| Oracle Database Gateway for APPCインストレーションおよび構成ガイド 11gリリース1(11.1) for Microsoft Windows E05712-01 |
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この章では、Oracle Database Gateway for APPCをインストールし、構成する方法を説明します。
オンライン・トランザクション・プロセッサを構成してゲートウェイからアクセスできるようにするには、OLTPおよびホスト・オペレーティング・システムの一部のコンポーネントでの作業が必要です。ホスト・システムにOracleソフトウェアはインストールされませんが、ホスト・システムおよびOLTPへのアクセス権限と多少の知識が必要です。この章にはホスト・システムとOLTPのインストール手順に関する情報もある程度は含まれていますが、関連するOLTPおよびホスト・システムのドキュメントを必ず手元に揃えてください。
OLTP上の構成作業で、OLTPの再起動が必要になることがあります。準備作業が必要になることもあるので、ホスト・システムのプログラマまたはDBAに、OLTPに関する指示をあらかじめ確認してもらうようにしてください。
OracleデータベースとOLTPがいずれも1つである場合にゲートウェイをインストールおよび構成するには、この章で説明する手順を実行します。
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注意: SNA通信プロトコルを使用するゲートウェイの場合は、この章、第5章「Oracle Networkの構成」および第9章「SNA通信プロトコルを使用したゲートウェイの構成」のインストール手順に従ってください。TCP/IP通信プロトコルを使用するゲートウェイの場合は、この章、第5章「Oracle Networkの構成」および第10章「TCP/IP通信プロトコルを使用したゲートウェイの構成」のインストール手順に従ってください。 |
システムに以前のバージョンのOracle Database Gateway for APPCがインストールされている場合、最新のリリースにアップグレードまたは以降することができます。ゲートウェイのアップグレードとは、同一リリースでの小規模なソフトウェア・アップグレードを意味し(たとえばリリース9.0からリリース9.2.0へ)、ゲートウェイの移行とは、バージョン番号の変更を伴う実質的な変更を意味します(たとえばリリース9.0からリリース10.2へ)。
この項は、Oracle Database Gateway for APPCの旧リリースをご利用のユーザーの方にのみ関係があります。以前のゲートウェイをインストールしている場合、特定のタスクを実行してからでないと、Oracle Database Gateway for APPCのリリース11.1.0.6をインストールできません。
この項を読んでから、第12章「既存のゲートウェイからの移行」を読んで、ゲートウェイのアップグレードまたは移行の準備のために必要な作業を特定する必要があります。Oracle Database Gateway for APPCのバージョン4.01以前からリリース11.1.0.6に移行する場合、移行に関連する注意事項が第12章「既存のゲートウェイからの移行」に記載されています。
初めてインストールする場合は、「インストール前手順の実行」から始めてください。
Oracle Database Gateway for APPCを最新のバージョンにアップグレードする準備として、次の手順を実行します。
変更されたPGA関連ファイルのバックアップを作成します。
旧ゲートウェイ・ディレクトリをすべて削除するか、名前を変更します。
アップグレードの考慮事項は次のとおりです。
アップグレード後のPG DDには、旧バージョンのエントリがすべて変更されずに含まれます。新機能をサポートするために、新しいPGAU制御情報といくつかの列が追加されていますが、カスタマ・エントリはアップグレードしても変更されません。
次の項目が変更されたため、Oracle Database Gateway for APPCリリース4.0.1以前のTIPは、すべて再コンパイルする必要があります。
PL/SQLの互換性
ゲートウェイ・サーバーのRPCインタフェース
UTL_PGインタフェース
TCP/IPのみ: SNA通信プロトコルを使用して以前に生成された既存のTIPがゲートウェイにあり、新しいTCP/IP機能を使用する場合、必須のNLS_LANGUAGE設定およびサイド・プロファイル設定を使用してPGAUがTIPを再コンパイルする必要があります。DEFINE TRANSACTIONコマンドで、適切なASCIIキャラクタ・セットを指定します。
これは、ゲートウェイではIMS Connect内で適切なユーザー・イグジットが使用されており、それによってASCIIキャラクタ・セットとEBCDICキャラクタ・セットの間で適切な変換が行われると想定されているためです。
ゲートウェイをインストールする前に、次のインストール前手順を実行します。
使用するシステムが第3章「システム要件」で説明したハードウェア要件とソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
セキュリティ要件を満たしていることを確認します。
OLTP上の接続とデータ・アクセスのセキュリティ要件の詳細は、第3章「システム要件」を参照してください。
使用するシステムと選択した通信プロトコルの構成に必要な一意のパラメータ名を特定するためのワークシート(SNAまたはTCP/IP)に記入します。このワークシートは付録D「構成ワークシート」にあります。
ゲートウェイのSID(システム識別子)を決定します。このSIDは9.7項「ゲートウェイの構成」で使用します。
SIDは一意である必要があり、システム上に同じSIDを使用する他のゲートウェイまたはOracleデータベースがあることはできません。
SNAのみ: SNAパッケージがインストールおよび構成されてからでないと、ゲートウェイのインストールを続行できません。システムが、使用するプラットフォームに必要なSNAサーバーを使用してOLTPと通信できることを確認します。WindowsでのSNAのセットアップと構成の詳細は、第6章「WindowsでのSNA通信パッケージの構成」を参照してください。
TCP/IPのみ: TCP/IPパッケージがインストールおよび構成されてからでないと、ゲートウェイのインストールを続行できません。WindowsでのTCP/IPのセットアップと構成の詳細は、第7章「IMS Connect用のTCP/IP通信パッケージの構成」を参照してください。
システムが、使用するプラットフォームに対応するTCP/IP通信パッケージを使用してOLTPと通信できることを確認します。
Oracle製品のインストールおよびOracle Universal Installerの使用方法の概要は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
Oracle製品のインストールとOracle Universal Installerの使用方法の概要は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。そこで説明されている必要なタスクを先にすべて実行します。
サーバーのリリースがゲートウェイのリリースと異なっている場合、ゲートウェイをOracleデータベースと同一のOracleホーム・ディレクトリにインストールしないでください。これは、ゲートウェイをOracleデータベース・アップグレードから分離するために必要です。です。ゲートウェイの実行可能ファイルがより新しいバージョンのOracleデータベース・ライブラリと再リンクされた場合、Oracleデータベース・アップグレードが不適合の原因となる可能性があります。
Oracleデータベースと同一のOracleホームにゲートウェイをインストールする場合、両方の製品のリリース番号が同一である必要があります。
AdministratorsグループのメンバーとしてWindowsにログオンします。現在DBAユーザーでない場合は、システム管理者に問い合せてDBAログイン・ユーザーIDを作成します。ログイン情報は、Oracle Databaseのインストレーション・ガイドを参照してください。
初めてインストールする場合は、ゲートウェイを配置するディスクに、「ディスク空き領域要件」で示されている、十分なディスク空き領域があることを確認します。
ゲートウェイのインストール作業を開始する前に、現在実行中のすべてのOracleサービスを停止する必要があります。次の手順に従ってください。
「スタート」、「設定」、「コントロール パネル」の順にクリックします。
「サービス」を選択します。Windowsサービスがすべて一覧表示されます。
いずれかのOracleサービス(「Oracle」で始まるサービス)を選択します。
「サービスの停止」をクリックします。
アクティブなすべてのOracleサービスが停止するまで、引き続きOracleサービスを選択して停止します。
選択した論理ドライブにドライブが割り当てられていること、およびインストール・メディアにあるファイルにアクセスできることを確認します。
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注意: このインストール手順では、インストール・メディアの場所がD:ドライブにマップされていると想定します。 |
インストール・メディア・パッケージには、Oracle Database Gateway for APPCとOracle Universal Installerが収められています。
Oracle Universal Installerを起動するには、次のようにしてsetup.exeを実行します。
「スタート」メニューで「ファイル名を指定して実行」を選択します。
実行可能ファイル名のパスを入力します。次に例を示します。
D:\Disk1\setup.exe
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注意: Oracle Universal Installerにより、Oracle提供版のJava Runtime Environment(JREが自動的にインストールされます。このバージョンはOracle Universal Installerと、一部のOracleアシスタントを実行するために必要です。Oracle Support Services提供のパッチ以外の方法でJREを変更しないでください。また、JDKもOracle Universal Installerによりインストールされます。 |
Oracle Universal Installerは、実行できる操作を示すことでゲートウェイのインストールをご案内するメニュー方式のユーティリティです。実行できる操作とその順番はプラットフォームにより異なります。
次の項では、Oracle Universal Installerを使用してプラットフォームにゲートウェイをインストールする方法を説明します。
Oracle Universal Installerの使用方法は表4-1を参照してください。Windowsプラットフォームにゲートウェイをインストールするには、Oracle Universal Installerの表示に応じて表の「操作」列に記載された操作を実行します。
表4-1 Oracle Universal Installer: ゲートウェイのインストール手順
| 表示 | 操作 |
|---|---|
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「次へ」をクリックします。 |
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a. インストール先の名前を指定します。 製品インストール先のフル・パスを指定します。 「次へ」をクリックします。 |
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a. 選択された製品の選択を解除します。 b. 「Oracle Database Gateway 11.1.0.6」を選択してこの行を表示します。 c. 「Oracle Database Gateway for APPC 11.1.0.6」を選択します。(Oracle Database Gateway for APPC以外にインストールする他の製品を選択することもできます。) d. 「次へ」をクリックします。 |
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ネットワーク・パッケージを指定して「次へ」をクリックします。 |
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「インストール」をクリックします。 |
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「次へ」をクリックします。 |
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作成するリスナーの名前を指定して「次へ」を選択します。 |
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プロトコルを選択し、「次へ」をクリックします。 |
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ポート番号を指定して「次へ」をクリックします。 |
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「いいえ」をクリックしてから「次へ」をクリックします。 |
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「次へ」をクリックします。 |
|
「いいえ」をクリックしてから「次へ」をクリックします。 |
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「はい」をクリックします。 |
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「終了」をクリックします。 |
|
「終了」をクリックします。 |
これでゲートウェイがインストールされました。
Oracle Universal Installerでインストールが完了したら、インストール手順が正常に完了したことを確認します。そのためには、インストール・ログ・ファイルの内容を確認します。このファイルはC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsディレクトリにあります。
デフォルトのファイル名はInstallActionsYYYY-MM-DD_HH-mm-SS-AM/PM.logです。ここで、
YYYYは年MMは月DDは日HHは時間mmは分SSは秒AM/PMは午前/午後ログ・ファイル名のこれらの変数は、製品がインストールされた日付と時刻を表します。
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注意: %ORACLE_HOME%\dg4appc\doc\README.docファイルの内容を印刷してドキュメント全体をお読みください。インストールに関する重要な情報が含まれています。README.docファイルを読んだら、ゲートウェイの構成を続けます。 |
ゲートウェイを削除する場合は、次の手順を実行します。
ゲートウェイ製品のインストール・メディアを挿入します。
Oracle Universal Installerの実行可能ファイルsetup.exeを実行してOracle Universal Installerを起動します。
「スタート」メニューで「ファイル名を指定して実行」を選択します。
実行可能ファイル名のパスを入力します。次に例を示します。
D: \Disk1\setup.exe
Oracle Universal Installerの指示に従って操作します。表4-2「Oracle Universal Installerを使用したゲートウェイ削除手順」を参照し、「操作」列に記載された操作を実行します。
これでゲートウェイが削除されました。
Oracle Universal Installerでゲートウェイの削除が完了したら、削除手順が正常に完了したことを確認します。そのためには、削除ログ・ファイルの内容を確認します。このファイルはC:\Program Files\Oracle\Inventory\logsディレクトリにあります。
デフォルトのファイル名はInstallActionsYYYY-MM-DD_HH-mm-SS-AM/PM.logです。ここで、
YYYYは年MMは月DDは日HHは時間mmは分SSは秒AM/PMは午前/午後ログ・ファイル名のこれらの変数は、製品が削除された日付と時刻を表します。
削除されるファイルは、ゲートウェイのインストール時に%ORACLE_HOME%ディレクトリにコピーされたファイルのみです。関連する他のファイルはすべて、手動で削除する必要があります。必要な作業は、ゲートウェイに関連するlistener.oraエントリとtnsnames.oraエントリの削除、データベース・リンクやPGAADMINユーザーIDの削除、TIPの削除などです。