Oracle® Solaris Cluster Data Service for Oracle Real Application Clusters ガイド

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更新: 2016 年 4 月
 
 

SUNW.scalable_rac_server_proxy 拡張プロパティー

Client_retries

このプロパティーは、リソースのリモート手続き呼び出し (RPC) クライアントがプロキシデーモンに接続する最大試行回数を指定します。

データ型: 整数

範囲: 1–25

デフォルト: 3

調整可能: 無効の場合

Client_retry_interval

このプロパティーは、リソースの RPC クライアントがプロキシデーモンへの接続を試行する間隔を秒単位で指定します。

データ型: 整数

範囲: 1–3600

デフォルト: 5

調整可能: 無効の場合

crs_home

このプロパティーは、Oracle Grid Infrastructure ソフトウェアが配置されるディレクトリを指定します。

データ型: 文字列

範囲: 該当なし

デフォルト: デフォルトは定義されていません

調整可能: 無効の場合

db_name

このプロパティーは、このリソースに関連付けられている特定の Oracle RAC のサポート データベースを一意に識別する名前を指定します。この識別子により、そのデータベースと、システム上で同時に実行されるほかのデータベースが区別されます。Oracle RAC のサポート データベースの名前は、Oracle RAC のサポート のインストール時に指定します。

データ型: 文字列

範囲: 該当なし

デフォルト: デフォルトは定義されていません

調整可能: 無効の場合

Debug_level

このプロパティーは、Oracle RAC のサポート プロキシサーバーのコンポーネントからのデバッグメッセージをどのレベルまで記録するかを示します。デバッグレベルを上げると、より多くのデバッグメッセージがログファイルに書き込まれます。これらのメッセージは、/var/opt/SUNWscor/scalable_rac_server_proxy/message_log.rs ファイルに記録されます。ここで、rs は Oracle RAC のサポート プロキシサーバーコンポーネントを表すリソースの名前です。

リソースをマスターできる各ノードに対して Debug_level 拡張プロパティーの異なる値を指定できます。

データ型: 整数

範囲: 0–100

デフォルト: 1 で、syslog メッセージを記録します

調整可能: いつでも

Monitor_probe_interval

このプロパティーは、このリソースがプロキシとして機能している Oracle Grid Infrastructure リソースの検証間隔を秒単位で指定します。

データ型: 整数

範囲: 10–3600

デフォルト: 300

調整可能: いつでも

Oracle_home

このプロパティーは、Oracle Database ホームディレクトリへのフルパスを指定します。Oracle Database ホームディレクトリには、Oracle Database ソフトウェアのバイナリファイル、ログファイル、およびパラメータファイルが含まれています。

データ型: 文字列

範囲: 該当なし

デフォルト: デフォルトは定義されていません

調整可能: 無効の場合

Proxy_probe_timeout

このリソースがプロキシとして機能している Oracle Grid Infrastructure リソースのステータスを確認するときにプロキシモニターが使用するタイムアウト値を秒単位で指定します。

データ型: 整数

範囲: 5–3600

デフォルト: 120

調整可能: いつでも

Startup_wait_count

このプロパティーは、Oracle Grid Infrastructure ソフトウェアが完全に起動されたことを、このリソースが最大何回まで確認するか (最大試行回数) を指定します。この試行間隔は、Proxy_probe_timeout 拡張プロパティーの値の 2 倍です。

このリソースでは、Oracle RAC のサポート データベースインスタンスを起動しようとする前に、Oracle Grid Infrastructure ソフトウェアが起動されていることを確認する必要があります。試行回数の最大値を超えた場合、リソースはデータベースインスタンスの起動を試行しません。

データ型: 整数

範囲: 10–600

デフォルト: 20

調整可能: 無効の場合

User_env

このプロパティーは、データベースの起動または停止前に設定される環境変数を格納するファイルの名前を指定します。このファイルには、値が Oracle Database のデフォルト値と異なるすべての環境変数を指定する必要があります。

たとえば、/var/opt/oracle ディレクトリまたは oracle-home/network/admin ディレクトリの下にユーザーの listener.ora ファイルがない場合があります。その場合は、TNS_ADMIN 環境変数を定義する必要があります。

定義される各環境変数の定義は、variable-name=value という形式に従う必要があります。環境ファイル内では、定義ごとに改行します。

リソースをマスターできる各ノードに対して User_env 拡張プロパティーの異なる値を指定できます。

データ型: 文字列

範囲: 該当なし

デフォルト: デフォルトは定義されていません

調整可能: いつでも