inetd によって管理されないいくつかの SMF サービスは、サービスプロパティーからではなくファイルから構成の一部を取得します。構成を変更するには、構成ファイルを編集し、SMF コマンドを使用してサービスを再起動します。これらの構成ファイルは、サービスが実行しているときに変更できますが、ファイルの内容が読み取られるのは、サービスの起動時に限られます。
構成ファイルを直接編集する前に、次の条件を確認してください。
構成ファイルに、直接編集しないように伝えるメッセージが含まれていないか確認します。
サービスにタイプ configfile のプロパティーグループがないことを確認します。
$ svcprop -g configfile network/ntp
サービスにタイプ configfile のプロパティーグループがある場合、構成ファイルではなく、これらのプロパティーグルーのプロパティーを変更します。ステンシルを使用した構成ファイルの作成を参照してください。
たとえば、NTP クライアントをサポートする新しい NTP サーバーを追加するには、サーバーの新しいエントリを /etc/inet/ntp.conf ファイルに追加してから、次のコマンドに示すように NTP サービスを再起動します。
$ svcadm restart svc:/network/ntp:default
IKEv2 を有効にするには、/etc/inet/ike/ikev2.config ファイルを変更して IKEv2 デーモンを構成し、次のコマンドに示すように IKEv2 サービスを有効にします。ikev2.config ファイルを編集するには、Network IPsec Management プロファイルが割り当てられたユーザーとしてpfedit コマンドを使用します。このようにファイルを編集すると、正しいファイル所有権が保持されます。pfedit の使用方法の詳細は、pfedit(1M)のマニュアルページを参照してください。
$ svcadm enable svc:/network/ipsec/ike:ikev2