Oracle Financial Consolidation Hubユーザーズ・ガイド リリース11i B25734-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
エンティティは、営業データ、連結処理および連結結果を分離して編成するための柔軟なフレームワークを提供するように設計されています。また、連結階層の作成に使用される構築ブロックでもあります。
連結階層の設定の詳細は、「連結階層の設定」を参照してください。
分析および連結財務レポート用に営業データ、消去データおよび集計データを容易に編成できるように、次のタイプのエンティティが設計されています。
営業エンティティ
連結エンティティ
消去エンティティ
営業エンティティには、データ発行を介してOracle General Ledgerまたは他の財務システムからロードされる営業残高が含まれます。営業エンティティが他の連結エンティティや営業エンティティを所有する場合がありますが、その所有権体系が連結されることはありません。
データ発行の詳細は、「Oracleエンティティのデータの発行」を参照してください。
管理エンティティは、連結エンティティに関連付けられている営業エンティティです。連結エンティティと管理エンティティとの関連は、所有関係ではなく、会社の連結データを営業データから分離するものです。
連結エンティティには連結残高が含まれます。連結エンティティは他の連結エンティティや営業エンティティを所有することがあり、直接の連結元が集計されます。各連結エンティティには一意の消去エンティティが含まれ、オプションで一意の管理営業エンティティが含まれる場合もあります。
消去エンティティでは、連結処理中に生成される入力と調整が保持されます。連結エンティティごとに一意の消去エンティティが自動的に作成されます。
次に示すサンプル階層では、Vision: コーポレーション・グループは連結エンティティです。この連結エンティティには、Vision: コーポレーション・オペレーションという管理エンティティがあり、関連消去エンティティは、Vision: コーポレーション・グループ消去です。Vision: カナダは営業エンティティです。
サンプル連結階層
関連項目
この項では、選択済のユーザー・インタフェース要素について説明します。
選択済の担当は、そのエンティティに関連するワークフロー通知の受信者です。
担当の詳細は、「影響分析」を参照してください。
ロールを保護するように選択すると、エンティティにアクセスして更新できるのは指定したロールのみとなります。営業エンティティの場合は、割当済のロールのみがそのエンティティのデータと調整を発行できます。連結エンティティの場合は、割当済のロールのみがそのエンティティの連結を発行できます。
ロール・ベースのセキュリティの詳細は、「ロール・ベースのセキュリティ」を参照してください。
オプションで、エンティティを表すイメージ・ファイルをアップロードできます。イメージ・ファイルは、16 x 16ピクセル以下のGIF形式である必要があります。
エンティティが無効化されていると、そのエンティティを新規階層に挿入できません。エンティティを無効化しても、そのエンティティが含まれている既存階層には影響しません。
注意: 連結エンティティの管理エンティティが無効化されている場合、連結エンティティは無効化されているものとして処理されます。
営業エンティティのソース・システムを選択します。これは、会計期間を通じてエンティティの営業活動と勘定残高の管理に使用されるシステムです。Oracle General Ledgerを選択するかOracle以外のデータ・ソース・システムを選択するかによって、エンティティに関する一部の入力必須フィールドが決まります。
Oracle General Ledgerソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、残高の取込元となる会計帳簿(元帳)をOracle General Ledgerで選択する必要があります。
Oracle General Ledgerソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、残高ルールを選択して、エンティティ用に選択した元帳から取り込む残高を指定する必要があります。残高ルールの詳細は、「Oracleエンティティのデータ発行の設定」を参照してください。
Oracle General Ledger以外のソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、そのソース・システムで使用されている勘定体系に基づいて値セット組合せを選択する必要があります。
値セットの作成の詳細は、「値セットの作成」を参照してください。
Oracle General Ledger以外のソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、カレンダ階層を選択する必要があります。カレンダ階層により、営業エンティティに関してロードするデータの期間が記述されます。
Oracle General Ledger以外のソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、エンティティの機能通貨を選択する必要があります。エンティティが階層に含まれている場合は、自動的にこの通貨にデフォルト設定されますが、この通貨は階層内で変更できます。
Oracle General Ledger以外のソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、オプションで変換ルール・セットを選択できます。変換ルール・セットにより、データが発行時に変換されます。
データ変換の詳細は、「変換ルール・セット」を参照してください。
Oracle General Ledger以外のソース・システムで営業エンティティを作成する場合は、オプションで検証ルール・セットを選択できます。検証ルール・セットにより、データが発行時に検証されます。
検証ルール・セットの詳細は、「検証ルール・セット」を参照してください。
営業エンティティを作成する場合は、エンティティで表される会社値を選択する必要があります。この会社値は、Oracle General Ledgerの営業残高の会社セグメントと財務連結ハブのエンティティとのリンクとして機能します。
営業エンティティを作成する場合は、エンティティの基準組織を選択する必要があります。基準組織には、選択した会社の組織の1つを選択します。基準組織は、連結処理中に連結エンティティを自動作成するためのデフォルトとして使用されます。
連結エンティティを作成する場合は、消去エンティティの一意名を入力する必要があります。消去エンティティは、指定した名前で自動的に作成されます。
連結エンティティを作成する場合は、オプションで既存の営業エンティティを選択し、連結エンティティの管理エンティティとして使用できます。
スプレッドシート・ローダーを使用すると、同時に複数のエンティティを作成できます。スプレッドシート・テンプレートをダウンロードし、入力してからアップロードできます。
ワークブックの第1ワークシートは、Oracle General Ledger以外のソース・システムを使用する営業エンティティに対応します。第2シートは、Oracle General Ledgerソース・システムを使用する営業エンティティに対応します。第3シートは連結エンティティに対応します。
注意: スプレッドシートでは、営業エンティティを作成する操作と連結エンティティに管理エンティティとして割り当てる操作を同時に実行できます。
スプレッドシートにエラーがあると却下されます。ロードを実行する前に、すべてのエラーを訂正する必要があります。