inetd によって制御されるサービスは、inetd.conf ファイルの構成から変換された SMF サービスです。inetd コマンドは、これらのサービスの機能低下版のリスタータです。
次の手順では、inetd によって制御されるサービスのプロパティー値を変更する方法を示します。
変更するサービスが inetd によって制御されていることを確認するには、オプションまたは引数を付けて inetadm コマンドを呼び出して、inetd で制御されるすべてのサービスを一覧表示します。次の例では、一部のリストだけを表示します。
$ inetadm ENABLED STATE FMRI enabled online svc:/application/cups/in-lpd:default ... disabled disabled svc:/application/x11/xfs:default
-l オプションを付けて inetadm コマンドを実行すると、inetd に制御されたサービスのプロパティーがすべて一覧表示されます。次の例は、指定されたサービスが inetd に制御されたサービスではないことを示すエラーメッセージです。「No restarter property」は、マスターリスタータ svc.startd がサービスインスタンスを管理していることを意味します。
$ inetadm -l ssh Error: Specified service instance "svc:/network/ssh:default" has no restarter property. inetd is not the delegated restarter of this instance.
同様に、次の例では、「Couldn't find property 'general/restarter'」というメッセージは、デフォルトのリスタータ svc.startd がサービスインスタンスを管理することを示します。
$ svcprop -p general/restarter ssh svcprop: Couldn't find property 'general/restarter' for instance 'svc:/network/ssh:default'.
サービスが inetd によって制御されている場合、次の例に示すように、そのリスタータは inetd です。
$ svcprop -p general/restarter xfs svc:/network/inetd:default