますが、プロセス・フロー・パネルとして使用される場合は、フラグメントに完全なマップが含まれていると想定してパネルがレンダリングされます。

そのため、そのようなフラグメントには次の項目が含まれる必要があります。
  • エラーの報告に使用される標準エラー・メッセージ・セクション。

  • データのHTML要素への適切なバインドのための、HTMLコンテンツの最後にあるこの行<xml style="display:none"></xml>。

UIマップ・ベースのパネルでは、ユーザーが使用できるボタンの一部に対してより詳細な管理ができます。たとえば、パネルは、必要な情報が入力されるまではユーザーが次のパネルに進めないようにすることができます。詳細は、プロセス・コントローラUIマップ(F1-ProcessController)にリストされている明示的APIを参照してください。

プロセス・フロー・タイプの構成

次に、新しいタイプのプロセス・フローを構成するために必要な大まかなステップを示します。

  • プロセス・フローのUIマップを作成します。そのスキーマには、タスクを完了するために必要なすべての詳細が含まれている必要があります。そのHTMLには、プロセス・コントローラのUIマップ・フラグメントのみが含まれている必要があります。

  • 必要に応じて、開始処理サービス・スクリプトを作成します。

  • タスクを完了または取消するために必要なすべてのルールが適用されるように、最終処理サービス・スクリプトを作成します。

  • 各パネルで、次の処理を実行します。
    • そのUIマップ・フラグメントを作成します(ただし、プロセス・フロー・スキーマにすでに含まれているデータ領域に対応している場合を除きます)。データ領域またはUIマップの各要素参照のXPathが、プロセス・フローのUIマップ・スキーマのその要素のXPathと同じになるようにしてください。

    • 必要に応じて、前処理サービス・スクリプトを作成します。要約パネルには適用できません。

    • 必要に応じて、後処理サービス・スクリプトを作成します。要約パネルには適用できません。

    • ラベルとタイトルのメタデータ・フィールドを設定します(既存のものが使用できない場合)。

  • プロセス・フローのBPAスクリプトを作成します。

  • プロセス・フロー・タイプのレコードを構成します。

  • ナビゲーション・オプションを設定し、そこでBPAスクリプトを参照します。ナビゲーション・オプションとメニューを関連付けるか、プロセス・フローを開始するためのその他の手段をユーザーに提供します。

  • 特定のタイプのプロセス・フロー・レコードに対して問合せポータルを作成します。メニューに新しい問合せポータルを追加するか、保存したプロセス・フローの作業の再開または完了したレコードの確認のためのその他の手段をユーザーに提供します。

標準ボタンの表示の制御

次のJavaScript関数を使用して、標準のプロセス・フロー・ボタンの表示を制御できます。

  • 次: enableNext()disableNext()hideNext()showNext()

    .
  • 終了: enableFinish()disableFinish()hideFinish()showFinish()

    .
  • 保存: enableSave()disableSave()hideSave()showSave().