Sun Java Enterprise System 5 Update 1 インストールリファレンス (UNIX 版)

第 3 章 設定情報

この章では、インストール時にコンポーネントを設定するために、Sun JavaTM Enterprise System (Java ES) インストーラに指定する必要のある情報について説明します。

この章で説明する内容は、次のとおりです。

この章の利用方法

この章では、インストール時に (「今すぐ設定」設定オプションを使用して) 設定可能な製品コンポーネントの設定情報について説明します。この章は、第 4 章「設定ワークシート」に記載されているワークシートとともに使用してください。

「あとで設定」オプションを使用したインストール

「あとで設定」インストールタイプを選択する場合、インストール時に設定する必要はほとんどありません。


注 –

Java ES インストーラでは設定できないため、インストール後に設定する必要があるコンポーネントには、Directory Proxy Server、Java DB、Monitoring Console、Service Registry、および Sun Cluster コンポーネントがあります。


インストールを実行したあと、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の第 6 章「Completing Postinstallation Configuration」で、これらの製品コンポーネントの設定方法を参照してください。

「今すぐ設定」オプションを使用したインストール

「今すぐ設定」オプションを使用する場合、Java ES のインストーラにより、選択されたコンポーネントの設定ページが表示されます。インストール時に、このページを使って設定できます。デフォルトの情報をそのまま使用することも、別の情報を入力することもできます。別の情報を指定する場合は、設定時にコンポーネントがそのディレクトリまたはポートを常に認識するようにする必要があります。「今すぐ設定」インストールのデフォルトの共通サーバー設定については、「共通設定」を参照してください。個別のコンポーネントコンフィギュレータを使用して、追加の変更を加えることもできます。

たいていの場合、インストール時に設定可能なコンポーネントの設定をインストール後に完了する際、このマニュアルの表とワークシートおよび『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の第 6 章「Completing Postinstallation Configuration」の説明を参照することが役立ちます。

インストーラにより提供される設定情報

インストールセッションの最後に、インストール中に設定された設定値がサマリーファイルに記録されます。このファイルは、インストーラの最後のページ、またはこのファイルが保存されている次のディレクトリから表示することができます。

Solaris OS の場合: /var/sadm/install/logsLinux の場合: /var/opt/sun/install/logs

「今すぐ設定」設定情報の表の使用

この章に示す表には、「ラベルと状態ファイルのパラメータ」および「説明」という 2 つの列があります。「ラベルと状態ファイルのパラメータ」列には、次の情報が含まれます。


ヒント –

パラメータの使用方法を理解するには、『Sun Java Enterprise System 5 Update 1 Installation Guide for UNIX』の付録 C「Example State File」で示されている状態ファイルの例を検討するのがよい方法です。


「説明」列には、「ラベルと状態ファイルのパラメータ」列のパラメータに関する説明が含まれます。パラメータにデフォルト値が設定されている場合は、そのデフォルト値を示します。説明列で、サイレントモードの状態ファイル用に別の値が示される場合を除き、インストーラのすべてのモードにデフォルト値が適用されます。状態ファイルの値は、特に明記されていないかぎり大文字と小文字が区別されます。パラメータに適用されるその他の情報があれば、例、パス、そのパラメータについての注意事項を説明した注記などの情報が示されます。

この章の情報を参考にして、「今すぐ設定」インストールの実行中にインストーラから要求される設定情報を入力するには、次のようにします。

  1. この章の中で、該当する製品コンポーネントについて説明している節を特定します。

  2. 表示されているインストーラページに対応する表を探します。表には、インストーラのそれぞれのページに含まれるすべてのフィールドと質問が記載されています。

  3. この章で状態ファイルのパラメータに関する情報を参照するには、次のようにします。

    • オンラインガイドを使用している場合は、HTML または PDF の検索機能を使用してパラメータ文字列を検索します。

    • 印刷されているマニュアルを使用している場合は、索引を参照します。索引には、各パラメータ名の項目が記載されています。実際のパラメータ名または「状態ファイルパラメータ」の項目内を参照してください。

設定で使用する用語

インストールおよび設定時に、さまざまなタイプのドメイン、組織、および関連する設定情報の値を指定するように求められます。

共通設定

「今すぐ設定」オプションを使用して製品コンポーネントをインストールする場合、インストーラにより表示されるページを使って、インストール時の設定で一部の共通設定がどのように処理されるかを指定できます。


注意 – 注意 –

サイレントインストールで作成される状態ファイルでは、管理者のパスワードなどの機密データを変数を使って指定できます。配備しても安全なように、ファイルが保護されていることを確認してください。


パスワード選択

「今すぐ設定」インストールでは、「管理者アカウント設定情報の指定」画面から、管理者設定を使用するすべての製品コンポーネントに対して単一の管理者アカウントおよびパスワードを指定できます。

表 3–1 パスワード選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

デフォルトの管理者アカウントとパスワードを使用する場合に選択します。

USE_DEFAULT_PASSWORD

「今すぐ設定」インストールの場合、すべての製品コンポーネントに対して単一の管理者アカウントおよびパスワードを指定できます。これはデフォルトで有効です。このまま受け入れると、後続の設定ページでこのデータの入力は求められません。 

製品コンポーネントごとに異なる管理者アカウントを使用する場合は、コンポーネントの設定ページで管理者アカウントとパスワードの入力が求められます。 

デフォルト値は true です。

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

共通サーバー設定

共通サーバー設定は、設定を使用する製品コンポーネントのデフォルト値を指定する場合に使用します。

インストーラの設定ページで「共有デフォルト値」という表記は、その設定が「共通サーバー設定」ページで設定されたデフォルト値であることを示します。デフォルト値をそのまま使用することも、設定中の製品コンポーネントに固有の値を入力することによってデフォルト値を変更することもできます。

表 3–2 共通サーバー設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名

CMN_HOST_NAME

Java ES コンポーネントのインストール先ホストのホスト名。 

hostname コマンドの出力。例: thishost

DNS ドメイン名

CMN_DOMAIN_NAME

インストール先ホストのドメイン。ローカル DNS サーバーに登録されている、このコンピュータのドメイン名。形式は subdomain.domain.com です。例: example.com

ホスト IP アドレス 

CMN_IPADDRESS

インストール先ホスト (ローカルホスト) の IP アドレス。例: 127.51.91.192 

管理者ユーザーID

CMN_ADMIN_USER

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトユーザー ID。例: admin

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

管理者パスワード

CMN_ADMIN_PASSWORD

インストールされるすべてのコンポーネントの管理者のデフォルトパスワード。 

デフォルト値は存在しません。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

システムユーザー

CMN_SYSTEM_USER

コンポーネントプロセスの実行に適用されるユーザー ID (UID)。 

デフォルト値は root です。

システムグループ

CMN_SYSTEM_GROUP

システムユーザーのグループ ID (GID)。 

デフォルト値は root です。

Access Manager 設定情報

Java ES インストーラでは、Access Manager の次のサブコンポーネントをインストールできます。


注 –

Access Manager SDK はアイデンティティー管理とポリシーサービスコアの一部として 自動的にインストールされますが、SDK はリモートホストに個別にインストールすることもできます。Access Manager SDK の個別のインストールについては、「Access Manager SDK 設定情報」を参照してください。


Access Manager 管理情報

表 3–3 Access Manager 管理情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールタイプ

AM_REALM

インストール時のインストールタイプとしてレルムモードを使用するかどうかを示します。

インストールタイプは、その他のコンポーネントとの相互運用性のレベルを示します。「レルムモード (Version 7.x スタイル)」または「旧バージョンモード (Version 6.x スタイル)」のいずれかを選択します。デフォルト値は「Disabled」で、旧バージョンモードが使用されます。(レルムモードを使用する場合は AM_REALM を「Enabled」に、旧バージョンモードを使用する場合は「Disabled」に設定する。)

注意: Access Manager を Portal Server とともにインストールする場合は、Access Manager のレルムモード (Access Manager 7.x 互換) または旧バージョンモード (6.x 互換) のいずれかを選択できます。 

Portal Server をインストールする場合は、Directory Server および Access Manager SDK がすでにインストールされて設定されている場合にのみ、レルムモードを使用できます。 

Communications 製品を使用している場合は、旧バージョンモードが必要です。 

管理者ユーザー ID 

IS_ADMIN_USER_ID

Access Manager の最上位管理者。このユーザーは、Access Manager が管理するすべてのエントリに対する無制限のアクセス権を持ちます。 

デフォルト名の amadmin を変更することはできません。これにより、Access Manager 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Access Manager にログオンできます。

管理者パスワード 

IS_ADMINPASSWD

amadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。

LDAP ユーザー ID 

IS_LDAP_USER

LDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、Directory Server のすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持ちます。 

デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できません。

LDAP パスワード 

IS_LDAPUSERPASSWD

amldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできません。有効な任意のディレクトリサービスのパスワードを指定できます。

パスワードの暗号鍵 

AM_ENC_PWD

Access Manager がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列。 

対話式インストーラは、デフォルトのパスワード暗号化鍵を生成します。デフォルト値を受け入れることも、J2EE 乱数発生関数の生成する任意の鍵を指定することもできます。パスワードの暗号鍵は、空白にすることも、12 文字以上の文字にすることもできます。 

Access Manager のインストール時にプロパティーファイルが更新され、am.encryption.pwd プロパティーはこの値に設定されます。プロパティーファイルは AMConfig.properties です。このファイルは次の場所にあります。

Solaris OS の場合: /etc/opt/SUNWam/config

Linux の場合: /etc/opt/sun/identity/config

Access Manager のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアが使用するのと同じ暗号化鍵を使用する必要があります。Access Manager のサブコンポーネントを複数のホスト間で配布し、管理コンソールまたは連携管理の共有ドメインサービスをインストールする場合、コアのインストールで生成された am.encryption.pwd の値をコピーし、このフィールドにペーストします。

Access Manager Web コンテナ情報

Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアのサブコンポーネントは、Web コンテナ (通常は Web Server または Application Server) 内で稼働します。


注 –

Access Manager は、サードパーティーの Web コンテナ (具体的には IBM WebSphere Application Server または BEA WebLogic Server) でも稼働します。「あとで設定」オプションを使用して Access Manager をインストールしてから、amconfig スクリプトを実行して、インストール後の設定を行います。IBM または BEA のマニュアルに従って、サードパーティーの Web コンテナをインストールおよび設定してください。


インストーラが要求する情報は、Web コンテナの種類によって異なります。

Application Server を Web コンテナとする Access Manager

この節では、Application Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示します。

表 3–4 Application Server を Access Manager の Web コンテナとして使用する場合

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスポート 

IS_IAS81INSTANCE_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

選択内容が Application Server 用に設定したプロトコルと対応していない場合、エラーが表示されます。作業を続行する前にこの状態を解決する必要があります。 

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

IS_IAS81_ADMINPORT

Application Server の管理サーバーが接続を待機するポート。 

デフォルト値は 4849 です。

管理者ユーザー ID 

IS_IAS81_ADMIN

Application Server 管理者のユーザー ID 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

管理者パスワード 

IS_IAS81_ADMINPASSWORD

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した管理者パスワードです。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

Web Server を Web コンテナとする Access Manager

この節では、Web Server が Access Manager のアイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントの Web コンテナである場合に、インストーラに指定する必要のある情報を示します。

表 3–5 Web Server を Access Manager の Web コンテナとして使用する場合

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

IS_WS_HOST_NAME

ホストの完全修飾ドメイン名。 

たとえば、このホストが siroe.example.com の場合、値は siroe.example.com となります。

デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名です。 

管理者ユーザー ID

IS_WS_ADMIN_ID

Web Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

管理者パスワード

IS_WS_ADMIN_PASSWORD

Web Server マスター管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した管理者パスワードです。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

ドキュメントルートディレクトリ

IS_WS_DOC_DIR

Web Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7/https-hostname.domain /docs

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7/https-hostname.domain /docs

Web Server のポート 

IS_WS_INSTANCE_PORT

Web Server 管理インスタンスが HTTPS 接続を待機するポート。このポートが使用中の場合は、使用可能なポートを選択するよう求められます。 

デフォルト値は 80 です。 

Web Server インスタンスディレクトリ 

IS_WS_INSTANCE_DIR

Web Server のインスタンスがインストールされたディレクトリへのパス。パスの構文は次のとおりです。 

WebServer-base/https- webserver-instancename

このセッションで Web Server をインストールする場合、WebServer-base のデフォルト値は、次に示す Web Server のインスタンスディレクトリです。

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7

Web Server プロトコル

IS_WS_PROTOCOL

Web Server が Web Server ポート上で待機する際に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は HTTP です。 

Access Manager サービス

次に示す Access Manager のサブコンポーネントでは、インストーラに指定する Access Manager サービスの情報が異なります。

Access Manager Web コンテナ情報

この節では、Web コンテナの詳細設定を行う際にインストーラに指定する必要のあるサービス情報について説明します。

表 3–6 Web コンテナ指定用の Access Manager サービス情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

IS_SERVER_HOST

Java ES をインストールするホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 

この値は、example.com などの単一の最上位ドメインに限定することができます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com,.sales.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

リスト内の各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

パスワード配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

コンソールプロトコル

CONSOLE_PROTOCOL

Web Server が Web Server ポート上で待機する際に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は HTTP です。 

Access Manager コンソールのサービス情報

この節では、インストーラの実行時に指定する必要のある Access Manager コンソールのサービス情報について説明します。

表 3–7 Access Manager コンソールの Access Manager サービス情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理コンソール:

新しいコンソールを配備または既存コンソールを使用 

USE_DSAME_SERVICES_WEB_CONTAINER

CONSOLE_REMOTE

Access Manager がインストールされるホストの Web コンテナにコンソールを配備するには、新規コンソールの配備を選択します。 

レルムモードのリモートホストに配置されている (またはこれから配備する) 既存のコンソールを使用する場合は、「既存コンソールを使用」を選択します。デフォルト値は False です。 

どちらの場合も、コンソール配備 URI とパスワード配備 URI を指定します。既存のコンソールを使用する場合は、コンソールホスト名とコンソールポートも指定する必要があります。 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。デフォルト値は amconsole です。

注意: AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

既存のコンソールをホストするサーバーの完全修飾ドメイン名。コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値には、「ホスト」に指定した値 (IS_SERVER_HOST)、ドット、および共通サーバー設定で指定した「DNS ドメイン名」の値が含まれます。

たとえば、ホストが siroe、ドメインが example.com であれば、デフォルト値は siroe. example .com になります。

コンソールポート 

CONSOLE_PORT

既存のコンソールが接続を待機しているか、これから待機するポート。0 〜 65535 の範囲内で、有効かつ未使用の任意のポート番号を使用できます。 

コンソールを新たに配備する場合は、この値を指定する必要はありません。グラフィカルインストールモードでは、既存のコンソールを使用する場合のみ、このフィールドを編集できます。 

デフォルト値は、次のいずれかの Web コンテナポートで指定した値となります。 

  • Web Server のデフォルト値は 80 です。

  • Application Server のデフォルト値は 8080 です。

Access Manager コンソールのインストール (コアがすでにインストールされている場合)

この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。


注 –

AM コンソール単体のインストールは、レルムモード (AccessManager 7.x 互換) でのみ実行できます。旧バージョンモード (6.x 互換) では実行できません。


表 3–8 コンソールのみをインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。 

デフォルト値は amconsole です。

AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

Access Manager を実行する Web コンテナが使用する、ユーザー指定の文字列と対応する配備済みアプリケーション間のマッピングを決定する URI。これは、Access Manager パスワードリセットサービスの URI です。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager コンソールのインストール (コアがまだインストールされていない場合)

この節では、次の両方の条件にあてはまる場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。

表 3–9 Access Manager コンソールをインストールするためのサービス情報 (コアがまだインストールされていない場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Access Manager 管理コンソール用の Web コンテナ

コンソールホスト名 

CONSOLE_HOST

インストール先のホストの完全修飾ドメイン名。 

コンソール配備 URI 

CONSOLE_DEPLOY_URI

Access Manager の旧バージョンモード (AccessManager 6.x 互換) コンソールに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。旧バージョンモードだけに適用されます。デフォルト値は amconsole です。

AM_REALM が Enabled の場合 (レルムモード 7.x を設定)、CONSOLE_DEPLOY_URI は無視されます。

パスワードサービス配備 URI 

PASSWORD_SERVICE_DEPLOY_URI

パスワードサービス用の配備 URI。 

デフォルト値は ampassword です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager サービス用の Web コンテナ

サービスホスト名 

IS_SERVER_HOST

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントのインストール先ホストの完全修飾ドメイン名。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ドメイン名です。デフォルト値は指定形式を示す例としてだけ用い、値を編集して正しいリモートホスト名を指定する必要があります。 

状態ファイルでは、リモートホストの完全修飾ドメイン名を指定します。 

ポート 

CONSOLE_PORT

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが接続を待機するポート。このポートは、Web コンテナが使用する HTTP ポートまたは HTTPS ポートです。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントに関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。 

この値を example.com などの単一の最上位ドメインに限定できます。この場合、セッション ID で example.com のすべてのサブドメインの認証が得られます。

また、.corp.example.com のように、コンマで区切ってサブドメインを指定することもできます。この場合、セッション ID でリスト内のすべてのサブドメインの認証が得られます。

各ドメインの先頭に、ドット (.) を指定する必要があります。

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

連携管理のインストール (コアはインストール済み)

この節では、連携管理サブコンポーネントの共有ドメインサービスのみをインストールする場合に、インストーラに指定するサービス情報を示します。

表 3–10 連携管理をインストールするための Access Manager サービス情報 (コアがすでにインストールされている場合)

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

共通ドメイン配備 URI 

CDS_DEPLOY_URI

Web コンテナ上の共通ドメインサービスにアクセスするための URI プレフィックス。 

デフォルト値は amcommon です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Access Manager: Directory Server 情報

アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアをインストールする場合に、インストーラに指定する情報は次のとおりです。

表 3–11 Access Manager のインストール時に必要となる Directory Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server ホスト 

IS_DS_HOSTNAME

Directory Server が存在するホストを決定するホスト名または値。 

デフォルト値は、ローカルホストの完全修飾ドメイン名です。たとえば、ローカルホストが siroe.example.com の場合、デフォルト値は siroe.example.com となります。

Directory Server ポート 

IS_DS_PORT

Directory Server がクライアント接続を待機するポート。 

デフォルト値は 389 です。

Access Manager ディレクトリルートサフィックス 

IS_ROOT_SUFFIX

Access Manager ルートサフィックスとして設定する識別名 (DN)。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ホスト名からホスト名を除いた値に基づきます。たとえば、このホストが siroe.subdomain.example.com の場合、値は dc=subdomain,dc=example,dc=com になります。

ディレクトリマネージャー DN 

IS_DIRMGRDN

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

IS_DIRMGRPASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

Access Manager プロビジョニングされているディレクトリの情報

プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。

表 3–12 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

デフォルト値は uid です。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。

表 3–13 Access Manager のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合の設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server にユーザーデータが準備されていますか ? 

IS_LOAD_DIT

プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。y または n を指定できます。

デフォルト値は n です。

組織マーカーオブジェクトクラス 

IS_ORG_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は SunISManagedOrganization です。

組織ネーミング属性 

IS_ORG_NAMING_ATTR

プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は o です。

ユーザーマーカーオブジェクトクラス 

IS_USER_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は inetorgperson です。

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は uid です。

Access Manager SDK 設定情報

Access Manager のサブコンポーネントであるアイデンティティー管理とポリシーサービスコアをインストールすると、Access Manager SDK が自動的にインストールされます。Access Manager SDK は、Access Manager コアサービスから離れたリモートホストに独立した製品コンポーネントとしてインストールすることもできます。

Access Manager SDK をインストールする前に、リモートホストに Access Manager コアサービスがインストールされ、稼働している必要があります。このインストールの実行中に指定する Web コンテナの情報と Directory Server の設定情報は、Access Manager コアサービスのインストール時に指定した Web コンテナ情報および Directory Server 設定情報と一致している必要があります。


注 –

インストーラが Web コンテナと Directory Server に関する情報を要求するとき、ローカルホストの設定に基づいたデフォルト値が表示されます。

デフォルト値は形式の例としてだけ使用し、これらの値をそのまま適用しないでください。ここでは、デフォルト値の代わりに、正しいリモート情報を指定する必要があります。


Access Manager SDK を別個の製品コンポーネントとしてインストールする場合は、次の情報を指定する必要があります。

Access Manager SDK 管理情報

Access Manager SDK のみをインストールする場合、インストーラは次の管理情報を要求します。

表 3–14 Access Manager SDK のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID 

IS_ADMIN_USER_ID

Access Manager の最上位管理者。このユーザーは、Access Manager が管理するすべてのエントリに対する無制限のアクセス権を持ちます。 

デフォルト名の amadmin を変更することはできません。これにより、Access Manager 管理者のロールおよび権限の作成と Directory Server へのマッピングが正しく行われることが保証されるため、ユーザーはインストール後すぐに Access Manager にログオンできます。

管理者パスワード 

IS_ADMINPASSWD

amadmin ユーザーのパスワード。パスワードは 8 文字以上で指定する必要があります。

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

LDAP ユーザー ID 

IS_LDAP_USER

LDAP サービス、Membership サービス、および Policy サービスに対するバインド DN ユーザー。このユーザーは、Directory Server のすべてのエントリに対する読み取りおよび検索アクセス権を持ちます。 

デフォルトユーザー名の amldapuser は変更できません。

LDAP パスワード 

IS_LDAPUSERPASSWD

amldapuser ユーザーのパスワード。このパスワードを amadmin ユーザーのパスワードと同じにすることはできません。有効な任意のディレクトリサービスのパスワードを指定できます。

リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

パスワードの暗号鍵 

AM_ENC_PWD

Access Manager がユーザーパスワードの暗号化に使用する文字列。 

Access Manager のサブコンポーネントはすべて、アイデンティティー管理およびポリシーサービスコアサブコンポーネントが使用するのと同じ暗号化鍵を使用する必要があります。パスワードの暗号鍵は、空白にすることも、12 文字以上の文字にすることもできます。 

Access Manager SDK の暗号化鍵を指定するには、次の手順を実行します。 

  1. コアのインストールで生成された am.encryption.pwd の値をコピーします。

  2. コピーした値をこのフィールドにペーストします。

Access Manager SDK Directory Server 情報

ほかの Access Manager サブコンポーネントなしで Access Manager SDK をインストールする場合、インストーラは Directory Server に関する次の情報を要求します。

表 3–15 Access Manager SDK のインストール時に必要な Directory Server に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server ホスト 

IS_DS_HOSTNAME

Directory Server が存在するホストを決定するホスト名または値。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Directory Server ポート 

IS_DS_PORT

Directory Server がクライアント接続を待機するポート。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Access Manager ディレクトリルートサフィックス 

IS_ROOT_SUFFIX

Directory Server のインストール時に Access Manager のルートサフィックスとして指定した識別名 (DN)。ルートサフィックスは、Access Manager により管理されるディレクトリの一部を示します。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は、このホストの完全修飾ホスト名からホスト名を除いた値に基づきます。たとえば、このホストが siroe.subdomain.example.com の場合、値は dc=subdomain,dc=example,dc=com になります。

デフォルト値は、形式を示す例としてだけ利用します。 

ディレクトリマネージャー DN 

IS_DIRMGRDN

Directory Server への無制限のアクセス権を持つユーザーの DN。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

ディレクトリマネージャーパスワード 

IS_DIRMGRPASSWD

ディレクトリマネージャーのパスワード。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

Access Manager SDK プロビジョニングされているディレクトリの情報

プロビジョニングされたディレクトリの設定に必要な情報は、インストーラがホスト内でプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出するかどうかによって異なります。

インストーラは、状態ファイルを生成するとき、プロビジョニングされた既存ディレクトリを検出すると、状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=y を書き込みます。プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合、インストーラは状態ファイルに IS_EXISTING_DIT_SCHEMA=n を書き込みます。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出された場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出した場合は、次の情報を指定します。

表 3–16 Access Manager SDK のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ユーザーネーミング属性

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされたディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。 

デフォルト値は uid です。

プロビジョニングされた既存ディレクトリが検出されない場合

インストーラがプロビジョニングされた既存ディレクトリを検出しない場合、プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを選択できます。次の表の最初の質問に対して yes を指定した場合、表に記載されている残りの質問に対しても情報を指定する必要があります。

表 3–17 Access Manager SDK のインストール時に必要となる、プロビジョニングされた既存ディレクトリが存在しない場合の設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server にユーザーデータが準備されていますか ? 

IS_LOAD_DIT

プロビジョニングされた既存ディレクトリを使用するかどうかを指定します。y または n を指定できます。

デフォルト値は n です。

組織マーカーオブジェクトクラス 

IS_ORG_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内で組織に対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は SunISManagedOrganization です。

組織ネーミング属性 

IS_ORG_NAMING_ATTR

プロビジョニングされている既存ディレクトリ内で組織の定義に使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は o です。

ユーザーマーカーオブジェクトクラス 

IS_USER_OBJECT_CLASS

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して定義されているオブジェクトクラス。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は inetorgperson です。

ユーザーネーミング属性 

IS_USER_NAMING_ATTR

プロビジョニングされた既存ディレクトリ内でユーザーに対して使用されるネーミング属性。この値は、この表の最初の項目の値を y に設定した場合にだけ使用されます。

デフォルト値は uid です。

Access Manager SDK Web コンテナ情報

Access Manager SDK だけをインストールする場合、インストーラは Web コンテナに関する次の情報を要求します。

表 3–18 Access Manager SDK のインストール時に必要となる Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト

IS_WS_HOST_NAME

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナのホスト名。リモートホストに Access Manager をインストールするときに指定した値を使用します。 

デフォルト値は存在しません。 

サービス配備 URI 

SERVER_DEPLOY_URI

Access Manager に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI プレフィックス。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。この URI は、レルム (AccessManager 7.x 互換) コンソールにアクセスするために使用します。 

デフォルト値は amserver です。先頭にスラッシュを入力しないでください。

Cookie ドメイン 

COOKIE_DOMAIN_LIST

Access Manager がユーザーにセッション ID を付与する場合に、Access Manager がブラウザに返す、信頼できる DNS ドメインの名前。リモートホスト上の Access Manager が使用する値と同じ値を設定します。 

デフォルト値は、現在のドメインにプレフィックスとしてドット (.) を付加した値となります。

Web コンテナのホスト名

IS_SERVER_HOST

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナが存在するホスト名。 

Web コンテナポート

IS_SERVER_PORT

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナのポート番号。 

Web コンテナプロトコル

IS_SERVER_PROTOCOL

Access Manager Web コンテナポート上での待機に使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は HTTP です。

サービスポート 

IS_WS_INSTANCE_PORT

IS_IAS81INSTANCE_PORT

Access Manager コアサービスを実行する Web コンテナインスタンスのポート番号。Access Manager コアサービスのインストール時に指定したポート番号を使用します。 

Web Server のデフォルト値は 80 です。

Application Server のデフォルト値は 8080 です。

Application Server の設定情報

インストール時に、Application Server について次の情報を指定する必要があります。

Application Server 管理情報

表 3–19 Application Server の管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理ユーザー名 

AS_ADMIN_USER_NAME

Application Server 管理者のユーザー ID 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

パスワード 

AS_PASSWORD

Application Server の管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。最低 8 文字以上です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

管理ポート 

AS_ADMIN_PORT

Application Server の管理サーバーが HTTPS 接続を待機するポート。管理ツールにアクセスするために必要です。 

デフォルト値は 4849 です。

JMX ポート 

AS_JMX_PORT

Application Server が JMX 接続を待機するポート。

デフォルト値は 8686 です。

HTTP ポート 

AS_HTTP_PORT

Application Server が HTTP 接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。デフォルトポートが使用中の場合、インストーラにより別の値が表示されます。

HTTPS ポート 

AS_HTTPS_PORT

Application Server が HTTPS 接続を待機するポート。

デフォルト値は 8181 です。

マスターパスワード 

AS_MASTER_PASSWORD

ドメイン管理サーバーやノードエージェントの起動などの asadmin 操作で使用される SSL 証明書データベースパスワード。

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。最低 8 文字以上です。 

Application Server ノードエージェント情報

表 3–20 Application Server のインストール時に必要となるノードエージェントに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理ホスト名 

ASNA_ADMIN_HOST_NAME

ノードエージェントが接続可能なドメイン管理用ホストの名前。 

デフォルト値は、ドメインを含むローカルホストの名前です。 

管理ユーザー名 

ASNA_ADMIN_USER_NAME

Application Server 管理ユーザーのユーザー ID。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者ユーザー ID」の値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

パスワード 

ASNA_PASSWORD

Application Server 管理ユーザーのパスワード。 

デフォルト値は存在しません。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: 管理者パスワードには、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

マスターパスワード 

ASNA_MASTER_PASSWORD

ドメイン管理サーバーやノードエージェントの起動などの asadmin 操作で使用される SSL 証明書データベースパスワード。

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した管理パスワードの値です。 

管理ポート 

ASNA_ADMIN_PORT

Application Server のノードエージェントが接続を待機するポート。管理ツールにアクセスするために必要です。 

デフォルト値は 4849 です。

ノードエージェント名 

ASNA_NODE_AGENT_NAME

ローカルノードの名前。 

デフォルト値はローカルホスト名です。 

Application Server ロードバランスプラグイン情報

表 3–21 Application Server のインストール時に必要となるロードバランスプラグインに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ロードバランスプラグインが使用する Web サーバー 

AS_WEB_SERVER_PLUGIN_TYPE

Sun Java System Web Server または Apache Web Server を選択します。 

デフォルト値は Sun Java System Web Server です。

Web Server インストールディレクトリ 

AS_WEB_SERVER_LOCATION

Web Server または Apache HTTP Server のインストールディレクトリ。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt

Linux の場合: /opt/sun

Web Server インスタンスディレクトリ

CMN_WS_INSTANCE_DIR

Web Server または Apache HTTP Server のインスタンスディレクトリ。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7/https-hostname.domainname

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7/https-hostname.domainname

Directory Server 設定情報

インストール時に、Directory Server について次の情報を指定する必要があります。

Directory Server インスタンス作成の選択情報

表 3–22 Directory Server のインスタンス作成選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ディレクトリインスタンスを作成しますか ?

CREATE_INSTANCE

インストール中にディレクトリインスタンスを作成することができます。これは必須ではありません。デフォルト値は Yes です。

デフォルトを受け入れると、インスタンスの作成に必要な情報を指定するよう求められます。 

Directory Server インスタンス作成情報

「Directory Server インスタンス選択パネル」で「はい」を選択すると、このページが表示されます。「いいえ」を選択した場合、このページは表示されません。別のコンポーネントが Directory Server インスタンスを必要とする場合、このページで作成可能なインスタンス、またはインストールおよび設定済みの Directory Server インスタンスのどちらを使用するか、選択を求められます。

表 3–23 Directory Server のインスタンス作成情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インスタンスディレクトリ

DSEE_INSTANCE_DIR

新規インスタンスの位置。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合:/var/opt/SUNWdsee/dsins1

Linux の場合: /var/opt/sun/dsins1

ディレクトリインスタンスポート

DSEE_INSTANCE_PORT

新しいインスタンスのセキュリティー保護されていないポート。 

デフォルト値は 389 です。

ディレクトリインスタンス SSL ポート

DSEE_INSTANCE_SSL_PORT

新しいインスタンスのセキュリティー保護されたポート。 

デフォルト値は 636 です。

ディレクトリマネージャー DN

DSEE_DN_MANAGER

Directory Server に対して無制限のアクセス権を持つユーザーの識別名 (DN)。 

デフォルト値は cn=Directory Manager です。

システムユーザー

DSEE_INSTANCE_USER

新しいインスタンスを実行するユーザー ID。 

デフォルト値は root です。

システムグループ

DSEE_INSTANCE_GROUP

新しいインスタンスのグループ ID。 

デフォルト値は root です。

ディレクトリマネージャーパスワード

DSEE_INSTANCE_PASSWORD

ディレクトリマネージャーのパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した「管理者パスワード」の値です。最低 8 文字以上です。 

サフィックス 

DSEE_SUFFIX

このインスタンスによって管理される初期ディレクトリサフィックス。 

デフォルト値は、現在のホストの完全修飾ドメイン名のセグメントから構成されます。たとえば、インストール先が siroe.sub1.example.com の場合、デフォルト値は dc=sub1,dc=example,dc=com になります。

Directory Server 使用するインスタンスの選択

表 3–24 Directory Server: 使用するインスタンスの選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Directory Server インスタンスの選択

CREATE_INSTANCE

インストール中に作成した Directory Server インスタンスを使用するか、既存の Directory Server インスタンスを使用するかを選択できます。デフォルトの代わりに既存のインスタンスを使用する場合は、代替インスタンスがすでに設定されている必要があります。 

デフォルト値は yes です。

HADB の設定情報

インストール時に、HADB について次の情報を指定する必要があります。

表 3–25 HADB のポート選択情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

HADB 管理ポート

HADB_DEFAULT_ADMINPORT

HADB 管理が待機するポート。 

デフォルト値は 1862 です。

HADB リソースディレクトリ

HADB_DEFAULT_RESDIR

HADB がリソースの内容を格納する場所。 

デフォルト値は /var/opt です。

HADB 管理者グループ

HADB_DEFAULT_GROUP

HADB のデフォルトインスタンスの実行時ユーザーが所属する UNIX グループ (GID)。 

デフォルト値は other です。

システム再起動時に自動的に HADB を起動

HADB_AUTO_START

インストーラに対し、システムの再起動時に HADB を自動的に起動するように指示する場合に、このオプションを選択します。 

デフォルト値は yes です。

グループ管理の許可

HADB_ALLOW_GROUPMANAGE

HADB を HADB 管理グループによって管理する場合は、このオプションを選択してください。このパラメータを yes に設定した場合は、そのグループ (HADB_DEFAULT_GROUP) に属するすべてのメンバーが HADB を実行および管理できます。

デフォルト値は no です。 

Portal Server の設定情報

Portal Server を実行するには Web コンテナが必要です。インストールを実行する際、選択する Web コンテナに応じて、以降の節で示す設定情報を指定してください。

Portal Server Web コンテナの選択

表 3–26 Portal Server の Web コンテナの選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

Portal Server 用 Web コンテナの選択

PS_DEPLOY_TYPE

Portal Server 用の Web コンテナを選択できます。次の選択肢があります。 

  • Java ES Application Server

  • Java ES Web Server

  • BEA WebLogic Server

  • IBM WebSphere Application Server

デフォルト値は Web Server です。 

注意: サードパーティーの Web コンテナを使用する場合は、このインストール時にその Web コンテナが実行されている必要があります。 

Portal Server: Java ES Application Server が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが Application Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 3–27 Portal Server と Application Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Application Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWappserver/appserver

Linux の場合: /opt/sun/appserver

ドメイン名 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server が配備される Application Server ドメイン。 

デフォルト値は domain1 です。

サーバーインスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

ドメインの、この Portal Server インスタンスを配備する Application Server ディレクトリへのパス。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Application Server がインスタンスへの接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

スタティックページが保持されるディレクトリの名前。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWappserver/domains/domain1/docroot

Linux の場合: /var/opt/sun/appserver/domains/domain1/docroot

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Application Server 管理インスタンスが、Portal Server のインストール先ドメインで稼働するポート。 

デフォルト値は 4849 です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するユーザー ID。これは、Access Manager のユーザー ID とパスワードです。 

デフォルト値は admin です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

Portal Server が Application Server に管理者としてアクセスする際に使用するパスワード。 

セキュリティー保護されたサーバーインスタンスプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

このプロトコルは、サーバーインスタンスポートの値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

セキュリティー保護された管理サーバーポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

このプロトコルは、管理ポートの値がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server: Java ES Web Server が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが Web Server の場合にインストーラが必要とする情報を示します。

表 3–28 Portal Server と Web Server を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

Web Server のインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /opt/SUNWwbsvr7

Linux の場合: /opt/sun/webserver7

管理ドメイン 

PS_DEPLOY_DOMAIN

Portal Server の配備先の Web Server ドメイン。 

デフォルト値は domain1 です。

インスタンスディレクトリ 

PS_INSTANCE_DIR

Web Server インスタンスのインストール先ディレクトリ。デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7-hostname.domainname

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7-hostname.domainname

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 8800 です。

このインストーラセッションで Web Server をインストールする場合、デフォルト値は「Web Server HTTP ポート」の値 (WS_HTTP_PORT) となります。

管理ホスト 

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーのホスト名。 

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

Portal Server のインストール先ドメインで Web Server 管理インスタンスが実行されているポート。 

デフォルト値は 8989 です。

セキュリティー保護されたサーバー管理プロトコル 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

このプロトコルは、Web Server インスタンスのポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server: BEA WebLogic が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが BEA WebLogic の場合にインストーラが要求する情報を示します。

表 3–29 Portal Server と BEA WebLogic を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_PRODUCT_DIR

BEA WebLogic のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/weblogic81 です。

インスタンスディレクトリ 

PS_DEPLOY_INSTANCE_DIR

BEA WebLogic がユーザープロジェクトを格納するディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/user_projects/domains です。

JDK ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

BEA WebLogic が使用する JDK のコピーのインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /usr/local/bea/jdk142_05 です。

サーバー / クラスタポート 

PS_DEPLOY_PORT

BEA WebLogic が配備されるポートの番号。 

デフォルト値は 7001 です。

サーバー / クラスタプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバー / クラスタポート」の値がセキュリティー保護されたポートを参照するかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルト値は weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

BEA WebLogic 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理ホスト 

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーホスト名。完全修飾ドメイン名。たとえば、mycomputer.example.com です。

管理ポート 

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

デフォルト値は 7001 です。

管理プロトコル 

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

管理ポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

管理対象サーバー 

PS_DEPLOY_NOW

BEA WebLogic Server が管理対象サーバーであるかどうかを指定します。 

状態ファイルで、管理対象サーバーの場合は n を、管理対象サーバーではない場合は y を指定します。デフォルト値は n です。 

Portal Server: IBM WebSphere が Web コンテナの場合

この節では、Portal Server の Web コンテナが IBM WebSphere Application Server の場合にインストーラが要求する情報を示します。

表 3–30 Portal Server と IBM WebSphere を連動させる場合の Web コンテナに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

インストールディレクトリ 

PS_DEPLOY_DIR

IBM WebSphere Application Server のインストール先ディレクトリへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebSphere/Express51/AppServer です。

セル名 

PS_DEPLOY_CELL

IBM WebSphere Application Server セルの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

ノード名 

PS_DEPLOY_NODE

IBM WebSphere Application Server ノードの名前。 

デフォルト値は DefaultNode です。

サーバーインスタンス 

PS_DEPLOY_INSTANCE

IBM WebSphere Application Server インスタンスの名前。 

デフォルト値は server1 です。

サーバーインスタンスポート 

PS_DEPLOY_PORT

IBM WebSphere アプリケーションインスタンスが HTTP 接続を待機するポート。この値は、通常はフロントエンド Web サーバーから設定されます。 

デフォルト値は 7080 です。

サーバーインスタンスプロトコル 

PS_DEPLOY_PROTOCOL

「サーバーインスタンスポート」がセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は http です。

ドキュメントルートディレクトリ 

PS_DEPLOY_DOCROOT

IBM WebSphere Application Server がコンテンツドキュメントを格納するディレクトリ。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/web/docs です。

英語以外の言語を使用する場合は、パス名の最後の部分を変更する必要があります。 

JDK ホームディレクトリ 

PS_DEPLOY_JDK_DIR

IBM WebSphere Application Server が使用する JDK インストールへのパス。 

デフォルト値は /opt/IBM/WebsSphere/Express51/Appserver/java です。

管理者ユーザー ID 

PS_DEPLOY_ADMIN

WebSphere 管理者 (システムユーザー) のユーザー名。 

デフォルト値は weblogic です。

管理者パスワード 

PS_DEPLOY_ADMIN_PASSWORD

WebSphere 管理者 (システムユーザー) のパスワード。 

管理ホスト

PS_DEPLOY_ADMIN_HOST

管理サーバーホスト名。完全修飾ドメイン名。たとえば、mycomputer.example.com です。

管理ポート

PS_DEPLOY_ADMIN_PORT

デフォルト値は 7090 です。

管理プロトコル

PS_DEPLOY_ADMIN_PROTOCOL

管理ポートがセキュリティー保護されたポートであるかどうかを指定します。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

デフォルト値は http です。

Portal Server Web コンテナの配備に関する情報

この節では、インストーラが Portal Server 用に必要とする Web コンテナの配備に関する情報を示します。

表 3–31 Portal Server Web コンテナの配備

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ポータルアクセス URL

PS_PORTALACCESS_URL

プライマリポータルインスタンスアクセス URL。http:// hostname.domain:port/portal/dt の形式を使用します。例: http://mycomputer.example.com:8080/portal

Gateway/Rewriter/Netlet プロキシ専用ノード以外のロードバランサ URL に設定できます。これらのノードの場合は、ポータルアクセス URL はロードバランサ URL ではなく、プライマリポータルインスタンス URL にしてください。 

ポータル ID

PS_PORTAL_ID

ポータルを表す一意の識別子。 

デフォルト値は portal1 です。

検索 ID

PS_SEARCH_ID

ポータル内の検索インスタンスを表す一意の識別子。 

デフォルト値は search1 です。

配備 URI 

PS_DEPLOY_URI

Portal Server に関連する HTML ページ、クラス、および JAR ファイルにアクセスするための URI (Uniform Resource Identifier) プレフィックス。 

値の先頭にスラッシュを含め、かつそれ以外のスラッシュを含んでいてはなりません。http://hostname.domain:port/portal の形式を使用し、ポータルアクセス URL と同じでなければなりません。

デフォルト値は /portal です。

ポータルインスタンス ID

PS_INSTANCE_ID

ポータル内のポータルインスタンスを表す一意の識別子。 hostname-port の形式を使用します。例: mycomputer-8080

Secure Remote Access を有効

SRA_SWITCH_CORE

このパラメータを Enabled に設定した場合は、インストーラによって、Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイ情報を要求されます。

デフォルト値は Disabled です。

開発者サンプル

PS_DEVELOPER_PORTAL

この開発者向けの機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。 

エンタープライズサンプル

PS_ENTERPRISE_PORTAL

このビジネスポータル内の機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。 

コミュニティーサンプル

PS_COMMUNITY_PORTAL

このコラボレーションとコミュニティー用の機能を含むサンプルを設定するかどうかを選択します。 

デフォルトでオンになっています。 

Portal Server Secure Remote Access の設定情報

この節では、Portal Server Secure Remote Access のサブコンポーネントをインストールするのに必要な設定情報について説明します。

Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイアクセス

Portal Server のインストール時に、Portal Server Secure Remote Access コアがインストールされます。「Secure Remote Access を有効」をオンにすると (デフォルト値はオフ)、次の表に示す情報を指定するようインストーラにより求められます。

表 3–32 Portal Server Secure Remote Access 情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ゲートウェイプロトコル

SRA_GATEWAY_PROTOCOL

Portal Server との通信時にゲートウェイが使用するプロトコル。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。 

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

Portal Server ドメイン

SRA_SERVER_DOMAIN

Portal Server のインストール先ドメインの名前。デフォルト値は、ホストのドメイン名です。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、subdomain1.example.com を入力します。

ゲートウェイドメイン

SRA_GATEWAY_DOMAIN

ゲートウェイのインストール先ドメインの名前。デフォルト値はホストのデフォルトドメインです。 

たとえば、ゲートウェイホストの完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com である場合は、subdomain1.example.com と入力します。

ゲートウェイポート 

SRA_GATEWAY_PORT

ゲートウェイホストの待機ポート。 

デフォルト値は 443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

ログのユーザーパスワード 

SRA_LOG_USER_PASSWORD

ルート以外のアクセス権を持つ管理者がゲートウェイログファイルにアクセスするためのパスワード。 

Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイ設定

この節では、ゲートウェイサブコンポーネントのインストール時に、インストーラに指定するゲートウェイ情報を示します。

表 3–33 Portal Server Secure Remote Access ゲートウェイのインストール時に必要となるゲートウェイに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

プロトコル 

SRA_GW_PROTOCOL

ゲートウェイが通信に使用するプロトコル (HTTP または HTTPS)。セキュリティー保護されたポートでは、HTTPS プロトコルが使用されます。セキュリティー保護されていないポートでは、HTTP が使用されます。ほとんどの場合、ゲートウェイでは HTTPS を使用する必要があります。

状態ファイルで、セキュリティー保護されたポートの場合は https を、セキュリティー保護されていないポートの場合は http を指定します。デフォルト値は https です。

ホスト名 

SRA_GW_HOSTNAME

ゲートウェイサブコンポーネントのインストール先ホストの名前。たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、ホスト名は siroe です。

デフォルト値は、ローカルホストの名前です。 

サブドメイン 

SRA_GW_SUBDOMAIN

ゲートウェイホストのサブドメイン名。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_GW_DOMAIN

ゲートウェイホストのドメイン名。たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.example.com の場合、この値は example.com となります。

デフォルト値は、ローカルホストのドメインです。 

ホスト IP アドレス 

SRA_GW_IPADDRESS

Access Manager ホストの IP アドレス。Portal Server に対して Access Manager がインストールされたホストの IP アドレスを指定します。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_GW_PORT

ゲートウェイホストの待機ポート。 

デフォルト値は 443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_GW_PROFILE

ゲートウェイが待機するポート、SSL オプション、プロキシオプションなど、ゲートウェイの設定に関連する情報を含むゲートウェイプロファイル。 

デフォルト値は default です。

Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシ設定

この節では、Netlet プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Netlet プロキシ情報を示します。

表 3–34 Portal Server Secure Remote Access Netlet プロキシのインストール時に必要となる Netlet プロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

SRA_NLP_HOSTNAME

Netlet プロキシサブコンポーネントのインストール先ホストの名前。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、ホスト名は siroe です。

デフォルト値は、ローカルホストの名前です。 

サブドメイン 

SRA_NLP_SUBDOMAIN

Netlet プロキシのインストール先サブドメインの名前。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_NLP_DOMAIN

Netlet プロキシのインストール先ドメインの名前。 

デフォルト値は、ローカルホストのドメインです。 

ホスト IP アドレス 

SRA_NLP_IPADDRESS

Netlet プロキシのインストール先ホストの IP アドレス。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_NLP_PORT

Netlet プロキシの待機ポート。 

デフォルト値は 10555 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_NLP_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシ設定

この節では、Rewriter プロキシのインストール時に、インストーラに指定する Rewriter プロキシ情報を示します。

表 3–35 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となる Rewriter プロキシに関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ホスト名 

SRA_RWP_HOSTNAME

Rewriter プロキシサブコンポーネントのインストール先ホストの名前。 

たとえば、完全修飾ドメイン名が siroe.subdomain1.example.com の場合、ホスト名は siroe です。

デフォルト値は、ローカルホストの名前です。 

サブドメイン 

SRA_RWP_SUBDOMAIN

Rewriter プロキシのインストール先サブドメインの名前。 

デフォルト値は存在しません。 

ドメイン 

SRA_RWP_DOMAIN

Rewriter プロキシのインストール先ドメインの名前。 

デフォルト値は、ローカルホストのドメイン名です。 

ホスト IP アドレス 

SRA_RWP_IPADDRESS

Rewriter プロキシのインストール先ホストの IP アドレス。 

デフォルト値は、ローカルホストの IP アドレスです。 

アクセスポート 

SRA_RWP_PORT

Rewriter プロキシの待機ポート。 

デフォルト値は 10443 です。

ゲートウェイプロファイル名 

SRA_RWP_GATEWAY_PROFILE

リスナポート、SSL オプション、プロキシオプションなどのゲートウェイ設定情報を含むプロファイル。 

デフォルト値は default です。

Portal Server Secure Remote Access 証明書情報

ゲートウェイ、Netlet プロキシ、または Rewriter プロキシをインストールする場合、Portal Server, Secure Remote Access で使用する自己署名付き証明書を作成するための情報を指定できます。証明書を設定するには、インストーラに次の情報を指定する必要があります。


注 –

証明書情報には、マルチバイト文字を使用することはできません。


表 3–36 Portal Server Secure Remote Access Rewriter プロキシのインストール時に必要となる証明書に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

組織 

SRA_CERT_ORGANIZATION

所属する組織または会社名。 

部署 

SRA_CERT_DIVISION

所属する部署名。 

市 / 地域 

SRA_CERT_CITY

居住する市または地域。 

州 / 都道府県名 

SRA_CERT_STATE

居住する都道府県名。 

国名コード 

SRA_CERT_COUNTRY

2 文字の国名コード。 

証明書データベースパスワード 

SRA_CERT_PASSWORD

自己署名付き証明書にのみ適用されるパスワード (および確認用パスワード)。 

Web Proxy Server の設定情報

表 3–37 Web Proxy Server のインストール時に必要となる管理に関する設定情報

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー ID

WPS_ADMIN_USER

Web Proxy Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルト値は、admin または共通サーバー設定で指定した値です。

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

管理者パスワード

WPS_ADMIN_PASSWORD

Web Proxy Server 管理者のパスワード。 

デフォルト値は、共通サーバー設定で指定したパスワードの値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

プロキシサーバードメイン名

WPS_PROXY_DOMAIN

Proxy Server ホストの完全修飾ドメイン名。次に例を示します。 hostname.domain

管理ポート

WPS_ADMIN_PORT

Web Proxy Server の管理サーバーが接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8888 です。

管理サーバー実行時ユーザー ID

WPS_ADMIN_RUNTIME_USER

Web Proxy Server 管理サーバーは、このユーザー (UID) としてシステムで稼働します。ユーザー ID 番号ではなく、名前を使用してください。デフォルト値は、共通サーバー設定で指定した値です。 

インスタンス実行時ユーザー ID

WPS_INSTANCE_RUNTIME_USER

既存の非スーパーユーザー。 

デフォルト値は nobody です。

プロキシインスタンスポート

WPS_INSTANCE_PORT

Web Proxy Server が接続を待機するポート。 

デフォルト値は 8080 です。

システム再起動時に自動的に Web Proxy Server を起動

WPS_INSTANCE_AUTO_START

Web Proxy Server インスタンスの自動起動に使用されます。システムの再起動時に Web Proxy Server を起動する必要がある場合に、このパラメータを選択します。y または n を指定できます。

デフォルト値は n です。

Web Server の設定情報

インストール時に、Web Server に関する次の情報を指定する必要があります。

Web Server の設定タイプの選択

表 3–38 Web Server の設定タイプの選択

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理インスタンスをサーバーとして設 定

WS_ADMIN_IS_SERVER_MODE

管理サーバーは、管理の目的にのみに使用される、特別に設定された Web Server インスタンスです。 

サーバーファームの環境の場合、このサーバーがインスタンス管理命令をノードに送信する、マスター管理インスタンスになります。管理アプリケーションは、このサーバーに配備されます。

Web Server のスタンドアロンインストールの場合は、常に「管理インスタンスをサーバーとして設定」を選択してください。 

後続のページで、この設定情報を指定するように求められます。 

デフォルトでオンになっています。 

管理インスタンスをノードとして設定

WS_ADMIN_IS_NODE_MODE

管理ノードは、特別に設定された Web Server インスタンスであり、登録された管理サーバーからのコマンドを受け取って、その特定のノード上で、Web Server インスタンスの作成、削除、起動、停止などの限られたアクションを実行します。 

後続のページで、この設定情報を指定するように求められます。 

デフォルトでオフになっています。 

システム起動後にサーバーを起動

WS_START_ON_BOOT

システムを再起動したときに Web Server が自動的に起動されるように設定します。Web Server は、システムの再起動時に Access Manager の起動スクリプトによって起動されるため、Access Manager を Web Server に配備した場合、この値は無視されます。 

状態ファイルで、T または F (True または False) を指定できます。デフォルト値は F です。

Web Server 管理サーバー設定

Web Server 管理サーバーが稼働するポートは、SSL (デフォルトは 8989) および非 SSL (デフォルトは 8800) の 2 つです。HTTP を選択する場合は、非 SSL 管理ポートを参照するように PS_DEPLOY_ADMIN_PORT パラメータを変更する必要があります。デフォルトの非 SSL 管理ポートは 8800 です。

表 3–39 Web Server 用の管理サーバー設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

管理者ユーザー名

WS_LOGIN_USER

Web Server 管理者のユーザー ID。 

デフォルト値は、admin または共通サーバー設定で指定した値です。

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

ログインパスワード

WS_LOGIN_PASSWORD

Web Server 管理者のパスワード。 

デフォルトは、共通サーバー設定で指定した値です。 

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

注意: Java ES インストーラでは、管理パスワードに、空白文字および ; & ( ) ! | < > ' “ $ ^ \ # / , @ % 記号は使用できません。

サーバーホスト

WS_ADMIN_HOST

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成されます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成されます。値の書式は hostname.domainname です。

SSL ポート

WS_ADMIN_SSL_PORT

管理サーバーをセキュリティー保護されたモードで実行するために使用されるポート。有効な SSL ポートでなければなりません。このポートを選択した場合は、URL を起動するときに HTTPS を指定する必要があります。 

デフォルト値は 8989 です。

HTTP ポート

WS_ADMIN_HTTP_PORT

Web Server が HTTP 接続に対して待機するポート。 

デフォルト値は 8800 です。

実行時ユーザー ID

WS_ADMIN_SERVER_USER

デフォルトは、root または共通サーバー設定で指定した値です。

注意: 単一の管理者アカウントを使用する場合、このフィールドは表示されません。 

Web Server 管理ノード設定

表 3–40 Web Server の管理ノード設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

ノードホスト

WS_NODE_HOST

ドメイン名を含むホストの完全修飾名。 

SSL ポート

WS_NODE_SSL_PORT

Web Server がエージェントとして HTTPS 接続を待機するポート。有効な SSL ポートでなければなりません。 

デフォルト値は 8989 です。

実行時ユーザー ID

WS_INSTANCE_USER

Web Server のデフォルトインスタンスがシステムでの実行に使用するユーザー ID。 

Access Manager または Portal Server をインストールする場合は、この値を root に設定し、「実行時グループ」の値を other に設定しますこれらの値は、インストール後に変更できます。その他のサーバーの場合、「実行時ユーザー ID」をルート以外のユーザーに設定する必要があります。

デフォルト値は root です。

ノードをリモート管理サーバーに登録する

WS_REGISTER_NODE

デフォルトでオンになっています。ノードをリモート管理サーバーに登録することを選択した場合は、次の 4 つのフィールドに入力する必要があります。 

リモートサーバーホスト

WS_ADMIN_HOST

管理サーバーのインストール先リモートホストの完全修飾ドメイン名。 

リモートサーバーの SSL ポート

WS_ADMIN_SSL_PORT

リモート管理サーバーが待機する SSL ポート。デフォルト値は 8989 です。

リモートサーバーユーザー名

WS_ADMIN_LOGIN_USER

リモート管理サーバーにログインするために使用する管理者ユーザー名。 

リモートサーバーパスワード

WS_ADMIN_LOGIN_PASSWORD

リモート管理サーバーにログインするために使用するパスワード。 

Web Server インスタンス設定

表 3–41 Web Server のインスタンス設定

ラベルと状態ファイルのパラメータ 

説明 

サーバー名

WS_SERVER_NAME

ローカルホストとして解決されるホストとドメインの値。この値を使用して、Web Server インスタンスのサーバールート内にディレクトリが作成されます。 

デフォルト値は、共通サーバー設定の「ホスト名」と「DNS ドメイン名」に指定した値を結合して自動的に作成されます。値の書式は hostname.domainname です。

HTTP ポート

WS_HTTP_PORT

Web Server インスタンスが HTTP 接続を待機するポート。 

デフォルト値は 80 です。

実行時 UNIX ユーザー ID 

WS_SERVER_USER

既存の非スーパーユーザー。Access Manager または Portal Server をインストールする場合は、この値を root に設定し、「実行時グループ」の値を other に設定します。これらの値は、インストール後に変更できます。その他のサーバーの場合、「実行時ユーザー ID」をルート以外のユーザーに設定する必要があります。

注意: Web Server を Web コンテナとして使用する場合は、Web Server 実行時インスタンス値を root に設定する必要があります。

デフォルト値は webservd です。

ドキュメントルートディレクトリ

WS_DOCROOT

Web Server がコンテンツドキュメントを格納する場所。 

デフォルト以外の値を使用するには、指定するディレクトリがファイルシステムにすでに存在していることを確認します。存在しないディレクトリを指定しても、インストーラはディレクトリを作成しません。 

デフォルト値は次のとおりです。 

Solaris OS の場合: /var/opt/SUNWwbsvr7/https-hostname.domain /docs

Linux の場合: /var/opt/sun/webserver7/https-hostname.domain /docs

状態ファイルのみで使用されるパラメータ

次の表は、製品コンポーネントの設定に関係しない状態ファイルパラメータに関する情報を示しています。パラメータ名は、アルファベット順に記載されています。

表 3–42 状態ファイルのパラメータ

パラメータ名 

説明 

CCCP_UPGRADE_EXTERNAL_ \

INCOMPATIBLE_JDK

JDK がホスト内で検出されたが、Java ES により配布される JDK とは互換性がない場合に、アップグレードするかどうかを指定します。yes または no を指定できます。このパラメータでは、大文字と小文字は区別されます。

デフォルト値は no です。

CONFIG_TYPE

設定の種類を定義します。指定できる値は、Custom (インストール時に設定、「今すぐ設定」と同じ) または Skip (インストール後に設定、「あとで設定」と同じ) です。

デフォルト値は Custom です。

重要: 状態ファイルにこの値を設定してはなりません。インストーラを実行して状態ファイルを生成する場合にのみ、この値を指定します。設定タイプは、インストーラの処理ロジックにさまざまな方法で影響を及ぼします。状態ファイルの生成後に値を変更した場合、エラーが発生する場合があります。 

DeploymentServer

Access Manager の Web コンテナの種類を指定します。指定可能な値は、WebServer および AppServer です。

デフォルト値は AppServer (Application Server) です。

PSDEPLOYTYPE

Portal Server の Web コンテナの種類を指定します。指定可能な値は、IWSSUNONE8WEBLOGICWEBSPHERE です。

LOCALE

英語以外の言語パッケージをインストールするかどうかを指定します。値は True または False です。このオプションはコンポーネント選択とともに表示されます。値が True の場合、選択したすべてのコンポーネント用の多言語パッケージがインストールされます。False の場合は、ロケールパッケージはインストールされません。

デフォルト値は False です。

LICENSE_TYPE

指定可能な値は「Evaluation」および「Deployment」ですが、このフィールドは使用されません。 

PSP_EXIT_ON_DEPENDENCY_WARNING

選択した製品コンポーネントの依存関係が要件を満たしていない場合に終了するようにインストーラに指示します。通常、警告を確認することで、設定時に指定可能なリモートコンポーネントに適した依存関係を識別できます。 

依存関係の警告が表示されたらインストールを終了する場合は Yes を指定し、警告に関係なく処理を続行する場合は No を指定します。デフォルト値は No です。

このパラメータでは、大文字と小文字が区別されません。 

PSP_LOG_CURRENTLY_INSTALLED

現在インストールされている製品リストのログファイルへの書き出しをインストーラに指示します。このオプションは、グラフィカルインストーラの「コンポーネントの選択」ページの「インストール済みの製品」ボタンをクリックする操作に相当します。指定可能な値は、Yes および No です。このパラメータでは、大文字と小文字が区別されません。

デフォルト値は Yes です。

PSP_SELECTED_COMPONENTS

インストールする製品コンポーネントおよびサブコンポーネントのコンマ区切りのリスト。 

デフォルト値は All です。