Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド リリース12 E05999-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
一括保守を使用して、期間別残高を1つの勘定科目から別の勘定科目へ移動したり、複数勘定科目から単一勘定科目へマージします。移動/マージ残高は、ターゲット勘定科目の既存残高に追加されます。移動/マージについて変更がある場合は、逆仕訳により勘定残高を前の金額に戻すことができます。
元帳セットを使用する場合は、元帳セット内の複数の元帳の残高を移動/マージできます。
移動/マージ・オペレーションの最中には、Oracle General Ledgerとその補助元帳間の財務関係は保守されます。このため移動/マージが完了した後でも、補助元帳詳細にドリルダウンできます。
注意: ドリルダウンするには、移動/マージ・ターゲット勘定科目から勘定科目照会を行います。そこから移動/マージ・ソース勘定科目まで、次に補助元帳詳細までドリルダウンできます。
また、一括保守の一括作成機能を使用して、既存の勘定科目に基づいて新規勘定科目を自動的に作成できます。たとえば、ユーザー組織に新規のコスト・センターを追加する場合、一括作成を使用して必要な勘定科目のすべてを、その他のコスト・センターのうちの1つに基づいて作成します。
データ・アクセス・セット
移動/マージ操作は、データ・アクセス・セットのセキュリティに従います。移動/マージ操作を実行するには、職責に割り当てられているデータ・アクセス・セットで全元帳アクセス権が提供される必要があります。全元帳アクセス権とは、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が付与されることを意味します。
詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
関連項目
元帳セットの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
移動オペレーションによって、残高は1つ以上のソース勘定科目から1つ以上のターゲット勘定科目に移動されます。「一括保守ワークベンチ」ウィンドウで、1つずつの勘定科目詳細を使用して、ソース勘定科目とターゲット勘定科目を定義します。
たとえば、勘定科目にオペレーション・センターを表すのに使用する、コスト・センター・セグメントが含まれるとします。またセンターの1つ(#683)をクローズしたところで、別のセンター(#357)に、センター#683の在庫とオペレーションが吸収されるようにするとします。会計およびレポートの目的では、センター#683の勘定残高がセンター#357の勘定科目に反映されるようにします。これは移動オペレーションを使用して行えます。コスト・センターを第2セグメントとする4つのセグメント勘定科目を使用するとすると、「一括保守ワークベンチ」ウィンドウでのソースおよびターゲットの指定は、次のようになります。
ソースの指定: . 01. 683 . . ターゲットの指定: 01 . 357 . .
コスト・センター・セグメントと貸借一致セグメントの値のみ指定する必要があることに注意してください。貸借一致セグメントを空白にすることはできません。他のセグメントを空白にすることで、コスト・センター値が683のときに、移動/マージ操作でそれらセグメントのすべての値の全勘定残高が移動されます。
マージ・オペレーションによって、残高が複数のソース勘定科目から1つ以上のターゲット勘定科目に振り替えられます。「一括保守ワークベンチ」ウィンドウでは、複数勘定科目詳細を使用してソース勘定科目を定義し、また同じ勘定科目詳細を使用してターゲット勘定科目も定義します。
たとえば、3つのコスト・センター(575、683および937)の残高を、1つのコスト・センター(357)にマージするとします。「一括保守ワークベンチ」ウィンドウのソースおよびターゲットの指定は、次のようになります。
ソースの指定: 01. 575 . . ターゲットの指定: 01. 357 . .
ソースの指定: 01. 683 . . ターゲットの指定: 01. 357 . .
ソースの指定: 01. 937 . . ターゲットの指定: 01. 357 . .
異なる元帳間では移動/マージできません。
元帳セットの移動/マージ要求を発行すると、元帳セット内の元帳ごとに1つずつ、複数の子要求とともに親要求が自動的に発行されます。
異なる貸借一致セグメント値間での移動/マージはできません。たとえば、貸借一致セグメントが会社の場合、残高をある会社から別の会社へは移動できません。
異なる財務諸表カテゴリ間での移動/マージはできません。たとえば、貸借対照表勘定残高を損益計算書勘定科目へは移動できません。資本勘定科目以外は、カテゴリ内で移動/マージできます。たとえば、資産残高を負債勘定科目に移動/マージできます。
予算または予算引当残高の移動/マージはできません。
パージ済会計期間の残高は、移動/マージできません。ただし、現行残高はパージ済期間に基づいているので、Oracle General Ledgerによって、パージされていない、最も古い期間のソースおよびターゲット勘定科目の、四半期累計、年度累計、プロジェクト累計、期間平均累計、四半期平均累計および年度平均累計残高が修正されます。
移動/マージ・オペレーションでは、定型仕訳、一括配賦、連結マッピングおよび要約勘定といった、Oracle General Ledgerの定義に使用されている勘定科目および勘定科目範囲は更新されません。
ソース勘定科目のどれかに取得時レートが割り当てられている場合、ターゲット勘定科目に取得時レートを更新または作成する必要があります。レートは移動/マージの最中には、更新も作成もされません。
元帳で予算管理が使用可能になっている場合は、ソース勘定科目およびターゲット勘定科目への、残余予算チェックと予算引当による移動/マージ修正の検証は行われません。
元帳に対して「副セグメントで追跡」オプションを有効化した場合、「一括保守」移動/マージ・オプションを適切に実行しないと、留保利益勘定残高が不正確になる可能性があります。正確な留保利益勘定を維持するために、移動/マージ中には、同じ貸借一致セグメント値および副追跡セグメント値内でのみ残高を移動することをお薦めします。それ以外の場合、組替時に貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値をまたがるときには、手動仕訳調整を使用する必要があります。「移動/マージ」プログラムは、「転記」プログラムをバイパスしてGeneral Ledger残高を直接更新します。留保利益勘定は、「転記」プログラムにより正しく更新されます。
関連項目: 副追跡セグメント
純利益勘定に関する特別ルール(平均残高処理): 純利益勘定の残高が移動/マージされることはありません。純利益勘定がソース/ターゲット勘定間にある場合、移動/マージ操作は「検証」プロセス中に強制終了します。
元帳残高を移動/マージすると、元帳のすべての報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)の残高も移動/マージされます。報告通貨に対して移動/マージ操作を直接実行することはできません。報告通貨の残高を移動/マージするには、ソース元帳(主要元帳または副元帳など)を経由する必要があります。
注意: 残高レベルの報告通貨で保守される換算残高が自動的に移動/マージされることはありません。各残高レベルの報告通貨に対して換算を再実行し、その残高を更新する必要があります。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)が割り当てられている元帳に対して移動/マージ操作を実行すると、データ・アクセス・セットで報告通貨への全読取りおよび書込みアクセス権が付与されているかどうかに関係なく、各報告通貨で移動/マージが実行されます。
注意: 移動/マージ操作を正常終了するには、元帳とその報告通貨の最後のオープン期間が同一である必要があります。最後にパージされた期間は同一でなくてもかまいません。
まったくエラーが見つからなかった場合、移動/マージによって処理が終了するまでに、次のステップが行われます。
勘定科目の検証(関連項目: 検証と事前検証)。
存在しないターゲット勘定科目の作成。
移動またはマージする残高の計算。
金額を計算し、四半期累計、年累計、プロジェクト累計、日次期間平均、日次四半期平均および日次年度平均残高を修正。
計算済残高の移動/マージ。
移動/マージ監査仕訳の作成。
「一括保守実行レポート」の作成。
問題なく移動/マージ操作が終了すると、換算残高は最新のものではなくなります。各残高レベルの報告通貨に対してOracle General Ledgerの換算プログラムを実行し、換算残高を更新する必要があります。
関連項目
前提条件
すべてのターゲット勘定科目セグメント値が存在し、使用可能である必要があります。ターゲット・セグメント値が使用不可の場合、または値の詳細転記が許可されていない場合、新規勘定科目は作成されません。
移動/マージの発行以前に存在するターゲット勘定科目は、使用可能である必要があります。存在しないターゲット勘定科目は作成されます。
「一括保守ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
要求タイプとして「移動/マージ」を選択します。
移動/マージの要求名および摘要を入力します。
「元帳」フィールドで、元帳または元帳セットを選択します。
データ・アクセス・セットでは、元帳または元帳セットへの全元帳アクセス権を提供する必要があります。全元帳アクセス権は、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が付与されることを意味します。
元帳セットの移動/マージ要求を発行すると、元帳セット内の元帳ごとに個別要求が自動的に作成されます。これらの要求の名称は同一ですが、対象となる元帳が異なります。各元帳に関する要求のステータスは個別に追跡できます。要求の戻し処理が必要になった場合は、各元帳に対して個別に実行する必要があります。
ソースの一括配賦先勘定科目指定用の明細番号を入力します。
残高の移動/マージ元となる一意のソース勘定科目の詳細を入力します。値リストから勘定科目セグメント値も選択できます。
注意: すべての勘定科目セグメントに値を入力する場合、その勘定科目が存在し、使用可能である必要があります。特定のセグメントにのみ値を入力する場合、入力する値が存在し、それが使用可能である必要があります。
注意: セグメント値を検討する場合は、「セグメント値」ボタンを選択します。これによって、「セグメント値」ウィンドウに移動します。メニューを使用して、「一括保守ワークベンチ」ウィンドウに戻ります。
残高の移動/マージ先となるターゲット勘定科目の詳細を入力します。値リストから勘定科目セグメント値も選択できます。
注意: ターゲット勘定科目の指定フォーマットは、そのソース勘定科目に使用するフォーマットと同じである必要があります。たとえば、特定のソース・セグメントにのみ値を入力する場合は、ターゲット勘定科目の指定にもそれと同じセグメントを入力する必要があります。完全な勘定科目をソースとして入力する場合、ターゲットにも完全な勘定科目を入力する必要があります。
注意: 存在しないターゲット勘定科目は、セグメント・セキュリティ・ルールと相互検証チェックを通過すると作成されます。
勘定科目の詳細の入力が完了するまで続けます。
(オプション)「前検証」ボタンを選択して、事前検証処理を実行します。実行レポートを検討し、移動/マージを発行する前に、すべてのエラーを訂正します。
関連項目: 検証と事前検証
注意: 一般に、夜通し移動/マージを実行するなど、無人での実行を計画している場合には、勘定科目詳細を事前検証する必要があります。事前検証処理によって、移動/マージ要求が問題なく完了することがさらに確実になります。事前検証しない場合でも、移動/マージを発行すると、Oracle General Ledgerにより勘定科目詳細が検証されます。
作業内容を保存します。
関連項目
「一括保守ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
発行する移動/マージ定義を問い合せます。
「発行」ボタンを選択して、移動/マージ処理を開始します。
「一括保守実行レポート」にエラーがないか確認します。必要に応じて、すべてのエラーを訂正し、移動/マージ要求を再発行します。
(オプション)移動/マージ処理中に作成された暫定移動/マージ表をパージします。
注意: 表をパージする前に、移動した残高が正確であることを必ず検証するようにしてください。表を1度パージすると、移動/マージ操作は逆仕訳できません。
同じ元帳内で矛盾する活動がない場合にのみ、移動/マージ操作を実行します。移動/マージと矛盾する活動には、次の3つのカテゴリがあります。
仕訳の作成: 手動または予算管理仕訳の入力、仕訳のインポート、再評価、一括配賦および定型算式が含まれます。
残高処理: 転記、換算、要約処理、期間オープンおよびパージが含まれます。
勘定科目の作成: 勘定科目の作成、変更、使用不能化および使用可能化が含まれます。
上記のカテゴリに当てはまる、コンカレント処理およびオンライン活動のすべては、移動/マージ・オペレーションを開始する前に完了している必要があります。矛盾の起こる確率を最小限に留めるには、移動/マージ・オペレーション計画の手順を確立し、遂行することをお薦めします。また、勘定科目の作成と変更にも、手順を確立して遂行してください。
注意: 「移動/マージ」コンカレント・プログラムを標準コンカレント・マネージャから除外することを考慮してください。そのかわりに、指定した場合にのみ有効になる特別コンカレント・マネージャ・キューに、プログラムを割り当てます。
関連項目
一括保守処理(事前検証、移動/マージ、逆仕訳、一括作成およびパージ)では、「一括保守ワークベンチ」ウィンドウの「ステータス」フィールドに、次の4つのステータスのうちの1つが表示されます。
新規: 新規の移動/マージまたは一括作成を定義すると表示されます。
処理中: 処理が現在アクティブです。
完了: 処理が問題なく完了しました。
失敗: 処理に失敗しました。
関連項目
検証と事前検証の最中には、Oracle General Ledgerにより、ソース勘定科目とターゲット勘定科目詳細によって定義されるすべての勘定科目が検証されます。また、それらの勘定科目に検証チェックが実行され、次のようなエラーを示す、「一括保守実行レポート」が作成されます。
重複勘定科目
使用不可の勘定科目、または転記が許可されていない勘定科目
相互検証ルールまたはセグメント値セキュリティに違反した状態で作成される新規ターゲット勘定科目
移動/マージ前提条件およびビジネス・ルールに反する移動/マージ取引
移動/マージ要求を発行すると、検証が自動的に行われます。ただし、一般にオフピークの時間帯に移動/マージ・オペレーションを実行することが望ましいため、移動/マージを発行する前の事前検証を選択できます。
オフピークの時間帯に移動/マージを実行することによって、システム性能の低下と、移動/マージがその他の処理と矛盾する可能性を最小限に止めます。事前検証によって、無人の移動/マージ・オペレーションが問題なく完了することがさらに確実になります。
事前検証要求に成功すると、ターゲット勘定科目が存在しない場合、Oracle General Ledgerにより作成されます。「一括保守ワークベンチ」ウィンドウで表示されるステータスは「完了」になります。
事前検証要求に失敗すると、検証に通過した新規ターゲット勘定科目のみが、Oracle General Ledgerによって作成されます。検証を通過しないターゲット勘定科目は、作成されません。ステータスは「失敗」になります。「一括保守実行レポート」を検討し、移動/マージを発行する前に、挙げられたすべての問題を訂正します。
注意: 事前検証が成功した後で、セグメント値または勘定科目を更新すると、移動/マージ・オペレーションに失敗することがあります。
関連項目
移動/マージ・オペレーションを行った後で、元に戻すことにした場合、「一括保守」を使用して移動/マージを取り消し、オリジナル残高を復元することができます。
注意: 移動/マージ結果に満足するまで、暫定移動/マージ表をパージしないでください。これらの表をパージすると、移動/マージ・オペレーションを取り消せません。
「一括保守ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳する移動/マージ要求を問い合せます。
「逆仕訳」ボタンを選択します。
逆仕訳要求が問題なく完了すると、残高が復元されて暫定表が削除され、新規の移動/マージ逆仕訳監査仕訳が作成されます。
注意: 最初の移動/マージ操作後にターゲット勘定科目に入力または転記したすべての取引は、逆仕訳できません。これらは別々に逆仕訳するか、仕訳を作成して取引合計をソース勘定科目に戻す必要があります。
関連項目
移動/マージ操作によって、GL_MOVEMERGE_BAL_<移動/マージ要求ID>およびGL_MOVEMERGE_DAILY_BAL_<移動/マージ要求ID>の2つの表に、移動またはマージされる残高が移入されます。これらの表の情報は移動/マージの逆仕訳に必要なため、移動/マージが成功した後も保存されます。
移動/マージの結果が正しく満足でき、新規残高を保持するときには、表をパージします。移動/パージを後で逆仕訳する可能性がある場合は、表をパージしないでください。
注意: 移動/マージ操作を逆仕訳する場合、暫定表は自動的にパージされます。
「一括保守ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
パージする暫定表を含む移動/マージ要求を問い合せます。
「パージ」ボタンを選択します。
関連項目
移動/マージ・オペレーションまたは移動/マージ逆仕訳を行うと、Oracle General Ledgerでは、残高が移動またはマージされた各期間に、監査仕訳が作成されます。これらの仕訳は、ターゲット勘定科目の更新には使用されません。全移動/マージ・オペレーションの監査証跡を提供するためのみに作成されます。これらの監査仕訳を問い合せたり、レポートに含むことができます。
注意: 元帳に平均残高処理が使用可能になっている場合、移動/マージ監査仕訳は各カレンダ日に対して作成されます。連結元帳には、標準残高用および平均残高用にそれぞれ1つずつで2セットの監査仕訳があります。
移動/マージ監査仕訳は、仕訳ソース、仕訳カテゴリおよびバッチ名によって、識別できます。仕訳ソースとカテゴリは、「移動/マージ」または「移動/マージ逆仕訳」のどちらかです。バッチ名は、次のフォーマットに従います。
[要求タイプ]: [要求名] [要求ID] [残高タイプ] [期間]: [バッチ日付と時刻]
バッチ名のパラメータ値を次の表に示します。
パラメータ | 値 |
---|---|
[要求タイプ] | 移動/マージまたは移動/マージ逆仕訳 |
[要求名] | 移動/マージ要求名 |
[要求ID] | 移動/マージ・コンカレント要求ID |
[残高タイプ] | 標準または平均 |
[期間] | 移動済残高の会計期間 |
[バッチ日付と時刻] | 監査仕訳の作成日時 |
たとえば、移動/マージ・バッチは次のように名付けられます。
移動/マージ: CC357マージ1687標準JUN-97: JUN 30, 1997 2:35:45
「仕訳データの入力」ウィンドウで問合せ機能を使用します。関連項目: 仕訳照会の実行
ヒント: 「仕訳の検索」ウィンドウで、仕訳ソースまたは仕訳カテゴリとして、「移動/マージ」または「移動/マージ逆仕訳」を入力して、問合せを限定します。移動/マージ監査仕訳バッチ名を入力して、問合せをさらに限定します。
注意: 移動/マージ監査仕訳は、「逆仕訳」ウィンドウには表示されません。移動/マージ操作を逆仕訳するには、「一括保守」逆仕訳機能を使用する必要があります。
仕訳詳細を検討する際に、次のことが示されます。
摘要フィールドでは、次が示されます。
仕訳明細がソース勘定科目とターゲット勘定科目のどちらだったか
勘定科目
利益剰余金勘定科目は、直接転記が行われない限り表示されません。
換算レートは、当初取引に使用された実績換算レートにかかわらず、1.0として表示されます。
関連項目
一括保守の一括作成機能を使用して、新規の勘定科目を既存の勘定科目に基づいて、自動的に作成します。たとえば、ユーザー組織に新規のコスト・センターを追加する場合、一括作成を使用して必要な勘定科目のすべてを、その他のコスト・センターのうちの1つに基づいて作成します。
注意: 一括作成では、定型仕訳、一括配賦、連結マッピングおよび要約勘定といった、Oracle General Ledgerの定義に使用されている勘定科目および勘定科目範囲は更新されません。
注意: 新規作成した勘定科目コード組合せは、元の勘定科目コード組合せからの属性を継承しません。かわりに、新規作成した勘定科目セグメントが、新しい勘定科目コード組合せのセグメントから属性を継承します。新しい勘定科目コード組合せの属性には、最も制限的なセグメント属性が適用されます。
注意: 元の勘定科目が使用不可になっている場合、すべてのターゲット・セグメント値が使用可能になっていれば、新しい勘定科目組合せが作成されます。
次の表に示す例では、元の勘定科目コード組合せは転記を許可しています。01セグメントは、転記を許可していません。新しい01セグメントは、転記を許可しない属性を継承します。したがって、その勘定科目コード組合せは転記を許可しません。
元の勘定科目 | 使用可能 | 転記の許可 | 予算入力可 |
---|---|---|---|
01-000-1000 | はい | はい | はい |
01 | はい | いいえ | はい |
000 | はい | はい | はい |
100 | はい | はい | はい |
新規勘定科目 | 使用可能 | 転記の許可 | 予算入力可 |
---|---|---|---|
01-100-1000 | はい | いいえ | はい |
01 | はい | いいえ | はい |
100 | はい | はい | はい |
100 | はい | はい | はい |
前提条件
すべてのターゲット勘定科目セグメント値が存在し、それらが使用可能である必要があります。ターゲット・セグメント値が使用不可能な場合は、新規勘定科目が作成されません。
動的挿入を使用可能にする必要があります。関連項目: 『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』の「動的挿入」
「一括保守ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
要求タイプとして「一括作成」を選択します。
一括作成の要求名と摘要を入力します。
ソースの一括配賦先勘定科目指定用の明細番号を入力します。
ターゲット勘定科目のモデルに使用する、ソース勘定科目詳細を入力します。値リストから勘定科目セグメント値も選択できます。
注意: すべての勘定科目セグメントの値を入力する場合は、勘定科目が存在して使用可能になっている必要があります。一部のセグメントの値のみを入力する場合は、その値が存在して使用可能になっている必要があります。したがって、使用不可の勘定科目から新しい勘定科目組合せを作成する場合、使用不可の勘定科目は入力できないため、その勘定科目を含む範囲を入力する必要があります。
作成する勘定科目のターゲット勘定科目の詳細を入力します。値リストから勘定科目セグメント値を選択することもできます。
注意: ターゲット勘定科目の指定フォーマットは、そのソース勘定科目に使用するフォーマットと同じである必要があります。たとえば、特定のソース・セグメントにのみ値を入力する場合は、ターゲット勘定科目の指定にもそれと同じセグメントを入力する必要があります。完全な勘定科目をソースとして入力する場合、ターゲットにも完全な勘定科目を入力する必要があります。
注意: 存在しないターゲット勘定科目は、相互検証チェックとセグメント・セキュリティ・ルールを通過すると作成されます。存在していても使用不可になっているターゲット勘定科目は、一括作成操作の後も使用不可のままです。
勘定科目の詳細の入力が完了するまで続けます。
「発行」ボタンを選択して作業内容を保存し、一括作成処理を開始します。
エラーがあるかどうかを、「一括作成実行レポート」で確認します。必要に応じて、すべてのエラーを訂正し、一括作成要求を再発行します。
注意: ターゲット勘定科目が相互検証ルールおよびセグメント・セキュリティ・ルールに反している場合、または一括作成取引が前提条件に反している場合には、エラーが発生します。
エラーがない場合は、一括作成によって新規勘定科目が作成され、ステータスが「完了」に更新されます。エラーが生じた場合は、勘定科目は作成されず、ステータスは「失敗」に変更されます。
関連項目
勘定科目に科目区分の誤りがあったために「留保利益」計算にエラーが発生した場合は、勘定残高と科目区分の誤りを修正できます。
たとえば、新会計年度の第1期間の合計残高試算表を実行した後で、現金勘定残高が 0(ゼロ)になっているのに気づいた場合を考えます。現金勘定が、最初に「資産」ではなく「費用」の勘定科目タイプで作成されたことがわかります。したがって、新会計年度の第1期間をオープンしたときの現金勘定残高は、「留保利益」に自動的に消し込まれています。
注意: 次のステップを正しい順序で実行してください。これらのステップを開始する前に「勘定科目タイプ」を不適切な値から適切な値に変更した場合は、ステップを実行する前に変更を元に戻してください。戻さない場合、これらのステップは正しく機能しません。
前会計年度の最終期間がクローズ済の場合、それを再度オープンにします。
誤って勘定区分された勘定残高が、前会計年度の最終期間の最終日にゼロになるように、仕訳を作成します。相殺金額には「仮勘定」などの一時勘定科目を使用します。
注意: 勘定残高に複数の通貨がある場合、仕訳を作成して元帳通貨でエントリを0にし、各外貨でエントリを0にします。
勘定残高をオンラインまたはレポートで照会し、科目区分が誤っている勘定科目の残高がゼロとなっていることを確認します。
セグメント値のクオリファイアを変更して、勘定科目タイプの科目区分の誤りを訂正します。
SQL*Plusを使用してGL_CODE_COMBINATIONS表内のACCOUNT_TYPE列を更新し、科目区分の誤っている勘定科目を参照する全勘定科目の勘定科目タイプを訂正するように、システム管理者に依頼します。
ステップ3で転記した仕訳を逆仕訳することによって、誤って区分された勘定残高を復元します。上の仕訳が最初に転記されたのと同じ期間の末日に、仕訳を逆仕訳します。
逆仕訳を転記します。
上記の例で、現金の勘定タイプは「資産」になりました。これは、逆仕訳を転記すると、「現金」と「留保利益」の残高が新会計年度の第1期間に繰り越されるからです。
訂正済勘定残高をオンラインまたはレポートで確認します。
勘定科目タイプの科目区分に誤りがあり、勘定科目タイプが「貸借対照表」勘定科目ではなく、「損益計算書」勘定科目に誤って分類されている場合、または「損益計算書」勘定科目ではなく、「貸借対照表」勘定科目に誤って分類されている場合、その勘定科目に転記されたすべての期間のすべての仕訳を逆仕訳します。逆仕訳を転記した後に、勘定科目タイプを訂正し、逆仕訳を戻し処理してから、転記することができます。
勘定科目タイプの科目区分に誤りがあり、その誤りが勘定科目の損益計算書グループまたは貸借対照表グループ内で生じている場合は、この手順に従う必要はありません。
たとえば、「資本」勘定科目から「費用」勘定科目に再区分し、GL_HISTORICAL_RATES表にこの勘定科目のエントリがある場合は、不適切であればこの勘定科目の取得時レート情報を削除します。適切なレートを再入力してください。残高は、再換算のためにマークされます。
関連項目
会計フレックスフィールドの設計(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
期間が永久クローズされている場合は、1つ以上の会計期間に対して、仕訳バッチ、入力、明細、関連した仕訳参照と同様に、勘定科目残高もアーカイブおよびパージできます。
実績、予算または予算引当残高をアーカイブおよびパージできます。それに加えて、換算された実績および予算の残高については、換算をやり直す前にパージできます。換算済残高以外については、パージする前に残高または仕訳をアーカイブする必要があります。
注意: 元帳に使用可能な平均残高処理がある場合、標準残高をアーカイブおよびパージするのと同時に、平均残高が自動的にアーカイブまたはパージ、あるいはその両方が行われます。
アーカイブおよびパージの処理をより管理しやすくするために、アーカイブおよびパージを別々のステップで実行することをお薦めします。できればシステムを使用中のユーザーがいないときに、アーカイブ・ユーティリティを実行します。これにより、業務時間中の処理効率の低下や応答時間の低速化を回避できます。
Oracle General Ledgerでは、同じ期間に同じ元帳を2度アーカイブすることが防止されています。しかし、アーカイブ処理が正常に完了しない場合は、アーカイブ・プログラムを再実行できます。
注意: アーカイブ・プログラムを再実行すると、アーカイブ表内のデータは上書きされます。そのため、アーカイブ処理をすでに行ったことがある場合は、必ずアーカイブ・データをオペレーティング・システム・ファイルにエクスポートし、それからファイルをテープに保存します。
アーカイブ・ユーティリティを実行する前に、データベース管理者およびシステム管理者に相談してください。
元帳の残高と仕訳をアーカイブしてパージするには、データ・アクセス・セットで元帳への全元帳アクセス権が提供される必要があります。全元帳アクセス権とは、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が付与されることを意味します。
アーカイブまたはパージするすべての期間を永久クローズします。換算済残高のみをパージするには、期間を永久クローズする必要はありません。
すべての標準財務レポートを実行して、アーカイブおよびパージする取引の印刷記録を保守します。
アーカイブ・データの格納に適切な表領域を作成して、格納パラメータを設定します。
以前にアーカイブされたデータをオペレーティング・システム・ファイルにエクスポートし、ファイルをテープに保存したことを確認します。
「アーカイブおよびパージ」ウィンドウにナビゲートします。
「残高」タブを選択します。
「残高のアーカイブ」チェック・ボックスを選択します。
元帳を選択します。
データ・アクセス・セットで、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が提供されている必要があります。
アーカイブする「予実区分」を選択します。「実績」、「予算」または「予算引当」残高をアーカイブできます。予算残高のアーカイブを選択する場合は、「予算名」も入力する必要があります。「全て」は入力できません。
アーカイブする「期間: 至」を入力します。Oracle General Ledgerにより、「期間: 自」および「期間: 至」フィールドで指定した範囲のすべての期間がアーカイブされます。
「アーカイブ/パージ」を選択します。Oracle General Ledgerにより、残高をアーカイブするためのコンカレント要求が発行されます。アーカイブ・プログラムでは、要求した期間範囲に対してGL_BALANCES表からの勘定残高がGL_ARCHIVE_BALANCES表にコピーされます。
要求した全期間のデータが正しくアーカイブされたことを検証するために、「アーカイブおよびパージ監査レポート」を検討します。アーカイブしたレコード数を書き留めておいてください。この番号を、パージ・ユーティリティを実行する際にパージされたレコード数と比較できます。
アーカイブ表をエクスポートして、エクスポート・ファイルをテープにコピーします。
データをパージします。
「アーカイブおよびパージ」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳」タブを選択します。
Oracle General Ledgerでは、元帳の中でまだ正常にアーカイブおよびパージされていない会計期間のうち最も早い会計期間が「期間: 自」フィールドに自動的に表示されます。まず最初に、1番古い期間のデータをアーカイブおよびパージする必要があります。
「仕訳のアーカイブ」チェック・ボックスを選択します。
元帳を選択します。
データ・アクセス・セットで、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が提供されている必要があります。
アーカイブする「予実区分」を選択します。「実績」、「予算」または「予算引当」仕訳をアーカイブできます。予算仕訳のアーカイブを選択した場合は、「予算名」も入力する必要があります。「全て」は入力できません。
アーカイブする「期間: 至」を入力します。Oracle General Ledgerにより、「期間: 自」および「期間: 至」フィールドで指定した範囲のすべての期間がアーカイブされます。
「アーカイブ/パージ」を選択します。Oracle General Ledgerにより、要求した会計期間に対して、GL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERSおよびGL_JE_LINES表からの仕訳詳細を、GL_ARCHIVE_BATCHES、GL_ARCHIVE_HEADERSおよびGL_ARCHIVE_LINES表にコピーするように、コンカレント要求が発行されます。実績仕訳とともに仕訳参照をインポートした場合は、Oracle General LedgerでGL_IMPORT_REFERENCES表からの参照詳細がGL_ARCHIVE_REFERENCES表にコピーされます。
要求した全期間のデータが正しくアーカイブされたことを検証するために、「アーカイブおよびパージ監査レポート」を検討します。アーカイブしたレコード数を書き留めておいてください。この番号を、パージ・ユーティリティを実行する際にパージされたレコード数と比較できます。
アーカイブ表をエクスポートして、エクスポート・ファイルをテープにコピーします。
データをパージします。
関連項目
期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
要求の発行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
データをアーカイブする前に、アーカイブするデータを保持するのに十分なスペースの表領域を作成できるよう、データベース管理者と相談します。
注意: Aは実績、Bは予算、Eは予算引当を表します。
次のSQL文を使用して、アーカイブする会計年度に対する元帳の実績行がいくつGL_BALANCES表にあるのかを判別します。
select count(*)
from GL_BALANCES
where PERIOD_YEAR = [your archive year]
and ACTUAL_FLAG = ['A' or 'E']
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_LEDGERS
where NAME=[your ledger name]);
予算の場合:
select count(*)
from GL_BALANCES
where PERIOD_YEAR = [your archive year]
and ACTUAL_FLAG = 'B'
and BUDGET_VERSION_ID =
(select BUDGET_VERSION_ID from GL_BUDGET_VERSION
where BUDGET_NAME = [your budget name])
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_LEDGERS
where NAME=[your ledger name]);
次のSQL文を使用して、アーカイブする会計年度の行が、GL_JE_BATCHES表にいくつあるかを判別します。
select count(*)
from GL_JE_BATCHES
where DEFAULT_PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG= ['A'or'E']
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_LEDGERS
where NAME=[your ledger name]);
予算の場合:
select count(*)
from GL_JE_BATCHES jeb
where DEFAULT_PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = 'B'
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_SETS_OF BOOKS
where NAME = [your ledger name])
and not exists
(select 'Has wrong budget'
from GL_JE_HEADERS jeh
where JEH.JE_BATCH_ID = JEB.JE_BATCH_ID
and BUDGET_VERSION_ID!=
(select BUDGET_VERSION_ID from GL_BUDGET_VERSIONS
where BUDGET_NAME = [your budget name]))
次のSQL文を使用して、アーカイブする会計年度の行が、GL_JE_HEADERS表にいくつあるかを判別します。
select count(*)
from GL_JE_HEADERS
where PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = ['A' or 'E']
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_SETS_OF BOOKS
where NAME = [your ledger name]);
予算の場合:
select count(*)
from GL_JE_HEADERS
where PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = 'B'
and BUDGET_VERSION_ID =
(select BUDGET_VERSION_ID from GL_BUDGET_VERSIONS
where BUDGET_NAME = [your budget name]
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_SETS_OF BOOKS
where NAME = [your ledger name])
次のSQL文を使用して、アーカイブする会計年度の行が、GL_JE_LINES表にいくつあるかを判別します。
select count(*)
from GL_JE_LINES
where JE_HEADER_ID in
(select JE_HEADER_ID from GL_JE_HEADERS
where PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = ['A' or 'E']
and LEDGER_ID in
(select LEDGER_ID from GL_LEDGERS
where NAME = [your ledger name'));
予算の場合:
select count(*)
from GL_JE_LINES
where JE_HEADER_ID in
(select JE_HEADER_ID from GL_JE_HEADERS
where PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = 'B'
and BUDGET_VERSION_ID =
(select BUDGET_VERSION_ID
from GL_BUDGET_VERSIONS
where BUDGET_NAME = [your budget name]
and LEDGER_ID in
(select LEDGER_ID from GL_LEDGERS
where NAME = [your ledger name]));
次のSQL文を使用して、アーカイブする会計年度の行がGL_IMPORT_REFERENCES表にいくつあるかを判別します。
select count(*)
from GL_IMPORT_REFERENCES
where JE_BATCH_ID in
(select JE_BATCH_ID
from GL_JE_BATCHES
where DEFAULT_PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG= ['A'or'E']
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_LEDGERS
where NAME=[your ledger name]));
予算の場合:
select count(*)
from GL_IMPORT_REFERENCES
where JE_HEADER_ID in
(select JE_HEADER_ID
from GL_JE_HEADERS
where DEFAULT_PERIOD_NAME in [list of periods]
and ACTUAL_FLAG = 'B'
and BUDGET_VERSION_ID =
(select BUDGET_VERSION_ID from GL_BUDGET_VERSIONS
where BUDGET_NAME = [your budget name])
and LEDGER_ID =
(select LEDGER_ID
from GL_LEDGERS
where NAME=[your ledger name]));
適切な表から必要な行をアーカイブするために必要な容量を決定します。そのためには、各表の行の平均サイズを決定する必要があります。最初に、次のSQL文を使用して、各表で合計行数を決定します。
select count (*)
from [table name]
システム管理者と相談して、表の合計サイズを決定します。表中の1行の平均サイズを得るために、この表サイズを合計行数で除算します。最後にその平均サイズと前述の要領で決定されたアーカイブする行数を乗算します。
注意: 表領域がアーカイブ・データを格納するのに十分でない場合は、データベース管理者に連絡してください。
「格納パラメータ」ウィンドウから、次の暫定表を保存するアーカイブ表領域と格納パラメータを選択します。
GL_ARCHIVE_BALANCES
GL_ARCHIVE_BATCHES
GL_ARCHIVE_HEADERS
GL_ARCHIVE_LINES
GL_ARCHIVE_REFERENCES
関連項目
格納パラメータの設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
勘定残高と仕訳データのアーカイブが終了したら、データベース管理者はアーカイブ表をデータベースからオペレーティング・システム・ファイルにエクスポートする必要があります。
エクスポート・ファイル用に十分な空き領域がディスクにあることを確認します。表に必要な容量の約75パーセントの空き領域が必要となります。
Oracle RDBMSエクスポート・ユーティリティを使用して、アーカイブ表をエクスポートします。
エクスポートが成功したことを確認し、エラーがないことを検証します。エクスポートが成功しないまま次のステップを続けると、貴重な財務データを失うおそれがあります。エクスポートを成功させるには、次のすべての条件が満たされている必要があります。
エクスポート・ファイルがユーザーのディレクトリで作成され、ファイルが空ではないこと。
エクスポート・ファイル(エクスポート・ファイルの最後の言葉は「EXIT」)が正常に完了していること。
エクスポート処理の実行中に慎重に監視し、エラー・メッセージに注意する。
エクスポートされた行数(エクスポート・プログラムで数えられた数)が、アーカイブされる期間範囲のために数えた行数と同じであること。
無効パラメータ、エクスポート・コマンド行のエラー、エクスポート・ファイルのためのディスク容量不足など、その他のエラーがないこと。エラー・レコードが見つかるたびに、エクスポート処理が停止します。
エラーがある場合は、それらを修正してエクスポートをやり直します。
エクスポート・ファイルをテープにコピーします。
注意: バックアップ手続が成功したかどうかを検証します。エクスポート・ファイルのバックアップに失敗して次のステップを続けると、貴重な財務データを失う恐れがあります。
前述のステップを正常に完了した後、ユーザーのディレクトリからエクスポート・ファイルを削除します。
関連項目
『ORACLE RDBMSユーティリティ・ユーザーズ・ガイド』
勘定科目残高と仕訳詳細をアーカイブした後で、データをパージします。換算済残高を除いて、アーカイブされた会計期間のデータのみをパージできます。換算済残高はアーカイブできず、パージのみが可能です。
できれば、システムを使用中のユーザーがいないときに、パージ・ユーティリティを実行します。これにより、業務時間中の処理効率の低下や応答時間の低速化を回避できます。
前提条件
残高、仕訳詳細および関連参照をアーカイブします。
Oracle RDBMSエクスポート・ユーティリティを使用して、残高と仕訳アーカイブ表をデータベースからオペレーティング・システム・ファイルにエクスポートします。オペレーティング・システム・ファイルをテープに保存します。
「アーカイブおよびパージ」ウィンドウにナビゲートします。
元帳名が表示されます。パージできるのは、現行元帳のデータのみです。
「残高」タブを選択します。
「残高のパージ」チェック・ボックスを選択します。
元帳を選択します。
データ・アクセス・セットで、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が提供されている必要があります。
パージする「予実区分」を選択します。「実績」、「予算」または「予算引当」残高をパージできます。予算残高のパージを選択した場合は、「予算名」も入力する必要があります。「全て」は入力できません。
パージする「期間: 至」を入力します。Oracle General Ledgerでは、「期間: 自」および「期間: 至」フィールドで指定した範囲について、すべての期間の残高がパージされます。
「アーカイブ/パージ」を選択します。Oracle General Ledgerでは、要求した期間範囲のアーカイブ・レコードが、GL_BALANCES表から削除されるようにコンカレント要求が発行されます。
パージ処理が正しく完了したことを確認するため、「アーカイブおよびパージ監査レポート」を検討します。各期間について、パージされたレコードの数とアーカイブされたレコードの数を比較します。
ユーザーのシステムで表サイズを縮小してディスク容量を再生するためには、新GL_BALANCES表をエクスポート、削除および再インポートします。フラグメンテーションが削減されるので、性能も向上します。
パージされたGL_BALANCES表をエクスポートして、それを検証します。
アーカイブ表を削除します。「仕訳詳細」と「参照」表を削除するには、表名をGL_JE_BATCHES、GL_ARCHIVE_HEADERS、GL_ARCHIVE_LINESまたはGL_ARCHIVE_REFERENCESに置き換えて、次のSQLコマンドを実行します。
drop table GL_BALANCES;
GL_BALANCES表をインポートします。
「アーカイブおよびパージ」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳」タブを選択します。
「仕訳のパージ」チェック・ボックスを選択します。
元帳を選択します。
データ・アクセス・セットで、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が提供されている必要があります。
パージする「予実区分」を選択します。「実績」、「予算」または「予算引当」仕訳をパージできます。予算仕訳のパージを選択した場合は、「予算名」も入力する必要があります。「全て」は入力できません。
パージする「期間: 至」を入力します。Oracle General Ledgerでは、1度に1つの会計年度の仕訳のみがパージされます。複数の会計年度の仕訳をパージするには、パージする会計年度ごとにプロセスを繰り返す必要があります。
「アーカイブ/パージ」を選択します。Oracle General Ledgerでは、アーカイブ・レコードをGL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERS、GL_JE_LINESおよびGL_IMPORT_REFERENCESの表から削除するようにコンカレント要求が発行されます。
パージ処理が正常に完了したことを確認するため、「アーカイブおよびパージ監査レポート」を検討します。各期間について、パージされたレコードの数とアーカイブされたレコードの数を比較します。
ユーザーのシステムの表サイズを縮小してディスク容量を再生するために、新GL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERS、GL_JE_LINES、GL_IMPORT_REFERENCESの表をエクスポートして削除し、再インポートします。フラグメンテーションの削減により、性能も向上します。
パージされたGL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERS、GL_JE_LINES、GL_IMPORT_REFERENCESの表をエクスポートし、それを検証します。
アーカイブ表を削除します。「仕訳詳細」と「参照」表を削除するには、表名をGL_JE_BATCHES、GL_ARCHIVE_HEADERS、GL_ARCHIVE_LINESまたはGL_ARCHIVE_REFERENCESに置き換えて、次のSQLコマンドを実行します。
drop table [table name],
GL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERS、GL_JE_LINESおよびGL_IMPORT_REFERENCESの表をインポートします。
「アーカイブおよびパージ」ウィンドウにナビゲートします。
「換算済残高」タブを選択します。
「元帳」フィールドで、残高レベルの報告通貨を選択します。
元帳の残高レベルの報告通貨について換算残高をパージするには、データ・アクセス・セットでソース元帳への全元帳アクセス権が提供される必要があります。全元帳アクセスとは、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への全読取りおよび書込みアクセス権が付与されることを意味します。
パージする「残高タイプ」を選択します。「実績」または「予算」残高をパージできます。換算済予算残高のパージを選択した場合は、「予算名」も入力する必要があります。「全て」は入力できません。
パージする換算済残高の通貨を入力します。
Oracle General Ledger内で、残高タイプと通貨の1番新しい換算済期間が「期間: 至」のフィールドに自動的に表示されます。この値を変えることはできません。
パージする「期間: 自」を入力します。残高タイプと通貨の、1番最初の換算済期間までさかのぼりながら、以前の任意の期間に変更します。Oracle General Ledgerでは、「期間: 自」および「期間: 至」フィールドで指定した範囲のすべての期間がパージされます。
「パージ」を選択します。Oracle General Ledgerでは、要求した期間範囲の換算済残高を削除するためにコンカレント要求が発行されます。
パージ処理が正しく完了したことを確認するため、「アーカイブおよびパージ監査レポート」を検討します。