このセクションでは、Oracle RAC のサポート フレームワークリソースグループに影響を与える可能性がある問題について説明します。
Oracle RAC のサポート の初期化中に致命的な問題が発生した場合は、次のエラーメッセージと同様のエラーメッセージとともにノードでパニックが発生します。
panic[cpu0]/thread=40037e60: Failfast: Aborting because "ucmmd" died 30 seconds ago
説明: 再構成中に、UCMM が制御するコンポーネントが UCMM にエラーを返しました。
Cause: この問題のもっとも一般的な原因は次のとおりです。 再構成の手順がタイムアウトしたために、Oracle RAC のサポート の初期化中にノードでパニックが発生する場合もあります。詳細は、タイムアウトによって発生するノードパニックを参照してください。
解決策: この問題を修正する手順については、ucmmd デーモンまたは関連コンポーネントの障害から回復する方法を参照してください。
UCMM デーモン ucmmd は、Support for Oracle RAC の再構成を管理します。クラスタがブートまたはリブートされると、このデーモンは Oracle RAC のサポート のすべてのコンポーネントが検証されてから開始されます。ノード上のコンポーネントの検証に失敗すると、そのノード上では ucmmd デーモンが開始されません。
この問題のもっとも一般的な原因は次のとおりです。
Support for Oracle RAC のコンポーネントの以前の再構成中にエラーが発生した。
Oracle RAC のサポート の以前の再構成に含まれる手順がタイムアウトしたため、タイムアウトが発生したノードでパニックが発生した。
この問題を修正する手順については、ucmmd デーモンまたは関連コンポーネントの障害から回復する方法を参照してください。
次のセクションで説明する問題を修正するには、このタスクを実行します。
UCMM 再構成のログファイルの場所については、診断情報のソースを参照してください。
これらのファイルを調べるときは、最新のメッセージから始めて、問題の原因が特定されるまで過去にさかのぼります。
再構成エラーの原因を示している可能性のあるエラーメッセージの詳細は、Oracle Solaris Cluster のエラーメッセージに関するガイドを参照してください。
例:
詳細は、タイムアウトによって発生するノードパニックを参照してください。
特定の問題の解決方法でのみ、リブートが必要です。たとえば、共有メモリーの量を増やす場合は、リブートが必要です。しかし、手順のタイムアウトの値を増やす場合は、リブートは必要ありません。
ノードをリブートする方法の詳細は、Oracle Solaris Cluster 4.3 システム管理 の クラスタ内の 1 つのノードの停止とブートを参照してください。
この手順により、構成変更を加えたリソースグループがリフレッシュされます。
# clresourcegroup offline -n node rac-fmwk-rg
問題が発生したノードのノード名とノード識別子 (ID) を指定します。
オフラインにするリソースグループの名前を指定します。
# clresourcegroup online -eM -n node rac-fmwk-rg