GNOME 2.2 ユーザーズガイド (Linux 版)

パート I GNOME デスクトップのツアー

この節では、GNOME デスクトップの主要コンポーネントを紹介します。GNOME デスクトップ構成は多岐にわたるため、この節では GNOME デスクトップの主要機能についてのみ説明しています。この節で説明するさまざまな構成の実装方法については、「GNOME デスクトップのカスタマイズ」を参照してください。

パート 1 には、次の章が含まれます。

第 1 章 基本的な操作

この章では、GNOME デスクトップでの作業に必要となる基本的な操作について説明します。

マウスの使用方法

マウスの一般的な使用方法に慣れている場合でも、このマニュアルで使用するマウスボタンの規定および動作について習得する必要があります。この節では、マウスポインタについても説明します。

マウスボタンの規定

このマニュアル内のすべての説明は、次の種類のマウスが対象となります。

このマニュアルで使用されているマウスボタンの規定は次のとおりです。

マウスボタン 

定義  

左マウスボタン 

マウスの左ボタンは、右利きのユーザー用に設定 

中央マウスボタン 

マウスの中央ボタンは、右利きのユーザー用に設定 

右マウスボタン 

マウスの右ボタンは、右利きのユーザー用に設定 

マウスの利き手を変更するには、Mouse 設定ツールを起動後、オプションを選択します。マウスの利き手を変更した場合は、このマニュアルで使用されるマウスボタンの規定も逆になります。

マウスの操作

次の表は、マウスで実行できる操作を示します。

マウスボタン 

使い方 

左マウスボタン 

次の操作に使用する

  • テキストの選択

  • 項目の選択

  • 項目のドラッグ

中央マウスボタン 

次の操作に使用する

  • テキストの貼り付け

  • 項目の移動

右マウスボタン 

選択したオブジェクトのメニューを開く (メニューがある場合) 

たとえば、テキストをコピーする場合は、次の手順に従います。

  1. 左マウスボタンでテキストを選択します。

  2. テキストをコピーする場所にマウスポインタを移動します。

  3. 中央マウスボタンをクリックします。

デスクトップで右クリックして、「デスクトップ」メニューを開くこともできます。

マウスの操作に関する用語

このマニュアルで使用されるマウス操作を表す用語は、以下のとおりです。

処置 

定義 

クリック 

マウスを動かさずに、左マウスボタンを押して放す 

クリック&ホールド 

左マウスボタンを押したまま放さない 

左クリック 

クリックと同じ。左クリックは、右クリックと混乱する恐れがある場合に、操作を明確にするために使用する

中央クリック 

マウスを動かさずに、中央マウスボタンを押して放す 

右クリック 

マウスを動かさずに、右マウスボタンを押して放す 

ダブルクリック 

マウスを動かさずに、すばやく2 回押して放す 

ドラッグ 

マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグできる。デスクトップ上では、左マウスボタンおよび中央マウスボタンを使用してドラッグを実行できる 

ドラッグ&ドロップ 

マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグ&ドロップできる。オブジェクトを配置する場所でマウスボタンを放す 

グラブ 

移動する項目をポイントし、マウスボタンをクリック&ホールドする。たとえば、ウィンドウのタイトルバーをグラブし、そのウィンドウを別の場所にドラッグできる 

マウスポインタ

マウスポインタの外観は、マウスを使っている状況によって変わります。ポインタの外観は、特定の操作、場所、および状態を表します。次の表で、デスクトップ上のマウスポインタについて説明します。

ポインタ 

関連する操作 

説明 

通常のポインタを表します。

項目をポイントし、メニュー項目を選ぶ 

通常のポインタ。マウスの通常の使用時に表示されるポインタ 

移動ポインタを表します。

ドラッグ&ドロップ 

移動ポインタ。オブジェクトをドロップするときに、そのオブジェクトが元の場所から別の場所に移動されることを示す 

コピーポインタを表します。

ドラッグ&ドロップ 

コピーポインタ。オブジェクトをそのオブジェクトのコピーがドロップする位置に、作成されることを示す 

シンボリックリンクポインタを表します。

ドラッグ&ドロップ 

シンボリックリンクポインタ。オブジェクトをドロップした位置に、そのオブジェクトのシンボリックリンクが 作成されることを示す。シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指す特殊な種類のファイルです

質問ポインタを表します。

ドラッグ&ドロップ 

質問ポインタ。オブジェクトをドロップするときに、メニューが開くことを示す。オブジェクトを移動またはコピーするか、あるいはオブジェクトのシンボリックリンクを作成するかを選択できる 

利用不可のポインタを表します。

ドラッグ&ドロップ 

利用不可を示すポインタ。現在の場所にオブジェクトをドロップできないことを示す 

パネルオブジェクトの移動ポインタを表します。

パネルオブジェクトの移動 

パネルオブジェクトの移動ポインタ。移動するパネルオブジェクトが選択されていることを示す 

横方向のサイズ変更ポインタを表します。

ウィンドウの横方向のサイズ変更 

横方向のサイズ変更ポインタ。横方向にサイズ変更するウィンドウの縦ウィンドウ境界が選択されていることを示す 

縦方向のサイズ変更ポインタを表します。

ウィンドウの縦方向のサイズ変更 

縦方向のサイズ変更ポインタ。縦方向にサイズ変更するウィンドウの横ウィンドウ境界が選択されていることを示す 

コーナーサイズ変更ポインタを表します。

ウィンドウの横方向と縦方向のサイズ変更 

コーナーサイズ変更ポインタ。横方向と縦方向にサイズ変更するウィンドウのウィンドウ境界コーナーが選択されていることを示す 

ウィンドウ区間または表の列のサイズ変更ポインタを表します。

ウィンドウ区画または表の列のサイズ変更 

ウィンドウ区画または表の列のサイズ変更ポインタ。サイズ変更する表の列が選択されていることを示す 

キーボードの操作方法

マウスで実行できる操作のほとんどが、キーボードでも同様に実行できます。ショートカットキーを使用すると、操作をすばやく実行できます。

ショートカットキーは、一般的な GNOME デスクトップでの操作や、パネルおよびウィンドウなどのインターフェイス項目での操作に使用できます。また、ショートカットキーはアプリケーションでも使用できます。ショートカットキーをカスタマイズするには、Shortcuts 設定ツールを使用します。

また、GNOME デスクトップをカスタマイズして、キーボードの便利な機能を利用することもできます。

以降の節では、使用可能なショートカットキーについて説明します。

一般的なショートカットキー

一般的なショートカットキーを使用すると、キーボードから GNOME デスクトップでの一般的な操作を実行できます。次の表に、一般的なショートカットキーを示します。

デフォルトのショートカットキー 

機能 

Ctrl + Esc

メインメニューを開く

Super + R

「Run Application」ダイアログを表示する

Print Screen

スクリーンショットを撮る 

Alt + Print Screen

フォーカスがあるウィンドウのスクリーンショットを撮る 

Ctrl + Alt + 右矢印

現在のワークスペースの右側のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 左矢印

現在のワークスペースの左側のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 上矢印

現在のワークスペースの上のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 下矢印

現在のワークスペースの下のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + d

すべてのウィンドウを最小化し、フォーカスをデスクトップに移す 

F1

オンラインヘルプのブラウザを起動し、適切なオンラインヘルプを表示する 

ウィンドウのショートカットキー

ウィンドウのショートカットキーを使用して、キーボードからウィンドウの操作を実行できます。次の表に、ウィンドウのショートカットキーを示します。

デフォルトのショートカットキー 

機能 

Alt + Tab

ウィンドウを切り替える。このショートカットキーを使用すると、選択可能なウィンドウの一覧が表示される。キーを放すとウィンドウが選択される 

Alt + Esc

逆方向でウィンドウを切り替える。キーを放すとウィンドウが選択される 

F10

メニューバーの左側にある最初のメニューを開く 

Alt + スペースバー

ウィンドウメニューを開く

矢印キー 

メニュー内の項目間でフォーカスを移動する 

Return

メニュー項目を選択する 

Esc

開いているメニューを閉じる 

Ctrl + Alt + 右矢印

現在のワークスペースの右側のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 左矢印

現在のワークスペースの左側のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 上矢印

現在のワークスペースの上のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + 下矢印

現在のワークスペースの下のワークスペースに切り替える 

Ctrl + Alt + d

すべてのウィンドウを最小化し、フォーカスをデスクトップに移す 

パネルのショートカットキー

パネルのショートカットキーを使用して、キーボードからパネルでの操作を実行できます。次の表に、パネルのショートカットキーを示します。

デフォルトのショートカットキー 

機能 

Ctrl + Alt + Tab

パネルとデスクトップの間で、フォーカスを切り替える。このショートカットキーを使用すると、選択可能な項目の一覧が表示される。キーを放すと項目が選択される 

Ctrl + Alt + Esc

パネルとデスクトップの間で、フォーカスを切り替える。キーを放すと項目が選択される 

Ctrl + F10

選択したパネルのポップアップメニューを開く 

Tab

パネル上のオブジェクト間でフォーカスを切り替える 

Return

選択したパネルオブジェクトまたはメニュー項目を選ぶ 

Shift + F10

選択したパネルオブジェクトのポップアップメニューを開く 

矢印キー 

メニュー内の項目間でフォーカスを移動する。アプレット内のインターフェイス項目間でフォーカスを移動する 

Esc

開いているメニューを閉じる 

F10

メニューバーがパネル内に表示されている場合、メニューバーから「Applications」メニューを開く

アプリケーションのショートカットキー

アプリケーションのショートカットキーを使用して、アプリケーションの操作を実行できます。ショートカットキーを使用すると、マウスを使用するよりもアプリケーションの操作をすばやく実行できます。次の表に、アプリケーションのショートカットキーを示します。

ショートカットキー 

コマンド 

Ctrl + N

New 

Ctrl + X

Cut 

Ctrl + C

Copy 

Ctrl + V

Paste 

Ctrl + Z

Undo 

Ctrl + S

Save 

Ctrl + Q

Quit 

アクセスキー

メニューバーとは、 ウィンドウ上部にあるバーのことで、アプリケーション用のメニューが含まれています。アクセスキーとは、メニューバー、メニュー、またはダイアログにある下線付き文字のことで、これを使用して作業を実行できます。メニューバーでは、各メニューのアクセスキーに下線が付いています。

メニューを開くには、Alt キーを押して、アクセスキーを押します。 メニューでは、各メニュー項目のアクセスキーに下線が付いています。メニュー項目を選択するには、メニュー項目のアクセスキーを押します。次の表に、テキストエディタ アプリケーションのアクセスキーの例を示します。

アクセスキー 

機能 

Alt + F

「ファイル」メニューを開く

N

「ファイル」メニューから「新規」を選択する

アクセスキーを使用して、ダイアログ内の要素にアクセスできます。ダイアログでは、ほとんどのダイアログ要素の 1 文字に下線が付いています。特定のダイアログ要素にアクセスするには、Alt キーを押して、アクセスキーを押します。次の表に、テキストエディタの「設定」ダイアログにあるアクセスキーの例を示します。

アクセスキー 

機能 

Alt + U

「デフォルトのテーマフォントを使用」チェックボックスにフォーカスを移す

ほかのキーを使用して、ウィンドウ内またはダイアログ内を移動することもできます。

キー 

機能 

Tab

ウィンドウ内またはダイアログ内の要素間でフォーカスを移動する 

矢印キー 

矢印キーを使用して、次の動作を実行できる 

  • メニューバーでは、あるメニューから次のメニューにフォーカスを移動する。開いたメニューでは、あるメニュー項目から次のメニュー項目にフォーカスを移動する

  • あるオプションから次のオプションにフォーカスを移動して選択する (たとえば、ダイアログのラジオボタンのグループなど)

  • スピンボックスが表示する値を変更する

ウィンドウの操作方法

この節では、ウィンドウの使用方法について説明します。

区画サイズを変更する

ウィンドウには、複数の区画が含まれていることがあります。区画とは、ウィンドウを分割したもの。たとえば、Nautilus ファイルマネージャウィンドウには、サイド区画と表示区画があります。区画があるウィンドウの場合、区画間のエッジにサイズ変更ハンドルがあります。区画をサイズ変更するには、サイズ変更ハンドルをグラブし、変更するサイズまでエッジをドラッグします。

表の使用方法

ウィンドウには、表に整理された情報を持っている場合があります。この節では、表の操作方法について説明します。

列の幅を変更するには、列の縦方向のエッジの 1 つをドラッグします。

表によっては、特定の列によって情報の並び変えができます。表内の情報を並び変えるには、並び変える情報の列の見出しをクリックします。上矢印が、並び変えられた表の列の見出しに表示されます。次の図に上矢印を示します。

この図は、列の見出しに表示される上矢印を表しています。

並び変え順を逆にするには、列の見出しをもう一度クリックします。上矢印が下矢印に変わります。下矢印は、列内の情報が、逆順に並び変えられていることを示します。

一部の表では、複数の項目を選択できます。次の表で、表内の項目を選択する方法について説明します。

作業 

処置 

項目の選択 

その項目をクリックする 

一連の項目のグループを選択 

Shift キーを押したまま放さない。グループの最初の項目をクリックして、そのグループの最後の項目をクリックする

複数の項目を選択 

Ctrl キーを押したまま放さない。 選択する複数の項目をクリックする

第 2 章 GNOME デスクトップの概要

この章では、GNOME デスクトップの機能と主なコンポーネントについて説明します。GNOME デスクトップを使用する前にこの章を読み、さまざまな機能と主なコンポーネントの動作を理解してください。GNOME デスクトップは、あらゆる設定が可能であるため、この章では、次の項目に関する標準的なデフォルトの設定について説明します。

GNOME デスクトップコンポーネントの概要

初めて GNOME デスクトップセッションを開始すると、パネル、ウィンドウ、およびさまざまなアイコンが含まれたデフォルトのスタートアップ画面が表示されます。

GNOME デスクトップの主なコンポーネントは以下のとおりです。

GNOME デスクトップの最大の特長は、柔軟に構成できることと、作業実行のために多数の手段が提供されていることです。

GNOME デスクトップのコンポーネントは相互運用可能です。通常、同じ操作を実行するには、いくつかの異なる方法があります。たとえば、アプリケーションはパネルから起動することも、メニューまたはデスクトップから起動することもできます。

システム管理者は、必要に応じて構成を変更できるため、GNOME デスクトップがこの章で説明するものとまったく同じでない可能性があります。それでも、この章では、GNOME デスクトップを使用した作業に役立つ有用な情報を提供します。

パネル

パネルの追加および削除はいつでも行えます。セッションを始めて開始すると、GNOME デスクトップには最低 1 つのパネルがあります。

パネルを使用して、以下の操作を実行できます。

パネルを作成する

パネルを追加するには、パネルの空きスペースを右クリックし、「New Panel」を選択します。 新しいパネルが GNOME デスクトップに追加されます。新しいパネルにはオブジェクトは含まれていません。利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。ユーザーの要件に合わせて、オブジェクトをパネルに追加できます。パネルの背景も変更できます。作成できるパネルの数に制限はありません。

パネルを削除する

パネルを削除するには、パネルを右クリックし、「パネルを削除」を選択します。

パネルを隠す

パネルは、端に隠しボタンを持つことができます。この「非表示」ボタンをクリックして、パネルを表示させたり、隠したりすることができます。

パネルにオブジェクトを追加する

パネルは、いくつかのタイプのオブジェクトを持つことができます。図 2–1 に示すパネルには、各タイプのパネルオブジェクトが含まれています。

図 2–1 各種パネルオブジェクトを含むパネル

各種パネルオブジェクトを含むパネルを示しています。図中の説明: 電卓、メニュー、CD プレーヤーアプレット、引き出し、ロックボタン

以下に示すオブジェクトは、すべてのタイプのパネルに追加できます。

パネルオブジェクトを操作する

パネルオブジェクトは、次の方法で操作できます。

メニュー

デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。次の GNOME デスクトップコンポーネントからメニューへアクセスできます。

ウィンドウ

GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。各ウィンドウにはフレームがあり、ウィンドウでの作業に使用できるアクティブな制御要素が含まれています。

ウィンドウのタイプ

GNOME デスクトップの特長となっているウィンドウを次に説明します。

ウィンドウを操作する

アプリケーションウィンドウまたはダイアログウィンドウのフレームを使用して、ウィンドウでの各種操作を実行できます。ほとんどの制御要素は、ウィンドウフレームのトップエッジにあります。図 2–2 は、標準的なアプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジを示しています。

図 2–2 標準的なアプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジ

ウィンドウフレームのトップエッジを示しています。図中の説明: ウィンドウメニューボタン、タイトルバー、最小化/最大化ボタン、ウィンドウを閉じるボタン

ウィンドウフレームのアクティブな制御要素は次のとおりです。

制御要素 

説明 

ウィンドウメニューボタン

クリックすると、ウィンドウメニューが開く

タイトルバー 

ウィンドウを移動したりシェードしたりするために使用する 

最小化ボタン

最小化ボタンをクリックすると、ウィンドウが最小化する

最大化ボタン

ウィンドウの最大化と元のサイズに戻すことに使用する 

ウィンドウを最大化するには、最大化ボタンをクリックする。ウィンドウを元のサイズに戻すには、もう一度最大化ボタンをクリックする

ウィンドウを閉じるボタン

ウィンドウを閉じるボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じる

境界 

境界を右クリックすると、ウィンドウメニューが開く

ウィンドウのサイズを変更する場合は、タイトルバーではなく、ウィンドウの境界をグラブします。変更したいサイズになるまで、ウィンドウの境界をドラッグします。

ウィンドウにフォーカスを移動する

フォーカスされているウィンドウは、マウスとキーボードから入力できます。一度にフォーカスできるのは 1 つのウィンドウだけです。フォーカスされているウィンドウの外観は、ほかのウィンドウとは異なります。

次の方法により、ウィンドウをフォーカスできます。

要素 

操作 

マウス 

ウィンドウが可視の場合には、そのウィンドウをクリックする 

ショートカットキー 

ショートカットキーは、開いているウィンドウ間の切り替えに使用する。あるウィンドウにフォーカスを移すには、そのウィンドウにフォーカスが移動したときにキーを放す。 ウィンドウ間を切り替える初期値のショートカットキーは、Alt + Tab キー。

ウィンドウリスト

ウィンドウリストのウィンドウを表すボタンをクリックする

ワークスペーススイッチ

ワークスペーススイッチ ディスプレイで、フォーカスするウィンドウをクリックする

ワークスペース

GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。ウィンドウは、ワークスペースと呼ぶ GNOME デスクトップに分割して表示されます。ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。

すべてのワークスペースのデスクトップ、パネル、メニューは同じです。ただし、各ワークスペースで異なるアプリケーションを実行したり、異なるウィンドウを開くことができます。GNOME デスクトップ上で一度に表示できるワークスペースは 1 つのみですが、別のワークスペースで複数のウィンドウを開くことができます。

多数のアプリケーションを同時に実行する場合、ワークスペースを利用すると GNOME デスクトップを整理できます。 作業中のワークスペースがウィンドウで一杯になった場合、別のワークスペースに移動して作業できます。また、別のワークスペースに切り替えて、より多くのアプリケーションを起動することもできます。

ワークスペースは、ワークスペーススイッチアプレットに表示されます。図 2–3 では、ワークスペーススイッチに 4 つのワークスペースが表示されています。最初の 3 つのワークスペースには開いたウィンドウがあり、4 番目のワークスペースには、現在アクティブなウィンドウはありません。

図 2–3 ワークスペーススイッチに表示されたワークスペース

ワークスペーススイッチを示します。この内容は図についての説明です。

ワークスペースを切り替える

次の方法でワークスペース間を切り替えることができます。

ワークスペースを追加する

ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチアプレットを右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスで、必要なワークスペースの数を指定します。

Nautilus ファイルマネージャ

Nautilus ファイルマネージャは、ファイル、アプリケーション、FTP サイト、および URI への統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャのウィンドウを開くには、デスクトップの「ドキュメント」上でダブルクリックします。以下の図は、フォルダの内容を表示するファイルマネージャウィンドウを示しています。

ファイルマネージャウィンドウを示しています。この内容は図についての説明です。

ファイルマネージャウィンドウは、以下の区画を含むことができます。

サイド区画

ファイル内をナビゲートできます。この区画は、使用中のファイルまたはフォルダに関する情報を表示します。サイド区画は、ウィンドウの左側にあります。

表示区画

ファイルまたはフォルダの内容を表示します。表示区画は、ウィンドウの右側にあります。

ファイルマネージャで次のことができます。

ファイルマネージャでは、デスクトップも作成できます。

ファイルマネージャからファイルを開く

開きたいファイルが存在するフォルダへ移動するには、表示区画内の該当するフォルダアイコンをダブルクリックします。開きたいファイルが表示されたら、そのファイルアイコンをダブルクリックしてファイルを開きます。

フォルダ間でファイルを移動する

2 つ以上のファイルマネージャウィンドウを開いて、ファイル間の移動できます。各ウィンドウで異なるフォルダを開き、一方のウィンドウから別のウィンドウにファイルをドラッグします。

デスクトップとデスクトップオブジェクト

デスクトップは、デスクトップのアクティブコンポーネントです。デスクトップを使用して、次の操作を実行できます。

ファイルマネージャでは、デスクトップを管理できます。

デスクトップオブジェクトを開く

デスクトップオブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。Nautilus ウィンドウで設定することにより、オブジェクトを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。

デスクトップにオブジェクトを追加する

デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。デスクトップにオブジェクトを追加するには、次の方法を使用します。

GNOME デスクトップの設定

GNOME デスクトップのほとんどすべての機能は、デスクトップ設定ツールを使用して構成できます。各ツールは、GNOME デスクトップの特定の機能を制御します。a たとえば、設定ツールを使用して、GNOME デスクトップのテーマを選択できます。テーマとは、 インターフェイス部分の外観を指定する設定グループのことです。

設定ツールは、次のいずれかの方法で起動できます。

アプリケーション

GNOME デスクトップが提供するアプリケーションには、いくつかの共通する特性があります。たとえば、アプリケーションは一貫したルック&フィールを持ちます。アプリケーションが共通する特性を持つのは、同じプログラミングライブラリを使用するためです。標準の GNOME プログラミングライブラリを使用するアプリケーションを、GNOME 対応アプリケーションと呼びます。たとえば、Nautilus および gedit テキストエディタは、GNOME 対応アプリケーションです。

GNOME は、オペレーティングシステムが提供するライブラリ以外のライブラリも提供します。このライブラリにより、GNOME は、GNOME 対応アプリケーションだけでなく、既存のアプリケーションも実行することができます。たとえば、使用しているオペレーティングシステムが UNIX ベースの場合、現在の X11 アプリケーションと Motif アプリケーションを GNOME デスクトップから実行できます。

以下に、GNOME 対応アプリケーションの特長を示します。

詳細を調べる

GNOME デスクトップのヘルプでは、次の項目に関する詳細を調べることができます。

GNOME デスクトップトピックの詳細を調べる

GNOME デスクトップの特定のトピックについて詳しく調べるには、統合されたヘルプシステムを使用できます。ヘルプシステムを起動するには、メインメニューから「ヘルプ」を選択します。

アプレットの詳細を調べる

特定のアプレットについて詳しく調べるには、アプレットを右クリックし、「ヘルプ」 を選択します。

アプリケーションの詳細を調べる

特定のアプリケーションについて詳しく調べるには、アプリケーションを起動し、「ヘルプ」-> 「使い方」を選択します。または、アプリケーションを起動したあとで F1 キーを押します。

第 3 章 GNOME デスクトップセッション

この章では、GNOME デスクトップセッションの開始、管理、および終了について説明します。

セッションの開始

GNOME デスクトップにログインし、それをログアウトするまでをデスクトップセッションといいます。ログイン画面は、GNOME デスクトップへの入り口です。ログイン画面には、ユーザー名とパスワードを入力するフィールドがあります。ログイン画面では、セッションの言語などのログインオプションを選択できます。

セッションは、ログインすると開始されます。ユーザ名とパスワードが認証されると、セッションマネージャが起動します。セッションマネージャはセッションを管理します。たとえば、一番最後のセッションの状態を保存し、次回ログインしたときに、そのセッションから開始することができます。セッションマネージャは次のものを保存し復元します。

セッションにログインする

セッションにログインするには、次の手順を実行します。

  1. ログイン画面で「セッション」アイコンを選択します。利用可能なデスクトップ環境のリストから GNOME デスクトップを選びます。

  2. ログイン画面の「ユーザ名」フィールドにユーザ名を入力後、Return キーを押します。

  3. ログイン画面の「パスワード」フィールドにパスワードを入力後、Return キーを押します。

正常にログインできると、セッションマネージャがセッションを開始します。初めてセッションにログインする場合、セッションマネージャは新しいセッションを開始します。すでにログインしたことがあり、ログアウト時にセッションの設定を保存した場合は、セッションマネージャが前のセッションを復元します。

ログインする前にシステムを停止または再起動する場合は、ログイン画面の「System」アイコンをクリックします。ダイアログが表示される。必要なオプションを選択し、「了解」をクリックします。

異なる言語でセッションにログインする

異なる言語でセッションにログインするには、次の操作を実行します。

  1. ログイン画面で「Language」アイコンを選択します。使用可能な言語のリストから使用する言語を選択します。

  2. ログイン画面の「Username」フィールドにユーザ名を入力後、Return キーを押します。

  3. ログイン画面の「パスワード」フィールドにパスワードを入力後、Return キーを押します。


注 –

異なる言語でセッションにログインする場合は、ユーザインターフェイスの言語を選択します。セッションのキーボードレイアウトは指定しません。キーボードレイアウトを指定するには、Keyboard Layout Switcher アプレットを使用します。


スクリーンロックする

画面ロックアイコン

スクリーンロックするには、次のいずれかの操作を実行します。

スクリーンロックすると、スクリーンセーバーが起動します。スクリーンロックを解除するには、マウスを動かして、「スクリーンロック」ダイアログを表示します。ユーザ名とパスワードを locked screen ダイアログに入力して、Return キーを押します。

スクリーンセーバーを設定するには、「Using Preference Tools」を参照してください。


注 –

正しくスクリーンロックするには、スクリーンセーバーを有効に設定しておく必要があります。


セッションの管理

GNOME デスクトップのセッション管理を設定するには、セッション 設定ツールを使用します。セッション設定ツールは、アプリケーションの形式を次のように認識します。

ログインおよびログアウト時のセッションの動作を定義する

ログインおよびログアウト時のセッションの動作を設定するには、セッション設定ツールを使用します。「セッションのオプション」タブセクションで、必要な変更を行います。たとえば、ログイン時にスプラッシュ画面を表示するように選択できます。

スタートアップを使用する

セッションは、非セッション管理のアプリケーションで開始するように設定できます。非セッション管理のアプリケーションを設定するには、セッション設定ツールを使用します。アプリケーションの追加、編集、および削除には、「自動起動プログラム」タブセクションを使用します。設定を保存し、ログアウトすると、次回ログインしたときにスタートアップが自動的に起動されます。

現在のセッションでアプリケーションをブラウズする

現在のセッションでアプリケーションをブラウズするには、セッション 設定ツールを使用します。「現在のセッション」タブセクションには、次の項目がリストされてます。

「現在のセッション」タブセクションを使用して、アプリケーションまたは設定ツールのセッション設定で操作 (数に制限あり) を実行できます。たとえば、起動順序を編集したり、リストに載っているすべての GNOME アプリケーションまたは設定ツールのスタイルを再設定できます。

セッション設定を保存する

セッションの設定を保存するには、次の手順を行います。

  1. セッションの終了時に、自動的に設定を保存するようにセッションを設定します。セッションを設定するには、セッション設定ツールを使用します。セッション設定ツールが起動します。「セッションのオプション」タブセクションの「変更を自動的にセッションに保存する」オプションを選択します。

  2. セッションを終了します。

「変更を自動的にセッションに保存する」オプションを選択しない場合、ログアウトしたときに、現在の設定を保存するかどうかを問うダイアログが表示されます。設定を保存するには、このオプションを選択してからログアウトします。

セッションの終了

ログアウトアイコンを示しています。

セッションを終了するには、現在アクティブなプロセスをすべて閉じ、次のいずれかの操作を実行します。

セッションを終了する前に、現在の設定を保存しておくと、次回ログインしたときに、セッションを復元できます。ログアウト処理中に、現在の設定を保存するかどうかを問うダイアログが表示されます。セッション設定ツールでは、現在の設定を自動的に保存するオプションを選択できます。

第 4 章 パネルの操作方法

この章では、パネルの操作方法について説明します。

パネルの概要

パネルは、アプリケーションおよびアプレットを実行したり、ほかの作業を実行したりできる GNOME デスクトップ上の領域です。セッションを始めて開始すると、GNOME デスクトップには最低 1 つのパネルがあります。システム管理者は、ローカルな要求に応じてデフォルトのパネルを設定している場合があります。したがって、ここで説明するパネルと多少異なる可能性があります。

必要に応じて、パネルの動作や外観を変更できます。パネルからオブジェクトを追加、削除することもできます。複数のパネルを作成し、各パネルで異なる設定、オブジェクト、および背景を選ぶことができます。パネルを隠すこともできます。

パネルの管理

以下の節では、パネルの管理方法について説明します。

新しいパネルを追加する

パネルを追加するには、パネルの空きスペースを右クリックし、「New Panel」を選択します。 新しいパネルが GNOME デスクトップに追加されます。新しいパネルにはオブジェクトは含まれていません。利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。

パネルを操作する

パネルを操作するには、パネル上の空いているスペースで、左クリック、右クリック、または中央クリックします。パネルに空きスペースがない場合は、非表示ボタンのいずれか 1 つを中央クリックまたは右クリックすることで、パネルを選択できます。パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。

次のようにマウスボタンを使用して、パネルを操作できます。

中央クリック

パネルをグラブし、そのパネルを別の場所にドラッグできる

右クリック

パネルポップアップメニューを開く

パネルを移動する

パネルは別の場所に移動できます。パネルを移動するには、パネル上の空いているスペースで中央クリックし、中央ボタンを押したままそのパネルを別の場所にドラッグします。

パネルを隠す

パネルを隠したり、表示したりすることができます。パネルを隠すには、非表示ボタンを使用します。パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。

非表示ボタンは、パネルの両端にあります。非表示ボタンには、オプションの矢印アイコンが含まれています。次の図に、非表示ボタンを示します。

水平パネルと垂直パネルを示しています。両方とも非表示ボタンがあります。

パネルを隠すには、非表示ボタンのいずれか 1 つをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に縮小します。パネルのもう一方の端にある非表示ボタンは、可視のままです。

隠したパネルを再表示するには、可視の非表示ボタンをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に拡大します。両方の非表示ボタンが可視になります。

パネルは、オートハイド (自動的に隠す) に設定できます。オートハイドを設定すると、マウスがパネルをポイントしていない場合は、パネルが自動的に隠れます。パネルが存在している画面の一部をポイントすると、そのパネルが再び表示されます。パネルをオートハイドに設定するには、パネルの設定を変更します。

パネルの設定を変更する

すべてのパネルの設定を変更するには、Panel 設定ツールで必要な変更を行います。たとえば、パネルオブジェクトの外観および動作に関連するさまざまな設定を指定できます。

個々のパネルに対して、それぞれ設定を変更することもできます。パネルの位置、隠す場合の動作、視覚的な外観など、各パネルの特長を変更することができます。

パネルの設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. パネル上の空いているスペースで右クリックし、「設定」を選択して「パネルの設定」ダイアログを表示します。「パネルの設定」ダイアログには、次のタブセクションがあります。

    • 「一般」

    • 「背景」

  2. パネルのサイズ、位置、非表示プロパティを変更するには、「全般」タブをクリックします。以下の表に、「全般」タブセクションのダイアログエレメントを示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「名前」

    パネルの名前を入力します。パネルとデスクトップの切り替えにショートカットキーを使用する場合、このパネル名が表示されます。 

    「方向」

    画面上のパネルの位置を選択。パネルの変更位置をクリックする 

    「Size」

    パネルのサイズを指定する  

    「拡張」

    パネルのある画面の長さ最大までパネルを拡大する 

    「自動的に隠す」

    自動的に隠すを有効にする 

    「非表示ボタンを表示」

    パネル上で非表示ボタンを表示する 

    「非表示ボタンを矢印表示」

    非表示ボタンが有効な場合に、非表示ボタン上に矢印を表示する 

  3. パネルの背景を変更するには、「背景」タブをクリックし、パネルの背景タイプを選択します 。選択は次のとおり

    ダイアログ要素 

    説明 

    「None (use system theme)」

    デフォルトのパネル背景を使用する。デフォルトのパネル背景は、Theme 設定ツールの設定によって異なる

    「単一色」

    パネル背景を 1 色指定する。「Color」ボタンをクリックして、カラー選択ダイアログを表示する。任意の色を「色の選択」ダイアログから選ぶ

    「スタイル」スライダで、色の透明度または不透明度を指定する。たとえば、パネルを透明にするには、スライダを「Transparent」の端まで移動する。

    「Background image」

    パネル背景の画像を指定する。ドロップダウンコンビネーションボックスに使用する画像のファイル名を入力する。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする。ファイルを選択したら、「了解」をクリックする

    色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定することもできます。詳細については、パネルの背景に色または画像をドラッグするを参照してください。

  4. 「閉じる」をクリックして、「パネルの設定」ダイアログを閉じます。

パネルの背景に色または画像をドラッグする

色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。色または画像は、多数のアプリケーションからドラッグできます。たとえば、Nautilus ファイルマネージャの色をパネルにドラッグして、パネルの背景として設定できます。任意の「色の選択」ダイアログから色をドラッグすることもできます。

画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。パターン画像をファイルマネージャからドラッグして、パネルの背景に設定することもできます。

パネルを削除する

GNOME デスクトップからパネルを削除するには、削除したいパネルで右クリックし、「パネルを削除」を選択します。


注 –

GNOME デスクトップには必ず 1 つパネルが必要です。GNOME デスクトップにパネルが 1 つしかない場合、そのパネルは削除できません。


パネルオブジェクト

この節では、パネルに追加できるオブジェクト、およびパネルから使用できるオブジェクトについて説明します。

パネルオブジェクトを操作する

次のようにマウスボタンを使用して、パネルオブジェクトを操作できます。

左クリック

パネルオブジェクトを起動する

中央クリック

オブジェクトをグラブし、そのオブジェクトを別の場所にドラッグする

右クリック

パネルオブジェクトポップアップメニューを開く

アプレットのパネルオブジェクトは、これとは異なる方法で操作します。詳細については、アプレットを選択するを参照してください。

パネルにオブジェクトを追加する

パネルにオブジェクトを追加するには、次のいくつかの方法があります。

オブジェクトの設定を変更する

ランチャーや引き出しなどのパネルオブジェクトには、関連するプロパティのセットがあります。設定は、各オブジェクトのタイプにより異なります。設定は、次のような詳細を指定します。

オブジェクトの設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. オブジェクトを右クリックして、図 4–1 に示すパネルオブジェクトポップアップメニューを開きます。

    図 4–1 パネルオブジェクトポップアップメニュー

    パネルオブジェクトポップアップメニューを示しています。メニュー項目: 「設定」、「パネルから削除」、「ロック」、「移動」

  2. 「設定」を選択します。「設定」ダイアログを使用して、必要に応じて設定を変更します。「設定」ダイアログ内の設定は、手順 1 で選択したオブジェクトにより異なります。

  3. 「OK」をクリックして変更を適用し、「設定」ダイアログを閉じます。

パネルオブジェクトを移動する

パネルオブジェクトはパネル内で移動することも、パネル間で移動することもできます。また、パネルと引き出し間でオブジェクトを移動することもできます。

パネルオブジェクトを移動するには、オブジェクトを中央クリックし、ボタンを押したままそのオブジェクトを別の位置にドラッグします。マウスの中央ボタンを放すと、そのオブジェクトが新しい位置に固定されます。

または、パネルオブジェクトポップアップメニューを使用してオブジェクトを移動することもできます。次の手順を実行します。

  1. オブジェクトを右クリックし、「移動」を選択します。

  2. オブジェクトの新しい位置をポイントし、任意のマウスボタンをクリックしてその位置にオブジェクトを固定します。移動先は、GNOME デスクトップ上に現在あるパネルであれば、どのパネルでもかまいません。

パネルオブジェクトを動かすと、パネル上のほかのオブジェクトの位置に影響します。パネル上でのオブジェクトの動きを制御するには、動作モードを指定します。動作モードを指定するには、パネルオブジェクトを移動するときに次のいずれかのキーを押します。

キー 

動作モード 

説明 

No キー

スイッチ動作 

オブジェクトは、ほかのパネルオブジェクトと位置が入れ替わる。スイッチ動作は、デフォルトの動作モード 

Alt キー

フリー動作 

オブジェクトは、パネル上のほかのパネルオブジェクトを飛び越えて、次の空きスペースに移動する 

Shift キー

プッシュ動作 

オブジェクトは、パネルに沿ってほかのパネルオブジェクトをプッシュする 

パネルオブジェクトをロックする

パネルオブジェクトをロックして、パネル上のオブジェクトの位置を固定できます。他のパネルオブジェクトを移動するときに一部のパネルオブジェクトの位置を変更したくない場合、この機能が役立ちます。

パネル上のオブジェクトの位置をロックするには、オブジェクトを右クリックしてパネルオブジェクトのポップアップメニューを開き、「ロック」を選択します。 オブジェクトのロックを解除するには、そのオブジェクトを右クリックし、「Unlock」を選択します。

パネルオブジェクトを削除する

パネルからオブジェクトを削除するには、そのオブジェクトを右クリックし、パネルオブジェクトポップアップメニューを開いて、「パネルから削除」を選択します。

アプレット

アプレットとは、小さなアプリケーションで、そのユーザーインターフェイスはパネル内にあります。アプレットの操作には、アプレットパネルオブジェクトを使用します。たとえば、以下の図は、左から順に次のアプレットを示しています。

サンプルのアプレットを示しています。この内容は図についての説明です。

アプレットをパネルに追加する

アプレットをパネルに追加するには、パネルポップアップメニューを使用します。パネル上の空いているスペースで右クリックし、パネルポップアップメニューを開きます。「パネルに追加」を選択して、次のいずれかのサブメニューから追加するアプレットを選びます。

サブメニューからアプレットをドラッグして、パネルに追加することもできます。

アプレットを選択する

アプレットの設定を変更するには、最初にアプレットを右クリックして、パネルオブジェクトポップアップメニューを表示します。アプレットを移動するには、そのアプレットを中央クリックします。

パネルオブジェクトポップアップメニューを表示したり、アプレットを移動するには、以下に示すように、アプレット上のクリックする場所に制約があります。

アプレットの設定を変更する

アプレットの設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. アプレットを右クリックして、「設定」を選択します。「設定」ダイアログを使用して、設定を必要に応じて変更します。アプレットの設定は、アプレットによって異なります。

  2. 「閉じる」をクリックして、「設定」ダイアログを閉じます。

ランチャー

ランチャーをクリックすると、次のいずれかの操作を開始します。

ランチャーは、GNOME デスクトップ上の次の場所にあります。

ランチャーの設定は変更できます。たとえば、ランチャーの設定として、ランチャー名、ランチャーを表すアイコン、ランチャーの実行方法があります。

パネルにランチャーを追加する

パネルにランチャーを追加するには、次の方法を使用します。

「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成する

「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成するには、次の手順を実行します。

  1. パネルの任意の部分を右クリックし、パネルポップアップメニューを開きます。「パネルに追加」-> 「ランチャー」を選択して、「ランチャーの作成」ダイアログを表示します。ダイアログの「基本」タブセクションが表示されます。

  2. ダイアログにランチャーの設定を入力します。次の表に、「基本」タブセクションのダイアログ要素を示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「名前」

    ランチャー名を指定する。「拡張」タブを使用して、ランチャー名の翻訳を追加できる。ここで指定した名前は、メニューまたはデスクトップにランチャーを追加したときに表示される

    「一般名」

    ランチャーが属するアプリケーションのクラスを指定する。たとえば、gedit ランチャーの場合は、Text Editor と入力する。「拡張」タブを使用して、「一般名」の翻訳を追加できる

    「コメント」

    ランチャーについての短い説明を入力する。このコメントは、パネル上のランチャーアイコンをポイントしたときに表示されるツールチップになる。「拡張」タブセクションを使用して、コメントの翻訳を追加できる

    「コマンド」

    ランチャーをクリックしたときに実行されるコマンドを指定するサンプルコマンドについては、次の節を参照すること 

    「タイプ」

    このドロップダウンのコンビネーションボックスを使用して、ランチャーのタイプを指定する。次の項目から選択する  

    • 「アプリケーション」: アプリケーションを起動するランチャーを作成する

    • 「リンク」: URI にリンクしたランチャーを作成する

    「アイコン」

    ランチャーを表すアイコンを選択する。アイコンを選択するには、「アイコンなし」ボタンをクリックする。「アイコンを選択」 ダイアログが表示される。 ダイアログからアイコンを選択する。別のディレクトリにあるアイコンを選択するには、「参照」をクリックする。アイコンを選択したら「OK」をクリックする

    「端末内で実行」

    アプリケーションまたはコマンドを端末ウィンドウで実行する場合に選択する。アプリケーションまたはコマンドを実行するウィンドウが作成されない場合に、このオプションを選択する 

  3. ランチャーの追加設定を設定するには、 「拡張」タブをクリックします。「ランチャー設定」ダイアログの「拡張」タブセクションが表示されます。

  4. ダイアログに、ランチャーの追加設定を入力します。次の表に、「拡張」タブセクションの上部にあるダイアログ要素を示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「実行前にチェック」

    ランチャーを起動する前に、コマンドを入力して確認する。コマンドが実行可能であり、パスに含まれている場合は、ランチャーがパネルに表示される 

    「ドキュメント」

    ランチャーのヘルプファイルへのパスを入力する。このフィールドにパスを入力すると、該当するアプリケーションに関するヘルプが、そのランチャーのポップアップメニューに表示される 

  5. 「基本」タブセクションの「名前」、「一般名」、および「コメント」フィールドの翻訳を追加することもできます。翻訳を追加するには、「名前/コメントの翻訳」表に次のように翻訳説明を入力します。

    フィールド 

    説明 

    最初のフィールド 

    追加する翻訳の言語を 2 文字コードで入力する 

    2 番目のフィールド 

    ランチャーの「名前」の翻訳を入力する

    3 番目のフィールド 

    ランチャーの「一般名」の翻訳を入力する

    4 番目のフィールド 

    ランチャーの「コメント」の翻訳を入力する

    入力したあとで、「追加/設定」ボタンをクリックします。

    翻訳を変更するには、その翻訳を選択します。ダイアログの下の部分に、翻訳されたテキストが表示されます。必要に応じてフィールドを変更したあと、「追加/設定」ボタンをクリックします。

    翻訳を削除するには、その翻訳を選択し、「削除」ボタンをクリックします。

  6. ランチャーを作成して「ランチャー設定」ダイアログを閉じるには、「OK」をクリックします。

ランチャーコマンド

「Command」フィールドで入力できるコマンドの種類は、「Type」ドロップダウンコンビネーションボックスで選択したオプションによって異なります。「アプリケーション」を「種類」ドロップダウンコンビネーションボックスから選択した場合は、通常のコマンドを入力できます。以下の表に、いくつかのサンプルコマンドと実行されるアクションを示します。

アプリケーションコマンドのサンプル 

処置 

gedit

gedit テキストエディタアプリケーションを起動する

gedit /user123/loremipsum.txt

gedit テキストエディタアプリケーションで /user123/loremipsum.txt ファイルを開く

nautilus /user123/Projects

ファイルマネージャウィンドウで /user123/Projects を開く

「Link」を「Type」ドロップダウンコンビネーションボックスから選択した場合は、リンクコマンドを入力できます。以下の表に、いくつかのサンプルリンクコマンドと実行されるアクションを示します。

リンクコマンドのサンプル 

処置 

http://www.gnome.org

デフォルトブラウザで GNOME Web サイトを開く 

ftp://ftp.gnome.org

デフォルトブラウザで GNOME FTP サイトを開く 

applications:///

ファイルマネージャウィンドウで アプリケーションの場所を開く。アプリケーションを起動するには、そのアプリケーションをダブルクリックする

preferences:///

ファイルマネージャウィンドウで Desktop Preferencesの場所を開く。設定ツールを起動するには、設定ツールをダブルクリックする

ランチャーの設定を変更する

ランチャーの設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. ランチャーを右クリックして、パネルオブジェクトポップアップメニューを開きます。

  2. 「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログを使用して、必要に応じて設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログの詳細については、「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成するを参照してください。

  3. 「閉じる」をクリックして、「ランチャーの設定」ダイアログを閉じます。

ボタン

ボタンをパネルに追加すると、よく実行するアクションや機能にすばやくアクセスできます。

「強制的に終了」ボタン

強制終了アイコン。

「強制的に終了」ボタンを使用すると、アプリケーションを終了するウィンドウを選択できます。コマンドに応答しないアプリケーションを終了する場合、このボタンは役に立ちます。

アプリケーションを終了するには、「強制的に終了」ボタンをクリックして、終了するアプリケーションのウィンドウをクリックします。「強制的に終了」ボタンをクリックした後にアプリケーションの終了をキャンセルするには、Esc キーを押します。

「ロック」ボタン

画面ロックアイコン

「ロック」ボタンは画面をロックして、スクリーンセーバーを起動します。再びセッションにアクセスするには、パスワードを入力する必要があります。画面を正しくロックするには、スクリーンセーバーを有効に設定しておく必要があります。

パネルに「ロック」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「ロック」の順に選択します。

「ロック」ボタンを右クリックして、スクリーンセーバー関連コマンドのメニューを開きます。表 4–1 に、メニューから利用可能なコマンドを示します。

表 4–1 スクリーンロックメニュー項目

メニュー項目 

機能 

「スクリーンセーバーを実行」

すぐにスクリーンセーバーを起動し、画面はロックしない 

「スクリーンロック」

すぐに画面をロックする。このコマンドは、「ロック」ボタンをクリックした場合と同様の機能を行う

「スクリーンセーバーデーモンを強制終了」

スクリーンセーバープロセスを終了する。スクリーンセーバープロセスを終了したあとは、画面をロックできない 

「スクリーンセーバーデーモンを再起動」

スクリーンセーバープロセスを終了し再起動する。パスワードを変更したあとで、このコマンドを使用する。スクリーンセーバープロセスを再起動するとき、スクリーンセーバーの新しいパスワードを使用する 

「設定」

XScreenSaver 設定ツールを表示する

ログアウトボタン

ログアウトアイコンを示しています。

ログアウトボタンは、GNOME セッションをログアウトするプロセスを開始します。

パネルにログアウトボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「ログアウト」の順に選択します。 セッションを終了、またはシステムを停止するには、「ログアウト」ボタンをクリックします。

「実行」ボタン

アプリケーション実行アイコン。

「実行」ボタンで「Run Application」ダイアログを開くことができます。

パネルに「実行」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「実行」の順に選択します。 「Run Application」ダイアログを開くには、「実行」ボタンをクリックします。

「Run Application」ダイアログの詳細は、「Working With Menus」を参照してください。

「Screenshot」ボタン

スクリーンショットアイコン。

「Screenshot」ボタンを使って画面のスクリーンショットを撮ることができます。

パネルに「Screenshot」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Screenshot」の順に選択します。 画面のスクリーンショットを撮るには、「Screenshot」ボタンをクリックします。

スクリーンショットの撮り方については、「Working With Menus」を参照してください。

「Search」ボタン

検索ツールアイコン

「Search」ボタンを使って、Search Tool を開くことができます。

パネルに「Search」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Search」の順に選択します。 Search Tool を開くには、「Search」ボタンをクリックします。

Search Toolの詳細は、『Search Tool Manual』を参照してください。

「Show Desktop」ボタン

「Show Desktop」アイコン。

「Show Desktop」ボタンを使って、開いているすべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示できます。

パネルに「Show Desktop」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Show Desktop」の順に選択します。 すべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示するには、「Show Desktop」ボタンをクリックします。

Notification Area アプレット

Notification Area アイコン。

Notification Area アプレットは、アプリケーションのアクティビティを示す各種アプリケーションのアイコンを表示します。たとえば、CD Player アプリケーションで CD を再生しているときは、CD アイコンがNotification Area アプレットに表示されます。上の図には、Notification Area アプレット内の CD アイコンが示されています。

Notification Area アプレットをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「ユーティリティ」、「Notification Area」の順に選択します。

メニュー

次のタイプのメニューをパネルに追加できます。

パネルに追加するメニューは、矢印が付いたアイコンで表されます。矢印は、そのアイコンがメニューまたは引き出しを表すことを示します。図 4–2 は、パネル上に表示される標準的なメニューを示しています。

図 4–2 パネル上の標準的なメニューオブジェクト

パネル上の代表的なメニューオブジェクトを示しています。

引き出し

引き出しは、パネルの拡張機能の 1 つです。引き出しは、パネルを表示したり隠したりするのと同じ方法で、開いたり閉じたりできます。引き出しは、ランチャー、メニュー、アプレット、ほかのパネルオブジェクト、およびほかの引き出しなど、すべてのパネルオブジェクトを含むことができます。引き出しを開くと、パネル上のオブジェクトを使用するのと同様の方法でオブジェクトを使用できます。

次の図に、2 つのパネルオブジェクトを含む開いた引き出しを示します。

開いた引き出しを示しています。この内容は図についての説明です。

引き出しアイコン上の矢印は、そのアイコンが引き出しまたはメニューを表すことを示します。

引き出しに対するオブジェクトの追加、移動、および削除は、パネルに対するオブジェクトの追加、移動、および削除と同じ方法で行えます。

引き出しを開くまたは閉じる

引き出しを開くには、パネル内の引き出しオブジェクトをクリックします。引き出しは、次の方法で閉じることができます。

引き出しをパネルに追加する

引き出しは、次の方法でパネルに追加できます。

オブジェクトを引き出しに追加する

パネルに追加するのと同じように、オブジェクトを引き出しに追加します。詳細については、パネルにオブジェクトを追加するを参照してください。

引き出し設定を変更する

すべてのパネルと引き出しの設定を変更するには、 Panel 設定ツールを使用します。たとえば、パネルおよび引き出しでのオブジェクトの外観および動作に関連するさまざまなオプションを選択できます。引き出しにのみ関連するオプションを選択することもできます。たとえば、引き出し内のランチャーをクリックしたときに引き出しを閉じるオプションを選択できます。

個々の引き出しに対して、別々の設定を変更することもできます。引き出しの視覚的な外観、引き出しに非表示ボタンがあるかどうかなど、各引き出しの特長を変更することができます。

引き出しの設定を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 引き出しを右クリックし、「設定」を選択して「パネルの設定」ダイアログを表示します。ダイアログの「一般」タブセクションが表示されます。

  2. ダイアログで引き出しの設定を選択します。次の表に、「一般」タブセクションの要素を示します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「名前」

    パネルの名前を入力する。パネルとデスクトップの切り替えにショートカットキーを使用する場合、このパネル名が表示される 

    「Size」

    パネルのサイズを選択する 

    「アイコン」

    引き出しを表すアイコンを選択する。「アイコン」ボタンをクリックすると、「アイコンセレクタ」ダイアログが表示される。ダイアログからアイコンを選択する。「参照」をクリックすると、別のディレクトリにあるアイコンを選択できる。アイコンを選択したら、「了解」をクリックする

    「非表示ボタンを表示」

    パネル上で非表示ボタンを表示する 

    「非表示ボタンを矢印表示」

    非表示ボタンが有効な場合に、非表示ボタン上に矢印を表示する 

  3. 「背景」タブセクションを使用して、引き出しの背景を設定できます。「背景」タブセクションに関する詳細については、この項目の パネルの設定を変更するの手順を参照してください。色または画像を引き出しにドラッグして、それを引き出しの背景として設定することもできます。詳細については、パネルの背景に色または画像をドラッグするを参照してください。

  4. 「閉じる」をクリックして、「パネルの設定」ダイアログを閉じます。

第 5 章 メニューの操作方法

この章では、GNOME デスクトップでのメニューの操作方法について説明します。

メニューの概要

GNOME デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。パネルにはメニューが含まれており、メニューとパネルを組み合わせて作業を実行できます。 メニュー項目をパネルにコピーするなど、さまざまな操作をメニューを使用して実行できます。

GNOME デスクトップでは次のメニューにアクセスできます。

デスクトップを右クリックすることにより、「デスクトップ」メニューを開くことができます。「デスクトップ」メニューでは、デスクトップに関連する作業を実行できます。

これらのすべてのメニューにより、多様な手段で作業を実行できるため、好みの方法で作業できます。

メニューの特長

メニューには次の項目があります。

メニュー項目の右側にある矢印は、その項目にサブメニューがあることを示します。サブメニューにマウスのカーソルを置くと、サブメニューが開きます。サブメニューから項目を選ぶことができます。

ランチャーを選んだ場合は、そのランチャーはアプリケーションを起動するか、コマンドを実行します。ランチャーを右クリックして、ポップアップメニューを開くこともできます。ポップアップメニューでは、パネルに項目を追加したり、ほかの作業を実行したりできます。ポップアップメニューに関する詳細については、次の節を参照してください。

セッションのテーマを変更して、メニューの外観を変更することができます。テーマを変更するには、Theme 設定ツールを使用します。

メニュー項目のポップアップメニュー

メニュー上の項目には、関連するポップアップメニューがあり、この項目に関連する作業は、このポップアップメニューを使用して実行できます。メニュー上の項目を右クリックすると、その項目のポップアップメニューが開きます。ポップアップメニューにはサブメニューが含まれており、メニューに関連する作業を実行できます。

メニュー項目のポップアップメニューを使用して、次の作業を実行できます。

図 5–1 にポップアップメニューを示します。

図 5–1 メニュー項目のポップアップメニュー

メニュー項目のポップアップメニューを示しています。この内容は図についての説明です。

表 5–1 は、メニュー項目のポップアップメニューを説明しています。

表 5–1 メニュー項目のポップアップメニュー

項目 

説明 

「ランチャーをパネルに追加」

メニューを開くパネルにランチャーを追加する 

「ランチャーをメニューから削除」

メニューからランチャーを削除する 

「プログラムを実行」

「Run Application」ダイアログを表示する。「Run Application」ダイアログにはコマンドフィールドにある「コマンド」フィールドからのコマンドが含まれる

application_name のヘルプ」

アプリケーションのオンラインヘルプを開く 

「設定」

ランチャーの設定を変更できるダイアログを表示する 

「メニュー全体」-> 「引き出しとしてパネルに追加 」

メニューを開くパネルに引き出しとしてサブメニューを追加する 

「メニュー全体」-> 「メニューとしてパネルに追加」

メニューを開くパネルにメニューオブジェクトとしてサブメニューを追加する 

「メニュー全体」-> 「ランチャをメニューに追加」

サブメニューに項目を追加できる 

「メニュー全体」-> 「設定」

サブメニューの設定を変更できるダイアログを表示する 

アプリケーションメニュー

「アプリケーション」メニューには、階層構造のサブメニューがあり、サブメニューから標準の GNOME アプリケーションおよび設定ツールを起動できます。

「アプリケーション」メニューは次の場所にあります。

アクションメニュー

「Actions」メニューには、GNOME デスクトップでさまざまな作業を実行するのに使用するコマンドが含まれています。表 5–2に、「アクション」メニューのコマンドを示します。

表 5–2 アクションメニューのコマンド

メニュー項目 

機能 

Run Application

「Run Application」ダイアログを開く。「Run Application」ダイアログを使用してコマンドを実行する。詳細については、「Run Application」ダイアログの使用を参照

Open Recent

最近保存したファイル10個のサブメニューを表示する 

Find Files

検索ツールを起動する。詳細については、『ファイルを検索l』のヘルプを参照

「スクリーンロック」

画面をロックする 

「ログアウト」

現在のセッションをログアウトする 

「アクション」メニューは次の場所にあります。

「Run Application」ダイアログの使用

「Run Application」ダイアログでは、コマンドラインにアクセスできます。「Run Application」ダイアログでコマンドを実行した場合、コマンドからの出力は受け取れません。

コマンドラインからコマンドを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 「Run Application」ダイアログを表示します。「Run Application」ダイアログは、次の方法で表示できます。

    • 任意のパネルから

      「Run」ボタンをパネルに追加します。パネルを右クリックし、「Add to Panel」、「Actions」、「Run」の順に選択します。 「Run」ボタンをクリックします。

    • メインメニュー から

      メインメニュー を開き、「Run Application」を選択します。

    • Menu Bar から

      「Actions」、「Run Application」の順に選択します。

    • ショートカットキーを使用

      「Run Application」ダイアログを表示するデフォルトのショートカットキーは、Super + R キーです。 ショートカットキーは、キーボードショートカット設定ツールで変更できます。

    • メニュー項目のポップアップメニュー

      メニュー上の項目を右クリックし、ポップアップメニューから「プログラムを実行」を選択します。「Run Application」ダイアログが開き、コマンドフィールドにメニューからのコマンドが表示されます。

    「Run Application」ダイアログが表示されます。

  2. 実行するコマンドを空白のフィールドに入力します。以前に実行したコマンドを選択する場合は、コマンドフィールド横の下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選びます。

    または、「Show list of known applications」オプションを選択して、使用可能なアプリケーションのリストを表示します。

    「Run with file」ボタンを使用して、コマンドラインに追加するファイルを選ぶこともできます。たとえば、命令として emacs を入力し、次に、編集するファイルを選びます。

    アプリケーションまたはコマンドを端末で実行するには、「端末内で実行」オプションを選択します。アプリケーションまたはコマンドを実行するウィンドウが作成されない場合に、このオプションを選択する

  3. 「Run Application」ダイアログの「実行」ボタンをクリックします。

スクリーンショットを撮る

次の方法を使用して、スクリーンショットを撮ることができます。

メインメニュー

メインメニュー からは、「アプリケーション」メニューや「アクション」 メニューの多くの項目にアクセスできます。メインメニューを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。

「メインメニュー」ボタンはパネルに追加できます。

メインメニューを開く

メインメニューは、次の方法で開くことができます。

メインメニューをパネルに追加する

パネルに追加できる 「メインメニュー」ボタンの数に制限はありません。メインメニューをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」、「 メインメニュー」の順に選択します。

メニューバー

メニューバーアプレット。メニュー: アプリケーション、アクション

メニューバー からは、「アプリケーション」メニューと「アクション」メニューにアクセスできます。メニューバーを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。

メニューバーをパネルに追加する

パネルに追加できるメニューバーアプレットの数に制限はありません。メニューバーをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」、「 メニューバー」の順に選択します。

メニューのカスタマイズ

次のメニューの内容を変更できます。

次の GNOME デスクトップコンポーネントを使用してメニューをカスタマイズします。

パネルを使用してメニューをカスタマイズする場合は、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。詳細については、メニュー項目のポップアップメニューを参照してください。

ファイルマネージャを使用してメニューをカスタマイズするには、ファイルマネージャ内から「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスします。「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスするには、ファイルマネージャウィンドウを開きます。

ファイルマネージャ内のメニューにアクセスするには、ロケーションバーのフィールドに以下の URI のどれかを入力します。

メニュー 

入力する URI 

「アプリケーション」メニュー

applications:///

「設定」メニュー

preferences:///

ファイルマネージャの詳細は、「Nautilus File Manager」を参照してください。

メニューを追加する

メニューを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、メニューを追加する場所にアクセスします。たとえば、メニューを「アプリケーション」メニューに追加するには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。

  2. 「ファイル」-> 「新規フォルダ」を選択します。未タイトルのフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。

  3. フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。

次回ログアウト後にログインしたときに、そのメニューは割り当てられた位置にあります。

メニューにランチャーを追加する

メニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ランチャーを追加するメニュー内の項目を右クリックします。

  2. 「メニュー全体」->「ランチャーをメニューに追加」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。「ランチャーの作成」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。

空のメニューにランチャーを追加する

空のメニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーを追加するメニューにアクセスします。

  2. 「ファイル」-> 「新規ランチャー」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。

  3. 「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。「ランチャーの作成」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。

メニューにランチャーをコピーする

メニューに既存のランチャーをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー元の場所にアクセスします。たとえば、ランチャーを「アプリケーション」メニューからコピーするには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。

  2. コピーするランチャーを選択して、「編集」->「ファイルのコピー」を選択します。

  3. ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー先の場所にアクセスします。

  4. 「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。ランチャーが新しい位置に追加されます

または、ランチャーをコピー元の位置からコピー先の位置にドラッグすることもできます。

次回ログアウト後にログインしたときに、そのランチャーは新しいメニュー位置にあります。

メニューの設定を編集する

メニューの設定を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 編集するメニューで、任意の項目を右クリックします。

  2. 「メニュー全体」->「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログが表示されます。

  3. 「ランチャーの設定」ダイアログでメニューの設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。

メニュー項目を編集する

メニュー項目を編集するには、次の手順を実行します。

  1. 編集する項目を右クリックします。

  2. 「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログが表示されます。

  3. 「ランチャーの設定」ダイアログでランチャーの設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。

  4. 「了解」をクリックします。

メニューから項目を削除する

メニューから項目を削除するには、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。メニューから項目を削除するには、次の手順を実行します。

  1. 削除する項目を右クリックします。

  2. 「ランチャーをメニューから削除」を選択します。

第 6 章 ウィンドウの操作方法

この章では、デスクトップでの GNOME ウィンドウの使用方法について説明します。GNOME デスクトップでは、Metacity および Sawfish など、いくつかのタイプのウィンドウマネージャを使用できます。Metacity の機能の多くは、Sawfish でも使用できます。この章では、Metacity ウィンドウマネージャに関連する機能について説明します。

ウィンドウとワークスペース

GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。ウィンドウは、ワークスペースと呼ばれる GNOME デスクトップのサブ領域に分割して表示されます。ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。すべてのワークスペースのデスクトップ、パネル、メニューは同じです。ただし、各ワークスペースで異なるアプリケーションを実行したり、異なるウィンドウを開くことができます。1 度に表示できるワークスペースは 1 つだけですが、その他のワークスペースでウィンドウを開いたままにしておくことができます。

ワークスペーススイッチアプレットは、ウィンドウとワークスペースの概略を視覚的に示すものです。図 6–1 を参照してください。

図 6–1 ワークスペーススイッチアプレット

ワークスペーススイッチアプレットを示します。この内容は図についての説明です。

ワークスペースはいつでも追加できます。ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチアプレットを右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、必要なワークスペースの数を指定します。

ウィンドウマネージャの動作

ウィンドウマネージャは、ウィンドウがどのように表示され、どのように動作するかを制御します。また、ウィンドウの位置とフォーカスされるウィンドウも管理します。ウィンドウフレームには、ウィンドウの移動、閉じる、サイズ変更など、標準の操作を実行できるボタンがあります。

いくつかのウィンドウマネージャ設定は、Windows 設定ツールで構成できます。このマニュアルでは、Metacity ウィンドウマネージャのデフォルトの設定に関する機能について説明します。デフォルト設定は、Window Behavior設定ツールで指定されています。

ウィンドウの型

GNOME デスクトップの特長となっているウィンドウを次に説明します。

ウィンドウフレーム

ウィンドウフレームは、ウィンドウのまわりの境界です。ウィンドウフレームにはタイトルバーがあります。タイトルバーには、ウィンドウでの作業に使用できるボタンがあります。

テーマ

ウィンドウフレームには、いくつかのテーマを適用できます。テーマを選択して、フレームの外観を決定します。すべてのウィンドウ枠のテーマを選択するには、Theme 設定ツールを使用します。

制御要素

ウィンドウフレームを使用して、さまざまな操作をウィンドウで実行できます。タイトルバーには、各種ボタンが含まれています。次の図に、アプリケーションウィンドウのタイトルバーを示します。

ウィンドウのタイトルバーを示しています。図中の説明: ウィンドウメニューボタン、タイトルバー、最小化ボタン、最大化ボタン、ウィンドウを閉じるボタン

ダイアログウィンドウには、いくつかのウィンドウフレーム制御要素があります。表 6–1 は、左から順にアクティブな制御要素を示します。

表 6–1 ウィンドウフレームの制御要素

制御要素 

説明 

ウィンドウメニューボタン

ボタンをクリックして、ウィンドウメニューを開く

タイトルバー 

タイトルバーを使用して、次の操作を実行できる  

  • ウィンドウをアクティブにするには、タイトルバーをクリックする

  • ウィンドウを移動するには、タイトルバーをグラブし、別の位置までウィンドウをドラッグする

  • ウィンドウをシェードするには、タイトルバーをダブルクリックする。ウィンドウをシェード解除するには、タイトルバーをもう一度ダブルクリックする

最小化ボタン

最小化ボタンをクリックすると、ウィンドウが最小化する

最大化ボタン

最大化ボタンをクリックすると、ウィンドウが最大化する

ウィンドウを閉じるボタン

ウィンドウを閉じるボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じる

境界 

ウィンドウのまわりの境界。境界を使用して、次の操作を実行できる  

  • ウィンドウのサイズを変更するには、境界をグラブし、希望するサイズまで境界をドラッグする

  • ウィンドウメニューを開くには、境界を右クリックする

ウィンドウコンテンツ 

ウィンドウフレームの内側の領域。ウィンドウコンテンツを使用して、次の操作を実行できる 

  • ウィンドウを移動するには、Alt キーを押したままで、ウィンドウコンテンツをクリックし、そのウィンドウを別の位置にドラッグする

  • ウィンドウのサイズを変更するには、Alt キーを押したままで、サイズを変更するコーナー付近で中央クリックする。中央クリックしたコーナーから、変更したいサイズまでウィンドウをドラッグする

  • ウィンドウメニューを開くには、Alt キーを押したままで、ウィンドウコンテンツで右クリックする

ウィンドウとワークスペースを操作するメニューおよびアプレット

この節では、ウィンドウとワークスペースの操作に使用できるメニューおよびアプレットについて説明します。

ウィンドウメニュー

「ウィンドウメニュー」のメニュー項目を示しています。「最小化」、「最大化」、「シェード」、「移動」、「サイズ変更」、「閉じる」、「★Put on All Workspaces★」、「★ workspace-name へ移動★」

ウィンドウメニューは、コマンドのメニューであり、ウィンドウ上での操作に使用できます。ウィンドウメニューを開くには、次のいずれかの操作を実行します。

表 6–2 に、ウィンドウメニューのコマンドおよびサブメニューを示します。

表 6–2 ウィンドウメニューのコマンドとサブメニュー

メニュー項目 

機能 

「最小化」

ウィンドウを最小化する 

「最大化」または「元のサイズに戻す」

ウィンドウを最大化する。ウィンドウがすでに最大化されている場合、「元のサイズに戻す」を選択するとウィンドウを元のサイズに戻す

「巻き上げ」または「展開する」

タイトルバーだけが見えるように、ウィンドウを縮小するウィンドウがすでに縮小されている場合、「展開する」を選択するとウィンドウを元のサイズに戻す

「移動」

ウィンドウの移動に矢印キーを使用できる 

「サイズ変更」

ウィンドウのサイズ変更に矢印キーを使用できる 

「閉じる」

ウィンドウを閉じる 

「すべてのワークスペースに含める」 または「このワークスペースだけに含める」

ウィンドウをすべてのワークスペースに配置する。ウィンドウがすでにすべてのワークスペースに置かれている場合、「このワークスペースだけに含める」を選択すると、現在のワークスペースにのみウィンドウを配置する

workspace-name へ移動」または 「workspace-name だけに配置」

選択したワークスペースにウィンドウを移動する。ウィンドウがすべてのワークスペースに配置されている場合、「workspace-name だけに配置」を選択して、希望するワークスペースにウィンドウを配置する

ウィンドウリストアプレット

ウィンドウリストは、開いている各アプリケーションウィンドウを示すボタンを表示します。ウィンドウリストを使用して、次の作業を実行できます。

アプリケーションウィンドウを開くと、ウィンドウリストには、ウィンドウを表すボタンが表示されます。ウィンドウリストボタンは、どのアプリケーションウィンドウが開いているかを示します。ウィンドウが最小化されていたり、ほかのウィンドウと重なっていても、開いているウィンドウは表示されます。ウィンドウリストは、現在のワークスペース、またはすべてのワークスペース上のウィンドウを示すボタンを表示できます。このオプションを選択するには、ウィンドウリストの設定を変更する必要があります。

ウィンドウリストボタンを右クリックして、ボタンが表すウィンドウの ウィンドウメニューを開くこともできます。ウィンドウリストからウィンドウメニューを開いた場合、ウィンドウメニューにはワークスペースコマンドは含まれません。ウィンドウメニューのコマンドの詳細については、ウィンドウメニュー を参照してください。

図 6–2 に、以下に示すウィンドウを開いたときのウィンドウリストを示します。

図 6–2 ウィンドウリストアプレット

ウィンドウリストアプレットを示します。この内容は図についての説明です。

アプレットのボタンは、ウィンドウの状態を示します。表 6–3 は、ウィンドウリストボタンが表示するウィンドウについての情報を示します。表 6–3 の例は、図 6–2 についての説明です。

表 6–3 「ウィンドウリストボタン」のウィンドウの状態情報

状態 

説明 

例 

ボタンが押し込まれている。 

ウィンドウにフォーカスがある 

gedit

角括弧で囲まれたウィンドウタイトル 

ウィンドウが最小化されている 

[電卓]

ボタンは押し込まれておらず、ウィンドウタイトルは角括弧で囲まれていない。 

ウィンドウが表示されており、最小化されていない 

ghex

括弧内の数字が付いたボタン 

ボタンのグループを表すボタン 

Gnome-terminal (3)

ボタンのグループ化

ウィンドウリストは、1 つのウィンドウリストボタンの下に、同じクラスのウィンドウを表すボタンをグループ化できます。図 6–2 の「Gnome-terminal」ボタンは、ボタンのグループを表します。次の図に、ボタングループを開いたウィンドウリストの例を示します。

ボタングループを開いたウィンドウリストアプレットを示します。

グループ内のウィンドウのリストを開くには、そのグループを表すウィンドウリストボタンをクリックします。リスト内の項目をクリックしてウィンドウにフォーカスを移動したり、最小化したり、サイズを元に戻したりすることができます。

ボタングループ内のウィンドウのウィンドウメニューを開くには、そのグループを表すウィンドウリストボタン上で右クリックします。グループ内のウィンドウのリストが表示されます。グループ内のウィンドウのウィンドウメニューを開くには、リスト内の項目をクリックします。ウィンドウリスト からウィンドウメニュー を開いた場合、ウィンドウメニューにはワークスペースコマンドは含まれません。ウィンドウメニューのコマンドの詳細については、ウィンドウメニュー を参照してください。

ワークスペーススイッチアプレット

ワークスペーススイッチは、 図 6–3 に示すように、ワークスペースの概略を視覚的に表示します。図 6–3 は、GNOME セッションに 4 つのワークスペースが含まれている場合のアプレットを示します。ワークスペースは、アプレット上でボタンとして表示されます。現在のワークスペースを表すボタンの背景は、強調表示されます。図 6–3 の現在のワークスペースは、アプレットの左端のワークスペースです。別のワークスペースに切り替えるには、アプレットのワークスペース上でクリックします。

図 6–3 ワークスペーススイッチアプレット

ワークスペーススイッチアプレットを示します。この内容は図についての説明です。

ワークスペーススイッチは、ワークスペース上で開いているアプリケーションウィンドウとダイアログも表示します。

アプレットは、左から右へ順番にワークスペースを表示します。図 6–3 のアプレットは、1 列でワークスペースを表示するように設定されています。ワークスペースが表示される ワークスペーススイッチ の列数は指定できます。また、アプレットのデフォルトの動作を変更して、アプレット上にワークスペースの名前を表示することもできます。

ウィンドウの操作方法

この節では、ウィンドウの操作方法について説明します。

ウィンドウにフォーカスを移動する

フォーカスされているウィンドウは、マウスとキーボードから入力できます。一度にフォーカスできるのは 1 つのウィンドウだけです。フォーカスされているウィンドウの外観は、ほかのウィンドウとは異なります。

次の方法により、ウィンドウをフォーカスできます。

要素 

操作 

マウス 

ウィンドウが可視の場合には、そのウィンドウをクリックする 

ショートカットキー 

ショートカットキーは、開いているウィンドウ間の切り替えに使用する。あるウィンドウにフォーカスを移すには、そのウィンドウにフォーカスが移動したときにキーを放す。 ウィンドウ間を切り替える初期値のショートカットキーは、Alt + Tab キー。

ウィンドウリスト

ウィンドウリストでフォーカスするウィンドウを表すボタンをクリックする

ワークスペーススイッチ

ワークスペーススイッチディスプレイで、フォーカスを移動するウィンドウをクリックする。別のワークスペースのウィンドウをクリックした場合、ワークスペーススイッチは、そのワークスペースに切り替えて、ウィンドウにフォーカスを移動する

トップエッジパネル 

トップエッジパネルの右端のアイコンをクリックする。開いているウィンドウのリストが表示される。リストからウィンドウを選択する 

ウィンドウを最小化する

ウィンドウを最小化するには、次のいずれかの操作を実行します。

ウィンドウを最大化する

ウィンドウを最大化する場合、ウィンドウは可能な限り広がります。ウィンドウを最大化するには、次のいずれかの操作を実行します。

ウィンドウを元のサイズに戻す

最大化したウィンドウを元のサイズに戻すには、次のいずれかの操作を実行します。

最小化したウィンドウを元のサイズに戻すには、 ウィンドウリストのそのウィンドウを表すボタン上でクリックします。

ウィンドウを閉じる

ウィンドウを閉じるには、次のいずれかの操作を実行します。

そのウィンドウ上に保存していないデータがある場合、データを保存するかどうかを問うプロンプトが表示されます。

ウィンドウのサイズを変更する

ウィンドウのサイズを変更するには、次のいずれかの操作を実行します。


注 –

一部のダイアログウィンドウはサイズ変更できません。また、一部のアプリケーションウィンドウは、最小サイズが決まっており、それ以下に縮小できません。


ウィンドウを移動する

ウィンドウを移動するには、次のいずれかの操作を実行します。

ウィンドウを縮小する

以下のようにウィンドウを縮小または展開できます。

縮小

タイトルバーだけが見えるように、ウィンドウを縮小する

展開

ウィンドウ全体が表示されるように、ウィンドウを縮小状態から切り替える

ウィンドウを縮小するには、次のいずれかの操作を実行します。

すべてのワークスペースにウィンドウを配置する

すべてのワークスペースにウィンドウを配置するには、ウィンドウメニューを開き、「すべてのワークスペースに含める」を選択します。現在のワークスペースでのみウィンドウが表示されるように設定するには、「このワークスペースだけ含める」を選択します。

ウィンドウを別のワークスペースに移動する

次のいずれかの方法を使用して、ウィンドウを別のワークスペースに移動できます。

ワークスペースの操作

この節では、ワークスペースの操作方法について説明します。

ワークスペースを切り替える

ワークスペース間の切り替えは、次の方法で行えます。

ワークスペースを追加する

ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチで右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、追加するワークスペースの数を指定します。ワークスペーススイッチは、新しいワークスペースをワークスペースリストの末尾に追加します。

ワークスペースの名前を指定する

ワークスペースのデフォルトの名前は、ワークスペース 1ワークスペース 2ワークスペース 3 となります。ワークスペースの名前を指定するには、ワークスペーススイッチで右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「Workspaces names」リストボックスを使用して、ワークスペース名を指定します。ワークスペースを選択し、次にそのワークスペースの新しい名前を入力します。

ワークスペースを削除する

ワークスペースを削除する場合、そのワークスペース上のウィンドウは別のワークスペースに移動され、空のワークスペースが削除されます。

ワークスペースを GNOME デスクトップから削除するには、ワークスペーススイッチで右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、追加するワークスペースの数を指定します。ワークスペーススイッチは、ワークスペースリストの末尾からワークスペースを削除します。

第 7 章 Nautilus ファイルマネージャ

この章では、Nautilus ファイルマネージャの使用方法について説明します。

Nautilus ファイルマネージャの概要

Nautilus ファイルマネージャは、ファイルおよびアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャでは、次の操作を行うことができます。

Nautilus では、デスクトップも管理します。デスクトップは、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップは、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。

ファイルマネージャウィンドウを使用すると、ファイルとフォルダを表示、管理できます。ファイルマネージャウィンドウを開くには、デスクトップ上のドキュメントオブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウは、デフォルトの文書の場所にある内容を表示区画に表示します。

ファイルマネージャウィンドウ

ファイルマネージャウィンドウを使用すると、ファイルとフォルダを表示、管理できます。図 7–1 に、フォルダの内容を表示するファイルマネージャウィンドウを示します。

図 7–1 ファイルマネージャウィンドウのフォルダの内容

ファイルマネージャウィンドウのフォルダ。図中の説明: メニューバー、ツールバー、ロケーションバー、拡大/縮小ボタン、サイド区画、表示区画

表 7–1 に、ファイルマネージャウィンドウの構成要素を示します。

表 7–1 ファイルマネージャウィンドウの構成要素

構成要素 

説明 

メニューバー 

ファイルマネージャで作業を行うために使用するメニューを含む 

ツールバー 

ファイルマネージャで作業を行うために使用するボタンを含む 

ロケーションバー 

次の要素が含まれる  

  • 「場所」フィールドまたは「移動」フィールド: 表示するファイル、フォルダ、または URI を指定できる

  • 拡大 / 縮小 ボタン: 表示区画内の項目のサイズを変更できる

  • 「表示方法」ドロップダウンリスト: 表示区画内の項目の表示方法を選択できる

サイド区画 

次の機能を実行する 

  • 現在のファイルまたはフォルダに関する情報を表示する

  • ファイル内をナビゲートできます。

サイド区画には、サイド区画で表示するものを選択するドロップダウンリストがある。次のオプションの中から、いずれか 1 つを選択する 

  • 「情報」

  • 「Emblems」

  • 「履歴」

  • 「ノート」

  • 「ツリー」

サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択する

表示区画 

次の内容を表示する 

  • 特定の型のファイル形式

  • フォルダ

  • FTP サイト

  • 特別な URI に対応する場所

ステータスバー 

状態情報を表示する 

ファイルマネージャウィンドウからポップアップメニューを開くこともできます。このポップアップメニューを開くには、ファイルマネージャウィンドウ内で右クリックします。このメニューの項目は、右クリックした場所により異なります。たとえば、ファイルまたはフォルダで右クリックした場合、ファイルおよびフォルダに関連するメニュー項目を選択できます。表示区画の背景で右クリックした場合、表示区画内の項目の表示に関連するメニュー項目を選択できます。


注 –

GNOME デスクトップのバージョンによっては、「ホーム」ツールバーボタンをクリックすると、「文書」などの別の場所が表示される場合もあります。


表示区画

表示区画では、次の内容を表示できます。

ファイルマネージャには、特定の種類のファイルを表示区画に表示できるビューアコンポーネントがあります。たとえば、テキストビューアを使用して、表示区画にテキストファイルを表示できます。図 7–2 に、表示区画に表示されたテキストファイルを示します。

図 7–2 ファイルマネージャウィンドウのテキストファイル

表示区画にテキストファイルが表示されたファイルマネージャウィンドウです。サイド区画には、ファイルアイコン、ファイル情報、ファイルエンブレム、「Open with gedit」ボタン、「Open with」ボタンがあります。

表示区画にファイルを表示することにより、次のような利点があります。

ただし、表示区画ではファイルを変更することはできません。

ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。

フォルダの表示方法は、「表示」メニューを使用して選択できます。ビューについての詳細は、ビューを使用したファイルとフォルダの表示を参照してください。

サイド区画

サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択します。サイド区画に表示する情報は、選択できます。以下のどれかを表示できます。

サイド区画を閉じるには、サイド区画の右上の「X」ボタンをクリックします。

アイコンとエンブレム

アイコン表示では、ファイルとフォルダがアイコンとして表示されます。ファイルアイコンおよびフォルダアイコンに、エンブレムを追加することができます。エンブレムとは、項目に追加してその項目を視覚的に印をつける小さなアイコンのことです。たとえば、ファイルを重要として印をつけるには、以下の図のような視覚的効果のある 「Important」 エンブレムをファイルアイコンに追加できます。

「Important 」エンブレムが付いたファイルアイコンを示します。

アイコンにエンブレムを追加する方法についての詳細は、ファイルまたはフォルダにエンブレムを追加するを参照してください。

次の表に、ファイルアイコンの構造を示します。

構成要素 

説明 

「Important」エンブレムを示しています。

エンブレム。これは、「Important」エンブレムを示す

テキストファイルアイコンを示しています。

ファイルを表すアイコン。アイコンには、ファイルの内容のプレビューが含まれる場合もある。 

アイコン見出しを示しています。

アイコン見出し。どの情報項目をアイコン見出しに表示するかは、変更できる 

ファイルマネージャには、以下のタイプの項目のデフォルトエンブレムがあります。

以下の表に、デフォルトエンブレムを示します。

デフォルトのエンブレム 

説明 

シンボリックリンクのエンブレムを示しています。

シンボリックリンク

読み取り専用のエンブレムを示します。

読み取り権のみ 

読み取り権なしと書き込み権なしのエンブレムを示します。

読み取り権なしと書き込み権なし 

コンピュータのナビゲート

各ファイルマネージャウィンドウは、ファイル、フォルダ、FTP サイト、特別な URI の内容を表示します。この節では、次の項目について説明します。

フォルダを表示する

フォルダの内容は、次の方法を使用して表示できます。

現在のフォルダの 1 つ上のレベルにあるフォルダに変更するには、「移動」-> 「上」を選択します。または、「上」ツールバーボタンをクリックします。

ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。

表示するフォルダを検索できない場合は、 Search Tool を使用できます。 Search Tool を起動するには、「Find Files」をメインメニューから選択します。

サイド区画のツリーの使用

「ツリー」は、ファイルシステムの階層表現を表示します。「ツリー」を使用すると、ファイルシステムを簡単にナビゲートできます。「ツリー」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択します。

「ツリー」ではフォルダは以下のように表示されます。

フォルダの状態 

グラフィック表示 

閉じたフォルダ 

右向き矢印 

開いたフォルダ 

下向き矢印 

表 7–2 に、「ツリー」で実行できる作業と、その作業の実行方法を示します。

表 7–2 ツリーでの作業

作業 

操作 

「ツリー」を開く

サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択する

「ツリー」を閉じる

サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから別の項目を選択する 

「ツリー」のフォルダを開く

「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする

「ツリー」のフォルダを閉じる

「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする

表示区画にフォルダの内容を表示する 

「ツリー」内のフォルダを選択する

表示区画にファイルの内容を表示する 

「ツリー」内のファイルを選択する

「ツリー」でファイルを表示しないように、設定できます。詳細については、表示形式を設定するを参照してください。

ファイルを開く

ユーザがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。デフォルトのアクションは、次のいずれかになります。

ファイルマネージャは、ファイルの内容をチェックしてファイルのタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できない場合、ファイルマネージャはファイル拡張子を確認します。

開くファイルを検索できない場合は、 Search Tool を使用できます。 Search Tool を起動するには、「Find Files」をメインメニューから選択します。

表示区画でのファイルの表示

ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、次の種類のファイルを表示区画に表示できます。

表示区画の内容を再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。表示区画で項目の読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。

ファイルを表示区画に表示すると、ビューコンポーネントはファイルマネージャメニューにメニュー項目を追加します。メニュー項目は、表示されているファイルタイプと関連します。たとえば、PNG ファイルを表示する場合、「編集」メニューには、「flip」と「rotate」というメニュー項目があります。

また一部のファイルタイプを表示区画に表示する場合には、ファイルマネージャズームボタンで項目の大きさを変更できます。

デフォルトのアクションを実行する

ファイルのデフォルトのアクションを実行するには、そのファイルをダブルクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書のデフォルトのアクションが、テキストビューアにファイルを表示するとします。この場合、ファイルをダブルクリックすることにより、ファイルをテキストビューアに表示できます。

ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。詳細については、動作環境を設定するを参照してください。

「他のもので開く」サブメニューを使用してデフォルト以外のアクションを実行する

ファイルのデフォルト以外のアクションを実行するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、アクションを実行するファイルを選択します。「ファイル」-> 「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューが開きます。このサブメニュー内の項目は、File Associations 設定ツールの次の部分の内容と一致します。

    • 「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト

    • 「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト

  2. 「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。

ファイルを表示したときに別のアクションを実行する

ファイルを表示区画に表示したときに、サイド区画にボタンがあります。図 7–2 に、テキストファイルが表示区画に表示されているときのサイド区画のボタンを示します。

ボタンは、「ファイルタイプとプログラム」設定ツールで定義されているアクションを表します。アクションは、File Associations 設定ツールの「ファイルタイプを編集」ダイアログ内の「デフォルトのアクション」ドロップダウンリストで定義されています。アクションを実行するにはボタンをクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書に対して定義されているアクションが、gedit テキストエディタでファイルを開くことだとします。このアクションが定義されていると、「Open with gedit」ボタンがサイド区画に現れます。gedit アプリケーションでファイルを開くには、「Open with gedit」ボタンをクリックします。


注 –

アクションが次のいずれかのダイアログで実行される場合、そのアクションを表すボタンはサイド区画に表示されません。


FTP サイトにアクセスする

ファイルマネージャを使用して、FTP サイトにアクセスできます。FTP サイトにアクセスするには、ロケーションバー上のフィールドにサイトの URL を入力して、Return キーを押します。そのサイトの内容が表示区画に表示されます。FTP サイトからファイルをコピーするには、そのファイルを別の場所にドラッグします。

ユーザー名とパスワードの入力を要求する FTP サイトにアクセスするには、次の形式で URL を入力します。

ftp://username:password @hostname.domain

表示区画で FTP サイトを再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。FTP サイトの読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。

ネットワーク上のロケーションにアクセスする

システムがネットワーク上のロケーションにアクセスできる構成の場合は、ファイルマネージャを使ってネットワーク上のロケーションにアクセスできます。

ネットワークサーバーにアクセスするには、「アプリケーション」、「Network Servers」の順に選択します。 ファイルマネージャウィンドウが表示されます。ウィンドウには、アクセス可能なネットワークサーバーが表示されます。アクセスするネットワークサーバーをダブルクリックします。

Windows 共有ファイルにアクセスするには、「Network Neighborhood」アイコンをダブルクリックします。アクセス可能な Windows 共有ファイルのリストが、ファイルマネージャウィンドウに表示されます。

保存場所 

URI 

ネットワークサーバー 

network:///

NFS サーバー 

nfs:///

Windows サーバーの共有ファイル 

smb:///

ネットワーク上のロケーションを追加する

ネットワーク上のロケーションを追加するには、「アプリケーション」、「Network Servers」の順に選択します。 ファイルマネージャウィンドウが表示されます。「New Server」オブジェクトをダブルクリックします。「New Server」ダイアログが表示されます。サーバーの名前をダイアログに入力し、「OK」をクリックします。

特別な URI ロケーションへのアクセス

GNOME デスクトップには、ファイルマネージャから特定の機能にアクセスするための特別な URI ロケーションがあります。たとえば、設定ツールにアクセスするは、ファイルマネージャウィンドウのpreferences:/// URI にアクセスします。表 7–3次にファイルマネージャで使用できる特別な URI ロケーションを示します。

表 7–3 特別な URI ロケーション

URI ロケーション 

説明 

applications:///

GNOME デスクトップのアプリケーションリストを表示する。アプリケーションの種類は、「アプリケーション」メニューのアプリケーションと同じ。アプリケーションを開くには、そのアプリケーションをダブルクリックする

burn:///

CD に書き込むファイルやフォルダをここにコピーする。この内容を CD に書き込むことができる 

fonts:///

システムで使用できるフォントをすべて表示する。フォントのプレビューを表示するには、フォントをダブルクリックする。ここで、フォントを GNOME デスクトップに追加することも可能 

network:///

「Network Places」のロケーションを表示する。「Network Places」は、システムがネットワーク上のロケーションにアクセスできる構成の場合に、接続可能なネットワーク上のロケーションを表示する。ネットワーク上のロケーションにアクセスするには、ネットワーク上のロケーションをダブルクリックする。この URI で、ネットワーク上のロケーションをシステムに追加することも可能

nfs:///

システムが UNIX NFS ロケーションにアクセスできる構成の場合、UNIX NFS ロケーションを表示する。NFS ロケーションにアクセスするには、NFS ロケーションをダブルクリックする。 

preferences:///

GNOME デスクトップの設定ツールリストを表示する。設定ツールの種類は、「設定」メニューの設定ツールと同じ。設定ツールを開くには、設定ツールをダブルクリックする

printers:///

システムがプリンタにアクセスできる構成の場合、プリンタを表示する。プリンタにアクセスするには、プリンタをダブルクリックする。この URI で、プリンタをシステムに追加することも可能 

smb:///

Windows サーバーにアクセスできる構成の場合、Windows サーバーを表示する。Windows サーバーを開くには、Windows サーバーをダブルクリックする。 

system-settings:///

システム設定の変更に使用できるアプリケーションのリストを表示する。 

ナビゲーション履歴の使用方法

ファイルマネージャは、ファイル、フォルダ、FTP サイトおよび URI の履歴リストを持っています。この履歴リストを使って、最近表示したファイル、フォルダ、FTP サイト、URI に移動できます。履歴リストには、最後に表示した 10 項目が含まれています。以降の節では、履歴リストのナビゲート方法について説明します。

履歴リストを消去するには、「移動」 -> 「履歴を消去」を選択します。

「移動」メニューを使用して履歴リストをナビゲートする

以前に表示した項目のリストを表示するには、「移動」メニューを選択します。履歴リストは、「移動」メニューの下部に表示されます。履歴リスト内の項目を開くには、「移動」メニューからその項目を選択します。

ツールバーを使用して履歴リストをナビゲートする

ツールバーを使用して履歴リストをナビゲートするには、次のいずれかの操作を実行します。

サイド区画の履歴を使用して履歴リストをナビゲートする

「履歴」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「履歴」を選択します。サイド区画の「履歴」リストに、以前表示した項目のリストが表示されます。

履歴リストの項目を表示区画に表示するには、「履歴」リストの項目をクリックします。

お気に入りを登録する

ブックマークの項目にアクセスするには、「ブックマーク」メニューからその項目を選択します。お気に入りを「ブックマーク」メニューに追加できます。ブックマークは、ファイルシステムのファイルやフォルダ、FTP サイトまたは URI に追加できます。

ブックマークを追加する

ブックマークを追加するには、ブックマークを追加する項目を表示区画に表示します。「ブックマーク」-> 「追加」を選択します。

ブックマークを編集する

ブックマークを編集するには、次の手順を実行します。

  1. 「ブックマーク」-> 「編集」を選択します。「ブックマークを編集」ダイアログが表示されます。

  2. 「ブックマークを編集」ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「ブックマークを編集」ダイアログの右側に表示されるブックマークの詳細を編集します。以下を参照してください。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「名前」

    「ブックマーク」メニューに表示されるブックマークを識別する名前を指定する

    「場所」

    ブックマークの場所を指定する 

  3. ブックマークを削除するには、ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「削除」をクリックします。

ファイルとフォルダの管理

この節では、ファイルおよびフォルダの操作方法について説明します。

ファイルマネージャでのドラッグ&ドロップ

ファイルマネージャの一部の作業は、ドラッグ&ドロップで実行できます。ドラッグ&ドロップすると、マウスポインタは、実行する作業に関するフィードバックを示します。表 7–4 は、ドラッグ&ドロップで実行できる作業を説明します。また、ドラッグ&ドロップしたときに表示されるマウスポインタも示します。

表 7–4 ファイルマネージャでのドラッグ&ドロップ

作業 

処置 

マウスポインタ 

項目の移動 

項目を別の場所にドラッグする 

移動ポインタを表します。

項目のコピー 

項目をグラブし、Ctrl キーを押したままにする。項目を別の場所にドラッグする

コピーポインタを表します。

項目へのシンボリックリンクを作成する 

項目をグラブし、Ctrl + Shift キーを押したままにする。シンボリックリンクを配置する場所に項目をドラッグする

シンボリックリンクポインタを表します。

ドラッグした項目で行う動作を尋ねる 

項目をグラブし、Alt キーを押したままにする。配置する場所に項目をドラッグする。マウスボタンを放す。ポップアップメニューが表示される。ポップアップメニューから次の項目のいずれか 1 つを選ぶ

  • 「ここへ移動」

    項目をその場所まで移動

  • 「ここにコピー」

    項目をその場所にコピー

  • 「リンク先」

    その場所に項目のシンボリックリックを作成

  • 「背景として設定」

    項目が画像の場合、その画像をデスクトップ背景に設定。このコマンドを使用して、デスクトップおよび表示区画の背景を設定できる

  • 「取消し」

    ドラッグ&ドロップ操作を取り消す

質問ポインタを表します。

ファイルおよびフォルダを選択する

ファイルマネージャでファイルやフォルダを選択する方法は、いくつかあります。表 7–5 では、ファイルマネージャとデスクトップで項目を選択する方法が説明されています。

表 7–5 ファイルマネージャ内の項目の選択

作業 

処置 

項目の選択 

その項目をクリックする 

一連の項目のグループを選択 

アイコン表示で、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする 

リスト表示で、グループの最初の項目をクリックする。Shift キーを押したまま、グループの最後の項目をクリックする

複数の項目を選択 

Ctrl キーを押したままにする。選択する複数の項目をクリックする

または、Ctrl キーを押したままで、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする

フォルダ内のすべての項目を選択 

「編集」-> 「すべてのファイルを選択」を選択する

項目のデフォルトのアクションを実行するには、その項目をダブルクリックします。ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。詳細については、動作環境を設定するを参照してください。

ファイルまたはフォルダを移動する

以降の節では、ファイルまたはフォルダを移動する方法について説明します。

表示区画でのドラッグ

ファイルまたはフォルダを表示区画内の別の場所にドラッグするには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。

  2. 1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを選択します。

  3. 移動するファイルまたはフォルダを、別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。

ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダに移動する場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをドラッグして、同じウィンドウ内の移動先フォルダにドラッグします。

切り取りと貼り付け

ファイルまたはフォルダを切り取って、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。

  1. 移動するファイルまたはフォルダを選択して、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。

  2. ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。

ファイルまたはフォルダをコピーする

以降の節では、ファイルまたはフォルダをコピーする方法について説明します。

表示区画でのドラッグ

ファイルまたはフォルダをコピーするには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。

  2. 1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを選択します。

  3. ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。

ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダにコピーする場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを同じウィンドウの別の場所にドラッグします。

コピーと貼り付け

ファイルまたはフォルダをコピーして、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。

  1. コピーするファイルまたはフォルダを選択して、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。

  2. ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。

ファイルまたはフォルダを複製する

ファイルまたはフォルダの複製を現在のフォルダに作成するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、複製するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「編集」-> 「複製」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「複製」を選択します。

    ファイルまたはフォルダの複製が現在のフォルダに表示されます。

フォルダを作成する

フォルダを作成するには、次の手順を実行します。

  1. 新たにフォルダを作成するフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「新規フォルダ」を選択します。または、表示区画の背景で右クリックして、「新規フォルダ」を選択します。

    「未タイトル」のフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。

  3. フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。

ファイルまたはフォルダの名前を変更する

ファイルまたはフォルダの名前を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、名前を変更するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「編集」-> 「名前の変更」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「名前の変更」を選択します。

    ファイルまたはフォルダの名前が選択されています。

  3. ファイルまたはフォルダの新しい名前を入力して、 Return キーを押します。

ファイルまたはフォルダをごみ箱に移動する

ファイルまたはフォルダをごみ箱に移動するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、ごみ箱に移動するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「編集」-> 「ごみ箱へ移動」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。

あるいは、表示区画からデスクトップ上のごみ箱オブジェクトにファイルまたはフォルダをドラッグすることもできます。


注 –

ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。


ファイルまたはフォルダを削除する

ファイルまたはフォルダを削除する場合、そのファイルまたはフォルダはごみ箱に移動されず、ただちにファイルシステムから削除されます。「Delete」メニュー項目が使用できるのは、「Include a Delete command that bypasses Trash」オプションが「Folder Options」ダイアログで選択されている場合だけです。

ファイルまたはフォルダを削除するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、削除するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「編集」-> 「削除」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「削除」を選択します。

ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成する

シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指す特殊な種類のファイルですシンボリックリンクに対してアクションを実行すると、そのアクションはシンボリックリンクが指すファイルまたはフォルダで実行されます。ただし、シンボリックリンクを削除した場合、リンクファイルが削除されるだけで、そのリンクが指すファイルは削除されません。

ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。

あるいは、リンクを作成する項目をグラブし、Ctrl + Shift キーを押したままにします。リンクを配置する場所に項目をドラッグします。

デフォルトでは、エンブレムがシンボリックリンクに追加されます。


注 –

シンボリックリンクのアクセス権は、シンボリックリンクが指すファイルやフォルダによって異なります。


ファイルやフォルダのプロパティを表示する

ファイルやフォルダのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。

  1. プロパティを表示するファイルやフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「プロパティ」ダイアログで、ファイルやフォルダのプロパティを表示します。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

アクセス権を変更する

アクセス権は、ファイルやフォルダそれぞれに割り当てられる設定で、ユーザがそのファイルやフォルダに対して持つアクセス権を決定します。以下の表に、ファイルやフォルダに設定できるアクセス権とその効果を示します。

アクセス権 

ファイル 

フォルダ 

読み取り 

ファイルを読み取る権利 

フォルダの内容を一覧表示する権利 

書き込み 

ファイルを変更する権利 

フォルダ内にファイルを作成したり、フォルダ内からファイルを削除する権利 

実行 

ファイルをプログラムとして実行する権利この権利は、ファイルがプログラムまたはスクリプトの場合のみに関係します。 

ディレクトリ内のファイルにアクセスする権利 

複数のタイプのユーザにアクセス権を設定できます。以下の表には、アクセス権を設定できるユーザのタイプが示されています。

ユーザのカテゴリ 

説明 

所有者 

ファイルやフォルダを作成したユーザ 

グループ 

所有者が属するグループ 

その他のユーザー 

所有者が属するグループ外のユーザ全員 

ファイルやフォルダのアクセス権を変更するには、以下の手順を実行します。

  1. アクセス権を変更するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「アクセス権」タブをクリックします。「アクセス権」タブセクションで、ドロップダウンリストとチェックボックスを使用して、ファイルまたはフォルダのアクセス権を変更します。次の表に、「アクセス権」タブセクションのダイアログ要素を示します。

    要素 

    説明 

    「File owner」

    ファイルやフォルダの所有者を変更するには、その所有者をドロップダウンリストから選択する 

    「File group」

    ファイルやフォルダが所属するグループを変更するには、そのグループをドロップダウンリストから選択する 

    「所有者」

    ファイルやフォルダの所有者に適用するアクセス権を選択する 

    「グループ」

    ファイルやフォルダの所有者が属するグループに適用するアクセス権を選択する 

    「Others」

    所有者が属するグループ外のユーザー全員に適用するアクセス権を選択する 

    「Text view」

    「Read」、「Write」、「Execute」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する

    「Number view」

    「Read」、「Write」、「Execute」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する

    「Last changed」

    ファイルまたはフォルダが最後に変更された日時を表示する 

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

ファイルやフォルダへのノートの追加

ファイルやフォルダへノートを追加できます。以下の方法で、ファイルやフォルダへノートを追加します。

「プロパティ」ダイアログでノートを追加する

ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ノートを追加するファイルやフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「Notes」タブをクリックし、「Notes」タブセクションでノートを入力します。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがファイルやフォルダに追加されます。

ノートを削除するには、「Notes」タブセクションからノートテキストを削除します。

サイド区画の「Notes」でノートを追加する

ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ノートを追加するファイルやフォルダを表示区画で開きます。

  2. サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「Notes」を選択します。サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択します。

  3. サイド区画にノートを入力します。ノートエンブレムが表示区画のファイルまたはフォルダに追加され、ノートアイコンがサイド区画に追加されます。このアイコンをクリックすると、ノートを表示できます。

ノートを削除するには、サイド区画の「Notes」からノートテキストを削除します。

「ごみ箱」の使用方法

以下の項目は、ごみ箱に移動できます。

ごみ箱内のファイルを元に戻したい場合は、ごみ箱の内容を表示して、ごみ箱からファイルを取り出すことができます。ごみ箱を空にすると、ごみ箱の内容は永久に失われます。

ごみ箱を表示する

ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。

ごみ箱を空にする

ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。

ファイルおよびフォルダの外観の変更

ファイルマネージャを使用すると、ファイルおよびフォルダの概観を何通りかに変更できます。説明は、次の節を参照してください。

ファイルまたはフォルダにエンブレムを追加する

項目にエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。

  1. エンブレムを追加する項目を選択します。

  2. 項目を右クリックして、「プロパティ」を選択します。 「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「エンブレム」タブをクリックして、「エンブレム」タブセクションを表示します。

  4. 項目に追加するエンブレムを選択します。

  5. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

新しいエンブレムを追加する

エンブレムを新たに追加するには、次の手順を実行します。

  1. 「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。

  2. 「エンブレム」ボタンをクリックし、「Add a New Emblem」ボタンをクリックします。「Create a New Emblem」ダイアログが表示されます。

  3. エンブレムの名前を「Keyword」テキストボックスに入力します。

  4. 「画像」ボタンをクリックします。ダイアログが表示されます。ダイアログからエンブレムを選択します。別のディレクトリにあるエンブレムを選択するには、「参照」をクリックします。 エンブレムを選択したら、「了解」をクリックします。

  5. 「Create a New Emblem」ダイアログで「了解」をクリックします。

ファイルまたはフォルダのアイコンを変更する

個々のファイルまたはフォルダを表すアイコンを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 変更するファイルまたはフォルダを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。

  3. 「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。「アイコンを選択」ダイアログが表示されます。

  4. 「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。

  5. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

カスタムアイコンから File Associations 設定ツールで指定した初期値のアイコンに戻すには、アイコンを右クリックして、「Remove Custom Icon 」を選択します。または、「設定」ダイアログの「カスタムアイコンを削除」ボタンをクリックします。

ファイルタイプを表すアイコンを変更するには、File Associations 設定ツールを使用します。

ビュー内の項目のサイズを変更する

ビュー内の項目のサイズは変更することができます。ビューでファイルまたはフォルダを表示している場合には、そのサイズを変更できます。ビュー内の項目のサイズは、次の方法で変更できます。

ロケーションバーにある拡大 / 縮小ボタンを使用して、ビュー内の項目のサイズを変更することもできます。表 7–6 は、拡大 / 縮小ボタンの使用方法を説明します。

表 7–6 拡大 / 縮小ボタン

ボタン 

ボタン名 

説明 

縮小ボタンを表します。

縮小ボタン

ビュー内の項目のサイズを縮小する 

通常のサイズボタンを表します。

通常のサイズボタン

ビュー内の項目のサイズを通常のサイズに戻す 

拡大ボタンを表します。

拡大ボタン

ビュー内の項目のサイズを拡大する 

ファイルマネージャは、特定のフォルダ内の項目のサイズを記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は変更したサイズで表示されます。つまり、フォルダの項目のサイズを変更した場合、そのフォルダは、指定したサイズで項目を表示するようにカスタマイズされます。項目のサイズを、設定で指定したデフォルトのサイズに戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。

ビューを使用したファイルとフォルダの表示

ファイルマネージャでは、ファイルの内容を表示する方法がいくつかあります。ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、Web ページビューアを使用して、表示区画に HTML ファイルを表示できます。また、テキストビューアを使用して、表示区画にプレーンテキストファイルを表示できます。

さらに、ファイルマネージャでは、適当なアプリケーションでファイルを開くことも可能です。詳細については、ファイルを開くを参照してください。

ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。

「表示」メニューを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選択できます。また、「表示方法」ドロップダウンリストを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選ぶこともできます。フォルダを表示するときに、フォルダ内で項目をどのように整理または並べ替えるかを指定できます。表示区画内の項目のサイズは変更できます。以降の節では、アイコン表示、リスト表示、およびファイルの表示の操作方法について説明します。

ファイルまたはフォルダを表示するビューを選ぶ

ファイルまたはフォルダの内容を表示するビューのタイプは、「表示」メニューから選択します。

または、「表示」-> 「表示方法」からビューを選択することもできます。使用するビューを「他の表示方法で開く」ダイアログから選択して、「選択」ボタンをクリックします。

ビューのタイプは、「表示方法」ドロップダウンリストから選ぶこともできます。「表示方法」ドロップダウンリストは、ロケーションバーの右側にあります。

異なるフォルダは、異なるビューに表示できます。ファイルマネージャは、ユーザーが選択した特定のフォルダの表示方法を記憶しています。次にフォルダを表示するときも、フォルダは同じ表示方法で表示されます。フォルダのビューを、設定で指定したデフォルトのビューに戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。

アイコン表示でファイルを整理する

フォルダの内容をアイコン表示で表示する場合、フォルダ内の項目をどのように整理するかを指定できます。アイコン表示で項目をどのように整理するかは、「表示」-> 「項目の位置を設定」を選択して指定できます。「項目の位置を設定」サブメニューには次のセクションがあります。

適切なオプションをサブメニューから選んでください。次の表に、オプションを説明します。

オプション 

説明 

「手動」

項目を手動で整理する。項目を手動で整理するには、表示区画内で項目を希望する場所までドラッグする 

「名前」

名前のアルファベット順に項目を並べ替える。項目の順序に、大文字と小文字の区別はない。ファイルマネージャが隠しファイルを表示する設定の場合は、隠しファイルは最後に表示される 

「サイズ」

サイズの大きな順に項目を並べ替える。項目をサイズで並べ替える場合、フォルダはフォルダ内の項目の数によって並べ替えられる。フォルダの並べ替えは、フォルダ内の項目の合計サイズではない 

「種類別」

オブジェクトの種類によって、アルファベット順に項目を並べ替える。項目は、File Associations 設定ツールの MIME タイプ の記述に従いアルファベット順にソートされる。MIME タイプにはファイルの書式が指定されており、この情報によってアプリケーションがファイルを読み取ることが可能になる。たとえば、電子メールアプリケーションは、image/png MIME タイプから、電子メールに PNG (Portable Networks Graphic) ファイルが添付されていることを認識する

「更新日時」

項目を最後に更新した日付によって並べ替える。最も日付の新しい項目が先頭になる 

「エンブレム」

項目に追加されているエンブレムによって並べ替える。エンブレムの名前のアルファベット順に項目が並べ替えられる。エンブレムが追加されていない項目は最後に表示される 

「コンパクトなレイアウト」

項目が互いに接近するように整理する 

「逆順」

項目を並べ替えるオプションの、並べ替えの順序を逆にする。たとえば、項目を名前で並べ替える場合、「逆順」オプションを選択すると、逆のアルファベット順に項目を並べ替える

ファイルマネージャは、特定のフォルダの項目配置を記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は指定した方法で整理されます。つまり、フォルダ内の項目の整理方法を指定した場合、そのフォルダは、指定した方法で項目を表示するようにカスタマイズされます。フォルダの整理方法を、設定で指定されているデフォルトの整理方法に戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。

アイコン表示でアイコンのサイズを変更する

アイコン表示では、表示されている項目を表すアイコンのサイズを変更できます。アイコン表示で項目のサイズを変更するには、次の手順を実行します。

  1. サイズ変更する項目を右クリックして、「アイコンを伸縮」を選択します。項目のまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。

  2. ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。

    アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。

デスクトップのオブジェクトのサイズも変更できます。

ビューの動作を変更する

ビューの動作は、次の方法で変更できます。

ビューの動作を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「表示」-> 「表示方法」を選択します。「他の表示方法で開く」ダイアログが表示されます。

  2. 変更するビューをダイアログ内の表から選択します。

  3. 「修正」ボタンをクリックします。「修正」ダイアログが表示されます。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。

    オプション 

    説明 

    item-name アイテムのメニューに含まれます」

    ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューに含める

    item-name アイテムのデフォルトとして使用します」

    ビューをこの種の項目のデフォルトとして使用する 

    item-name のメニューにのみ含まれます」

    ビューをこの項目のみの「表示方法」サブメニューに含める

    item-name のデフォルトとしてのみ使用します」

    ビューをこの項目のみのデフォルトとして使用する 

    item-name アイテムのメニューに含まれません」

    ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューから除外する

  4. 「OK」をクリックし、「取消し」をクリックして「他の表示方法で開く」ダイアログを閉じます。


注 –

File Associations 設定ツールの「ファイルタイプを編集」 ダイアログでもファイルタイプに関連付けたアクションを修正できます。「Edit file type」ダイアログを開くには、「Go There」ボタンをクリックします。


ファイルへのアクションの割り当て

ユーザがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。File Associations 設定ツールには、ファイルタイプ、関連ファイル拡張子、デフォルトのアクションの表が含まれています。この表で、ファイルマネージャのファイルをダブルクリックしたときの動作が決まります。

ファイルマネージャを使用して、特定のファイルおよびファイルタイプに関連付けられているアクションを変更することもできます。

File Associations 設定ツールでは、以下の作業を実行できます。

アクションを変更する

ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更できます。次の変更が可能です。

ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更するには、次の手順を実行します。

  1. 表示区画で、アクションを変更するファイルを選択します。ファイルタイプに関連付けられるアクションを変更する場合は、そのタイプのファイルを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「他のもので開く」を選択します。次のいずれかの手順を実行します。

    • 「アプリケーション」を選択。「アプリケーションで開く」ダイアログが表示されます。

    • 「ビューア」を選択。「他の表示方法で開く」ダイアログが表示されます。

  3. ダイアログ内の表から、動作を変更するアプリケーションまたはビューアを選択します。

  4. 「修正」ボタンをクリックします。「修正」ダイアログが表示されます。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。

    オプション 

    説明 

    filetype アイテムのメニューに含まれます」

    このファイルタイプの「他のもので開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含める

    filetypeアイテムのデフォルトとしてのみ使用します」

    このファイルタイプのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用する 

    filename のメニューにのみ含まれます」

    このファイルの「他のもので開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含め、このタイプの別のファイルのサブメニューには含めない

    filename のデフォルトとしてのみ使用します」

    このファイルのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用し、このタイプの別のファイルには使用しない 

    filetype アイテムのメニューに含まれません」

    このファイルタイプの「他のもので開く」サブメニューからアプリケーションまたはビューアを除外する

  5. 「OK」をクリックし、「取消し」をクリックしてダイアログを閉じます。


注 –

File Associations 設定ツールの「ファイルタイプを編集」 ダイアログでもファイルタイプに関連付けたアクションを修正できます。「Edit file type」ダイアログを開くには、「Go There」ボタンをクリックします。


ファイルマネージャのカスタマイズ

ファイルマネージャは、要件や設定に合わせてカスタマイズできます。 この節では、ファイルマネージャのカスタマイズ方法について説明します。

設定

ファイルマネージャの設定には、「Folder Options」ダイアログを表示します。「Folder Options」ダイアログを表示するには、「編集」、「設定」の順に選択します。

設定は、次のカテゴリで設定できます。

表示形式を設定する

デフォルト表示形式を指定して、ソートオプションと表示オプションを選択できます。アイコン表示とリスト表示のデフォルト設定も指定できます。デフォルトの表示形式を指定するには、「編集」、「設定」の順に選択します。 「Views」タブをクリックして、「Views」タブセクションを表示します。

表 7–7 に、変更可能な表示設定を示します。

表 7–7 表示の設定

ダイアログ要素 

説明 

「新しいフォルダの表示方法」

フォルダのデフォルトの表示を選択。フォルダを開いたときに、指定した表示にそのフォルダが表示される 

「アイテムを整列」

この表示に表示されるフォルダ内の項目を並べ替える特性を選択 

「フォルダをファイルより前に並べる」

フォルダをソートすると、フォルダがファイルの前にリスト表示される 

「逆に並べ替え」

この表示での項目の並べ替えを逆順にする。このオプションを選択すると、「アイテムを整列」ドロップダウンリストで指定した特性の順序が逆になる。たとえば、「By Name」を選択している場合、項目はアルファベットの Z からソートされる

「Show hidden and backup files」

隠しファイルとバックアップファイルを表示区画に表示する。隠しファイル名はピリオド (.) で始まる。 バックアップファイル名はチルド (~) で終わる 

「拡大レベルをデフォルトに戻す」

アイコン表示とリスト表示。この表示に表示されるフォルダのデフォルトの拡大レベルを選択。拡大レベルは、ビュー内の項目のサイズを指定する 

「コンパクトレイアウトを使用」

フォルダ内の項目が互いに接近するようにアイコン表示の項目が整理される 

「アイコンに表示する優先テキスト」:

アイコン見出しをアイコンの下ではなく、横に表示する 

「Use manual layout」

アイコン表示の項目を手動で整理する 

「Show only folders」

サイド区画の「ツリー」にフォルダのみを表示する

動作環境を設定する

ファイルとフォルダの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「動作」タブをクリックして、「動作」タブセクションを表示します。

表 7–8 に、変更可能なファイルとフォルダの設定を示します。

表 7–8 ファイルとフォルダの動作設定

オプション 

説明 

「Single click to activate items」

ユーザが項目をクリックすると、デフォルトのアクションが実行される。このオプションを選択した場合、項目を指すと項目下のタイトルに下線が引かれる 

「Double click to activate items」

ユーザが項目をダブルクリックすると、デフォルトのアクションが実行される。 

「Open activated item in a new window」

ファイルまたはフォルダを開いたときに新しいウィンドウを開く 

「Run executable files when they are clicked」

実行ファイルを選択すると、その実行ファイルが実行される。実行ファイルとは、実行できるテキストファイル、つまりシェルスクリプトを指す 

「View executable files when they are clicked」

実行ファイルを選択すると、その内容が表示される 

「Ask each time」

実行ファイルを選択すると、ダイアログが表示される。ダイアログによって、ファイルを実行するか表示するかを選択できる 

「Ask before emptying the Trash or deleting files」

ゴミ箱を空にする (ファイルを削除する) 前に確認メッセージを表示する

「Include a Delete command that bypasses Trash」

「削除」メニュー項目を以下のメニューに追加する。

  • 「編集」メニュー

  • ファイル、フォルダ、デスクトップオブジェクトを右クリックしたときに表示されるポップアップメニュー

項目を選択して「削除」 メニュー項目を選ぶと、その項目は直ちにファイルシステムから削除される

アイコン見出しを設定する

アイコン見出しは、アイコン表示でファイルやフォルダの名前を表示します。アイコン見出しには、ファイルやフォルダの情報が他に 3 つ含まれています。追加情報は、ファイル名の後に表示されます。通常は 1 項目しか表示されていませんが、アイコンを拡大表示すると他の情報も表示されます。どの追加情報をアイコン見出しに表示するかは、変更できます。

アイコン見出しの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「Icon Caption」タブをクリックして、「Icon Caption」タブセクションを表示します。

3 つのドロップダウンリストからアイコン見出しに表示する項目を選択します。まず最初の項目を最初のドロップダウンリストから選択し、次の項目を次のドロップダウンリストから選択するというように実行します。以下の表には、選択可能な項目が示されています。

インフォメーション 

説明 

「Size」

項目のサイズを表示 

「タイプ」

File Associations 設定ツールから項目の MIME タイプの説明を表示

「Date modified」

項目の最終変更日を表示 

「Date accessed」

項目の最終アクセス日を表示 

「所有者」

項目の所有者を表示 

「グループ」

項目が属しているグループを表示 

「Permissions」

項目のアクセス権を -rwxrw-r-- のように3 文字の 3 セットで表示

「Octal permissions」

項目のアクセス権を 764 のように 8 進数表記で表示

「MIME タイプ」

項目の MIME タイプを表示 

「None」

項目の情報を表示しない 

プレビュー環境を設定する

ファイルマネージャには、ファイルのプレビュー機能がいくつかあります。プレビュー機能は、ファイルマネージャの要求速度に影響する場合があります。ファイルマネージの速度を改善するために、この機能の動作を変更できます。各プレビューの設定に対して、以下の表に示すオプションのいずれか 1 つを選択できます。

オプション 

説明 

「常に表示する」

ローカルファイルと、別のファイルシステム上のファイルの両方に対して、動作を実行する 

「ローカルファイルのみ」

ローカルファイルに対してのみ動作を実行する 

「表示しない」

動作を実行しない 

プレビュー環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「プレビュー」タブダイアログをクリックして、「プレビュー」タブセクションを表示します。

表 7–9に、変更可能なプレビュー設定を示します。

表 7–9 プレビューの設定

ダイアログ要素 

説明 

「アイコンにテキストを表示」

ファイルを表すアイコンのテキストファイルの内容をいつプレビューするかを指定する 

「サムネイルの表示」

画像ファイルのサムネイルをいつ表示するかを指定する。ファイルマネージャは、各フォルダのサムネイルファイルを、そのフォルダの 1 レベル下にある.thumbnails ディレクトリに格納する

「ファイルの最大サイズ」

ファイルマネージャがサムネイルを作成するファイルの最大サイズを指定する 

「サウンドファイルをプレビュー」

サウンドファイルをいつプレビューするかを指定する 

「Count number of items」

フォルダ内の項目の数をいつ示すかを指定する 

背景の変更

ファイルマネージャには、以下の画面コンポーネントの概観と雰囲気を変更するために使用できる背景が含まれています。

画面コンポーネントの背景を変更するには、次の手順を実行します。

  1. 「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「背景とエンブレム」ダイアログが表示されます。

  2. 背景に使用できるパターンのリストを表示するには、「パターン」ボタンをクリックします。背景に使用できる色のリストを表示するには、「色」ボタンをクリックします。

  3. 背景をパターンに変更するには、そのパターンを画面コンポーネントにドラッグします。背景を色に変更するには、その色を画面コンポーネントにドラッグします。

  4. 「閉じる」をクリックして、ダイアログを閉じます。

表示区画やサイド区画の背景をデフォルトの背景に戻すには、区画の背景を右クリックし、「Use Default Background」を選択します。

特定のフォルダのサイド区画または表示区画の背景を変更した場合、ファイルマネージャは指定した背景を記憶します。次回、そのフォルダを表示したとき、指定した背景が表示されます。つまり、フォルダの背景を変更した場合、そのフォルダが指定の背景を表示するようにカスタマイズされます。

パターンを追加する

画面コンポーネントで使用できるパターンに、パターンを追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「パターン」ボタンをクリックし、「新しいパターンを追加」ボタンをクリックします。ダイアログが表示されます。ダイアログを使用して、新しいパターンを見つけます。「OK」をクリックして、新しいパターンを「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。

色を追加する

画面コンポーネントで使用できる色に、色を追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「色」ボタンをクリックし、「新しい色を追加」ボタンをクリックします。「色の選択」ダイアログが表示されます。色ガイドまたはスライダを使用して色を選びます。「OK」をクリックして、新しい色を「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。

ウィンドウコンポーネントを表示および非表示

ファイルマネージャウィンドウのコンポーネントを以下のように表示したり、非表示にしたりできます。

リムーバブルメディアの使用方法

ファイルマネージャは、以下の特徴を持つリムーバブルメディアをすべてサポートしています。

メディアをマウントする

メディアをマウントすることにより、そのメディアのファイルシステムにアクセス可能になる。メディアをマウントすると、そのメディアのファイルシステムは、ファイルシステムのサブディレクトリとして接続されます。

メディアをマウントするには、適切なデバイスにメディアを挿入します。メディアを表すオブジェクトがデスクトップに追加されます。なお、オブジェクトは、お使いのシステムが、メディアの検出時に自動的にデバイスをマウントするように設定されている場合にのみ追加されます。

デバイスを自動的にマウントする設定になっていない場合、手動でデバイスをマウントする必要があります。デスクトップを右クリックし、「ディスク」->「device-name」を選択します。たとえば、フロッピーディスクをマウントする場合は、「ディスク」->「フロッピー」を選択します。メディアを表すオブジェクトがデスクトップに追加されます。


注 –

リムーバブルメディアオブジェクトの名前は変更できません。


メディアの内容を表示する

メディアの内容は、次の方法を使用して表示できます。

ファイルマネージャウィンドウは、メディアの内容を表示します。ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。

メディアプロパティを表示する

リムーバブルメディアのプロパティを表示するには、デスクトップ上のメディアを表すオブジェクトを右クリックして、「プロパティ」を選択します。メディアのプロパティを表示するダイアログが開きます。

プロパティのダイアログを閉じるには、「閉じる」をクリックします。

フロッピーディスクをフォーマットする

メディアをフォーマットすることにより、特定のファイルシステムで使用できるようになります。ファイルマネージャでフロッピーディスクをフォーマットできます。


注意 – 注意 –

メディアをフォーマットすると、そのメディア上の既存の情報は上書きされます。


フロッピーディスクのフォーマットを作成するには、次の手順を実行します。

  1. フロッピーディスクドライブにフロッピーディスクを挿入します。フロッピーディスクをマウントします。メディアのマウント方法については、メディアをマウントするを参照してください。

  2. デスクトップ上のディスクを表すオブジェクトを右クリックして、「フォーマット」を選択します。「Floppy formatter」ダイアログが表示されます。

  3. 「Floppy formatter」ダイアログでフォーマットオプションを選択します。 次の表では、ダイアログの要素について説明します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「Floppy device」

    フロッピーデバイスの名前を表示する 

    「Floppy density」

    ディスク密度を選択する。密度は、ディスクが保存できるデータの量を指す 

    「File system type」

    ディスクをフォーマットするファイルシステムの型を選択する次のオプションのいずれかを選択します。 

    • 「Linux Native (ext 2)」:ディスクを Linux システム用にフォーマットする。Linux 以外のほとんどのシステムでは、このファイルシステムタイプのディスクを読み取ることはできない

    • 「DOS (FAT)」:ディスクを Windows システム用にフォーマットする。ほとんどのUNIX ベースのシステムでは、このファイルシステムタイプのディスクを読み取ることができる

    「Volume name」

    テキストボックスにディスクの名前を入力する 

    「Quick」

    ディスクにファイルシステムだけを作成する。クイックフォーマットでは、壊れたブロックはチェックされない 

    そのディスクが以前フォーマット済みの場合は、このオプションを選択すること 

    「Standard」

    ディスクにファイルシステムを作成し、ディスクをフォーマットする。標準フォーマットでは、壊れたブロックはチェックされない 

    そのディスクが以前フォーマットされていない場合は、このオプションを選択すること 

    「Thorough」

    ファイルシステムをディスクに作成し、壊れたブロックをチェックし、ディスクをフォーマットする 

    ディスクが破損したかどうかを確認する場合は、このオプションを選択すること 

  4. 「フォーマット」をクリックして、ディスクをフォーマットします。

メディアを取り出す

メディアを取り出すには、デスクトップ上のメディアオブジェクトを右クリックして、「取り出し」を選択します。メディアのドライブが電動ドライブの場合は、メディアはドライブから取り出されます。メディアのドライブが電動でない場合は、メディアのデスクトップオブジェクトが消えてから、手動でメディアを取り出します。

メディアがマウントされている場合、メディアを電動ドライブから取り出すことはできません。メディアを取り出す前に、マウント解除する必要があります。ドライブからフロッピーディスクを取り出すには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウ、端末ウィンドウ、このフロッピーディスクにアクセスするその他のウィンドウをすべて閉じます。

  2. デスクトップ上のディスクを表すオブジェクトを右クリックして、「編集」を選択します。ディスクのデスクトップオブジェクトが非表示になります。

  3. フロッピーディスクをドライブから取り出します。


    注意 – 注意 –

    マウント解除する前にフロッピーディスクをドライブから取り出すと、フロッピーディスク上のデータが失われる可能性があります。


CD の書き込み

ファイルマネージャには、CD に書き込むファイルやフォルダをコピーする特別なロケーションがあります。このロケーションの内容は、CD に簡単に書き込むことができます。

CD の書き込みを行うには、次の手順を実行します。

  1. 「Go」、「CD Creator」の順に選択します。 ファイルマネージャが burn:/// という特別なロケーションを開きます。ここからデータを CD に書き込むことができます。

  2. CD に書き込むファイルやフォルダを burn:/// にコピーします。

  3. 書き込み可能な CD をお使いのシステムの CD 書き込みデバイスに挿入します。

  4. 「ファイル」、「Write to CD」の順に選択します。 「Write files to a CD recorder」ダイアログが表示されます。

  5. 「Write files to a CD recorder」ダイアログで、以下のように CD への書き込み方法を指定します。

    ダイアログ要素 

    説明 

    「Target to write to」

    ドロップダウンリストから CD を書き込むデバイスを選択する。ファイルやフォルダの CD イメージファイルを作成するには、「ファイルイメージ」オプションを選択する

    「Write speed」

    ドロップダウンリストから CD を書き込む速度を選択する 

    「CD name」

    テキストボックスに CD の名前を入力する 

    「Erase CD」

    CD の内容を削除する 

    「Eject CD when done」

    CD の書き込みが終わると、CD をドライブから取り出す 

    「Reuse these files for another CD」

    ファイルやフォルダを他の CD に書き込まない。 このオプションを選択すると、CD の書き込み後、ファイルやフォルダは burn:/// から削除されなくなる。

  6. 「Write files to CD」ボタンをクリックします。

    「ファイルイメージ」オプションを「Target to write to」ドロップダウンリストから選択すると、「Choose a filename for the cdrom image」ダイアログが表示されます。このダイアログで、CD イメージファイルを保存する場所を指定します。CD イメージファイルのデフォルト拡張子は、.iso です。

    「Writing CD」ダイアログが表示されます。CD への書き込みまたは CD イメージファイルの作成が行われると、プロセスが完了したことを示すメッセージがダイアログに表示されます。

    CD イメージファイルを作成した場合は、このファイルを CD に書き込むことができます。 CD イメージファイルを CD に書き込むには、CD イメージファイルを右クリックし、ポップアップメニューから「Write to CD」を選択します。

    「Reuse these files for another CD」オプションを選択していない場合は、ファイルやフォルダは burn:/// から削除されます。

ファイルマネージャからのスクリプトの実行

ファイルマネージャには、スクリプトを保存できる特別なフォルダがあります。このフォルダに実行可能ファイルを追加すると、そのファイルは「スクリプト」サブメニューに追加されます。スクリプトを実行するには、「ファイル」-> 「スクリプト」を選択して、サブメニューから実行するスクリプトを選びます。

特定のファイルに対してスクリプトを実行するには、表示区画でそのファイルを選択します。「ファイル」-> 「スクリプト」を選択し、ファイルに対して実行するスクリプトをサブメニューから選びます。スクリプトは、複数のファイルに対して実行することもできます。

スクリプトフォルダの内容を表示するには、「ファイル」-> 「スクリプト」-> 「スクリプトフォルダを開く」を選択します。

第 8 章 デスクトップの使用方法

Nautilus ファイルマネージャは、デスクトップを管理します。この章は、Nautilus デスクトップの使用方法について説明します。

デスクトップの概要

デスクトップは、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップは、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。デスクトップから、次の作業を実行できます。

デスクトップオブジェクト

デスクトップオブジェクトは、デスクトップ上のアイコンで、ファイル、フォルダ、およびアプリケーションを開くときに使用します。デフォルトでは、デスクトップに 3 つのオブジェクトがあります。デスクトップにオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、アプリケーション、および URI にアクセスしやすくなります。たとえば、デスクトップにランチャーを追加して、頻繁に使用する特定のアプリケーションを開くことができます。

表 8–1 で、デスクトップに追加できるオブジェクトのタイプを説明します。

表 8–1 デスクトップオブジェクトのタイプ

オブジェクトタイプ 

説明 

シンボリックリンク 

シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指すオブジェクトのこと。デスクトップでシンボリックリンクを選択すると、そのシンボリックリンクが指すファイルまたはフォルダが開く。シンボリックリンクは、デスクトップに移動またはコピーできる 

シンボリックリンクは、デフォルトの矢印エンブレム (すべてのシンボリックリンクに表示) によって識別できる 

ランチャー 

以下のタイプのランチャーをデスクトップに追加できる 

  • アプリケーション: 特定のアプリケーションを起動する

  • リンク:特定のファイル、フォルダ、または URI にリンクする

ファイル 

デスクトップにファイルを追加できる。デスクトップ上のファイルはデスクトップディレクトリに存在する 

フォルダ 

デスクトップにフォルダを移動したり、フォルダを作成したりすることができる。デスクトップ上のフォルダは、デスクトップディレクトリに存在する 

以降の節では、デスクトップでのオブジェクトの操作方法について説明します。

デスクトップ上のオブジェクトを選択する

デスクトップ上のオブジェクトを選択するには、そのオブジェクトをクリックします。複数のオブジェクトを選択する場合は、Ctrl キーを押したままで、選択するオブジェクトをクリックします。

デスクトップで範囲を選択することで、その範囲内のすべてのオブジェクトを選択することもできます。デスクトップ上でクリックしたまま、選択するオブジェクトが含まれる領域をドラッグします。クリックしたままでドラッグすると、選択する領域に長方形が表示されます。

複数の範囲を選択するには、Ctrl キーを押したままで、選択する範囲でドラッグします。

デスクトップからオブジェクトを開く

デスクトップオブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。または、オブジェクトを右クリックして、「開く」を選択します。オブジェクトを開くと、そのオブジェクトのデフォルトのアクションが実行されます。たとえば、オブジェクトがテキストファイルの場合、そのテキストファイルはファイルマネージャウィンドウで開かれます。ファイルタイプ別のデフォルトのアクションは、 File Associations 設定ツールで指定されます。

オブジェクトのデフォルトのアクション以外のアクションを実行するには、オブジェクトを右クリックして、「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。

「他のもので開く」サブメニュー内の項目は、File Associations 設定ツールの次の部分の内容と一致します。

ファイルマネージャウィンドウで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。

デスクトップにランチャーを追加する

デスクトップランチャーは、アプリケーションを起動したり、特定のファイル、フォルダ、FTP サイト、または URI にリンクすることができます。

デスクトップにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。

  1. デスクトップで右クリックして、「新規ランチャー」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。

  2. ランチャーのプロパティを「ランチャーの作成」ダイアログに入力する方法については、「パネルの操作」を参照してください。ランチャー用に入力したコマンドは、デスクトップオブジェクトを使用したときに実行されるコマンドになります。

デスクトップにシンボリックリンクを追加する

デスクトップにシンボリックリンクを作成して、次の操作を実行できます。

デスクトップでシンボリックリンクを作成するには、次の手順を実行します。

  1. シンボリックリンクを作成するファイルまたはフォルダをファイルマネージャウィンドウに表示します。

  2. そのファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成します。ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。シンボリックリンクは、デフォルトの矢印エンブレム (すべてのシンボリックリンクに表示) によって識別できます。次の図に、ファイルのシンボリックリンクを示します。

    シンボリックリンクのエンブレムが付いたファイルアイコンを示しています。
  3. デスクトップにシンボリックリンクをドラッグします。オブジェクトのアイコンがデスクトップに移動します。

デスクトップへのファイルまたはフォルダの追加

以降の節では、デスクトップにファイルオブジェクトおよびフォルダオブジェクトを追加する方法について説明します。

ファイルまたはフォルダをデスクトップに移動する

ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップへ移動できます。 ファイルまたはフォルダをデスクトップに移動するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウを開きます。

  2. 表示区画で、移動するファイルまたはフォルダを表示します。

  3. ファイルまたはフォルダをデスクトップへドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンがデスクトップに移動します。ファイルまたはフォルダは、デスクトップディレクトリに移動します。

    別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。任意のデスクトップオブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。

ファイルまたはフォルダをデスクトップにコピーする

ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップへコピーできます。 ファイルまたはフォルダをデスクトップに複写するには、次の手順を実行します。

  1. ファイルマネージャウィンドウを開きます。

  2. 表示区画で、移動するファイルまたはフォルダを表示します。

  3. Ctrl キーを押したままで、ファイルまたはフォルダをデスクトップにドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンが、デスクトップに追加されます。ファイルまたはフォルダは、デスクトップディレクトリにコピーされます。

    別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。任意のデスクトップオブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。

フォルダオブジェクトをデスクトップに作成する

フォルダオブジェクトを作成するには、デスクトップで右クリックして、「デスクトップ」メニューを開きます。「新規フォルダ」を選択します。 「未タイトル」のフォルダがデスクトップに追加されます。新しいフォルダの名前を入力して、Return キーを押します。フォルダが、新しい名前で表示されます。新しいフォルダは、デスクトップディレクトリに作成されます。

デスクトップオブジェクトの名前を変更する

デスクトップオブジェクトの名前を変更するには、オブジェクトを右クリックし、「名前の変更」を選択します。 デスクトップオブジェクトの名前が強調表示されます。オブジェクトの新しい名前を入力し、Return キーを押します。

デスクトップからオブジェクトを取り除く

オブジェクトをデスクトップから取り除くには、そのオブジェクトを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。または、オブジェクトをごみ箱にドラッグします。


注 –

ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。


デスクトップからオブジェクトを削除する

デスクトップからオブジェクトを削除すると、そのオブジェクトはごみ箱に移動せず、ただちにデスクトップから削除されます。「削除」メニュー項目は、Nautilus「File Management Preferences」ダイアログで「ごみ箱を経由しない削除コマンドを含める」オプションを選択した場合にのみ利用可能です。

オブジェクトをデスクトップから削除するには、そのオブジェクトを右クリックして、「削除」を選択します。


注 –

ホームとごみ箱デスクトップオブジェクトは、削除できません。


デスクトップオブジェクトのプロパティを表示する

デスクトップオブジェクトのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。

  1. プロパティを表示するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。

  2. 「プロパティ」ダイアログで、デスクトップオブジェクトのプロパティを表示します。

  3. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

デスクトップオブジェクトのパーミッションを変更する

デスクトップオブジェクトのパーミッションを変更するには、次の手順を実行します。

  1. パーミッションを変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。

  2. 「Permissions」タブをクリックして、「Permissions」タブセクションを表示します。

  3. 「Permissions」タブセクションのドロップダウンリストとチェックボックスで、ファイルまたはフォルダのパーミッションを変更します。「Permissions 」タブセクションのダイアログ要素の詳細は、「Nautilus File Manager」を参照してください。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

エンブレムをデスクトップオブジェクトに追加する

デスクトップオブジェクトにエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。

  1. エンブレムを追加するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。

  2. 「エンブレム」タブをクリックして、「エンブレム」タブセクションを表示します。

  3. 項目に追加するエンブレムを選択します。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

ノートをデスクトップオブジェクトに追加する

デスクトップオブジェクトにノートを追加するには、次の手順を実行します。

  1. ノートを追加するオブジェクトを選択します。

  2. 「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。

  3. 「Notes」タブをクリックし、「Notes」タブセクションでノートを入力します。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがデスクトップオブジェクトに追加されます。

ノートを削除するには、「Notes」タブセクションからノートテキストを削除します。

デスクトップオブジェクトのアイコンを変更する

デスクトップオブジェクトのアイコンを変更するには、次の手順を実行します。

  1. パーミッションを変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。

  2. 「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。「アイコンを選択」ダイアログが表示されます。

  3. 「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。

  4. 「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。

カスタムアイコンから ファイルタイプとプログラム設定ツールで指定したデフォルトのアイコンに戻すには、アイコンを右クリックして、「カスタムアイコンを削除」を選択します。または、「設定」ダイアログの「カスタムアイコンを削除」ボタンをクリックします。

デスクトップオブジェクトアイコンのサイズ変更

デスクトップオブジェクトを表すアイコンのサイズを変更できます。デスクトップ上のアイコンのサイズを変更するには、次の手順を実行します。

  1. サイズを変更するアイコンのデスクトップオブジェクトを右クリックし、「Stretch Icon」を選択します。アイコンのまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。

  2. ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。

    アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。

デスクトップでのごみ箱の使用方法

以下の項目は、ごみ箱に移動できます。

ごみ箱からファイルを取り出す場合は、ごみ箱の内容を表示して、ファイルをごみ箱から移動できます。ごみ箱を空にした場合は、ごみ箱内の項目は永久に削除されます。

ごみ箱を表示する

ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。

ごみ箱を空にする

ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。

「デスクトップ」メニューの使用方法

「デスクトップ」メニューを示します。この内容は図についての説明です。

「デスクトップ」メニューを開くには、デスクトップ上の空いているスペースで右クリックします。「デスクトップ」メニューを使用して、デスクトップ上で操作を実行できます。

表 8–2 に、「デスクトップ」メニューの項目を示します。

表 8–2 「デスクトップ」メニューの項目

メニュー項目 

機能 

「新規ウィンドウ」

ホームの位置を表示する新しいファイルマネージャウィンドウを開く 

「新規フォルダ」

デスクトップの上に新しいフォルダオブジェクトを作成する。フォルダは、デスクトップディレクトリに作成される 

「新規端末」

GNOME 端末を起動する

「新規ランチャー」

デスクトップにランチャーを作成する。詳細については、デスクトップにランチャーを追加するを参照

「スクリプト」

実行できるスクリプトのサブメニューを開く 

「名前順に整理」

デスクトップ上のオブジェクトを、名前のアルファベット順に整理する 

「Keep Aligned」

デスクトップ上のオブジェクトの左端を互いに揃える 

「ファイルの切り取り」

フォルダまたはデスクトップから、選択した 1 つまたは複数のファイルを削除し、そのファイルをバッファに入れる 

「ファイルのコピー」

フォルダまたはデスクトップから、選択した 1 つまたは複数のファイルをコピーし、そのファイルをバッファに入れる 

「ファイルの貼り付け」

バッファ内の 1 つまたは複数のファイルを、選択したフォルダまたはデスクトップに置く 

「ディスク」

フロッピーディスクおよびほかのリムーバブルメディアをマウントできる 

「デフォルトの背景を使用」

「背景とエンブレム」ダイアログで最後に選んだパターンにデスクトップの背景を戻す。「背景とエンブレム」ダイアログには、Nautilus ウィンドウからアクセスできる

「デスクトップの背景の変更」

デスクトップの背景設定ツールを起動して、デスクトップの背景を変更できる

デスクトップのパターンまたは色の変更

ユーザー環境に応じて、デスクトップ背景のパターンまたは色を変更できます。ファイルマネージャには、デスクトップ背景の概観と雰囲気を変更するために使用できる背景パターンと色が含まれています。

デスクトップ背景のパターンまたは色は、次の方法を使用して変更できます。