識別ビジネス・オブジェクトの決定

他のトピックで説明したように、識別ビジネス・オブジェクトはレコードのビジネス・ルールを管理するビジネス・オブジェクトです。これは、更新をメンテナンス・サービス経由で行う場合に、レコードが追加または変更されたときにレコードを検証するビジネス・オブジェクトです。これには追加や更新のための起動ビジネス・オブジェクトの使用が含まれ、インバウンドWebサービスのやり取りを使用したり、メンテナンス・ページ・サービスへのアクセス(古い形式の固定ページまたはビジネス・サービス経由で)に使用します。

システムでは識別ビジネス・オブジェクトをどのように決定するのでしょうか?メンテナンス・オブジェクトにプラグインされるアルゴリズム(ビジネス・オブジェクトの決定プラグイン・スポット)がこれを行います。メンテナンス・オブジェクトがこのプラグイン・スポットのアルゴリズムに構成されていないか、アルゴリズムでビジネス・オブジェクトが検出されない場合、ビジネス・オブジェクトのルールは適用されません。

システムの大半のメンテナンス・オブジェクトでは、レコードの識別ビジネス・オブジェクトがレコード上で直接取得されます。ただし、別の場所で識別ビジネス・オブジェクトを定義することはできます。たとえば、タイプ・オブジェクトが関連付けられおり、識別ビジネス・オブジェクトがそのタイプ・オブジェクトに定義されているマスター・オブジェクトまたはトランザクション・オブジェクトのメンテナンス・オブジェクトがある場合があります。大半のメンテナンス・オブジェクト(F1-STD-DTMBO - 標準ビジネス・オブジェクトの確認)にプラグインされている標準のビジネス・オブジェクトの決定アルゴリズムでは、これら2つの条件がチェックされることに注意してください。

単一の識別ビジネス・オブジェクトを指定のメンテナンス・オブジェクトのすべてのビジネス・オブジェクトに使用するケースもあります。これは、実装で対象のメンテナンス・オブジェクトのすべてのレコードに共通のカスタム・ビジネス・ルールの導入を検討している場合に、ビジネス・オブジェクト機能より前に作成された一部の古いメンテナンス・オブジェクトに使用するオプションです。製品には、ビジネス・オブジェクトをパラメータとして取得する基本アルゴリズム・タイプ(F1–MOBO - 特定ビジネス・オブジェクトの確認)が用意されています。