1JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の概要

このガイドについて

このガイドでは、詳細契約を処理するための設定と機能について説明します。

このガイドは、次のパートに編成されています。

「パートI JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求 - はじめに」には、次の章が含まれています。

「パートII JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の設定」には、次の章が含まれます。

「パートIII 詳細契約請求用のJD Edwards EnterpriseOne契約請求管理」には、次の章が含まれます。

「パートIV 詳細契約請求用のJD Edwards EnterpriseOne外注管理」には、次の章が含まれています。

「パートV 詳細契約請求用のJD Edwards EnterpriseOne会計」には、次の章が含まれています。

「パートVI 詳細契約請求用のJD Edwards EnterpriseOne Human Capital Management」には、次の章が含まれています。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の概要

この製品ガイドでは、JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求システムのプログラムおよび機能を使用して、米国連邦政府との契約および複雑な商業契約を設定および管理する方法について説明します。これらのプログラムおよび機能のほとんどを使用するには、請求固定情報プログラム(P48091)で「詳細契約請求を使用」チェックボックスを選択する必要があります。

契約の管理には、複数のJD Edwards EnterpriseOneシステムからの取引の請求および収益の認識が含まれます。たとえば、従業員の作業時間や契約に使用する資材について請求します。このため、多くのJD Edwards EnterpriseOneシステムには、詳細契約請求システムをサポートするプログラムまたは機能が含まれます。この製品ガイドには、次のJD Edwards EnterpriseOneシステムが詳細契約請求システムをどのようにサポートするかを説明する章もあります。

  • 契約/サービス請求管理

  • 外注管理および調達管理

  • Payrollおよび勤務管理

  • 一般会計

  • 経費精算管理

注意: これらのJD Edwards EnterpriseOneシステムの章は概要であり、基本機能の詳細は説明しません。これらのシステムの詳細は、それぞれの製品ガイドに記載されています。この製品ガイドを使用する前に、これらのシステムの基本機能についてよく理解しておく必要があります。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のビジネス・プロセス

次のプロセス・フローは、JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のビジネス・プロセスを表しています。

詳細契約請求のビジネス・プロセス・フロー

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の統合

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求システムは、次に示すOracleのJD Edwards EnterpriseOneシステムと統合されています。

  • 住所録

  • 契約請求管理

  • サービス請求管理

  • 調達管理

  • 外注管理

  • 一般会計

  • 買掛管理

  • 売掛管理

  • 経費精算管理

  • 作業原価

  • 勤務管理

  • Payroll

JD Edwards EnterpriseOne住所録

JD Edwards EnterpriseOne住所録システムでは、契約を結ぶ政府機関およびその他の顧客の顧客マスター・レコードを設定できます。契約の資材を提供し作業を実行する仕入先および外注業者の仕入先マスター・レコードおよび内部従業員の従業員レコードも設定します。

JD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理

詳細契約請求契約の請求を処理し収益を認識するには、仕訳の生成(R48132)、ワークファイルの生成(R48120)、請求書の生成(R52121)、契約請求行詳細(P5202)プログラムなど、JD Edwards EnterpriseOne契約/サービス請求管理システムの既存の多くのプログラムを使用します。

JD Edwards EnterpriseOne調達管理

JD Edwards EnterpriseOne調達管理システムを使用して、契約の資材の購買オーダーを入力します。購買オーダーは、総勘定元帳に転記する伝票と照合されます。ワークファイルの生成プログラム(R48120)を実行すると、資材の原価を請求できるように購買オーダー取引の請求明細ワークファイル・テーブル(F4812)にレコードが作成されます。

JD Edwards EnterpriseOne外注管理

企業が外注労務を使用して契約の作業を実行する場合は、JD Edwards EnterpriseOne外注管理システムを使用して外注オーダーを入力します。外注オーダーは伝票と照合され、これらを総勘定元帳に転記します。R48120プログラムを実行すると、外注労務を請求できるように外注オーダーのF4812テーブルにレコードが作成されます。

JD Edwards EnterpriseOne一般会計

JD Edwards EnterpriseOne一般会計システムには、様々なJD Edwards EnterpriseOneシステムからの取引を格納する取引明細テーブル(F0911)が含まれます。R48120プログラムを実行すると、F0911テーブルの取引を使用してF4812テーブルが作成されます。

ビジネス慣習に間接費処理および遡及調整が含まれる場合は、JD Edwards EnterpriseOne一般会計システムを使用して間接費レートを設定し、間接費取引を作成し、訴求調整を処理し、実績レートを計算します。

JD Edwards EnterpriseOne買掛管理

JD Edwards EnterpriseOne買掛管理システムを使用して、契約の資材および外注労務の伝票の処理および支払を行います。伝票を総勘定元帳に転記すると、R48120プログラムによってそれらがF4812テーブルに含められるため、資材と外注労務を請求できます。

JD Edwards EnterpriseOne売掛管理

契約の請求書を生成した後で、JD Edwards EnterpriseOne売掛管理システムに、顧客に請求した金額の請求書レコードを作成します。その後、顧客が請求書の支払を行ったときに入金を請求書に消し込むことができます。

JD Edwards EnterpriseOne経費精算管理

JD Edwards EnterpriseOne経費生産管理システムを使用して、契約の作業の一部として出張する従業員の経費を記録します。従業員の出張経費を顧客に請求できるように経費がF4812テーブルに含められます。

JD Edwards EnterpriseOne作業原価

JD Edwards EnterpriseOne作業原価システムに作業マスター・レコードを設定して、契約の経費を追跡します。詳細契約請求契約に使用する作業マスター・タイプを識別できます。これらの作業マスター・レコードについて、作業マスター・レコードに資金調達契約番号を入力する必要があります。

JD Edwards EnterpriseOne Payrollおよび勤務管理

JD Edwards EnterpriseOne勤務管理システムを使用して、従業員が契約で作業する時間を記録し、JD Edwards EnterpriseOne Payrollシステムを使用して、契約で作業した時間について従業員に支払います。Payroll取引は総勘定元帳に転記され、従業員が契約について作業した時間について顧客に請求できるように取引がR48120プログラムによってF4812テーブルに追加されます。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の導入

ここでは、JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求システムの導入に必要な手順の概要を示します。

導入の計画段階では、インストール・ガイドやトラブルシューティング情報など、JD Edwards EnterpriseOneに関して提供されるすべての情報を活用してください。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求システムについて、どのESU(電子ソフトウェア更新)をインストールするかを決める際は、EnterpriseOne and World Change Assistantを使用します。JavaベースのツールであるEnterpriseOne and World Change Assistantを使用すると、必要となるESUを検索してダウンロードするためにかかる時間を75%以上削減でき、複数のESUを一度にインストールすることも可能です。

https://updatecenter.oracle.com/res/deploy/GA/ChangeAssistant.jnlpを参照してください。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のグローバル導入手順

JD Edward EnterpriseOne詳細契約請求の推奨導入手順は次のとおりです。

  1. 会計期間パターン、会社およびビジネスユニットを設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「組織の設定」を参照してください。

  2. 勘定科目表を作成し、勘定科目と補助元帳を設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications Financial Managementの基礎製品ガイド』の「勘定科目表の作成」を参照してください。

  3. 多通貨処理を設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications多通貨処理製品ガイド』の「多通貨設定について」を参照してください。

  4. 事業所固定情報、デフォルト事業所およびプリンタ、製造および流通AAI(自動仕訳)、伝票タイプなどの在庫情報を設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications 在庫管理製品ガイド』の「在庫管理システムの設定」を参照してください。

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求の導入手順

JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求システムのアプリケーション別の推奨導入手順は次のとおりです。

  1. サービス請求固定情報を設定します。

    「JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のサービス請求固定情報の設定」を参照してください。

  2. ビジネスユニット・タイプを設定します。

    「詳細契約請求作業のビジネスユニット・タイプの設定」を参照してください。

  3. 請求料金/割増規則、税決定規則、相手勘定/留保金規則、請求管理システムのAAIおよび追加料金規則を設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications契約/サービス請求管理製品ガイド』の「テーブル情報の設定」を参照してください。

  4. JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のユーザー定義コードを設定します。

    「JD Edwards EnterpriseOne詳細契約請求のユーザー定義コードの設定」を参照してください。

  5. 間接費を設定します。

    『JD Edwards EnterpriseOne Applications一般会計製品ガイド』の「間接費の設定」を参照してください。

  6. 詳細契約請求契約の請求書スタイルを設定します。

    「詳細契約請求契約の請求書印刷スタイルの設定」を参照してください。