JFP ユーザーズガイド

はじめに

このマニュアルでは、SolarisTM における日本語処理機能 JFP (Japanese Feature Package) について説明します。Solaris は、日本語対応の SunOSTM と Solaris 共通デスクトップ環境 (Common Desktop Environment) (以降 Solaris CDE とします) または日本語 OpenWindowsTM から構成されています。パート 1 では日本語対応の SunOS に関する内容を中心に JFP 全般について説明します。また、パート 2 では日本語 GUI について説明します。個々の項目は日本語処理機能についてだけ書かれています。各国共通の機能については、『OpenWindows ユーザーズガイド』、『OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)』、『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。また、国際化のプログラミングや日本語化のプログラミングに関しては、『国際化対応言語環境の利用ガイド』と『JFP 開発ガイド』を参照してください。

対象読者

このマニュアルは、Solaris に関する基礎知識を持っている方を対象としています。また、このマニュアルを使用するには、SunTM システムが Solaris 8 オペレーティング環境およびその互換バージョンで動作している必要があります。

内容の紹介

パート I, JFP - SunOS

第 1 章「JFP の概要」

JFP の位置づけを紹介し、JFP の提供する機能について SunOS を中心に説明します。

第 2 章「日本語ロケール」

JFP で提供している日本語ロケールの定義内容に関して説明します。

第 3 章「日本語対応 SunOS のユーザー環境設定」

日本語をサポートできる SunOS に対して行う個々のユーザーの環境設定について説明します。

第 4 章「日本語対応 SunOS のシステム環境設定」

システムで定義済みの SunOS の日本語環境を、ユーザーが必要に応じて変更する際の方法と注意事項について説明します。

第 5 章「国際化 SunOS コマンドの利用」

国際化された SunOS コマンドを日本語環境で利用する際の方法を vi や mailx を中心に説明します。

第 6 章「日本語環境用 SunOS コマンド」

JFP によって日本語環境用に提供される SunOS コマンドについて説明します。

パート II, JFP - GUI

第 7 章「GUI 環境の起動」

GUI 環境の起動に関して説明します。

第 8 章「日本語 Solaris CDE と日本語 OpenWindows 環境に共通の機能」

Solaris CDE と日本語 OpenWindows 環境に共通する機能について説明します。

第 9 章「Solaris CDE の機能概要」

Solaris CDE の主な機能について説明します。

第 10 章「日本語 OpenWindows の機能概要」

日本語 OpenWindows 3.6 の主な機能について説明します。

第 11 章「日本語 OpenWindows の環境設定」

日本語 OpenWindows の初期設定、起動方法などについて説明します。

第 12 章「日本語 OpenWindows のカスタマイズ」

日本語 OpenWindows でのカスタマイズについて説明します。

第 13 章「仮想 LED」

仮想 LED の機能と使い方について説明します。

第 14 章「ユーザー定義文字の登録 (Solaris 外字ツール)」

ユーザー定義文字の登録について説明します。

第 15 章「フォントの移行」

既に利用しているフォントの移行方法について説明します。

付録 A 「文字コード変換規則」

文字コード変換規則について説明し、さらに IBM 拡張文字の変換表も記載します。

読んでおく必要があるマニュアル

関連マニュアル

Sun のマニュアルの注文方法

専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。

Sun のオンラインマニュアル

http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥ 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

sun% grep `^#define ¥
  XV_VERSION_STRING'

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

一般規則

画面例について

このマニュアルで使用する画面例と、Solaris 8 の画面例とは、ヘッダー表示などに若干の違いがある場合があります。