セーブセットのステージング機能を使って、マイグレートファイルをストレージメディア間で移動させることができます。たとえば、ファイルをファイルデバイスタイプにマイグレートしておいて、あとからセーブセットのステージング機能を使って、このマイグレートファイルを光ディスクに移すことができます。Backup は新しいストレージメディア上のマイグレートファイルの位置を追跡し、このファイルをスタブファイルの位置に呼び戻します。マイグレートデータの物理的な位置の変化は、ユーザーからは認識されません。バックアップ、HSM、セーブセットのステージング、およびアーカイブ操作の比較については、表 8-1 を参照してください。
バックアップデータのステージングには「Clone」タイプのプールのボリュームを使わなければならないように、マイグレートデータのステージングには「Migration Clone」タイプのプールのボリュームを使う必要があります。たとえば、マイグレートデータのステージングポリシーを設定するときには、事前構成済みの「Migration Clone」プールを使用できます。
特定のマイグレートセーブセットを「Migration Clone」プールに手動でステージングするには、次のコマンドを入力します。
# nsrstage -s server-name -b Migration Clone -m -S save-set-ID |
セーブセットのステージング機能の詳細は、「セーブセットのステージング」を参照してください。nsrstage プログラムの構文とオプションについては、nsrstage のマニュアルページを参照してください。