Backup によるストレージ管理にオートチェンジャを使用する場合は、最初に jb_config プログラムを使ってオートチェンジャを構成し、インストールしたデバイスドライバソフトウェアをテストしなければなりません。この節の説明に従って、SCSI オートチェンジャが接続されている Backup サーバーまたはストレージノードで、デバイスドライバソフトウェアを構成し、テストしてください。
SCSI オートチェンジャを構成する場合の応答例を次に示します。デバイスドライバソフトウェアが、システムに接続されているすべての SCSI オートチェンジャについての情報を検出して表示します。
# jb_config 1) Install an Autodetected SCSI Jukebox. 2) Install a Serial Jukebox. 3) Install an SJI Jukebox. What kind of Jukebox are you installing? 1 These are the SCSI Jukeboxes currently attached to your system: 1) scsidev@1.2.0: DLI Libra Series 2) scsidev@0.2.1: Quantum DLT/Digital DLT Which one do you want to install? 2 Installing a 'Quantum DLT/Digital DLT' jukebox. Name you would like to assign to the jukebox device? QuantumDLT_1 Pathname of the control port for the jukebox device? [scsidev@0.2.1] [Return] Do you want automated device cleaning support enabled? (yes/no) n Enter pathname of media drive 1 [/dev/nrst8]:? [Return] This media device has not been configured yet. Please select a media device type for /dev/nrst8. a) himt b) qic c) 4mm d) 8mm e) 8mm 5GB f) 3480 g) dlt h) vhs i) optical Choice? g Jukebox has been added successfully |
次に、SJI オートチェンジャを構成する場合の応答例を示します。
# jb_config 1) Install an Autodetected SCSI Jukebox. 2) Install a Serial Jukebox. 3) Install an SJI Jukebox. What kind of Jukebox are you installing? 3 Enter the number corresponding to the type of jukebox you are installing: 1) ADIC-1200c/ADIC-1200d 2) ADIC-VLS 3) ARC-DiamondBack 4) Breece Hill 5) DLI Libra Series 6) Quantum DLT/Digital DLT 7) EXB-10e/EXB-10h 8) EXB-10i 9) EXB-60 10) EXB-120 11) EXB-210 12) EXB-218 13) EXB-400 Series 14) HP-C1553A/Surestore 12000e 15) Metrum (SCSI) 16) Qualstar 17) Spectralogic 18) STK-9704/Lago 340 19) STK-9708/Lago 380(SCSI) 20) IBM 7331/IBM 9427 21) ATL/Odetics SCSI 22) HP-Optical 630MB/1.3GB 23) other Choice? 6 Installing a 'Quantum DLT/Digital DLT' jukebox. Name you would like to assign to the jukebox device? dlt Pathname of the control port for the jukebox device? scsidev@1.2.0 [Return] Do you want automated device cleaning support enabled? (yes/no) n |
Enter pathname of media drive 1 [/dev/nrst8]:? [Return] This media device has not been configured yet. Please select a media device type for /dev/nrst8. a) himt b) qic c) 4mm d) 8mm e) 8mm 5GB f) 3480 g) dlt h) vhs i) optical Choice? c Jukebox has been added successfully. |
jb_config コマンドを使ってオートチェンジャを構成すると、ユーザーが指定した名前のリソースが Backup によって新たに作成されます。この新しいリソースは、Backup 管理プログラムの「Jukeboxes」リソースに表示されます。「Jukeboxes」リソースの属性の詳細は、オンラインヘルプか、nsr_jukebox(5) のマニュアルページを参照してください。
オートチェンジャのインストール、構成、テストが終わったら、イネーブラ証明書に記載されている手順に従って、Backup オートチェンジャソフトウェアモジュール用のイネーブラコードを入力します。オートチェンジャソフトウェアモジュールを使用するには、必ず登録して認証を受けます。そうしないと、イネーブラを入力してから 45 日後に、このソフトウェアは自動的に無効になります。詳細は、「イネーブラコードの入力」を参照してください。
あとでオートチェンジャを増設する場合は、追加購入するオートチェンジャソフトウェアモジュールごとに有効化と登録の作業が必要です。さらに、新しいオートチェンジャ用にドライバソフトウェアを構成しテストしなければなりません。最初のインストール後にデバイスドライバソフトウェアを削除した場合には、オートチェンジャの増設時に Backup デバイスドライバをインストールし直さなければなりません。
オートチェンジャをストレージノードマシンに接続する場合は、さらに構成と管理の作業が必要になります。
このリモートオートチェンジャ内のデバイスに対するほとんどの操作は、サーバーから Backup 管理プログラムを使って制御できます。ただし、リセットなどのリモートオートチェンジャに対する一部の操作では、ストレージノードマシンで nsrjb コマンドまたは jb_config コマンドを使う必要があります。これらのコマンドは、スーパーユーザーになっていれば、ローカルマシンからでも、リモートのログインセッションでも使用できます。
ストレージノードマシンにストレージノードのバイナリファイルをインストールしたら、ストレージノードのデバイスを定義します。デバイスの定義方法は、「リモートデバイスの構成」に説明してあります。ここでは概要を説明します。
リモートオートチェンジャのデバイスを増設したら、最初に、Backup 管理プログラムの「Server」ウィンドウで「NSR」リソースの「Administrator」属性に、ストレージノードのホスト名を追加します。次の形式を使います。
root@storage-node-hostname
次に、ストレージノードマシンで jb_config プログラムを実行して (「オートチェンジャのインストール」を参照)、オートチェンジャ内の各デバイスを定義します。このプログラムの構文とオプションについては、付録 B 「コマンド行リファレンス」 か、jb_config(1m) のマニュアルページを参照してください。
リモートデバイスの名前の前に rd= とストレージノードマシンの名前を付けます。たとえば、omega という名前のストレージノードマシンにある /dev/rmt/1mbn という名前のデバイスは、rd=omega:/dev/rmt/1mbn と表します。