以下の手順では、AutoClient サーバーがすでに OS サーバーとして設定されており、追加する AutoClient システムのカーネルアーキテクチャと共にインストールされていることを前提とします。OS サーバーの追加、または既存システムの OS サーバーへの変換については、オンラインヘルプまたは『Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド』を参照してください。
Solstice 起動ツールからホストマネージャを起動して、ネームサービスを選択します (まだこの手順を実行していない場合)。
詳細は、「ホストマネージャの起動」を参照してください。
「編集」メニューから「追加」を選択します。
「追加」ウィンドウが表示されます。デフォルトのシステムタイプは Solaris スタンドアロンになります。
「システムタイプ」メニューから Solstice AutoClient を選択します。
Solstice AutoClient システムの「追加」ウィンドウが表示されます。
AutoClient システムのシステム情報を入力します。
必要な情報を入力したら、「了解」をクリックします。
Solstice AutoClient のライセンスがない場合は、ソフトウェアがライセンスを確保できないことを示すメッセージが表示されます。ライセンスの取得については、『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。
追加する AutoClient システムのリスト中に AutoClient システムが加わります。ホストマネージャのメインウィンドウに表示され、横に + が付いています。+ は「追加保留中」であることを示します。
手順 2 〜手順 5 を繰り返して、残りの AutoClient システムを追加します。
システムを 1 つ追加するごとに、「総変更数 (待機中): 」に示される数が 1 つずつ増えます。
ウィンドウ中に表示された AutoClient システムをすべて追加したことを確認したら、「ファイル」メニューから「変更を保存」を選択します。
メッセージウィンドウが表示されます。
クライアントの追加処理には、サーバーの速度、現在の負荷、自動的に追加されるパッチの数と種類によって、所要時間 (数分) が異なります。
AutoClient システムが正しく追加される (「変更を保存中」ウィンドウを参照) ごとに、ホストマネージャのメインウィンドウに「追加保留中」として表示されていたエントリが消えます (ホスト名の横の + 符号が消えます)。
AutoClient システムが正常に動作するには、スーパーユーザーがシステムの /export/root ディレクトリにアクセスできる必要があります。すでに /export ディレクトリが共有されており、指定したものとは異なる共有オプションが使用されていることを示すメッセージがホストマネージャに表示された場合は、スーパーユーザーがクライアントの / (ルート) にアクセスできるようにアクセス権を追加する必要があります。通常クライアントの / (ルート) に対するアクセス権は、rw=clientname、root=clientname に設定します。
/usr ディレクトリが既に共有されていることを示すメッセージがホストマネージャに表示された場合は、/usr が読み取り専用になっていることが原因です。/usr に書き込み権も追加すると、問題なく /usr ディレクトリを共有することができます。
ネットワークから AutoClient システムをブートします。
AutoClient システムのブートについては、第 7 章「AutoClient システムのブート」を参照してください。
初期のブート処理中に表示されるプロンプトに従って、AutoClient システムのシステム設定情報を入力します。
表示されるプロンプトに従って、ルートのパスワードを決定します。
サーバーに AutoClient システムを追加する場合の、「追加」ウィンドウの入力例を示します。
すべてのシステムが正しく追加された場合には、メインウィンドウの一番下の状態表示行に「すべての処理に成功」と表示されます。
ホストマネージャに対応するコマンドを使用して、AutoClient システムのサポートを追加する例を示します。
% admhostadd -i 129.152.225.10 -e 8:0:20:7:9:8b ¥ -x type=AUTOCLIENT -x tz=US/Mountain -x fileserv=lorna ¥ -x os=sparc.sun4c.Solaris_2.4 -x root=/export/root ¥ -x swapsize=32 -x disconn=N -x diskconf=1disk -x pass=abc knight |
-i 129.152.225.10 |
AutoClient システムの IP アドレスを指定します。 |
-e 8:0:20:7:9:8b |
AutoClient システムの Ethernet アドレスを指定します。 |
-x type=AUTOCLIENT |
追加するシステムのシステムタイプを指定します。この例では、AutoClient システムです。 |
-x tz=US/Mountain |
システムのタイムゾーンを指定します。 |
-x fileserv=lorna |
OS サーバー名を指定します。 |
-x os= sparc.sun4c.Solaris_2.4 |
AutoClient システムのプラットフォーム、カーネルアーキテクチャ、ソフトウェアリリースを指定します。 |
-x root=/export/root |
AutoClient システムのルートのパスを指定します。 |
-x swapsize=32 |
スワップファイルのサイズを指定します。 |
-x disconn=N |
切断時実行継続機能が有効であるかどうかを指定します。この例では無効です。 |
diskconf=1disk |
AutoClient システムのディスク構成を指定します。 |
-x pass=abc |
システムのルートのパスワードを指定します。 |
knight |
AutoClient システム名を指定します。 |