本番データの挿入

この項のトピックでは、ステージング・データベースの情報を本番データベースに移入するために使用されるバックグラウンド・プロセスを説明します。

表ごとのバッチ・プロセス

本番への挿入バッチ・プロセスは、変換に適格なメンテナンス・オブジェクトの各表に用意されています。

バッチ・プロセスは、ステージング表のすべての行を本番に転送し、次のように旧キーへのすべての参照を対応する新キーに置換します。
  • 主キー、外部キー・フィールドおよび特性に存在するキーは、対応する旧キー / 新キー表を使用して解決されます。

  • それぞれの行がエンティティのメンテナンス・オブジェクトおよび主キー値への参照を表す汎用の外部キー参照表に存在するキーも、対応する旧キー / 新キー表を使用して解決されます。この方法で参照されるすべてのエンティティが変換可能であるか、本番のビューである必要があります。変換不可として明示的にマークされたエンティティへの参照は解決できないため、サポートされていません。

  • XML格納フィールドに存在するキーは、対応するXML解決表を使用して解決されます。

注意: 他の形式の格納に存在する外部キーは解決されません。たとえば、未処理要素、ログ・レコード、またはXML格納フィールドとして使用されないその他のフィールドに格納されている参照です。

すべての挿入バッチ・プロセスは独立しており、同時に実行できます。また、すべての挿入バッチ・プロセスは、次の項で説明するように(実行の高速化のために)多数のパラレル・スレッドで実行できます。

挿入を高速化するための推奨事項

挿入バッチ・プロセスの実行を高速化する方法は、次のとおりです。

  • 最初の挿入バッチ・プロセスを実行する前に、次のようにします。
    • 旧キー / 新キー表の主キーの索引を再作成します。
    • 旧キー / 新キー表の統計を再分析します。
    • 挿入する本番表のすべての索引を使用できないように変更します。
  • 挿入プログラムで本番データを移入したら、索引を再作成し、これらの表の統計を計算します。
注意: クラウドのインストール環境では、データベース関連の変換タスクをサポートするために用意されている様々なツールの詳細について、「クラウド実装のデータ変換サポート」を参照してください。