Oracle Warehouse Builderはプロジェクトの動的なワークスペースを提供し、自動レイアウト、結合可能なパネルおよびズーム機能を含む共通の1つのルック・アンド・フィールをすべてのエディタで示します。プロパティ・インスペクタは、すべてのオブジェクトのプロパティ調査インタフェースを標準化します。この項では、Oracle Warehouse Builder (OWB)を使用する際に必要となる一般的なユーザー・インタフェース要素について説明します。
この項は次のトピックで構成されています。
ワークスペースは、Oracle DatabaseのOracle Warehouse Builder内にあります。Oracle Warehouse Builderリポジトリには、ユーザーや機能領域の編成方法に応じて、1つ以上のワークスペースを含めることができます。新しいワークスペースを作成する最初の手順として、ワークスペースに名前を割り当て、ソース・ファイルが保存されるパスおよびディレクトリを指定します。Oracle Warehouse Builderによって、ワークスペースがプロジェクトに編成され、作成中のデータ・システムのタイプに必要な多数の構成ファイルが作成および編成されます。プロジェクトの説明は、「プロジェクト」を参照してください。
ワークスペースは、Oracle Database上にホストされます。一般ユーザーには、すべてのワークスペースへの完全なアクセス権はありません。かわりに、アクセスおよび権限を付与されているワークスペースにアクセスできます。主要なグラフィカル・ユーザー・インタフェースであるデザイン・センターを起動してワークスペースにログインします。デザイン・センターを使用してソース・オブジェクトをインポートし、マッピングなどのETLプロセスを設計して最後に統合ソリューションを定義します。デザイン・センターの詳細は、「デザイン・センター」を参照してください。
図3-1に、Oracle Database内のOracle Warehouse Builderリポジトリを示しています。このリポジトリ内には、1つのプロジェクトを含む1つ以上のワークスペースが存在します。図の番号1.はワークスペースを示し、番号2.はそのワークスペース内の複数のプロジェクトを示します。Oracle Warehouse Builderリポジトリ内には複数のワークスペースを含めることができます。
プロジェクトは、Oracle Warehouse Builderワークスペース内の最上位で最大のオブジェクトです。各プロジェクトは、ソースおよびターゲットを格納するデータ・システムのすべてのオブジェクトのコンテナとして機能します。データ・システムの操作は、プロジェクトに関連して実行されます。プロジェクトには、関連するメタデータ定義が格納および編成されます。情報を共有できる、または情報を共有するすべてのオブジェクトをプロジェクトに組み込む必要があります。これらの定義には、データ・オブジェクト、マッピングおよび変換操作が含まれます。これらの定義は、プロジェクト内のフォルダに編成されます。複数のプロジェクトを作成することにより、大規模なシステムの設計およびデプロイメント方法を編成できます。
Sales、HR、Customer Serviceなどの機能領域に従って、プロジェクトを作成できます。プロジェクトは、特殊なタイプのメタデータおよびOracle Warehouse Builderオブジェクトのモジュールを使用したツリー階層で編成されています。複数のユーザーが1つのOracle Warehouse Builderプロジェクトに同時にアクセスできます。ロック・メカニズムで変更および更新が管理され、データの整合性が確保されます。
プロジェクトには、この項で示される次の主な構造が含まれます。
図3-2は、ツリー階層でプロジェクト・ナビゲータに表示されるワークスペースのプロジェクトを示しています。
プロジェクトを作成する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータで、MY_PROJECT
などのプロジェクトを右クリックし、「新規」を選択します。
「プロジェクトの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
他の指示を参照するには、「ヘルプ」をクリックします。
各Oracle Warehouse Builderワークスペースには、MY_PROJECT
という名前のデフォルトのプロジェクトがあります。MY_PROJECT
は、名前を変更することも、他のプロジェクトを作成した後に削除することもできます。ただし、ワークスペースには少なくとも1つのプロジェクトが含まれている必要があります。
プロジェクトはOracle Warehouse Builderの主要な設計コンポーネントであるため、プロジェクトを誤って削除するのを防ぐためにいくつかの制約が課されています。次のプロジェクトは削除できません。
現在アクティブなプロジェクト、または拡張されたプロジェクト
ワークスペース内の唯一のプロジェクト
プロジェクトを削除する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータで、削除するプロジェクトを縮小します。拡張されているプロジェクトは削除できません。
他のプロジェクトを選択して拡張します。
削除するプロジェクトをハイライト表示し、「編集」メニューから「削除」を選択します。
または
プロジェクトを右クリックし、「削除」を選択します。
Oracle Warehouse Builderの「警告」ダイアログ・ボックスには、プロジェクトをごみ箱に入れるオプションがあります。
「OK」をクリックしてプロジェクトを削除します。
モジュールは、プロジェクト・ナビゲータに表示され、ロケーション・ナビゲータの特定のロケーションに対応するアクションのコンテナです。1つのロケーションは1つ以上のモジュールに対応できます。ただし、特定のモジュールは、一度に1つのメタデータのロケーションおよびデータのロケーションにのみ対応します。プロジェクト・ナビゲータで新しいモジュールを作成できます。
モジュールをロケーションに関連付けることによって、特定のアクションが実行しやすくなります。たとえば、モジュールの選択時にコンテキスト・メニューのアクションを選択すると、スナップショットの作成、コピー、検証、生成、デプロイなどのグループまたはバッチ・アクションをモジュール内のすべてのオブジェクトで実行できます。
ターゲット・スキーマを定義するには、モジュールを作成します。Oracleターゲット・モジュールは、Oracle Warehouse Builderでユーザーが最初に作成するモジュールです。
関連項目: 『Oracle Warehouse Builderソースおよびターゲット・ガイド』のモジュールの作成に関する項および『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』のターゲット・モジュールの構成に関する項。 |
特定のオブジェクト特性に基づいてターゲット・モジュールのすべてまたは一部のオブジェクトを編成する場合、フォルダを作成できます。生成またはデプロイする必要がある関連する表およびビューは、共通のフォルダに格納できます。たとえば、機能(売上、マーケティング、管理など)に基づいて表をグループ化するために、ユーザー・フォルダを作成できます。
関連項目: 『Oracle Warehouse Builderソースおよびターゲット・ガイド』の次のトピック:
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コレクションは、他のツールおよびシステムにエクスポートされるメタデータを格納するOracle Warehouse Builderの構造です。コレクションを使用して次のタスクを実行できます。
大規模な論理ウェアハウスの編成
オブジェクト・グループの検証および生成
コレクションを作成する際に、新規オブジェクトや既存オブジェクトのコピーは作成しません。プロジェクト内の既存のオブジェクトへのショートカットを作成します。コレクションを使用することで、ベース・オブジェクトへのアクセスとその変更を迅速に実行できます。
1つのプロジェクト内に複数のコレクションを定義でき、複数のコレクションから1つのオブジェクトを参照できます。たとえば、プロジェクトにアクセスする各ユーザーは、頻繁に使用するオブジェクトに対して自分専用のコレクションを作成できます。また、ユーザーは同一オブジェクト(マッピング、表、プロセス・フローなど)を別々のコレクションに追加できます。
各ユーザーは、ショートカットまたはベース・オブジェクトを削除できます。削除されたオブジェクトに対するショートカットは、コレクションで削除されます。コレクション内のオブジェクトを開くと、オブジェクトはロックされます。Oracle Warehouse Builderでは、他のユーザーが別のコレクションから同じオブジェクトを編集することはできません。
コレクションの作成ウィザードを使用して、次のようにコレクションを定義します。
新規コレクションを定義する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータで「プロジェクト」ノードを選択して拡張します。
「コレクション」ノードを右クリックし、「新規コレクション」を選択します。
Oracle Warehouse Builderの「コレクションの作成」ダイアログ・ボックスが表示されます。
「名前」フィールドに、コレクションの名前を入力します。
名前はモジュール内で一意にする必要があります。物理ネーミング・モードでは、1から200の文字数で名前を入力します。空白は使用できません。論理モードでは、最大文字数は200で、空白も使用できます。
「説明」フィールドに、コレクションの説明(オプション)を入力します。
「OK」をクリックしてコレクションを作成します。
コレクションのオブジェクトに参照を追加する手順は、次のとおりです。
プロジェクト・ナビゲータで、コレクションに含めるオブジェクトを選択します。
オブジェクトの選択時に、[Shift]キーを押したまま複数のオブジェクトを選択します。
選択したオブジェクトを右クリックし、「コレクションに追加」を選択して、選択オブジェクトを追加するコレクションの名前を選択します。
複数のオブジェクトを選択した場合は、[Shift]キーを押したままオブジェクトを右クリックしていることを確認します。
プロジェクト・ナビゲータのコレクションに、選択したオブジェクトが表示されます。
デザイン・センターは、データ統合ソリューションを設計、管理、構築するための主要な場所です。この集中ユーザー・インタフェースから他のすべてのツールにアクセスし、ここから、選択したオブジェクトに対してコマンドをすべて実行します。デザイン・センターのナビゲータはツリー構造になっており、ここからプロジェクトや各種のオブジェクト(データ・ロケーション、リレーショナル・データ・オブジェクト、ディメンション・データ・オブジェクト、フラット・ファイル、データの移動と変換を行うためのETLマッピング、タスクの順序を調整するプロセス・フロー、データ・プロファイル、データ品質を管理するためのルールと監査など)を選択して操作できます。また、デザイン・センターでは、プロジェクトで使用できる各種コンポーネントについて知ることができ、ほとんどの一般的なオブジェクト・タイプを作成するためのウィザードを簡単に起動できます。
デザイン・センターには、各種のオブジェクトを操作するための固有のエディタおよびツールがいくつかあります。ほとんどのツールにコンテキスト・リンクがあるので、プロセス・フローなどのオブジェクトを操作している場合に、プロセス・フローで参照するETLマッピングなどのオブジェクトに関連するエディタを簡単に開くことができます。
図3-3は、Oracle Warehouse Builderを使用して初めてデザイン・センターのキャンバスを起動したときに通常表示される配置を示しています。この図では、開始ページは閉じていますが、「表示」メニューにキャンバスに追加するためのいくつかのオプションが表示されています。
Oracle Application Development Frameworkの共通のルック・アンド・フィール
デザイン・センターのユーザー・インタフェースは、Oracle JDeveloperおよびSQL Developerと同じ統合開発環境(IDE)コア・プラットフォームのFusion Client Platformを使用します。デザイン・センターは、Fusion Client Platformの有用性調査を十分に活用し、他のOracle製品と一致する環境を開発者に提供します。
デザイン・センターおよびJava開発環境の生産性機能の一部を次に示します。
グローバル検索: 「グローバル検索」フィールドを使用すると、デザイン・センターのIDE全体およびプロジェクトにわたってワードまたは句を検索できます。
ファイルに移動: Java Classへの移動([Alt]+[-])以外に、プロジェクトから確認できるファイルに迅速にナビゲートできる「ファイルに移動」オプション([Ctrl]+[Alt]+[-])があります。
ギャラリ: ギャラリという名前のコレクションのグローバル・オブジェクトを格納できます。必要に応じて、新しいギャラリを作成できます。
デザイン・センターでの選択したオブジェクトのコマンドのアクセス
デザイン・センターには、選択したオブジェクトのコマンドにアクセスするいくつかの方法があります。
メニューのコマンドを右クリックして選択します。
メニュー・バーのいずれかのメニューからコマンドを選択します。
ツールバーのアイコンをクリックします。
デザイン・センターには、次のメニューが含まれます。
注意: メニュー・バーの多くのコマンドは、オブジェクトを右クリックしてアクセス可能なポップアップ・メニューでも使用できます。 |
「設計」メニューには、新しいオブジェクトの作成や選択したオブジェクトのパラメータの構成および編集を行うコマンドがあります。このメニューから、ロケーション、オブジェクトまたはフォルダのメタデータをインポートおよびエクスポートします。1つ以上の選択したオブジェクトの設計を検証します。このメニューには、1つ以上の選択したオブジェクトのPL/SQLコードを生成してデプロイするコマンドが用意されています。
「設計」メニューの「保存」コマンドで、ワークスペースの変更が保存されます。「保存済に戻す」コマンドは、ワークスペースの変更を破棄します。
関連項目:
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編集
デザイン・センターの「編集」メニューには、次のコマンドがあります。
エディタを開く: 選択したオブジェクトのエディタを開きます。
エキスパートの追加/削除: エキスパートの名前をメニューに追加する「エキスパートの追加/削除」ダイアログ・ボックスを表示します。管理者権限を持つユーザーにのみ、このコマンドが表示されます。
切取り: 切取りおよび貼付け操作の一部としてオブジェクトを削除します。
コピー: コピーおよび貼付け操作の一部としてオブジェクトをコピーします。
貼付け: 切り取ってコピーしたオブジェクトを新しいフォルダに貼り付けます。たとえば、管理者は、プロジェクト・ナビゲータの「エキスパート」フォルダからグローバル・ナビゲータの「パブリック・エキスパート」フォルダにエキスパートを切り取って貼り付けることができます。
削除: 1つ以上の選択したオブジェクトを削除します。警告メッセージにオブジェクトをごみ箱に移動するオプションが表示されます。
名前の変更: オブジェクトの名前を編集できます。
検索: 現在のプロジェクト内のオブジェクトを検索する「検索」ダイアログ・ボックスを表示します。検索は大文字/小文字を区別し、表示されているオブジェクト(開いているフォルダ内のオブジェクト)のみ検索します。
プロパティ: 選択したオブジェクトの「プロパティ」ダイアログ・ボックスを表示します。
表示
デザイン・センターの「表示」メニューには、次のコマンドがあります。
リフレッシュ: ワークスペースのオブジェクトとともにプロジェクト・ナビゲータに表示されるオブジェクトをリフレッシュします。複数のユーザー環境の場合、他のユーザーが保存した変更でデザイン・センターが更新されます。
拡張: 選択したフォルダ内のフォルダまたはオブジェクトを表示します。
すべて拡張: 選択したフォルダ内のすべてのフォルダ、サブフォルダおよびオブジェクトを表示します。
縮小: 選択したフォルダ内のすべてのフォルダおよびオブジェクトを非表示にしますが、サブフォルダは閉じません。次にフォルダを開くとき、以前と同じようにサブフォルダが縮小または拡張されます。
すべて縮小: 選択したフォルダ内のすべてのフォルダおよびオブジェクトを非表示にし、サブフォルダを閉じます。次にフォルダを開くと、すべてのサブフォルダが閉じています。
プロファイリング結果: 選択したデータ・オブジェクトのプロファイルを表示します。プロファイルを作成しておく必要があります。
メッセージ・ログ: 現行セッションの通信ログが表示されます。ADFにロードされた拡張機能にエラーが発生すると、メッセージ・ログ領域に「拡張機能」タブが表示されます。「拡張機能」タブは、エラーが発生した場合にのみ表示され、エラーが発生しなければ表示されません。「拡張機能」タブ(表示された場合)をクリックして、エラーを確認します。
ツール
デザイン・センターの「ツール」メニューには、次のコマンドがあります。
コントロール・センター・マネージャ: オブジェクトのデプロイ、ETLジョブの起動、および以前のジョブのログの表示を実行できるコントロール・センター・マネージャを表示します。
メタデータ依存性マネージャ: データ・ウェアハウスの他のオブジェクトの1つ以上のオブジェクトの変更の影響を評価できるメタデータ依存性マネージャを表示します。
リポジトリ・ブラウザ: リポジトリまたはコントロール・センターのレポートを参照できるリポジトリ・ブラウザをデフォルトのWebブラウザで表示します。ブラウザ・リスナーを実行する必要があります。
リポジトリの最適化: リポジトリのあるデータベース・スキーマの統計をリフレッシュします。このリフレッシュにより、製品でデータベースに送信されるSQLコマンドの実行時間が短縮されるので、Oracle Warehouse Builderパフォーマンスが向上します。大量のメタデータをインポートまたは作成した後、リポジトリを最適化する必要があります。
J2EEユーザー管理: 管理者権限を持つユーザーがJ2EEユーザーを管理できるJ2EEユーザー管理ウィンドウを開きます。
クリップボード: クリップボードに切り取って貼り付けられているオブジェクトの情報を表示するクリップボードの内容ウィンドウを表示します。
ウィンドウ
デザイン・センターの「ウィンドウ」メニューには、ナビゲータおよびOMB*Plusを表示および非表示にするコマンドがあります。
ヘルプ
デザイン・センターの「ヘルプ」メニューは、オンライン・ヘルプおよび他のリソースのアクセスを提供します。説明は、「Oracle Warehouse Builderのヘルプの参照」を参照してください。
デザイン・センターのツールバーを使用すると、メニュー・バーやオブジェクトを右クリックしてアクセス可能なポップアップ・メニューでも使用できる最も使用頻度の高いコマンドに簡単にアクセスできます。
OMB*Plusは、デザイン・センターから使用できるオプションのパネルです。メイン・メニューの「OMB*Plus」を選択して、表示または非表示を設定できます。OMB*Plusコマンド・ウィンドウでは、OMB*Plusスクリプト言語を使用してデザイン・ワークスペースのオブジェクトを管理できます。
OMB*Plusスクリプト言語を使用して、次の操作を実行できます。
関連項目: OMB*Plusの詳細は、『Oracle Warehouse Builder APIおよびスクリプト・リファレンス』およびこのマニュアルの第10章「スクリプトおよび自動化」を参照してください。 |
コントロール・センター・マネージャを使用して、設計オブジェクトをデプロイし、生成したコードを後で実行します。コントロール・センター・マネージャは、コントロール・センター・サービスを介してターゲット・スキーマと対話するクライアント・インタフェースで、アクティブなコントロール・センターに格納された情報へのアクセスを可能にします。デザイン・センターで新しいオブジェクトを定義すると、オブジェクトはただちにコントロール・センター・マネージャのデプロイメント・ロケーションの下にリストされます。コントロール・センター・マネージャを使用すると、ステータスおよび結果を含むデプロイメントと実行のあらゆる側面を表示および管理できます。
Oracle Warehouse Builderでは、データベース・インスタンスごとに1つのコントロール・センター・マネージャおよび対応するコントロール・センター・サービスのみが使用されます。
関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』の次のトピック:
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デザイン・センターには、検索がしやすいようにワークスペースをカテゴリ別に編成するナビゲータが用意されています。縮小可能パネルでは、共通要素を手近な範囲に収めることができます。複合ノードを含むオブジェクトとファイルは、その複合ノードをクリックすると展開されます。
デザイン・センターのナビゲータ領域には、次のタブがあります。
「プロジェクト・ナビゲータ」には、ワークスペース内の各種オブジェクト・カテゴリをフォルダまたはコンテナに編成するツリーが表示されます。データベースのソースとターゲット、フラット・ファイル、外部表、ETLマッピング、プロセス・フロー、データ・ルール、データ監査などが、プロジェクト内での出現順序でリストされます。ワークスペース内では、1つ以上のプロジェクトを保持でき、さらに、各プロジェクト内には様々なカテゴリのオブジェクトがあります。オブジェクトを選択すると、そのオブジェクトと同様に新規オブジェクトを作成または編集し、これを検証してデプロイできます。
すべてのワークスペースには1つ以上のプロジェクトが必要であり、このプロジェクトには、最初、MY_PROJECT
という名前が付けられています。このプロジェクトの名前を変更するか、このプロジェクトをテンプレートとして使用して、追加のプロジェクトを作成できます。新規プロジェクトを作成するときは、プロジェクトのようこそページに、構成に関するガイドが表示されます。プロジェクト・ナビゲータは、「表示」メニューからリストアできます。
ロケーション・ナビゲータを使用して、1つの中央のロケーションからワークスペース全体のロケーション、コネクタおよびコントロール・センターを管理します。「表示」メニューの「ロケーション・ナビゲータ」を選択して、表示または非表示を設定できます。
他のオブジェクトを定義している間に、ロケーションおよびコントロール・センターを作成できます。モジュールを作成すると、ロケーションを定義できます。構成を作成すると、コントロール・センターを定義できます。プロジェクト・ナビゲータでモジュールおよび構成を作成できます。これらのオブジェクトとは対照的に、ロケーション・ナビゲータではコネクタの作成のみ可能です。
グローバル・ナビゲータにより、ユーザーは一連の共有オブジェクトにアクセスできます。
パブリック変換
パブリック・アプリケーション・サーバー
パブリック・コード・テンプレート
パブリック・エキスパート
パブリック・ユーザー定義モジュール
パブリック・データ・ルール
構成テンプレート
アイコン・セット
セキュリティ
管理権限を持つユーザーは、新規オブジェクトを作成したり、オブジェクトまたはオブジェクト・フォルダを右クリックしてメニューからコマンドを選択することによって、簡単に既存のオブジェクトを編集できます。さらに、プロジェクト・ナビゲータからオブジェクトをコピーし、グローバル・ナビゲータの該当フォルダに貼り付けることもできます。このようにして、任意のユーザーがチームで使用するためのオブジェクトを作成できるとともに、管理者はそのオブジェクトをグローバル・ナビゲータで公開できます。
セキュリティ・フォルダは、管理者ユーザーに対してのみ表示されます。管理者ユーザーは、セキュリティ・フォルダを使用して、すべてのワークスペース・ユーザーのワークスペース内のオブジェクトに対するアクセス権を管理できます。
グローバル・ナビゲータは、デザイン・センターのオプションのパネルです。「表示」メニューの「グローバル・ナビゲータ」を選択して、表示または非表示を設定できます。
Oracle Warehouse Builderには、様々なタイプのデータ・オブジェクトおよびドキュメント・オブジェクトにアクセスして編集するためのJDev形式のコンテキスト・エディタが用意されています。Oracle Warehouse Builderの各エディタでは、自動レイアウト、結合可能なパネルおよびズーム機能を含むすべてのオブジェクトにわたって共通の1つのルック・アンド・フィールが使用されます。コンポーネントの多くのエディタは、完全に統合されたモードレス・エディタです。他のエディタとともにエディタ領域に表示されるので、より生産的な操作が可能です。また、プロパティ・インスペクタは、すべてのオブジェクトのプロパティ・インタフェースを標準化します。使用時の予測性を高めるために、プロパティ・インスペクタのカテゴリはOracle Warehouse Builder全体にわたり一貫した方法で使用されます。
エディタを初めて開くと、左側にメニュー・バー、複数のツールバー、複数のウィンドウ、右側にキャンバスまたはドキュメント領域が表示されます。
この項に示されている項目に加えて、通常、ネーミング・モード、改名モード、読取り/書込みおよび検証モードがエディタに含まれます。倍率とナビゲーション・モードも示されます。エディタがコンテキスト依存であり、カスタマイズ可能であることがわかります。この項では、Oracle Warehouse Builderの主要なグラフィカル・ユーザー・インタフェースであるデザイン・センターを初めて使用する場合に、エディタがどのように表示されるかについて説明します。
次のアイテムは、Oracle Warehouse Builderの大部分のエディタに共通です。
タイトル・バー: タイトル・バーはエディタの最上部にあり、マッピングなどのオブジェクト名とオブジェクトに付与されているアクセス権限が表示されます。
メニュー・バー: タイトル・バーの下に、エディタのコマンドにアクセスできるメニュー・バーが表示されます。メニュー・バーにアクセスするには、オプションの1つをクリックするか、ホット・キーを使用します。たとえば、「マッピング」メニューにアクセスするには、[Alt]を押しながら[M]を押します。
マウスをウィンドウの境界に置き、双方向矢印が表示された時点でマウス・ボタンを押し、マウスをドラッグして必要なサイズを指定すると、ウィンドウのサイズを変更できます。マウスをタイトル・バーに置き、目的の場所にドラッグして、ウィンドウを移動します。ウィンドウを表示または非表示にするには、メニュー・バーから「ウィンドウ」を選択し、ウィンドウに対応するチェック・マークをアクティブ化または非アクティブ化します。
エディタを初めて起動すると、Oracle Warehouse Builderのナビゲータが左上隅に表示されます。ナビゲータには、キャンバス上の全アクティビティとそのパラメータのツリーが表示されます。キャンバスでアクティビティを選択すると、ナビゲータ・ツリーのそのアクティビティに移動します。
エディタを初めて起動すると、Oracle Warehouse Builderのプロパティ・インスペクタが左下隅に表示されます。プロパティ・インスペクタには、オブジェクトのプロパティ、演算子および演算子の属性が表示されます。また、キャンバスまたはナビゲータからオブジェクトを選択すると、そのプロパティがプロパティ・インスペクタに表示されます。
オブジェクトを右クリックすると、ウィザードが起動され、JDevベースのIDEのオブジェクト・ギャラリ内でこのオブジェクトをグローバルに使用可能にする手順がガイドされます。ここには、オブジェクトのコンポーネント・タイプの作成に必要な情報を取得する一連のパネルが表示されます。ここでは、新規コンポーネントのコンポーネント名を指定し、どのパッケージにコンポーネントを配置するかを選択できます。パッケージがまだ存在しない場合、新規コンポーネントがそのパッケージの最初のコンポーネントになります。「終了」をクリックすると、XMLコンポーネント定義ファイルが保存されて、JDeveloperタイプの新規コンポーネントが作成されます。デフォルトでクラスを生成するJava生成オプションを設定した場合は、初期カスタムJavaクラス・ファイルも作成されます。
エディタを初めて起動すると、キャンバスにドラッグ・アンド・ドロップできるアクティビティ・アイコンが含まれたパレットが左側に表示されます。演算子パレットは、関連する演算子を編成するための縮小可能なパネル・セクションとディバイダ・セクションで構成されています。演算子を特定するためのクイック検索フィールドが用意されています。よく使用する演算子を「お気に入り」リストに追加して、後で簡単にアクセスできるようにできます。また、もう1つのパネルでは、最近使用した演算子を記録できます。パレットは、エディタ上のどこにでも再配置できます。メニュー・バーの「表示」の下に表示される「演算子パレット」をクリックすると、パレットの表示または非表示を選択できます。
通常、エディタには、タスク指向のツールバー(一般、グラフィック、生成およびパレット)があります。デフォルトでは、パレット以外のツールバーはメニュー・バーの下に表示されます。各ツールバーは、移動、サイズ変更または非表示にできます。
Oracle Warehouse Builderには、オブジェクトおよび演算子を定義する際に設計に関する多くの意思決定を行うための各種ウィザードが用意されています。各ウィザードは、実行する必要のある手順の概要を示す「ようこそ」ページで始まり、選択内容がリストされた「サマリー」ページで終わります。
関連項目: 『Oracle Warehouse Builderデータ・モデリング、ETLおよびデータ・クオリティ・ガイド』の演算子ウィザードに関する項および『Oracle Warehouse Builderソースおよびターゲット・ガイド』の次のトピック:
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リポジトリ・ブラウザは、ワークスペースへのWebベースのアクセスを提供して、設計の詳細およびメタデータ・プロパティを表示し、ワークスペース・オブジェクトおよびデータのレポートを生成します。
リポジトリ・ブラウザを使用すると、次のような上位のETLランタイム情報および詳細なETLランタイム情報のレポートも表示できます。
関連項目:
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