次の例に示すように、svccfg コマンドを呼び出すと、選択したエンティティーのプロパティーに対してエディターが開きます。この形式の svccfg コマンドは非常に高速で、複数のプロパティー値を変更する場合に便利です。editprop サブコマンドの場合、-s オプションを付けてエンティティーを指定する必要があります。
$ svccfg -s pkg/server:s11 editprop
指定したエンティティーの各プロパティーの現在値に対する setprop コマンドのファイルは、VISUAL 環境変数で指定されたエディタで開きます。VISUAL が定義されていない場合、EDITOR で指定したエディターが開かれます。VISUAL も EDITOR も定義されていない場合は、プロパティーファイルは vi で開かれます。
ファイルの各行の先頭にはコメント文字が付けられます。svccfg で編集中の構成内のプロパティーの値を変更するには、コメント文字を削除し、値を変更して、ファイルを保存します。実行中のスナップショット内のプロパティーの値を変更するには、ファイルの最終行 (refresh サブコマンドです) のコメント文字を削除します。
次のリストでは、editprop サブコマンドで作成されたファイルの部分的な例を示します。
## ## Change property values by removing the leading '#' from the ## appropriate lines and editing the values. svccfg subcommands ## such as delprop can also be added to the script. ## ## Property group "pkg" ## The following properties are defined in the selected instance ## (svc:/application/pkg/server:s11) # setprop pkg/port = count: 81 # setprop pkg/inst_root = astring: /export/ipsrepos/Solaris11 ## The following properties inherit from the parent service ## (svc:/application/pkg/server) # ... ## Property group "pkg_bui" # ... ## Property group "pkg_secure" # ... ## Uncomment to apply these changes to this instance. # refresh
ファイル状態の命令として、setprop 以外のサブコマンドを追加できます。たとえば、delprop コマンドを追加できます。framework や dependency などの一部のプロパティーグループは、デフォルトでは表示されません。すべてのプロパティーを表示するには、editprop -a を指定します。
この一時ファイル内のコメントのないコマンドは、編集セッションを保存および停止するときに実行されます。