この節では、GNOME デスクトップの主要コンポーネントを紹介します。GNOME デスクトップ構成は多岐にわたるため、この節では GNOME デスクトップの主要機能についてのみ説明しています。この節で説明するさまざまな構成の実装方法については、「GNOME デスクトップのカスタマイズ」を参照してください。
パート 1 には、次の章が含まれます。
基本的な操作
マウスの使用方法、ショートカットキー、基本的なウィンドウ操作、および基本的なダイアログ操作について説明します。
GNOME デスクトップの概要
GNOME デスクトップの主要コンポーネントおよび機能について説明します。このマニュアルのほかの章を読まない場合でも、この章は必ず読むようにしてください。
GNOME デスクトップセッション
GNOME デスクトップセッションの起動方法、管理方法、および終了方法について説明します。
パネルの操作方法
パネルの操作方法について詳しく説明します。パネルは、GNOME デスクトップの主要コンポーネントです。この章では、パネルのさまざまな部分の操作方法や、パネルを使用して利用できる GNOME デスクトップの機能を呼び出す方法について説明します。
メニューの操作方法
メニューの操作について詳しく説明します。
ウィンドウの操作方法
ウィンドウの操作について詳しく説明します。ウィンドウの移動やサイズ変更など、基本的なウィンドウ機能について説明します。また、ウィンドウで使用する制御についても説明します。
Nautilus ファイルマネージャ
Nautilus
ファイルマネージャについて詳しく説明します。この章では、ファイルシステムと連携するファイルマネージャの使用法について説明します。また、ファイルマネージャのカスタマイズ方法についても説明します。
デスクトップの使用
デスクトップの使用方法について詳しく説明します。GNOME デスクトップとは、パネルやウィンドウなど、グラフィカルなインターフェイス項目が何も存在しないデスクトップ部分のことです。アプリケーションを起動したり、ファイルおよびフォルダを開くためのデスクトップの使用方法について説明します。デスクトップでの「ごみ箱」の使用方法や、「デスクトップ」メニューの使用方法、デスクトップのカスタマイズ方法についても説明します。
この章では、GNOME デスクトップでの作業に必要となる基本的な操作について説明します。
マウスの一般的な使用方法に慣れている場合でも、このマニュアルで使用するマウスボタンの規定および動作について習得する必要があります。この節では、マウスポインタについても説明します。
このマニュアル内のすべての説明は、次の種類のマウスが対象となります。
右利きユーザー用に設定されているマウス
3 ボタンのマウス。2 ボタンのマウスを使用している場合は、2 つのボタンを同時に押すと、マウスの中央ボタンと同じ動作になる
このマニュアルで使用されているマウスボタンの規定は次のとおりです。
マウスボタン |
定義 |
---|---|
左マウスボタン |
マウスの左ボタンは、右利きのユーザー用に設定 |
中央マウスボタン |
マウスの中央ボタンは、右利きのユーザー用に設定 |
右マウスボタン |
マウスの右ボタンは、右利きのユーザー用に設定 |
マウスの利き手を変更するには、Mouse
設定ツールを起動後、オプションを選択します。マウスの利き手を変更した場合は、このマニュアルで使用されるマウスボタンの規定も逆になります。
次の表は、マウスで実行できる操作を示します。
マウスボタン |
使い方 |
---|---|
左マウスボタン |
|
中央マウスボタン |
|
右マウスボタン |
選択したオブジェクトのメニューを開く (メニューがある場合) |
たとえば、テキストをコピーする場合は、次の手順に従います。
左マウスボタンでテキストを選択します。
テキストをコピーする場所にマウスポインタを移動します。
中央マウスボタンをクリックします。
デスクトップで右クリックして、「デスクトップ」メニューを開くこともできます。
このマニュアルで使用されるマウス操作を表す用語は、以下のとおりです。
処置 |
定義 |
---|---|
クリック |
マウスを動かさずに、左マウスボタンを押して放す |
クリック&ホールド |
左マウスボタンを押したまま放さない |
左クリック |
クリックと同じ。左クリックは、右クリックと混乱する恐れがある場合に、操作を明確にするために使用する |
中央クリック |
マウスを動かさずに、中央マウスボタンを押して放す |
右クリック |
マウスを動かさずに、右マウスボタンを押して放す |
ダブルクリック |
マウスを動かさずに、すばやく2 回押して放す |
ドラッグ |
マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグできる。デスクトップ上では、左マウスボタンおよび中央マウスボタンを使用してドラッグを実行できる |
ドラッグ&ドロップ |
マウスボタンをクリック&ホールドして、オブジェクトを移動する。たとえば、ウィンドウまたはアイコンをドラッグ&ドロップできる。オブジェクトを配置する場所でマウスボタンを放す |
グラブ |
移動する項目をポイントし、マウスボタンをクリック&ホールドする。たとえば、ウィンドウのタイトルバーをグラブし、そのウィンドウを別の場所にドラッグできる |
マウスポインタの外観は、マウスを使っている状況によって変わります。ポインタの外観は、特定の操作、場所、および状態を表します。次の表で、デスクトップ上のマウスポインタについて説明します。
ポインタ |
関連する操作 |
説明 |
---|---|---|
項目をポイントし、メニュー項目を選ぶ |
通常のポインタ。マウスの通常の使用時に表示されるポインタ |
|
ドラッグ&ドロップ |
移動ポインタ。オブジェクトをドロップするときに、そのオブジェクトが元の場所から別の場所に移動されることを示す |
|
ドラッグ&ドロップ |
コピーポインタ。オブジェクトをそのオブジェクトのコピーがドロップする位置に、作成されることを示す |
|
ドラッグ&ドロップ |
シンボリックリンクポインタ。オブジェクトをドロップした位置に、そのオブジェクトのシンボリックリンクが 作成されることを示す。シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指す特殊な種類のファイルです |
|
ドラッグ&ドロップ |
質問ポインタ。オブジェクトをドロップするときに、メニューが開くことを示す。オブジェクトを移動またはコピーするか、あるいはオブジェクトのシンボリックリンクを作成するかを選択できる |
|
ドラッグ&ドロップ |
利用不可を示すポインタ。現在の場所にオブジェクトをドロップできないことを示す |
|
パネルオブジェクトの移動 |
パネルオブジェクトの移動ポインタ。移動するパネルオブジェクトが選択されていることを示す |
|
ウィンドウの横方向のサイズ変更 |
横方向のサイズ変更ポインタ。横方向にサイズ変更するウィンドウの縦ウィンドウ境界が選択されていることを示す |
|
ウィンドウの縦方向のサイズ変更 |
縦方向のサイズ変更ポインタ。縦方向にサイズ変更するウィンドウの横ウィンドウ境界が選択されていることを示す |
|
ウィンドウの横方向と縦方向のサイズ変更 |
コーナーサイズ変更ポインタ。横方向と縦方向にサイズ変更するウィンドウのウィンドウ境界コーナーが選択されていることを示す |
|
ウィンドウ区画または表の列のサイズ変更 |
ウィンドウ区画または表の列のサイズ変更ポインタ。サイズ変更する表の列が選択されていることを示す |
マウスで実行できる操作のほとんどが、キーボードでも同様に実行できます。ショートカットキーを使用すると、操作をすばやく実行できます。
ショートカットキーは、一般的な GNOME デスクトップでの操作や、パネルおよびウィンドウなどのインターフェイス項目での操作に使用できます。また、ショートカットキーはアプリケーションでも使用できます。ショートカットキーをカスタマイズするには、Shortcuts
設定ツールを使用します。
また、GNOME デスクトップをカスタマイズして、キーボードの便利な機能を利用することもできます。
以降の節では、使用可能なショートカットキーについて説明します。
一般的なショートカットキーを使用すると、キーボードから GNOME デスクトップでの一般的な操作を実行できます。次の表に、一般的なショートカットキーを示します。
デフォルトのショートカットキー |
機能 |
---|---|
Ctrl + Esc |
メインメニューを開く |
Super + R |
「Run Application」ダイアログを表示する |
Print Screen |
スクリーンショットを撮る |
Alt + Print Screen |
フォーカスがあるウィンドウのスクリーンショットを撮る |
Ctrl + Alt + 右矢印 |
現在のワークスペースの右側のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 左矢印 |
現在のワークスペースの左側のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 上矢印 |
現在のワークスペースの上のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 下矢印 |
現在のワークスペースの下のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + d |
すべてのウィンドウを最小化し、フォーカスをデスクトップに移す |
F1 |
オンラインヘルプのブラウザを起動し、適切なオンラインヘルプを表示する |
ウィンドウのショートカットキーを使用して、キーボードからウィンドウの操作を実行できます。次の表に、ウィンドウのショートカットキーを示します。
デフォルトのショートカットキー |
機能 |
---|---|
Alt + Tab |
ウィンドウを切り替える。このショートカットキーを使用すると、選択可能なウィンドウの一覧が表示される。キーを放すとウィンドウが選択される |
Alt + Esc |
逆方向でウィンドウを切り替える。キーを放すとウィンドウが選択される |
F10 |
メニューバーの左側にある最初のメニューを開く |
Alt + スペースバー |
ウィンドウメニューを開く |
矢印キー |
メニュー内の項目間でフォーカスを移動する |
Return |
メニュー項目を選択する |
Esc |
開いているメニューを閉じる |
Ctrl + Alt + 右矢印 |
現在のワークスペースの右側のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 左矢印 |
現在のワークスペースの左側のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 上矢印 |
現在のワークスペースの上のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + 下矢印 |
現在のワークスペースの下のワークスペースに切り替える |
Ctrl + Alt + d |
すべてのウィンドウを最小化し、フォーカスをデスクトップに移す |
パネルのショートカットキーを使用して、キーボードからパネルでの操作を実行できます。次の表に、パネルのショートカットキーを示します。
デフォルトのショートカットキー |
機能 |
---|---|
Ctrl + Alt + Tab |
パネルとデスクトップの間で、フォーカスを切り替える。このショートカットキーを使用すると、選択可能な項目の一覧が表示される。キーを放すと項目が選択される |
Ctrl + Alt + Esc |
パネルとデスクトップの間で、フォーカスを切り替える。キーを放すと項目が選択される |
Ctrl + F10 |
選択したパネルのポップアップメニューを開く |
Tab |
パネル上のオブジェクト間でフォーカスを切り替える |
Return |
選択したパネルオブジェクトまたはメニュー項目を選ぶ |
Shift + F10 |
選択したパネルオブジェクトのポップアップメニューを開く |
矢印キー |
メニュー内の項目間でフォーカスを移動する。アプレット内のインターフェイス項目間でフォーカスを移動する |
Esc |
開いているメニューを閉じる |
F10 |
|
アプリケーションのショートカットキーを使用して、アプリケーションの操作を実行できます。ショートカットキーを使用すると、マウスを使用するよりもアプリケーションの操作をすばやく実行できます。次の表に、アプリケーションのショートカットキーを示します。
ショートカットキー |
コマンド |
---|---|
Ctrl + N |
New |
Ctrl + X |
Cut |
Ctrl + C |
Copy |
Ctrl + V |
Paste |
Ctrl + Z |
Undo |
Ctrl + S |
Save |
Ctrl + Q |
Quit |
メニューバーとは、 ウィンドウ上部にあるバーのことで、アプリケーション用のメニューが含まれています。アクセスキーとは、メニューバー、メニュー、またはダイアログにある下線付き文字のことで、これを使用して作業を実行できます。メニューバーでは、各メニューのアクセスキーに下線が付いています。
メニューを開くには、Alt キーを押して、アクセスキーを押します。 メニューでは、各メニュー項目のアクセスキーに下線が付いています。メニュー項目を選択するには、メニュー項目のアクセスキーを押します。次の表に、テキストエディタ
アプリケーションのアクセスキーの例を示します。
アクセスキー |
機能 |
---|---|
Alt + F |
「ファイル」メニューを開く |
N |
「ファイル」メニューから「新規」を選択する |
アクセスキーを使用して、ダイアログ内の要素にアクセスできます。ダイアログでは、ほとんどのダイアログ要素の 1 文字に下線が付いています。特定のダイアログ要素にアクセスするには、Alt キーを押して、アクセスキーを押します。次の表に、テキストエディタ
の「設定」ダイアログにあるアクセスキーの例を示します。
アクセスキー |
機能 |
---|---|
Alt + U |
「デフォルトのテーマフォントを使用」チェックボックスにフォーカスを移す |
ほかのキーを使用して、ウィンドウ内またはダイアログ内を移動することもできます。
この節では、ウィンドウの使用方法について説明します。
ウィンドウには、複数の区画が含まれていることがあります。区画とは、ウィンドウを分割したもの。たとえば、Nautilus
ファイルマネージャウィンドウには、サイド区画と表示区画があります。区画があるウィンドウの場合、区画間のエッジにサイズ変更ハンドルがあります。区画をサイズ変更するには、サイズ変更ハンドルをグラブし、変更するサイズまでエッジをドラッグします。
ウィンドウには、表に整理された情報を持っている場合があります。この節では、表の操作方法について説明します。
列の幅を変更するには、列の縦方向のエッジの 1 つをドラッグします。
表によっては、特定の列によって情報の並び変えができます。表内の情報を並び変えるには、並び変える情報の列の見出しをクリックします。上矢印が、並び変えられた表の列の見出しに表示されます。次の図に上矢印を示します。
並び変え順を逆にするには、列の見出しをもう一度クリックします。上矢印が下矢印に変わります。下矢印は、列内の情報が、逆順に並び変えられていることを示します。
一部の表では、複数の項目を選択できます。次の表で、表内の項目を選択する方法について説明します。
作業 |
処置 |
---|---|
項目の選択 |
その項目をクリックする |
一連の項目のグループを選択 |
Shift キーを押したまま放さない。グループの最初の項目をクリックして、そのグループの最後の項目をクリックする |
複数の項目を選択 |
Ctrl キーを押したまま放さない。 選択する複数の項目をクリックする |
この章では、GNOME デスクトップの機能と主なコンポーネントについて説明します。GNOME デスクトップを使用する前にこの章を読み、さまざまな機能と主なコンポーネントの動作を理解してください。GNOME デスクトップは、あらゆる設定が可能であるため、この章では、次の項目に関する標準的なデフォルトの設定について説明します。
初めて GNOME デスクトップセッションを開始すると、パネル、ウィンドウ、およびさまざまなアイコンが含まれたデフォルトのスタートアップ画面が表示されます。
GNOME デスクトップの主なコンポーネントは以下のとおりです。
パネル
パネルとは、すべてのシステムアプリケーションとメニューにアクセスできる GNOME デスクトップ上の領域です。パネルは、幅広い構成が可能です。
メニュー
デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。「アプリケーション」 メニューを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。「アプリケーション」メニューには、「メインメニュー」と「メニューバー」
アプレットからアクセスできます。「メインメニュー」と「メニューバー」
アプレットはパネルに追加できます。
「メニューバー」
アプレットには、「アクション」メニューが含まれています。「アクション」メニューには、さまざまな機能を持つコマンドが含まれています。たとえば、「Find Files」や「ログアウト」などです。 「アクション」メニューの項目は、メインメニューのトップレベルにあります。
ウィンドウ
同時に複数のウィンドウを表示できます。各ウィンドウで、さまざまなアプリケーションを実行できます。ウィンドウ用のフレームとボタンは、ウィンドウマネージャによって提供されます。ウィンドウマネージャを使用して、ウィンドウを移動する、閉じる、サイズを変更するなど、標準の操作を実行できます。
ワークスペース
GNOME デスクトップは、個別のワークスペースに分割できます。ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。GNOME デスクトップ上のワークスペースの数は指定できます。ワークスペースは切り替えて使用できますが、一度に表示できるワークスペースは 1 つだけです。
Nautilus
ファイルマネージャ
Nautilus
ファイルマネージャは、ファイルおよびアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャウィンドウ内のファイルの内容を表示したり、ファイルマネージャから適切なアプリケーションでファイルを開くことができます。ファイルマネージャを使用して、ファイルとフォルダを管理できます。
デスクトップ
デスクトップは、デスクトップ上のほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップは、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。デスクトップに複数のオブジェクトを置くことで、ファイルおよびディレクトリにすばやくアクセスできます。また、頻繁に使用するアプリケーションを起動することもできます。デスクトップ上で右クリックすると、メニューを開くことができます。
設定
GNOME デスクトップには、専用の設定ツールがあります。各ツールは、GNOME デスクトップの特定の機能を制御します。設定ツールを起動するには、「Main Menu」から「設定」を選択します。構成する項目をサブメニューから選択します。
GNOME デスクトップの最大の特長は、柔軟に構成できることと、作業実行のために多数の手段が提供されていることです。
GNOME デスクトップのコンポーネントは相互運用可能です。通常、同じ操作を実行するには、いくつかの異なる方法があります。たとえば、アプリケーションはパネルから起動することも、メニューまたはデスクトップから起動することもできます。
システム管理者は、必要に応じて構成を変更できるため、GNOME デスクトップがこの章で説明するものとまったく同じでない可能性があります。それでも、この章では、GNOME デスクトップを使用した作業に役立つ有用な情報を提供します。
パネルの追加および削除はいつでも行えます。セッションを始めて開始すると、GNOME デスクトップには最低 1 つのパネルがあります。
パネルを使用して、以下の操作を実行できます。
パネルの作成
パネルの削除
パネルを隠す
パネルへのオブジェクトの追加
パネルオブジェクトの操作
パネルを追加するには、パネルの空きスペースを右クリックし、「New Panel」を選択します。 新しいパネルが GNOME デスクトップに追加されます。新しいパネルにはオブジェクトは含まれていません。利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。ユーザーの要件に合わせて、オブジェクトをパネルに追加できます。パネルの背景も変更できます。作成できるパネルの数に制限はありません。
パネルを削除するには、パネルを右クリックし、「パネルを削除」を選択します。
パネルは、端に隠しボタンを持つことができます。この「非表示」ボタンをクリックして、パネルを表示させたり、隠したりすることができます。
パネルは、いくつかのタイプのオブジェクトを持つことができます。図 2–1 に示すパネルには、各タイプのパネルオブジェクトが含まれています。
以下に示すオブジェクトは、すべてのタイプのパネルに追加できます。
アプレット
アプレットとは、パネル内にある小さな対話型のアプリケーションです (たとえば、図 2–1 の CD プレーヤー
)。各アプレットには、マウスまたはキーボードから操作できる単純なユーザーインターフェイスがあります。以下のアプレットは、デフォルトでパネルに表示されます。
Clock
:時間を表示する。日付を表示するように Clock
を構成できます
ウィンドウリスト
: 開いている各ウィンドウを示すボタンを表示する。ウィンドウリストボタンをクリックすると、ウィンドウの最小化と元のサイズへの復元を行うことができる。ウィンドウリスト
は、デフォルトで画面下部のエッジパネルに表示される
ワークスペーススイッチ
: ワークスペースを視覚的に表示する。ワークスペーススイッチ
を使用して、ワークスペース間を切り替えることができる。ワークスペーススイッチ
は、デフォルトで画面下部のエッジパネルに表示される
アプレットをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」を選択します。次のサブメニューの 1 つから、必要なアプレットを選びます。
アクセサリ
アミューズメント
インターネット
マルチメディア
ユーティリティ
ランチャー
ランチャーは、特定のアプリケーションを起動したり、コマンドを実行したり、あるいはファイルを開いたりします。図 2–1 に示す電卓アイコンは、電卓
アプリケーションのランチャーです。ランチャーは、パネルまたはメニューにあります。ランチャーをクリックすると、そのランチャーに関連する操作が実行されます。
アプリケーション用に独自のランチャーを作成できます。たとえば、頻繁に使用するワードプロセッサアプリケーションのランチャーを作成して、アクセスに便利なパネル上にそのランチャーを配置できます。新しく作成したランチャーをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「ランチャー」を選択します。
あるいは、メニューからランチャーを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「アプリケーション」を選択します。追加するランチャーをサブメニューから選びます。
アクションボタン
ボタンをパネルに追加すると、よく実行するアクションにすばやくアクセスできます。パネルに追加できるボタンは以下のとおりです。
「Force Quit」:コマンドに応答しないアプリケーションを終了します。」
「Lock」:画面をロックします。図 2–1 のロックボタンアイコンは、ロックボタンを示します。
「Log Out」:セッションを終了します。
「Run」:コマンドを実行できる「Run Application」ダイアログを開きます。
「Screenshot」:画面のスクリーンショットを撮ります。
「Search」:ファイルの検索ができるSearch Tool
アプリケーションを起動します。
「Show Desktop」:すべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示します
ボタンをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「アクション」を選択します。その後、必要なボタンを選ぶことができます。
メニュー
デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。パネルからメニューを開くには、そのメニューを表すアイコンをクリックします。メニューバー
からメニューを開くには、そのメニューを表すテキストをクリックします。
パネルに追加するメニューは、矢印が付いたアイコンで表されます。矢印は、そのアイコンがメニューであることを示します。例は、図 2–1のメニューアイコンを参照してください。
メインメニューは、どのパネルにも追加できます。メインメニューをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」->「 メインメニュー」を選択します。
メニューバー
もすべてのパネルに追加できます。メニューバー
をパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「メニューバー」を選択します。
引き出し
引き出しは、パネルに追加できるスライド機能であり、引き出しアイコンから開いたり閉じたりできます (図 2–1 を参照)。引き出しは、複数のアプリケーションを同時に実行している場合に、作業を整理するのに役立ちます。すべての同じ機能要素を 1 つの引き出しに入れ、その引き出しを任意のタイプのパネルに配置できます。
引き出しをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「引き出し」を選択します。
引き出しを開くには、その引き出しをクリックします。引き出しを閉じるには、もう一度その引き出しをクリックします。
パネルオブジェクトは、次の方法で操作できます。
パネル内でオブジェクトを移動するか、別のパネルに移動する
任意のオブジェクトをパネル内の別の場所に移動できます。また、オブジェクトをあるパネルから別のパネルに移動することもできます。マウスの中央ボタンを使用してパネルオブジェクトを別の場所にドラッグします。
メニュー項目をパネルにコピーする
項目をメニューからパネルにドラッグします。メニュー項目がランチャーの場合には、そのメニュー項目を右クリックし、 「ランチャーをパネルに追加」を選択します。
デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。次の GNOME デスクトップコンポーネントからメニューへアクセスできます。
メインメニュー:
メインメニューには、Applications メニューなどさまざまな機能が含まれます。「アプリケーション」メニューを使用すると、 ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。
メインメニューをパネルに追加するには、パネル上で右クリックし、「パネルに追加」->「 メインメニュー」を選択します。パネル上の「メインメニュー」ボタンをクリックすると「メインメニュー」が開きます。
メニューバー
メニューバー
には、「アプリケーション」メニューと「Actions」メニューが含まれています。「アプリケーション」メニューと「アクション」メニューを使用して、ほとんどすべての標準のアプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。
メニューバー
をパネルに追加するには、パネル上で右クリックし、「パネルに追加」->「 メニューバー」を選択します。
パネル
パネルに追加できるメニューの数に制限はありません。パネルに追加するメニューを開くには、パネル上のメニューアイコンをクリックします。メニュー項目をパネルにコピーするなど、その他の操作をメニューを使用して実行できます。
GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。各ウィンドウにはフレームがあり、ウィンドウでの作業に使用できるアクティブな制御要素が含まれています。
GNOME デスクトップの特長となっているウィンドウを次に説明します。
アプリケーションウィンドウ
アプリケーションを実行すると、通常、フレームがウィンドウの境界になります。アプリケーションウィンドウのトップエッジにはタイトルバーがあり、タイトルバーにはウィンドウでの作業に使用できるボタンがあります。アプリケーションウィンドウフレームのボタンを使用して、ウィンドウメニューを開いたり、ウィンドウを閉じたりする操作を実行できます。ウィンドウメニューには、ウィンドウで実行できるコマンドが含まれています。
ダイアログウィンドウ
ダイアログウィンドウは、対話的に行う作業に対応しています。ダイアログウィンドウは、ウィンドウフレームと単一の対話式の区画で構成されており、ユーザーは情報を得たり制御したりすることができます。このマニュアルでは、ダイアログウィンドウの対話に使用する部分をダイアログと呼びます。ダイアログウィンドウのフレームには、ウィンドウメニューを開いたり、ダイアログウィンドウを閉じたりすることができるボタンがあります。
アプリケーションウィンドウまたはダイアログウィンドウのフレームを使用して、ウィンドウでの各種操作を実行できます。ほとんどの制御要素は、ウィンドウフレームのトップエッジにあります。図 2–2 は、標準的なアプリケーションウィンドウのフレームのトップエッジを示しています。
ウィンドウフレームのアクティブな制御要素は次のとおりです。
制御要素 |
説明 |
---|---|
ウィンドウメニューボタン |
クリックすると、ウィンドウメニューが開く |
タイトルバー |
ウィンドウを移動したりシェードしたりするために使用する |
最小化ボタン |
最小化ボタンをクリックすると、ウィンドウが最小化する |
最大化ボタン |
ウィンドウの最大化と元のサイズに戻すことに使用する ウィンドウを最大化するには、最大化ボタンをクリックする。ウィンドウを元のサイズに戻すには、もう一度最大化ボタンをクリックする |
ウィンドウを閉じるボタン |
ウィンドウを閉じるボタンをクリックすると、ウィンドウが閉じる |
境界 |
境界を右クリックすると、ウィンドウメニューが開く |
ウィンドウのサイズを変更する場合は、タイトルバーではなく、ウィンドウの境界をグラブします。変更したいサイズになるまで、ウィンドウの境界をドラッグします。
フォーカスされているウィンドウは、マウスとキーボードから入力できます。一度にフォーカスできるのは 1 つのウィンドウだけです。フォーカスされているウィンドウの外観は、ほかのウィンドウとは異なります。
次の方法により、ウィンドウをフォーカスできます。
要素 |
操作 |
---|---|
マウス |
ウィンドウが可視の場合には、そのウィンドウをクリックする |
ショートカットキー |
ショートカットキーは、開いているウィンドウ間の切り替えに使用する。あるウィンドウにフォーカスを移すには、そのウィンドウにフォーカスが移動したときにキーを放す。 ウィンドウ間を切り替える初期値のショートカットキーは、Alt + Tab キー。 |
|
|
|
|
GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。ウィンドウは、ワークスペースと呼ぶ GNOME デスクトップに分割して表示されます。ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。
すべてのワークスペースのデスクトップ、パネル、メニューは同じです。ただし、各ワークスペースで異なるアプリケーションを実行したり、異なるウィンドウを開くことができます。GNOME デスクトップ上で一度に表示できるワークスペースは 1 つのみですが、別のワークスペースで複数のウィンドウを開くことができます。
多数のアプリケーションを同時に実行する場合、ワークスペースを利用すると GNOME デスクトップを整理できます。 作業中のワークスペースがウィンドウで一杯になった場合、別のワークスペースに移動して作業できます。また、別のワークスペースに切り替えて、より多くのアプリケーションを起動することもできます。
ワークスペースは、ワークスペーススイッチ
アプレットに表示されます。図 2–3 では、ワークスペーススイッチ
に 4 つのワークスペースが表示されています。最初の 3 つのワークスペースには開いたウィンドウがあり、4 番目のワークスペースには、現在アクティブなウィンドウはありません。
次の方法でワークスペース間を切り替えることができます。
ワークスペーススイッチ
で、作業するワークスペースをクリックする
Ctrl + Alt + 右矢印キーを押して、作業中のワークスペースの右側のワークスペースに切り替える
Ctrl + Alt + 左矢印キーを押して、作業中のワークスペースの左側のワークスペースに切り替える
ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチ
アプレットを右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスで、必要なワークスペースの数を指定します。
Nautilus
ファイルマネージャは、ファイル、アプリケーション、FTP サイト、および URI への統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャのウィンドウを開くには、デスクトップの「ドキュメント」上でダブルクリックします。以下の図は、フォルダの内容を表示するファイルマネージャウィンドウを示しています。
ファイルマネージャウィンドウは、以下の区画を含むことができます。
ファイル内をナビゲートできます。この区画は、使用中のファイルまたはフォルダに関する情報を表示します。サイド区画は、ウィンドウの左側にあります。
ファイルまたはフォルダの内容を表示します。表示区画は、ウィンドウの右側にあります。
ファイルマネージャで次のことができます。
ファイルとフォルダの表示
ファイルやフォルダは、アイコンまたはリストとして表示できます。一部のファイルの内容は、ファイルマネージャウィンドウで表示できます。または、ファイルマネージャから適当なアプリケーションを使ってファイルを開くこともできます。
ファイルとフォルダの管理
ファイルマネージャでは、ファイルとフォルダを作成、移動、コピー、削除、およびこれらの名前を変更できます。
スクリプトの実行
ファイルマネージャからスクリプトを実行し、スクリプトを実行するファイルやフォルダを選択できます。
ファイルおよびフォルダのカスタマイズ
エンブレムをファイルおよびフォルダに追加して、特定の状態を示すことができます。たとえば、「Important」エンブレムをファイルに追加して、そのファイルが重要であることを示すことができます。次の方法を使用して、フォルダをカスタマイズすることもできます。
フォルダに注記を追加する
フォルダにカスタム背景パターンを指定する
フォルダにズーム設定を指定する
特別な Uniform Resource Identifiers (URI) を開く
GNOME デスクトップには、ファイルマネージャから特定の機能にアクセスするための特別な URI があります。たとえば、設定ツールにアクセスするは、ファイルマネージャのpreferences:/// URI にアクセスします。
CDにデータを書き込む
ファイルマネージャは、CD に書き込むファイルやフォルダをコピーできる特別な場所を提供します。その場所の内容を簡単に CD に書き込むことができます。
ファイルマネージャでは、デスクトップも作成できます。
開きたいファイルが存在するフォルダへ移動するには、表示区画内の該当するフォルダアイコンをダブルクリックします。開きたいファイルが表示されたら、そのファイルアイコンをダブルクリックしてファイルを開きます。
2 つ以上のファイルマネージャウィンドウを開いて、ファイル間の移動できます。各ウィンドウで異なるフォルダを開き、一方のウィンドウから別のウィンドウにファイルをドラッグします。
デスクトップは、デスクトップのアクティブコンポーネントです。デスクトップを使用して、次の操作を実行できます。
アプリケーションを起動し、ファイルおよびフォルダを開く
デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。たとえば、頻繁に使用するアプリケーションのランチャーを追加します。
「デスクトップ」メニューを開く
デスクトップで右クリックし、「デスクトップ」メニューを開きます。「デスクトップ」メニューを使用して、デスクトップ上で操作を実行できます。
ファイルマネージャでは、デスクトップを管理できます。
デスクトップオブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。Nautilus
ウィンドウで設定することにより、オブジェクトを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。
デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。デスクトップにオブジェクトを追加するには、次の方法を使用します。
「デスクトップ」メニューを使用して、デスクトップにランチャーを追加する
オブジェクトをファイルマネージャウィンドウからデスクトップにドラッグする。たとえば、頻繁に使用するファイルにシンボリックリンクを作成し、そのリンクをデスクトップにドラッグする。リンクのアイコンがデスクトップに移動する。ファイルを開くには、そのアイコンをダブルクリックする。ファイルやフォルダをデスクトップにドラッグすることもできる
アプリケーションランチャーをメニューからデスクトップにドラッグする。たとえば、頻繁に使用するアプリケーションのランチャーを含むメニューを開き、そのランチャーをデスクトップにドラッグできる
GNOME デスクトップのほとんどすべての機能は、デスクトップ設定ツールを使用して構成できます。各ツールは、GNOME デスクトップの特定の機能を制御します。a たとえば、設定ツールを使用して、GNOME デスクトップのテーマを選択できます。テーマとは、 インターフェイス部分の外観を指定する設定グループのことです。
設定ツールは、次のいずれかの方法で起動できます。
メインメニューから「設定」を選択後、必要な項目を選択する。
デスクトップの「This Computer」オブジェクトをダブルクリックする。Nautilus
ウィンドウが「 This Computer」のロケーションで開きます。「設定」オブジェクトをダブルクリックし、設定ツールを表示します。必要な項目をダブルクリックする
GNOME デスクトップが提供するアプリケーションには、いくつかの共通する特性があります。たとえば、アプリケーションは一貫したルック&フィールを持ちます。アプリケーションが共通する特性を持つのは、同じプログラミングライブラリを使用するためです。標準の GNOME プログラミングライブラリを使用するアプリケーションを、GNOME 対応アプリケーションと呼びます。たとえば、Nautilus
および gedit
テキストエディタは、GNOME 対応アプリケーションです。
GNOME は、オペレーティングシステムが提供するライブラリ以外のライブラリも提供します。このライブラリにより、GNOME は、GNOME 対応アプリケーションだけでなく、既存のアプリケーションも実行することができます。たとえば、使用しているオペレーティングシステムが UNIX ベースの場合、現在の X11 アプリケーションと Motif アプリケーションを GNOME デスクトップから実行できます。
以下に、GNOME 対応アプリケーションの特長を示します。
一貫したルック&フィール
GNOME 対応アプリケーションは、一貫したルック&フィールを持ちます。GNOME 対応アプリケーションはルック&フィール設定を使用します。この設定は、設定ツールで指定できます。GNOME 対応アプリケーションのルック& フィールを変更するには、以下のツールを使用します。
Menus & Toolbars
設定ツール
Theme
設定ツール
メニューバー、ツールバー、ステータスバー
ほとんどの GNOME 対応アプリケーションには、メニューバー、ツールバー、およびステータスバーがあります。メニューバーには必ず 「ファイル」メニューと「ヘルプ」メニューが含まれています。「ファイル」メニューには必ず「ウィンドウを閉じる」メニュー項目が含まれており、「ヘルプ」メニューには必ず「バージョン情報」メニュー項目が含まれています。
ツールバーは、メニューバーの下に表示されるバーです。ツールバーには、最も一般的に使用される操作のボタンが含まれています。ステータスバーは、ウィンドウ下部にあるバーであり、ウィンドウ内の現在の状態についての情報を提供します。GNOME 対応アプリケーションには、このほかにもバーが含まれることがあります。たとえば、Nautilus
には、ロケーションバーがあります。
GNOME 対応アプリケーションの一部のバーは、切り離し可能です。つまり、バーにはハンドルがあり、そのハンドルを使ってバーをグラブし、別の場所にドラッグできます。バーをドラッグしてウィンドウの別のサイド、または画面の別の部分にはめ込むことができます。たとえば、ファイルマネージャのメニューバー、ツールバーおよびロケーションバーは切り離すことができます。
デフォルトのショートカットキー
GNOME 対応アプリケーションは、同じ操作に対して、同じショートカットキーを使用します。たとえば、GNOME 対応アプリケーションを終了するには、 Ctrl + Q キーを押します。GNOME 対応アプリケーションでの操作を元に戻すには、Ctrl + Z キーを押します。
ドラッグ&ドロップ
GNOME 対応アプリケーションは、同じプロトコルを使用して、ドラッグ&ドロップ操作を実現します。このため、項目をドラッグ&ドロップすると、GNOME 対応アプリケーションからは一貫性のある結果が得られます。
さらに、同じプロトコルを使用することで、GNOME 対応アプリケーションは高度な機能で相互に操作できます。たとえば、GNOME 対応アプリケーションは、ドラッグする項目の形式を認識します。HTML ファイルを Nautilus
ウィンドウから Web ブラウザにドラッグすると、そのファイルは HTML 形式でブラウザに表示されます。逆に、HTML ファイルをテキストエディタにドラッグすると、このファイルはプレーンテキスト形式でテキストエディタに表示されます。
GNOME デスクトップのヘルプでは、次の項目に関する詳細を調べることができます。
GNOME デスクトップトピック
アプレット
アプリケーション
GNOME デスクトップの特定のトピックについて詳しく調べるには、統合されたヘルプシステムを使用できます。ヘルプシステムを起動するには、メインメニューから「ヘルプ」を選択します。
特定のアプレットについて詳しく調べるには、アプレットを右クリックし、「ヘルプ」 を選択します。
特定のアプリケーションについて詳しく調べるには、アプリケーションを起動し、「ヘルプ」-> 「使い方」を選択します。または、アプリケーションを起動したあとで F1 キーを押します。
この章では、GNOME デスクトップセッションの開始、管理、および終了について説明します。
GNOME デスクトップにログインし、それをログアウトするまでをデスクトップセッションといいます。ログイン画面は、GNOME デスクトップへの入り口です。ログイン画面には、ユーザー名とパスワードを入力するフィールドがあります。ログイン画面では、セッションの言語などのログインオプションを選択できます。
セッションは、ログインすると開始されます。ユーザ名とパスワードが認証されると、セッションマネージャが起動します。セッションマネージャはセッションを管理します。たとえば、一番最後のセッションの状態を保存し、次回ログインしたときに、そのセッションから開始することができます。セッションマネージャは次のものを保存し復元します。
フォント、色、マウス設定など、外観や機能設定
ファイルマネージャウィンドウおよびテキストエディタウィンドウなど、実行していたアプリケーション。セッションマネージャが管理しないアプリケーションは、保存および復元できない。たとえば、端末ウィンドウのコマンドラインから vi
エディタを起動した場合、セッションマネージャは編集セッションを復元できません。
セッションにログインするには、次の手順を実行します。
ログイン画面で「セッション」アイコンを選択します。利用可能なデスクトップ環境のリストから GNOME デスクトップを選びます。
ログイン画面の「ユーザ名」フィールドにユーザ名を入力後、Return キーを押します。
ログイン画面の「パスワード」フィールドにパスワードを入力後、Return キーを押します。
正常にログインできると、セッションマネージャがセッションを開始します。初めてセッションにログインする場合、セッションマネージャは新しいセッションを開始します。すでにログインしたことがあり、ログアウト時にセッションの設定を保存した場合は、セッションマネージャが前のセッションを復元します。
ログインする前にシステムを停止または再起動する場合は、ログイン画面の「System」アイコンをクリックします。ダイアログが表示される。必要なオプションを選択し、「了解」をクリックします。
異なる言語でセッションにログインするには、次の操作を実行します。
ログイン画面で「Language」アイコンを選択します。使用可能な言語のリストから使用する言語を選択します。
ログイン画面の「Username」フィールドにユーザ名を入力後、Return キーを押します。
ログイン画面の「パスワード」フィールドにパスワードを入力後、Return キーを押します。
異なる言語でセッションにログインする場合は、ユーザインターフェイスの言語を選択します。セッションのキーボードレイアウトは指定しません。キーボードレイアウトを指定するには、Keyboard Layout Switcher
アプレットを使用します。
スクリーンロックするには、次のいずれかの操作を実行します。
「アクション」-> 「スクリーンロック」を選択する
「ロック」ボタンがパネルにある場合は、「ロック」ボタンをクリックする。
「ロック」ボタンをパネルに追加するには、そのパネルで右クリックする「Add to Panel」、「アクション」、「ロック」の順に選択します。
スクリーンロックすると、スクリーンセーバーが起動します。スクリーンロックを解除するには、マウスを動かして、「スクリーンロック」ダイアログを表示します。ユーザ名とパスワードを locked screen ダイアログに入力して、Return キーを押します。
スクリーンセーバーを設定するには、「Using Preference Tools」を参照してください。
正しくスクリーンロックするには、スクリーンセーバーを有効に設定しておく必要があります。
GNOME デスクトップのセッション管理を設定するには、セッション
設定ツールを使用します。セッション
設定ツールは、アプリケーションの形式を次のように認識します。
セッション管理されるアプリケーション。セッションの設定を保存した場合、セッションマネージャはセッション管理下のすべてのアプリケーションを保存する。ログアウトし、再びログインすると、セッションマネージャはセッション管理下のアプリケーションを自動的に起動する
セッション管理されないアプリケーション。セッションの設定を保存した場合、セッションマネージャはセッション管理下でないアプリケーションを保存しない。ログアウトし、再びログインすると、セッションマネージャはセッション管理下でないアプリケーションを起動しない。アプリケーションは手動で起動する必要がある。または、セッション
設定ツールを使用して、セッション管理下ではないアプリケーションのうち、自動的に起動するアプリケーションを指定する
ログインおよびログアウト時のセッションの動作を設定するには、セッション
設定ツールを使用します。「セッションのオプション」タブセクションで、必要な変更を行います。たとえば、ログイン時にスプラッシュ画面を表示するように選択できます。
セッションは、非セッション管理のアプリケーションで開始するように設定できます。非セッション管理のアプリケーションを設定するには、セッション
設定ツールを使用します。アプリケーションの追加、編集、および削除には、「自動起動プログラム」タブセクションを使用します。設定を保存し、ログアウトすると、次回ログインしたときにスタートアップが自動的に起動されます。
現在のセッションでアプリケーションをブラウズするには、セッション
設定ツールを使用します。「現在のセッション」タブセクションには、次の項目がリストされてます。
現在実行されているすべての GNOME アプリケーション。これらのアプリケーションは、セッションマネージャに接続することができ、そのアプリケーションの状態を保存できる
すべての設定ツール。これらのツールはセッションマネージャに接続することができ、そのツールの状態を保存できる
「現在のセッション」タブセクションを使用して、アプリケーションまたは設定ツールのセッション設定で操作 (数に制限あり) を実行できます。たとえば、起動順序を編集したり、リストに載っているすべての GNOME アプリケーションまたは設定ツールのスタイルを再設定できます。
セッションの設定を保存するには、次の手順を行います。
セッションの終了時に、自動的に設定を保存するようにセッションを設定します。セッションを設定するには、セッション
設定ツールを使用します。セッション
設定ツールが起動します。「セッションのオプション」タブセクションの「変更を自動的にセッションに保存する」オプションを選択します。
セッションを終了します。
「変更を自動的にセッションに保存する」オプションを選択しない場合、ログアウトしたときに、現在の設定を保存するかどうかを問うダイアログが表示されます。設定を保存するには、このオプションを選択してからログアウトします。
セッションを終了するには、現在アクティブなプロセスをすべて閉じ、次のいずれかの操作を実行します。
「ログアウト」ボタンをクリックします。
メインメニューを開き、「ログアウト」を選択します。
セッションを終了する前に、現在の設定を保存しておくと、次回ログインしたときに、セッションを復元できます。ログアウト処理中に、現在の設定を保存するかどうかを問うダイアログが表示されます。セッション
設定ツールでは、現在の設定を自動的に保存するオプションを選択できます。
この章では、パネルの操作方法について説明します。
パネルは、アプリケーションおよびアプレットを実行したり、ほかの作業を実行したりできる GNOME デスクトップ上の領域です。セッションを始めて開始すると、GNOME デスクトップには最低 1 つのパネルがあります。システム管理者は、ローカルな要求に応じてデフォルトのパネルを設定している場合があります。したがって、ここで説明するパネルと多少異なる可能性があります。
必要に応じて、パネルの動作や外観を変更できます。パネルからオブジェクトを追加、削除することもできます。複数のパネルを作成し、各パネルで異なる設定、オブジェクト、および背景を選ぶことができます。パネルを隠すこともできます。
以下の節では、パネルの管理方法について説明します。
パネルを追加するには、パネルの空きスペースを右クリックし、「New Panel」を選択します。 新しいパネルが GNOME デスクトップに追加されます。新しいパネルにはオブジェクトは含まれていません。利用者の環境に合わせて、新しいパネルをカスタマイズできます。
パネルを操作するには、パネル上の空いているスペースで、左クリック、右クリック、または中央クリックします。パネルに空きスペースがない場合は、非表示ボタンのいずれか 1 つを中央クリックまたは右クリックすることで、パネルを選択できます。パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。
次のようにマウスボタンを使用して、パネルを操作できます。
パネルをグラブし、そのパネルを別の場所にドラッグできる
パネルポップアップメニューを開く
パネルは別の場所に移動できます。パネルを移動するには、パネル上の空いているスペースで中央クリックし、中央ボタンを押したままそのパネルを別の場所にドラッグします。
パネルを隠したり、表示したりすることができます。パネルを隠すには、非表示ボタンを使用します。パネル上で非表示ボタンが見えない場合は、パネルの設定を変更して、非表示ボタンを可視にします。
非表示ボタンは、パネルの両端にあります。非表示ボタンには、オプションの矢印アイコンが含まれています。次の図に、非表示ボタンを示します。
パネルを隠すには、非表示ボタンのいずれか 1 つをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に縮小します。パネルのもう一方の端にある非表示ボタンは、可視のままです。
隠したパネルを再表示するには、可視の非表示ボタンをクリックします。パネルは、非表示ボタン上の矢印方向に拡大します。両方の非表示ボタンが可視になります。
パネルは、オートハイド (自動的に隠す) に設定できます。オートハイドを設定すると、マウスがパネルをポイントしていない場合は、パネルが自動的に隠れます。パネルが存在している画面の一部をポイントすると、そのパネルが再び表示されます。パネルをオートハイドに設定するには、パネルの設定を変更します。
すべてのパネルの設定を変更するには、Panel 設定ツールで必要な変更を行います。たとえば、パネルオブジェクトの外観および動作に関連するさまざまな設定を指定できます。
個々のパネルに対して、それぞれ設定を変更することもできます。パネルの位置、隠す場合の動作、視覚的な外観など、各パネルの特長を変更することができます。
パネルの設定を変更するには、次の手順を実行します。
パネル上の空いているスペースで右クリックし、「設定」を選択して「パネルの設定」ダイアログを表示します。「パネルの設定」ダイアログには、次のタブセクションがあります。
「一般」
「背景」
パネルのサイズ、位置、非表示プロパティを変更するには、「全般」タブをクリックします。以下の表に、「全般」タブセクションのダイアログエレメントを示します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「名前」 |
パネルの名前を入力します。パネルとデスクトップの切り替えにショートカットキーを使用する場合、このパネル名が表示されます。 |
「方向」 |
画面上のパネルの位置を選択。パネルの変更位置をクリックする |
「Size」 |
パネルのサイズを指定する |
「拡張」 |
パネルのある画面の長さ最大までパネルを拡大する |
「自動的に隠す」 |
自動的に隠すを有効にする |
「非表示ボタンを表示」 |
パネル上で非表示ボタンを表示する |
「非表示ボタンを矢印表示」 |
非表示ボタンが有効な場合に、非表示ボタン上に矢印を表示する |
パネルの背景を変更するには、「背景」タブをクリックし、パネルの背景タイプを選択します 。選択は次のとおり
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「None (use system theme)」 |
デフォルトのパネル背景を使用する。デフォルトのパネル背景は、 |
「単一色」 |
パネル背景を 1 色指定する。「Color」ボタンをクリックして、カラー選択ダイアログを表示する。任意の色を「色の選択」ダイアログから選ぶ 「スタイル」スライダで、色の透明度または不透明度を指定する。たとえば、パネルを透明にするには、スライダを「Transparent」の端まで移動する。 |
「Background image」 |
パネル背景の画像を指定する。ドロップダウンコンビネーションボックスに使用する画像のファイル名を入力する。または、「参照」ボタンをクリックしてファイルをブラウズする。ファイルを選択したら、「了解」をクリックする |
色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定することもできます。詳細については、パネルの背景に色または画像をドラッグするを参照してください。
「閉じる」をクリックして、「パネルの設定」ダイアログを閉じます。
色または画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。色または画像は、多数のアプリケーションからドラッグできます。たとえば、Nautilus
ファイルマネージャの色をパネルにドラッグして、パネルの背景として設定できます。任意の「色の選択」ダイアログから色をドラッグすることもできます。
画像をパネルにドラッグして、それをパネルの背景として設定できます。パターン画像をファイルマネージャからドラッグして、パネルの背景に設定することもできます。
GNOME デスクトップからパネルを削除するには、削除したいパネルで右クリックし、「パネルを削除」を選択します。
GNOME デスクトップには必ず 1 つパネルが必要です。GNOME デスクトップにパネルが 1 つしかない場合、そのパネルは削除できません。
この節では、パネルに追加できるオブジェクト、およびパネルから使用できるオブジェクトについて説明します。
次のようにマウスボタンを使用して、パネルオブジェクトを操作できます。
パネルオブジェクトを起動する
オブジェクトをグラブし、そのオブジェクトを別の場所にドラッグする
パネルオブジェクトポップアップメニューを開く
アプレットのパネルオブジェクトは、これとは異なる方法で操作します。詳細については、アプレットを選択するを参照してください。
パネルにオブジェクトを追加するには、次のいくつかの方法があります。
パネルポップアップメニュー
パネル上の空いているスペースで右クリックし、パネルポップアップメニューを開きます。パネルポップアップメニューには、「パネルに追加」サブメニューがあります。「パネルに追加」サブメニューを使用して、次のオブジェクトをパネルに追加できます。
以下のカテゴリのアプレット。Accessory、 Amusement、Internet、Multimedia 、Utility
よく行うアクションへクイックアクセスするボタン。「強制的に終了」ボタン、「ロック」ボタン、「ログアウト」ボタン、「実行」ボタン、「Screenshot」ボタン、「Search」ボタン、「Show Desktop」ボタン
ランチャー
メニューのランチャー
メインメニュー
メニューバー
引き出し
任意のメニュー
任意のメニューでランチャーを右クリックすると、そのランチャーのポップアップメニューが開きます。このポップアップメニューを使用して、パネルにランチャーを追加できます。
メニュー、ランチャー、およびアプレットをメニューからパネルにドラッグすることもできます。
ファイルマネージャ
各ランチャーは .desktop ファイルに対応します。.desktop ファイルをパネルにドラッグすることで、そのランチャーをパネルに追加できます。
ランチャーや引き出しなどのパネルオブジェクトには、関連するプロパティのセットがあります。設定は、各オブジェクトのタイプにより異なります。設定は、次のような詳細を指定します。
ランチャーを起動するコマンド
メニューのソースファイルの位置
オブジェクトを表すアイコン
オブジェクトの設定を変更するには、次の手順を実行します。
オブジェクトを右クリックして、図 4–1 に示すパネルオブジェクトポップアップメニューを開きます。
「設定」を選択します。「設定」ダイアログを使用して、必要に応じて設定を変更します。「設定」ダイアログ内の設定は、手順 1 で選択したオブジェクトにより異なります。
「OK」をクリックして変更を適用し、「設定」ダイアログを閉じます。
パネルオブジェクトはパネル内で移動することも、パネル間で移動することもできます。また、パネルと引き出し間でオブジェクトを移動することもできます。
パネルオブジェクトを移動するには、オブジェクトを中央クリックし、ボタンを押したままそのオブジェクトを別の位置にドラッグします。マウスの中央ボタンを放すと、そのオブジェクトが新しい位置に固定されます。
または、パネルオブジェクトポップアップメニューを使用してオブジェクトを移動することもできます。次の手順を実行します。
オブジェクトを右クリックし、「移動」を選択します。
オブジェクトの新しい位置をポイントし、任意のマウスボタンをクリックしてその位置にオブジェクトを固定します。移動先は、GNOME デスクトップ上に現在あるパネルであれば、どのパネルでもかまいません。
パネルオブジェクトを動かすと、パネル上のほかのオブジェクトの位置に影響します。パネル上でのオブジェクトの動きを制御するには、動作モードを指定します。動作モードを指定するには、パネルオブジェクトを移動するときに次のいずれかのキーを押します。
キー |
動作モード |
説明 |
---|---|---|
No キー |
スイッチ動作 |
オブジェクトは、ほかのパネルオブジェクトと位置が入れ替わる。スイッチ動作は、デフォルトの動作モード |
Alt キー |
フリー動作 |
オブジェクトは、パネル上のほかのパネルオブジェクトを飛び越えて、次の空きスペースに移動する |
Shift キー |
プッシュ動作 |
オブジェクトは、パネルに沿ってほかのパネルオブジェクトをプッシュする |
パネルオブジェクトをロックして、パネル上のオブジェクトの位置を固定できます。他のパネルオブジェクトを移動するときに一部のパネルオブジェクトの位置を変更したくない場合、この機能が役立ちます。
パネル上のオブジェクトの位置をロックするには、オブジェクトを右クリックしてパネルオブジェクトのポップアップメニューを開き、「ロック」を選択します。 オブジェクトのロックを解除するには、そのオブジェクトを右クリックし、「Unlock」を選択します。
パネルからオブジェクトを削除するには、そのオブジェクトを右クリックし、パネルオブジェクトポップアップメニューを開いて、「パネルから削除」を選択します。
アプレットとは、小さなアプリケーションで、そのユーザーインターフェイスはパネル内にあります。アプレットの操作には、アプレットパネルオブジェクトを使用します。たとえば、以下の図は、左から順に次のアプレットを示しています。
ウィンドウリスト
:システムで現在開いているウィンドウを表示する
CD プレーヤー
: システムの CD を制御する
ボリュームコントロール
: システムのスピーカの音量を制御する
アプレットをパネルに追加するには、パネルポップアップメニューを使用します。パネル上の空いているスペースで右クリックし、パネルポップアップメニューを開きます。「パネルに追加」を選択して、次のいずれかのサブメニューから追加するアプレットを選びます。
「アクセサリ」
「アミューズメント」
「インターネット」
「マルチメディア」
「ユーティリティ」
サブメニューからアプレットをドラッグして、パネルに追加することもできます。
アプレットの設定を変更するには、最初にアプレットを右クリックして、パネルオブジェクトポップアップメニューを表示します。アプレットを移動するには、そのアプレットを中央クリックします。
パネルオブジェクトポップアップメニューを表示したり、アプレットを移動するには、以下に示すように、アプレット上のクリックする場所に制約があります。
一部のアプレットには、アプレット特有のコマンドのポップアップメニューがあり、このメニューはアプレットの特定の部分を右クリックした場合に開く。たとえば ウィンドウリスト
アプレットの場合、左側に垂直ハンドルがあり、右側にウィンドウを表すボタンがある。ウィンドウリスト
アプレットのパネルオブジェクトポップアップメニューを開くには、ハンドルを右クリックする必要がある。右側にあるボタンを右クリックすると、ボタンのポップアップメニューが開く
あるアプレットには、アプレットの選択に使用できない領域がある。たとえば コマンドライン
アプレットには、コマンドを入力するためのフィールドがある。このフィールドを中央クリックまたは右クリックしてアプレットを選択することはできない。代わりに、アプレットの別の部分を中央クリックまたは右クリックする
アプレットの設定を変更するには、次の手順を実行します。
アプレットを右クリックして、「設定」を選択します。「設定」ダイアログを使用して、設定を必要に応じて変更します。アプレットの設定は、アプレットによって異なります。
「閉じる」をクリックして、「設定」ダイアログを閉じます。
ランチャーをクリックすると、次のいずれかの操作を開始します。
特定のアプリケーションを起動する
コマンドを実行する
ファイルマネージャウィンドウでフォルダを開く
特定の Uniform Resource Locator (URL) でブラウザを開く。URL は、Web 上の特定の位置を示すアドレス
特別な Uniform Resource Identifiers (URI) を開く。GNOME デスクトップには、ファイルマネージャから特定の機能にアクセスするための特別な URI がある
ランチャーは、GNOME デスクトップ上の次の場所にあります。
パネル: パネルでは、ランチャーはアイコンとして表示される
メニュー: メニューでは、ランチャーはメニュー項目として表示される。通常、メニュー項目の横にアイコンがある
デスクトップ: デスクトップでは、ランチャーはアイコンとして表示される
ランチャーの設定は変更できます。たとえば、ランチャーの設定として、ランチャー名、ランチャーを表すアイコン、ランチャーの実行方法があります。
パネルにランチャーを追加するには、次の方法を使用します。
パネルポップアップメニュー
新しくランチャーを作成するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「ランチャー」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。このダイアログに関する詳細については、「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成するを参照してください。
既存のランチャーをパネルに追加するには、パネルポップアップメニューから「パネルに追加」-> 「アプリケーション」を選択します。追加するランチャーをメニューから選びます。
任意のメニュー
任意のメニューからパネルにランチャーを追加するには、次のいずれかの手順を実行します。
ランチャーを含むメニューを開く。ランチャーをパネルにドラッグする
ランチャーの追加先のパネルで、そのランチャーを含むメニューを開く。ランチャーのタイトルを右クリックする。「ランチャーをパネルに追加」を選択する
ファイルマネージャ
ファイルマネージャからパネルにランチャーを追加するには、そのランチャーの .desktop ファイルをファイルシステムから探します。ランチャーを追加するには、.desktop ファイルをパネルにドラッグします。
「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成するには、次の手順を実行します。
パネルの任意の部分を右クリックし、パネルポップアップメニューを開きます。「パネルに追加」-> 「ランチャー」を選択して、「ランチャーの作成」ダイアログを表示します。ダイアログの「基本」タブセクションが表示されます。
ダイアログにランチャーの設定を入力します。次の表に、「基本」タブセクションのダイアログ要素を示します。
ランチャーの追加設定を設定するには、 「拡張」タブをクリックします。「ランチャー設定」ダイアログの「拡張」タブセクションが表示されます。
ダイアログに、ランチャーの追加設定を入力します。次の表に、「拡張」タブセクションの上部にあるダイアログ要素を示します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「実行前にチェック」 |
ランチャーを起動する前に、コマンドを入力して確認する。コマンドが実行可能であり、パスに含まれている場合は、ランチャーがパネルに表示される |
「ドキュメント」 |
ランチャーのヘルプファイルへのパスを入力する。このフィールドにパスを入力すると、該当するアプリケーションに関するヘルプが、そのランチャーのポップアップメニューに表示される |
「基本」タブセクションの「名前」、「一般名」、および「コメント」フィールドの翻訳を追加することもできます。翻訳を追加するには、「名前/コメントの翻訳」表に次のように翻訳説明を入力します。
フィールド |
説明 |
---|---|
最初のフィールド |
追加する翻訳の言語を 2 文字コードで入力する |
2 番目のフィールド |
ランチャーの「名前」の翻訳を入力する |
3 番目のフィールド |
ランチャーの「一般名」の翻訳を入力する |
4 番目のフィールド |
ランチャーの「コメント」の翻訳を入力する |
入力したあとで、「追加/設定」ボタンをクリックします。
翻訳を変更するには、その翻訳を選択します。ダイアログの下の部分に、翻訳されたテキストが表示されます。必要に応じてフィールドを変更したあと、「追加/設定」ボタンをクリックします。
翻訳を削除するには、その翻訳を選択し、「削除」ボタンをクリックします。
ランチャーを作成して「ランチャー設定」ダイアログを閉じるには、「OK」をクリックします。
「Command」フィールドで入力できるコマンドの種類は、「Type」ドロップダウンコンビネーションボックスで選択したオプションによって異なります。「アプリケーション」を「種類」ドロップダウンコンビネーションボックスから選択した場合は、通常のコマンドを入力できます。以下の表に、いくつかのサンプルコマンドと実行されるアクションを示します。
アプリケーションコマンドのサンプル |
処置 |
---|---|
gedit |
|
gedit /user123/loremipsum.txt |
|
nautilus /user123/Projects |
ファイルマネージャウィンドウで /user123/Projects を開く |
「Link」を「Type」ドロップダウンコンビネーションボックスから選択した場合は、リンクコマンドを入力できます。以下の表に、いくつかのサンプルリンクコマンドと実行されるアクションを示します。
リンクコマンドのサンプル |
処置 |
---|---|
http://www.gnome.org |
デフォルトブラウザで GNOME Web サイトを開く |
ftp://ftp.gnome.org |
デフォルトブラウザで GNOME FTP サイトを開く |
applications:/// |
ファイルマネージャウィンドウで アプリケーションの場所を開く。アプリケーションを起動するには、そのアプリケーションをダブルクリックする |
preferences:/// |
ファイルマネージャウィンドウで Desktop Preferencesの場所を開く。設定ツールを起動するには、設定ツールをダブルクリックする |
ランチャーの設定を変更するには、次の手順を実行します。
ランチャーを右クリックして、パネルオブジェクトポップアップメニューを開きます。
「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログを使用して、必要に応じて設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログの詳細については、「ランチャーの作成」ダイアログを使用してランチャーを作成するを参照してください。
「閉じる」をクリックして、「ランチャーの設定」ダイアログを閉じます。
ボタンをパネルに追加すると、よく実行するアクションや機能にすばやくアクセスできます。
「強制的に終了」ボタンを使用すると、アプリケーションを終了するウィンドウを選択できます。コマンドに応答しないアプリケーションを終了する場合、このボタンは役に立ちます。
アプリケーションを終了するには、「強制的に終了」ボタンをクリックして、終了するアプリケーションのウィンドウをクリックします。「強制的に終了」ボタンをクリックした後にアプリケーションの終了をキャンセルするには、Esc キーを押します。
「ロック」ボタンは画面をロックして、スクリーンセーバーを起動します。再びセッションにアクセスするには、パスワードを入力する必要があります。画面を正しくロックするには、スクリーンセーバーを有効に設定しておく必要があります。
パネルに「ロック」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「ロック」の順に選択します。
「ロック」ボタンを右クリックして、スクリーンセーバー関連コマンドのメニューを開きます。表 4–1 に、メニューから利用可能なコマンドを示します。
表 4–1 スクリーンロックメニュー項目
メニュー項目 |
機能 |
---|---|
「スクリーンセーバーを実行」 |
すぐにスクリーンセーバーを起動し、画面はロックしない |
「スクリーンロック」 |
すぐに画面をロックする。このコマンドは、「ロック」ボタンをクリックした場合と同様の機能を行う |
「スクリーンセーバーデーモンを強制終了」 |
スクリーンセーバープロセスを終了する。スクリーンセーバープロセスを終了したあとは、画面をロックできない |
「スクリーンセーバーデーモンを再起動」 |
スクリーンセーバープロセスを終了し再起動する。パスワードを変更したあとで、このコマンドを使用する。スクリーンセーバープロセスを再起動するとき、スクリーンセーバーの新しいパスワードを使用する |
「設定」 |
XScreenSaver 設定ツールを表示する |
ログアウトボタンは、GNOME セッションをログアウトするプロセスを開始します。
パネルにログアウトボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「ログアウト」の順に選択します。 セッションを終了、またはシステムを停止するには、「ログアウト」ボタンをクリックします。
「実行」ボタンで「Run Application」ダイアログを開くことができます。
パネルに「実行」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「実行」の順に選択します。 「Run Application」ダイアログを開くには、「実行」ボタンをクリックします。
「Run Application」ダイアログの詳細は、「Working With Menus」を参照してください。
「Screenshot」ボタンを使って画面のスクリーンショットを撮ることができます。
パネルに「Screenshot」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Screenshot」の順に選択します。 画面のスクリーンショットを撮るには、「Screenshot」ボタンをクリックします。
スクリーンショットの撮り方については、「Working With Menus」を参照してください。
「Search」ボタンを使って、Search Tool
を開くことができます。
パネルに「Search」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Search」の順に選択します。 Search Tool
を開くには、「Search」ボタンをクリックします。
Search Tool
の詳細は、『Search Tool Manual』を参照してください。
「Show Desktop」ボタンを使って、開いているすべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示できます。
パネルに「Show Desktop」ボタンを追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「アクション」、「Show Desktop」の順に選択します。 すべてのウィンドウを最小化し、デスクトップを表示するには、「Show Desktop」ボタンをクリックします。
Notification Area
アプレットは、アプリケーションのアクティビティを示す各種アプリケーションのアイコンを表示します。たとえば、CD Player
アプリケーションで CD を再生しているときは、CD アイコンがNotification Area
アプレットに表示されます。上の図には、Notification Area
アプレット内の CD アイコンが示されています。
Notification Area
アプレットをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「Add to Panel」、「ユーティリティ」、「Notification Area」の順に選択します。
次のタイプのメニューをパネルに追加できます。
メインメニュー:Main Menuを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。メインメニューをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」->「 メインメニュー」を選択します。パネルに追加できる メインメニューオブジェクトの数に制限はありません。
メニューバー
:メニューバー
のメニューを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。メニューバー
には、「アプリケーション」メニューと「アクション」メニューがあります。メニューバー
をパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「メニューバー」を選択します。パネルに追加できる メニューバー
オブジェクトの数に制限はありません。
システムメニュー: システムメニューには、GNOME デスクトップ上で使用できる標準のアプリケーションとツールが含まれています。「アプリケーション」メニューおよび「アクション」メニューは、システムメニューです。システムメニューをパネルに追加するには、そのメニューのランチャーを右クリックし、「メニュー全体」-> 「メニューとしてパネルに追加」を選択します。
パネルに追加するメニューは、矢印が付いたアイコンで表されます。矢印は、そのアイコンがメニューまたは引き出しを表すことを示します。図 4–2 は、パネル上に表示される標準的なメニューを示しています。
引き出しは、パネルの拡張機能の 1 つです。引き出しは、パネルを表示したり隠したりするのと同じ方法で、開いたり閉じたりできます。引き出しは、ランチャー、メニュー、アプレット、ほかのパネルオブジェクト、およびほかの引き出しなど、すべてのパネルオブジェクトを含むことができます。引き出しを開くと、パネル上のオブジェクトを使用するのと同様の方法でオブジェクトを使用できます。
次の図に、2 つのパネルオブジェクトを含む開いた引き出しを示します。
引き出しアイコン上の矢印は、そのアイコンが引き出しまたはメニューを表すことを示します。
引き出しに対するオブジェクトの追加、移動、および削除は、パネルに対するオブジェクトの追加、移動、および削除と同じ方法で行えます。
引き出しを開くには、パネル内の引き出しオブジェクトをクリックします。引き出しは、次の方法で閉じることができます。
引き出しをクリックする
引き出し非表示ボタンをクリックする
引き出しは、次の方法でパネルに追加できます。
パネルポップアップメニュー
パネル上の空いているスペースで右クリックし、「パネルに追加」-> 「引き出し」を選択します。
任意のメニュー
メニューは、引き出しオブジェクトとしてパネルに追加できます。
メニューを引き出しとしてパネルに追加するには、パネルからメニューを開きます。メニュー内の任意のランチャーを右クリックし、「メニュー全体」-> 「引き出しとしてパネルに追加」を選択します。
パネルに追加するのと同じように、オブジェクトを引き出しに追加します。詳細については、パネルにオブジェクトを追加するを参照してください。
すべてのパネルと引き出しの設定を変更するには、 Panel
設定ツールを使用します。たとえば、パネルおよび引き出しでのオブジェクトの外観および動作に関連するさまざまなオプションを選択できます。引き出しにのみ関連するオプションを選択することもできます。たとえば、引き出し内のランチャーをクリックしたときに引き出しを閉じるオプションを選択できます。
個々の引き出しに対して、別々の設定を変更することもできます。引き出しの視覚的な外観、引き出しに非表示ボタンがあるかどうかなど、各引き出しの特長を変更することができます。
引き出しの設定を変更するには、次の手順を実行します。
引き出しを右クリックし、「設定」を選択して「パネルの設定」ダイアログを表示します。ダイアログの「一般」タブセクションが表示されます。
ダイアログで引き出しの設定を選択します。次の表に、「一般」タブセクションの要素を示します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「名前」 |
パネルの名前を入力する。パネルとデスクトップの切り替えにショートカットキーを使用する場合、このパネル名が表示される |
「Size」 |
パネルのサイズを選択する |
「アイコン」 |
引き出しを表すアイコンを選択する。「アイコン」ボタンをクリックすると、「アイコンセレクタ」ダイアログが表示される。ダイアログからアイコンを選択する。「参照」をクリックすると、別のディレクトリにあるアイコンを選択できる。アイコンを選択したら、「了解」をクリックする |
「非表示ボタンを表示」 |
パネル上で非表示ボタンを表示する |
「非表示ボタンを矢印表示」 |
非表示ボタンが有効な場合に、非表示ボタン上に矢印を表示する |
「背景」タブセクションを使用して、引き出しの背景を設定できます。「背景」タブセクションに関する詳細については、この項目の パネルの設定を変更するの手順を参照してください。色または画像を引き出しにドラッグして、それを引き出しの背景として設定することもできます。詳細については、パネルの背景に色または画像をドラッグするを参照してください。
「閉じる」をクリックして、「パネルの設定」ダイアログを閉じます。
この章では、GNOME デスクトップでのメニューの操作方法について説明します。
GNOME デスクトップのすべての機能には、メニューからアクセスできます。パネルにはメニューが含まれており、メニューとパネルを組み合わせて作業を実行できます。 メニュー項目をパネルにコピーするなど、さまざまな操作をメニューを使用して実行できます。
GNOME デスクトップでは次のメニューにアクセスできます。
「アプリケーション」メニュー:「アプリケーション」メニューから、多数のアプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできる。「アプリケーション」メニューから GNOME デスクトップ設定ツールにアクセスすることもできる。
「アクション」メニュー:「アクション」メニューから、作業を実行できるさまざまなコマンドにアクセスできる。たとえば、検索ツール
を起動したり、GNOME デスクトップからログアウトしたりできる。
メインメニュー:メインメニュー から Applications のメニューにアクセスできます。パネル上に多数の「メインメニュー」ボタンを表示させることができます。メインメニュー からは Actions のメニューにもアクセスできます。「アクション」メニューの項目は、メインメニューのトップレベルにあります。
Menu Bar
: Menu Bar
からは、Applications メニューと Actions メニューにアクセスできます。パネル上に多数のMenu Bar
アプレットを表示させることができます。
デスクトップを右クリックすることにより、「デスクトップ」メニューを開くことができます。「デスクトップ」メニューでは、デスクトップに関連する作業を実行できます。
これらのすべてのメニューにより、多様な手段で作業を実行できるため、好みの方法で作業できます。
メニューには次の項目があります。
サブメニュー
ランチャーまたはメニュー項目
メニュー項目の右側にある矢印は、その項目にサブメニューがあることを示します。サブメニューにマウスのカーソルを置くと、サブメニューが開きます。サブメニューから項目を選ぶことができます。
ランチャーを選んだ場合は、そのランチャーはアプリケーションを起動するか、コマンドを実行します。ランチャーを右クリックして、ポップアップメニューを開くこともできます。ポップアップメニューでは、パネルに項目を追加したり、ほかの作業を実行したりできます。ポップアップメニューに関する詳細については、次の節を参照してください。
セッションのテーマを変更して、メニューの外観を変更することができます。テーマを変更するには、Theme
設定ツールを使用します。
メニュー上の項目には、関連するポップアップメニューがあり、この項目に関連する作業は、このポップアップメニューを使用して実行できます。メニュー上の項目を右クリックすると、その項目のポップアップメニューが開きます。ポップアップメニューにはサブメニューが含まれており、メニューに関連する作業を実行できます。
メニュー項目のポップアップメニューを使用して、次の作業を実行できます。
メニュー項目をランチャーとしてパネルに追加する。
メニューから項目を削除する。
ダイアログのメニュー項目コマンドで、「Run Application」ダイアログを開く。
メニューをパネルに追加する。メニューは、メニューオブジェクトまたは引き出しオブジェクトとして追加できる。
新しい項目をメニューに追加する。
サブメニューおよびメニュー項目の設定を変更する。
図 5–1 にポップアップメニューを示します。
表 5–1 は、メニュー項目のポップアップメニューを説明しています。
表 5–1 メニュー項目のポップアップメニュー
項目 |
説明 |
---|---|
「ランチャーをパネルに追加」 |
メニューを開くパネルにランチャーを追加する |
「ランチャーをメニューから削除」 |
メニューからランチャーを削除する |
「プログラムを実行」 |
「Run Application」ダイアログを表示する。「Run Application」ダイアログにはコマンドフィールドにある「コマンド」フィールドからのコマンドが含まれる |
「application_name のヘルプ」 |
アプリケーションのオンラインヘルプを開く |
「設定」 |
ランチャーの設定を変更できるダイアログを表示する |
「メニュー全体」-> 「引き出しとしてパネルに追加 」 |
メニューを開くパネルに引き出しとしてサブメニューを追加する |
「メニュー全体」-> 「メニューとしてパネルに追加」 |
メニューを開くパネルにメニューオブジェクトとしてサブメニューを追加する |
「メニュー全体」-> 「ランチャをメニューに追加」 |
サブメニューに項目を追加できる |
「メニュー全体」-> 「設定」 |
サブメニューの設定を変更できるダイアログを表示する |
「アプリケーション」メニューには、階層構造のサブメニューがあり、サブメニューから標準の GNOME アプリケーションおよび設定ツールを起動できます。
「アプリケーション」メニューは次の場所にあります。
メインメニュー
Menu Bar
「Actions」メニューには、GNOME デスクトップでさまざまな作業を実行するのに使用するコマンドが含まれています。表 5–2に、「アクション」メニューのコマンドを示します。
表 5–2 アクションメニューのコマンド
メニュー項目 |
機能 |
---|---|
Run Application |
「Run Application」ダイアログを開く。「Run Application」ダイアログを使用してコマンドを実行する。詳細については、「Run Application」ダイアログの使用を参照 |
Open Recent |
最近保存したファイル10個のサブメニューを表示する |
Find Files |
|
「スクリーンロック」 |
画面をロックする |
「ログアウト」 |
現在のセッションをログアウトする |
「アクション」メニューは次の場所にあります。
メインメニュー「アクション」メニューの項目は、メインメニューのトップレベルにあります。
Menu Bar
「Run Application」ダイアログでは、コマンドラインにアクセスできます。「Run Application」ダイアログでコマンドを実行した場合、コマンドからの出力は受け取れません。
コマンドラインからコマンドを実行するには、次の手順を実行します。
「Run Application」ダイアログを表示します。「Run Application」ダイアログは、次の方法で表示できます。
任意のパネルから
「Run」ボタンをパネルに追加します。パネルを右クリックし、「Add to Panel」、「Actions」、「Run」の順に選択します。 「Run」ボタンをクリックします。
メインメニュー から
メインメニュー を開き、「Run Application」を選択します。
Menu Bar
から
「Actions」、「Run Application」の順に選択します。
ショートカットキーを使用
「Run Application」ダイアログを表示するデフォルトのショートカットキーは、Super + R キーです。 ショートカットキーは、キーボードショートカット
設定ツールで変更できます。
メニュー項目のポップアップメニュー
メニュー上の項目を右クリックし、ポップアップメニューから「プログラムを実行」を選択します。「Run Application」ダイアログが開き、コマンドフィールドにメニューからのコマンドが表示されます。
「Run Application」ダイアログが表示されます。
実行するコマンドを空白のフィールドに入力します。以前に実行したコマンドを選択する場合は、コマンドフィールド横の下矢印ボタンをクリックして、実行するコマンドを選びます。
または、「Show list of known applications」オプションを選択して、使用可能なアプリケーションのリストを表示します。
「Run with file」ボタンを使用して、コマンドラインに追加するファイルを選ぶこともできます。たとえば、命令として emacs
を入力し、次に、編集するファイルを選びます。
アプリケーションまたはコマンドを端末で実行するには、「端末内で実行」オプションを選択します。アプリケーションまたはコマンドを実行するウィンドウが作成されない場合に、このオプションを選択する
「Run Application」ダイアログの「実行」ボタンをクリックします。
次の方法を使用して、スクリーンショットを撮ることができます。
任意のパネルから
「Screenshot」ボタンをパネルに追加します。パネルを右クリックし、「Add to Panel」、「Actions」、「Screenshot」の順に選択します。 「Screenshot」ボタンをクリックし、画面全体のスクリーンショットを取ります。「Save Screenshot」ダイアログを使用してスクリーンショットを保存します。
ショートカットキーを使用
次のショートカットキーを使用して、スクリーンショットを撮ることができます。
デフォルトのショートカットキー |
機能 |
---|---|
Print Screen |
画面全体のスクリーンショットを撮り、「Save Screenshot」ダイアログを表示する。「Save Screenshot」ダイアログを使用してスクリーンショットを保存する。 |
Alt + Print Screen |
マウスが指しているウィンドウのスクリーンショットを取り、「Save Screenshot」ダイアログを表示する。「Save Screenshot」ダイアログを使用してスクリーンショットを保存する。 |
デフォルトのショートカットキーは、キーボードショートカット
設定ツールを使用して変更できます。
Menu Bar
から
画面全体のスクリーンショットを撮るには、「アクション」-> 「Take Screenshot」を選択します。「Save Screenshot」ダイアログが表示されます。スクリーンショットを保存するには、「スクリーンショットをファイルに保存」オプションを選択します。スクリーンショットのパスとファイル名をドロップダウンコンビネーションボックスに入力します。スクリーンショットを別のディレクトリに保存する場合は、「参照」をクリックします。ディレクトリを選択して、「OK」をクリックします。
スクリーンショットは、デスクトップに保存することもできます。スクリーンショットをデスクトップに保存するには、「スクリーンショットをデスクトップに保存」オプションを選択します。
コマンドを使用
gnome-panel-screenshot コマンドを使用してスクリーンショットを撮ることができます。gnome-panel-screenshot コマンドは画面全体のスクリーンショットを撮り、「Save Screenshot」ダイアログを表示します。「Save Screenshot」ダイアログを使用してスクリーンショットを保存します。
gnome-panel-screenshot コマンドには、次のオプションを指定できます。
オプション |
機能 |
---|---|
--window |
フォーカスしているウィンドウのスクリーンショットを撮り、「Save Screenshot」ダイアログを表示する。スクリーンショットを保存するには、「Save Screenshot」ダイアログを使用すること |
--delay=seconds |
指定した秒数を経過したあと、スクリーンショットを撮り、 「Save Screenshot」ダイアログを表示する。スクリーンショットを保存するには、「Save Screenshot」ダイアログを使用すること |
--help |
コマンドのオプションを表示する |
メインメニュー からは、「アプリケーション」メニューや「アクション」 メニューの多くの項目にアクセスできます。メインメニューを使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。
「メインメニュー」ボタンはパネルに追加できます。
メインメニューは、次の方法で開くことができます。
メインメニューを選択できるパネルから開く
「メインメニュー」をクリックします。
ショートカットキーを使用
ショートカットキーを使用してメインメニューを開きます。ショートカットキーを使用してメインメニューを開くと、メインメニューはマウスポインタの位置に表示されます。
メインメニューを開くデフォルトのショートカットキーは、Ctrl + Esc キーです。メインメニューを開くショートカットキーは、キーボードショートカット
設定ツールで変更できます。
パネルに追加できる 「メインメニュー」ボタンの数に制限はありません。メインメニューをパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」、「 メインメニュー」の順に選択します。
メニューバー
からは、「アプリケーション」メニューと「アクション」メニューにアクセスできます。メニューバー
を使用して、ほとんどすべての標準アプリケーション、コマンド、および構成オプションにアクセスできます。
パネルに追加できるメニューバー
アプレットの数に制限はありません。メニューバー
をパネルに追加するには、パネル上の空いているスペースで右クリックします。「パネルに追加」、「 メニューバー」の順に選択します。
次のメニューの内容を変更できます。
「アプリケーション」メニュー
「設定」メニュー
次の GNOME デスクトップコンポーネントを使用してメニューをカスタマイズします。
パネル上のメニュー
Nautilus
ファイルマネージャ
パネルを使用してメニューをカスタマイズする場合は、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。詳細については、メニュー項目のポップアップメニューを参照してください。
ファイルマネージャを使用してメニューをカスタマイズするには、ファイルマネージャ内から「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスします。「アプリケーション」メニューまたは「設定」メニューにアクセスするには、ファイルマネージャウィンドウを開きます。
ファイルマネージャ内のメニューにアクセスするには、ロケーションバーのフィールドに以下の URI のどれかを入力します。
メニュー |
入力する URI |
---|---|
「アプリケーション」メニュー |
applications:/// |
「設定」メニュー |
preferences:/// |
ファイルマネージャの詳細は、「Nautilus File Manager」を参照してください。
メニューを追加するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウで、メニューを追加する場所にアクセスします。たとえば、メニューを「アプリケーション」メニューに追加するには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。
「ファイル」-> 「新規フォルダ」を選択します。未タイトルのフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。
フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。
次回ログアウト後にログインしたときに、そのメニューは割り当てられた位置にあります。
メニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。
ランチャーを追加するメニュー内の項目を右クリックします。
「メニュー全体」->「ランチャーをメニューに追加」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。
「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。「ランチャーの作成」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。
「了解」をクリックします。
空のメニューにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーを追加するメニューにアクセスします。
「ファイル」-> 「新規ランチャー」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。
「ランチャーの作成」ダイアログで、ランチャーの設定を入力します。「ランチャーの作成」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。
「了解」をクリックします。
メニューに既存のランチャーをコピーするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー元の場所にアクセスします。たとえば、ランチャーを「アプリケーション」メニューからコピーするには、ロケーションバーのフィールドに applications:/// を入力します。
コピーするランチャーを選択して、「編集」->「ファイルのコピー」を選択します。
ファイルマネージャウィンドウで、ランチャーのコピー先の場所にアクセスします。
「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。ランチャーが新しい位置に追加されます
または、ランチャーをコピー元の位置からコピー先の位置にドラッグすることもできます。
次回ログアウト後にログインしたときに、そのランチャーは新しいメニュー位置にあります。
メニューの設定を編集するには、次の手順を実行します。
編集するメニューで、任意の項目を右クリックします。
「メニュー全体」->「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログが表示されます。
「ランチャーの設定」ダイアログでメニューの設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。
「了解」をクリックします。
メニュー項目を編集するには、次の手順を実行します。
編集する項目を右クリックします。
「設定」を選択します。「ランチャーの設定」ダイアログが表示されます。
「ランチャーの設定」ダイアログでランチャーの設定を変更します。「ランチャーの設定」ダイアログ内の要素の詳細については、「パネルの操作」を参照してください。
「了解」をクリックします。
メニューから項目を削除するには、メニュー項目のポップアップメニューを使用します。メニューから項目を削除するには、次の手順を実行します。
削除する項目を右クリックします。
「ランチャーをメニューから削除」を選択します。
この章では、デスクトップでの GNOME ウィンドウの使用方法について説明します。GNOME デスクトップでは、Metacity
および Sawfish
など、いくつかのタイプのウィンドウマネージャを使用できます。Metacity
の機能の多くは、Sawfish
でも使用できます。この章では、Metacity
ウィンドウマネージャに関連する機能について説明します。
GNOME デスクトップ上では、同時に複数のウィンドウを表示できます。ウィンドウは、ワークスペースと呼ばれる GNOME デスクトップのサブ領域に分割して表示されます。ワークスペースとは、作業可能な個別の領域です。すべてのワークスペースのデスクトップ、パネル、メニューは同じです。ただし、各ワークスペースで異なるアプリケーションを実行したり、異なるウィンドウを開くことができます。1 度に表示できるワークスペースは 1 つだけですが、その他のワークスペースでウィンドウを開いたままにしておくことができます。
ワークスペーススイッチ
アプレットは、ウィンドウとワークスペースの概略を視覚的に示すものです。図 6–1 を参照してください。
ワークスペースはいつでも追加できます。ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチ
アプレットを右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、必要なワークスペースの数を指定します。
ウィンドウマネージャは、ウィンドウがどのように表示され、どのように動作するかを制御します。また、ウィンドウの位置とフォーカスされるウィンドウも管理します。ウィンドウフレームには、ウィンドウの移動、閉じる、サイズ変更など、標準の操作を実行できるボタンがあります。
いくつかのウィンドウマネージャ設定は、Windows
設定ツールで構成できます。このマニュアルでは、Metacity
ウィンドウマネージャのデフォルトの設定に関する機能について説明します。デフォルト設定は、Window Behavior
設定ツールで指定されています。
GNOME デスクトップの特長となっているウィンドウを次に説明します。
アプリケーションウィンドウ
アプリケーションを起動すると、アプリケーションウィンドウが開きます。ウィンドウマネージャは、アプリケーションウィンドウにフレームを提供します。デフォルトでは、アプリケーションウィンドウのトップエッジにタイトルバーが表示されます。タイトルバーにはウィンドウでの作業に使用できるボタンがあります。アプリケーションウィンドウフレームのボタンを使用して、ウィンドウメニューを開いたり、ウィンドウを閉じたりする操作を実行できます。ウィンドウメニューから、ウィンドウ上で実行できる多数の操作を開始できます。
次の図に、標準的なアプリケーションウィンドウを示します。
ダイアログウィンドウ
ダイアログウィンドウは、情報やコマンドを入力するポップアップウィンドウです。ダイアログは、ウィンドウフレーム内に表示されます。
ウィンドウを操作するには、フレームのトップエッジを使用します。たとえば、タイトルバーを使用してダイアログを移動できます。フレームには、次の操作に使用できるボタンがあります。
ウィンドウメニューを開く
ダイアログウィンドウを閉じる
一般的に、ダイアログウィンドウは、アプリケーションウィンドウから開きます。ダイアログウィンドウを開くと、通常、ウィンドウが立ち上がり、アクティブになります。ダイアログウィンドウのなかには、ダイアログを閉じなければアプリケーションを使用できないものもあります。
次の図に、標準的なダイアログウィンドウを示します。
ウィンドウフレームは、ウィンドウのまわりの境界です。ウィンドウフレームにはタイトルバーがあります。タイトルバーには、ウィンドウでの作業に使用できるボタンがあります。
ウィンドウフレームには、いくつかのテーマを適用できます。テーマを選択して、フレームの外観を決定します。すべてのウィンドウ枠のテーマを選択するには、Theme
設定ツールを使用します。
ウィンドウフレームを使用して、さまざまな操作をウィンドウで実行できます。タイトルバーには、各種ボタンが含まれています。次の図に、アプリケーションウィンドウのタイトルバーを示します。
ダイアログウィンドウには、いくつかのウィンドウフレーム制御要素があります。表 6–1 は、左から順にアクティブな制御要素を示します。
表 6–1 ウィンドウフレームの制御要素
この節では、ウィンドウとワークスペースの操作に使用できるメニューおよびアプレットについて説明します。
ウィンドウメニューは、コマンドのメニューであり、ウィンドウ上での操作に使用できます。ウィンドウメニューを開くには、次のいずれかの操作を実行します。
操作対象のウィンドウで、ウィンドウメニューボタンをクリックする
Alt + スペースバーを押す
Alt キーを押したまま、操作対象のウィンドウの任意の部分で右クリックする
表 6–2 に、ウィンドウメニューのコマンドおよびサブメニューを示します。
表 6–2 ウィンドウメニューのコマンドとサブメニュー
メニュー項目 |
機能 |
---|---|
「最小化」 |
ウィンドウを最小化する |
「最大化」または「元のサイズに戻す」 |
ウィンドウを最大化する。ウィンドウがすでに最大化されている場合、「元のサイズに戻す」を選択するとウィンドウを元のサイズに戻す |
「巻き上げ」または「展開する」 |
タイトルバーだけが見えるように、ウィンドウを縮小するウィンドウがすでに縮小されている場合、「展開する」を選択するとウィンドウを元のサイズに戻す |
「移動」 |
ウィンドウの移動に矢印キーを使用できる |
「サイズ変更」 |
ウィンドウのサイズ変更に矢印キーを使用できる |
「閉じる」 |
ウィンドウを閉じる |
「すべてのワークスペースに含める」 または「このワークスペースだけに含める」 |
ウィンドウをすべてのワークスペースに配置する。ウィンドウがすでにすべてのワークスペースに置かれている場合、「このワークスペースだけに含める」を選択すると、現在のワークスペースにのみウィンドウを配置する |
「workspace-name へ移動」または 「workspace-name だけに配置」 |
選択したワークスペースにウィンドウを移動する。ウィンドウがすべてのワークスペースに配置されている場合、「workspace-name だけに配置」を選択して、希望するワークスペースにウィンドウを配置する |
ウィンドウリスト
は、開いている各アプリケーションウィンドウを示すボタンを表示します。ウィンドウリスト
を使用して、次の作業を実行できます。
ウィンドウの最小化
ウィンドウを表すボタンをクリックします。
最小化されたウィンドウを復元する
ウィンドウを表すボタンをクリックします。
ウィンドウにフォーカスを当てる
ウィンドウを表すボタンをクリックします。
アプリケーションウィンドウを開くと、ウィンドウリスト
には、ウィンドウを表すボタンが表示されます。ウィンドウリストボタンは、どのアプリケーションウィンドウが開いているかを示します。ウィンドウが最小化されていたり、ほかのウィンドウと重なっていても、開いているウィンドウは表示されます。ウィンドウリスト
は、現在のワークスペース、またはすべてのワークスペース上のウィンドウを示すボタンを表示できます。このオプションを選択するには、ウィンドウリスト
の設定を変更する必要があります。
ウィンドウリストボタンを右クリックして、ボタンが表すウィンドウの ウィンドウメニューを開くこともできます。ウィンドウリスト
からウィンドウメニューを開いた場合、ウィンドウメニューにはワークスペースコマンドは含まれません。ウィンドウメニューのコマンドの詳細については、ウィンドウメニュー を参照してください。
図 6–2 に、以下に示すウィンドウを開いたときのウィンドウリスト
を示します。
gedit
電卓
GHex
GNOME 端末 (GNOME Terminal)
アプレットのボタンは、ウィンドウの状態を示します。表 6–3 は、ウィンドウリストボタンが表示するウィンドウについての情報を示します。表 6–3 の例は、図 6–2 についての説明です。
表 6–3 「ウィンドウリストボタン」のウィンドウの状態情報
状態 |
説明 |
例 |
---|---|---|
ボタンが押し込まれている。 |
ウィンドウにフォーカスがある |
gedit |
角括弧で囲まれたウィンドウタイトル |
ウィンドウが最小化されている |
[電卓] |
ボタンは押し込まれておらず、ウィンドウタイトルは角括弧で囲まれていない。 |
ウィンドウが表示されており、最小化されていない |
ghex |
括弧内の数字が付いたボタン |
ボタンのグループを表すボタン |
Gnome-terminal (3) |
ウィンドウリスト
は、1 つのウィンドウリストボタンの下に、同じクラスのウィンドウを表すボタンをグループ化できます。図 6–2 の「Gnome-terminal」ボタンは、ボタンのグループを表します。次の図に、ボタングループを開いたウィンドウリスト
の例を示します。
グループ内のウィンドウのリストを開くには、そのグループを表すウィンドウリストボタンをクリックします。リスト内の項目をクリックしてウィンドウにフォーカスを移動したり、最小化したり、サイズを元に戻したりすることができます。
ボタングループ内のウィンドウのウィンドウメニューを開くには、そのグループを表すウィンドウリストボタン上で右クリックします。グループ内のウィンドウのリストが表示されます。グループ内のウィンドウのウィンドウメニューを開くには、リスト内の項目をクリックします。ウィンドウリスト
からウィンドウメニュー を開いた場合、ウィンドウメニューにはワークスペースコマンドは含まれません。ウィンドウメニューのコマンドの詳細については、ウィンドウメニュー を参照してください。
ワークスペーススイッチ
は、 図 6–3 に示すように、ワークスペースの概略を視覚的に表示します。図 6–3 は、GNOME セッションに 4 つのワークスペースが含まれている場合のアプレットを示します。ワークスペースは、アプレット上でボタンとして表示されます。現在のワークスペースを表すボタンの背景は、強調表示されます。図 6–3 の現在のワークスペースは、アプレットの左端のワークスペースです。別のワークスペースに切り替えるには、アプレットのワークスペース上でクリックします。
ワークスペーススイッチ
は、ワークスペース上で開いているアプリケーションウィンドウとダイアログも表示します。
アプレットは、左から右へ順番にワークスペースを表示します。図 6–3 のアプレットは、1 列でワークスペースを表示するように設定されています。ワークスペースが表示される ワークスペーススイッチ
の列数は指定できます。また、アプレットのデフォルトの動作を変更して、アプレット上にワークスペースの名前を表示することもできます。
この節では、ウィンドウの操作方法について説明します。
フォーカスされているウィンドウは、マウスとキーボードから入力できます。一度にフォーカスできるのは 1 つのウィンドウだけです。フォーカスされているウィンドウの外観は、ほかのウィンドウとは異なります。
次の方法により、ウィンドウをフォーカスできます。
要素 |
操作 |
---|---|
マウス |
ウィンドウが可視の場合には、そのウィンドウをクリックする |
ショートカットキー |
ショートカットキーは、開いているウィンドウ間の切り替えに使用する。あるウィンドウにフォーカスを移すには、そのウィンドウにフォーカスが移動したときにキーを放す。 ウィンドウ間を切り替える初期値のショートカットキーは、Alt + Tab キー。 |
|
|
|
|
トップエッジパネル |
トップエッジパネルの右端のアイコンをクリックする。開いているウィンドウのリストが表示される。リストからウィンドウを選択する |
ウィンドウを最小化するには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウフレーム上の最小化ボタンをクリックする
ウィンドウメニューを開き、「最小化」を選択する
ウィンドウにフォーカスがある場合は、ウィンドウリスト
でそのウィンドウを表すボタンをクリックする。ウィンドウにフォーカスがない場合は、ウィンドウを表すボタンを 2 回クリックする
ウィンドウリスト
のそのウィンドウを表すボタン上で右クリックし、ポップアップメニューから「最小化」を選択する
ウィンドウを最大化する場合、ウィンドウは可能な限り広がります。ウィンドウを最大化するには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウフレーム上の最大化ボタンをクリックしてウィンドウを最大化する。または、ウィンドウメニューを開いて、「最大化」を選択する
ウィンドウリスト
のそのウィンドウを表すボタン上で右クリックし、ウィンドウメニューから「最大化」を選択する
最大化したウィンドウを元のサイズに戻すには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウフレーム上の最大化ボタンをクリックする
ウィンドウメニューを開く。 「元のサイズに戻す」を選択する
ウィンドウリスト
でそのウィンドウを表すボタン上で右クリックし、ウィンドウメニューを開く。 「元のサイズに戻す」を選択する
最小化したウィンドウを元のサイズに戻すには、
ウィンドウリスト
のそのウィンドウを表すボタン上でクリックします。
ウィンドウを閉じるには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウフレーム上のウィンドウを閉じるボタンをクリックする
ウィンドウメニューを開く。「閉じる」を選択する
ウィンドウリスト
でそのウィンドウを表すボタン上で右クリックし、ウィンドウメニューから「閉じる」を選択する
そのウィンドウ上に保存していないデータがある場合、データを保存するかどうかを問うプロンプトが表示されます。
ウィンドウのサイズを変更するには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウのコーナーにマウスのカーソルを置く。ウィンドウをサイズ変更できるマウスポインタに変わる。コーナーをグラブし、希望のサイズまでウィンドウをドラッグする
ウィンドウリスト
のそのウィンドウを表すボタン上で右クリックする。 ウィンドウメニューから「サイズ変更」を選択する。ウィンドウのサイズ変更には矢印キーを使用する
Alt キーを押したまま、サイズを変更するコーナー付近で中央クリックする。 マウスポインタが変わり、コーナーからサイズ変更できる。中央クリックしたコーナーから、変更したいサイズまでウィンドウをドラッグする
ウィンドウを横方向にサイズ変更するには、ウィンドウの縦のエッジの 1 つをポイントする。ウィンドウをサイズ変更できるマウスポインタに変わる。エッジをグラブし、希望のサイズまでウィンドウをドラッグする。
ウィンドウを縦方向にサイズ変更するには、ウィンドウのボトムエッジにポインタを置く。ウィンドウをサイズ変更できるマウスポインタに変わる。エッジをグラブし、希望のサイズまでウィンドウをドラッグする。
一部のダイアログウィンドウはサイズ変更できません。また、一部のアプリケーションウィンドウは、最小サイズが決まっており、それ以下に縮小できません。
ウィンドウを移動するには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウのタイトルバーをグラブし、別の位置までウィンドウをドラッグする
Alt キーを押したままで、ウィンドウを別の位置までドラッグします。
ウィンドウメニューを開き、「移動」を選択する。矢印キーを使用して、ウィンドウを別の位置に移動する
ウィンドウリスト
で移動するウィンドウ上で右クリックし、ウィンドウメニューから「移動」を選択する。矢印キーを使用して、ウィンドウを別の位置に移動する
以下のようにウィンドウを縮小または展開できます。
タイトルバーだけが見えるように、ウィンドウを縮小する
ウィンドウ全体が表示されるように、ウィンドウを縮小状態から切り替える
ウィンドウを縮小するには、次のいずれかの操作を実行します。
ウィンドウのタイトルバーをダブルクリックする。ウィンドウを展開するには、タイトルバーをもう一度ダブルクリックする
ウィンドウメニューを開く。「巻き上げ」を選択する。 ウィンドウを展開するには、「Unroll」を選択する
ウィンドウリスト
内の縮小するウィンドウを表すボタンを右クリックし、ウィンドウメニューから「巻き上げ」を選択する。ウィンドウを展開するには、「Unroll」を選択する
すべてのワークスペースにウィンドウを配置するには、ウィンドウメニューを開き、「すべてのワークスペースに含める」を選択します。現在のワークスペースでのみウィンドウが表示されるように設定するには、「このワークスペースだけ含める」を選択します。
次のいずれかの方法を使用して、ウィンドウを別のワークスペースに移動できます。
ワークスペーススイッチ
を使用
ワークスペーススイッチ
ディスプレイで、希望するワークスペースにウィンドウをドラッグします。
ウィンドウメニューを使用
ウィンドウメニューを開く。ウィンドウを次のワークスペースに移動するには、 「workspace-name へ移動」を選択します。
この節では、ワークスペースの操作方法について説明します。
ワークスペース間の切り替えは、次の方法で行えます。
ワークスペーススイッチ
を使用
ワークスペーススイッチ
で、切り替え先のワークスペースをクリックします。
ショートカットキーを使用
ワークスペース間を切り替えるデフォルトのショートカットキーは、以下のとおりです。
デフォルトのショートカットキー |
機能 |
---|---|
Ctrl + Alt + 右矢印 |
右側のワークスペースを選択 |
Ctrl + Alt + 左矢印 |
左側のワークスペースを選択 |
ワークスペースを GNOME デスクトップに追加するには、ワークスペーススイッチ
で右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、追加するワークスペースの数を指定します。ワークスペーススイッチ
は、新しいワークスペースをワークスペースリストの末尾に追加します。
ワークスペースのデフォルトの名前は、ワークスペース 1、ワークスペース 2、ワークスペース 3 となります。ワークスペースの名前を指定するには、ワークスペーススイッチ
で右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「Workspaces names」リストボックスを使用して、ワークスペース名を指定します。ワークスペースを選択し、次にそのワークスペースの新しい名前を入力します。
ワークスペースを削除する場合、そのワークスペース上のウィンドウは別のワークスペースに移動され、空のワークスペースが削除されます。
ワークスペースを GNOME デスクトップから削除するには、ワークスペーススイッチ
で右クリックし、「設定」を選択します。「ワークスペーススイッチの設定」ダイアログが表示されます。「ワークスペースの数」スピンボックスを使用して、追加するワークスペースの数を指定します。ワークスペーススイッチ
は、ワークスペースリストの末尾からワークスペースを削除します。
この章では、Nautilus
ファイルマネージャの使用方法について説明します。
Nautilus
ファイルマネージャは、ファイルおよびアプリケーションへの統合アクセスポイントを提供します。ファイルマネージャでは、次の操作を行うことができます。
ファイルおよびフォルダの表示
ファイルおよびフォルダの管理
スクリプトの実行
ファイルおよびフォルダのカスタマイズ
特別な URI を開く
データの CD への書き込み
Nautilus
では、デスクトップも管理します。デスクトップは、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップは、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。
ファイルマネージャウィンドウを使用すると、ファイルとフォルダを表示、管理できます。ファイルマネージャウィンドウを開くには、デスクトップ上のドキュメントオブジェクトをダブルクリックします。ファイルマネージャウィンドウは、デフォルトの文書の場所にある内容を表示区画に表示します。
ファイルマネージャウィンドウを使用すると、ファイルとフォルダを表示、管理できます。図 7–1 に、フォルダの内容を表示するファイルマネージャウィンドウを示します。
表 7–1 に、ファイルマネージャウィンドウの構成要素を示します。
表 7–1 ファイルマネージャウィンドウの構成要素
ファイルマネージャウィンドウからポップアップメニューを開くこともできます。このポップアップメニューを開くには、ファイルマネージャウィンドウ内で右クリックします。このメニューの項目は、右クリックした場所により異なります。たとえば、ファイルまたはフォルダで右クリックした場合、ファイルおよびフォルダに関連するメニュー項目を選択できます。表示区画の背景で右クリックした場合、表示区画内の項目の表示に関連するメニュー項目を選択できます。
GNOME デスクトップのバージョンによっては、「ホーム」ツールバーボタンをクリックすると、「文書」などの別の場所が表示される場合もあります。
表示区画では、次の内容を表示できます。
特定の型のファイル形式
フォルダ
FTP サイト
特別な URI に対応する場所
ファイルマネージャには、特定の種類のファイルを表示区画に表示できるビューアコンポーネントがあります。たとえば、テキストビューアを使用して、表示区画にテキストファイルを表示できます。図 7–2 に、表示区画に表示されたテキストファイルを示します。
表示区画にファイルを表示することにより、次のような利点があります。
アプリケーションを起動するよりも使用するシステムリソースが少ない
アプリケーションを起動するよりも表示までの時間が短い
ただし、表示区画ではファイルを変更することはできません。
ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。
アイコン表示: フォルダ内の項目をアイコン形式で表示する
リスト表示: フォルダ内の項目をリスト形式で表示する
オーディオ表示:フォルダ内のオーディオ項目だけを表示する
フォルダの表示方法は、「表示」メニューを使用して選択できます。ビューについての詳細は、ビューを使用したファイルとフォルダの表示を参照してください。
サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択します。サイド区画に表示する情報は、選択できます。以下のどれかを表示できます。
「情報」
現在のファイルまたは現在のフォルダを表すアイコン。現在のファイルまたは現在のフォルダに関する情報も表示される。ファイルを表示区画に表示した場合、ボタンがサイド区画に表示される。このボタンを使用して、デフォルト操作以外の操作をファイルで実行できる
「Emblems」
ファイルまたはフォルダに追加できるエンブレムが含まれる。エンブレムについては、次の節を参照
「履歴」
最近表示したファイル、フォルダ、FTP サイト、URI の履歴リストが含まれる
「ノート」
ファイルとフォルダに注釈を追加できる
「ツリー」
ファイルシステムの階層表現を表示する。「ツリー」を使って、ファイル間を移動できる
サイド区画を閉じるには、サイド区画の右上の「X」ボタンをクリックします。
アイコン表示では、ファイルとフォルダがアイコンとして表示されます。ファイルアイコンおよびフォルダアイコンに、エンブレムを追加することができます。エンブレムとは、項目に追加してその項目を視覚的に印をつける小さなアイコンのことです。たとえば、ファイルを重要として印をつけるには、以下の図のような視覚的効果のある 「Important」 エンブレムをファイルアイコンに追加できます。
アイコンにエンブレムを追加する方法についての詳細は、ファイルまたはフォルダにエンブレムを追加するを参照してください。
次の表に、ファイルアイコンの構造を示します。
構成要素 |
説明 |
---|---|
エンブレム。これは、「Important」エンブレムを示す |
|
ファイルを表すアイコン。アイコンには、ファイルの内容のプレビューが含まれる場合もある。 |
|
アイコン見出し。どの情報項目をアイコン見出しに表示するかは、変更できる |
ファイルマネージャには、以下のタイプの項目のデフォルトエンブレムがあります。
以下の表に、デフォルトエンブレムを示します。
デフォルトのエンブレム |
説明 |
---|---|
読み取り権のみ |
|
読み取り権なしと書き込み権なし |
各ファイルマネージャウィンドウは、ファイル、フォルダ、FTP サイト、特別な URI の内容を表示します。この節では、次の項目について説明します。
ファイルマネージャウィンドウで項目を表示する方法
ファイルマネージャウィンドウでファイルを開く方法
ファイルシステムでファイルおよびフォルダをナビゲートする方法
FTP サイトをナビゲートする方法
特別な URI が示す場所にアクセスする方法
フォルダの内容は、次の方法を使用して表示できます。
表示区画上のフォルダをダブルクリックする
「場所」フィールドに、表示するフォルダのパスを入力して、Return キーを押す。「場所」フィールドには、オートコンプリート機能がある。ユーザがパスを入力すると、ファイルマネージャはファイルシステムを読み込む。ディレクトリを固有に識別するのに十分な文字を入力すると、 ファイルマネージャは、「場所」フィールドにディレクトリ名を完成させる。
サイド区画の「ツリー」を使用する。詳細については、サイド区画のツリーの使用 を参照
「戻る」および「前」ツールバーボタンを使用して、ナビゲーション履歴を参照する
現在のフォルダの 1 つ上のレベルにあるフォルダに変更するには、「移動」-> 「上」を選択します。または、「上」ツールバーボタンをクリックします。
ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。
表示するフォルダを検索できない場合は、 Search Tool
を使用できます。 Search Tool
を起動するには、「Find Files」をメインメニューから選択します。
「ツリー」は、ファイルシステムの階層表現を表示します。「ツリー」を使用すると、ファイルシステムを簡単にナビゲートできます。「ツリー」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択します。
「ツリー」ではフォルダは以下のように表示されます。
フォルダの状態 |
グラフィック表示 |
---|---|
閉じたフォルダ |
右向き矢印 |
開いたフォルダ |
下向き矢印 |
表 7–2 に、「ツリー」で実行できる作業と、その作業の実行方法を示します。
表 7–2 ツリーでの作業
作業 |
操作 |
---|---|
「ツリー」を開く |
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「ツリー」を選択する |
「ツリー」を閉じる |
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから別の項目を選択する |
「ツリー」のフォルダを開く |
「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする |
「ツリー」のフォルダを閉じる |
「ツリー」内のフォルダの横にある矢印をクリックする |
表示区画にフォルダの内容を表示する |
「ツリー」内のフォルダを選択する |
表示区画にファイルの内容を表示する |
「ツリー」内のファイルを選択する |
「ツリー」でファイルを表示しないように、設定できます。詳細については、表示形式を設定するを参照してください。
ユーザがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。デフォルトのアクションは、次のいずれかになります。
ビューアコンポーネントを使用してそのファイルを表示区画に表示する
そのファイルを開くアプリケーションを起動する
ファイルマネージャは、ファイルの内容をチェックしてファイルのタイプを判断します。最初の行でファイルタイプを判別できない場合、ファイルマネージャはファイル拡張子を確認します。
開くファイルを検索できない場合は、 Search Tool
を使用できます。 Search Tool
を起動するには、「Find Files」をメインメニューから選択します。
ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、次の種類のファイルを表示区画に表示できます。
プレーンテキストファイル
PNG ファイル
JPEG (Joint Photographic Experts Group) ファイル
表示区画の内容を再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。表示区画で項目の読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。
ファイルを表示区画に表示すると、ビューコンポーネントはファイルマネージャメニューにメニュー項目を追加します。メニュー項目は、表示されているファイルタイプと関連します。たとえば、PNG ファイルを表示する場合、「編集」メニューには、「flip」と「rotate」というメニュー項目があります。
また一部のファイルタイプを表示区画に表示する場合には、ファイルマネージャズームボタンで項目の大きさを変更できます。
ファイルのデフォルトのアクションを実行するには、そのファイルをダブルクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書のデフォルトのアクションが、テキストビューアにファイルを表示するとします。この場合、ファイルをダブルクリックすることにより、ファイルをテキストビューアに表示できます。
ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。詳細については、動作環境を設定するを参照してください。
ファイルのデフォルト以外のアクションを実行するには、次の手順を実行します。
表示区画で、アクションを実行するファイルを選択します。「ファイル」-> 「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューが開きます。このサブメニュー内の項目は、File Associations
設定ツールの次の部分の内容と一致します。
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト
「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。
ファイルを表示区画に表示したときに、サイド区画にボタンがあります。図 7–2 に、テキストファイルが表示区画に表示されているときのサイド区画のボタンを示します。
ボタンは、「ファイルタイプとプログラム」
設定ツールで定義されているアクションを表します。アクションは、File Associations
設定ツールの「ファイルタイプを編集」ダイアログ内の「デフォルトのアクション」ドロップダウンリストで定義されています。アクションを実行するにはボタンをクリックします。たとえば、プレーンテキスト文書に対して定義されているアクションが、gedit
テキストエディタでファイルを開くことだとします。このアクションが定義されていると、「Open with gedit」ボタンがサイド区画に現れます。gedit
アプリケーションでファイルを開くには、「Open with gedit」ボタンをクリックします。
アクションが次のいずれかのダイアログで実行される場合、そのアクションを表すボタンはサイド区画に表示されません。
「アプリケーションで開く」
「他の表示方法で開く」
ファイルマネージャを使用して、FTP サイトにアクセスできます。FTP サイトにアクセスするには、ロケーションバー上のフィールドにサイトの URL を入力して、Return キーを押します。そのサイトの内容が表示区画に表示されます。FTP サイトからファイルをコピーするには、そのファイルを別の場所にドラッグします。
ユーザー名とパスワードの入力を要求する FTP サイトにアクセスするには、次の形式で URL を入力します。
ftp://username:password @hostname.domain
表示区画で FTP サイトを再読み込みするには、 「表示」-> 「再読み込み」を選択します。FTP サイトの読み込みを停止するには、「表示」->「停止」を選択します。
システムがネットワーク上のロケーションにアクセスできる構成の場合は、ファイルマネージャを使ってネットワーク上のロケーションにアクセスできます。
ネットワークサーバーにアクセスするには、「アプリケーション」、「Network Servers」の順に選択します。 ファイルマネージャウィンドウが表示されます。ウィンドウには、アクセス可能なネットワークサーバーが表示されます。アクセスするネットワークサーバーをダブルクリックします。
Windows 共有ファイルにアクセスするには、「Network Neighborhood」アイコンをダブルクリックします。アクセス可能な Windows 共有ファイルのリストが、ファイルマネージャウィンドウに表示されます。
保存場所 |
URI |
---|---|
ネットワークサーバー |
network:/// |
NFS サーバー |
nfs:/// |
Windows サーバーの共有ファイル |
smb:/// |
ネットワーク上のロケーションを追加するには、「アプリケーション」、「Network Servers」の順に選択します。 ファイルマネージャウィンドウが表示されます。「New Server」オブジェクトをダブルクリックします。「New Server」ダイアログが表示されます。サーバーの名前をダイアログに入力し、「OK」をクリックします。
GNOME デスクトップには、ファイルマネージャから特定の機能にアクセスするための特別な URI ロケーションがあります。たとえば、設定ツールにアクセスするは、ファイルマネージャウィンドウのpreferences:/// URI にアクセスします。表 7–3次にファイルマネージャで使用できる特別な URI ロケーションを示します。
表 7–3 特別な URI ロケーション
URI ロケーション |
説明 |
---|---|
applications:/// |
GNOME デスクトップのアプリケーションリストを表示する。アプリケーションの種類は、「アプリケーション」メニューのアプリケーションと同じ。アプリケーションを開くには、そのアプリケーションをダブルクリックする |
burn:/// |
CD に書き込むファイルやフォルダをここにコピーする。この内容を CD に書き込むことができる |
fonts:/// |
システムで使用できるフォントをすべて表示する。フォントのプレビューを表示するには、フォントをダブルクリックする。ここで、フォントを GNOME デスクトップに追加することも可能 |
network:/// |
「Network Places」のロケーションを表示する。「Network Places」は、システムがネットワーク上のロケーションにアクセスできる構成の場合に、接続可能なネットワーク上のロケーションを表示する。ネットワーク上のロケーションにアクセスするには、ネットワーク上のロケーションをダブルクリックする。この URI で、ネットワーク上のロケーションをシステムに追加することも可能 |
nfs:/// |
システムが UNIX NFS ロケーションにアクセスできる構成の場合、UNIX NFS ロケーションを表示する。NFS ロケーションにアクセスするには、NFS ロケーションをダブルクリックする。 |
preferences:/// |
GNOME デスクトップの設定ツールリストを表示する。設定ツールの種類は、「設定」メニューの設定ツールと同じ。設定ツールを開くには、設定ツールをダブルクリックする |
printers:/// |
システムがプリンタにアクセスできる構成の場合、プリンタを表示する。プリンタにアクセスするには、プリンタをダブルクリックする。この URI で、プリンタをシステムに追加することも可能 |
smb:/// |
Windows サーバーにアクセスできる構成の場合、Windows サーバーを表示する。Windows サーバーを開くには、Windows サーバーをダブルクリックする。 |
system-settings:/// |
システム設定の変更に使用できるアプリケーションのリストを表示する。 |
ファイルマネージャは、ファイル、フォルダ、FTP サイトおよび URI の履歴リストを持っています。この履歴リストを使って、最近表示したファイル、フォルダ、FTP サイト、URI に移動できます。履歴リストには、最後に表示した 10 項目が含まれています。以降の節では、履歴リストのナビゲート方法について説明します。
履歴リストを消去するには、「移動」 -> 「履歴を消去」を選択します。
以前に表示した項目のリストを表示するには、「移動」メニューを選択します。履歴リストは、「移動」メニューの下部に表示されます。履歴リスト内の項目を開くには、「移動」メニューからその項目を選択します。
ツールバーを使用して履歴リストをナビゲートするには、次のいずれかの操作を実行します。
履歴リスト内の以前のファイル、フォルダ、または URI を開くには、「戻る」ツールバーボタンをクリックする
履歴リスト内の次のファイル、フォルダ、または URI を開くには、「前」ツールバーボタンをクリックする
以前に表示した項目のリストを表示するには、「戻る」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
現在の項目以降に表示した項目のリストを表示するには、「前」ツールバーボタンの右側にある下矢印をクリックする。このリストから項目を開くには、その項目をクリックする
「履歴」をサイド区画に表示するにるには、サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「履歴」を選択します。サイド区画の「履歴」リストに、以前表示した項目のリストが表示されます。
履歴リストの項目を表示区画に表示するには、「履歴」リストの項目をクリックします。
ブックマークの項目にアクセスするには、「ブックマーク」メニューからその項目を選択します。お気に入りを「ブックマーク」メニューに追加できます。ブックマークは、ファイルシステムのファイルやフォルダ、FTP サイトまたは URI に追加できます。
ブックマークを追加するには、ブックマークを追加する項目を表示区画に表示します。「ブックマーク」-> 「追加」を選択します。
ブックマークを編集するには、次の手順を実行します。
「ブックマーク」-> 「編集」を選択します。「ブックマークを編集」ダイアログが表示されます。
「ブックマークを編集」ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「ブックマークを編集」ダイアログの右側に表示されるブックマークの詳細を編集します。以下を参照してください。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「名前」 |
「ブックマーク」メニューに表示されるブックマークを識別する名前を指定する |
「場所」 |
ブックマークの場所を指定する |
ブックマークを削除するには、ダイアログの左側にあるブックマークを選択します。「削除」をクリックします。
この節では、ファイルおよびフォルダの操作方法について説明します。
ファイルマネージャの一部の作業は、ドラッグ&ドロップで実行できます。ドラッグ&ドロップすると、マウスポインタは、実行する作業に関するフィードバックを示します。表 7–4 は、ドラッグ&ドロップで実行できる作業を説明します。また、ドラッグ&ドロップしたときに表示されるマウスポインタも示します。
表 7–4 ファイルマネージャでのドラッグ&ドロップ
ファイルマネージャでファイルやフォルダを選択する方法は、いくつかあります。表 7–5 では、ファイルマネージャとデスクトップで項目を選択する方法が説明されています。
表 7–5 ファイルマネージャ内の項目の選択
作業 |
処置 |
---|---|
項目の選択 |
その項目をクリックする |
一連の項目のグループを選択 |
アイコン表示で、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする リスト表示で、グループの最初の項目をクリックする。Shift キーを押したまま、グループの最後の項目をクリックする |
複数の項目を選択 |
Ctrl キーを押したままにする。選択する複数の項目をクリックする または、Ctrl キーを押したままで、選択する複数のファイルを囲むようにドラッグする |
フォルダ内のすべての項目を選択 |
「編集」-> 「すべてのファイルを選択」を選択する |
項目のデフォルトのアクションを実行するには、その項目をダブルクリックします。ファイルマネージャで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。詳細については、動作環境を設定するを参照してください。
以降の節では、ファイルまたはフォルダを移動する方法について説明します。
ファイルまたはフォルダを表示区画内の別の場所にドラッグするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。
1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを選択します。
移動するファイルまたはフォルダを、別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダに移動する場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをドラッグして、同じウィンドウ内の移動先フォルダにドラッグします。
ファイルまたはフォルダを切り取って、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。
移動するファイルまたはフォルダを選択して、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。
ファイルまたはフォルダの移動先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。
以降の節では、ファイルまたはフォルダをコピーする方法について説明します。
ファイルまたはフォルダをコピーするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。「ファイル」-> 「新規ウィンドウ」を選択して、別のファイルマネージャウィンドウを開きます。
1 つ目のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー元のフォルダを選択します。別のウィンドウで、ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを選択します。
ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを別のウィンドウの新しい場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダを現在の場所より 1 レベル下のフォルダにコピーする場合は、新しいウィンドウを開きません。代わりに、ファイルまたはフォルダをグラブし、Ctrl キーを押したままにします。ファイルまたはフォルダを同じウィンドウの別の場所にドラッグします。
ファイルまたはフォルダをコピーして、それを別の場所に貼り付けることができます。次の手順を実行します。
コピーするファイルまたはフォルダを選択して、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。
ファイルまたはフォルダのコピー先のフォルダを開き、「編集」-> 「ファイルの貼り付け」を選択します。
ファイルまたはフォルダの複製を現在のフォルダに作成するには、次の手順を実行します。
表示区画で、複製するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「複製」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「複製」を選択します。
ファイルまたはフォルダの複製が現在のフォルダに表示されます。
フォルダを作成するには、次の手順を実行します。
新たにフォルダを作成するフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「新規フォルダ」を選択します。または、表示区画の背景で右クリックして、「新規フォルダ」を選択します。
「未タイトル」のフォルダが表示区画に追加されます。フォルダの名前が選択されています。
フォルダの名前を入力して、Return キーを押します。
ファイルまたはフォルダの名前を変更するには、次の手順を実行します。
表示区画で、名前を変更するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「名前の変更」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「名前の変更」を選択します。
ファイルまたはフォルダの名前が選択されています。
ファイルまたはフォルダの新しい名前を入力して、 Return キーを押します。
ファイルまたはフォルダをごみ箱に移動するには、次の手順を実行します。
表示区画で、ごみ箱に移動するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「ごみ箱へ移動」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。
あるいは、表示区画からデスクトップ上のごみ箱オブジェクトにファイルまたはフォルダをドラッグすることもできます。
ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。
ファイルまたはフォルダを削除する場合、そのファイルまたはフォルダはごみ箱に移動されず、ただちにファイルシステムから削除されます。「Delete」メニュー項目が使用できるのは、「Include a Delete command that bypasses Trash」オプションが「Folder Options」ダイアログで選択されている場合だけです。
ファイルまたはフォルダを削除するには、次の手順を実行します。
表示区画で、削除するファイルまたはフォルダを選択します。
「編集」-> 「削除」を選択します。または、表示区画でファイルまたはフォルダを右クリックして、「削除」を選択します。
シンボリックリンクとは、別のファイルまたはフォルダを指す特殊な種類のファイルですシンボリックリンクに対してアクションを実行すると、そのアクションはシンボリックリンクが指すファイルまたはフォルダで実行されます。ただし、シンボリックリンクを削除した場合、リンクファイルが削除されるだけで、そのリンクが指すファイルは削除されません。
ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。
あるいは、リンクを作成する項目をグラブし、Ctrl + Shift キーを押したままにします。リンクを配置する場所に項目をドラッグします。
デフォルトでは、エンブレムがシンボリックリンクに追加されます。
シンボリックリンクのアクセス権は、シンボリックリンクが指すファイルやフォルダによって異なります。
ファイルやフォルダのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。
プロパティを表示するファイルやフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。
「プロパティ」ダイアログで、ファイルやフォルダのプロパティを表示します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
アクセス権は、ファイルやフォルダそれぞれに割り当てられる設定で、ユーザがそのファイルやフォルダに対して持つアクセス権を決定します。以下の表に、ファイルやフォルダに設定できるアクセス権とその効果を示します。
アクセス権 |
ファイル |
フォルダ |
---|---|---|
読み取り |
ファイルを読み取る権利 |
フォルダの内容を一覧表示する権利 |
書き込み |
ファイルを変更する権利 |
フォルダ内にファイルを作成したり、フォルダ内からファイルを削除する権利 |
実行 |
ファイルをプログラムとして実行する権利この権利は、ファイルがプログラムまたはスクリプトの場合のみに関係します。 |
ディレクトリ内のファイルにアクセスする権利 |
複数のタイプのユーザにアクセス権を設定できます。以下の表には、アクセス権を設定できるユーザのタイプが示されています。
ユーザのカテゴリ |
説明 |
---|---|
所有者 |
ファイルやフォルダを作成したユーザ |
グループ |
所有者が属するグループ |
その他のユーザー |
所有者が属するグループ外のユーザ全員 |
ファイルやフォルダのアクセス権を変更するには、以下の手順を実行します。
アクセス権を変更するファイルまたはフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。
「アクセス権」タブをクリックします。「アクセス権」タブセクションで、ドロップダウンリストとチェックボックスを使用して、ファイルまたはフォルダのアクセス権を変更します。次の表に、「アクセス権」タブセクションのダイアログ要素を示します。
要素 |
説明 |
---|---|
「File owner」 |
ファイルやフォルダの所有者を変更するには、その所有者をドロップダウンリストから選択する |
「File group」 |
ファイルやフォルダが所属するグループを変更するには、そのグループをドロップダウンリストから選択する |
「所有者」 |
ファイルやフォルダの所有者に適用するアクセス権を選択する |
「グループ」 |
ファイルやフォルダの所有者が属するグループに適用するアクセス権を選択する |
「Others」 |
所有者が属するグループ外のユーザー全員に適用するアクセス権を選択する |
「Text view」 |
「Read」、「Write」、「Execute」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する |
「Number view」 |
「Read」、「Write」、「Execute」オプションから選択したアクセス権をテキスト形式で表示する |
「Last changed」 |
ファイルまたはフォルダが最後に変更された日時を表示する |
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
ファイルやフォルダへノートを追加できます。以下の方法で、ファイルやフォルダへノートを追加します。
「プロパティ」ダイアログから
サイド区画の「Notes」から
ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するファイルやフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。
「Notes」タブをクリックし、「Notes」タブセクションでノートを入力します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがファイルやフォルダに追加されます。
ノートを削除するには、「Notes」タブセクションからノートテキストを削除します。
ファイルやフォルダにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するファイルやフォルダを表示区画で開きます。
サイド区画の上部分にあるドロップダウンリストから「Notes」を選択します。サイド区画を表示するには、「表示」-> 「サイド区画」を選択します。
サイド区画にノートを入力します。ノートエンブレムが表示区画のファイルまたはフォルダに追加され、ノートアイコンがサイド区画に追加されます。このアイコンをクリックすると、ノートを表示できます。
ノートを削除するには、サイド区画の「Notes」からノートテキストを削除します。
以下の項目は、ごみ箱に移動できます。
ファイル
フォルダ
デスクトップオブジェクト
ごみ箱内のファイルを元に戻したい場合は、ごみ箱の内容を表示して、ごみ箱からファイルを取り出すことができます。ごみ箱を空にすると、ごみ箱の内容は永久に失われます。
ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。
ファイルマネージャウィンドウから
「移動」-> 「ごみ箱」を選択します。ごみ箱の内容がウィンドウに表示されます。
デスクトップ
デスクトップのごみ箱オブジェクトをダブルクリックします。
ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。
ファイルマネージャウィンドウから
「ファイル」-> 「ごみ箱を空にする」を選択します。
デスクトップ
ごみ箱オブジェクトを右クリックして、「ごみ箱を空にする」を選択する
ファイルマネージャを使用すると、ファイルおよびフォルダの概観を何通りかに変更できます。説明は、次の節を参照してください。
項目にエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。
エンブレムを追加する項目を選択します。
項目を右クリックして、「プロパティ」を選択します。 「プロパティ」ダイアログが表示されます。
「エンブレム」タブをクリックして、「エンブレム」タブセクションを表示します。
項目に追加するエンブレムを選択します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
エンブレムを新たに追加するには、次の手順を実行します。
「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。
「エンブレム」ボタンをクリックし、「Add a New Emblem」ボタンをクリックします。「Create a New Emblem」ダイアログが表示されます。
エンブレムの名前を「Keyword」テキストボックスに入力します。
「画像」ボタンをクリックします。ダイアログが表示されます。ダイアログからエンブレムを選択します。別のディレクトリにあるエンブレムを選択するには、「参照」をクリックします。 エンブレムを選択したら、「了解」をクリックします。
「Create a New Emblem」ダイアログで「了解」をクリックします。
個々のファイルまたはフォルダを表すアイコンを変更するには、次の手順を実行します。
変更するファイルまたはフォルダを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。
「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。「アイコンを選択」ダイアログが表示されます。
「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
カスタムアイコンから File Associations
設定ツールで指定した初期値のアイコンに戻すには、アイコンを右クリックして、「Remove Custom Icon 」を選択します。または、「設定」ダイアログの「カスタムアイコンを削除」ボタンをクリックします。
ファイルタイプを表すアイコンを変更するには、File Associations
設定ツールを使用します。
ビュー内の項目のサイズは変更することができます。ビューでファイルまたはフォルダを表示している場合には、そのサイズを変更できます。ビュー内の項目のサイズは、次の方法で変更できます。
ビュー内の項目を拡大するには、「表示」-> 「拡大」を選択する
ビュー内の項目を縮小するには、「表示」-> 「縮小」を選択する
ビュー内の項目を通常のサイズに戻すには、「表示」-> 「通常のサイズ」を選択する
ロケーションバーにある拡大 / 縮小ボタンを使用して、ビュー内の項目のサイズを変更することもできます。表 7–6 は、拡大 / 縮小ボタンの使用方法を説明します。
表 7–6 拡大 / 縮小ボタン
ボタン |
ボタン名 |
説明 |
---|---|---|
縮小ボタン |
ビュー内の項目のサイズを縮小する |
|
通常のサイズボタン |
ビュー内の項目のサイズを通常のサイズに戻す |
|
拡大ボタン |
ビュー内の項目のサイズを拡大する |
ファイルマネージャは、特定のフォルダ内の項目のサイズを記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は変更したサイズで表示されます。つまり、フォルダの項目のサイズを変更した場合、そのフォルダは、指定したサイズで項目を表示するようにカスタマイズされます。項目のサイズを、設定で指定したデフォルトのサイズに戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。
ファイルマネージャでは、ファイルの内容を表示する方法がいくつかあります。ファイルマネージャには、ビューアコンポーネントがあり、特定のファイル形式を表示区画に表示できます。たとえば、Web ページビューアを使用して、表示区画に HTML ファイルを表示できます。また、テキストビューアを使用して、表示区画にプレーンテキストファイルを表示できます。
さらに、ファイルマネージャでは、適当なアプリケーションでファイルを開くことも可能です。詳細については、ファイルを開くを参照してください。
ファイルマネージャには、フォルダの内容を異なる方法で表示できるビューがあります。たとえば、フォルダの内容は次の表示形式で表示できます。
アイコン表示
フォルダ内の項目をアイコン形式で表示する図 7–1 に、アイコン表示のフォルダを示します。
リスト表示
フォルダ内の項目をリスト形式で表示する図 7–3 に、リスト表示のフォルダを示します。
オーディオ表示
フォルダ内のオーディオ項目のみを表示し、オーディオファイルの再生に使う機能を示します。図 7–3 に、オーディオ表示のフォルダを示します。
「表示」メニューを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選択できます。また、「表示方法」ドロップダウンリストを使用して、ファイルまたはフォルダの表示方法を選ぶこともできます。フォルダを表示するときに、フォルダ内で項目をどのように整理または並べ替えるかを指定できます。表示区画内の項目のサイズは変更できます。以降の節では、アイコン表示、リスト表示、およびファイルの表示の操作方法について説明します。
ファイルまたはフォルダの内容を表示するビューのタイプは、「表示」メニューから選択します。
または、「表示」-> 「表示方法」からビューを選択することもできます。使用するビューを「他の表示方法で開く」ダイアログから選択して、「選択」ボタンをクリックします。
ビューのタイプは、「表示方法」ドロップダウンリストから選ぶこともできます。「表示方法」ドロップダウンリストは、ロケーションバーの右側にあります。
異なるフォルダは、異なるビューに表示できます。ファイルマネージャは、ユーザーが選択した特定のフォルダの表示方法を記憶しています。次にフォルダを表示するときも、フォルダは同じ表示方法で表示されます。フォルダのビューを、設定で指定したデフォルトのビューに戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。
フォルダの内容をアイコン表示で表示する場合、フォルダ内の項目をどのように整理するかを指定できます。アイコン表示で項目をどのように整理するかは、「表示」-> 「項目の位置を設定」を選択して指定できます。「項目の位置を設定」サブメニューには次のセクションがあります。
上のセクションには、ファイルを手動で整理できるオプションが含まれる
中央セクションには、ファイルを自動的に並べ替えるオプションが含まれる
下のセクションには、ファイルの整理方法を変更できるオプションが含まれる
適切なオプションをサブメニューから選んでください。次の表に、オプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「手動」 |
項目を手動で整理する。項目を手動で整理するには、表示区画内で項目を希望する場所までドラッグする |
「名前」 |
名前のアルファベット順に項目を並べ替える。項目の順序に、大文字と小文字の区別はない。ファイルマネージャが隠しファイルを表示する設定の場合は、隠しファイルは最後に表示される |
「サイズ」 |
サイズの大きな順に項目を並べ替える。項目をサイズで並べ替える場合、フォルダはフォルダ内の項目の数によって並べ替えられる。フォルダの並べ替えは、フォルダ内の項目の合計サイズではない |
「種類別」 |
オブジェクトの種類によって、アルファベット順に項目を並べ替える。項目は、 |
「更新日時」 |
項目を最後に更新した日付によって並べ替える。最も日付の新しい項目が先頭になる |
「エンブレム」 |
項目に追加されているエンブレムによって並べ替える。エンブレムの名前のアルファベット順に項目が並べ替えられる。エンブレムが追加されていない項目は最後に表示される |
「コンパクトなレイアウト」 |
項目が互いに接近するように整理する |
「逆順」 |
項目を並べ替えるオプションの、並べ替えの順序を逆にする。たとえば、項目を名前で並べ替える場合、「逆順」オプションを選択すると、逆のアルファベット順に項目を並べ替える |
ファイルマネージャは、特定のフォルダの項目配置を記憶しています。次回、そのフォルダを表示したとき、その項目は指定した方法で整理されます。つまり、フォルダ内の項目の整理方法を指定した場合、そのフォルダは、指定した方法で項目を表示するようにカスタマイズされます。フォルダの整理方法を、設定で指定されているデフォルトの整理方法に戻すには、「表示」-> 「デフォルトの表示方法」を選択します。
アイコン表示では、表示されている項目を表すアイコンのサイズを変更できます。アイコン表示で項目のサイズを変更するには、次の手順を実行します。
サイズ変更する項目を右クリックして、「アイコンを伸縮」を選択します。項目のまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。
ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。
アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。
デスクトップのオブジェクトのサイズも変更できます。
ビューの動作は、次の方法で変更できます。
特定のファイルまたはフォルダのデフォルトのビューとして指定する
ファイルタイプまたはすべてのフォルダのデフォルトのビューとして指定する
特定のファイルまたはフォルダの「表示方法」サブメニュー内の項目として指定する
特定のファイルタイプすべて、またはすべてのフォルダの「表示方法」サブメニュー内の項目として指定する
ビューが特定のファイルまたはフォルダの「表示方法」サブメニュー内の項目に含まれないように指定する
ビューの動作を変更するには、次の手順を実行します。
「表示」-> 「表示方法」を選択します。「他の表示方法で開く」ダイアログが表示されます。
変更するビューをダイアログ内の表から選択します。
「修正」ボタンをクリックします。「修正」ダイアログが表示されます。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「item-name アイテムのメニューに含まれます」 |
ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューに含める |
「item-name アイテムのデフォルトとして使用します」 |
ビューをこの種の項目のデフォルトとして使用する |
「item-name のメニューにのみ含まれます」 |
ビューをこの項目のみの「表示方法」サブメニューに含める |
「item-name のデフォルトとしてのみ使用します」 |
ビューをこの項目のみのデフォルトとして使用する |
「item-name アイテムのメニューに含まれません」 |
ビューをこの種の項目の「表示方法」サブメニューから除外する |
「OK」をクリックし、「取消し」をクリックして「他の表示方法で開く」ダイアログを閉じます。
File Associations
設定ツールの「ファイルタイプを編集」 ダイアログでもファイルタイプに関連付けたアクションを修正できます。「Edit file type」ダイアログを開くには、「Go There」ボタンをクリックします。
ユーザがファイルを開くと、ファイルマネージャはそのファイルタイプのデフォルトのアクションを実行します。File Associations
設定ツールには、ファイルタイプ、関連ファイル拡張子、デフォルトのアクションの表が含まれています。この表で、ファイルマネージャのファイルをダブルクリックしたときの動作が決まります。
ファイルマネージャを使用して、特定のファイルおよびファイルタイプに関連付けられているアクションを変更することもできます。
File Associations
設定ツールでは、以下の作業を実行できます。
ファイルタイプのデフォルトのアクションを指定。ファイルタイプのデフォルトアクションは、ファイルマネージャでも変更できます。
ファイルタイプを 1 つまたは複数のアプリケーションと関連付ける。デフォルトのアクションでは、そのファイルタイプと関連付けられるアプリケーションでファイルを開くように指定されている
ファイルタイプを 1 つまたは複数のビューアと関連付ける。デフォルトのアクションでは、そのファイルタイプと関連付けられるビューアでファイルを開くように指定されている
ファイルの拡張子を MIME タイプに関連付ける。MIME タイプは、ファイル形式を指定するため、インターネットブラウザおよび電子メールアプリケーションがそのファイルを読み取ることができる
ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更できます。次の変更が可能です。
特定のファイルのデフォルトのアクションであることを指定する
特定のファイルタイプのデフォルトのアクションであることを指定する
特定のファイルの「他のもので開く」サブメニュー内の項目であることを指定する
特定のファイルタイプの「他のもので開く」サブメニュー内の項目であることを指定する
特定のファイルタイプの「他のもので開く」サブメニュー内の項目に含まれないことを指定する
ファイルまたはファイルタイプと関連付けられるアクションを変更するには、次の手順を実行します。
表示区画で、アクションを変更するファイルを選択します。ファイルタイプに関連付けられるアクションを変更する場合は、そのタイプのファイルを選択します。
「ファイル」-> 「他のもので開く」を選択します。次のいずれかの手順を実行します。
「アプリケーション」を選択。「アプリケーションで開く」ダイアログが表示されます。
「ビューア」を選択。「他の表示方法で開く」ダイアログが表示されます。
ダイアログ内の表から、動作を変更するアプリケーションまたはビューアを選択します。
「修正」ボタンをクリックします。「修正」ダイアログが表示されます。次の表で、「修正」ダイアログのオプションを説明します。
オプション |
説明 |
---|---|
「filetype アイテムのメニューに含まれます」 |
このファイルタイプの「他のもので開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含める |
「filetypeアイテムのデフォルトとしてのみ使用します」 |
このファイルタイプのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用する |
「filename のメニューにのみ含まれます」 |
このファイルの「他のもので開く」サブメニューにアプリケーションまたはビューアを含め、このタイプの別のファイルのサブメニューには含めない |
「filename のデフォルトとしてのみ使用します」 |
このファイルのデフォルトのアクションとしてアプリケーションまたはビューアを使用し、このタイプの別のファイルには使用しない |
「filetype アイテムのメニューに含まれません」 |
このファイルタイプの「他のもので開く」サブメニューからアプリケーションまたはビューアを除外する |
「OK」をクリックし、「取消し」をクリックしてダイアログを閉じます。
File Associations
設定ツールの「ファイルタイプを編集」 ダイアログでもファイルタイプに関連付けたアクションを修正できます。「Edit file type」ダイアログを開くには、「Go There」ボタンをクリックします。
ファイルマネージャは、要件や設定に合わせてカスタマイズできます。 この節では、ファイルマネージャのカスタマイズ方法について説明します。
ファイルマネージャの設定には、「Folder Options」ダイアログを表示します。「Folder Options」ダイアログを表示するには、「編集」、「設定」の順に選択します。
設定は、次のカテゴリで設定できます。
ビューのデフォルト設定
ファイル、フォルダ、実行テキストファイル、ごみ箱の動作
アイコン見出しに表示される情報
ファイルマネージャのパフォーマンスを向上させるプレビューオプション
デフォルト表示形式を指定して、ソートオプションと表示オプションを選択できます。アイコン表示とリスト表示のデフォルト設定も指定できます。デフォルトの表示形式を指定するには、「編集」、「設定」の順に選択します。 「Views」タブをクリックして、「Views」タブセクションを表示します。
表 7–7 に、変更可能な表示設定を示します。
表 7–7 表示の設定
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「新しいフォルダの表示方法」 |
フォルダのデフォルトの表示を選択。フォルダを開いたときに、指定した表示にそのフォルダが表示される |
「アイテムを整列」 |
この表示に表示されるフォルダ内の項目を並べ替える特性を選択 |
「フォルダをファイルより前に並べる」 |
フォルダをソートすると、フォルダがファイルの前にリスト表示される |
「逆に並べ替え」 |
この表示での項目の並べ替えを逆順にする。このオプションを選択すると、「アイテムを整列」ドロップダウンリストで指定した特性の順序が逆になる。たとえば、「By Name」を選択している場合、項目はアルファベットの Z からソートされる |
「Show hidden and backup files」 |
隠しファイルとバックアップファイルを表示区画に表示する。隠しファイル名はピリオド (.) で始まる。 バックアップファイル名はチルド (~) で終わる |
「拡大レベルをデフォルトに戻す」 |
アイコン表示とリスト表示。この表示に表示されるフォルダのデフォルトの拡大レベルを選択。拡大レベルは、ビュー内の項目のサイズを指定する |
「コンパクトレイアウトを使用」 |
フォルダ内の項目が互いに接近するようにアイコン表示の項目が整理される |
「アイコンに表示する優先テキスト」: |
アイコン見出しをアイコンの下ではなく、横に表示する |
「Use manual layout」 |
アイコン表示の項目を手動で整理する |
「Show only folders」 |
サイド区画の「ツリー」にフォルダのみを表示する |
ファイルとフォルダの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「動作」タブをクリックして、「動作」タブセクションを表示します。
表 7–8 に、変更可能なファイルとフォルダの設定を示します。
表 7–8 ファイルとフォルダの動作設定
アイコン見出しは、アイコン表示でファイルやフォルダの名前を表示します。アイコン見出しには、ファイルやフォルダの情報が他に 3 つ含まれています。追加情報は、ファイル名の後に表示されます。通常は 1 項目しか表示されていませんが、アイコンを拡大表示すると他の情報も表示されます。どの追加情報をアイコン見出しに表示するかは、変更できます。
アイコン見出しの環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「Icon Caption」タブをクリックして、「Icon Caption」タブセクションを表示します。
3 つのドロップダウンリストからアイコン見出しに表示する項目を選択します。まず最初の項目を最初のドロップダウンリストから選択し、次の項目を次のドロップダウンリストから選択するというように実行します。以下の表には、選択可能な項目が示されています。
インフォメーション |
説明 |
---|---|
「Size」 |
項目のサイズを表示 |
「タイプ」 |
|
「Date modified」 |
項目の最終変更日を表示 |
「Date accessed」 |
項目の最終アクセス日を表示 |
「所有者」 |
項目の所有者を表示 |
「グループ」 |
項目が属しているグループを表示 |
「Permissions」 | |
「Octal permissions」 | |
「MIME タイプ」 |
項目の MIME タイプを表示 |
「None」 |
項目の情報を表示しない |
ファイルマネージャには、ファイルのプレビュー機能がいくつかあります。プレビュー機能は、ファイルマネージャの要求速度に影響する場合があります。ファイルマネージの速度を改善するために、この機能の動作を変更できます。各プレビューの設定に対して、以下の表に示すオプションのいずれか 1 つを選択できます。
オプション |
説明 |
---|---|
「常に表示する」 |
ローカルファイルと、別のファイルシステム上のファイルの両方に対して、動作を実行する |
「ローカルファイルのみ」 |
ローカルファイルに対してのみ動作を実行する |
「表示しない」 |
動作を実行しない |
プレビュー環境を設定するには、「編集」-> 「設定」を選択します。「プレビュー」タブダイアログをクリックして、「プレビュー」タブセクションを表示します。
表 7–9に、変更可能なプレビュー設定を示します。
表 7–9 プレビューの設定
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「アイコンにテキストを表示」 |
ファイルを表すアイコンのテキストファイルの内容をいつプレビューするかを指定する |
「サムネイルの表示」 |
画像ファイルのサムネイルをいつ表示するかを指定する。ファイルマネージャは、各フォルダのサムネイルファイルを、そのフォルダの 1 レベル下にある.thumbnails ディレクトリに格納する |
「ファイルの最大サイズ」 |
ファイルマネージャがサムネイルを作成するファイルの最大サイズを指定する |
「サウンドファイルをプレビュー」 |
サウンドファイルをいつプレビューするかを指定する |
「Count number of items」 |
フォルダ内の項目の数をいつ示すかを指定する |
ファイルマネージャには、以下の画面コンポーネントの概観と雰囲気を変更するために使用できる背景が含まれています。
デスクトップ
サイド区画
表示区画
パネル
画面コンポーネントの背景を変更するには、次の手順を実行します。
「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「背景とエンブレム」ダイアログが表示されます。
背景に使用できるパターンのリストを表示するには、「パターン」ボタンをクリックします。背景に使用できる色のリストを表示するには、「色」ボタンをクリックします。
背景をパターンに変更するには、そのパターンを画面コンポーネントにドラッグします。背景を色に変更するには、その色を画面コンポーネントにドラッグします。
「閉じる」をクリックして、ダイアログを閉じます。
表示区画やサイド区画の背景をデフォルトの背景に戻すには、区画の背景を右クリックし、「Use Default Background」を選択します。
特定のフォルダのサイド区画または表示区画の背景を変更した場合、ファイルマネージャは指定した背景を記憶します。次回、そのフォルダを表示したとき、指定した背景が表示されます。つまり、フォルダの背景を変更した場合、そのフォルダが指定の背景を表示するようにカスタマイズされます。
画面コンポーネントで使用できるパターンに、パターンを追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「パターン」ボタンをクリックし、「新しいパターンを追加」ボタンをクリックします。ダイアログが表示されます。ダイアログを使用して、新しいパターンを見つけます。「OK」をクリックして、新しいパターンを「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。
画面コンポーネントで使用できる色に、色を追加するには、「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「色」ボタンをクリックし、「新しい色を追加」ボタンをクリックします。「色の選択」ダイアログが表示されます。色ガイドまたはスライダを使用して色を選びます。「OK」をクリックして、新しい色を「背景とエンブレム」ダイアログに追加します。
ファイルマネージャウィンドウのコンポーネントを以下のように表示したり、非表示にしたりできます。
サイド区画を非表示にするには、「表示」-> 「サイド区画」を選択する。サイド区画を再び表示するには、「表示」-> 「サイド区画」をもう一度選択する
ツールバーを非表示にするには、「表示」-> 「ツールバー」を選択する。ツールバーを再び表示するには、「表示」-> 「ツールバー」をもう一度選択する
ロケーションバーを非表示にするには、「表示」-> 「ロケーションバー」を選択する。ロケーションバーを再び表示するには、「表示」-> 「ロケーションバー」をもう一度選択する
ステータスバーを非表示にするには、「表示」-> 「ステータスバー」を選択する。ステータスバーを再び表示するには、「表示」-> 「ステータスバー」をもう一度選択する
サイド区画からタブを取り除くには、サイド区画を右クリックする。取り除くタブをポップアップメニューから選択する。タブをサイド区画に再び追加するには、そのタブをポップアップメニューから選択する
ファイルマネージャは、以下の特徴を持つリムーバブルメディアをすべてサポートしています。
/etc/fstab ファイルにエントリがあるリムーバブルメディア/etc/fstab ファイルは、コンピュータが使用するファイルシステムを記述します。
user オプションは、/etc/fstab ファイルのリムーバブルメディア用エントリで指定されます。
メディアをマウントすることにより、そのメディアのファイルシステムにアクセス可能になる。メディアをマウントすると、そのメディアのファイルシステムは、ファイルシステムのサブディレクトリとして接続されます。
メディアをマウントするには、適切なデバイスにメディアを挿入します。メディアを表すオブジェクトがデスクトップに追加されます。なお、オブジェクトは、お使いのシステムが、メディアの検出時に自動的にデバイスをマウントするように設定されている場合にのみ追加されます。
デバイスを自動的にマウントする設定になっていない場合、手動でデバイスをマウントする必要があります。デスクトップを右クリックし、「ディスク」->「device-name」を選択します。たとえば、フロッピーディスクをマウントする場合は、「ディスク」->「フロッピー」を選択します。メディアを表すオブジェクトがデスクトップに追加されます。
リムーバブルメディアオブジェクトの名前は変更できません。
メディアの内容は、次の方法を使用して表示できます。
デスクトップ上のメディアを表すオブジェクトをダブルクリックする
デスクトップ上のメディアを表すオブジェクトを右クリックして、「開く」を選択する
ファイルマネージャウィンドウは、メディアの内容を表示します。ディスプレイを再読み込みするには、「再読み込み」ボタンをクリックします。
リムーバブルメディアのプロパティを表示するには、デスクトップ上のメディアを表すオブジェクトを右クリックして、「プロパティ」を選択します。メディアのプロパティを表示するダイアログが開きます。
プロパティのダイアログを閉じるには、「閉じる」をクリックします。
メディアをフォーマットすることにより、特定のファイルシステムで使用できるようになります。ファイルマネージャでフロッピーディスクをフォーマットできます。
メディアをフォーマットすると、そのメディア上の既存の情報は上書きされます。
フロッピーディスクのフォーマットを作成するには、次の手順を実行します。
フロッピーディスクドライブにフロッピーディスクを挿入します。フロッピーディスクをマウントします。メディアのマウント方法については、メディアをマウントするを参照してください。
デスクトップ上のディスクを表すオブジェクトを右クリックして、「フォーマット」を選択します。「Floppy formatter」ダイアログが表示されます。
「Floppy formatter」ダイアログでフォーマットオプションを選択します。 次の表では、ダイアログの要素について説明します。
「フォーマット」をクリックして、ディスクをフォーマットします。
メディアを取り出すには、デスクトップ上のメディアオブジェクトを右クリックして、「取り出し」を選択します。メディアのドライブが電動ドライブの場合は、メディアはドライブから取り出されます。メディアのドライブが電動でない場合は、メディアのデスクトップオブジェクトが消えてから、手動でメディアを取り出します。
メディアがマウントされている場合、メディアを電動ドライブから取り出すことはできません。メディアを取り出す前に、マウント解除する必要があります。ドライブからフロッピーディスクを取り出すには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウ、端末
ウィンドウ、このフロッピーディスクにアクセスするその他のウィンドウをすべて閉じます。
デスクトップ上のディスクを表すオブジェクトを右クリックして、「編集」を選択します。ディスクのデスクトップオブジェクトが非表示になります。
フロッピーディスクをドライブから取り出します。
マウント解除する前にフロッピーディスクをドライブから取り出すと、フロッピーディスク上のデータが失われる可能性があります。
ファイルマネージャには、CD に書き込むファイルやフォルダをコピーする特別なロケーションがあります。このロケーションの内容は、CD に簡単に書き込むことができます。
CD の書き込みを行うには、次の手順を実行します。
「Go」、「CD Creator」の順に選択します。 ファイルマネージャが burn:/// という特別なロケーションを開きます。ここからデータを CD に書き込むことができます。
CD に書き込むファイルやフォルダを burn:/// にコピーします。
書き込み可能な CD をお使いのシステムの CD 書き込みデバイスに挿入します。
「ファイル」、「Write to CD」の順に選択します。 「Write files to a CD recorder」ダイアログが表示されます。
「Write files to a CD recorder」ダイアログで、以下のように CD への書き込み方法を指定します。
ダイアログ要素 |
説明 |
---|---|
「Target to write to」 |
ドロップダウンリストから CD を書き込むデバイスを選択する。ファイルやフォルダの CD イメージファイルを作成するには、「ファイルイメージ」オプションを選択する |
「Write speed」 |
ドロップダウンリストから CD を書き込む速度を選択する |
「CD name」 |
テキストボックスに CD の名前を入力する |
「Erase CD」 |
CD の内容を削除する |
「Eject CD when done」 |
CD の書き込みが終わると、CD をドライブから取り出す |
「Reuse these files for another CD」 |
ファイルやフォルダを他の CD に書き込まない。 このオプションを選択すると、CD の書き込み後、ファイルやフォルダは burn:/// から削除されなくなる。 |
「Write files to CD」ボタンをクリックします。
「ファイルイメージ」オプションを「Target to write to」ドロップダウンリストから選択すると、「Choose a filename for the cdrom image」ダイアログが表示されます。このダイアログで、CD イメージファイルを保存する場所を指定します。CD イメージファイルのデフォルト拡張子は、.iso です。
「Writing CD」ダイアログが表示されます。CD への書き込みまたは CD イメージファイルの作成が行われると、プロセスが完了したことを示すメッセージがダイアログに表示されます。
CD イメージファイルを作成した場合は、このファイルを CD に書き込むことができます。 CD イメージファイルを CD に書き込むには、CD イメージファイルを右クリックし、ポップアップメニューから「Write to CD」を選択します。
「Reuse these files for another CD」オプションを選択していない場合は、ファイルやフォルダは burn:/// から削除されます。
ファイルマネージャには、スクリプトを保存できる特別なフォルダがあります。このフォルダに実行可能ファイルを追加すると、そのファイルは「スクリプト」サブメニューに追加されます。スクリプトを実行するには、「ファイル」-> 「スクリプト」を選択して、サブメニューから実行するスクリプトを選びます。
特定のファイルに対してスクリプトを実行するには、表示区画でそのファイルを選択します。「ファイル」-> 「スクリプト」を選択し、ファイルに対して実行するスクリプトをサブメニューから選びます。スクリプトは、複数のファイルに対して実行することもできます。
スクリプトフォルダの内容を表示するには、「ファイル」-> 「スクリプト」-> 「スクリプトフォルダを開く」を選択します。
Nautilus
ファイルマネージャは、デスクトップを管理します。この章は、Nautilus
デスクトップの使用方法について説明します。
デスクトップは、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップは、ユーザーインターフェイスのアクティブコンポーネントです。デスクトップから、次の作業を実行できます。
アプリケーションを起動し、ファイルおよびフォルダを開く
デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。たとえば、デスクトップにアプリケーションランチャーを追加できます。頻繁に使用するファイルにシンボリックリンクを作成し、このリンクをデスクトップに追加できます。ファイルおよびフォルダをデスクトップに格納することもできます。
「デスクトップ」メニューを開く
デスクトップで右クリックし、「デスクトップ」メニューを開きます。「デスクトップ」メニューを使用して、デスクトップ上で操作を実行できます。
ごみ箱の使用
オブジェクトをごみ箱に移動したり、ごみ箱を空にしたりできます。
デスクトップのカスタマイズ
デスクトップのパターンまたは色をカスタマイズできます。
デスクトップオブジェクトは、デスクトップ上のアイコンで、ファイル、フォルダ、およびアプリケーションを開くときに使用します。デフォルトでは、デスクトップに 3 つのオブジェクトがあります。デスクトップにオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、アプリケーション、および URI にアクセスしやすくなります。たとえば、デスクトップにランチャーを追加して、頻繁に使用する特定のアプリケーションを開くことができます。
表 8–1 で、デスクトップに追加できるオブジェクトのタイプを説明します。
表 8–1 デスクトップオブジェクトのタイプ
以降の節では、デスクトップでのオブジェクトの操作方法について説明します。
デスクトップ上のオブジェクトを選択するには、そのオブジェクトをクリックします。複数のオブジェクトを選択する場合は、Ctrl キーを押したままで、選択するオブジェクトをクリックします。
デスクトップで範囲を選択することで、その範囲内のすべてのオブジェクトを選択することもできます。デスクトップ上でクリックしたまま、選択するオブジェクトが含まれる領域をドラッグします。クリックしたままでドラッグすると、選択する領域に長方形が表示されます。
複数の範囲を選択するには、Ctrl キーを押したままで、選択する範囲でドラッグします。
デスクトップオブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。または、オブジェクトを右クリックして、「開く」を選択します。オブジェクトを開くと、そのオブジェクトのデフォルトのアクションが実行されます。たとえば、オブジェクトがテキストファイルの場合、そのテキストファイルはファイルマネージャウィンドウで開かれます。ファイルタイプ別のデフォルトのアクションは、 File Associations
設定ツールで指定されます。
オブジェクトのデフォルトのアクション以外のアクションを実行するには、オブジェクトを右クリックして、「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。
「他のもので開く」サブメニュー内の項目は、File Associations
設定ツールの次の部分の内容と一致します。
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト
ファイルマネージャウィンドウで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。
デスクトップランチャーは、アプリケーションを起動したり、特定のファイル、フォルダ、FTP サイト、または URI にリンクすることができます。
デスクトップにランチャーを追加するには、次の手順を実行します。
デスクトップで右クリックして、「新規ランチャー」を選択します。「ランチャーの作成」ダイアログが表示されます。
ランチャーのプロパティを「ランチャーの作成」ダイアログに入力する方法については、「パネルの操作」を参照してください。ランチャー用に入力したコマンドは、デスクトップオブジェクトを使用したときに実行されるコマンドになります。
デスクトップにシンボリックリンクを作成して、次の操作を実行できます。
特定のアプリケーションで特定のファイルを開く
ファイルマネージャウィンドウで特定のフォルダを開く
バイナリファイルまたはスクリプトを実行する
デスクトップでシンボリックリンクを作成するには、次の手順を実行します。
シンボリックリンクを作成するファイルまたはフォルダをファイルマネージャウィンドウに表示します。
そのファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成します。ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。シンボリックリンクは、デフォルトの矢印エンブレム (すべてのシンボリックリンクに表示) によって識別できます。次の図に、ファイルのシンボリックリンクを示します。
デスクトップにシンボリックリンクをドラッグします。オブジェクトのアイコンがデスクトップに移動します。
以降の節では、デスクトップにファイルオブジェクトおよびフォルダオブジェクトを追加する方法について説明します。
ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップへ移動できます。 ファイルまたはフォルダをデスクトップに移動するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
表示区画で、移動するファイルまたはフォルダを表示します。
ファイルまたはフォルダをデスクトップへドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンがデスクトップに移動します。ファイルまたはフォルダは、デスクトップディレクトリに移動します。
別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。任意のデスクトップオブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。
ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップへコピーできます。 ファイルまたはフォルダをデスクトップに複写するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
表示区画で、移動するファイルまたはフォルダを表示します。
Ctrl キーを押したままで、ファイルまたはフォルダをデスクトップにドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンが、デスクトップに追加されます。ファイルまたはフォルダは、デスクトップディレクトリにコピーされます。
別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。任意のデスクトップオブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。
フォルダオブジェクトを作成するには、デスクトップで右クリックして、「デスクトップ」メニューを開きます。「新規フォルダ」を選択します。 「未タイトル」のフォルダがデスクトップに追加されます。新しいフォルダの名前を入力して、Return キーを押します。フォルダが、新しい名前で表示されます。新しいフォルダは、デスクトップディレクトリに作成されます。
デスクトップオブジェクトの名前を変更するには、オブジェクトを右クリックし、「名前の変更」を選択します。 デスクトップオブジェクトの名前が強調表示されます。オブジェクトの新しい名前を入力し、Return キーを押します。
オブジェクトをデスクトップから取り除くには、そのオブジェクトを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。または、オブジェクトをごみ箱にドラッグします。
ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。
デスクトップからオブジェクトを削除すると、そのオブジェクトはごみ箱に移動せず、ただちにデスクトップから削除されます。「削除」メニュー項目は、Nautilus
「File Management Preferences」ダイアログで「ごみ箱を経由しない削除コマンドを含める」オプションを選択した場合にのみ利用可能です。
オブジェクトをデスクトップから削除するには、そのオブジェクトを右クリックして、「削除」を選択します。
ホームとごみ箱デスクトップオブジェクトは、削除できません。
デスクトップオブジェクトのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。
プロパティを表示するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。
「プロパティ」ダイアログで、デスクトップオブジェクトのプロパティを表示します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップオブジェクトのパーミッションを変更するには、次の手順を実行します。
パーミッションを変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。
「Permissions」タブをクリックして、「Permissions」タブセクションを表示します。
「Permissions」タブセクションのドロップダウンリストとチェックボックスで、ファイルまたはフォルダのパーミッションを変更します。「Permissions 」タブセクションのダイアログ要素の詳細は、「Nautilus File Manager」を参照してください。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップオブジェクトにエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。
エンブレムを追加するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。
「エンブレム」タブをクリックして、「エンブレム」タブセクションを表示します。
項目に追加するエンブレムを選択します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップオブジェクトにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するオブジェクトを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。「プロパティ」ダイアログが表示されます。
「Notes」タブをクリックし、「Notes」タブセクションでノートを入力します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがデスクトップオブジェクトに追加されます。
ノートを削除するには、「Notes」タブセクションからノートテキストを削除します。
デスクトップオブジェクトのアイコンを変更するには、次の手順を実行します。
パーミッションを変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。「プロパティ」 ダイアログが表示されます。
「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。「アイコンを選択」ダイアログが表示されます。
「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
カスタムアイコンから ファイルタイプとプログラム
設定ツールで指定したデフォルトのアイコンに戻すには、アイコンを右クリックして、「カスタムアイコンを削除」を選択します。または、「設定」ダイアログの「カスタムアイコンを削除」ボタンをクリックします。
デスクトップオブジェクトを表すアイコンのサイズを変更できます。デスクトップ上のアイコンのサイズを変更するには、次の手順を実行します。
サイズを変更するアイコンのデスクトップオブジェクトを右クリックし、「Stretch Icon」を選択します。アイコンのまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。
ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。
アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。
以下の項目は、ごみ箱に移動できます。
ファイル
フォルダ
デスクトップオブジェクト
ごみ箱からファイルを取り出す場合は、ごみ箱の内容を表示して、ファイルをごみ箱から移動できます。ごみ箱を空にした場合は、ごみ箱内の項目は永久に削除されます。
ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。
デスクトップ
デスクトップのごみ箱オブジェクトをダブルクリックします。ごみ箱の内容が Nautilus
ウィンドウに表示されます。
ファイルマネージャウィンドウから
「移動」-> 「ごみ箱」を選択します。ごみ箱の内容がウィンドウに表示されます。
ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。
デスクトップ
ごみ箱オブジェクトを右クリックして、「ごみ箱を空にする」を選択する
ファイルマネージャウィンドウから
「ファイル」-> 「ごみ箱を空にする」を選択します。
「デスクトップ」メニューを開くには、デスクトップ上の空いているスペースで右クリックします。「デスクトップ」メニューを使用して、デスクトップ上で操作を実行できます。
表 8–2 に、「デスクトップ」メニューの項目を示します。
表 8–2 「デスクトップ」メニューの項目
メニュー項目 |
機能 |
---|---|
「新規ウィンドウ」 |
ホームの位置を表示する新しいファイルマネージャウィンドウを開く |
「新規フォルダ」 |
デスクトップの上に新しいフォルダオブジェクトを作成する。フォルダは、デスクトップディレクトリに作成される |
「新規端末」 |
|
「新規ランチャー」 |
デスクトップにランチャーを作成する。詳細については、デスクトップにランチャーを追加するを参照 |
「スクリプト」 |
実行できるスクリプトのサブメニューを開く |
「名前順に整理」 |
デスクトップ上のオブジェクトを、名前のアルファベット順に整理する |
「Keep Aligned」 |
デスクトップ上のオブジェクトの左端を互いに揃える |
「ファイルの切り取り」 |
フォルダまたはデスクトップから、選択した 1 つまたは複数のファイルを削除し、そのファイルをバッファに入れる |
「ファイルのコピー」 |
フォルダまたはデスクトップから、選択した 1 つまたは複数のファイルをコピーし、そのファイルをバッファに入れる |
「ファイルの貼り付け」 |
バッファ内の 1 つまたは複数のファイルを、選択したフォルダまたはデスクトップに置く |
「ディスク」 |
フロッピーディスクおよびほかのリムーバブルメディアをマウントできる |
「デフォルトの背景を使用」 |
「背景とエンブレム」ダイアログで最後に選んだパターンにデスクトップの背景を戻す。「背景とエンブレム」ダイアログには、 |
「デスクトップの背景の変更」 |
|
ユーザー環境に応じて、デスクトップ背景のパターンまたは色を変更できます。ファイルマネージャには、デスクトップ背景の概観と雰囲気を変更するために使用できる背景パターンと色が含まれています。
デスクトップ背景のパターンまたは色は、次の方法を使用して変更できます。
別のウィンドウまたはダイアログのパターンまたは色を、デスクトップにドラッグする
デスクトップ背景が色の場合、デスクトップ背景色にグラデーション効果を用いることができます。グラデーション効果とは、ある色が別の色に徐々にブレンドされる視覚的効果のことです。デスクトップ背景にグラデーション効果を作成するには、画面の縁の 1 つに色をドラッグします。その色は、ドラッグを開始した縁から画面反対側の縁まで調和されます。
画面の縁にエッジパネルがないかどうかを確認してから、色を画面の縁にドラッグしてください。画面の縁にエッジパネルがある場合、そのパネルを隠してから色をドラッグする必要があります。
デスクトップ
背景設定ツールを使用する
「背景とエンブレム」ダイアログから、背景のパターンまたは色を選択する。デスクトップ背景のパターンまたは色を変更するには、次の手順を実行する。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。「背景とエンブレム」ダイアログが表示されます。
背景に使用できるパターンのリストを表示するには、「パターン」ボタンをクリックします。背景に使用できる色のリストを表示するには、「色」ボタンをクリックします。
デスクトップ背景をパターンに変更するには、そのパターンをデスクトップ背景にドラッグします。デスクトップ背景を色に変更するには、その色をデスクトップ背景にドラッグします。
「閉じる」をクリックして、ダイアログを閉じます。