この手順では、IPQoS 構成ファイル内でトラフィッククラスのアカウンティングを有効にする方法を示します。IPQoS 構成ファイルを作成し、トラフィッククラスを定義する方法で紹介した video クラスのフローアカウンティングを定義します。このクラスは、プレミアム SLA の一部として課金されるストリーミングビデオのトラフィックを選択します。
始める前に
次の手順では、既存の IPQoS 構成ファイルにクラス、フィルタ、メーターのアクション (必要な場合だけ)、およびマーカーのアクション (必要な場合だけ) を定義してあるものとします。使用例 4 からの IPQoS 構成ファイルの構築を続行します。
詳細は、Oracle Solaris 11.3 でのユーザーとプロセスのセキュリティー保護 の割り当てられている管理権利の使用を参照してください。
たとえば、IPQoS 対応サーバー Goldweb, では、構成ファイル /etc/inet/ipqosinit.conf の markEF action 文のあとから作業を始めます。
action { module dscpmk name markEF params { global_stats TRUE dscp_map{0-63:46} next_action acct } }
action { module flowacct name acct
flowacct フローアカウンティングモジュールを呼び出す
action 文に acct という名前を割り当てる。
params { global_stats TRUE timer 10000 timeout 10000 max_limit 2048 next_action continue } }
video クラスの統計収集を有効にする。このクラスはストリーミングビデオのパケットを選択する
フローテーブル内で、タイムアウトしたフローが走査される間隔を、ミリ秒単位で指定する。このパラメータでは、間隔は 10000 ミリ秒
最小の間隔タイムアウト値を指定する。フローのパケットがタイムアウト値で指定された時間検出されないと、フローは「タイムアウト」する。このパラメータでは、パケットは 10000 ミリ秒後にタイムアウトする
このアクションインスタンスのフローテーブル内でアクティブなフローレコードの最大数を設定する
video クラスのパケットに対しこれ以上処理を行う必要がないこと、およびこれらのパケットをネットワークストリームに戻してもよいことを示す
flowacct モジュールは、指定された timeout 値に達するまで、特定のクラスのパケットフローに関する統計情報を収集します。
サービスの開始または再開の具体的な手順については、ipqos サービスを開始する方法を参照してください。
必要になる可能性のある追加の変更のリストについては、一般的な IPQoS の構成計画のタスクマップを参照してください。