Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド リリース12 E05999-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle General Ledger会計サイクル
元帳を設定した後は、次の手順に従って自社の実際の会計情報を入力および保守し、レポートを作成します。
会計期間をオープンします。関連項目: 会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
次の内容も含めて手動仕訳を入力します。
補助元帳から仕訳をインポートします。補助元帳仕訳のインポート中にエラーが発生した場合は、インポート・データを修正して仕訳インポートを再実行できます。関連項目: 仕訳のインポート
共通書式がある取引または頻繁に入力する取引に対して、定型仕訳算式を定義します。配賦入力を作成するための定型仕訳算式も作成できます。関連項目: 定型仕訳算式バッチの作成
定型仕訳を使用して、次の3タイプの仕訳を作成できます。
スケルトン仕訳は同じ勘定科目の各期間に影響しますが、異なった転記金額があります。関連項目: スケルトン仕訳の作成
標準定型仕訳は、各期間に対して同じ勘定科目と同じ金額を使用します。関連項目: 標準定型仕訳の作成
算式入力では、算式を使用して、期間ごとに異なる仕訳金額を計算します。関連項目: 定型仕訳、予算の入力、および入力算式の消去
複数のグループ(部門、会社、元帳など)にまたがって原価プールを配賦するための一括配賦式を定義します。関連項目: 一括配賦式の作成
定義した算式に基づいて、定型仕訳と一括配賦仕訳を生成します。関連項目: 定型仕訳バッチの生成および一括配賦仕訳の生成
未転記の仕訳バッチの詳細を検討します。
未転記仕訳バッチをオンラインで検討して、必要に応じて変更するには、「仕訳データの入力」ウィンドウを使用します。
未転記仕訳バッチ詳細をオンラインで検討するには、「仕訳照会」ウィンドウを使用します。
未転記バッチ詳細を表示するレポートを印刷するには、「仕訳 - 一般」レポートを作成します(転記ステータス・パラメータを「未転記」に設定します)。
未転記の仕訳を編集し、バッチ期間および仕訳通貨も含めて、未転記バッチまたはその仕訳詳細に関する情報を変更します。
仕訳バッチを手動または自動で転記します。関連項目: 仕訳バッチの転記
転記エラーをチェックします。転記処理の結果をチェックできるように、転記実行レポートが自動的に作成されます。このレポートにはエラーが記載されます。
仕訳を逆仕訳します。転記済または未転記の仕訳を逆仕訳することができます。仕訳に逆仕訳期間を割り当てた後は、逆仕訳バッチを生成して転記します。関連項目: 逆仕訳の定義
外貨資産と負債を再評価して、各会計期間の終了時に換算レートの変動を反映します。関連項目: 残高の再評価
レポート用に実績勘定科目残高を外貨に換算します。関連項目: 残高の換算
連結を定義および実行して元帳を連結します。勘定体系とカレンダが異なる元帳も連結できます。関連項目: グローバル連結システム
財務レポートを作成して、オンライン照会を実行し、現在の勘定科目残高を検討します。
「勘定科目照会」ウィンドウを使って、勘定科目残高をオンラインで検討します。関連項目: 勘定科目照会の実行
「仕訳一覧表(転記済)レポート」およびOracle General Ledgerレポートと「勘定科目分析レポート」の転記仕訳詳細を検討します。
「財務諸表生成プログラム」を使用して、無制限の種類のカスタム・レポートを定義して、選択した書式の勘定科目残高を検討することもできます。関連項目: 財務諸表生成プログラムの概要
仮勘定残高を決済する仕訳を入力します。総勘定元帳レポートと勘定科目分析レポートを検証し、仮勘定入力のソースを識別します。
現会計期間をクローズします。関連項目: 会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
年度末クローズに関する情報は、「年度末クローズ仕訳」および「年度末クローズ・チェックリスト」を参照してください。
次の会計期間をオープンします。
この項では、仕訳バッチ、仕訳と仕訳明細、課税仕訳、入力通貨仕訳、統計仕訳、仕訳の自動コピー、残余予算のチェックまたは引当、仕訳の承認など、仕訳の入力に関する様々なトピックについて説明します。
共通の属性を持つ仕訳をバッチにまとめることができます。たとえば、仕訳をタイプや日付別にまとめることが可能です。複数の仕訳をまとめて1つのバッチを作成するか、仕訳ごとに別々のバッチを作成できます。
バッチには複数の仕訳を含めることができます。それぞれの仕訳の元帳は異なっていてもかまいませんが、バッチ内のすべての元帳のカレンダ、期間タイプおよび勘定体系は同じである必要があります。
バッチ内のすべての仕訳は、同じ期間を共有する必要があります。「オープン」会計期間または「先日付入力可能」会計期間の仕訳バッチは作成できますが、「オープン」会計期間中のバッチのみが転記可能です。
バッチ情報を入力しない場合は、仕訳を直接入力できます。Oracle General Ledgerでは、入力タイプ(手動)、特定のバッチIDおよびシステム日付の組合せを使用して、入力するバッチが自動的に作成されます。
注意: 予算管理が有効な場合、バッチ内のすべての仕訳は同じ元帳に入力する必要があります。
ユーザー職責に割り当てたデータ・アクセス・セットは、そのユーザーが、元帳の仕訳バッチを入力、削除、転記および表示できるかどうかを制御します。
完全な読取りおよび書込みアクセス権: データ・アクセス・セットによって、完全な読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合は、元帳の仕訳バッチを入力、変更、削除、転記および表示できます。完全なアクセス権には、次の3つのタイプがあります。
完全データ・アクセス・タイプ: 全元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
貸借一致セグメント値データ・アクセス・タイプ: 「すべての値」チェック・ボックスを使用して、元帳のすべての貸借一致セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
管理セグメント値データ・アクセス・タイプ: 「すべての値」チェック・ボックスを使用して、元帳のすべての管理セグメントへの読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
部分的な読取りおよび書込みアクセス権: 一部の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権がある場合は、次の情報にアクセスできます。
特定の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権を使用して、その貸借一致セグメント値または管理セグメント値の仕訳明細を入力および表示できます。仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合は、仕訳明細を変更できます。仕訳バッチのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合は、仕訳バッチを転記できます。
読取り専用アクセス権: 元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権がある場合、付与されるのは表示権限のみです。
元帳への読取り専用アクセス権: その元帳の仕訳を表示できます。
特定の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権: 仕訳バッチ内で、該当する貸借一致セグメント値または管理セグメント値の仕訳明細を表示できます。
注意: 会社間貸借一致について生成された明細には、データ・アクセス・セットに指定されていない貸借一致セグメント値または管理セグメント値が含まれている場合があります。その場合は、生成された明細を表示できません。したがって、最初に会社間貸借一致ルールを検討して、その設定を決定してください。次に、データ・アクセス・セットを検討して、生成された明細への表示アクセス権を付与する上でデータ・アクセス・セットを更新する必要があるかどうかを判断してください。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用すると、ソース元帳で当初の仕訳を転記する際に、入力通貨金額が報告通貨金額に変換され、仕訳が報告通貨で自動的に生成されます。
予算管理が有効な場合、バッチ内のすべての仕訳は同じ元帳に入力する必要があります。ただし、予算管理バッチを転記すると、報告通貨に関する追加の仕訳が同じバッチ内に生成される場合があります。
報告通貨を使用して手動で仕訳を直接入力することが必要な場合があります。報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)で仕訳バッチを手動入力する必要がある場合は、「仕訳データの入力」ウィンドウを使用します。元帳の値リストから仕訳または補助元帳レベルの報告通貨を選択した後、元帳の仕訳を入力する場合と同様に操作を続行します。
注意: 報告通貨を使用して金額を変更する際は、変更内容がソース元帳に反映されないため注意が必要です。報告通貨の仕訳に変更を加えると、ソース元帳への報告通貨の調整も難しくなる可能性があります。
ヒント: 一般に、ソース元帳では仕訳の入力または変更のみを実行し、関連する仕訳を作成するための転記は報告通貨で許可することをお薦めします。
注意: 「仕訳データの入力」フォルダ・フォームを変更して、既存の仕訳情報に対する問合せ機能をカスタマイズできます。フォルダ・フォームの変更と保存の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
前提条件
ユーザー・プロファイル・オプションを設定し、デフォルト・カテゴリおよび順次文書採番を含めた様々な仕訳機能を定義します。
仕訳: 作成者の承認を許可 - 作成者が自身の仕訳を承認できるかどうかを決定します。
仕訳: 承認方法の検索 - 承認を得るためのデフォルト方法を設定します。
入力通貨仕訳に対して、レート・タイプと日次レートを定義します。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳の検索」ウィンドウが表示されます。
「仕訳の検索」ウィンドウで、「新規バッチ」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
注意: 「ステータス」リージョンには、「転記」、「予算引当」および「仕訳承認」の現在のステータスが表示されます。
Oracle General Ledgerのバッチと仕訳レポートを識別するために、必要に応じてバッチ名を入力します。 このバッチ名は、勘定体系、会計カレンダおよび期間タイプ・レベルの組合せに対して一意である必要があります。
バッチ名を入力しなければ、入力タイプ、特定のバッチID、およびシステム日付が組み合されて、デフォルト名が作成されます。
仕訳バッチの仕訳を転記する会計期間を入力します。デフォルトでは、直近のオープン期間に設定されます。
注意: 現会計期間の前の期間およびユーザー・プロファイル・オプション「仕訳:前期間通知使用可」が「Yes」に設定されている場合は、Oracle General Ledgerにより、前期間の仕訳を入力中というメッセージが表示されます。これを実際に実行するかどうかを確認する必要があります。
「残高タイプ」は表示専用フィールドです。実績仕訳の入力時には「実績」が表示されます。
(オプション)仕訳バッチの摘要を入力します。
平均残高が有効で、元帳が連結元帳の場合は、「仕訳タイプ」に「標準」または「平均」を選択します。
連結元帳では、標準残高や平均残高に影響を与える仕訳を作成できます。これらの残高はリンクされていません。非連結元帳で作成できるのは、標準残高に直接影響を与える仕訳のみです。平均残高は、標準残高から自動的に計算されます。
注意: 「仕訳タイプ」フィールドが表示されるのは、連結元帳がアプリケーションで定義される場合のみです。
(オプション)仕訳バッチの借方合計をバッチ管理合計と照合して検証する場合は、管理合計を入力します。この管理合計は仕訳レベルで入力することもできます。
「仕訳」を選択して、バッチに仕訳を追加します。
関連項目
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳の検索」ウィンドウが表示されます。
仕訳を入力するバッチを入力するか、問い合せます。バッチ情報を入力せずに仕訳を入力するには、「仕訳の検索」ウィンドウで「新規仕訳」を選択してステップ4に進みます。
新しいバッチの仕訳を入力するには、「仕訳の検索」ウィンドウで「新規バッチ」を選択し、バッチ情報を入力します。
仕訳を既存のバッチに追加するには、「仕訳の検索」ウィンドウでバッチを問い合せ、「仕訳データの入力」ウィンドウで「バッチの検討」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
注意: 「バッチ」ウィンドウの「ステータス」リージョンには、「転記」、「予算引当」および「仕訳承認」に関する現在のステータスが表示されます。
「仕訳」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
「仕訳」ウィンドウに一意の「仕訳名」を入力します。仕訳名を未入力にすると、ソース 仕訳 ID 日付の書式を使用して自動的に名称が設定されます。
仕訳を入力する前にバッチ名を入力しなければ、バッチ内の最初の仕訳名を使用してデフォルト・バッチ名が作成されます。
(オプション)仕訳の摘要を入力します。これは、各仕訳明細に対するデフォルトの摘要として使用されます。仕訳の摘要は必要に応じて変更できます。
仕訳の元帳を選択します。値リストから元帳を選択するには、データ・アクセス・セットによって、その元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、選択した仕訳の報告通貨を選択できます。
仕訳の目的を記述するために、見越、支払または受入などのカテゴリを入力します。仕訳のすべての明細は、同じ仕訳カテゴリを共有します。
「仕訳:初期設定カテゴリ」プロファイル・オプションを定義している場合は、仕訳カテゴリがデフォルト値に定義されます。
仕訳の期間を入力します。期間をバッチ・レベルで入力した場合は、バッチ内の各仕訳に同じ期間を使用する必要があります。期間をバッチ・レベルで入力しなかった場合は、仕訳に対してオープン期間または先日付入力可能期間を選択します。オープン期間中の仕訳のみが転記可能であることに注意してください。
注意: 現会計期間の前の期間およびユーザー・プロファイル・オプション「仕訳:前期間通知使用可」が「Yes」に設定されている場合は、Oracle General Ledgerにより、前期間の仕訳を入力中というメッセージが表示されます。これを実際に実行するかどうかを確認する必要があります。
仕訳のデフォルト有効日をそのまま使用するか、変更します。
「残高タイプ」は表示専用フィールドです。実績仕訳の入力時には「実績」が表示され、予算仕訳の入力時には「予算」が表示されます。
手動採番による文書連番を使用する場合は、一意の文書番号を入力します。このフィールドを使用できるのは、「順次採番」プロファイル・オプションが「常に使用」または「一部使用」の場合のみです。
順次採番を常に使用または一部使用するようにプロファイル・オプションを設定し、定義した自動採番順序を使用する場合は、作業内容を保存すると、文書番号が自動的に入力されます。
注意: 「順次採番」が「常に使用」または「一部使用」の場合は、仕訳を保存した後で仕訳カテゴリまたは文書番号を変更することはできません。
会社内仕訳を入力しているときに、その会社内仕訳に各貸借一致セグメント値の借方合計と貸方合計がゼロにならない複数の貸借一致セグメント値が含まれている場合は、精算会社を指定して仕訳の残高を処理できます。
注意: 貸借一致ルールと精算会社は、会社間会計モジュールで定義することもできます。仕訳は、この定義を使用して自動的に残高処理されます。「会社間勘定」ウィンドウで定義したルールは、「追加詳細」ウィンドウに手動で入力した精算会社で上書きされることはありません。
仕訳に対して自動税金を使用する場合は、「税金」フィールドに「必須」を入力して、追加税金情報を入力することを示します。入力しない場合は「必要なし」を入力します。このフィールドが表示されるのは、元帳に対して自動税金を有効にしてある場合のみです。
関連項目: 税金仕訳の入力
(オプション)平均残高処理が有効で、元帳が連結元帳の場合は、「仕訳タイプ」に「標準」または「平均」を選択します。
連結元帳では、標準残高や平均残高に影響を与える仕訳を作成できます。これらの残高はリンクされていません。非連結元帳で作成できるのは、標準残高に直接影響を与える仕訳のみです。平均残高は、標準残高から自動的に計算されます。
(オプション)仕訳の管理合計と照合して仕訳明細の借方合計を確認する場合は、管理合計を入力します。
デフォルトの通貨を使用するか、仕訳通貨を入力通貨または統計仕訳に変更します。
逆仕訳の期間と方法を入力します。この期間に逆仕訳を生成できます。逆仕訳期間を割り当てなくても逆仕訳できます。逆仕訳方法は次のいずれかになります。
貸/借の切替: 当初の仕訳の借方金額と貸方金額を入れ替えて、逆仕訳が作成されます。この方法は、多くの場合、見越の逆仕訳に使用されます。
符号の変更: 当初の仕訳金額をプラスからマイナスに変更して、逆仕訳が作成されます。この方法は、多くの場合、データ入力の誤りを訂正するための逆仕訳で使用されます。
平均残高が有効な場合は、逆仕訳日、期間および方法を入力します。この有効日と期間に逆仕訳を生成できます。
(オプション)「その他の情報」を選択し、仕訳に関する任意の参照情報を入力します。
総勘定元帳および仕訳レポートで仕訳をさらに識別するために「参照」記述を入力します。
仕訳参照日を入力します。このフィールドの主な機能は、イタリアの新聞書籍に関する要件(Libro Giornale Requirements)を満たすことですが、仕訳ヘッダー・レベルで格納する他の日付情報用に使用できます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、仕訳の参照日をソース元帳に入力すると、その日付が報告通貨の仕訳にも転送されます。
プロファイル・オプション「仕訳データの入力: 参照日の検証」が「Yes」に設定されている場合、入力した日付はオープン期間または先日付入力可能な期間に含まれることを確認するために検証されます。
連結先元帳で、プロファイル・オプション「GL連結: 仕訳バッチングの維持」が「Yes」に設定されている場合、連結プロセスでは、連結元元帳から連結先元帳に参照日情報が転送されます。
「明細」タブを選択し、仕訳明細を入力します。
作業内容を保存します。
関連項目
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
会社間セグメントおよびセキュリティ・ルールの使用(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
仕訳情報を入力します。または、デフォルトのカテゴリと元帳を設定し、すべてのデフォルト・バッチ情報と仕訳情報を受け入れて明細を直接入力できます。
各仕訳明細に明細番号を入力して、オンラインまたはレポートで表示される仕訳明細の順序を管理します。最初の仕訳明細番号を入力した後は、後続の明細番号が自動的に割り当てられます。明細番号は必要に応じて変更できます。
仕訳明細の勘定科目を入力します。データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、その勘定科目の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
指定の勘定科目に借方金額または貸方金額を入力します。
注意: 必要に応じて、借方または貸方を負金額として入力できます。
General Ledger付加フレックスフィールドが有効な場合は、仕訳明細に関する追加の摘要情報を入力します。
作業内容を保存します。
関連項目
General Ledgerでの付加フレックスフィールドの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
一般に、税金額のための仕訳を通常通りに入力し、また追加税金情報も入力し、そして税金を計算してから仕訳を転記します。しかし、税金情報を入力、または修正できる時期には特定の制約があります。
ある仕訳に対して税金を算出した後は、この仕訳内のいずれの明細を修正しても、税金は再計算されません。税金算出後に、課税対象額、あるいは当該税金の情報を修正する必要がある場合は、仕訳を逆仕訳してから再入力(転記済みの場合)、または未転記の仕訳を削除してから正確に再入力すべきです。
税金算出の結果、生成された税金仕訳の新明細は、他の仕訳とまったく同様に編集できます。たとえば、納税債務勘定科目を特定の税算出明細に対して変更する必要がある場合は、税の算出後に勘定科目を編集することが可能です。
注意: 仕訳に対する税金を算出するまでは、その仕訳に対する予算は逆仕訳できません。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
必要に応じてバッチ情報を入力します。
注意: 「バッチ」ウィンドウの「ステータス」リージョンに、「転記」、「予算引当」および「仕訳承認」の現在のステータスが表示されます。
仕訳情報を入力します。追加税金情報を入力して税額を計算するには、「税金」フィールドに「必須」を入力します。
税金仕訳明細ごとに、「税金情報付加フレックスフィールド」ウィンドウを開き、税タイプ、税金コードおよび端数処理規則を入力します。そして税込金額かどうかを指定するか、システム設定時に指定したデフォルト値を受け入れるかを指定します。その他の税金情報として、会計の方針によって、適切な文書識別子あるいは参照情報を入力することもできます。
税金システムの構成によっては、「税金コード」フィールドにコードを入力し、「税金情報」フレックスフィールド・ウィンドウの入力を回避できる場合もあります。
作業内容を保存します。
「税務仕訳」を選択して、新しい税金明細を追加し、入力済の税込金額を適切に減額します。または、「税金バッチ」を選択して、仕訳バッチに対する税金を計算します。
作業内容を保存します。
税金タイプ: 「仮払」あるいは「出力」。
税金コード: Oracle Receivablesのユーザー定義税金コード(税金タイプが「仮受」の場合)、またはOracle Payablesの税金名(税金タイプが「仮払」の場合)。
端数処理ルール: この入力済金額から算出された税額に対する、「切上げ」、「切捨て」または「四捨五入」処理。
税込金額: これが税金を含めた金額である場合は「YES」を入力します。
文書識別子、文書日付: (オプション、未検証)これらのフィールドを使用して、顧客または仕入先の請求書番号および請求書日付を保存できます。
顧客/仕入先 参照: (オプション、未検証)
税金登録番号: (オプション、未検証)VAT登録番号。
税金算出の前後に関係なく仕訳を逆仕訳できます。
逆仕訳後の仕訳(オリジナル)に対して税金が未計算の場合であれば、逆仕訳に対する税金情報を操作することが可能です。たとえば、「税金」フィールドを「必須」に変更してから、課税明細を入力して、税金を算出できます。あるいは、すべての税金情報を削除してから、仕訳の「税金」フィールドを「必要なし」に変更することもできます。
ただし、税金計算済の仕訳を逆仕訳すると、税金情報を逆仕訳から削除できなくなります。
注意: 通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、仕訳を逆仕訳する前に、主要元帳または補助元帳の仕訳を転記する必要があります。
税金仕訳の転記は他種の仕訳とまったく同様で、転記することで、会社相互間、あるいは仮勘定残高をゼロにする記帳が生成されます。
課税仕訳は、該当する仕訳の税金を計算するまでは転記できません。データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、転記するバッチの貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
関連項目
自動税金計算の設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
税金計算ルール(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
General Ledgerでの付加フレックスフィールドの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
入力通貨を使用すると、手動で仕訳を入力できます。入力通貨は元帳通貨以外の通貨です。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合、入力通貨は報告通貨以外の通貨です。
注意: 入力通貨の勘定残高は、残高試算表レポートを使用して検討します。関連項目: 残高試算表レポート
入力通貨建の勘定科目を再評価するには、「期末残高の再評価」ウィンドウを使用します。関連項目: 残高の再評価
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳の検索」ウィンドウが表示されます。
「仕訳の検索」ウィンドウからバッチを入力または問い合せるか、「新規バッチ」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
「バッチ」ウィンドウに任意のバッチ情報を入力して、「仕訳」を選択します。
「仕訳」ウィンドウで、仕訳で使用する入力通貨を指定し、仕訳情報を入力します。
仕訳通貨換算情報を入力します。
「換算日」は、仕訳用に定義した会計期間内の日付である必要がありますが、別の期間の日次レートを使用する場合、「日付」フィールドに他の日付を入力できます。換算日は仕訳の転記日です。
換算日を選択しない場合、General Ledgerは仕訳のデフォルトの有効日を使用します。
換算タイプには、「直物、「社内」または「ユーザー」タイプ、あるいは独自に定義した換算タイプを使用できます。換算レート・タイプが定義アクセス・セットに割り当てられている場合、タイプの選択には使用権限が必要です。
ユーザーを換算タイプとして入力した場合、「換算レート」を入力する必要があります。「ユーザー」以外の換算タイプを指定すると、「日次レート」ウィンドウに入力した換算レートに基づいて日次換算レートが自動的に入力されます。
入力通貨による借方金額と貸方金額を使用して、仕訳明細を入力します。入力した金額は、指定の換算レートに基づいて元帳の通貨に自動的に換算されます。
スクロール・リージョンを使用して、通貨換算の結果を検討します。ユーザー・プロファイル・オプション「仕訳: 多通貨為替レート可」が有効な場合は、「換算済借方」と「換算済貸方」を上書きできます。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
Oracle General Ledgerでは、2つの方法で統計仕訳を入力できます。統計上の借方金額と貸方金額のみを使用して、仕訳を入力できます。ユーザー・プロファイルの設定によっては、金額入力と統計金額を同じ仕訳行で併用することもできます。
注意: 統計仕訳には、残高の借方および貸方が必要ありません。
注意: 報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、報告通貨の統計仕訳が生成されますが、通貨換算処理による仕訳への影響はありません。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
必要に応じてバッチ情報を入力します。
仕訳情報を入力して、仕訳通貨にSTATを指定します。
借方金額と貸方金額の統計を使用して仕訳明細を入力します。統計仕訳の借方と貸方は一致しなくてもかまいません。
作業内容を保存します。
プロファイル・オプション「仕訳: 統計と金額の混合」を「Yes」に設定します。
統計仕訳と金額仕訳を組み合せる勘定科目セグメント値に対して統計単位を定義します。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
必要に応じてバッチ情報を入力します。
仕訳情報を入力します。
任意の貨幣通貨による借方金額と貸方金額を使用して、仕訳明細を入力します。
各仕訳明細に統計数量を入力します。明細の勘定科目セグメント値に関連付けられている単位が自動的に表示されます。
作業内容を保存します。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
統計単位の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
既存の仕訳バッチをコピーおよび変更することで、新規の仕訳バッチを作成できます。「自動コピー」を使用して、「仕訳」ウィンドウ、「バッチ」ウィンドウまたは「仕訳データの入力」ウィンドウから仕訳バッチをコピーします。
注意: 仕訳バッチ内に複数の仕訳が含まれている場合、「自動コピー」を使用するとバッチ全体がコピーされます。バッチ内の単一の仕訳をコピーすることはできません。
ソース元帳とその報告通貨の両方に対して仕訳を含む仕訳バッチをコピーする場合は、転記前に報告通貨に対してコピーした仕訳を削除する必要があります。これにより、コピーした仕訳バッチを転記する際に、重複した報告通貨が自動的に生成されることを回避できます。
仕訳バッチをコピーするには、次の手順を実行します。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
コピーする仕訳バッチを問い合せて選択します。
「自動コピー」を選択してバッチをコピーします。自動コピーを実行する前にバッチの検討または仕訳の検討を行うように選択することもできます。
新規仕訳バッチのバッチ名、期間および有効日を入力します。
「OK」を選択します。
コンカレント・プロセスが発行され、未転記の仕訳バッチが作成されます。
未転記のバッチの期間を変更すると、各仕訳の転記日が更新されます。
注意: 予算管理を使用していて、バッチに引当済資金がある場合には、バッチ期間を変更する前に資金の引当を解除する必要があります。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
「仕訳の検索」ウィンドウが表示されます。
変更するバッチを問い合せます。
「バッチの検討」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
「期間の変更」を選択します。
「期間の変更」ウィンドウが表示されます。
期間を更新するには、データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、バッチのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
「至」フィールドで、値リストから期間を選択して「OK」を選択します。
注意: 同様に、「仕訳」ウィンドウから仕訳の期間を変更することもできます。
仕訳バッチのオリジナル作成日が新規期間内であれば、その作成日が新しい「有効日」として割り当てられます。
仕訳バッチの作成日が新しいバッチ期間と同じ期間にない場合、新期間の初日または末日のうち作成日に近い方が新しい「有効日」として割り当てられます。
「OK」を選択して、改訂したバッチを保存します。
関連項目
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
未転記の仕訳通貨は変更できます。
注意: 予算管理を使用していて、仕訳に引当済資金がある場合は、通貨を変更する前に資金の引当を解除しある必要があります。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
変更するバッチ内でバッチと仕訳を問い合せます。
「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
「仕訳の検討」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
「通貨の変更」を選択します。
「通貨の変更」ウィンドウが表示されます。
通貨を変更するには、データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、バッチのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
仕訳通貨換算情報を入力します。
換算日は、仕訳に定義した会計期間の範囲内にある必要があります。換算日は仕訳の転記日です。
換算タイプには、「直物、「社内」または「ユーザー」タイプ、あるいは独自に定義した換算タイプを使用できます。換算レート・タイプが定義アクセス・セットに割り当てられている場合、タイプの選択には使用権限が必要です。
ユーザーを換算タイプとして入力した場合、「換算レート」を入力する必要があります。「ユーザー」以外の換算タイプを指定すると、「日次レート」ウィンドウに入力した換算レートに基づいて日次換算レートが自動的に入力されます。
作業内容を保存します。
関連項目
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
予算管理を使用している場合は、個々の仕訳または仕訳バッチの残余予算のチェック、引当および引当の取消が行えます。
注意: 残余予算のチェックまたは引当を仕訳レベルで実施するか、バッチ・レベルで実施するかに関係なく、残余予算のチェックまたは引当はバッチ全体に対して実施されます。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
残余予算をチェックまたは引き当てるバッチを問い合せます。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
必要に応じてバッチ情報を入力します。
注意: 「バッチ」ウィンドウの「ステータス」リージョンには、「転記」、「予算引当」および「仕訳承認」に関する現在のステータスが表示されます。
「仕訳」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
仕訳情報を入力します。
仕訳明細を入力して作業内容を保存します。
残余予算は、予算を引き当てる前にいつでもチェックできます。現行の仕訳またはバッチ全体の引当後残余予算額をチェックするには、「残余予算のチェック」を選択します。
残余予算が使用可能かどうかを示すメッセージが表示されます。
現行の仕訳またはバッチ全体の予算を引き当てるには、「予算引当」を選択します。
予算が引き当てられるかどうかを示すメッセージが表示されます。
注意: 予算を引き当てた後、予算引当を取り消す場合は、仕訳またはバッチの変更のみ可能です。予算を引き当てると、「予算引当」ボタンのボタン・ラベルが「予算引当取消」に変わります。「予算引当取消」を選択すると、仕訳バッチは取消ステータスに戻り、ボタン・ラベルは「予算引当」に変わります。
残余予算をチェックまたは引き当てた後は、「結果の表示」を選択して、使用可能な残余予算を表示します。
注意: 「バッチ」ウィンドウおよび「仕訳」ウィンドウから残余予算をチェック、引当または表示できます。それぞれ、「残余予算のチェック」、「予算引当」または「結果の表示」ボタンを選択します。
承認済仕訳バッチを更新または削除するには、予算引当を取り消し、仕訳バッチを変更します。その後、必要に応じて再度予算引当を行います。
仕訳バッチに「通過」の資金ステータス があり、バッチ転記ステータス が「未転記」または「処理中」の場合のみ、資金の引当を解除できます。
承認済の仕訳またはバッチの「予算引当取消」を選択し、予算の引当を取り消します。予算の引当が正常に取り消されると、仕訳バッチの引当ステータスが「必須」に変わり、それに対応するすべての残余予算チェック情報が削除されます。
関連項目
元帳の仕訳承認が無効な場合は、承認が必要な仕訳ソースの仕訳バッチにはマネージャによる承認が必要です。承認を担当するマネージャには、承認を許可するために十分かつ高い承認限度が付与されている必要があります。この承認を得るまでは、バッチを総勘定元帳に転記できません。いずれかの元帳の仕訳承認が有効な複数元帳仕訳バッチについても承認が必要です。
注意: 承認制限は、承認が必要な各元帳の最大仕訳明細ネット値と比較されます。承認者には、元帳に対する十分な読取りおよび書込みアクセス権、または承認が必要なバッチのすべての仕訳明細に対する貸借一致セグメント値へのアクセス権または管理セグメント値へのアクセス権が必要です。入力通貨仕訳の場合は、換算した金額に対して制限が適用されます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、会計設定マネージャで、報告通貨に対する仕訳承認を有効にできます。
「仕訳の検索」ウィンドウにナビゲートします。
承認のために発行する仕訳バッチを問い合せます。
「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
バッチを承認のために発行するには、データ・アクセス・セットによって、元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されているか、バッチのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
バッチを承認用に発行する前にバッチ情報または仕訳詳細を検討する場合は、「バッチの検討」または「仕訳の検討」を必要に応じて選択します。
注意: 「バッチ」ウィンドウまたは「仕訳」ウィンドウの「ステータス」リージョンに、「転記」、「予算引当」および「仕訳承認」の現在のステータスが表示されます。
「仕訳データの入力」、「バッチ」または「仕訳」のいずれかのウィンドウで「承認」ボタンを選択します。
仕訳バッチを承認処理に発行した後で、要求の結果を示すメッセージが表示されます。メッセージは、次のいずれかの仕訳バッチ・ステータスを示します。
バッチは自己承認されました。(ユーザーが仕訳バッチを承認する権限を持っている場合)
バッチは承認者に送信されています。
バッチは無効です。
無効のバッチは修正し、承認のために再発行する必要があります。仕訳バッチが承認者に送信された場合は、定期的に通知をチェックして承認者の応答を確認します。
関連項目
仕訳承認の設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
元帳の仕訳承認が無効な場合、承認が必要な仕訳ソースの仕訳バッチにはマネージャによる承認が必要です。承認を担当するマネージャには、承認を許可するための十分、かつ高い承認限度が付与されている必要があります。仕訳バッチが承認のために発行されると、「仕訳: 承認方法の検索」プロファイル・オプションに指定されている承認方法に基づいて、その仕訳バッチが組織内の承認階層を移動します。バッチ内で少なくとも1つの元帳の仕訳承認が有効な複数元帳仕訳バッチについても承認が必要です。
補助元帳がある場合、転記された主要元帳仕訳バッチから作成された補助元帳仕訳バッチは、その内容が自動転記機能で転記された場合および「転記処理」ウィンドウまたは「仕訳データの入力」ウィンドウから手動で転記された場合は承認不要です。ただし、仕訳バッチを転記する前に「仕訳」ウィンドウで少なくとも副元帳仕訳詳細を表示する場合、副元帳の仕訳承認が有効な場合、その仕訳バッチには仕訳承認が必要です。これによって、仕訳バッチに変更が加えられた場合は、転記された主要元帳仕訳バッチから作成された副元帳仕訳バッチに対して承認が必要となります。
仕訳承認が有効な副元帳に仕訳バッチを直接入力する場合、その仕訳バッチには仕訳承認が必要となります。
仕訳バッチが承認のために発行されると、「仕訳: 承認方法の検索」プロファイル・オプションに指定されている承認方法に基づいて、その仕訳バッチが組織内の承認階層内を移動します。
各承認者は、承認が必要なときに通知を受け取ります。承認者には、元帳に対する十分な読取りおよび書込みアクセス権、または承認が必要なバッチのすべての仕訳明細に対する貸借一致セグメント値へのアクセス権または管理セグメント値へのアクセス権が必要です。
通知をチェックします。仕訳承認要求によって「通知要約」ウィンドウの「件名」フィールドに次のメッセージが表示されます。
A journal batch for <batch amount>
requires your approval.
承認の要求通知をオープンします。
(オプション)承認または拒否する前に、バッチ情報または仕訳詳細を検討します。現在の職責で仕訳バッチの元帳にアクセスできる場合は、「通知」ウィンドウから「仕訳データの入力」ウィンドウにドリルダウンしてバッチを検討します。「仕訳データの入力」ウィンドウで仕訳または仕訳バッチを問い合せ、バッチを検討することもできます。
関連項目: 仕訳照会の実行
ヒント: ユーザーが受け取る仕訳承認通知には、バッチ名、バッチ金額合計、元帳通貨、作成者名、モニターURLおよび作成者の注釈が含まれています。仕訳バッチの照会には、この情報を使用します。
「通知」ウィンドウに仕訳バッチ承認要求が表示されます。「応答」ボタンを選択します。
「処理」ポップリストから「承認」または「拒否」を選択します。
(オプション)「注釈」を入力します。
「OK」を選択して作業内容を保存します。
関連項目
仕訳承認の設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳ウィザードは、Oracle E-Business Suiteのスプレッドシート・ベースの機能拡張です。仕訳ウィザードを使用すると、使い慣れたデータ入力およびモデル作成テクニックを利用できるスプレッドシート・インタフェースとの対話が可能になり、予算仕訳や予算引当仕訳をすばやくかつ簡単に入力できます。
Oracle General Ledgerは、次の機能拡張を通じてスプレッドシート・インタフェースと統合します。
仕訳ウィザード
予算ウィザード
通貨レート・マネージャ
仕訳ウィザードを使用すると、書式設定されたExcelスプレッドシートを通じてデスクトップ上に仕訳を定義および作成できます。仕訳ウィザードでは、次の操作を行えます。
Excelの強力なスプレッドシート機能を仕訳入力に使用します。たとえば、算式を使用して金額を計算できます。また、適切な仕訳ワークシート・フィールドに対してレイアウトおよびデフォルト値を定義することで、スプレッドシートをカスタマイズすることも可能です。
仕訳ワークシートをファイルに保存してから、別のPCに転送して共有できます。以降は、ネットワークに接続していない場合でも、スプレッドシートを編集できます。
ユーザーは、仕訳スプレッドシートを保存してから随時(毎月など)アップロードすることで、定型仕訳を入力できます。
スプレッドシートの編集を完了したら、Oracle E-Business Suiteにアップロードする前に仕訳ウィザードでデータの検証を行えます。仕訳ウィザードでは、勘定科目、セキュリティ・ルール、およびGLで定義済の参照情報に対して仕訳データが検証されます。データの検証後は、仕訳をGLに自動的にアップロードできます。
書式設定されたスプレッドシートを使用して仕訳ウィザードで仕訳を入力するには、次の手順を完了しておく必要があります。
元帳を定義します。
1つ以上の会計期間をオープンします。
次のプロファイル・オプションは必須であり、仕訳ウィザードの使用前に設定する必要があります。
GL: データ・アクセス・セット - 元帳データを表示してデータと対話するには、適切なデータ・アクセス・セットを職責に割り当てる必要があります。
GL : デフォルト・デスクトップ・ビューワ - 使用するExcelのバージョンに従って設定します。
注意: 様々なプロファイル・オプションが仕訳ウィザードの機能に影響を与えます。これらのプロファイル・オプションの詳細は、『Oracle General Ledger Reference Guide』に記載されています。
仕訳ウィザードを使用して仕訳を作成するには、「仕訳ウィザード」ウィンドウにナビゲートします。
レイアウトおよびコンテンツ(オプション)を選択して、スプレッドシートを作成します。これらの体系については次に説明します。
Web ADIのレイアウトには、仕訳入力用のスプレッドシート・インタフェースが用意されています。 事前に書式設定されたレイアウト(次に説明します)のいずれも使用しないように選択した場合、スプレッドシート文書を作成するには、事前にレイアウトを定義する必要があります。レイアウトによって、スプレッドシート内のフィールドとその位置、およびフィールドに自動的に移入されるデフォルト値が決まります。
シード・レイアウト
Oracle General Ledgerには、次に示す8つのシード・レイアウトが用意されています。
機能通貨実績 - 単一
機能通貨実績 - 複数
外貨実績 - 単一
外貨実績 - 複数
予算 - 単一
予算 - 複数
予算引当 - 単一
予算引当 - 複数
これら8つのシード・レイアウトを使用または変更することも、独自のレイアウトを作成することも可能です。
レイアウトの詳細 - 単一と複数
単一レイアウトは、個々の仕訳ワークシートを作成するときに使用します。これらのレイアウトには2つのセクション、つまり「ヘッダー」セクションおよび関連した「明細」セクションがあります。仕訳内のすべての明細に共通の情報は、仕訳ワークシートのヘッダーに反映され、「元帳」、「カテゴリ」、「ソース」、「通貨」および「会計日」を含みます。実績入力の明細ごとに、勘定科目、借方金額、貸方金額などの情報を入力できます。
複数レイアウトは、複数の仕訳を準備するときに使用します。仕訳に関するすべての情報は(複数の明細に共通の情報を含む)、ワークシートの各明細に入力されます。複数レイアウトのオプションを使用すると、単一の仕訳ワークシート内に異なるカテゴリ、ソースおよび通貨がある仕訳を組み合せて、これらの異なる仕訳を同時にアップロードできます。GLによってGLインタフェース表からエントリがインポートされると、明細は適切なエントリとバッチに分割されます。
注意: 「単一」レイアウトのコンテキストは、「残高タイプ」や「アクセス・セット名」などのファクタによって決まります。これらの値は変更できません。
レイアウトの詳細 - 残高タイプ
レイアウトを通じて入力可能な仕訳には、次の4つのタイプがあります。
「機能通貨実績」では、元帳に機能通貨を使用して実績仕訳を作成します。
「外貨実績」では、元帳の機能通貨とは異なる通貨を使用して実績仕訳を作成します。
「予算」では、予算に対して転記する仕訳を作成します。
「予算引当」では、予算引当残高を更新するための仕訳を作成します。
仕訳の入力にシード・レイアウトを使用するかわりに、事前定義済レイアウトのいずれかを更新するか、独自のレイアウトを作成できます。レイアウトを作成または更新する際には、レイアウトに含めるフィールドとその配置(「ヘッダ-」、「明細」または「コンテキスト」セクション)、およびデフォルト値を決定します。カスタマイズされたレイアウトを定義したら、「仕訳ウィザード」ウィンドウに戻ってデータ入力を完成させます。
「Oracle Web Applications Desktop Integrator」を参照してください。
「ヘッダ-」セクション
レイアウトをカスタマイズする際には、複数のヘッダー・ブロックまたはセクションを含めるように選択できます。これらのセクションのそれぞれはヘッダー・フィールドの個別のクラスタとして表示され、それぞれにどのフィールドを表示するかを選択します。
たとえば、2つのヘッダーを含める場合には、「ヘッダー1」の下のヘッダー内にいくつかのフィールドを配置し、「ヘッダー2」の下のヘッダー内にいくつかの項目を配置できます。
必須フィールドとオプション・フィールド
必須フィールド - これらのフィールドには、「残高タイプ」、「データベース」、「元帳」、「カテゴリ」、「ソース」、「通貨」、「会計日」、「借方」および「貸方」があります。
変更対象のレイアウトのタイプによっては、他のフィールドが必要になる場合もあります。たとえば、「予算」、「予算期間」および「組織」は通常、仕訳入力時にはオプションですが、予算仕訳の作成時には必須になります。
オプション・フィールド - 文書に含めるオプション・フィールドとその配置を選択します。これらのフィールドには、「換算タイプ/日付/レート」、「バッチ名/摘要」、「仕訳名/摘要」、「付加フレックスフィールド」情報フィールド、「税金コ-ド」など、仕訳に入力可能な他のフィールドがすべて含まれます。
文書内の必須フィールドとオプション・フィールドの配置を選択します。これらのフィールドはすべて、GLインタフェース表内のフィールドと一致します。これらのフィールドは、レイアウトの「ヘッダ-」、「明細」または「コンテキスト」セクション内のフィールドに配置できます。
注意: レイアウトを保存すると、仕訳ウィザードで仕訳を作成する際に、このレイアウトを選択できるようになります。
次の表に、様々な仕訳タイプに対してカスタム・レイアウトを作成する際に使用する値に関する追加情報を示します。
仕訳タイプ | 残高タイプとデフォルト・タイプ | 残高タイプのデフォルト値 | その他の値 |
---|---|---|---|
機能通貨実績仕訳 | コンテキスト・リージョンに「残高タイプ」を追加し、デフォルト・タイプに「定数」と入力します。 | 「実績」と入力します。 | 逆仕訳を作成する場合は、レイアウトに「逆仕訳」および「逆仕訳期間」オプション・フィールドを追加します。 仕訳にVAT情報を含める場合は、「VATコンテキスト」、「請求書日付」、「税金コ-ド」、「請求書識別子」および「請求書金額」フィールドが必要です。 |
外貨実績仕訳 | コンテキスト・リージョンに「残高タイプ」を追加し、デフォルト・タイプに「定数」と入力します。 | 「実績」と入力します。 | レイアウトに「換算タイプ」、「換算レート」および「換算日」を追加します。(「換算レート」と「換算日」の両方が明細またはヘッダー・リージョン内にある必要があります。) さらに、逆外貨仕訳には「逆仕訳」および「逆仕訳期間」フィールドが必要です。また、「機能通貨実績仕訳」に対してVAT情報フィールドも追加できます。 オプションで、「換算済借方」および「換算済貸方」列も追加できます。 |
予算仕訳 | コンテキスト・リージョンに「残高タイプ」を追加し、デフォルト・タイプに「定数」と入力します。 | 「予算」と入力します。 | レイアウトに「組織」、「予算名」および「期間」を追加します。「組織」フィールドはヘッダー・リージョンに追加する必要があります。 逆仕訳フィールドも必要に応じて追加できます。 |
予算引当仕訳 | コンテキスト・リージョンに「残高タイプ」を追加し、デフォルト・タイプに「定数」と入力します。 | 「予算引当」と入力します。 | レイアウトに「予算引当タイプ」を追加します。 逆仕訳フィールドも必要に応じて追加できます。 |
スプレッドシートをOracle General Ledgerにアップロードするには、「Oracle」>「アップロード」を選択します。次の表に、「アップロード」ウィンドウ内の選択パラメータについて説明します。
アップロード・パラメータ | 説明 |
---|---|
「すべての行」と「フラグ付きの行」 | 変更が行われているかどうかにかかわらず、ワークシート内のすべての行をアップロードできます。 「アップロード」列内にフラグ文字がマークされている行のみをアップロードできます。列フィールド内をクリックするだけで、「アップロード」列に新規のフラグ文字を作成できます。これは特に、保存済ワークシートを操作する際に便利です。 |
仕訳インポートの自動発行 | これを選択すると、アップロードの完了後に仕訳インポート・プロセスが自動的に開始します。その後、システムによって次のことが行われます。
|
要約仕訳の作成 | これを選択すると、同じ勘定科目、期間および通貨を共有するすべての取引が要約されます。選択しない場合は、仕訳ワークシート内の各行に仕訳明細が作成されます。 |
未決算仕訳のアップロード | 事前定義済の仮勘定科目に転記されます。
注意: この機能を使用するには、まずGLで仮勘定転記を使用可能にする必要があります。 |
コンテンツ機能を使用すると、テキスト・ファイルからスプレッドシートにデータを自動的にインポートできます。このインポートは、「文書の作成」フロー中のレイアウト作成時に行われます。インポートを実行する前に、デフォルトのテキスト・インポート「マッピング」を定義する必要があります。
Web ADIでは、スプレッドシート内でインポート・データを配置する場所を決定するためのマッピングが必要になります。マッピングでは、インポート・データのテキスト・ファイルをスプレッドシート・レイアウト内の列に関連付けます。デフォルト・マッピングが作成されたら、仕訳ウィザードで「テキスト・ファイル」のコンテンツを持つ適切なレイアウトを選択することで、デフォルト・マッピングを使用してデータをインポートできます。
前期間がオープンされていれば、仕訳を前会計年度や前会計期間に転記できます。前期間に転記すると、Oracle General Ledgerによって、すべての後続期間の期首残高が自動的に更新されます。また、仕訳を前年度に転記すると、収益勘定科目と経費勘定科目に影響する留保利益残高が調整されます。
前期間の仕訳は、他の仕訳と同様に入力および転記します。前期間の調整を完全に管理するために、仕訳はオープン期間にしか転記できません。会計期間の文書を最終的に処理するときには、その期間をクローズするだけで、それ以上の仕訳の入力や転記を禁止できます。
注意: 前期間の仕訳を誤って入力しないように、前期間の仕訳を入力しようとした場合にメッセージが表示されるように設定してください。このためには、システム管理者に「仕訳: 前期間通知使用可」ユーザー・プロファイル・オプションを「Yes」に設定するように依頼します。
転記期間の後にオープン会計期間が多数存在する場合、Oracle General Ledgerでは期首残高を多数更新する必要が生じるため注意してください。転記処理の所要時間を短縮するためには、オープン会計期間数を最小限度に抑えます。
注意: 前会計年度に転記するときは必ず残高試算表レポートを実行してください。これにより、留保利益勘定が常に適切に調整されます。この勘定科目は、新規会計年度の第1期間をオープンすると自動的に更新されます。
関連項目
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳は、必要な数の先日付入力期間に入力できます。たとえば、今月の会計帳簿をクローズしている間に、翌月の仕訳を入力できます。仕訳を入力できる先日付入力期間の数は、元帳を定義する際に調整します。カレンダ内の最後のオープン会計期間に続く適切な数の会計期間に、「先日付 - 入力」というステータスが自動的に割り当てられます。
「先日付 - 入力」ステータスの任意の会計期間に仕訳取引を入力できますが、その期間をオープンするまでは仕訳を転記できません。
関連項目
元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
予算管理を使用して、仕訳、予算または予算引当の入力時に残余予算をチェックしたり引き当てている場合は、残余予算チェック要求や予算引当要求の処理結果を検証できます。
取引ごとに、転記期間、勘定科目、残高タイプおよび取引金額(借方または貸方)が元帳通貨で表示されます。予算引当取引または予算取引については、取引の予算引当タイプまたは予算名も表示されます。
注意: 「予算管理取引」フォルダ・フォームを変更して、表示される情報をカスタマイズできます。フォルダ・フォームの変更と保存の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
予算管理取引には、次のステータスがあります。
変数 | 説明 |
---|---|
保留中: | 予算引当要求は保留されています。 |
承認: | 予算引当要求は承認されています。 |
拒否: | 予算引当要求は拒否されています。 |
チェック中: | 残余予算チェック要求は保留されています。 |
チェック通過: | 残余予算チェック要求はチェックを通過しました。 |
チェック失敗: | 残余予算チェック要求はチェックに失敗しました。 |
致命的: | General Ledgerで、回復できないエラーが検出されました。 |
仕訳、予算引当、予算仕訳または予算移動について、残余予算をチェックまたは引き当てます。
「結果の表示」を選択して、ユーザーの予算引当要求から発生した予算管理取引を検討します。
「予算管理取引」ウィンドウで、表示された取引をスクロールします。残余予算チェックを通過しなかった取引の後に、残余予算チェックと予算引当を通過した取引が表示されます。
各取引明細のステータスを検討します。
残高タイプに対してA(実績)、B(予算)またはE(予算引当)が表示されます。
取引明細を選択して、その取引詳細を検討します。
予算管理取引レポートを印刷します。このレポートには、現在の取引とステータスの記録、または検出されたエラーと警告が記載されています。
予算管理取引を入力したウィンドウに戻るには「完了」を選択します。
関連項目
予算管理処理の明細ごとに、勘定科目の残余予算チェックまたは予算引当要求の「結果」が表示されます。
Oracle General Ledgerでは、勘定科目の「予算」、「予算引当」、「実績」 および「引当後残余予算額」残高が表示されます。 予算残高とは、引当対象予算の残高です。引当可能残高は、次のように計算されます。
引当後残余予算額 = 予算 - 予算引当 - 実績
これらの残高ごとに、特定の金額もいくつか表示されます。
転記: 予算引当を通過した転記済取引の残高です。
承認: 予算引当を通過した未転記取引の残高です。
保留: 予算引当を待機中の取引の残高です。
合計: 「転記」、「承認」および「保留」残高の合計。
重要: これらの残高はユーザーの間隔オプションを反映することに注意してください。たとえば、残余予算チェックの金額タイプが「YTD」で、期間指定が「四半期」であれば、これらの残高はこの取引の会計四半期間:至現在の年累計残高となります。
この領域を使用して、取引明細に対応する引当後残余予算額の詳細を表示します。
予算管理処理のレポートを印刷できます。すべての処理の明細を示すレポート、またはエラーと警告のみを含むレポートを印刷できます。
仕訳、予算引当、予算仕訳または予算移動について、残余予算をチェックまたは引き当てます。
「結果の表示」を選択して、ユーザーの予算引当要求から発生した予算管理取引を検討します。
「全て印刷」を選択して、残余予算チェックまたは予算引当要求の全取引の詳細が記載された予算管理取引レポートを印刷します。
「エラーおよび警告を印刷」を選択して、失敗メッセージまたは警告メッセージ(あるいはその両方)が記載された取引の詳細のみの予算管理取引レポートを印刷します。
予算管理取引を入力したウィンドウに戻るには「完了」を選択します。
関連項目
GL仕訳承認プロセスでは、手動仕訳バッチに必要な管理者承認が行われます。仕訳バッチが検証され、承認が必要かどうかが決まります。次に、必要に応じて承認者にバッチが送付され、承認結果が特定の個人に通知されます。
この処理の結果タイプは、GL仕訳承認プロセスの結果で、次の4つがあります。
承認不要: 仕訳バッチには承認は必要がありません。
承認: 仕訳バッチはすべての必要な承認者によって承認されました。準備者自身が承認する場合もあります。
棄却: 仕訳バッチは承認者によって棄却されました。
検証失敗: 仕訳バッチは、検証処理に失敗したため、承認者に提出されませんでした。
この処理は、5の一意のアクティビティで構成されます。その内のいくつかは再使用され、ワークフロー図表中に表示される9のアクティビティ・ノードを構成します。
GL仕訳承認プロセス
仕訳承認は、組織固有のニーズに合せて、3つの仕組みを利用してカスタマイズできます。
プロファイル・オプション: 次の2つのプロファイル・オプションによって、仕訳承認がどのように行われるかが決まります。
仕訳:作成者の承認を許可: 作成者自身で仕訳を承認できるかどうかが決定されます。
仕訳:承認方法の検索: 承認を得るためのデフォルト方法を設定します。
関連項目: General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
ワークフローのアクティビティ設定: 次の設定のデフォルトを変更できます。
承認者の承認を要求タイムアウト: 標準設定は7日です。この日数が過ぎると、承認者が応答しなかったことが準備者に通知されます。
マネージャの通知再送信制限に達しましたか?: 標準設定は通知1回です。限度に達すると、承認者へ通知が再送されます。
注意: 設定は相互に関連しています。そのため設定を変更するときは、慎重に値を選択するようにしてください。特に、承認者タイムアウトは上司へ通知が送付されるたびに処理されるので、注意が必要です。
たとえば、承認者タイムアウトが7日で、通知再送限度が3回の場合、承認者からの応答がない限り、仕訳バッチは承認サイクルに21日間留まることになります。
デフォルト・エラー通知: 実行時間エラーの処理の際に、Oracle Workflowの標準エラー処理が使用されます。このようなエラーが生じた際に、システム管理者に通知されるようにすることができます。Oracle Workflow内の「仕訳承認」ワークフロー・ファイルをオープンし、デフォルト・エラー処理内でシステム管理者のユーザーIDへの「デフォルト・エラー」通知の実行者を設定します。
カスタマイズ可能アクティビティ: 4つのアクティビティと1つのプロセスをカスタマイズできます。
「カスタマイズ可能: 仕訳バッチは有効ですか?」アクティビティ
「カスタマイズ可能: 仕訳バッチの承認が必要ですか?」アクティビティ
「カスタマイズ可能:作成者に承認権限がありますか?」アクティビティ
「カスタマイズ可能:承認権限を検証」アクティビティ
カスタマイズ可能:承認権限の検証プロセス
注意: GL仕訳承認プロセスをカスタマイズする際は、これ以外のアクティビティやプロセスを変更しないようにしてください。
以下は、アクティビティの関数名別に一覧された各アクティビティの摘要です。アクティビティの構成要素はすべて(ただし、関数アクティビティが呼び出すPL/SQL保存プロジージャを除く)、グラフィカルなOracle Workflow Builderを使用して作成できます。すべての関数アクティビティによってPL/SQL保存プロジージャが実行されますが、PL/SQL保存プロジージャはOracleバージョン8で作成および保存する必要があります。GL仕訳承認プロセスで使用されるPL/SQL保存プロジージャに対しては、次のような名称規則があります。
以下は、アクティビティの関数名別に一覧された各アクティビティの摘要です。アクティビティの構成要素はすべて(ただし、関数アクティビティが呼び出すPL/SQL保存プロジージャを除く)、グラフィカルなOracle Workflow Builderを使用して作成できます。すべての関数アクティビティによってPL/SQL保存プロジージャが実行されますが、PL/SQL保存プロジージャはOracleバージョン8で作成および保存する必要があります。GL仕訳承認プロセスで使用されるPL/SQL保存プロジージャに対しては、次のような名称規則があります。
GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.<PROCEDURE>
GL_WF_JE_APPROVAL_PKGは、GL仕訳承認プロセスで使用される全プロジージャ(カスタマイズ可能プロシージャを除く)をグループ化したパッケージの名称です。<PROCEDURE>は、このプロジージャの名称を表します。
カスタマイズ可能プロジージャは、GL_WF_CUSTOMIZATION_PKGという名称のパッケージにグループ化されます。命名規則は、GL仕訳承認パッケージの場合と同じです。
このアクティビティは、プロセスの開始をマークします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
このアクティビティは、初期化を実行した後に仕訳バッチの検証を実施する補助処理です。仕訳バッチが有効な場合は、バッチに対する承認の必要性が判断されます。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「GL初期化 amp; 検証プロセス」を選択します。
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | GL 初期化および検証プロセスの結果 |
このアクティビティは、準備者に独自の仕訳バッチを承認する権限があるかどうかを決定する補助処理です。その場合、バッチは承認され、承認者名称が設定され、通知が送信されます。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「GL 作成者の承認プロセス」 を選択します。関連項目: GL 作成者の承認プロセス
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | GL 作成者の承認プロセスの結果 |
前提となるアクティビティ | GL初期化 amp; 検証プロセス |
このアクティビティは、必要な承認者すべてを検索し、仕訳バッチ承認を要求し、承認または拒否の通知を行う補助処理です。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「GL 承認プロセス」 を選択します。関連項目: GL 承認プロセス
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | GL仕訳承認プロセスの結果 |
前提となるアクティビティ | GL初期化 amp; 検証プロセス、GL 作成者の承認プロセス |
この関数アクティビティにより、その処理の終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。「GL 仕訳承認プロセス」アクティビティは、結果タイプが「GL 仕訳承認プロセスの結果」であるため、「GL 仕訳承認プロセスの結果」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が、各終了アクティビティ・ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
仕訳承認の設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
「GL初期化および検証プロセス」では、まず初期化、そして仕訳バッチの検証が行われます。仕訳バッチが有効な場合、補助処理によっても、バッチの要求が承認されるかどうかが決定されます。
処理の結果タイプは「GL 初期化および検証プロセスの結果」で、次の3つの結果があります。
承認不要: 仕訳バッチには承認は必要ありません。
承認必須: 仕訳バッチが承認されないと、準備者によって次の処理が行われません。
検証失敗: 仕訳バッチは、検証処理に失敗したため、承認者に提出されませんでした。
この処理は、15の一意のアクティビティで構成されます。その一部は再使用され、ワークフロー図表に表示される18のアクティビティ・ノードを構成します。
この標準アクティビティは、プロセスの開始をマークします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、仕訳バッチを作成したユーザーに対して従業員が関連付けられているかどうかを判断します。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.IS_EMPLOYEE_SET |
結果タイプ | Yes/No |
このアクティビティは、仕訳承認を発行したユーザーに対して従業員が関連付けられていないことをシステム管理者に通知します。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 従業員が見つかりません |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチが有効かどうかを決定するための仕訳バッチ属性を検索する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.GET_JEB_ATTRIBUTES |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、仕訳バッチが有効かどうかを判断します。有効な場合は「Yes」の値が、無効な場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.IS_JE_VALID |
結果タイプ | Yes/No |
この関数アクティビティは、仕訳バッチ内の元帳の様々な属性を取得します。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.GET SOB ATTRIBUTES |
結果タイプ | 成功/失敗 |
仕訳バッチ検証処理は、この関数アクティビティを使用してカスタマイズできます。バッチが有効な場合は「Yes」の値が、無効な場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_CUSTOMIZATION_PKG.IS_JE_VALID |
結果タイプ | Yes/No |
この関数アクティビティは、仕訳バッチに承認が必要かどうかを判断します。承認が必要な場合は「Yes」の値が、不要の場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.DOES_JE_NEED_APPROVAL |
結果タイプ | Yes/No |
仕訳バッチに承認が必要かどうかを判断する処理は、この関数アクティビティを使用してカスタマイズできます。承認が必要な場合は「Yes」の値が、不要の場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_CUSTOMIZATION_PKG.DOES_JE_NEED_APPROVAL |
結果タイプ | Yes/No |
これは、仕訳バッチの承認ステータスを「無効」に更新する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_JE_INVALID |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認ステータスを「承認不要」に更新する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_APPROVAL_NOT_REQUIRED |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチが無効だったことを準備者に知らせるアクティビティです。メッセージに含まれる「送信」属性または「応答」属性により、バッチ名、無効仕訳エラー・メッセージ、モニターURLおよび「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に仕訳バッチが無効なことを通知 |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認が必要でないことを準備者に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる「送信」属性または「応答」属性により、バッチ名、モニターURL、「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に承認の必要がないことを通知 |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、元帳ID属性の値をリセットします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.ASSIGN |
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、処理終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。「GL 初期化および仕訳の検証プロセス」アクティビティの結果タイプは、「GL初期化および仕訳の検証プロセスの結果」であるため、「GL初期化および仕訳の検証プロセスの結果」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が各期末活動ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
GL作成者の承認処理により、作成者に独自の仕訳バッチを承認する権限があるかどうかが決まります。その場合、バッチは承認され、承認者名称が設定され、通知が送信されます。
処理の結果タイプは、「GL 作成者の承認プロセスの結果」で、次の2つの結果があります。
承認: 仕訳バッチは作成者によって承認されました。
未承認: 作成者は仕訳バッチを承認できませんでした。
このプロセスは、10の一意のアクティビティで構成されます。その一部は再使用され、ワークフロー図表に表示される11のアクティビティ・ノードを構成します。
GL作成者の承認プロセス
この標準アクティビティは、プロセスの開始をマークします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、作成者に独自の仕訳バッチを承認する権限があるかどうかを判断します。作成者が承認できる場合は「Yes」の値が、承認できない場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.CAN_PREPARER_APPROVE |
結果タイプ | Yes/No |
この関数アクティビティは、仕訳バッチ内の元帳の様々な属性を取得します。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.GET_SOB_ATTRIBUTES |
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | 成功/失敗 |
この関数アクティビティは、作成者に独自の仕訳バッチを承認する権限があるかどうかを判断します。作成者が承認できる場合は「Yes」の値が、承認できない場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_CUSTOMIZATION_PKG.CAN_PREPARER_APPROVE |
結果タイプ | Yes/No |
この関数アクティビティにより、仕訳バッチの承認ステータスが「承認」に更新されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.APPROVE_JE |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認者の名称を設定する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_APPROVER_NAME |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認者の名称を設定する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_JE_APPROVER |
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | なし |
このアクティビティにより、仕訳バッチが承認されたことが作成者に通知されます。そのメッセージには、バッチ名、承認者名、モニターURL、「仕訳データの入力」ウィンドウおよび承認者の注釈を表示する送信または応答の属性が含まれています。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 承認の作成者に通知 |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、SET_OF_BOOKS_ID属性の値をリセットします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.ASSIGN |
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、その処理の終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。GL作成者の承認アクティビティは、結果タイプが「GL 作成者の承認プロセスの結果」であるため、「GL 作成者の承認プロセスの結果」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が、各期末活動ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
GL承認処理では、適切な承認者およびそれによる仕訳バッチ承認が検索され、承認または拒否の通知が行われます。
適切な承認者を判断するために、このプロセスでは、各承認者候補の承認限度が、バッチ全体の中で承認が必要な各元帳の最大仕訳明細ネット額と比較されます。仕訳明細の最大ネット額の判断には、絶対値が使用されます。たとえば、複数元帳の仕訳バッチに次の3つの仕訳が含まれているとします。
元帳Aと元帳Cでは仕訳承認が有効に設定されています。
元帳Bでは仕訳承認が無効に設定されています。
元帳A:
仕訳#1(その他現金入金)
借方10 現金 10,000
貸方 20 その他収益 10,000
元帳B:
仕訳#2(経過勘定修正)
借方10 繰延所得 20,000
借方10 賃貸費用 15,000
貸方 30 その他収益 20,000
貸方40 前払経費 15,000
元帳C:
仕訳#3(連結入力)
10 会社間取引買掛金 80,000 40,000
20 会社間取引売掛金 15,000 35,000
仕訳承認が必要な各元帳の最大差引額の絶対値は、元帳Aが 10,000、元帳Cが 40,000です。 40,000は会社間で支払可能な差引額です。したがって、この10,000と40,000が、元帳Aと元帳Cのそれぞれについて、各承認者候補の承認限度と比較されます。元帳Bは承認不要のため、承認限度とは比較されません。承認者候補には、元帳Aと元帳Cについて、仕訳バッチを承認するための十分な承認限度を設定する必要があります。
処理の結果タイプは、「承認」で、2つの結果のうちの1つが表示されます。
承認: 仕訳バッチはすべての必要な承認者によって承認されました。
棄却: 仕訳バッチは承認者によって棄却されました。
このプロセスは、18の一意のアクティビティで構成されます。その一部は再使用され、ワークフロー図表に表示される19のアクティビティ・ノードを構成します。
GL承認プロセス
この標準アクティビティは、プロセスの開始をマークします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、承認階層と承認方法をチェックして、仕訳バッチに対する次の承認者を判断します。承認者が見つかった場合は「Yes」の値が、見つからなかった場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.FIND_APPROVER |
結果タイプ | Yes/No |
これは、承認者が見つからなかったことをシステム管理者に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、作成者名、モニターURLおよび問題を解決したことを伝えるシステム管理者によるメモが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 承認者が見つからない |
結果タイプ | GL解決されている問題 |
注意: このアクティビティの実行者は、最初に「仕訳承認」を導入するときに、SYSADMINユーザーに設定されます。このユーザーは、次の方法で他のユーザーに変更できます。
Oracle Workflow Builderを使用して、メイン・メニューから「ファイル」 > 「データベースから役職をロード」を選択し、次にシステム管理者役職をロードします。
「GL 承認プロセス」を選択して、処理詳細図表をオープンします。
管理プロパティ・ウィンドウをオープンするには「システム管理者に通知 - 承認者がいません」アクティビティを選択します。
実行者を必要に応じて変更します。
システムにより承認者問題が解決した場合、作成者はこのアクティビティから通知を受けます。そのメッセージには、バッチ名を表示する送信または応答属性が含まれています。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に通知 - 承認者の問題が解決されていない |
結果タイプ | なし |
このアクティビティにより、仕訳バッチの承認者が見つからない場合、作成者に通知されます。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、作成者名、モニターURLが表示されます。
変数 | 説明 |
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メッセージ | 作成者に承認者が見つからないことを通知 |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認者の名称を設定する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
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関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_JE_APPROVER |
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、仕訳バッチ内の元帳の様々な属性を取得します。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.GET_SOB_ATTRIBUTES |
結果タイプ | 成功/失敗 |
このアクティビティは補助処理です。ユーザーの企業に独特なニーズがある場合は、仕訳バッチを承認する承認者の権限を検証する処理を、この関数を使用してカスタマイズします。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「カスタマイズ可能:承認権限の検証プロセス」を選択します。関連項目: カスタマイズ可能:承認権限の検証プロセス
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | 通過/失敗 |
この関数アクティビティは、SET_OF_BOOKS_ID属性の値をリセットします。
変数 | 説明 |
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関数 | WF_STANDARD.ASSIGN |
変数 | 説明 |
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結果タイプ | なし |
選択した承認者に仕訳バッチを承認する権限がない場合、その承認者の名称その他の情報が保存されます。保存した情報は、Oracle Workflow内で内部的に使用されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.RECORD_FORWARD_FROM_INFO |
結果タイプ | なし |
これは、選択した承認者に仕訳バッチ承認を要求する補助処理です。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「GL 承認要求プロセス」を選択します。関連項目: GL 承認要求プロセス
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | 承認 |
これは、仕訳バッチの承認ステータスを「棄却」に更新する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.REJECT_JE |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチが棄却されたことを作成者に知らせるアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、承認者名、URL、「仕訳データの入力」ウィンドウおよび承認者のコメントが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に仕訳バッチが拒否されたことを通知 |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、選択した作成者に仕訳バッチを承認する権限があるかどうかを検証します。承認者に権限がある場合は「通過」の値が、ない場合は「失敗」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.VERIFY_AUTHORITY |
結果タイプ | 通過/失敗 |
これは、現在選択してある承認者のみでなく、さらに他の承認者による承認も必要なことを作成者に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、承認者名、モニターURLが表示されます。
変数 | 説明 |
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メッセージ | 承認権限の検証が失敗 |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、仕訳バッチの承認ステータスが「承認」に更新されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.APPROVE_JE |
結果タイプ | なし |
このアクティビティにより、仕訳バッチが承認されたことが作成者に通知されます。そのメッセージには、バッチ名、承認者名、モニターURL、「仕訳データの入力」ウィンドウおよび承認者の注釈を表示する送信または応答の属性が含まれています。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 承認の作成者に通知 |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、その処理の終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。GL承認処理アクティビティは、結果タイプが「承認」であるため、「承認」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が、各期末活動ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
GL 承認要求プロセスでは、選択した承認者にバッチ承認を要求します。
処理の結果タイプは、「承認」で、2つの結果のうちの1つが表示されます。
承認: 仕訳バッチは承認者によって承認されました。
棄却: 仕訳バッチは承認者によって棄却されました。
この処理は、7つの一意のアクティビティで構成されます。その内のいくつかは再使用され、ワークフロー図表中に表示される8つのアクティビティ・ノードを構成します。
この標準アクティビティは、プロセスの開始をマークします。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、選択され承認者が第1承認者かどうかを判断します。この判断は、承認のために仕訳バッチを送信した先の承認方法に基づいて行われます。第1承認者の場合は「Yes」の値が、そうでない場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.FIRST_APPROVER |
結果タイプ | Yes/No |
これは、第1承認者が作成者の直接の上司かどうかを決定する関数アクティビティです。その場合、処理により「Yes」の値が返されます。そうでない場合は「No」の値が返されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.MGR_EQUALTO_APRV |
結果タイプ | Yes/No |
これは、作成者の直接の上司が仕訳バッチの第1承認者でない場合に、その上司に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性には、バッチ名、バッチ金額合計、元帳通貨、作成者名、承認者名およびモニターURLが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | CC 直属のマネージャ |
結果タイプ | なし |
このアクティビティは、選択した承認者に、承認要求を通知します。メッセージに含まれる送信または応答属性には、バッチ名、バッチ金額合計、元帳通貨、作成者名、モニターURLおよび作成者のコメントが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 承認者の承認を要求 |
結果タイプ | 承認 |
注意: このアクティビティのデフォルト・タイムアウトは7日です。組織の特定ニーズを満たすために、この値をカスタマイズできます。Oracle Workflow Builderでアクティビティのプロパティ・シートをオープンし、次に「詳細」タブを選択します。タイムアウト値の日数、時間、分を入力します。
これは、承認者が仕訳バッチ承認要求に応答しなかった場合にどうしたらいいかを示す補助処理です。この補助処理を表示するには、Workflow Builderナビゲータ・ツリーの「処理」ブランチから「GL 承認者の応答なしプロセス」を選択します。関連項目: GL 承認者の応答なしプロセス
変数 | 説明 |
---|---|
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、その処理の終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。「GL 承認要求プロセス」アクティビティは、結果タイプが「承認」であるため、「承認」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が、各期末活動ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
GLの承認者応答なし処理は、承認者が仕訳バッチ承認要求に応答しなかった場合の対処方法を供給する処理です。このような場合、まず特定の限度に達するまで要求を再送し続けます。次に、承認要求をさらに承認者へ送付するかまたは承認者の上司へ送付するかを作成者が選択します。
この処理には結果タイプはありません。
このプロセスは、10の一意のアクティビティで構成されます。その一部は再使用され、ワークフロー図表に表示される12のアクティビティ・ノードを構成します。
GLの承認者応答なし処理
この標準アクティビティによって、プロセスの開始がマークされます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティは、承認者への承認要求通知の送付回数が事前に設定した限度に達したかどうかを判断します。限度に達した場合は「Yes」の値が、達していない場合は「No」の値が戻ります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.NOTIFYPREP_NOAPRVRESP |
結果タイプ | Yes/No |
注意: このアクティビティのタイムアウトは、通知1回です。組織の特定ニーズを満たすために、この値をカスタマイズできます。Oracle Workflow Builderを使用して、ナビゲータ内のアクティビティを拡張します。「マネージャに通知する回数」補助機能を選択し、必要に応じてデフォルト値を変更します。
これは、選択した承認者が仕訳バッチ承認要求に応答しなかったことを作成者に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、承認者名、モニターURL、および今後の処理のための2つのオプションが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | マネージャの応答なし |
結果タイプ | マネージャに対する従業員の処理 |
これは、承認者名その他の情報を保存する関数アクティビティです。保存した情報は、Oracle Workflow内で内部的に使用されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.RECORD_FORWARD_FROM_INFO |
結果タイプ | なし |
これは、誰が承認者の上司であるかを決定する関数アクティビティです。承認者の上司が見つかった場合は、「通過」、見つからなかった場合は「失敗」の値が返されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.GET_APPROVER_MANAGER |
結果タイプ | 通過/失敗 |
これは、承認者の上司が見つからなかったことをシステム管理者に通知するアクティビティです。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、作成者名、モニターURL、および問題を解決したことを伝えるシステム管理者によるメモが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 承認者のマネージャが見つからない |
結果タイプ | GL解決されている問題 |
注意: このアクティビティの実行者は、最初に「仕訳承認」を導入するときに、SYSADMINユーザーに設定されます。このユーザーは、次の方法で他のユーザーに変更できます。
Oracle Workflow Builderを使用して、メイン・メニューから「ファイル」 > 「データベースから役職をロード」を選択し、次にシステム管理者役職をロードします。
「GL 承認プロセス」を選択して、処理詳細図表をオープンします。
「管理プロパティ」ウィンドウをオープンするには「システム管理者に通知 - 承認者のマネージャがいません」アクティビティを選択します。
実行者を必要に応じて変更します。
システムにより承認者問題が解決した場合、作成者はこのアクティビティから通知を受けます。そのメッセージには、バッチ名を表示する送信または応答属性が含まれています。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に通知 - 承認者の問題が解決されていない |
結果タイプ | なし |
仕訳バッチの承認者が見つからない場合、作成者はこのアクティビティから通知を受けます。メッセージに含まれる送信または応答属性により、バッチ名、作成者名、モニターURL、および問題を解決したことを伝えるシステム管理者によるメモが表示されます。
変数 | 説明 |
---|---|
メッセージ | 作成者に承認者が見つからないことを通知 |
結果タイプ | なし |
これは、仕訳バッチの承認者の名称を設定する関数アクティビティです。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_JE_APPROVAL_PKG.SET_JE_APPROVER |
結果タイプ | なし |
この関数アクティビティにより、処理の終了がマークされます。このアクティビティには結果タイプがなく、処理結果は返ってきません。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
これは、承認者の仕訳バッチ承認権限を検証する処理です。ユーザーの企業に承認者権限を検証する特別なニーズがある場合には、この処理をカスタマイズすることができます。
この処理の結果タイプは、「GL通過または失敗の結果」で、次の2つがあります。
通過: 承認者には仕訳バッチを承認する権限があります。
失敗: 承認者には仕訳バッチを承認する権限がありません。
この処理は、3の一意のアクティビティで構成されます。その内のいくつかは再使用され、ワークフロー図表中に表示される4のアクティビティ・ノードを構成します。
カスタマイズ可能:承認権限の検証プロセス
この標準アクティビティによって、プロセスの開始がマークされます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
ユーザーの企業のニーズにあわせて、この関数アクティビティをカスタマイズします。承認者に仕訳バッチを承認する権限がある場合は、「通過」、ない場合は「失敗」の値が返されます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_WF_CUSTOMIZATION_PKG. VERIFY_AUTHORITY |
結果タイプ | 通過/失敗 |
この関数アクティビティにより、その処理の終了がマークされます。アクティビティ自体には結果タイプはありませんが、処理のこのアクティビティの各ノードには、処理結果が割り当てられている必要があります。処理の結果は、アクティビティ・ノードのプロパティのページに割り当てられます。カスタマイズ可能: 権限を検証アクティビティは、結果タイプが「GL通過または失敗の結果」であるため、「GL通過または失敗の結果」参照タイプ内の参照コードのいずれかと一致する処理結果が、各期末活動ノードにある必要があります。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
関連項目
仕訳承認の設定(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
すべての原価プール(収益、費用、資産または負債)からの金額を、様々な勘定科目に配賦できます。これには定型仕訳と一括配賦の算式を使用します。
各配賦に個別の仕訳を定義するには、定型仕訳算式を使用します。関連する配賦入力は、その内容が異なる元帳に対する配賦入力の場合でも、1つの定型仕訳バッチにグループ化できます。
コスト・センター、部門、区分などのグループに対して配賦仕訳を生成するには、一括配賦を使用して1つの算式を定義します。各一括配賦式に対して、配賦プール、配賦式およびターゲット勘定科目と相殺勘定科目を定義します。また、関連する一括配賦式は、その内容が異なる元帳に対する算式の場合でも、複数のバッチにグループ化できます。
定型仕訳と一括配賦算式を使用して、様々な配賦が行えます。たとえば、次のような配賦が含まれます。
貸借差引額配賦
ステップダウン配賦
レートを基準にした配賦
使用方法を基準にした配賦
標準原価計算配賦
関連項目
単純または複雑な配賦を実行するには、定型仕訳を使用します。たとえば、賃貸費用の1部を別の区分に配賦したり、合計収益に対する部門収益の比率に基づいて、マーケティングの原価を複数の部門に配賦したりできます。
各配賦に個別の定型仕訳算式を定義します。関連する配賦入力は、その内容が異なる元帳に対する配賦の場合でも、1つの定型仕訳バッチにグループ化できます。定型仕訳の各明細には、配賦金額の計算に使用する算式の他に、ターゲット勘定科目が含まれています。
各入力の最終明細は、相殺勘定科目に引き当ててください。General Ledgerで自動的に相殺金額が生成されるように、明細番号9999と相殺勘定科目を入力します。相殺金額を計算するための算式は入力不要です。
関連項目
貸借差引額配賦は、原価プールへの変更を反映する配賦金額です。変更された金額すべてを配賦し直すかわりに、貸借差引額配賦では前の配賦を更新する金額だけが配賦されます。貸借差引額の効果は、前の配賦を逆試訳し、新規配賦金額を全額転記することと同じです。これによって配賦しすぎることなく、同じ会計期間に何度でも配賦をやり直せます。
貸借差引額配賦を作成するには、増分モードで一括配賦算式を生成します。
関連項目
ステップダウン配賦では、1つの配賦プールからの金額を、連結元の配賦プールに配賦します。たとえば、最初に設備経費の1部をMIS部に配賦し、それからMISコストの総額(配賦された設備経費を含めて)を他の部門に配賦できます。
ステップダウン配賦を作成するには、各配賦ステップに対して異なる定型入力または一括配賦の算式を作成する必要があります。
各会計期間に第1配賦バッチを生成して転記します。それから後続配賦バッチごとに生成、転記します。
関連項目
レートを基準にした配賦では、従業員の福利厚生、手数料、不良債権、保証経費および間接費といった経費を配賦するために、現在、取得時または推定レートが使用されます。たとえば、販売収益と保証損失換算レートに基づいて、保証経費を各区分に配賦できます。
レートを基準にした配賦を作成するには、レートの計算に適切な勘定科目の統計残高を使用して、定型仕訳または一括配賦算式を定義します。
あるいは最も正確な未来原価の見積りを表すのに、固定レートを使用する算式を入力できます。会計期間ごとに算式定義を修正して、推定レートを修正します。
関連項目
使用方法を基準にした配賦では、従業員数、販売数、面積、入庫数または配賦金額の計算に消費されたコンピュータ時間などの統計が使用されます。たとえば、使用面積に基づいて賃借料を配賦できます。
使用方法を基準にした配賦を作成するには、配賦金額の計算に適した統計勘定科目残高を使用して、定型仕訳算式を定義します。会計期間ごとに、使用方法に基づいた配賦算式を生成する前に、その期間の正しい使用方法を反映するように、統計勘定科目残高を修正します。
関連項目
標準原価計算を行うには、販売単位、製造単位、入庫数または顧客数などの統計を使用することができます。たとえば、販売単位および単位ごとの標準コストに基づいて販売コストを計算できます。
このタイプの標準原価計算を行うには、標準原価の適切な統計勘定科目と固定金額を使用して、定型仕訳算式を定義します。または、標準原価を異なる勘定科目で統計値として保守できます。会計期間ごとに、定型仕訳算式を生成する前に統計勘定科目残高を修正します。
関連項目
定型仕訳算式は、見越、減価償却費、配賦など、すべての会計期間で繰り返される取引に対して定義します。この算式は、単純な場合や複雑な場合があります。各算式には、固定金額または勘定残高(あるいはその両方)を使用できます。この例には、標準残高、日末残高、平均残高、実績または予算金額、統計、および当期間、前期間または前年同期からの期間累計(PTD)残高や年度累計(YTD)残高などがあります。算式に勘定残高を使用する場合は、合計残高、入力通貨残高または統計残高を取得できます。既存の算式をコピーして修正すると、新しい定型仕訳算式を迅速に作成できます。
単一元帳または複数元帳の定型仕訳算式バッチを定義できます。複数元帳バッチ・タイプの場合は、異なる元帳に対する定型仕訳が含まれた定型仕訳算式バッチを作成できます。
元帳通貨、入力通貨および統計通貨の定型仕訳算式を定義できます。
定型仕訳を使用して、次の3タイプの仕訳を作成できます。
スケルトン仕訳: スケルトン入力は各期間の同じ勘定科目に影響しますが、異なる転記金額を持っています。スケルトン仕訳を作成し終えたら、「仕訳データの入力」フォームを使用して未転記の仕訳バッチを編集し、仕訳行の金額を入力できます。
スケルトン仕訳は、従業員数、売上高、インフレ率または他の成長率など、統計に基づいて実際の取引の仕訳を記録する場合に、統計情報とあわせて使用できます。たとえば、期間ごとに各コスト・センターの従業員数を入力する場合は、従業員数勘定科目を持つスケルトン入力を定義できます。スケルトン入力を作成し終えたら、実際の従業員数を入力してからバッチを転記します。
定型仕訳算式入力: 算式入力では、期間ごとに変化する仕訳金額を計算するための算式が使用されます。
重要: 定型仕訳で要約勘定を使用する場合、削除した後に要約勘定を再作成しても、それらの要約勘定テンプレートへの参照は保守されます。
関連項目
定型仕訳算式入力を定義するには、定型仕訳算式バッチを作成する必要があります。バッチに単一の定型仕訳の定義を含めるか、関連する定型仕訳を同じバッチにグループ化できます。
次の2つのタイプの定型仕訳算式バッチを作成できます。
単一元帳の定型仕訳算式バッチ: 単一元帳バッチはバッチ内の1つの元帳にのみ影響を与えます。
複数元帳の定型仕訳算式バッチ: 複数元帳バッチはバッチ内の複数の元帳に影響を与えます。定型仕訳算式は複数の元帳にわたって定義できます。
注意: 予算算式に対して定義できるのは、単一元帳バッチ・タイプのみです。
定型仕訳算式バッチは、現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプの元帳を含めて作成できます。定型仕訳算式バッチの生成には、定型仕訳を生成するための、元帳および貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りアクセス権または読取りおよび書込みアクセス権が必要です。関連項目: 定型仕訳バッチの生成
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、単一または複数の報告通貨に対する定型仕訳算式バッチを作成できます。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
定型仕訳バッチ名を入力し、必要に応じてその摘要を入力します。
定型仕訳バッチ・タイプを選択します。
注意: 予算算式に対して選択できるのは、単一元帳バッチ・タイプのみです。
単一元帳の定型仕訳バッチ・タイプを選択した場合は、元帳の名称を入力します。複数元帳バッチ・タイプの場合、「元帳」フィールドは使用不可です。定型仕訳算式は、現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプの元帳に対して作成できます。『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しているときに、単一元帳の定型仕訳バッチ・タイプを選択した場合は、元帳の名称を入力できます。
既存の定型仕訳バッチから新規バッチに仕訳をコピーする場合は、「自動コピー・バッチ」を選択します。
バッチに対して定型仕訳を作成します。仕訳をコピーした場合は、必要に応じてその内容を変更します。
(オプション)「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択し、定義アクセス・セットのセキュリティを定型仕訳の定義に適用します。定義アクセス・セットはオプションのセキュリティ機能で、この機能によって、General Ledgerの定義へのアクセス権を制御できます。たとえば、特定ユーザーによる定型仕訳の表示、変更または使用を防止できます。セキュリティが無効の場合は、すべてのユーザーが定型仕訳を使用、表示および変更できることになります。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責にアクセス権の割当機能がない場合は、「定型仕訳算式の定義」ウィンドウに「アクセスの割当」ボタンが表示されません。「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択することで、定型仕訳は保護できますが、この定型仕訳に自動的に割り当てられるのは、自動割当の定義アクセス・セットのみです。機能セキュリティの詳細は、システム管理者に確認してください。
作業内容を保存します。
定型仕訳を生成します。
生成した定型仕訳バッチを検討して転記します。
ヒント: 自動仕訳計画を使用すると、ユーザーが定義した特定の計画に従って定型仕訳を生成できます。関連項目: 自動仕訳計画
関連項目
要約勘定の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
定義アクセス・セットを使用して定型仕訳定義を保護できます。定義アクセス・セットはオプションのセキュリティ機能で、General Ledgerの定義への使用アクセス、表示アクセスおよび変更アクセスを管理できます。
次では、定型仕訳に関連する使用、表示および変更アクセス権の意味を説明します。
使用アクセス: 特定のユーザーが定型仕訳の生成と自動配賦セットへの割当ができるようになります。表示アクセスを持っている場合は、「定型仕訳の定義」ウィンドウから定型仕訳の計画を作成できます。「使用」権限のみでは定型仕訳定義の表示や変更はできません。
表示アクセス: 「定型仕訳の定義」ウィンドウに定型仕訳定義を表示できるようにします。定型仕訳定義の生成や変更はできません。
変更アクセス: 「定型仕訳の定義」ウィンドウで定型仕訳定義を表示および変更できるようになります。定型仕訳定義の生成はできません。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名を入力するか、問い合せます。
定型仕訳の名称を入力します。
複数元帳の定型仕訳バッチ・タイプを選択した場合は、元帳の名称を入力します。単一元帳の定型仕訳バッチを選択した場合は、バッチ・ヘッダーから元帳名がデフォルト設定され、その内容は変更できません。定型仕訳算式は、現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプの元帳に対して定義できます。『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しているときに、複数元帳の定型仕訳バッチ・タイプを選択した場合は、その報告通貨の名称を入力できます。
カテゴリを入力します。
通貨を入力します。STAT、元帳通貨または入力通貨を選択できます。
外貨を入力した場合は、換算タイプ(「ユーザー」を除く)を入力します。この情報は、外貨定型仕訳の換算に使用されます。
定型仕訳を使用する期間のみが含まれた有効日の範囲を入力します。
注意: 定型仕訳が作成されるのは、有効日範囲内の日付で定型仕訳の生成を選択した場合のみです。
「明細」を選択して、定型仕訳の生成時に更新する勘定科目および使用する算式を入力します。
関連項目
要約勘定の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
定型仕訳ごとに仕訳明細を何行でも定義できます。仕訳明細では、定型仕訳で更新する勘定科目を指定します。各明細には、指定した勘定科目への転記金額、または仕訳金額の計算式も含まれます。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名と仕訳名を入力するか、問い合せます。
「明細」を選択します。
明細番号を入力して、定型仕訳明細の順序を設定します。明細番号9999を入力すると、定型仕訳の自動相殺明細を指定できます。
注意: 9999の自動相殺明細を使用している場合は、相殺入力によって、貸借一致セグメント値ごとの仕訳ではなく、仕訳全体の残高を処理するための番号が挿入されます。複数の貸借一致セグメント値にまたがる勘定明細を入力した場合、9999の自動相殺では、貸借一致セグメント値ごとの相殺は作成されません。
定型仕訳の生成時と転記時に更新する勘定科目を入力します。
必要に応じて定型仕訳明細の明細摘要を入力します。
その明細に対する算式を入力します。
定型仕訳の残りの明細を入力します。明細番号の9999は、各定型仕訳に対する自動相殺明細として使用できることに注意してください。
作業内容を保存します。
定型仕訳明細を入力すると、定型仕訳の貸借一致金額が自動的に計算され、挿入されます。これは、配賦タイプの入力に便利です。
定型仕訳に対して1つ以上の明細を入力します。
自動相殺明細の明細番号として9999を入力します。
明細の勘定科目を入力します。ただし、算式は入力しないでください。この仕訳明細の金額は、定型仕訳の作成時に自動的に計算されます。
作業内容を保存します。
関連項目
要約勘定の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
算式の処理順序を指定するステップ番号を入力します。各算式に使用できるステップの数に制限はありません。
算式ステップのファクタを入力します。次の2タイプのファクタを使用できます。
固定金額を入力します。
算式計算で残高を使用する勘定科目を指定します。算式明細での「標準」、「日末」または「平均」残高を使用できます。
算式ステップ用の計算演算子を入力して、実行する計算タイプを指定します。有効な演算子はEasyCalc(General Ledgerの演算表記機能)に基づいています。
算式ステップに含める勘定科目を入力します。
要約勘定は入力できますが、要約勘定が作成されていない親値を持つ勘定科目は使用できません。勘定科目を作成した要約方式を削除および再作成しても、その要約勘定への参照は算式行で自動的に保持されます。
バッチが複数元帳仕訳バッチ・タイプの場合は、勘定科目に対して元帳セグメントが存在します。この元帳セグメントが勘定科目の元帳を参照するための元帳を入力します。現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系の元帳を指定できます。『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、この元帳セグメントの報告通貨を入力できます。
「実績」または「予算」の「残高タイプ」を選択します。予算残高を選択した場合は、定型仕訳バッチを生成する際に使用する予算を指定する必要があります。
金額タイプを選択します。勘定科目の期間累計残高を使用するには「期間累計」を選択します。「年累計」を選択すると、損益計算書勘定科目には年累計残高が使用され、貸借対照表勘定科目には累計額が使用されます。元帳で平均残高処理が有効な場合は、「金額タイプ」値リストにPATD(日次期間平均)、YATD(日次年度平均)およびEOD(日末)が表示されます。
注意: 同じ定型仕訳算式で標準と平均金額タイプを混同できます。
取得する残高を判断するための元帳通貨を選択します。定型仕訳バッチ・タイプが単一元帳向けの場合、元帳通貨には、元帳の通貨または関連する残高レベルの報告通貨を使用できます。定型仕訳バッチ・タイプが複数元帳向けの場合、元帳通貨は、勘定科目の元帳セグメントに指定されている元帳の通貨に自動的にデフォルト設定され、その内容は変更できません。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、報告通貨用の通貨を選択できます。
「入力」、「統計」または「合計」の通貨タイプを選択します。残高タイプが「予算」の場合、選択できるのは「合計」または「統計」のみです。元帳通貨が残高レベル通貨の場合、選択できるのは「合計」のみです。関連項目 残高レベル報告通貨
入力通貨を選択します。指定の通貨タイプが「統計」の場合、入力通貨がデフォルトの統計通貨となり、その内容は変更はできません。指定の通貨タイプが「合計」の場合、「入力通貨」フィールドは使用できません。指定の通貨タイプが「入力」の場合は、入力通貨を任意の通貨に指定できます。
元帳通貨は、「通貨タイプ」と「入力通貨」フィールドの組合せによって、算式で取得する通貨勘定残高タイプを決定します。次の表に、元帳通貨、通貨タイプおよび入力通貨の各組合せに対する通貨勘定残高タイプを示します。
元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 内容 |
---|---|---|---|
元帳通貨 | 入力 | 任意 | 元帳通貨が参照する元帳の入力通貨による入力残高。 |
統計 | STAT | 元帳通貨が参照する元帳の統計残高。 | |
合計 | 該当なし | 元帳通貨が参照する元帳の元帳通貨による累計残高。 | |
残高レベル通貨 | 合計 | 該当なし | 残高レベル報告通貨による累計残高。 |
算式に使用する基準期間残高を選択します(「当期」、「前年同期」または「前期」)。基準期間は金額タイプと組み合され、算式が使用する勘定残高のタイプを決定します。次の表には、金額タイプと期間の組合せごとの勘定残高タイプを示します。
金額タイプ | 期間 | 内容 |
---|---|---|
期間累計 | 当期 | 当期の取引残高 |
年累計 | 当期 | 当期の期末残高 |
期間累計 | 前期 | 前期の取引残高 |
年累計 | 前期 | 前期の期末残高 |
期間累計 | 前年同期 | 前年同期の取引残高 |
年累計 | 前年同期 | 前年同期の期末残高 |
作業内容を保存します。
関連項目
要約勘定の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
通貨(仕訳または補助元帳取引レベル)を使用している場合は、現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプを持つ報告通貨を含める算式を作成できます。定型仕訳算式を生成するときは、少なくとも金額を割り当てる報告通貨への読取りアクセスと、仕訳を作成する報告通貨への読取りおよび書込みアクセスを持つ必要があります。
EasyCalcは、Hewlett-Packardの計算機に使用される演算論理に基づく高性能で使いやすい計算表記です。EasyCalcを使用すると、複雑な算式を入力して仕訳、配賦、予算およびレポートの残高を計算できます。
計算に使用する最初のファクタを入力します。このファクタは、固定金額と勘定残高のいずれでもかまいません。
EasyCalcの演算子「Enter」を使用して、最初のファクタの値をメモリーに保存します。「Enter」は、各計算の最初のファクタを識別し、そのファクタを算式での以前の計算内容から分離します。Enterを使用することで、算式ステップの論理的な順序を作成し、算式にネストした計算内容を入力できます。
計算に使用する次のファクタを入力します。
EasyCalc演算子を入力して、前の2つのファクタを含む計算を指定します。入力算式には、次の演算子を使用できます。
記号 | 操作 |
---|---|
E | 入力 |
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 乗算 |
/ | 部門 |
たとえば、次の計算、
A*B,
次の表に示す情報を入力します。
ファクタ | 演算子 | 説明 |
---|---|---|
A | Enter | 最初の値Aを指定します。次に、最初の値と次の値とを区分するために、演算子「Enter」を指定します。 |
B | * | 2番目の値Bを指定し、次に、乗算を行う演算子を指定します。 |
作業内容を保存します。
EasyCalcを使用して、複雑にネストした算式を入力できます。ネストした算式を入力する場合は、次のルールに注意してください。
それぞれの個別の計算の最初のファクタの後にEnterを使用してください。
ファクタおよび演算子を入力する順序によって、Oracle General Ledgerによる演算実行の順序が決まります。
たとえば、次の算式、
[ ( A + B ) * C ] / ( D + G ) ,
次の表に示す算式情報を入力します。
ファクタ | 演算子 | 説明 |
---|---|---|
A | Enter | 最初の値Aを指定します。次に、最初の値と次の値とを区分するために、演算子「Enter」を指定します。 |
B | + | 2番目の値Bを指定し、次に、加算を行う演算子を指定します。 |
C | * | 3番目の値Cを指定し、次に値AとBの合計を使用して乗算を行う演算子を指定します。 |
D | Enter | 4番目の値Dを指定し、次に演算子「Enter」を指定して、次の計算を開始します。 |
G | + | 5番目の値Gを指定し、次に値Dを使用して加算を行う演算子を指定します。 |
/ | 除算演算子を指定して、最終計算を行います。 |
仕訳が各期間の同じ勘定科目に影響するが転記金額が異なる場合は、スケルトン仕訳を作成します。スケルトン仕訳を生成した後、「仕訳データの入力」ウィンドウを使用して未転記仕訳バッチを編集し、仕訳明細に編集および貸方金額を入力します。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名と仕訳名を入力するか、問い合せます。
「明細」を選択します。
明細番号を入力し、定型仕訳明細の順序を設定します。
定型仕訳の生成時と転記時に更新する勘定科目を入力します。算式は入力しないでください。
定型仕訳の残りの明細と勘定科目を入力します。
作業内容を保存します。
スケルトン入力を含む定型仕訳バッチを生成します。
注意: 定型仕訳は、適切なデータ・アクセス・セット権がある場合にのみ生成できます。少なくとも、入力算式内の元帳および貸借一致/管理セグメント値への読取り専用アクセス権が必要です。さらに、定型仕訳明細への元帳および貸借一致/管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権も必要です。
「仕訳データの入力」ウィンドウを使用して、未転記仕訳バッチを編集し、仕訳明細金額を入力します。
修正した仕訳を保存します。
バッチを転記します。
関連項目
期間ごとに同じ勘定科目と同じ金額を使用して仕訳する場合は、標準定型仕訳を作成します。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
バッチ名と仕訳名を入力するか、問い合せます。
「明細」を選択します。
明細番号を入力し、定型仕訳明細の順序を設定します。
定型仕訳の生成時と転記時に更新する勘定科目を入力します。
明細算式に対して、ステップ番号と転記する固定金額を入力します。
勘定科目および転記金額がある残りの明細を入力します。
作業内容を保存します。
バッチを生成し、転記します。
注意: 定型仕訳は、適切なデータ・アクセス・セット権がある場合にのみ生成できます。少なくとも、入力算式内の元帳および貸借一致/管理セグメント値への読取り専用アクセス権が必要です。さらに、定型仕訳明細への元帳および貸借一致/管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権も必要です。
関連項目
元帳通貨と異なる通貨を持つ仕訳に対し、入力通貨定型仕訳を作成します。入力通貨定型仕訳を作成した後の結果の仕訳は、定型仕訳定義の換算情報および生成時のレートに基づいて換算されます。
各外貨換算に換算レート・タイプを指定できます。換算レート・タイプは「ユーザー」以外のあらゆる換算レートを入力できます。
定型仕訳を生成するときに、換算レート・タイプと仕訳の有効日を使用して、生成された入力通貨定型仕訳を換算する適切なレートが取得されます。
USDの元帳にアクセスがあり、勘定科目01.110.1110.に1000カナダ・ドルの残高を入力したと仮定します。
また2004年1月期の社内レート・タイプに次の日次レートを定義します: CADからUSD: 0.755。
複数元帳の定型仕訳算式バッチを次のように定義された仕訳とともに作成すると仮定します。
元帳: US元帳
仕訳通貨: CAD
換算タイプ: 法人
ステップ | 演算子 | 金額 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | USD元帳.01.110.1110 | USD | 入力済 | CAD | ||
2 | x | 2 |
ステップ | 演算子 | 金額 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 入力 | USD元帳.01.110.1110 | USD | 入力済 | CAD | |
2 | x | -2 |
仕訳有効日が2004年1月5日のこの仕訳バッチを生成すると、US元帳に次の仕訳が生成されます: 仕訳入力:
明細 | 勘定科目 | 借方入力済(CAD) | 貸方入力済(CAD) | 借方換算済(USD) | 貸方換算済(USD) |
---|---|---|---|---|---|
10 | 01.110.1410 | 2000 | 1510 | ||
20 | 01.110.1510 | 2000 | 1510 |
USD元帳については、CAD仕訳にCADからUSDの日次レートを掛けて換算されます。計算は次のとおりです。
2000 CAD x 0.755 = 1510 USD
仕訳は換算タイプと仕訳有効日の情報を使用して元帳通貨に換算されます。
既存の定型仕訳算式バッチをコピーして修正すると、新しい定型仕訳算式バッチを素早く作成できます。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
新規定型仕訳算式バッチの名称と摘要を入力します。
「自動コピー・バッチ」を選択します。
コピーする定型仕訳のソース・バッチを入力します。
入力をコピーした後は、定型仕訳算式を入力または変更できます。
(オプション)「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択し、定義アクセス・セットのセキュリティを定型仕訳算式に適用します。
作業内容を保存します。
関連項目
定型仕訳のセキュリティが無効な場合、その定型仕訳は変更できます。ただし、定型仕訳のセキュリティが有効な場合に変更できるのは、定義アクセス・セットを介して変更権限が付与されている定型仕訳のみです。
「定型仕訳算式の定義」ウィンドウにナビゲートします。
変更する定型仕訳算式バッチの名称を問い合せます。
バッチを使用して仕訳がすでに生成されている場合は、そのバッチの「最終実行日」の「期間」および「日付」が自動的に表示されます。
変更する定型仕訳の名称を問い合せます。
検討する明細を選択するか、定型仕訳明細を変更します。
定型仕訳明細を編集します。
作業内容を保存します。
関連項目
売上単位数、生産単位数、出庫回数、顧客数などの統計を使用して、標準原価計算を実行します。たとえば、販売単位および単位ごとの標準コストに基づいて販売コストを計算できます。
適切な統計勘定科目の残高および標準原価の固定金額を使用して、定型仕訳算式を定義します。
標準原価を別の勘定科目で統計として保守することもできます。
各会計期間で、統計の残高を調整します。
他の定型仕訳バッチと同様に、標準原価定型仕訳を生成します。
定義した定型仕訳算式から未転記の仕訳を作成するために、定型仕訳を生成する必要があります。算式を生成した後で、それらを転記する前に定型仕訳バッチを検討するか、あるいは編集することができます。
定型仕訳を生成するには、定型仕訳算式に使用する元帳および貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用または読取りおよび書込みアクセス権が必要です。定型仕訳算式を定義した場合でも、実際に生成できるのは、ユーザーの現在の職責に対応するデータ・アクセス・セットを介してアクセス権が提供される元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値に対する定型仕訳のみです。元帳またはセグメント値への十分なアクセス権が付与されていない場合、定型仕訳算式で仕訳は生成されません。『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
定型仕訳定義から、または日次平均残高元帳の「定型仕訳の生成」ウィンドウから定型仕訳を生成する際は、プロファイル・オプション「GL: 定型仕訳バッチごとの検証対象算式数」を設定することで、生成プログラムの実行前に、平均残高処理の違反について定型仕訳バッチを検証できます。この検証では、計算有効日または平均残高使用が使用されます。プロファイル・オプションの設定に基づいてバッチ内の算式の数がチェックされ、違反が検出された場合はエラー・メッセージが表示されます。このプロファイル・オプションのデフォルト値は 5です。他の違反は生成プログラム内で検出されます。詳細は、『Oracle General Ledger Reference Guide』のGeneral Ledgerプロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。
前提条件
定型仕訳算式の定義。
日次平均残高元帳を使用している場合は、プロファイル・オプション「GL: 定型仕訳バッチごとの検証対象算式数」を設定してください。『Oracle General Ledger Reference Guide』のGeneral Ledgerプロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。
「定型仕訳の生成」ウィンドウにナビゲートします。
(オプション)平均残高処理が有効で、元帳が連結元帳の場合は、「使用」を選択します。標準残高のみを更新する定型仕訳を作成するには「標準残高」を選択します。平均残高のみを更新する定型仕訳を作成するには「平均残高」を選択します。
「発行詳細」タブを選択し、生成する定型仕訳の値を入力します。前回の定型仕訳の生成に使用した値を確認するには、「最終実行詳細」タブを選択します。
生成する定型バッチを選択します。生成対象として選択できるのは、定義アクセス・セットを介して使用権限が付与されている定型バッチのみです。
作成する未転記の仕訳バッチに対応する会計期間を入力します。
仕訳有効日を入力します。期間の直近日が自動的に割り当てられます。標準元帳の指定期間内にある任意の日を入力できます。元帳に対して平均残高処理が有効な場合は、元帳が連結元帳でないかぎり、有効な営業日を入力できます。この場合、期間の初日が自動的に割り当てられ、この値は変更できません。
注意: プロファイル・オプション「仕訳:非営業日取引の許可」を「Yes」に設定した場合、非営業日も入力できます。
計算有効日を入力します。期間の直近日が自動的に割り当てられます。この値は、オープン期間、クローズ期間、先日付入力可能期間または永久クローズ期間の任意の日に変更できます。平均残高処理が無効な場合、標準元帳に対する計算有効日は無視されます。
(オプション)「定型仕訳」ボタンを選択してバッチ定義を検討します。定型仕訳バッチはこのウィンドウで生成できます。
予算残高を使用して仕訳金額を計算する定型仕訳算式がある場合は、予算名を入力します。
(オプション)定型仕訳バッチを計画します。関連項目: 定型仕訳バッチの計画
「生成」を選択します。選択した定型仕訳算式バッチに基づいて転記仕訳バッチを作成するコンカレント・プロセスが発行されます。コンカレント・プロセスに割り当てた要求IDを書き留めておいてください。
定型仕訳実行レポートを検討します。生成された仕訳バッチには<定型バッチ名>: <日付> <時刻>という名称が設定されます(例: プロジェクト経費: 15-JAN-95 16:36)。
生成できる定型仕訳は、現在の職責に対応するデータ・アクセス・セットを介して読取り専用または読取りおよび書込みアクセス権が提供されている定型仕訳算式の定型仕訳のみです。定型仕訳明細算式については、その残高を取得するために指定された元帳の値または貸借一致/管理セグメント値に対して、少なくとも読取り専用アクセス権が付与されている必要があります。バッチ・レベルまたは仕訳明細レベルで指定された元帳の値、または仕訳明細レベルで指定された貸借一致セグメントまたは管理セグメントの値については、元帳の定型仕訳を生成するために、読取りおよび書込みアクセス権が付与されている必要があります。
スケルトン仕訳を生成した場合は、「仕訳データの入力」ウィンドウを使用して仕訳情報を完成させます。
生成された仕訳を検討します。
「仕訳データの入力」ウィンドウの「換算」リージョンには、生成された定型仕訳の換算情報が表示されます。次の表に、生成された仕訳がどのように表示されるかを示します。
通貨 | タイプ | レート | 説明 |
---|---|---|---|
元帳通貨 | ユーザー | 1 | 仕訳は元帳通貨残高に基づいています。換算は不要です。 |
STAT | ユーザー | 1 | 換算は不要です。 |
入力通貨 | 指定した換算レート | 入力した取引通貨と、仕訳有効日および換算レート・タイプに対応する元帳通貨との間の日次レート | 計上済金額の計算に使用する換算レートは、入力した取引通貨と元帳通貨との間の日次レートです。 |
生成された定型仕訳バッチを転記して、会計残高を更新します。
関連項目
Oracle Applicationsの計画、Oracle Applicationsで定義した計画またはGeneral Ledgerで定義した計画に従って、定型仕訳バッチを生成できます。
「定型仕訳パラメータ」ウィンドウにナビゲートします。
各フィールドを次のように入力します。
名称: 計画する定型仕訳の名称を入力するか、値リストから選択します。
期間: 会計期間を入力するか、値リストから選択します。
予算: 予算を入力するか、値リストから選択します。
注意: 「予算」フィールドは、予算を使用する定型仕訳バッチでのみ使用可能になります。
仕訳有効日: 仕訳有効日を入力します。
注意: 期間の直近日が自動的に割り当てられます。標準元帳の指定期間内の任意の日付を入力できます。元帳に対して平均残高処理が有効な場合は、元帳が連結元帳でないかぎり、有効な営業日を入力できます。この場合、期間の初日が自動的に割り当てられ、この値は変更できません。
計算有効日: 計算有効日を入力します。
注意: 期間の直近日が自動的に割り当てられます。この値は、オープン期間、クローズ期間、先日付入力可能期間または永久クローズ期間の任意の日に変更できます。平均残高処理が無効な場合、標準元帳に対する計算有効日は無視されます。
(オプション)使用: 平均残高処理が有効で、元帳が連結元帳の場合は、「使用」を選択します。
「元帳」および「貸借一致セグメント値」フィールドは、定型仕訳機能に対応していません。これらのフィールドは、一括配賦機能に対してのみ適用できます。
「計画」ボタンを選択します。
Oracle Applicationsの「要求の発行」ウィンドウがオープンされます。
「計画」ボタンを選択します。
「計画」ウィンドウがオープンされます。
このウィンドウのリージョンを完成すると、独自の計画を作成できます。詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
または、「保存済計画の適用」ボタンを選択して、Oracle ApplicationsまたはGeneral Ledgerの事前定義計画のセットから選択します。
「要求の発行」ウィンドウに戻り、要求を発行します。
注意: 定型仕訳バッチは、生成された後に転記する必要があります。
関連項目
財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
コスト・センター、部門、部署、元帳などのグループ全体に会計上の金額を配賦する仕訳を作成するには、一括配賦を使用します。配賦算式に親値を指定することで、親が参照する子値に親値を配賦できます。この場合、それぞれの子を個別に列挙する必要はありません。元帳または元帳セットを算式に指定すると、元帳間で金額を配賦できます。つまり、単一の算式で、複数の元帳にわたる複数の配賦を実施できます。あるいは、複数の元帳セット、元帳または貸借一致セグメント値に対して繰り返し利用する一括配賦式を作成できます。
一括配賦式を定義するには、1つ以上の一括配賦式が挿入されている一括配賦バッチを作成します。既存の一括配賦バッチをコピーしてから、新規バッチに対して必要な変更を付加できます。一括配賦式は一括配賦バッチを使用してグループ化します。たとえば、単一の部門、部署、元帳または元帳セットのすべての算式を1つのバッチに組み合せたり、特定の計算タイプの算式を別々の入力にグループ化できます。
一括配賦は、元帳通貨、入力通貨または統計通貨で作成できます。
関連項目
現在の職責に対応するデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系の元帳が含まれている一括配賦バッチを作成できます。一括配賦バッチを生成する場合は、一括配賦仕訳を生成するために、元帳および貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用または読取りおよび書込みアクセス権が必要です。一括配賦バッチの生成方法は、「一括配賦バッチの作成」を参照してください。
一括配賦バッチの新規作成、または既存バッチのコピーが可能です。
前提条件
転記処理を行い、配賦原価プールの既存残高が現在のものであることを確認します。
「一括配賦の定義」ウィンドウにナビゲートします。
一括配賦バッチの名称を入力します。
一括配賦バッチで使用する残高タイプとして、「残高タイプ」ポップリストから「実績」または「予算引当」を選択します。
一括配賦バッチの摘要を入力します。
「算式」を選択し、一括配賦式を入力します。
(オプション)「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択し、定義アクセス・セットのセキュリティを一括配賦式に適用します。定義アクセス・セットはオプションのセキュリティ機能で、General Ledgerの定義に対するアクセスを制御できます。たとえば、特定のユーザーによる一括配賦式の表示、変更または使用を防止できます。セキュリティが無効な場合は、すべてのユーザーが一括配賦式を使用、表示および変更できることになります。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。アクセス・セットの定義の詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責にアクセス権の割当機能がない場合は、「一括配賦の定義」ウィンドウに「アクセスの割当」ボタンが表示されません。「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択することで、一括配賦式は保護できますが、この一括配賦式に自動的に割り当てられるのは、自動割当の定義アクセス・セットのみです。機能セキュリティの詳細は、システム管理者に確認してください。
算式を入力した後、作業内容を保存します。
一括配賦式から未転記仕訳バッチを生成します。
「一括配賦の定義」ウィンドウにナビゲートします。
新規一括配賦バッチの名称を入力します。
「自動コピー」ボタンを選択し、コピーする一括配賦バッチを選択します。
必要に応じて、残高タイプを変更します。
新規一括配賦バッチの摘要を入力します。
「算式」を選択し、コピーした一括配賦式を変更します。
(オプション)「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択し、定義アクセス・セットのセキュリティを一括配賦式に適用します。
算式を変更した後、作業内容を保存します。
一括配賦式から未転記仕訳バッチを生成します。
一括配賦定義は、定義アクセス・セットを使用して保護できます。定義アクセス・セットは、General Ledger定義の使用、表示および変更のアクセスを制御できるオプションのセキュリティ機能です。
次に、一括配賦に関連する使用、表示および変更の各アクセス権について説明します。
使用アクセス権: 一括配賦を生成して自動配賦セットに割り当てることができます。表示アクセス権も付与されている場合は、「一括配賦の定義」ウィンドウで一括配賦を計画できます。使用権限のみでは、一括変更定義の表示および変更は許可されません。
表示アクセス権: 「一括配賦の定義」ウィンドウで、一括配賦の定義を表示できます。一括変更定義の生成および変更は許可されません。
変更アクセス権: 「一括配賦の定義」ウィンドウで、一括配賦定義を表示および変更できます。一括変更定義の生成は許可されません。
関連項目
「一括配賦の定義」ウィンドウにナビゲートします。
算式を追加する一括配賦バッチの名称を入力するか、問い合せます。
算式を選択します。
一括配賦式の名称、カテゴリおよび摘要を入力します。カテゴリを使用すると、レポートおよび分析のために仕訳を簡単にグループ化できます。
一括配賦仕訳の通貨を入力します。元帳通貨、入力通貨またはSTAT通貨を選択できます。
外貨配賦方法を選択して、入力通貨残高の換算方法を決定します。
「換算済金額」を選択すると、外貨配賦用の入力済金額と換算済金額の両方の勘定科目の残高すべてが配賦されます。
「計算済金額」を選択した場合は、換算タイプ(「ユーザー」レート・タイプを除く)を入力します。入力した換算方法、換算タイプおよび仕訳有効日に基づいて、生成された一括配賦仕訳の変換に使用するレートが決定されます。
一括配賦計算から生じた端数処理差異を、相対残高が最大となる配賦に追加する場合は、「全原価プール配賦」を選択します。このオプションを選択しないと、端数処理差異は当初の勘定科目に残ります。
算式明細を入力します。
作業内容を保存します。
関連項目
すべての一括配賦式で、配賦金額は次の等式で決定されます。
原価プール *(使用比率 / 使用額合計)
この等式は、次の形式で表されます。この等式内のすべてのファクタは別々の算式明細に関連しています。
A*B/C
算式項目A、BまたはCに、固定金額と勘定科目を任意に組み合せて入力できます。
注意: 一括配賦式を作成する場合、明細A、BまたはCに特定の金額を入力するか、勘定科目を指定できます。
「全原価配賦」を選択しない場合は、明細A、BまたはCのいずれかに金額または勘定科目を入力できます。
「全原価配賦」を選択した場合は、明細Aに、勘定科目または金額を入力し、BとCには勘定科目のみを指定します。
算式の明細A、BまたはCについて勘定科目を入力します。対応する子セグメント値の勘定科目を参照する算式を作成するには、その親セグメント値の勘定科目を入力します。
必要に応じて、元帳セグメントに、元帳、元帳セットまたは残高レベル報告の通貨を入力するか、明細A、BまたはCの勘定科目に対する貸借一致セグメントに、貸借一致セグメント値を入力します。これらのセグメントを空のままにし、生成時に指定すると、異なる元帳セット、元帳または貸借一致セグメントの値に一括配賦式を使用できます。これらの値は対応する短縮名です。
対応する子セグメント値の勘定科目を参照する算式を作成するために、親セグメント値の勘定科目を入力することもできます。
勘定科目を入力すると、General Ledgerによって、セグメント値が有効で使用可能であることが確認されます。元帳セグメント値については、ユーザーの現在の職責に対応するデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系の元帳または元帳セットを使用して算式を定義できます。
元帳セット内のすべての元帳が同じ元帳通貨の場合は、その元帳セットを予算引当残高タイプの勘定科目が含まれている算式明細に指定できます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、元帳セグメントに報告通貨を入力できます。
各勘定科目セグメントに対してセグメント・タイプを割り当てます。General Ledgerでは、セグメント値とタイプの組合せによって、算式のその部分が影響を与える関連勘定科目、または算式のその部分が使用する関連勘定科目が判別されます。
各セグメントに次のいずれかのセグメント・タイプを割当できます。
ループ(L): このタイプを元帳セット・セグメント値に割り当てると、配賦プログラムによって、元帳セット内のそれぞれの元帳に対して各算式が1回実行されます。ループを使用できるのは、対象が元帳セット・セグメント値の場合のみです。
親値に割り当てられている各子値を算式に挿入するには、このタイプを親セグメント値に割り当てます。配賦プログラムによって、対応するそれぞれの子セグメント値に各算式が1回実行されます。ループできるのは、親値の場合のみです。
合計(S):
元帳セット内の元帳すべての勘定残高を合計するには、このタイプを元帳セット・セグメント値に割り当てます。合計できるのは、対象が元帳セット・セグメント値の場合のみです。
親に割り当てられているすべての子セグメント値の勘定残高を合計するには、このタイプを親セグメント値に割り当てます。たとえば、5つの子値を持つ親値を入力すると、5つの子勘定科目の勘定残高が加算され、その合計が各一括配賦式で使用されます。合計できるのは、対象が親値の場合のみです。
定数(C): このタイプは単一元帳セグメント値に割り当てます。このセグメント・タイプを使用できるのは、元帳セグメントの単一元帳に対してのみです。
子に関する詳細勘定残高を使用するには、このタイプを子セグメントの値に割り当てます。このタイプを親セグメント値に使用できるのは、その親に関連した要約勘定がある場合のみです。
注意: 一括配賦式で要約勘定を使用するには、算式内の全セグメントにセグメント・タイプ「定数」が割り当てられている必要があります。
元帳通貨を入力して、残高の取得に使用する元帳を判断します。勘定科目の元帳セグメントに単一元帳または残高レベル報告通貨を指定している場合、元帳通貨は、元帳通貨または残高レベル報告通貨に自動的にデフォルト設定され、その内容は変更できません。元帳セットを指定している場合、元帳通貨は、その元帳セットに基づき、元帳通貨または関連する残高レベル報告通貨のいずれかになります。元帳セグメントが空白の場合は任意の通貨を指定できます。次の表に要約を示します。
元帳セグメント | 元帳通貨 |
---|---|
単一元帳または残高レベル報告通貨 | 元帳通貨または残高レベル報告通貨の通貨にデフォルト設定され、その内容は変更できません。 |
元帳セット | 元帳の通貨または元帳セット内で関連付けられている残高レベル報告通貨のいずれかです。 |
空白 | 任意の通貨を指定できます。 |
予算引当残高タイプを使用する算式明細の元帳通貨は、指定された元帳セットまたは元帳の元帳通貨である必要があります。
「入力」、「統計」または「合計」の通貨タイプを入力します。
算式明細の残高タイプが「予算引当」の場合、予算引当残高に対しては合計残高のみがサポートされるため、選択できるのは、「合計」通貨タイプのみです。
入力通貨を選択します。指定の通貨タイプが「統計」の場合、入力通貨がデフォルトの統計通貨となり、その内容は変更はできません。指定の通貨タイプが「合計」の場合、「入力通貨」フィールドは使用できません。指定の通貨タイプが「入力」の場合は、入力通貨を任意の通貨に指定できます。
元帳通貨は、「通貨タイプ」と「入力通貨」フィールドの組合せによって、算式で取得する通貨勘定残高タイプを決定します。次の表に、元帳通貨、通貨タイプおよび入力通貨の各組合せに対する通貨勘定残高タイプを示します。
元帳通貨 | 通貨 タイプ | 入力通貨 | 取得される勘定残高のタイプ |
---|---|---|---|
元帳通貨 | 入力 | 任意 | 元帳通貨が参照する元帳の入力通貨による入力残高。 |
統計 | STAT | 元帳通貨から参照される元帳の統計残高。 | |
合計 | 該当なし | 元帳通貨から参照される元帳の元帳通貨での合計残高。 | |
残高レベル報告通貨 | 入力 | 任意 | 元帳通貨から参照される報告通貨の入力通貨での入力残高。 |
合計 | 該当なし | 残高レベル報告通貨の合計残高。 | |
任意(元帳セグメントが空白の場合) | 入力 | 任意 | 元帳通貨から参照される元帳の入力通貨での入力残高。 生成時に指定した元帳または元帳セットの元帳の元帳通貨は、一括配賦仕訳の生成時に指定した元帳通貨と同じである必要があります。この元帳には、残高レベル報告通貨を使用できません。 |
統計 | STAT | 元帳通貨から参照される元帳の統計残高。 生成時に指定した元帳または元帳セットの元帳の元帳通貨は、一括配賦仕訳の生成時に指定した元帳通貨と同じである必要があります。この元帳には、残高レベル報告通貨を使用できません。 | |
合計 | 該当なし | 元帳通貨から参照される元帳または残高レベル報告通貨の元帳通貨または残高レベル報告通貨での合計残高。 生成時に指定した元帳、元帳セットの元帳、または残高レベル報告通貨の元帳通貨は、一括配賦仕訳の生時に指定した元帳通貨と同じである必要があります。 |
使用する金額タイプを入力します。
期間累計
四半期累計
年度累計
プロジェクト累計
平均残高処理が有効な場合は、次の値から選択することもできます。ただし、「残高タイプ」は「実績」である必要があります。
日次期間平均
日次四半期平均
日次年度平均
日末
注意: 標準金額タイプと平均金額タイプは、1つの一括配賦式の中で混合して使用できます。
使用する勘定残高の基準期間を入力します。
当期間
前期
前年度同期
算式明細で使用する勘定科目の「予実区分」を入力します。「予算」残高タイプを入力した場合は、「予算名」も入力する必要があります。 「予算引当」残高タイプを入力した場合は、「予算引当タイプ」も入力する必要があります。
算式明細A、BおよびCを入力した後で、ターゲットおよび相殺勘定科目を入力します。
作業内容を保存します。
関連項目
セグメント値の定義(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
「ターゲット」明細に勘定科目を入力して、配賦先を指定します。
配賦算式の結果が正数になると、作成された仕訳はターゲット勘定科目の借方と相殺勘定科目の貸方に入力されます。配賦算式の結果が負数になると、作成された仕訳はターゲット勘定科目の貸方と相殺勘定科目の借方に入力されます。
注意: ターゲット勘定科目は、ターゲット勘定の配賦算式ルール準拠している必要があります。勘定科目セグメント相互検証ルールに従っていることも確認してください。
ターゲット勘定科目の元帳セグメントに元帳セットまたは元帳を指定する場合は、現在の職責に割り当てられているデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系の元帳または元帳セットを指定できます。
関連項目
配賦からの借方または貸方の相殺に使用する勘定科目を指定するには、相殺明細に勘定科目を入力します。相殺明細の元帳セットまたは元帳は、ターゲット勘定科目に指定した元帳セットまたは元帳と同じである必要があります。相殺勘定科目は、通常、配賦金額に従って原価プールを削減する算式明細Aと同じ勘定科目でもあります。
配賦算式の結果が正数になると、作成された仕訳はターゲット勘定科目の借方と相殺勘定科目の貸方に入力されます。配賦算式の結果が負数になると、作成された仕訳はターゲット勘定科目の貸方と相殺勘定科目の借方に入力されます。
注意: 相殺勘定科目は、相殺勘定の配賦算式ルールに準拠している必要があります。また、勘定科目セグメント相互検証ルールに従っていることも確認してください。
関連項目
配賦算式を作成する際は、次の定義ルールを使用します。算式がこれらのルールに準拠しているかどうかは、配賦生成プログラムによってチェックされます。
算式明細A、BおよびC内では金額または勘定科目のどちらかを入力します。
勘定科目を入力し、元帳セグメントに元帳通貨または残高レベル報告通貨を入力する場合は、「定数」セグメント・タイプを設定する必要があります。元帳セグメントに元帳セットを入力する場合は、「ループ」または「合計」のいずれかのセグメント・タイプを使用できます。
勘定科目を入力する場合、子値のセグメント・タイプは「定数」であることが必要です。
親値のセグメント・タイプは「定数」、「ループ」または「合計」のいずれでも構いません。
値が要約勘定を参照している場合のみ、親値に「定数」セグメント・タイプを使用できます。
2つ以上の演算対象明細の同一セグメントで「ループ」セグメント・タイプを使用する場合は、同一の親を使用する必要があります。
ターゲット明細で「ループ」セグメント・タイプを使用する場合は、明細A、BまたはCで同一の親を使用し、同一セグメントのセグメント・タイプを「ループ」にすることが必要です。
要約勘定を使用するには、算式内の全セグメントに「定数」セグメント・タイプが割り当てられていることが必要です。
これらの金額を配賦するには、明細A、BおよびCの元帳、元帳セット、貸借一致セグメント値または管理セグメント値に対して、少なくとも読取りアクセス権が必要です。読取りアクセス権がない場合は、ゼロの金額が生成されます。
「換算済」オプションを使用して入力通貨を取引通貨として入力する場合、明細Aの通貨は取引通貨と同じ通貨である必要があります。
ターゲット明細および相殺明細に勘定科目を入力することが必要です。
一括配賦仕訳を生成するには、有効な勘定科目コードの組合せを入力する必要があります。
元帳通貨、残高レベル報告通貨および詳細値には、「定数」セグメント・タイプが必要です。
元帳セットおよび親値には、「ループ」セグメント・タイプが必要です。
ターゲット勘定科目は、相殺勘定科目とは別の勘定科目であることが必要です。
ターゲット勘定科目の元帳セグメント値は、相殺勘定の元帳セグメント値と同じである必要があります。このセグメントを空白のままにする場合は、ターゲット明細と相殺明細についてもこのセグメントを空白にする必要があります。
ターゲット明細または相殺明細の元帳セグメントに、元帳セグメントの元帳通貨または残高レベル報告通貨を入力する場合は、「定数」セグメント・タイプを設定する必要があります。元帳セグメントに元帳セットを入力する場合は、「ループ」または「合計」セグメント・タイプを使用できます。
一括配賦仕訳を生成するには、ターゲット明細および相殺明細の元帳、元帳セット、貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
明細A、BまたはCで「ループ」セグメント・タイプを使用する場合、ターゲット明細で同じ元帳セグメント値または親を使用している同じセグメントには、「ループ」セグメント・タイプを使用する必要があります。
ターゲット明細内の対応するセグメント・タイプが「ループ」である場合のみ、相殺明細で「ループ」セグメント・タイプを使用できます。
相殺明細で「ループ」セグメント・タイプを使用する場合、ターゲット明細では、同じ元帳セグメント値または親を使用する必要があります。
「全原価プール配賦」を使用する場合、次に示すビジネス・ルールを使用して、明細A、BおよびCの配賦算式ルールを検証します。全原価プール配賦にビジネス・ルール違反がある場合、実行レポートによりエラーの詳細が説明されます。
明細Aは、勘定科目または定数に基づきます。
明細Bは、勘定科目に基づきます。
明細Bには、少なくとも1つのループ・セグメントがあります。
明細Cは勘定科目に基づき、明細Bとセグメント値が同じです。
明細Bが「定数」または「合計」セグメント・タイプを使用する場合、明細Cは「定数」または「合計」セグメント・タイプを使用します。
明細Cの少なくとも1つの「合計」または「定数」セグメントは、明細Bのループ・セグメントに対応します。
関連項目
通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、現在の職責のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプを持つ追加レベル通貨を含める算式を作成できます。一括配賦算式を生成するときは、少なくとも金額を割り当てる報告通貨への読取りアクセスと、仕訳を作成する報告通貨への読取りおよび書込みアクセスを持つ必要があります。
一括配賦式に基づいて未転記の仕訳バッチを検証および作成するには、一括配賦を生成します。生成した仕訳バッチには、バッチの配賦算式ごとに1つの入力が含まれます。
一括配賦仕訳は、既存の残高を逆仕訳するときや、新規配賦金額を転記するとき、または既存の残高を増額して現在配賦金額に一致させるときに使用します。
オープン期間、あるいは先日付入力可能な期間のすべての範囲で、一括配賦仕訳バッチを生成することができます。予算引当を配賦している場合、期間のすべてがオープン予算引当年度内にあることが必要です。Oracle General Ledgerによってそれぞれの範囲内の期間のために、1つの未転記仕訳バッチが作成されます。指定する期間の範囲にクローズ期間がある場合、期間をオープンするまで、転記不可なバッチが生成されます。
一括配賦仕訳の生成には、一括配賦式に使用する元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用または読取りおよび書込みアクセス権が必要です。一括配賦式を定義しても、実際に生成できるのは、ユーザーの現在の職責に対応するデータ・アクセス・セットを介してアクセス権が提供される元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値に対する一括配賦仕訳のみです。元帳またはセグメント値への十分なアクセス権が付与さていない場合、一括配賦式で仕訳は生成されません。『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』のデータ・アクセス・セットに関する項を参照してください。
一括配賦を定義するウィンドウまたは日次平均残高元帳の「一括配賦仕訳の生成」ウィンドウから一括配賦仕訳を生成する際は、プロファイル・オプション「GL: 一括配賦バッチごとの検証対象算式数」を設定することで、生成プログラムを実行する前に、計算有効日または平均残高使用ビジネス・ルールなど、平均残高処理の違反について一括配賦バッチを検証できます。プロファイル・オプションの設定に基づいてバッチ内の一定の算式のみがチェックされ、違反が検出された場合はエラー・メッセージが表示されます。このプロファイル・オプションのデフォルト値は5です。他の違反は生成プログラム内で検出されます。詳細は、『Oracle General Ledger Reference Guide』のGeneral Ledgerアプリケーション・プロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。
前提条件
一括配賦算式の定義。
日次平均残高元帳を使用している場合は、プロファイル・オプション「GL: 一括配賦バッチごとの検証対象算式数」を設定します。
「一括配賦仕訳の生成」ウィンドウにナビゲートします。
元帳セットまたは元帳を入力します。データ・アクセス・セットにデフォルトの元帳を割り当てた場合は、その元帳が自動的にデフォルト設定されます。一括配賦式の算式内で元帳セグメント値がすべて特定されている場合は、入力した元帳または元帳セットの値は無視されます。この入力は、一括配賦式に特定されていない元帳セグメント値がある場合にのみ適用可能です。
貸借一致セグメント値を入力します。一括配賦式の算式内で貸借一致セグメント値がすべて特定されている場合は、入力した貸借一致セグメント値は無視されます。この入力は、一括配賦式に特定されていない貸借一致セグメント値がある場合にのみ適用可能です。
(オプション)平均残高処理が有効で、元帳が連結元帳の場合は、「使用」を選択します。標準残高のみを更新する一括配賦仕訳を作成するには「標準残高」を選択します。平均残高のみを更新する一括配賦仕訳を作成するには「平均残高」を選択します。
生成する一括配賦バッチの配賦方法を指定します。前の配賦バッチを逆仕訳したり、新配賦金額を転記するには、「全部」を選択します。既存の残高を増額して現在の配賦金額と一致させる仕訳を生成するには、「増分」を選択します。
(オプション)平均残高処理が有効な場合、生成する一括配賦仕訳に対して値を入力するには、ポップリストから「発行詳細」を選択します。最後に一括配賦仕訳を生成した時の値を参照するには、「最終実行詳細」タブを選択します。
生成する検証済一括配賦式の各バッチにバッチ名を入力します。
一括配賦仕訳を生成する期間を入力します。
仕訳有効日を入力します。選択した期間の直近日が自動的に割り当てられます。標準元帳の指定期間内の任意の日付を入力できます。平均残高処理が有効な場合は、元帳が連結元帳でないかぎり、有効な営業日を入力できます。この場合、期間の初日が自動的に割り当てられ、この値は変更できません。
注意: プロファイル・オプション「仕訳:非営業日取引の許可」を「Yes」に設定した場合、非営業日も入力できます。
計算有効日を入力します。期間の直近日が自動的に割り当てられます。この値は、オープン期間、クローズ期間、先日付入力可能期間または永久クローズ期間の任意の日に変更できます。平均残高処理が無効な場合、計算有効日は無視されます。
(オプション)配賦または一括配賦バッチを計画します。
「生成」を選択して、指定した各期間に対する未転記の仕訳バッチを作成するコンカレント・プロセスを発行します。
一括配賦実行レポートを検討します。
一括配賦仕訳には、「MA: <要求ID><一括配賦バッチ名><期間>」の名称が設定されます。たとえば、「MA: 47566 賃貸料予算配賦 JAN-95」という一括配賦仕訳バッチ名になります。
「仕訳データの入力」ウィンドウを使用して、生成された一括配賦仕訳バッチを検討および変更します。一括配賦仕訳バッチには「MA: <要求ID> <一括配賦バッチ名> <期間>」の名称が設定されます。たとえば、「MA: 47566 賃貸料予算配賦 JAN-95」となります。
「仕訳データの入力」ウィンドウのヘッダーにある「換算」リージョンには、一括配賦仕訳の換算情報が表示されます。次の表に、生成された一括配賦仕訳がどのように表示されるかを示します。
通貨 | タイプ | レート | 説明 |
---|---|---|---|
元帳通貨 | ユーザー | 1 | 換算は不要です。 |
入力通貨 | 指定した換算レート | 入力した取引通貨と、仕訳有効日および換算レート・タイプに対応する元帳通貨との間の日次レート | 計上済金額の計算に使用する換算レートは、入力した取引通貨と元帳通貨との間の日次レートです。 |
STAT | ユーザー | 1 | 換算は不要です。 |
「転記処理」ウィンドウを使用して、一括配賦仕訳バッチを転記します。
関連項目
様々な元帳セット、元帳、残高レベル報告通貨、および貸借一致セグメント値に、一括配賦算式を使用できます。様々な元帳セット、元帳、残高レベル報告通貨、および貸借一致セグメント値を算式ではなく生成時に指定することで、これらから金額を配賦したり、これらに対して逆に金額を配賦することができます。
この機能を使用するには、行A、B、C、T、Oに一括配賦算式を定義するときに元帳セグメントや貸借一致セグメントを入力しないでください。さらに生成時に「元帳」フィールドまたは「貸借一致セグメント値」フィールドに元帳セット、元帳、残高レベル報告通貨、および貸借一致セグメント値を指定します。指定した元帳または貸借一致セグメント値は、「元帳」フィールドまたは「貸借一致セグメント値」フィールドが指定されていない算式に適用できます。
既存の勘定残高に置き換えるか、あるいは増分させるかによって、完全配賦、あるいは増分配賦方法を使用して、配賦算式から仕訳を生成することができます。
前の配賦を逆仕訳する場合または新配賦金額を転記する場合は、「完全配賦」方法を選択します。この方法は、初めて金額を配賦する場合にのみ使用することをお薦めします。
前の配賦を置き換えるには、2つのステップが必要です。まず、当初の配賦を逆仕訳します。次に、新金額のための一括配賦を作成します。
前以前の配賦バッチを逆仕訳せずに、配賦残高を最新のものにする場合は、増分配賦方法を選択します。この方法を使用すると、処理と処理の間でターゲット勘定科目に対する活動がない場合、何度でも配賦仕訳を作成できます。通常、相殺勘定科目は、原価プールが配賦金額だけのみ減額されるように、算式明細Aと同じ勘定科目であることに注意してください。
一括配賦入力を初めて生成するとき、増分方法を使用しないことをお薦めします。しかしこの方法を使用して最初の一括配賦入力を生成する場合、配賦先予算残高はゼロである必要があります。
増分の配賦仕訳を生成する前に、同じ算式バッチで、それまでに生成したすべてのバッチを転記します。
増分バッチを再実行する場合、Oracle General Ledgerによって、指定する会計期間に累積的な、期間累計(PTD)、四半期累計(QTD)、年度累計(YTD)、あるいはプロジェクト累計残高が使用されます。A*B/C算式での最初の金額タイプは、増分配賦金額(A*B/C)を計算する際にターゲット勘定科目で使用される金額タイプです。
関連項目
次に、一括配賦の例を示します。
月間賃貸費用のUSドル(USD)合計を、単一元帳(Vision US)内の各部門の占有面積に基づいて、部門100から各部門に再配分すると仮定します。勘定科目は、会社、部門および勘定科目の3つのセグメントで構成されます。
部門999が親で、部門100を除くすべての部門がここに含まれます。部門100にはすべての賃貸費用が保存されます。勘定科目5740は、賃借経費勘定です。SQFTは、各部門の専有面積を記録するために使用する統計科目です。
一括配賦式の取引通貨は、「換算済金額」入力通貨配賦を使用するUSDです。したがって、通貨換算は不要です。
次の表に、Vision US元帳の会社01に月間賃貸費用を配賦する目的で定義した一括配賦式を示します。この表では、勘定科目セグメント・タイプは各勘定科目セグメントの次の行に記載されています。Lはループ、Sは合計、Cは定数を表します。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | VisionUS-01-100-5740 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | C-C-C-C | |||||||
B | * | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-L-C | |||||||
C | / | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-S-C | |||||||
T | E | VisionUS-01-999-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-L-C | |||||||
O | E | VisionUS-01-100-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-C-C |
行Aは、Vision US元帳の全部門に配賦する原価プールを表します。行BおよびCでは、各部門の占有面積の相対金額が計算されます。これらの行では、フォーム01-101-SQFT、01-102-SQFTなどの統計勘定科目にアクセスします。行Bでは、全部門のセグメント値がループされます。行Cでは、すべての占有面積が合計されます。
会社には部門100の他に101、102および103という3つの部門があり、それぞれ会社の床面積の45%、30%、25%を占めています。これらの部門は親部門999の子部門です。この一括配賦式を賃貸費用$100,000が発生する会計期間に対して実行すると、次の表に示すようなVision US元帳の仕訳が作成されます。
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) | 換算済借方(USD) | 換算済貸方(USD) | 説明 |
---|---|---|---|---|---|
01-101-5740 | 45,000.00 | 45,000.00 | 賃貸費用 - 部門101 | ||
01-102-5740 | 30,000.00 | 30,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 | ||
01-103-5740 | 25,000.00 | 25,000.00 | 賃貸費用 - 部門103 | ||
01-100-5740 | 100,000.00 | 100,000.00 | 賃貸費用 - 部門100 |
算式には複数のループ・セグメントを使用できます。たとえば、前の配賦を、組織内のすべての会社と部門に賃貸費用を配賦するように拡張することができます。
元帳のすべての詳細会社値に関連する親の「会社」セグメント値(99)を定義します。次に、算式の5つの行すべてに01ではなく会社値99を使用します。Cを除く各行で会社99に「ループ」セグメント・タイプを使用します。この算式を次の表に示します。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | VisionUS-99-100-5740 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | C-L-C-C | |||||||
B | * | VisionUS-99-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-L-L-C | |||||||
C | / | VisionUS-99-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-S-S-C | |||||||
T | E | VisionUS-99-999-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-L-L-C | |||||||
O | E | VisionUS-99-100-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-C-C |
行Aは、Vision US元帳の全部門に配賦する原価プールを表します。行BおよびCでは、各部門の占有面積の相対金額が計算されます。これらの行では、フォーム01-101-SQFT、01-102-SQFTなどの統計勘定科目にアクセスします。行Bでは、全社および全部門のセグメント値がループされます。行Cでは、すべての占有面積が合計されます。
前述の例は、入力通貨でない配賦の例でした。同じ例を前提として「計算済金額」入力通貨の配賦を使用し、一括配賦式の取引通貨がカナダ・ドル(CAD)である例を示します。したがって、通貨換算が必要になります。
カナダ・ドル(CAD)で入力した月間賃貸費用を、単一元帳(Vision US)内の占有面積に基づいて、部門100から各部門に再配分すると仮定します。勘定科目に入力されているカナダ・ドルはCADで入力した金額で、他の通貨で入力された金額は除外されます。
次の表に、Vision US元帳の会社01について月間賃貸費用をCAD通貨で配賦する目的で定義した一括配賦式を示します。
CADの取引通貨は、「社内」レート・タイプを使用して一括配賦式をCADに換算します。生成時に入力される仕訳有効日でのUSD通貨とCAD通貨間の社内レートは、0.7566です。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | VisionUS-01-100-5740 | USD | 入力 | CAD | PTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-C-C | |||||||
B | * | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-L-C | |||||||
C | / | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-S-C | |||||||
T | E | VisionUS-01-999-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-L-C | |||||||
O | E | VisionUS-01-100-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-C-C |
行Aは、Vision US元帳の全部門に配賦する原価プールを表します。その勘定科目にCADで入力された金額のみが取得されます。行BおよびCでは、各部門の占有面積の相対金額が計算されます。これらの行では、フォーム01-101-SQFT、01-102-SQFTなどの統計勘定科目にアクセスします。行Bでは、全部門のセグメント値がループされます。行Cでは、すべての占有面積が合計されます。
部門100の他に101、102および 103という3つの部門があり、それぞれ会社の床面積の 45%、 30%および25%を占めています。これらの部門は親部門999の子部門です。賃貸費用100,000が発生し、その中の10,000がCADで入力された会計期間に対して、この一括配賦式を実行すると、次の表に示すようなVision US元帳の仕訳が作成されます。
勘定科目 | 入力済借方(CAD) | 入力済貸方(CAD) | 換算済借方(USD) | 換算済貸方(USD) | 摘要 |
---|---|---|---|---|---|
01-101-5740 | 4,500.00 | 3,404.70 | 賃貸費用 - 部門101 | ||
01-102-5740 | 3,000.00 | 2,269.80 | 賃貸費用 - 部門102 | ||
01-103-5740 | 2,500.00 | 1,891.50 | 賃貸費用 - 部門103 | ||
01-100-5740 | 10,000.00 | 7,566.00 | 賃貸費用 - 部門100 |
異なる部門に配賦される賃貸費用は、社内レート・タイプと仕訳有効日に基づいて換算されます。
「East US Ledger」と「West US Ledger」の2つの元帳で構成された「US Ledger Set」という元帳セットがあると仮定します。勘定科目1200に占める金額の割合に基づいて600USドルを元帳セットの各元帳に配賦します。
勘定科目は、会社、部門および勘定科目の3つのセグメントで構成されます。部門110はすべての元帳の現金を格納する部門です。勘定科目1120はその他の現金勘定です。
一括配賦式の取引通貨はUSDのため、通貨換算は不要です。
次の表に、US Ledger Setの現金を配賦する目的で定義した一括配賦式を示します。この表では、勘定科目セグメント・タイプは各勘定科目セグメントの次の行に記載されています。Lはループ、Sは合計、Cは定数を表します。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | 600 | 当期 | A | ||||
B | * | USLedgerSet-01-110-1200 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | L-C-C-C | |||||||
C | / | USLedgerSet-01-110-1200 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | S-C-C-C | |||||||
T | E | USLedgerSet-01-110-1120 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | L-C-C-C | |||||||
O | E | USLedgerSet-01-110-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | L-C-C-C |
元帳セットの2つの元帳に、勘定科目1120に対して合計$200 USDがある場合は、一括配賦式を実行すると、次の表に示すようなUS Ledger Setの仕訳を備えた仕訳バッチが作成されます。
一括配賦バッチ:
仕訳1(East US Ledger):
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) |
---|---|---|
01-110-1120 | 300.00 | |
01-110-5740 | 300.00 |
仕訳2(West US Ledger):
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) |
---|---|---|
01-110-1120 | 300.00 | |
01-110-5740 | 300.00 |
ここでは、前述した一括配賦によって作成された転記済仕訳バッチを逆仕訳せずに、修正後の原価プールを配賦し直す場合を考えます。次の表に示すように、原価プールから別の相殺科目を備えた一括配賦を定義します。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | VisionUS-01-100-5740 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | C-C-C-C | |||||||
B | * | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | YTD | 当期 | A | |
タイプ | C-C-L-C | |||||||
C | / | VisionUS-01-999-SQFT | USD | 統計 | YTD | 当期 | A | |
タイプ | C-C-S-C | |||||||
T | E | VisionUS-01-999-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | L-C-C-C | |||||||
O | E | VisionUS-01-100-5840 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-C-C |
次の例は、Vision US元帳の配賦金額が徐々に増加する点を除くと、前の例の一括配賦と同じです。当初の一括配賦では$100,000の原価プールが使用され、次の表に示すように仕訳されます。
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) | 説明 |
---|---|---|---|
01-101-5740 | 45,000.00 | 賃貸費用 - 部門101 | |
01-102-5740 | 30,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 | |
01-103-5740 | 25,000.00 | 賃貸費用 - 部門103 | |
01-100-5840 | 100,000.00 | 配賦される賃貸費用 |
ここでは、後から$10,000を追加して合計$110,000になった賃貸原価プールを配賦し直す場合を考えます。原価プールが$110,000である会計期間に対して、前述と同様の一括配賦式を追加分処理モードで実行すると、原価プールへの修正分(つまり、$10,000)のみが配賦されます。これによって、次の表に示す仕訳が作成されます。
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) | 説明 |
---|---|---|---|
01-101-5740 | 4,500.00 | 賃貸費用 - 部門101 | |
01-102-5740 | 3,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 | |
01-103-5740 | 2,500.00 | 賃貸費用 - 部門103 | |
01-100-5840 | 10,000.00 | 賃貸費用 - 部門100 |
この仕訳を転記すると、Vision US元帳の賃貸費用勘定の残高は次の表のようになります。
勘定科目 | 金額(USD) | 説明 |
---|---|---|
01-101-5740 | 49,500.00 | 賃貸費用 - 部門101 |
01-102-5740 | 33,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 |
01-103-5740 | 27,500.00 | 賃貸費用 - 部門103 |
01-100-5740 | 110,000.00 | 賃貸費用 - 部門100 |
01-100-5840 | (110,000.00) | 配賦される賃貸費用 |
ここでは、Vision US元帳に後から$30,000を減額して合計$80,000の賃貸原価プールを配賦し直す場合を考えます。賃貸費用$80,000が発生する会計期間に対して、前述と同様の一括配賦式を追加分処理モードで実行すると、次の表に示すような仕訳が作成されます。
勘定科目 | 入力済借方(USD) | 入力済貸方(USD) | 説明 |
---|---|---|---|
01-100-5740 | 13,500.00 | 賃貸費用 - 部門102 | |
01-101-5740 | 9,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 | |
01-102-5740 | 7,500.00 | 賃貸費用 - 部門103 | |
01-100-5840 | 30,000.00 | 配賦される賃貸費用 |
この仕訳を転記すると、賃貸費用勘定の新しい残高は次の表のようになります。
勘定科目 | 金額 | 説明 |
---|---|---|
01-101-5740 | 36,000.00 | 賃貸費用 - 部門101 |
01-102-5740 | 24,000.00 | 賃貸費用 - 部門102 |
01-103-5740 | 20,000.00 | 賃貸費用 - 部門103 |
01-100-5740 | 80,000.00 | 賃貸費用 - 部門100 |
01-100-5840 | (80,000.00) | 配賦される賃貸費用 |
作成された追加分処理による一括配賦仕訳を転記すると、実際には既存の一括配賦先残高がA×B/Cから配賦された金額に置き換えられます。
警告: 一括配賦または一括予算配賦を使用する場合は、増分および通常の一括配賦と一括予算配賦からのみすべての活動を受け取る勘定科目を使用します。これにより、増分処理による配賦に正確な一括配賦先残高が確実に使用されます。
前述の例の1つを使用して、同じ算式を毎回異なる元帳に対して再使用できるような一括配賦式を定義してみます。月間賃貸費用のUSドル(USD)合計を、単一元帳内の各部門の占有面積に基づいて、部門100から各部門に再配分すると仮定します。
勘定科目は、会社、部門および勘定科目の3つのセグメントで構成されます。部門999が親で、部門100を除くすべての部門がここに含まれます。部門100にはすべての賃貸費用が保存されます。勘定科目5740は、賃借経費勘定です。SQFTは、各部門の専有面積を記録するために使用する統計科目です。
次の表に、同じ算式を異なる元帳に対して再使用できるように定義した一括配賦式を示します。
ファクタ | 演算子 | 勘定科目 | 元帳通貨 | 通貨タイプ | 入力通貨 | 金額タイプ | 基準期間 | 残高タイプ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A | E | <空白>-01-100-5740 | USD | 合計 | PTD | 当期 | A | |
タイプ | C-C-C-C | |||||||
B | * | <空白>-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-L-C | |||||||
C | / | <空白>-01-999-SQFT | USD | 統計 | STAT | YTD | 当期 | A |
タイプ | C-C-S-C | |||||||
T | E | <空白>-01-999-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-L-C | |||||||
O | E | <空白>-01-100-5740 | PTD | 当期 | A | |||
タイプ | C-C-C-C |
一括配賦式で元帳セグメントが特定されていないことに注意してください。一括配賦式を生成するときに、「一括配賦仕訳の生成」ウィンドウの「元帳セグメント」フィールドに元帳セットまたは元帳を指定します。指定した元帳セットまたは元帳が、算式で特定されていない元帳セグメントに適用されます。
「一括配賦仕訳の生成」ウィンドウで、元帳(West US Ledger)を指定したとします。算式の生成時に、算式で特定されていない元帳セグメントの値としてWest US Ledgerが適用され、算式が生成されます。
同じ一括配賦式を別の元帳(East US Ledger)に対して使用すると仮定します。「一括配賦仕訳の生成」ウィンドウで、元帳(East US Ledger)を指定します。算式の生成時に、算式で特定されていない元帳セグメントの値としてEast US Ledgerが適用されます。
注意: 算式の貸借一致セグメント値を不特定にした場合も同様の処理が発生します。生成時に貸借一致セグメント値が取得され、算式で特定されていないセグメントの値として適用されます。
自動配賦は、一括配賦、定型仕訳、一括予算配賦および一括予算引当の仕訳バッチ検証と生成を自動化する強力な機能です。自動配賦ワークベンチから、自動配賦セットを定義し、それらを処理するために発行できます。作成するGeneral Ledger計画に基づいて、自動配賦セットを将来の期間に実行するように計画することもできます。自動配賦を使用して、月末決算時などに定期的に生成する仕訳バッチを処理します。
2つのタイプの自動配賦セットを作成できます。
パラレル: パラレル自動配賦では、自動配賦セット内のすべての仕訳バッチが同時に検証および生成されます。その後で、生成された仕訳を転記して残高を更新できます。パラレル自動配賦セットでは一括配賦、定型仕訳、一括予算配賦または一括予算引当を任意に組み合せて使用できます。
ステップダウン: ステップダウン自動配賦を使用するときは、仕訳バッチを特定の順序で作成する必要があります。あるステップの転記結果が自動配賦セットの次のステップで使用されるように、仕訳バッチを順序付けます。
一括配賦、定型仕訳、一括予算配賦および一括予算引当の任意の組合せを選択できます。ステップダウン自動配賦セットでは、プロセスによって作成されたすべての仕訳が自動的に検証、生成および転記されます。
前のステップが仕訳バッチの生成に失敗した場合に、ステップダウン自動配賦プロセスを次のステップに続行するには、プロファイル・オプション「GL自動配賦: 作成済仕訳がない場合の次のステップへの続行」を「Yes」に設定します。関連項目: Oracle General Ledgerプロファイル・オプション(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
Oracle Workflowを取り込んで、特定の個人または職責に自動配賦プロセスの結果を通知できます。Oracle Workflowを使用して、生成された仕訳バッチが転記される前に、特定の個人または職責に承認を要求することもできます。自動配賦セットのステップごとに、個人または職責担当者を変えることができます。
注意: 仕訳承認は、通知と承認にOracle Workflowを使用する、自動配賦によって起動できる独立したサブプロセスです。自動配賦ワークベンチのステップに対して指定する担当者が、仕訳承認でも担当者です。詳細は、「仕訳承認概要」を参照してください。
Oracle Workflowには、ステップダウン自動配賦プロセスに失敗した場合に、担当の個人または職責がプロセスをロールバックするオプションがあります。ロールバックすると、生成された仕訳バッチが取り消され、転記された仕訳バッチが逆仕訳されます。
注意: 自動配賦プロセスに失敗した場合にロールバックを選択できるようにするには、ユーザー・プロファイル・オプション「自動配賦ロールバック許可」を使用可能にする必要があります。
自動配賦ワークベンチでは、1つのウィンドウで次のような拡張された機能が利用できます。
定義アクセス・セットのセキュリティを使用して、自動配賦セット定義へのアクセスを保護します。この場合、Oracle Projects配賦は除外されます。
定義アクセス・セットを介して自動配賦セットへの表示アクセス権が付与されている場合、または自動配賦セットに対して定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない場合は、パラレルまたはステップダウン自動配賦セットで使用する定義済の配賦または定型仕訳バッチを問い合せます。
現行のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプを共有している場合は、複数の元帳を含む配賦を使用して自動配賦セットを定義します。
ドリルダウンして任意のバッチ定義フォームを表示し、自動配賦セットで使用する新しい仕訳バッチを作成します。
自動配賦セットを発行します。
自動配賦セットを計画します。
発行した自動配賦セットの処理ステータスを表示します。
注意: 組織の特定ニーズを満たすために、ステップダウン自動配賦プロセスにはカスタマイズ可能なプロセスが含まれています。カスタマイズ可能として指定されていないワークフロー・プロセスを組織で変更する場合は、Oracleのサポートが制限されます。
関連項目
定義アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
データ・アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
自動配賦を使用するときは、次の制約に注意してください。
ProjectsステップとGeneral Ledgerステップを含む自動配賦セットを作成および起動できるのは、Projectsの職責のみです。
General Ledgerの職責は、General Ledgerの自動配賦ステップのみ表示できます。
プロジェクト配賦ルールを含むステップダウン自動配賦セットには、ロールバック・オプションがありません。自動配賦セットに失敗した場合は、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウの「ステータスの表示」ボタンを選択して、どのステップが完了したかを判断します。
プロジェクト配賦では、定義アクセス・セットのセキュリティを使用しません。
パラレル配賦セットは、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで作成します。
「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
自動配賦セット名を入力します。
自動配賦セットの摘要を入力します。
配賦セット・タイプとして「パラレル」を選択します。
注意: 自動配賦セットを保存すると、「配賦セット・タイプ」を変更できなくなります。
「ステップ」列に明細番号を入力します。
「タイプ」列で、使用する自動配賦のタイプを値リストから選択します。「一括配賦」、「一括予算配賦」、「定型仕訳」または「一括予算引当」から選択します。
注意: 「定義のドリル・ダウン」ボタン(左下)は、動的ボタンです。「タイプ」の選択によってラベルが変わります。このボタンを使用して、既存の一括配賦、一括予算配賦、定型仕訳または一括予算引当を問い合せて編集するか、新たに作成します。「バッチ定義」フォームにドリル・ダウンして、バッチの詳細を表示できます。次の表を参照してください。
ドリルダウン先は、定義アクセス・セットを介して少なくとも表示権限が付与されている定義、または定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない定義のみです。
「バッチ」列で、バッチを入力するか値リストから選択します。バッチは事前定義され、「タイプ」列で指定した配賦タイプから導出されます。
定型仕訳の場合の選択対象は、現行のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプを共有する元帳を持ち、定義アクセス・セットを介して少なくとも使用権限が付与されているか、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない定型仕訳定義のみです。
一括予算配賦や一括予算引当などの一括配賦の場合の選択対象は、現行のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系を共有する元帳を持ち、定義アクセス・セットを介して少なくとも使用権限が付与されているか、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない配賦のみです。
配賦方法を選択します。
定型仕訳バッチのデフォルトの方法は「該当なし」です。選択肢は、「全部」、「増分」または「該当なし」です。
(オプション)自動配賦セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の自動配賦セットについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の自動配賦セットを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると自動配賦セットを保護できますが、この自動配賦セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
関連項目 自動配賦セットの保護
作業内容を保存します。
すべての明細を入力した後、ウィンドウの一番下にある「発行」、「計画」または「ステータスの表示」の3つのボタンのいずれかを選択します。これらのボタンおよび対応する処理のリストは、次の表を参照してください。
注意:
パラレル自動配賦セットは、Oracle Workflowに統合されていません。Oracle Workflow通知の担当者情報の入力は要求されません。
発行したパラレル自動配賦セットでは、生成済の仕訳が作成されます。生成された仕訳を転記して、General Ledgerの残高を更新する必要があります。
ボタン | タイプ | 依存性 | ラベル | 処理 |
---|---|---|---|---|
定義ドリルダウン | 動的 | バッチ・タイプ: 一括配賦 | 一括配賦 | 「一括配賦の定義」ウィンドウ |
定義ドリルダウン | バッチ・タイプ: 一括予算配賦 | 一括予算配賦 | 「一括予算配賦の定義」ウィンドウ | |
定義ドリルダウン | バッチ・タイプ: 一括予算引当 | 一括予算引当 | 「一括配賦の定義」ウィンドウ | |
定義ドリルダウン | バッチ・タイプ: 定型仕訳 | 定型仕訳 | 「定型仕訳算式の定義」ウィンドウ |
ボタン | 処理 |
---|---|
アクセスの割当 | 定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されている場合は、「定義アクセス・セットの割当」ウィンドウが表示される。 |
発行 | 「発行パラメータ」ウィンドウにナビゲートする。 |
計画 | 「SRS」フォームにナビゲートして、ステップダウンまたはパラレル自動配賦を計画する。 |
ステータスの表示 | 「ステータスの表示」ウィンドウにナビゲートする。1つの配賦セットに対して複数の要求が存在する場合は、最後の要求に関するデータの問合せが行われます。 |
ステップダウン自動配賦セットは、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで作成します。詳細は、「ステップダウン自動配賦承認プロセス」を参照してください。
「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウにナビゲートします。
自動配賦セット名を入力します。
自動配賦セットの摘要を入力します。
デフォルト担当を定義します。プロセス・エラーまたはプロセス完了のイベントが発生した場合、または承認が必要な場合に、Workflowによって通知される担当者または職責を指定します。値リストから選択するか、ユーザーIDを入力できます。デフォルト担当は、指定する各タイプの「担当」フィールドの下に表示されます。
配賦セット・タイプとして「ステップダウン」を選択します。
注意: 自動配賦セットを保存すると、「配賦セット・タイプ」を変更できなくなります。
「ステップ」列にステップ番号を入力します。
「タイプ」列で、使用する自動配賦のタイプを値リストから選択します。「一括配賦」、「一括予算配賦」、「定型仕訳」または「一括予算引当」を選択します。これらの配賦の実行を、前に指定した連番に割り当てます。
注意: 「定義のドリル・ダウン」ボタン(左下)は、動的ボタンです。「タイプ」の選択によってラベルが変わります。このボタンを使用して、既存の一括配賦、一括予算配賦、定型仕訳または一括予算引当を問い合せて編集するか、新たに作成します。「バッチ定義」フォームにドリル・ダウンして、バッチの詳細を表示できます。「パラレル配賦セット」の下にある「自動配賦の「定義のドリル・ダウン」ボタン」というタイトルの表を参照してください。
ドリルダウン先は、定義アクセス・セットを介して少なくとも表示権限が付与されている定義、または定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない定義のみです。
「バッチ」列で、バッチを入力するか値リストから選択します。バッチは事前定義され、「タイプ」列で指定した配賦タイプから導出されます。
定型仕訳の場合の選択対象は、現行のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系、カレンダおよび期間タイプを共有する元帳を持ち、定義アクセス・セットを介して少なくとも使用権限が付与されているか、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない定型仕訳定義のみです。
一括予算配賦や一括予算引当などの一括配賦の場合の選択対象は、現行のデータ・アクセス・セットと同じ勘定体系を共有する元帳を持ち、定義アクセス・セットを介して少なくとも使用権限が付与されているか、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない配賦のみです。
デフォルト担当を使用しない場合は、値リストから担当を選択します。自動配賦プログラムがこのステップを処理するときに、ワークフロー通知と承認が、指定するユーザーIDまたは職責に送信されます。Workflowがこの担当に到達できなかった場合、デフォルト担当が異なっていれば、Workflowはデフォルト担当に通知するか、デフォルト担当から承認を得ます。
注意: 仕訳承認が自動配賦ステップの一環として起動した場合は、Workflowによって2つの通知が送信されます。1つはステップ担当に送信され、もう1つは「仕訳承認」で指定された担当に送信されます。詳細は、「仕訳承認概要」を参照してください。
配賦方法を選択します。定型仕訳バッチのデフォルトの方法は「該当なし」です。選択肢は、「全部」、「増分」または「該当なし」です。
(オプション)自動配賦セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の自動配賦セットについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の自動配賦セットを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると自動配賦セットを保護できますが、この自動配賦セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
詳細は、「自動配賦セットの保護」を参照してください。
作業内容を保存します。
すべての明細を入力した後、ウィンドウの一番下にある「発行」、「計画」または「ステータスの表示」の3つのボタンのいずれかを選択します。これらのボタンおよび対応する処理のリストは、「パラレル配賦セット」の下にある「「自動配賦ワークベンチ」のボタン」というタイトルの表を参照してください。
注意: 一括予算を含む自動配賦を発行する場合、「パラメータ」ウィンドウの「予算」フィールドは空白のままにしておきます。これは、一括予算に対して予算がすでに指定されているためです。定型予算を含む自動配賦を発行する場合は、「予算」に予算を指定します。
定義アクセス・セットを使用して自動配賦セットを保護できます。定義アクセス・セットは、オプションのセキュリティ機能で、General Ledgerの定義への使用アクセス、表示アクセスおよび変更アクセスを管理できます。
次では、自動配賦セットに関連する使用、表示および変更アクセス権の意味を説明します。
使用アクセス: 自動配賦セットの生成とスケジュールができるようになります。「使用」権限のみでは自動配賦セットの定義の表示や変更はできません。
表示アクセス: 「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウに自動配賦セットを表示できるようになります。自動配賦セットの定義の生成や変更はできません。
変更アクセス: 「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで自動配賦セットの定義を表示および変更できるようになります。自動配賦セットの定義の生成はできません。
自動配賦セットを発行する前に、「パラメータ」ウィンドウに入力します。このウィンドウには、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウからのみアクセスする必要があります。パラレルおよびステップダウン自動配賦セットは、即時に発行、後で発行することを計画または特定間隔で実行することを計画できます。
要求は、2通りの方法で発行できます。
「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで「発行」ボタンを選択して「パラメータ」ウィンドウをオープンし、要求を即時に発行します。
「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで「計画」ボタンを選択して、パラレルおよびステップダウン自動配賦セットを計画します。AOL計画の定義にナビゲートするか、定義済のAOLまたはGeneral Ledger計画から選択できます。General Ledgerで独自の計画を定義するには、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の財務計画の定義に関する項を参照してください。
注意: 前のステップが仕訳バッチの生成に失敗した場合に、ステップダウン自動配賦プロセスを次のステップに続行するには、プロファイル・オプション「GL自動配賦: 作成済仕訳がない場合の次のステップへの続行」を「Yes」に設定します。関連項目: Oracle General Ledgerプロファイル・オプション(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されている自動配賦セットを発行するときに、自動配賦セットに対して少なくとも使用権限が付与されていれば、自動配賦セットに割当済の配賦定義について付与されている権限は関係ありません。自動配賦セットについて付与されている定義アクセス・セット権限は、自動配賦セットに割当済の個別配賦定義について付与されている権限よりも優先されます。
「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで、「計画」ボタンを選択します。
「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
各フィールドを次のように入力します。
名称: 自動配賦セット名は、ワークベンチ・ウィンドウからデフォルト設定されます。
元帳/元帳セット: 自動配賦セットに一括配賦算式または一括予算引当算式が含まれている場合は、元帳セグメント値が未定義の場合に算式に適用する元帳または元帳セットを入力します。配賦算式に元帳セグメント値が定義されていない場合、入力した元帳または元帳セットは無視されます。このエントリは、元帳セグメント値が算式で未定義の場合にのみ適用可能です。
一括予算配賦、定型仕訳およびプロジェクト配賦の場合、これはサポートされていません。自動配賦セットでは、これらのバッチの元帳/元帳セット値は無視されます。
貸借一致セグメント値: 自動配賦セットに一括配賦算式または一括予算引当算式が含まれている場合は、貸借一致セグメント値が未定義の場合に算式に適用する貸借一致セグメント値を入力します。配賦算式に貸借一致セグメント値が定義されていない場合、入力した貸借一致セグメント値は無視されます。このエントリは、貸借一致セグメント値が算式で未定義の場合にのみ適用可能です。
一括予算配賦、定型仕訳およびプロジェクト配賦の場合、これはサポートされていません。自動配賦セットでは、これらのバッチの元帳/元帳セット値は無視されます。
期間: 会計期間を入力するか、値リストから選択します。
予算: 予算を入力するか、値リストから選択します。
ADB非連結元帳で平均残高が使用可能になっている場合は、「平均残高オプション」リージョンに入力します。
仕訳有効日: 仕訳有効日を入力します。デフォルトは、選択した期間の直近日です。標準元帳について指定した期間内の任意の日付を入力できます。元帳に対して平均残高処理を使用可能に設定している場合、任意の有効な営業日を入力できます。ただし、連結元帳の場合は、General Ledgerでは期間の初日が自動的に入力され、値は変更できません。
注意: プロファイル・オプション「GL: 非営業日取引の許可」が「Yes」に設定されている場合は、任意の営業日または非営業日を指定できます。このプロファイル・オプションが「No」に設定されている場合は、営業日を指定する必要があります。
計算有効日: 計算有効日を入力します。General Ledgerでは、選択した期間の直近日が自動的に入力されます。この日付は、任意のオープン期間、クローズ期間または永久クローズ期間内の任意の日付に変更できます。平均残高処理を使用可能にしていなければ、標準元帳については計算有効日が無視されます。
注意: オープン期間、先日付入力可能期間、クローズ期間または永久クローズ期間の日付を指定できます。
使用: このフィールドは、ADB連結元帳で平均残高が使用可能になっている場合にのみ表示されます。ポップリストから次のいずれかを選択します。
標準
平均
Projectsの職責で作業し、Oracle Projects配賦ルールを使用して配賦セットの発行パラメータを設定している場合は、「プロジェクト」リージョンに入力します。関連項目: 『Oracle Projects』
「計画」ボタンを選択します。
Oracle Applicationsの「要求の発行」ウィンドウが表示されます。
このウィンドウのリージョンを完成すると、独自の計画を作成できます。詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
または、「保存済計画の適用」ボタンを選択して、Oracle ApplicationsまたはGeneral Ledgerの事前定義計画のセットから選択します。
「要求の発行」ウィンドウに戻り、要求を発行します。
注意: 計画したパラレル自動配賦セットでは、生成済の仕訳が作成されます。生成された仕訳を転記して、General Ledgerの残高を更新する必要があります。
注意: 計画した自動配賦セットは、ワークフロー・プロセスによって管理されます。生成された仕訳を転記してGeneral Ledgerの残高を更新する必要はありません。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』
財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
自動配賦セットのステータスを検討するには、「自動配賦ワークベンチ」ウィンドウで「ステータスの表示」ボタンを選択します。複数の自動配賦セットが保留中の場合は、検索対象のセットを問合せできます。問合せできるのは、定義アクセス・セットを介して表示権限が付与されている自動配賦セット、または定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能に設定されていない定義のみです。
ステップダウン自動配賦は、Oracle Workflowによって管理される自動化されたプロセスを起動します。このプロセスは、GL配賦プロセスを開始し、バッチをGL一括配賦プロセスまたはGL定型仕訳プロセスに送りこみます。元帳に仕訳承認が使用可能に設定されている場合、これらのプロセスは、バッチを検証してバッチの承認が必須かどうかを判断し、承認が必須の場合はバッチを承認者に発行し、承認結果をユーザーに通知します。
仕訳承認を使用せずに、プロファイル・オプション「GL: 仕訳検討必須」を「Yes」に設定した場合、転記を実行する前に、自動配賦から生成された仕分けバッチを検討する必要があります。このプロセスでは、通知は作成されず、検討時にバッチが転記されるのみです。
エラーが発生した場合は、担当または職責がステップダウン自動配賦プロセスのロールバックを選択できます。ロールバックは、すべての仕訳を逆仕訳します。ロールバックが発生しても、通知は送信されません。
ステップダウン自動配賦プロセス
ステップダウン自動配賦プロセスは、5つの主要プロセスから構成されています。
自動ステップダウン配賦プロセス
GL配賦プロセス
GL一括配賦プロセス
GL定型仕訳プロセス
GL転記プロセス
バッチの検証、生成、ロールバックおよびワークフロー通知は、すべてこれらの主要プロセスの様々なステージで起動できるサブプロセスです。
生成されたバッチを転記する前に仕訳承認が必要な場合は、自動配賦により仕訳承認が起動され、配賦ステップ担当への通知と仕訳承認担当への通知からなる、2つの勧告通知を送信します。仕訳が承認されると、自動配賦プロセスが継続されます。詳細は、「仕訳承認概要」を参照してください。
ステップダウン自動配賦プロセスをカスタマイズして、組織固有の要件を満たすことができます。
プロファイル・オプション: 次のプロファイル・オプションは、ステップダウン自動配賦の動作に影響します。
自動配賦ロールバック許可: 担当者が通知を受けたときに、自動配賦セットをロールバックしてすべての仕訳を逆仕訳できるようにします。ロールバックは、General Ledgerの自動配賦セットに対してのみ実行できます。このプロファイル・オプションが使用可能になっているときは、Projects配賦ルールを含む自動配賦セットに対してロールバック・オプションを使用できません。詳細は、『Oracle Projects』を参照してください。
GL自動配賦: 作成済仕訳がない場合の次のステップへの続行: 前のステップが仕訳バッチの生成に失敗した場合、ステップダウン自動配賦プロセスを次のステップに続行できます。関連項目: Oracle General Ledgerプロファイル・オプション(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
仕訳検討必須: 担当者に、生成された仕訳バッチを転記する前に検討することを要求します。
デバッグ・ディレクトリ: データベースが指定ディレクトリにワークフロー・デバッグ・ファイルを作成できるようにします。
これらのプロファイル・オプションを設定するには、『Oracle General Ledger Reference Guide』のGeneral Ledgerプロファイル・オプションの設定に関する項を参照してください。
ワークフローのアクティビティ設定: 次の設定のデフォルトを変更できます。
「承認者の承認を要求」タイムアウト: 標準設定は3日です。この日数が過ぎると、所有者からの応答がなかったことが準備者に通知されます。
マネージャの通知再送信制限に達しました: 標準設定は通知3回です。限度に達すると、所有者へ通知が再送されます。
注意: 設定は相互に関連しています。そのため設定を変更するときは、慎重に値を選択するようにしてください。特に、所有者タイムアウトは通知が送付されるたびに処理されるので、注意が必要です。
たとえば、所有者タイムアウトが7日で、通知再送限度が3回の場合、所有者からの応答がない限り、仕訳バッチは承認サイクルに21日間留まることになります。
デフォルト・エラーの通知: ランタイム・エラーの処理の際に、Oracle Workflowの標準エラー処理が使用されます。このようなエラーが生じた際に、システム管理者に通知されるようにすることができます。Oracle Workflow内の「自動配賦」ワークフロー・ファイルをオープンし、「デフォルト・エラー」処理内で、システム管理者のユーザーIDを「デフォルト・エラーの通知」の実行者として設定します。
注意: プロファイル・オプション「仕訳検討必須」を使用可能にし、「仕訳承認」も使用可能した場合、「仕訳承認」によって起動されたワークフロー・プロセスとワークフロー通知は、「仕訳検討必須」によって開始された通知よりも優先されます。
カスタマイズ可能なプロセス: 4つのプロセスは、組織のニーズに合せて変更できます。
生成した一括配賦バッチの検証プロセス: 生成済一括配賦仕訳バッチの検証をカスタマイズします。
生成した定型仕訳バッチの検証プロセス: 生成済定型仕訳バッチの検証をカスタマイズします。
仕訳バッチ・プロセスの選択および検証: 転記する前の仕訳バッチの検証をカスタマイズします。
注意: これらの活動とプロセスは、自動配賦承認プロセスをカスタマイズするときのみ変更します。
追加情報
すべてのカスタマイズは、ファイルadmin/sql/glcwfals/plsで定義されているGL_AUTO_ALLOC_WF_CUST_PKGに含めます。
このパッケージには、特定のニーズに合せてGL自動配賦プロセスをカスタマイズするために変更するプロシージャとファンクションのPL/SQLテンプレートが含まれています。
カスタマイズするときに、General Ledgerが提供する既存のワークフロー項目属性を使用することが必要な場合があります。これらの属性のリストについては、GL自動配賦定義ファイルをデータベースからOracle Workflow Builderにロードし、属性の項を参照してください。
カスタマイズ可能なプロセスの結果タイプは次のとおりです。
COMPLETE:PASS プロセスが完了したことを示します。
COMPLETE:FAIL プロセスが失敗し、終了したことを示します。
COMPLETE:ROLLBACK プロセスが失敗し、ロールバック・オプションが選択されたことを示します。
次のワークフロー図は、自動配賦で使用される上位レベルのプロセスをグラフィカルに示しています。活動がコールするPL/SQLストアド・プロシージャを除き、活動のすべてのコンポーネントはグラフィカルなOracle Workflow Builderで作成できます。カスタマイズできるプロセスを、上位レベル・プロセスの下にリストします。
ワークフロー・プロセスは、Oracle Workflow Builderを使用して「プロセス」ウィンドウで表示できます。関連項目: 『Oracle Workflowガイド』
自動ステップダウン配賦プロセス
このプロセスは、自動配賦セットの各ステップをチェックして、バッチがPA配賦グループ・プロセスまたはGL配賦プロセスに転送されるかどうかを判断します。GL配賦プロセス中にエラーが発生した場合は、ロールバックが許可されます。
GL配賦プロセス
このプロセスは、仕訳バッチ・タイプをチェックし、一括配賦プロセスまたは定型仕訳プロセスにステップを進めます。プロセス・エラーが発生した場合は、ロールバックが許可されます。
GL一括配賦プロセス
このプロセスは、プロセスの様々な時点で承認と通知を取り込む自動配賦セット・バッチを生成および検証するサブプロセスを起動します。バッチの生成に承認が必要な場合は、Oracle Workflowによりバッチ承認プロセスが開始されます。プロセスが完了した場合は、バッチがGL転記プロセスに転送されます。GL一括配賦プロセス中にエラーが発生した場合は、ロールバックが許可されます。
生成した一括配賦バッチに対して追加検証を実行する独自のプロセスを設計できます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_GEN_BATCH_VAL_CUST_PROCESS |
結果タイプ | GLプロセスの結果 通過、失敗、ロールバック |
GL一括配賦生成プロセス
このプロセスは、一括配賦バッチを作成し、所有者に完了ステータスを通知し、バッチを検証、承認および転記するために一括配賦プロセスに転送します。エラーが発生した場合は、ロールバックが許可されます。
一括配賦バッチが生成される前に、その一括配賦バッチに対して独自の追加検証プロセスを設計できます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_MA_BATCH_VAL_CUST_PROCESS |
結果タイプ | GLプロセスの結果 通過、失敗、ロールバック |
関数 | WF_STANDARD.NOOP |
結果タイプ | なし |
GL転記プロセス
このプロセスは、生成された一括配賦バッチを検証します。このプロセスには承認と通知が統合されています。正常に完了すると、仕訳バッチを生成する一括配賦生成プロセスにバッチが転送されます。エラーが発生した場合は、ロールバックが可能です。
転記の前にバッチ・ステータスを選択および検証する独自の追加プロセスを設計できます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_SEL_AND_VAL_CUST_PROCESS |
結果タイプ | GLプロセスの結果 通過、失敗、ロールバック |
GL定型仕訳プロセス
このプロセスは、プロセスの様々な時点で承認と通知を取り込む定型仕訳バッチを生成および検証するサブプロセスを起動します。バッチの生成に承認が必要な場合は、Workflowによってバッチ承認プロセスが起動します。プロセスが完了した場合は、バッチがGL転記プロセスに転送されます。エラーが発生した場合は、ロールバックが可能です。
生成された定型仕訳バッチを転記する前に検証するプロセスを設計できます。
変数 | 説明 |
---|---|
関数 | GL_GEN_BATCH_VAL_CUST_PROCESS |
結果タイプ | GLプロセスの結果 通過、失敗、ロールバック |
GL定型仕訳生成プロセス
このプロセスは、定型仕訳バッチを作成し、所有者に完了ステータスを通知し、バッチを検証、承認および転記するために定型仕訳プロセスに転送します。エラーが発生した場合は、ロールバックが許可されます。
カスタマイズ可能プロセスの例
これは、カスタマイズ可能なワークフロー・プロセス「生成した一括配賦の検証プロセス」の例です。このプロセスを使用して、バッチが生成された後に、追加のカスタマ・ビジネス要件を検証できます。
次の各項では、仕訳のインポート方法について説明します。
仕訳インポートを使用して、給与計算、売掛/未収金、買掛/未払金、固定資産など、他のアプリケーションの情報をOracle General Ledgerアプリケーションと統合します。これらの外部システムから会計期間ごとに会計データをインポートし、仕訳を検討、更新および転記できます。また、仕訳インポートを使用して、以前の会計システムから履歴データをインポートすることもできます。
General Ledgerにより、複数のインタフェース表からデータをインポートできます。これにより、特定の要件にあわせてインタフェース表をカスタマイズできます。特定のソース/グループの組合せにはそれぞれ、一度に1つのインタフェース表のデータのみが含まれます。仕訳インポートは、一度に1つの表からデータを処理します。
ユーザー職責に割り当てられたデータ・アクセス・セットは、次のように、元帳にインポートできる仕訳データを制御します。
完全な読取りおよび書込みアクセス権: データ・アクセス・セットによって完全な読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合は、すべての有効な仕訳明細を元帳にインポートできます。完全なアクセス権のタイプは次のとおりです。
「全元帳」データ・アクセス・セット。全元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
「貸借一致セグメント値」データ・アクセス・タイプ。「すべての値」チェックボックスを使用して、元帳のすべての貸借一致セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
「管理セグメント値」データ・アクセス・タイプ。「すべての値」チェックボックスを使用して、元帳のすべての管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
部分的な読取りおよび書込みアクセス権: 一部の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権がある場合は、次のアクセス権が付与されます。
特定の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への部分的な読取りおよび書込みアクセス権によって、その貸借一致セグメント値または管理セグメント値の仕訳明細をインポートできます。
読取り専用アクセス権: 元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権がある場合、その元帳の仕訳データはインポートできません。
元帳への読取り専用アクセス権で、その元帳のデータをインポートすることはできません。
貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権で、その元帳のデータをインポートすることはできません。仕訳インポートはエラー・メッセージを伴って終了します。
元帳、通貨、勘定科目、仕訳ソースおよびカテゴリを定義して、仕訳インポート・データを受け入れるようにOracle General Ledgerを設定します。また、「最適化処理」プログラムを実行し、コンカレント・プログラム管理を定義する必要があります。
フィーダ・システムからデータをエクスポートし、GL_INTERFACE表を移入します。
仕訳インポートを実行します。
インポート・プログラムによって、他のインポート元からの仕訳が必須データ形式に変換され、すべてのデータがOracle General Ledgerアプリケーション内で有効であれば、仕訳インポートは正常に実行されます。しかし、Oracle General Ledgerアプリケーション内で有効でないデータをGL_INTERFACE表にロードすると、仕訳インポート実行レポートで特定のエラーが通知されます。
インポートを実行するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいはインタフェース表の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
注意: Subledger Accountingに統合されている補助元帳からインポートする場合、および補助元帳から総勘定元帳に金額を転送するときに仕訳インポートを自動的に実行しない場合、補助元帳レベル報告通貨を使用するときは、元帳および各補助元帳レベル報告通貨で仕訳インポートを手動で実行する必要があります。
仕訳インポート実行レポートを使用して、すべてのインポート仕訳のステータスを検討します。仕訳インポート実行レポートには、仕訳のインポート元となった仕訳ソースごとに行が印刷されます。
仕訳インポート・エラーが比較的少ない場合は、GL_INTERFACE表内でデータを修正できます。
仕訳インポート・エラーがいくつかある場合は、GL_INTERFACE表から仕訳インポート・データを削除し、仕訳インポートを再実行する前にフィーダ・システム内の情報を修正する必要があります。
仕訳インポートによって作成された仕訳を、転記する前に検討します。
仕訳インポートによって作成された仕訳を転記します。仕訳バッチを転記するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳明細の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
注意: 補助元帳レベル報告通貨、または補助元帳レベル副元帳を使用する場合は、仕訳換算ルールが会計設定マネージャで正しく定義されていることを確認してください。GL転記では、仕訳換算ルールを使用して、特定のソースとカテゴリの組合せに一致した仕訳が判別されます。これらの組合せは、転記時に報告通貨および副元帳に複製される組合せです。仕訳換算ルールでは、Subledger Accountingに統合された補助元帳ソースが、補助元帳レベル報告通貨に換算されたり、補助元帳レベル副元帳に転送されることはありません。これによって、補助元帳仕訳がSubledger AccountingとGL転記で二重にカウントされるのを防ぎます。
注意: 1回の仕訳インポート実行でインポートできるのは、1つの元帳からのデータのみです。
関連項目
最適化処理プログラムの実行(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
GL: 仕訳インポート・データのアーカイブ(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
GL: 処理1回当りのレコード数(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
仕訳インポートを使用する前に、処理が円滑に実行されるようにOracle General Ledgerアプリケーションの準備を行います。
フィーダ・システムで使用するすべての勘定科目セグメント値を定義します。
会計設定マネージャを使用して元帳を定義します。この元帳を使用するには、会計設定が「完了」ステータスである必要があります。
フィーダ・システムで使用するすべての通貨を定義するか、有効にします。
フィーダ・システムで使用する仕訳ソースを定義します。Oracle General Ledgerで、特定のソースに関するフィーダ・システムからの仕訳参照情報を格納するかどうかも指定できます。
フィーダ・システムで使用する仕訳カテゴリを定義します。
仕訳インポートで連番を仕訳に割り当てる場合は、採番方法と文書生成方法の両方を「自動」に指定して、順次採番を有効にします。
フィーダ・システムで使用する期間をオープンします。仕訳をインポートできるのは、Oracle General Ledgerのオープン期間または先日付入力可能期間のみです。
「最適化処理」プログラムを実行して、勘定科目セグメントに索引を作成します。
ディスク容量と使用メモリーを設定し、コンカレント・プログラム管理を定義して、仕訳インポートのパフォーマンスを向上させます。仕訳インポート・プログラムを実行するには、約1.4MBのメモリーが必要です。
仕訳インポートを実行するたびに仕訳インポート・データを保存するかどうかも指定できます。データをアーカイブしない方が、仕訳インポートの実行時間は短くなります。
動的挿入を無効化します。新しい勘定科目の組合せを動的に作成する必要がない場合は、仕訳インポート処理がはるかに高速になります。
フィーダ・システムで使用する勘定科目のうち、Oracle General Ledgerで定義されていない勘定科目があれば定義します。
関連項目
設定の概要(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
セグメント値の定義(セグメント値ウィンドウ)(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳カテゴリの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
文書連番の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
文書連番の割当て(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳インポートにより、GL_INTERFACE表から会計データが受信されます。Oracle以外のアプリケーションの場合は、外部システムからこの表にデータをインポートする必要があります。インポート・ユーティリティを使用するか、常駐のMIS担当者またはOracleコンサルタントにインポート・プログラムを開発するよう依頼します。
外部システムからのデータは、インポート・プログラムを使用して、仕訳インポートでGL_INTERFACE表から読み込める標準データ形式に変換する必要があります。その後に、仕訳インポートでインポート・データをOracle General Ledgerアプリケーションの仕訳に変換できます。非Oracleシステムからデータをインポートするインポート・プログラムを作成するか、前の会計システムから履歴データをインポートするインポート・ プログラムを作成できます。
関連項目
仕訳インポートでは、他のシステムからインポートした会計データがGL_INTERFACE表で受信されます。仕訳インポートによってこのデータが受信される際、インポート・データが検証され、General Ledgerアプリケーション内の仕訳に変換されます。GL_INTERFACE表は列に編成され、General Ledgerアプリケーションによって特定の会計データが分類され、これらの列に格納されます。たとえば、仕訳ソース情報は、USER_JE_SOURCE_NAMEという列に格納されます。GL_INTERFACEには、次の表に示す列が含まれています。
列名 | NULL/NOT NULL | タイプ |
---|---|---|
STATUS | NOT NULL | VARCHAR2 (50) |
LEDGER_ID | NOT NULL | NUMBER (15) |
USER_JE_SOURCE_NAME | NOT NULL | VARCHAR2 (25) |
USER_JE_CATEGORY_NAME | NOT NULL | VARCHAR2 (25) |
ACCOUNTING_DATE | NOT NULL | DATE |
CURRENCY_CODE | NOT NULL | VARCHAR2 (15) |
DATE_CREATED | NOT NULL | DATE |
CREATED_BY | NOT NULL | NUMBER (15) |
ACTUAL_FLAG | NOT NULL | VARCHAR2 (1) |
ENCUMBRANCE_TYPE_ID | NUMBER | |
BUDGET_VERSION_ID | NUMBER | |
CURRENCY_CONVERSION_DATE | DATE | |
USER_CURRENCY_CONVERSION_TYPE | VARCHAR2 (30) | |
CURRENCY_CONVERSION_RATE | NUMBER | |
SEGMENT1からSEGMENT30 | VARCHAR (25) | |
ENTERED_DR | NUMBER | |
ENTERED_CR | NUMBER | |
ACCOUNTED_DR | NUMBER | |
ACCOUNTED_CR | NUMBER | |
TRANSACTION_DATE | DATE | |
REFERENCE1 | VARCHAR2 (100) | |
REFERENCE2 | VARCHAR2 (240) | |
REFERENCE3 | VARCHAR2 (100) | |
REFERENCE4 | VARCHAR2 (100) | |
REFERENCE5 | VARCHAR2 (240) | |
REFERENCE6からREFERENCE9 | VARCHAR2 (100) | |
REFERENCE10 | VARCHAR2 (240) | |
REFERENCE11からREFERENCE20 | VARCHAR2 (100) | |
REFERENCE21からREFERENCE30 | VARCHAR2 (240) | |
GROUP_ID | NUMBER (15) | |
JE_BATCH_ID | NUMBER (15) | |
PERIOD_NAME | VARCHAR2 (15) | |
JE_HEADER_ID | NUMBER (15) | |
JE_LINE_NUM | NUMBER (15) | |
CHART_OF_ACCOUNTS_ID | NUMBER (15) | |
FUNCTIONAL_CURRENCY_CODE | VARCHAR2 (15) | |
CODE_COMBINATION_ID | NUMBER (15) | |
DATE_CREATED_IN_GL | DATE | |
WARNING_CODE | VARCHAR2 (4) | |
STATUS_DESCRIPTION | VARCHAR2 (240) | |
DESCR_FLEX_ERROR_MESSAGE | VARCHAR2 (240) | |
STAT_AMOUNT | NUMBER | |
REQUEST_ID | NUMBER (15) | |
SUBLEDGER_DOC_SEQUENCE_ID | NUMBER | |
SUBLEDGER_DOC_SEQUENCE_VALUE | NUMBER | |
USSGL_TRANSACTION_CODE | VARCHAR2 (30) | |
ATTRIBUTE1からATTRIBUTE20 | VARCHAR2 (150) | |
CONTEXT | VARCHAR2 (150) | |
CONTEXT2 | VARCHAR2 (150) | |
CONTEXT3 | VARCHAR2 (150) | |
INVOICE_DATE | DATE | |
INVOICE_AMOUNT | NUMBER | |
INVOICE_IDENTIFIER | VARCHAR2 (20) | |
TAX_CODE | VARCHAR2 (15) | |
JGZZ_RECON_REF | VARCHAR2(240) | |
AVERAGE_JOURNAL_FLAG | VARCHAR2(1) | |
ORIGINATING_BAL_SEG_VALUE | VARCHAR2(25) | |
GL_SL_LINK_ID | NUMBER | |
GL_SL_LINK_TABLE | VARCHAR2(30) | |
REFERENCE_DATE | DATE | |
SET_OF_BOOKS_ID | NUMBER(15) | |
BALANCING_SEGMENT_VALUE | VARCHAR2(25) | |
MANAGEMENT_SEGMENT_VALUE | VARCHAR2(25) | |
FUNDS_RESERVED_FLAG | VARCHAR2(1) |
注意: FUNDS_RESERVED_FLAG列はオプションです。
関連項目
GL_INTERFACE表で勘定科目を指定するには、セグメントを指定する方法と、コード組合せIDを指定する方法の2つがあります。
Oracle General Ledgerアプリケーション内で有効にした各セグメントに科目の値を割り当てます。たとえば、4つの科目セグメントを有効にした場合は、まずデータを入力すべきGL_INTERFACE表の列を決定する必要があります。それには、「キー・フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウで各セグメントの「列」フィールドを参照します。この例では、次のようになっています。
セグメント1はSEGMENT1の列に一致します。
セグメント2はSEGMENT2の列に一致します。
セグメント3はSEGMENT4の列に一致します。
セグメント4はSEGMENT5の列に一致します。
注意: SEGMENT3という列は使用されていません。
前述のような場合は、データを次の表で表示されているようにロードする必要があります。
フレックスフィールドのデータ | ロード先 |
---|---|
セグメント1 | GL_INTERFACE.SEGMENT1 |
セグメント2 | GL_INTERFACE.SEGMENT2 |
セグメント3 | GL_INTERFACE.SEGMENT4 |
セグメント4 | GL_INTERFACE.SEGMENT5 |
有効にしたセグメントで使用可能な有効なセグメント値をGL_INTERFACE表にロードします。セグメント値は、Oracle General Ledgerアプリケーション内で事前に定義しておく必要があります。
たとえば、値01と値1は同じものではありません。「値セット」フォームで値セットを定義する際、「最大サイズ」および「右揃え0埋め」オプションを指定できます。「最大サイズ」は、仕訳インポートで予期される各セグメント値の最大桁数を示します。「右揃え0埋め」は、特定の値セットの値を入力する際に、勘定科目の数値の先頭にゼロを入力するかどうかを示します。「右揃え0埋め」オプションを使用可能にしてあり、「最大サイズ」が3の場合、セグメント値は001となります。「最大サイズ」が4ならば、セグメント値は0001となります。仕訳インポートでは、使用可能セグメントにNULL値は使用できません。
コード組合せIDを入力して勘定科目セグメントを識別することもできます。有効な勘定科目コード組合せと、それに対応するコード組合せIDのリストは、GL_CODE_COMBINATIONS表で検索できます。仕訳インポートでコード組合せIDを使用して仕訳を作成する場合は、GL_INTERFACE表のCODE_COMBINATION_ID列に適切なコード組合せIDを入力します。SEGMENT1からSEGMENT30までの列には、値を入力しないでください。
SEGMENT1からSEGMENT30までの列に科目セグメントの値を入力し、CODE_COMBINATION_ID列にも値を入力すると、仕訳インポートでは、セグメント列の値を使用して仕訳が作成されます。
無効な勘定科目セグメント値をGL_INTERFACE表に入力すると、仕訳インポート実行レポートには無効な勘定科目が印刷されます。コード組合せIDを入力した場合に、仮勘定転記が無効になっていると、仕訳インポート実行レポートには無効なコード組合せIDが印刷されます。コード組合せIDを入力した場合に、仮勘定転記が有効になっていると、仕訳インポート実行レポートにはセグメント値の区切りのみが印刷されます。そのため、コード組合せIDを入力する場合に仮勘定転記を無効にすることをお薦めします。
関連項目
設定の概要(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
勘定科目の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳インポートでインポート・データを仕訳に正常に変換するには、GL_INTERFACE表で値が必要なすべての列に値を入力する必要があり、すべての列の値はNULL以外の値である必要があります。
GL_INTERFACE表の次の必須列に値を入力します。
ステータス: 値「新規」を入力し、Oracle General Ledgerアプリケーションに新規データを持ち込むことを示します。
LEDGER_ID: 取引に対する適切な元帳IDを入力します。元帳は会計設定マネージャを使用して定義します。有効な値のリストは、元帳表(GL_LEDGERS. LEDGER_ID)のLEDGER_ID列内で検索できます。
ヒント: 次のSQL*文を使用すると、適切な元帳IDにアクセスできます。
SELECT LEDGER_ID, NAME
FROM GL_LEDGERS;
USER_JE_SOURCE_NAME: 取引の仕訳ソース名を入力します。仕訳ソースは、Oracle General Ledgerアプリケーションの「仕訳ソース」フォームで定義します。有効な値のリストは、仕訳ソース表(GL_JE_SOURCES.USER_JE_SOURCE_NAME)のUSER_JE_SOURCE_NAME列内で検索できます。
仕訳ソースに対して「キーを使用してインポート」オプションを有効にした場合は、仕訳ソース名のかわりに仕訳ソース・キーを入力します。有効な値のリストは、仕訳ソース表(GL_JE_SOURCES.JE_SOURCE_KEY)のJE_SOURCE_KEY列内で検索できます。
USER_JE_CATEGORY_NAME: 取引の仕訳カテゴリ名を入力します。仕訳カテゴリは、Oracle General Ledgerアプリケーションの「仕訳カテゴリ」フォームで定義します。有効な値のリストは、仕訳カテゴリ表(GL_JE_CATEGORIES.USER_JE_ CATEGORY_NAME)のUSER_JE_CATEGORY_NAME列内で検索できます。
仕訳ソースに対して「キーを使用してインポート」オプションを有効にした場合は、仕訳カテゴリ名のかわりに仕訳カテゴリ・キーを入力します。有効な値のリストは、仕訳カテゴリ表(GL_JE_CATEGORIES.JE_CATEGORY_KEY)のJE_CATEGORY_KEY列内で検索できます。
ACCOUNTING_DATE: 取引が生じた計上日を入力します。Oracle General Ledgerアプリケーションでは、入力した計上日を含む非調整会計期間に、仕訳バッチを自動的に割り当てます。平均残高処理が使用可能な場合、Oracle General Ledgerでは定義済の有効日ルールが使用され、計上日が取引カレンダと照合して検証され、取引の有効日が決定されます。
CURRENCY_CODE: 取引の通貨コードを入力します。新しい通貨コードは、Oracle General Ledgerアプリケーションの「通貨」フォーム内で定義します。有効な値のリストは、通貨表(FND_CURRENCIES.CURRENCY_CODE)のCURRENCY_CODE列内で検索できます。
DATE_CREATED: インポート仕訳明細を作成した日付を入力します。ここに入力する情報は自分の記録のための日付であり、Oracle General Ledgerアプリケーションには表示されません。
CREATED_BY: 外部システムからのデータを識別するためのIDを入力します。入力したIDによって、仕訳インポート・データから外部システムへの監査証跡が得られます。ただし、仕訳インポート・データは、正常にインポートされるとGL_INTERFACE表から削除され、このIDはOracle General Ledgerアプリケーションには表示されません。
ACTUAL_FLAG: 実績金額には値「A」、予算金額には値「B」、引当金額には値「E」を入力します。
ENCUMBRANCE_TYPE_ID: GL_INTERFACE表のACTUAL_FLAG列に値「E」を入力した場合、適切な予算引当IDを入力する必要があります。新しい予算引当タイプは、Oracle General Ledgerアプリケーションの「予算引当タイプ」フォームで定義します。有効な値のリストは、予算引当タイプ表(GL_ ENCUMBRANCE_TYPES. ENCUMBRANCE_ TYPE_ID)のENCUMBRANCE_TYPE_ID列内で検索できます。
ヒント: 適切な予算引当タイプIDにアクセスするために、次のSQL*文を使用できます。
SELECT ENCUMBRANCE_TYPE_ID,
ENCUMBRANCE_TYPE
FROM GL_ENCUMBRANCE_TYPES
WHERE ENABLED_FLAG = 'Y';
BUDGET_VERSION_ID: GL_INTERFACE表のACTUAL_FLAG列に値「B」を入力した場合は、適切な予算IDを入力する必要があります。新しい予算バージョンは、Oracle General Ledgerアプリケーションの「予算の定義」フォームで定義します。有効な値のリストは、予算バージョン表(GL_BUDGET_VERSIONS.BUDGET_VERSION_ ID)のBUDGET_ VERSION_ID列内で検索できます。
ヒント: 適切な予算バージョンIDにアクセスするために、次のSQL*文を使用できます。
SELECT BUDGET_VERSION_ID,
BUDGET_NAME
FROM GL_BUDGET_VERSIONS
WHERE STATUS IN ('C','O');
PERIOD_NAME: 実際の予算引当仕訳をインポートするには、期間名とその期間内の計上日を指定します。仕訳インポートは、仕訳を調整期間および非調整期間にインポートします。
予算取引をインポートするには、予算取引(ACTUAL_FLAG = B)の期間名と計上日を入力します。計上日は仕訳の有効日です。予算金額の計上日は、仕訳インポート処理(計上日のかわりに会計期間を使用)では無視されます。仕訳インポートを使用して予算データをインポートする場合は、期間名が必要です。また、期間名はオープン予算会計年度に関連付ける必要があります。仕訳インポートは、予算仕訳を調整期間および非調整期間にインポートします。
ENTERED_DR: 取引の各明細の借方金額を入力します。1行にENTERED_DRおよびENTERED_CRの値を入力できます。
ENTERED_CR: 取引の各明細の貸方金額を入力します。1行にENTERED_DRおよびENTERED_CRの値を入力できます。
関連項目
元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳カテゴリの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
実際の入力通貨データの値を入力するには、次の2つの方法があります。換算レート・タイプおよび換算日とともに入力済金額を指定し、Oracle General Ledgerアプリケーションで換算済金額を計算します。また、換算レート、レート・タイプおよび換算日を指定せずに、入力済金額と換算済金額を直接指定することもできます。
予算引当と予算の入力通貨データの場合、次の列には値を入力しません。実際の入力通貨データの値は、GL_INTERFACE表の次の列にのみ入力します。
USER_CURRENCY_CONVERSION_TYPE: 実績入力通貨取引用の通貨換算タイプを入力します。入力できる値は、「ユーザー」、「直物」、「社内」、または「換算レート・タイプ」フォームで定義した他のタイプです。「ユーザー」レート・タイプを入力した場合は、CURRENCY_CONVERSION_ RATE列に換算レートも入力する必要があります。他のすべての換算タイプの場合は、CURRENCY_ CONVERSION_DATE列に換算日を入力する必要があります。
有効な値のリストは、換算タイプ表(GL_DAILY_ CONVERSION_TYPES.USER_CURRENCY_ CONVERSION_TYPE)のUSER_CURRENCY_CONVERSION_TYPE列内で検索できます。
CURRENCY_CONVERSION_DATE: 実績入力通貨取引用の通貨換算日を入力します。USER_CURRENCY_CONVERSION_TYPE列に「ユーザー」以外の換算タイプを入力した場合は、この列に値を入力する必要があります。換算タイプが「ユーザー」の場合、この列のデフォルトは計上日となります。
CURRENCY_CONVERSION_RATE: 実績入力通貨取引用の通貨換算レートを入力します。USER_CURRENCY_ CONVERSION_TYPE列に換算タイプとして「ユーザー」を入力した場合は、この列に値を入力する必要があります。「ユーザー」以外の換算タイプを入力した場合、この列への入力は不要です。
ACCOUNTED_DR: 実績入力通貨取引用の換算済借方金額を入力します。1行にACCOUNTED_DRおよびACCOUNTED_CRの値を入力できます。ACCOUNTED_DRに値を入力した場合は、ENTERED_DRに値を入力する必要があります。
ACCOUNTED_CR: 実績入力通貨取引用の換算済貸方金額を入力します。1行にACCOUNTED_DRおよびACCOUNTED_CRの値を入力できます。ACCOUNTED_CRに値を入力した場合は、ENTERED_CRに値を入力する必要があります。
関連項目
GL_INTERFACE表の多数のオプション列に値を入力できます。これらの列に値を入力して、仕訳インポートにより仕訳に作成される、仕訳明細行のグループ化方法を完全に制御します。
平均残高処理を使用可能に設定した場合、仕訳インポートでは計上日別に取引がグループ化されます。取引は検証される前にグループ化され、有効日ルールが積上日である場合には、その期間内の直近の有効営業日に積み上げられます。
オプション列に値を入力しない場合に、その列のデフォルト値が存在すると、仕訳インポートによりデフォルト値が自動的に入力されます。
GL_INTERFACE表の次のオプション列に値を入力します。
REFERENCE1(バッチ名): インポート・バッチのバッチ名を入力します。仕訳インポートでは、「(オプションのユーザー入力REFERENCE1)(ソース)(要求ID)(実績フラグ)(グループID)」の書式を使用してデフォルト・バッチ名が作成されます。バッチ名を入力すると、仕訳インポートによりそのバッチ名の最初の50文字が上記の書式のプリフィクスとして使用されます。
バッチ名は、勘定科目表、会計カレンダおよび期間タイプの各組合せに対して一意である必要があります。
REFERENCE2(バッチ摘要): バッチの摘要を入力します。バッチ摘要を入力しない場合、「仕訳インポート(ソース)(要求ID)」の書式を使用して自動的にバッチの摘要が作成されます。
REFERENCE4(仕訳名): 仕訳の仕訳名を入力します。仕訳インポートでは、「(カテゴリ名)(通貨)(該当する場合は、通貨換算タイプ)(該当する場合は、通貨換算レート)(該当する場合は、通貨換算日)(該当する場合は、予算引当タイプID)(該当する場合は、予算バージョンID)」の書式を使用して、デフォルト仕訳名が作成されます。仕訳名を入力すると、その最初の25文字が上記の書式の先頭に追加されます。
REFERENCE5(仕訳摘要): 仕訳の摘要を入力します。仕訳摘要を入力しない場合、「仕訳インポート - コンカレント要求ID」の書式を使用して自動的に仕訳の摘要が作成されます。
REFERENCE6(仕訳参照): 仕訳の参照名または参照番号を入力します。仕訳参照を入力しない場合は、「仕訳インポートが作成されました」という仕訳参照が自動的に作成されます。
REFERENCE7(仕訳の逆仕訳フラグ): 「YES」を入力して、逆仕訳用の仕訳にマークを付けます。「YES」を入力しない場合は、自動的にデフォルト値「NO」に設定されます。
REFERENCE8(仕訳の逆仕訳期間): 仕訳を逆仕訳する期間名を入力します。REFERENCE7列で「Yes」を入力した場合は、この列に値を入力する必要があります。
平均残高処理を使用可能にした場合、逆仕訳の有効日を入力します。General Ledgerは、入力した日付に基づいて適切な逆仕訳期間を決定します。
調整および非調整逆仕訳期間を指定できます。
注意: 有効日は、実績残高にのみ適用され、予算や予算引当残高には適用されません。
注意: REFERENCE7列に「YES」を入力した場合は、この列に値を入力する必要があります。
REFERENCE9(逆仕訳方法): 符号の変更方法を使用する場合は「Yes」、貸/借の切替方法を使用する場合は「No」を入力します。
REFERENCE10(仕訳明細摘要): 仕訳明細の摘要を入力します。仕訳明細行の摘要を入力しない場合は、補助元帳の文書連番値が使用されます。文書連番値が存在しない場合は、「仕訳インポートが作成されました」という仕訳摘要が作成されます。
REFERENCE21からREFERENCE30: 参照名または参照番号を入力して、インポート仕訳明細をさらに詳細に識別します。REFERENCE21列からREFERENCE30列までは、それぞれGL_JE_LINES表のREFERENCE_1列からREFERENCE_10列までにマップされます。
Oracle General Ledgerアプリケーションでは、「明細」詳細を指定して標準レポート処理を実行すると、GL_JE_LINES表のREFERENCE_1に格納された値が印刷され、「ソース」明細を指定して標準レポート処理を実行するとREFERENCE_4に格納された値が印刷されます。他の参照列は、摘要および追跡用にのみ使用されます。これらの列の値は、Oracle General Ledgerアプリケーションでは使用されません。
GROUP_ID: ソース内のインポート・データを識別するための、一意のグループ番号を入力します。各要求に特定のグループ番号を指定すると、同じ入力タイプに対して仕訳インポートをパラレルに実行できます。
STAT_AMOUNT: 仕訳明細データに関連する統計数値を入力します。統計測定単位は、Oracle General Ledgerアプリケーションの「統計単位」フォームで定義します。統計金額と金額入力を同じ仕訳明細行に表示する場合は、この列を使用する必要があります。
USSGL_TRANSACTION_CODE: 仕訳明細用の有効なUSSGL取引コードを入力します。プロファイル・オプション「取引コードの使用可能化」を「Yes」に設定し、「公共部門取引コード」ウィンドウでUSSGL取引コードを定義した場合は、仕訳インポートによってUSSGL取引コードが検証およびインポートされます。
注意: Oracle General Ledgerを業務用にインストールする場合、この列は無視されます。
ATTRIBUTE1からATTRIBUTE 10: 付加フレックスフィールド「仕訳 - 仕訳明細」に値を入力します。入力する値は、「付加フレックスフィールド・セグメント」フォームで定義した付加フレックスフィールドによって異なります。
ATTRIBUTE11からATTRIBUTE 20: 付加フレックスフィールド「仕訳 - 獲得情報」に値を入力します。入力する値は、「付加フレックスフィールド・セグメント」フォームで定義したフレックスフィールドによって異なります。「仕訳 - 獲得情報」のコンテキストは、各明細で使用されている勘定科目の勘定科目値です。
CONTEXT: 付加フレックスフィールド「仕訳 - 仕訳明細」に、付加フレックスフィールドの構造を識別するコンテキスト・フィールド値を入力します。値を入力する場合、ATTRIBUTE1からATTRIBUTE10までの列にもいくつかの値の組合せを入力できます。
CONTEXT2: 付加価値税の付加フレックスフィールド構造を識別するには「YES」を入力します。「付加価値税」付加フレックスフィールドのデータをインポートする場合は、この列を使用する必要があります。仕訳明細行が課税対象項目でない場合は、「NO」を入力します。「NO」を入力した場合は、「付加価値税」付加フレックスフィールド関連の4つの列をNULLにする必要があります。
CONTEXT3: 付加フレックスフィールド「仕訳 - 獲得情報」に、付加フレックスフィールドの構造を識別するコンテキスト・フィールド値(勘定科目)を入力します。付加フレックスフィールド「仕訳 - 獲得情報」を検証せずにインポートする場合のみ、値を入力します。値を入力する場合は、ATTRIBUTE11からATTRIBUTE20までの列内の値を組み合せて入力することもできます。
INVOICE_DATE: 税務仕訳明細の税金を支払った日付または徴収した日付を入力します。DD-MON-YY書式、または使用言語のデフォルト値で設定されている日付書式を使用して日付を入力します。請求日付は、この請求書の税額が支払われた日付または徴収された日付と対応している必要があります。「付加価値税付加フレックスフィールド」のデータをインポートする場合は、この列を使用する必要があります。
INVOICE_AMOUNT: 請求書金額を入力します。税務仕訳明細行の金額に関連した税引請求額を入力します。「付加価値税付加フレックスフィールド」のデータをインポートする場合は、この列を使用する必要があります。
TAX_CODE: この請求書に対して支払われた税金のタイプを識別する、有効な税金コードを入力します。付加フレックスフィールド値の定義時に、このフィールドに有効な税コードのリストを定義します。「付加価値税付加フレックスフィールド」のデータをインポートする場合は、この列を使用する必要があります。
REFERENCE_DATE: 日付を入力して、仕訳に関する追加の日付情報を取得します。参照日列は、イタリアのLibro Giornale要件を満たしますが、仕訳ヘッダー・レベルに保存するその他の日付情報を取得するためにも使用できます。この列は、仕訳明細をグループ化するためには使用されません。GL_INTERFACE表の複数の行が異なる参照日を使用している場合は、同じ仕訳にグループ化できます。この仕訳は、その参照日として使用するために、いずれかの行から参照日を選択します。
JGZZ_RECON_REF: 正味をゼロにする必要がある仕訳明細のグループを識別するための消込参照を入力します。
AVERAGE_JOURNAL_FLAG: 平均残高仕訳を平均残高連結元帳にインポートする場合は「Y」(Yes)に設定します。このフラグは、この仕訳が標準残高ではなく、平均残高に影響を与えるかどうかを示します。
ORIGINATING_BAL_SEG_VAL: 精算貸借一致セグメント値を入力します。会社間取引を入力し、デフォルトの精算貸借一致セグメントを上書きする場合は、この列を使用できます。
INVOICE_IDENTIFIER: 請求書識別子を入力します。税金を支払った、または徴収したソース文書や請求書に関する参照情報を入力します。「付加価値税付加フレックスフィールド」のデータをインポートする場合は、この列を使用する必要があります。
LEDGER_ID: 取引に対する適切な元帳IDを入力します。会計帳簿IDを使用するリリース 11i以前のアプリケーションからデータをインポートする必要がある場合は、この列を使用します。
関連項目
GL_INTERFACE表には、仕訳インポートで内部処理に使用されたり、現行リリースでは使用されない列があり、それらをNULLにする必要があります。Oracle General Ledgerアプリケーションでは、次の列をNULLにする必要があります。
REFERENCE3: この列には値を入力しません。
REFERENCE11からREFERENCE20: この列には値を入力しません。
TRANSACTION_DATE: この列には値を入力しません。
JE_BATCH_ID: この列には値を入力しません。
JE_HEADER_ID: この列には値を入力しません。
JE_LINE_NUM: この列には値を入力しません。
CHART_OF_ACCOUNTS_ID: この列には値を入力しません。
FUNCTIONAL_CURRENCY_CODE: この列には値を入力しません。
DATE_CREATED_IN_GL: この列には値を入力しません。
WARNING_CODE: この列には値を入力しません。
STATUS_DESCRIPTION: この列には値を入力しません。
DESC_FLEX_ERROR_MESSAGE: この列には値を入力しません。
REQUEST_ID: この列には値を入力しません。
SUBLEDGER_DOC_SEQUENCE_ID: この列には値を入力しません。
SUBLEDGER_DOC_SEQUENCE_VALUE: 元帳と補助元帳間の通信に使用されます。独自のデータを移入しないでください。
GL_SL_LINK_ID: 補助元帳取引へのリンクを示すために、Oracle Subledger Accounting(SLA)によって移入されます。
GL_SL_LINK_TABLE: 元の取引を含む補助元帳表を示すために、Oracle Subledger Accounting(SLA)によって移入されます。
BALANCING_SEGMENT_VALUE: 仕訳インポートで内部的に使用されます。この列には値を入力しません。
MANAGEMENT_SEGMENT_VALUE: 仕訳インポートで内部的に使用されます。この列には値を入力しません。
FUNDS_RESERVED_FLAG: 仕訳インポートで内部的に使用されます。この列には値を入力しません。
関連項目
設定の概要(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
統計単位の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
付加フレックスフィールド・セグメントの定義(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
セグメント値の定義(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
複数通貨データを普通のデータのロードと同じ方法でGL_INTERFACE表にロードします。Oracle General Ledgerアプリケーションで換算を計算する場合は、GL_INTERFACE表のCURRENCY_CODE列、CURRENCY_CONVERSION_DATE列およびUSER_CURRENCY_CONVERSION_TYPE列に値を入力する必要があります。換算タイプが「ユーザー」の場合は、GL_INTERFACE表のCURRENCY_CONVERSION_RATE列にも値を入力する必要があります。また、ACCOUNTED_DR列とACCOUNTED_CR列に値を入力し、換算後の金額を直接指定することもできます。換算額を入力するように選択した場合は、換算レート、換算タイプおよび換算日の入力は不要です。
会社間データは、通常のデータのロードと同じ方法でGL_INTERFACE表にロードします。仕訳インポートによって、インポートするデータから会社間取引仕訳が作成されます。また、必要な場合は、元帳の定義時に指定した会社間勘定への転記中に、会社間取引仕訳の貸借一致が自動的に行われます。
普通のデータのロードと同じ方法で統計をGL_INTERFACE表にロードします。唯一の違いは、GL_INTERFACE表のCURRENCY_CODE列に値STATを入力することです。STAT_AMOUNT列には値を入力しないでください。
また、単位を使用するように選択した場合は、それぞれの貨幣性仕訳明細に、GL_INTERFACE表のSTAT_AMOUNT列に借方を表す正の金額または貸方を表す負の金額を入力できます。この場合、CURRENCY_CODE列には、STATではなく貨幣性通貨を入力します。
普通のデータのロードと同じ方法で予算引当データをGL_INTERFACE表にロードします。唯一の違いは、GL_INTERFACE表のACTUAL_FLAG列に値Eを入力し、ENCUMBRANCE_TYPE_ID列に適切な予算引当タイプIDを入力する必要があることです。
注意: バッチ内のすべての予算引当仕訳には、同じ元帳を設定する必要があります。
普通のデータのロードと同じ方法で予算データをGL_INTERFACE表にロードします。唯一の違いは、GL_INTERFACE表のACTUAL_FLAG列に値Bを入力し、BUDGET_VERSION_ID列に適切な予算バージョンIDを入力する必要があることです。
仕訳インポートにより作成される予算仕訳バッチに有効な期間名を入力する必要があります。GL_INTERFACE表のACTUAL_FLAG列で値Bを指定した場合は、PERIOD_NAME列を使用して有効なバッチ期間を入力します。
注意: バッチ内のすべての予算仕訳には、同じ元帳を設定する必要があります。
関連項目
仕訳インポートでは、Oracle General Ledgerアプリケーション内に仕訳を作成する前に、すべてのデータを検証します。元帳の仮勘定転記を許可している場合は、無効な勘定科目を持つ行がその勘定科目に割り当てられます。他のすべての無効明細は棄却され、GL_INTERFACE表内に残るため、「仕訳インポート・データの訂正」フォーム内またはフィーダ・システム内でオンラインで修正できます。また、仕訳インポート実行レポートには、エラー行も印刷されます。
仕訳インポートでは、Oracle General Ledgerアプリケーションの同じ元帳の同じ期間に、同じ名称のバッチが存在しないことを検証します。
また、1つのバッチに同じ名称を持つ複数の仕訳が存在しないことも確認されます。
仕訳インポートでは、次の属性を検証することによって、仕訳に適切な会計データが含まれており、そのデータがデータ・アクセス・セット・セキュリティに準拠していることを確認します。
元帳
期間名
ソース名
仕訳名
通貨コード
カテゴリ名
実績フラグ
予算引当タイプID
ユーザー換算タイプ
計上日
予算バージョンID
逆仕訳期間(GL_INTERFACE.REFERENCE8)
元帳のすべての仕訳明細について、その元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
仕訳インポートでは次の属性を検証することによって、仕訳明細に適切な会計データが含まれており、そのデータがデータ・アクセス・セット・セキュリティに準拠していることを確認します。
仕訳インポートにより、勘定科目コードの組合せが様々な方法で検証されます。コードの組合せが次の検証条件を満たしている場合は、会計データが正常にインポートされます。
セグメント組合せへの詳細転記を可能にしていること。
指定した計上日のコード組合せが有効化されていること。
コードの組合せに要約勘定が含まれていないこと。
すべての仕訳明細について、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
仕訳インポートにより各取引の「計上日」が検証され、有効な営業日であることが確認されます。その日付が有効な営業日であれば、Oracle General Ledgerではその日付が取引の有効日として使用されます。「計上日」が有効な営業日でなければ、仕訳インポートでは定義済の「有効日」ルールが使用され、その取引の取扱い方法が決定されます。「有効日」ルールは次のようになります。
失敗: 「計上日」が有効な営業日でない場合、仕訳インポートでは取引が拒否されます(転記されません)。「計上日」は有効日と見なされます。
独立: 仕訳インポートでは、「計上日」に関係なくすべての取引が承認されます。「計上日」は有効日と見なされます。
積上日: 仕訳インポートでは取引が承認されますが、(同じ期間の)直近の有効な営業日に「計上日」が戻され、取引の有効日が決定されます。同じ期間内でそれに先立つ有効な営業日がない場合、「計上日」は先に移され有効日が決定されます。
注意: 仕訳インポートで逆仕訳の有効日を指定した場合は、前述の計上日の場合と同じ処理とルールに従って日付が検証されます。
有効日ルールは「仕訳ソース」ウィンドウで定義します。関連項目: 仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳インポートにより、個々の付加フレックスフィールドに応じて、付加フレックスフィールド・セグメントが様々な方法で検証されます。付加フレックスフィールド・セグメントがNULLの場合、その付加フレックスフィールドは検証されません。それ以外の場合に、付加フレックスフィールド・セグメントが次の検証条件を満たしていれば、付加フレックスフィールド・データが正常にインポートされます。
付加フレックスフィールドのグローバル・セグメントに有効な値があること。
付加フレックスフィールドのコンテキストが有効な値であること。
付加フレックスフィールドのコンテキスト依存セグメントに有効な値があること。
付加フレックスフィールドのグローバル・セグメントに有効な値があること。
付加フレックスフィールドのコンテキスト依存セグメントに有効な値があること。
付加フレックスフィールドのコンテキストが「Yes」または「No」に設定されていること。
付加フレックスフィールドのコンテキスト依存セグメントに有効な値があること。
取引コードを使用して、特定の取引の所有会計仕訳と予算会計仕訳の両方を作成する場合(通常は米国連邦政府の顧客が使用)、仕訳インポートはUSSGL取引コードを検証して、「取引コードの定義」ウィンドウでUSSGL取引コードが定義されていることを確認します。この機能は現在、公共部門のインストールでのみ使用できます。
General Ledgerを使用すると、複数のインタフェース表からデータをインポートできます。これにより、特定のデータ要件にあわせて代替インタフェース表をカスタマイズできます。代替表を使用すると、仕訳インポートで1つのGL_INTERFACE表からより効率的に複数表からの大量のデータを処理できるため、パフォーマンスが向上します。データ・ロード・ルーチンを作成する専門家は、データをどのインタフェース表に入れるか、および仕訳インポートが正常に完了したときに表を削除するかどうかを選択できます。
仕訳インポートが失敗した場合は、「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウを使用してデータを修正するか、または「仕訳インポート・データの削除」プログラムを使用してデータを削除できます。データを修正さえすれば、仕訳インポートを再度実行できます。
複数表の仕訳インポートは、GL_INTERFACE表を使用する仕訳インポートの処理には影響しません。
前提条件
代替インタフェース表を使用するには、インポートするデータにソースとグループIDの両方が必要です。グループIDにより、インポートするデータはどの代替表にあるかが仕訳インポートに示されます。
特定のソース/グループIDの各組合せは、一度に1つのインタフェース表にのみデータを有することができます。仕訳インポートを実行するたびに、一度に1つの表からデータが処理されます。
General Ledgerは仕訳インポートパッケージ(GL_JOURNAL_IMPORT_PKG)を提供し、これにより新しいインタフェース表を作成して、GL_INTERFACE_CONTROL表を作成できます。さらに、インタフェース表にデータを移入し、かつ仕訳インポートを起動する独自のプロシージャを作成することもできます。これにより、プロシージャ全体を自動化できます。
次に、複数表の仕訳インポートを使用するために実行するステップを示します。
新しいインタフェース表を作成します。新しいインタフェース表には、GL_INTERFACE表と同数の列が必要ですが、必要に応じて追加することもできます。
新しいインタフェース表にデータを移入します。
GL_INTERFACE_CONTROL表に、インタフェースに入れられたソース/グループIDの組合せごとに1つレコードを移入します。組合せごとに、データの取得元となる表名を指定します。処理後のデータに対して実行する処理を指定します。
「仕訳のインポート」ウィンドウを使用して仕訳インポートを開始します。インポートする元帳のソース/グループIDの組合せをそれぞれ指定します。複数の表がある場合、仕訳インポートは複数回起動されます。
仕訳インポートによりデータに誤りがあることが示された場合は、「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウを使用してデータを修正するか、または「仕訳インポート・データの削除」プログラムを使用してデータを削除します。データの修正を選択した場合は、「仕訳のインポート」ウィンドウを再度使用して仕訳インポートを開始します。
次の関連項目を参照してください。
GL_JOURNAL_IMPORT_PKGパッケージのCreate_Tableルーチンによって、指定した名前およびストレージ・パラメータがあるGL_INTERFACE表のコピーが作成されます。要件によっては、さらに列を追加できます。表はGLスキーマで作成されます。指定がある場合、このプロシージャによってn1およびn2索引も作成されます。表のデータの平均10%未満が各仕訳インポート実行で処理される場合は、n1索引を作成します。仕訳インポートを要約モードで実行している場合は、n2索引を作成します。次の表に、Create_Tableルーチンのパラメータを示します。
パラメータ名 | 必須Y/N | 例 | コメント |
---|---|---|---|
table_name | Y | GL_CUSTOM_INTERFACE | 新しい表に使用する名前。 |
tablespace | N | USER_TAB | 表によって使用される表領域。何も指定しない場合、デフォルトはデフォルト表領域になります。 |
physical_attributes | N | PCTFREE 10 STORAGE(INITIAL 500K NEXT 1M) | 新規の表の作成時に使用する物理属性句。何も指定しない場合、デフォルトが使用されます。 |
create_n1_index | N | TRUE | n1索引を作成するかどうかを指定します。このパラメータを指定しない場合、索引が作成されます。 |
n1_tablespace | N | USER_IND | n1索引によって使用される表領域。何も指定しない場合、デフォルトはデフォルト表領域になります。 |
n1_physical_attributes | N | STORAGE(INITIAL 10K Next 50K) | n1索引の作成時に使用する物理属性句。何も指定しない場合、デフォルトが使用されます。 |
create_n2_index | N | TRUE | n2索引を作成するかどうかを指定します。このパラメータを指定しない場合、索引が作成されます。 |
n1_tablespace | N | USER_IND | n2索引によって使用される表領域。何も指定しない場合、デフォルトはデフォルト表領域になります。 |
n2_physical_attributes | N | STORAGE(INITIAL 10K NEXT 50K) | n2索引の作成時に使用する物理属性句。何も指定しない場合、デフォルトが使用されます。 |
GLスキーマから表を削除する場合、DROP_TABLEルーチンがGL_JOURNAL_IMPORT_PKGパッケージに含まれます。次の表に、Drop_Tableルーチンのパラメータを示します。
パラメータ名 | 必須Y/N | 例 | コメント |
---|---|---|---|
table_name | Y | GL_CUSTOM_INTERFACE | 削除する表の名前。 |
新しく作成されたインタフェース表にデータをロードするプロシージャを作成します。
GL_JOURNAL_IMPORT_PKGパッケージのPOPULATE_INTERFACE_CONTROLルーチンは、GL_INTERFACE_CONTROL表に新しい行を挿入します。この行を使用して、特定のソース/グループIDのデータを含むインタフェース表を追跡でき、また仕訳インポート実行のインタフェース制御データをシードできます。
グループIDとインタフェース実行パラメータは、同じ変数タイプの数値である必要があります。グループIDとインタフェース実行IDの値がNULL以外の場合、指定した値が使用されます。その値がNULLの場合は、グループIDとインタフェース実行IDが生成され、変数に返されます。
「仕訳インポート」ウィンドウを使用して仕訳インポートを起動する場合、インタフェース実行IDパラメータに意味はありません。インタフェース実行IDパラメータにはNULL値を指定する必要があります。
「仕訳インポート」ウィンドウを使用せずに自分で仕訳インポートを起動する場合は、インタフェース実行IDを保存して、仕訳インポートのパラメータとして使用します。仕訳インポートは、インタフェース実行IDの値が同一であるGL_INTERFACE_CONTROL表のソース/グループIDの組合せをすべて処理します。
仕訳インポートで1つ以上のソース/グループIDの組合せが正常に処理されると、GL_INTERFACE_CONTROL表のパラメータを使用して、データに対して何を実行するかを指定できます。
表の削除
処理が完了したデータの削除
処理が完了したデータの保存
データの処理を指定していない場合、仕訳インポートは、処理が完了したデータを削除します。
注意:
表の削除を指定すると、表のデータの処理がすべて完了した場合、表のすべてのソース/グループIDの組合せに、表が削除されることを示すGL_INTERFACE _CONTROLの行が現在ある場合、かつこの表に現在あるデータがすべて仕訳インポートの現在の実行によって処理された場合のみ、表が削除されます。
これらの基準がすべて満たされない場合、表は削除されませんが、そのソース/グループIDの組合せのデータで処理の完了したものが、インタフェース表から削除されます。
処理が完了したデータを削除するように指定すると、そのソース/グループIDの組合せのデータで処理の完了したものがすべて、表から削除されます。表に現在あるすべてのデータが削除されると、仕訳インポートはこれを検出して、表を切り捨てます。
処理が完了したデータを保存するように指定すると、仕訳インポートはデータをインタフェース表に残します。データのステータスはPROCESSEDになり、後で仕訳インポートを実行しても選択されません。
次の表に、GL_INTERFACE_CONTROLのパラメータを示します。
パラメータ名 | 必須Y/N | 例 | コメント |
---|---|---|---|
user_je_source_name | Y | 買掛/未払金 | インタフェース表のデータの仕訳ソース名。 |
group_id | Y | group_id | インタフェース表のデータのグループID。このパラメータは、同じ変数タイプの数値である必要があります。この変数の値がNULL以外の場合、その値がグループIDとして使用されます。値がNULLの場合、グループIDが自動的に生成され、この変数に格納されます。 |
ledger_id | Y | 2 | インタフェース表のデータの元帳ID。 |
interface_run_id | Y | run_id | 新規に作成されたgl_interface_controlレコードのインタフェース実行ID。 このパラメータは、同じ変数タイプの数値である必要があります。この変数の値がNULL以外の場合、その値はインタフェース実行IDとして使用されます。値がNULLの場合、インタフェースIDが自動的に生成され、この変数に格納されます。 |
table_name | N | GL_INTERFACE | データが含まれる表の名前。NULL値を指定した場合、仕訳インポートによってデータがGL_INTERFACE表にあると仮定されます。 |
processed_data_action | N | gl_journal_import_pkg.save_data | データの処理が完了した場合に行う処理を示します。有効な値は、データをインタフェース表に残すgl_journal_import_pkg.save_data、データをインタフェース表から削除するgl_journal_import_pkg.delete_data、およびインタフェース表を削除するgl_journal_import_pkg.drop_tableです。値を指定しない場合、仕訳インポートによってデータが削除されます。 |
「仕訳のインポート」ウィンドウから仕訳インポートを開始でき、また仕訳インポートを起動する独自のルーチンを作成することもできます。「仕訳のインポート」ウィンドウを使用する場合は、データが処理されるインタフェース表ごとに、1つの仕訳インポート要求が呼び出されます。
「仕訳のインポート」ウィンドウで、「選択基準」ポップリストから次のオプションを選択します。
すべてのグループIDの入力: そのグループIDであるソースのデータをすべてインポートします。
特定のグループIDの入力: 特定のソース/グループIDのデータをインポートします。「特定値」フィールドにグループIDを入力します。
注意: 各仕訳インポート要求は、多くても20のソース/グループIDの組合せを処理します。さらに多くの組合せを処理する必要がある場合は、追加の仕訳インポート要求を呼び出す必要があります。
注意: 仕訳のインポート時には、開始日と終了日を使用しないでください。インタフェース表のデータに異なる日付が使用されている場合、開始日と終了日を使用してインポートすると、データのサブセットのみがインポートされて貸借不一致の仕訳が作成される可能性があります。
グループIDの入力なし: グループIDのないソースのデータをすべてインポートします。
次の関連項目を参照してください。
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウを使用してデータを訂正する場合、「仕訳インポートの検索」ウィンドウを使用してデータを検索します。「仕訳インポート・データの検索」ウィンドウを使用して、代替表のデータを有する特定のソースを使用した問合せを入力する場合は、グループIDを指定する必要があります。
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウでは、データ・アクセス・セットが元帳レベルでのみ検証されます。データ・アクセス・セットでは、少なくとも元帳への読取りおよび書込みアクセス権、または1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権を付与する必要があります。
関連項目
Interface Data Transformerは、GL_INTERFACE表にロードされたデータを変換するプログラムです。プログラムを実行する場合、表内のデータを変換するために定義した一連の指示として、変換ルール・セットを適用します。変換されたデータは、Oracle Genral Ledgerにインポートされます。
Interface Data Transformerは、複数表の仕訳インポートと完全に互換性があります。
注意: Interface Data Transformerは、同じ表内で操作を実行します。ある表からソース・データに変換指示を適用して、新しい表に変換結果を移入することはありません。
関連項目
参照表(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳インポートを実行すると、OracleとOracle以外のフィーダ・システムからインポートした会計データに基づいて仕訳が作成されます。インポートした仕訳は、他の仕訳と同様に検討、変更および転記できます。仕訳インポートでは、外貨仕訳、会社間取引仕訳、統計仕訳、予算仕訳および予算引当仕訳に加えて、複数の勘定科目表もサポートされます。
仕訳は、GL_INTERFACE表のデータから作成されます。Oracleの外部システムでは、この表が自動的に入力されます。Oracle以外の外部システムを使用している場合は、この表を手作業で移入する必要があります。
インタフェース表内のすべてのデータがOracle General Ledgerによって検証されてから、仕訳が作成されます。
注意: セキュリティを強化して処理を高速化するために、仕訳インポートで会計データが処理されるのは、要求を発行したユーザーに、元帳全体への読取りおよび書込みアクセス権、あるいはインポート・データの貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権がある場合のみです。
注意: リリース2.6で導入されたOracle Workflow Business Event Systemを使用すると、製品でビジネス・イベントおよびイベント・サブスクリプションをシードできます。
「仕訳インポートの開始」および「仕訳インポートの完了」は、シード・ビジネス・イベントです。関連項目: ビジネス・イベント(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
ユーザー職責に割り当てられたデータ・アクセス・セットは、次のように、元帳にインポートできる仕訳データを制御します。
完全な読取りおよび書込みアクセス権: データ・アクセス・セットによって完全な読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合は、すべての有効な仕訳明細を元帳にインポートできます。完全なアクセス権のタイプは次のとおりです。
「全元帳」データ・アクセス・セット。全元帳への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
「貸借一致セグメント値」データ・アクセス・タイプ。「すべての値」チェックボックスを使用して、元帳のすべての貸借一致セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
「管理セグメント値」データ・アクセス・タイプ。「すべての値」チェックボックスを使用して、元帳のすべての管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されます。
部分的な読取りおよび書込みアクセス権: 一部の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権がある場合は、次のアクセス権が付与されます。
特定の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権によって、その貸借一致セグメント値または管理セグメント値の仕訳明細をインポートできます。
読取り専用アクセス権: 元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権で、その元帳の仕訳データをインポートすることはできません。
元帳への読取り専用アクセス権で、その元帳のデータをインポートすることはできません。
貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取り専用アクセス権で、その元帳のデータをインポートすることはできません。仕訳インポートはエラー・メッセージを伴って終了します。
平均残高処理が有効な元帳(ADB)を除いて明細の会計日が異なる場合でも、仕訳インポートでは、同じ期間内の明細を同じ仕訳にグループ化します。また、仕訳インポートでは、会計日が異なる明細を、ADB対応の元帳の個別の仕訳に配置します。
プロファイル・オプション「GL仕訳インポート: 会計日別の個別仕訳」を「Yes」に設定すると、仕訳インポートは、会計日が異なる仕訳明細を個別の仕訳に配置します。
補助元帳レベル報告通貨を使用し、Subledger Accountingに統合されている補助元帳から総勘定元帳に金額を転送するときに、仕訳インポートを自動的に実行しない場合は、ソース元帳および各補助元帳レベル報告の通貨で仕訳インポートを手動で実行する必要があります。
注意: 仕訳換算ルールが会計設定マネージャで正しく定義されていることを確認します。GL転記では、仕訳換算ルールを使用して、特定のソースとカテゴリの組合せに一致した仕訳が判別されます。これらの組合せは、報告通貨に複製される組合せです。仕訳換算ルールでは、Subledger Accountingに統合された補助元帳ソースが、補助元帳レベル報告通貨に換算されることはありません。これによって、補助元帳仕訳がSubledger AccountingとGL転記で二重にカウントされるのを防ぎます。
仕訳のインポート中に通貨終了日の検証をバイパスできます。終了日を割り当てられた通貨建ての取引は、その通貨が使用可能であればOracle General Ledgerにインポートされます。
この機能を使用するには、プロファイル・オプション「GL仕訳インポート: 通貨終了日のバイパス」を「Yes」に設定する必要があります。
次に、使用可能および使用不可の通貨との組合せで、プロファイル・オプション「GL仕訳インポート: 通貨終了日のバイパス」を「Yes」または「No」のどちらに設定したかによる仕訳インポートの結果をリストします。
プロファイル・オプションを「Yes」に設定し、通貨が使用可能 仕訳インポート処理では、終了日検証処理がスキップされます。仕訳インポートでは、通貨に割り当てられた有効終了日が無視されます。
プロファイル・オプションを「Yes」に設定し、通貨が使用不可 使用不可の通貨でのバッチ処理は、仕訳のインポート中に失敗します。
プロファイル・オプションを「No」または「Null」に設定し、通貨が使用可能 仕訳のインポートでは、システム日時に対して通貨の終了日が検証されます。
プロファイル・オプションを「No」または「Null」に設定し、通貨が使用不可 使用不可の通貨でのバッチ処理は、仕訳のインポート中に失敗します。
アプリケーション開発者としてOracle Applicationsにサインオンします。
ユーザー・プロファイル・オプションの定義ウィンドウにナビゲートします。
次のものを指定します。
名称: GL_JI_IGNORE_CURRENCY_DATE
アプリケーション: Oracle General Ledger
ユーザー・プロファイル名: GL仕訳インポート: 通貨終了日のバイパス
摘要: 仕訳インポートの通貨終了日検証のバイパス
SQL:
SQL="select meaning IGNORE_DATE, lookup_code
into :visible_option_value,
:profile_option_value
from fnd_lookups
where lookup_types='YES_NO'"COLUMN="IGNORE_DATE(*)"
サイト、アプリケーション、職責またはユーザー・レベルで、プロファイル・オプションの「GL仕訳インポート: 通貨終了日のバイパス」を「Yes」に設定します。
作業内容を保存します。
注意: このプロファイル・オプションのデフォルト値は「Null」です。仕訳インポートの通貨終了日のバイパス機能を使用可能にするには、このプロファイル・オプションを「Yes」に設定する必要があります。
Oracle General Ledgerに仕訳をインポートするには、次の方法を使用できます。
「仕訳のインポート」ウィンドウを使用して仕訳をインポートする
「標準レポートの発行」(SRS)から「仕訳インポート」プログラムを実行して仕訳をインポートする
「仕訳のインポート」ウィンドウを使用して仕訳をインポートするには、「Oracle General Ledgerへの仕訳のインポート」というタイトルの手順を参照してください。
「標準レポート発行」(SRS)から「仕訳インポート」プログラムを実行して仕訳をインポートするには、この章の「標準レポート発行(SRS)から仕訳インポート・プログラムの実行」というタイトルの項を参照してください。
前提条件
Oracle以外の外部システムからインポートする場合は、インタフェース表に書き込みます。
各元帳の効率を最大にするため、仕訳インポート設定オプションを定義します。
「仕訳のインポート」ウィンドウにナビゲートします。
仕訳を作成するために、仕訳をインポートするソースを入力します。
「元帳」フィールドで元帳を選択します。
元帳への読取りおよび書込みアクセス権、またはすべての仕訳明細の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、報告通貨を選択できます。
次の選択基準のいずれかを入力します。
グループIDなし: グループIDのないソースのすべてのデータをインポートします。このソースにNULLグループを指定した場合、このオプションを使用します。
全グループID: グループIDを持つソースのすべてのデータをインポートします。グループIDが異なる同じソースの複数の仕訳バッチをインポートする場合、このオプションを使用します。
指定グループID: 特定のソース/グループIDの組合せのデータをインポートします。「指定値」フィールドの値リストから特定のグループIDを選択します。
グループIDを指定しない場合、指定した仕訳ソースからGroup_IDがNULLのデータがすべてインポートされます。
各要求の一意のグループIDを指定することで、同じまたは異なるソース用のデータを並行してインポートできます。
注意: GL_INTERFACE表のGroup_IDフィールドに、ユーザーが意図して移入した値、またはこれらのトランザクションを作成する補助元帳によって移入された値がある場合、これらのトランザクションをGLにインポートするには、「全グループID」または「指定グループID」を指定して、「指定値」を入力する必要があります。
注意: インポート当たり20を超えるソース/グループIDの組合せは指定しないでください。インポートでは、一度に20を超えるソース/グループIDの組合せを処理できません。
注意: 仕訳のインポート時には、開始日と終了日を使用しないでください。インタフェース表のデータに異なる日付が使用されている場合、開始日と終了日を使用してインポートすると、データのサブセットのみがインポートされて貸借不一致の仕訳が作成される可能性があります。
(オプション)仕訳インポート実行オプションを定義します。
元帳で仮勘定転記を使用可能にしており、データに誤りのある勘定科目をすべて仮勘定に置き換えるには、「エラーを仮勘定に転記」を選択します。これにより、誤りのある勘定科目を持つデータが正常にインポートおよび転記されます。その後、仮勘定のデータを、誤りのある勘定科目のかわりに使用する任意の勘定科目に移動できます。
「要約仕訳の作成」を選択して、仕訳インポートで次のものを作成します。
同じ勘定科目、期間および通貨を共有するすべての取引に対する1つの仕訳明細(借方残高あり)
同じ勘定科目、期間および通貨を共有するすべての取引に対する1つの仕訳明細(貸方残高あり)
要約インポート仕訳の作成の詳細は、「仕訳インポート実行オプションの設定」を参照してください。
Oracle General Ledgerによる、その範囲の計上日付のある仕訳のみのインポートを実行するには、日付範囲を入力します。日付範囲を指定しなければ、すべての仕訳データがインポートされます。
付加フレックスフィールドのインポートを行うかどうか、および、データ検証有りでそれらをインポートするかどうかを選択します。
要約勘定科目仕訳を作成しないように選択すると、仕訳情報とともに付加フレックスフィールド・インポートが行えます。データ検証有りの付加フレックスフィールド・インポートを実行すると、検証を通過した場合にのみ仕訳を作成できます。また、データ検証なしの付加フレックスフィールド・インポートを実行し、すべての仕訳を作成することもできます。
注意: データ検証なしの付加フレックスフィールドをインポートすると、仕訳明細の変更時に問題が生じる場合があります。エラーがある付加フレックスフィールドをインポートすると、その参照先の仕訳明細が破損するおそれがあります。
コンカレント・プロセスをインポート仕訳に発行するには、「インポート」を選択します。Oracle General Ledgerではその結果できたバッチに<REFERENCE1> <ソース> <要求ID>: <実績フラグ> <グループID>という名称が付けられます。たとえば 587-C Payables 18944: A 347となります。
インポート・データ中のエラー数を知るために、および仕訳インポート・エラーを修正する方法については、「仕訳インポート実行レポート」を検討します。
仕訳インポート・エラーが少数しかない場合は、「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウからエラーを訂正し、その後訂正されたデータの仕訳インポートに戻ります。
仕訳インポート・エラーが多数ある場合は、仕訳ソースおよびグループID向けのインポート・データすべてをインタフェース表から削除します。エラーを修正し、GL_INTERFACE表を入力し直してから、仕訳インポートを実行し直します。
仕訳をインポートするには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、またはインポート・データの貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
インポートできるのは、データ・アクセス・セットに含まれる元帳のデータのみです。
関連項目
仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合
仕訳ソース(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
GL: 仕訳インポート・データのアーカイブ(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
GL: 処理1回当りのレコード数(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
元帳で仮勘定転記を許可している場合は、「エラーを仮勘定に転記」を使用できます。このオプションを使用すると、仕訳インポートでは、ソース・データ中の勘定科目エラーに対して仮勘定仕訳明細を持つ仕訳が作成されます。「エラーを仮勘定に転記」オプションを選択していない場合、勘定科目エラーがあるインポート元/グループIDの組合せは拒否されます。
各仕訳ソースとカテゴリごとに仮勘定を定義すると、貸借が一致しない仕訳行金額や勘定科目エラーを含む仕訳行には、適切な仮勘定が割り当てられます。仮勘定は、仮勘定明細の仕訳ソースとカテゴリに基づいて割り当てられます。
仮勘定転記を許可すると、次のエラーが発生した場合に仮勘定明細が作成されます。
EF01: この勘定科目はこの計上日には使用できません。
EF02: この勘定科目に対して詳細転記は許可されていません。
EF03: 無効な勘定科目。
EF04: これらのセグメント値は有効な勘定科目ではありません。相互検証ルールをチェックしてください。
EF05: コード組合せIDが提供されましたが、このコード組合せIDを持つ勘定科目はありません。
注意: エラーEF01とEF03については、「GL勘定科目」ウィンドウで、無効または終了日付の勘定科目組合せに対して代替勘定科目を指定している場合は、その代替勘定科目を仮勘定のかわりに使用して、元の勘定科目組合せが置き換えられます。仮勘定が使用されるのは、「エラーを仮勘定に転記」オプションを選択しているときに、代替勘定科目が指定されていないか、その内容が無効な場合のみです(つまり、 エラーEF02、EF04、EF05の場合)。
『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の勘定科目の定義に関する項も参照してください。
「要約仕訳の作成」を選択して、仕訳インポートで次のものを作成します。
同じ勘定科目、期間および通貨を共有するすべての取引に対する1つの仕訳明細(借方残高あり)
同じ勘定科目、期間および通貨を共有するすべての取引に対する1つの仕訳明細(貸方残高あり)
これにより、レポートの長さは管理しやすくなりますが、仕訳インポートにより作成された要約勘定科目仕訳に対する個別取引の1対1マッピングは失われます。
要約勘定科目仕訳を作成する場合には、個別取引の外部システムから仕訳への要約方法のマッピングは引き続き保守できます。仕訳ソースの定義には、インポート仕訳参照情報を保つための設定が含まれます。
注意: 要約仕訳の作成を選択した場合、付加フレックスフィールドはインポートできません。
標準レポートの発行(SRS)から「仕訳インポート」プログラムを発行できます。
「要求の発行」ウィンドウの「名称」フィールドで、「プログラム - 仕訳のインポート」を選択します。「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
「パラメータ」ウィンドウで、「ソース」、「元帳」、「グループID」、「エラーを仮勘定に転記」、「要約仕訳の作成」および「付加フレックスフィールド・インポート」フィールドの値リストから値を選択します。
注意: グループIDパラメータの場合、次のオプションのいずれかを選択します。
特定のグループIDを選択する
フィールドを空にしてグループIDのないソースのデータをインポートする
「OK」を選択します。
要求セットのグループ化実行と計画の詳細は、『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』を参照してください。
関連項目
仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合
仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳インポートを実行した結果、比較的少数のエラーが発生する場合、仕訳インポートによって拒否されたデータを訂正することができます。訂正をしたあとで仕訳インポートを再度行って、訂正済会計データから仕訳を作成することができます。
仕訳インポート・エラーが多数の場合は、仕訳ソースとグループIDのインポート・データのすべてを削除し、エラーを訂正して、仕訳インポートを再実行する前にGL_INTERFACEテーブルを再移入してください。
前提条件
仕訳インポート実行レポートを検討し、無効なインポート・データに遭遇した仕訳インポート処理の要求IDおよびグループIDに注意します。
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウにナビゲートします。
このウィンドウの中の各フィールドがGL_INTERFACEテーブルの列に対応します。
訂正する仕訳インポート・データを問い合せます。問い合せることができるのは、ステータスが「エラー」または「訂正済」の仕訳インポート明細のみです。仕訳インポート・エラー明細を検索するには、ソース名を入力する必要があります。カテゴリ、計上日、グループIDまたは通貨を入力して、検索を絞り込むこともできます。
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウでは、元帳レベルでのみデータ・アクセス・セットが検証されます。データ・アクセス・セットによって、少なくとも、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が提供される必要があります。
タブを使用して、訂正する仕訳インポート明細の情報のタイプを選択します。
「バッチ/仕訳」を選択して、仕訳バッチと仕訳記入データを訂正します。
「勘定科目」を選択して、勘定科目セグメントのセグメント値を訂正します。
「付加価値税」付加フレックスフィールドを含め、「仕訳明細」を選択して、仕訳明細データを訂正します。
「付加フレックスフィールド」を選択して、付加フレックスフィールド「仕訳 - 仕訳明細」および「仕訳 - 獲得情報」におけるセグメント値を訂正します。
「参照」を選択して、仕訳インポート・データの参照情報を訂正します。
無効な会計データを訂正します。
変更内容を保存します。仕訳明細のエラーを訂正してその内容を保存すると、ステータスが「訂正済」に変ります。
関連項目
仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウにナビゲートします。
訂正する仕訳インポート・データを問い合せます。検索を実行するには、ソースを入力する必要があります。
「アカウント」タブを選択します。
勘定科目「セグメント1」から「セグメント30」までのデータを訂正します。使用可能な各セグメントについて勘定科目セグメント値を入力する必要があります。有効なコード組合せIDを入力することもできます。ただし、コード組合せIDはセグメント値によって上書きされます。したがって、表示されているコード組合せIDを変更するには、その前に、表示されているすべてのセグメント値を消去する必要があります。
勘定科目セグメント値は必ずしもGL_INTERFACEテーブルの最初のセグメント列に保存されてはいません。仕訳インポート勘定科目データの詳細は、「仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合」を参照してください。
「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウでは、データ・アクセス・セットによって元帳への読取りおよび書込みアクセス権が提供されることのみが検証されます。ユーザーには、少なくとも、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
必要に応じて、いずれかのタブを選択して別の情報タイプを選択し、他の仕訳インポート・データを訂正します。
変更内容を保存します。仕訳明細のエラーを訂正してその内容を保存すると、ステータスが「訂正済」に変ります。
「仕訳のインポート」を選択して、「仕訳のインポート」ウィンドウに戻ります。
関連項目
仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合
仕訳実行レポートに貸借不一致仕訳のエラーが表示された場合は、次のガイドラインを検討して、問題を訂正してください。
これが補助元帳仕訳ではない場合は、「設定」 > 「仕訳」 > 「ソース」にナビゲートします。「仕訳の確定」の選択を解除して、作業内容を保存します。「仕訳」 > 「インポート」 > 「訂正」にナビゲートします。仕訳バッチを問い合せて、不均衡を訂正します。
これが補助元帳仕訳の場合は、不均衡が作成された理由を判別します。補助元帳の問題を訂正します。
元帳に端数処理差異追跡勘定を割り当てて端数処理差異追跡を使用可能にした場合は、指定した勘定科目に対して端数処理による不均衡が貸借一致になるように自動的に調整されます。関連項目: 元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
貸借不一致のある仕訳を回避するには、元帳で仮勘定転記を使用可能にします。関連項目: 元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
特定仕訳ソースおよびグループIDに仕訳インポート・エラーが多数ある場合、仕訳インポート表GL_INTERFACEからソースおよびグループIDのすべての無効データを削除できます。その後、インポート表に訂正したデータを入力し、仕訳インポートへ戻ることができます。
外部システム内の取引に残余金を引当済みの場合は、無効なデータを削除できません。かわりに、「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウを使用して、仕訳インポート・エラーを訂正する必要があります。
前提条件
仕訳インポート実行レポートを検討し、無効仕訳インポート・データが発見された仕訳インポート処理の要求IDおよびグループIDに注意します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「単一要求」の実行を選択します。
「プログラム - 仕訳インポート・データの削除」を選択します。次のパラメータを指定します。
ソース: データをインポートした仕訳ソースを入力して、Oracle General Ledgerインポート表から削除するデータを識別します。
要求ID: 仕訳インポート実行に対応する要求IDを入力します。
グループID: グループIDを入力して、指定のソースおよびグループIDに対応する全仕訳インポート・データを削除します。
グループIDを空白のままにしておくと、指定のソースには対応するが、対応するグループIDを持たない全仕訳インポート・データが削除されます。
要求を発行します。
注意: 仕訳インポート・データを削除するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいはインポート・データのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
注意: GL_INTERFACE表から補助元帳データを削除しないでください。削除すると、補助元帳と総勘定元帳が一致しなくなります。削除するかわりに、補助元帳でデータを訂正し、GL_INTERFACE表に再移入して仕訳インポートを再実行します。
関連項目
仕訳インポートを使用したOracle General Ledgerの統合
仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳バッチを転記して、詳細勘定と要約勘定の勘定残高を更新します。実績、予算または予算引当の仕訳バッチを転記できます。
「仕訳データの入力」ウィンドウで、バッチ行を選択し、「バッチの検討」ボタンを選択して、仕訳バッチを表示、更新または作成します。「バッチ」ウィンドウで「仕訳」ボタンを選択して、「仕訳」ウィンドウに仕訳明細を表示します。
「転記処理」ウィンドウから仕訳バッチを選択して転記できます。また、仕訳バッチまたは仕訳の入力または検討時に、「仕訳データの入力」、「バッチ」または「仕訳」ウィンドウから「転記」ボタンを選択して仕訳バッチを転記することもできます。
注意: 前の転記処理の後に要約勘定に詳細勘定を追加した場合は、仕訳バッチを転記する前に、「要約テンプレート保守」プログラムを実行します。これにより、転記プログラムの性能が向上します。関連項目: 要約テンプレート保守プログラムの実行(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
Oracle PayablesまたはOracle Purchasingからインポートした予算引当バッチを転記すると、Oracle General Ledgerでは予算引当入力の貸借が「予算引当」勘定科目に自動的に集計されます。
過去のオープン期間に転記すると、実績残高は直近オープン期間まで、予算残高は直近のオープン予算年度末まで、予算引当残高は直近のオープン予算引当年度末まで、それぞれ繰り越されます。
仕訳を前年度に転記すると、収益勘定と費用勘定への影響に関して、留保利益残高が調整されます。
ヒント: 前会計年度に転記を行うたびに、残高試算表を実行して、留保利益勘定が正確に調整されることを確認します。
自動転記プログラムでバッチを定期的に選択して転記するように計画することにより、転記処理を自動化できます。
注意: 仕訳バッチを転記した後は、付加フレックスフィールドも含めてその内容は変更できません。逆仕訳されていない転記済バッチ内の逆仕訳情報は変更できます。
注意: リリース2.6で導入されたOracle Workflow Business Event Systemを使用すると、製品でビジネス・イベントおよびイベント・サブスクリプションをシードできます。
転記はシード・ビジネス・イベントです。関連項目: ビジネス・イベント(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しているときに、適切な仕訳換算ルールを会計設定マネージャに設定した場合、オリジナル仕訳をソース元帳に転記すると、Oracle General Ledgerでは、使用している報告通貨の換算済仕訳が自動的に作成されます。
注意: ソース仕訳を元帳に転記するには、その前に、報告通貨に割り当てる通貨に対して適切な日次レートを定義する必要があります。
仮勘定、端数処理不均衡および会社内貸借一致の明細は、報告通貨ごとに個別に生成されます。
副元帳(仕訳または補助元帳レベル)を使用しているときに、適切な仕訳換算ルールを会計設定マネージャで設定した場合、オリジナル仕訳をソース元帳またはソース報告通貨に転記すると、Oracle General Ledgerでは、使用している副元帳の換算済仕訳が自動的に生成されます。
注意: 仕訳をソース元帳または報告通貨に転記するには、その前に、副元帳に割り当てられた通貨に対して適切な日次レートを定義する必要があります。
仮勘定、端数処理不均衡および会社内貸借一致の明細は、副元帳ごとに個別に生成されます。
関連項目: 報告通貨仕訳の生成
元帳に対して「副セグメントで追跡」オプションを有効にした場合は、収益勘定と費用勘定への転記によって、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値の各ペアに固有の留保利益勘定科目が更新されます。これは、入力済金額残高、および元帳通貨に換算された対応する残高に適用されます。
損益計算書に影響する前の期間に仕訳を転記すると、転記によって、影響を受ける詳細留保利益勘定科目が更新されます。
この機能の詳細は、「副追跡セグメント」を参照してください。
前提条件
実績仕訳バッチを入力または生成します。
予算仕訳バッチを入力または生成します。
補助元帳から仕訳バッチをインポートします。
予算引当仕訳バッチを入力または生成します。
「転記処理」ウィンドウにナビゲートします。
注意: 仕訳バッチまたは仕訳の入力または検討時に、「仕訳データの入力」、「バッチ」または「仕訳」ウィンドウから「転記」ボタンを選択することで、仕訳バッチを転記できます。これにより、入力または検討中の仕訳を含むバッチ全体が転記されます。
「仕訳バッチの検索」ウィンドウから、転記する仕訳バッチを問い合せます。問合せできるのは、元帳、あるいはすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への十分な読取りおよび書込みアクセス権がある未転記の仕訳バッチのみです。
「転記処理」ウィンドウに、バッチにより「予算」、「実績」、「予算引当」残高のどれに影響するかが示されるバッチ名、転記期間および予実区分が表示されます。
「バッチの検討」ボタンを選択して、仕訳バッチの詳細を検討します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
バッチが転記に利用できるかどうかは、「期間ステータス」および「転記ステータス」を検討して判断します。
実績バッチをオープンの期間に、予算バッチをオープンの予算年度内の期間に、予算引当バッチを直近オープンの予算引当年度内の最終期間にそれぞれ転記できます。
仕訳バッチを入力した場合は、その仕訳バッチの「管理合計」をチェックします。管理合計が入力済借方合計および入力済貸方合計と異なる場合、そのバッチは転記できません。
「転記」を選択して、「転記処理」ウィンドウに戻ります。
各バッチの横にあるボックスをチェックして、転記する仕訳バッチを選択します。
「転記」を選択して、選択した仕訳バッチを転記するためのコンカレント要求を発行します。
選択したバッチを転記するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいはすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
予算管理を使用していて、転記前に仕訳バッチを承認していない場合は、転記プログラムによって予算引当が行われ、成功するとそのバッチが転記されます。予算引当に失敗すると、そのバッチには該当するエラーを示すマークが表示されます。
コンカレント・プロセスの完了後は、転記実行レポートを検討して転記中にエラーが発生したかどうかを確認します。
注意: 要求したいずれかのバッチで転記が成功しなかった場合、転記処理は警告で終了します。
関連項目
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
バッチのコンカレント要求が「保留」ステータスであることを確認してから、コンカレント要求を取り消します。バッチ・ステータスは「転記可」にリセットされます。
関連項目
仕訳の借方合計が貸方合計と一致しない場合は、その仕訳の転記を許可するかどうかを決定できます。元帳の定義時、または元帳を作成した後に仮勘定への転記を有効にした場合、Oracle General Ledgerでは、残高不一致の各仕訳の貸借を、元帳に指定した仮勘定と照合して自動的に一致させます。
特定のソースやカテゴリを持つ仕訳の貸借をそれに対応する仮勘定と自動的に一致させる場合は、仮勘定を追加定義できます。
注意: 報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合、Oracle General Ledgerでは、報告通貨ごとに仮勘定明細が個別に計算されます。
関連項目
元帳の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仮勘定の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
バッチの転記ステータスを検討し、正常に転記されたかどうかを確認します。バッチが転記されていなければ、バッチとその入力を変更できます。バッチが転記された場合、勘定科目、借方金額、貸方金額など、残高に影響する情報は変更できません。ただし、バッチ内の入力の逆仕訳計上期間は変更できます。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
ステータスを確認するバッチを問い合せます。バッチを問い合せるには、少なくとも、元帳への読取りアクセス権、あるいは1つ以上の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りアクセス権が必要です。
「バッチの検討」を選択します。
Oracle General Ledgerでは、各仕訳バッチの転記ステータスが自動的に表示されます。バッチは、管理合計違反やクローズ済期間への転記など、様々な理由から「未転記」のままになっている場合があります。また、バッチが「処理中」であることや、「転記分選択」されたが、まだ実行されていないことも示されます。
無効な仕訳明細などのエラーのため、バッチが転記されていない場合もあります。
次のステップに従って、バッチ転記エラーを訂正します。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
ステータスを検討するバッチを問い合せます。
検討するバッチを選択して、「バッチの検討」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
「転記実行レポート」を使用してエラーを識別します。関連項目: バッチ転記ステータスの確認
転記実行レポートの詳細は、「転記実行レポート」を参照してください。
特定のエラーを訂正します。
注意: エラーを訂正しても、エラー・ステータスとエラー番号は、バッチを転記するまで変更されません。すべてのエラーを消去すると、バッチが正常に転記された後でステータスが「転記」に変わります。
仕訳バッチを訂正するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、または仕訳バッチ内のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「転記」ボタンを選択して、バッチを転記します。
転記するには、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、または仕訳バッチ内の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
注意: システム管理者から自分の職責に機能セキュリティ「仕訳データの入力: 転記」が割り当てられていないと、「仕訳データの入力」または「予算引当の入力」ウィンドウで仕訳を転記できません。
自動転記基準セットで定義した特定の基準に合致する仕訳バッチは、自動的に転記できます。仕訳有効日の範囲と複数の自動転記優先度を含めた複数の基準セットを定義できます。自動転記優先度には、元帳または元帳セット、仕訳ソース、仕訳カテゴリ、残高タイプおよび期間の組合せが含まれます。
自動転記基準セットは、勘定体系とカレンダの組合せに対して定義します。職責に割り当てられたデータ・アクセス・セットによって、基準セットに対して定義できる勘定体系とカレンダの組合せが決まります。
一度自動転記基準セットを定義したら、自動転記プログラムを実行して、基準セットで定義された基準に合致する仕訳バッチをすべて選択し、転記します。自動転記プログラムは、一定の間隔で実行されるよう計画することもできます。また、「自動転記基準セット」ウィンドウから直接自動転記プログラムを発行するか、または自動転記の実行を計画することもできます。あるいは、「要求の発行」ウィンドウを使用することもできます。
基準セットに対して自動転記優先度を入力する際は、1つ以上の選択フィールドに「全て」を入力できます。この機能を使用して、データ・アクセス・セット内のすべての元帳または元帳セット(あるいはその両方)、すべての仕訳ソースまたはカテゴリ、すべての残高タイプ、またはすべての会計期間を選択します。たとえば、後続期間の予算残高を調整するすべての期間に仕訳を入力するとします。その場合は、全期間について、「手動」のソースがあり残高タイプが「予算」のすべての未転記仕訳バッチを選択する基準セットを定義できます。その後は、自動転記プログラムを、各期間の開始日に実行するように計画して、自動的に予算修正を転記して予算残高を更新できます。
予算管理を使用する場合は、予算の引当に成功した後に予算引当仕訳バッチを転記する基準セットを定義できます。
注意: リリース11より以前のOracle General Ledgerのバージョンから最近アップグレードした場合、以前に定義した自動転記基準は、すべて1つのグループにまとめられ、「標準」という名称の新しい基準セットに保存されます。
前提条件
元帳と元帳セットを定義します。
仕訳ソースおよびカテゴリを定義します。
カレンダ期間を定義します。
「自動転記基準セット」ウィンドウにナビゲートします。
基準セット名と摘要を入力します。
基準セットをすぐ有効可能にする場合は、「使用可能」チェック・ボックスをチェックします。その他の場合は、チェック・ボックスをチェックしません。
(オプション)自動転記セットを他のユーザーによる表示、変更または発行から保護するには、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択します。関連項目: 定義アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
セキュリティを無効にすると、基準セットへのアクセス権があるすべてのユーザーが基準セットを使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して基準セットを1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責にアクセス権の割当機能がない場合は、「自動転記基準セット」ウィンドウに「アクセスの割当」ボタンが表示されません。「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択することで、基準セットは保護できますが、この基準セットに自動的に割り当てられるのは、自動割当の定義アクセス・セットのみです。機能セキュリティの詳細は、システム管理者に確認してください。
転記実行オプションを設定します。「順次バッチ優先順位の発行」オプションを選択した場合は、「優先度番号」も入力する必要があります。
「仕訳有効日」の範囲を入力します。
有効開始日: 有効日の範囲の初日で、自動転記発行日の前の数日として入力されます。これは、0から1000までの数である必要があります。
有効終了日: 有効日の範囲の最終日で、自動転記発行日の後の日数として入力されます。これは、0から1000までの数である必要があります。
自動仕訳では、有効日が自動転記発行日前後の範囲内にある仕訳のみが選択されます。
この基準セットに対して自動転記優先度を入力します。各優先度には、優先度番号、元帳または元帳セット、仕訳ソース、仕訳カテゴリ、残高タイプおよび期間が含まれています。各基準セットに対して選択できるのは、同じ勘定体系とカレンダを共有する元帳と元帳セットのみです。職責に対するデータ・アクセス・セットによって、基準セットの発行時に自動転記の対象として選択されるバッチが決まります。関連項目: 元帳と元帳セット・オプションおよび残高タイプ
注意: 優先度番号は1から99の値である必要があり、1は優先度が最も高い順位で99は最も低い順位です。優先度の高いバッチが最初に転記されます。同じ優先度番号を複数回使用できます。
任意のフィールド(「優先度」番号を除く)で「全て」を入力すると、すべての元帳と元帳セット、仕訳ソースまたはカテゴリ、残高タイプまたは会計期間を選択できます。
注意: 報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、その報告通貨を選択するか、「元帳/元帳セット」フィールドでその報告通貨を含む元帳セットを選択して、使用している報告通貨に対して自動転記優先度を定義できます。
作業内容を保存します。
「自動転記基準セット」ウィンドウにナビゲートします。
自動転記プログラムの実行対象となる自動転記基準セットを問い合せます。問い合せることができるのは、勘定体系およびカレンダがデータ・アクセス・セットと同じ基準セット、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セット、または表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
自動転記の「発行」ボタンを選択します。発行できるのは、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セットか、表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
注意: 自動転記プログラムは、「要求の発行」ウィンドウから、必要に応じて発行できます。自動転記基準セット名を「パラメータ」ウィンドウに入力します。発行できるのは、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セットか、表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
プログラムが正常に完了した後は、「自動転記実行レポート」を検討します。転記用に選択した仕訳バッチを検討するには、このレポートを使用します。
「自動転記基準セット」ウィンドウにナビゲートします。
自動転記プログラムを計画する対象の自動転記基準セットを問い合せます。問い合せることができるのは、勘定体系およびカレンダがデータ・アクセス・セットと同じ基準セット、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セット、または表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
自動転記の「計画」ボタンを選択します。「要求の発行」ウィンドウが表示されます。
計画できるのは、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セットか、表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
注意: 自動転記プログラムは、「要求の発行」ウィンドウから、必要に応じて発行できます。自動転記基準セット名を「パラメータ」ウィンドウに入力します。発行できるのは、定義アクセス・セットを使用して保護されていない基準セットか、表示権限が付与されている自動転記基準セットです。
「要求の発行」ウィンドウで計画オプションを設定します。
関連項目: レポートおよびプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
「発行」ボタンを選択します。
次に、自動転記基準セットに関連する使用、表示および変更の各アクセス権について説明します。
使用アクセス権: 「自動転記基準セット」ウィンドウまたは「標準要求発行」ウィンドウから基準セットを発行できます。この「標準要求発行」ウィンドウでは基準セットも計画できます。「自動転記基準セット」ウィンドウで基準セットを表示したり変更することはできません。
注意: 「自動転記基準セット」ウィンドウで基準セットを計画するには、自動転記基準セットに対する表示権限と使用権限が必要です。
表示アクセス権: 「自動転記基準セット」ウィンドウでの自動転記基準セットの表示のみ可能です。
変更アクセス権: 「自動転記基準セット」ウィンドウで自動転記基準セットの表示と変更が可能です。「アクセスの割当」ボタンが有効な場合は、割り当てられた定義アクセス・セットのセキュリティも変更できます。「自動転記基準セット」ウィンドウで自動転記基準セットを発行したり計画することはできません。
使用、表示および変更アクセス権: 「自動転記基準セット」ウィンドウから自動転記基準セットに制限なくアクセスできます。
『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
順次優先順位の発行: このオプションを選択して、同一の自動転記実行にあるすべての自動転記優先度のバッチを発行します。「優先度」番号に基づいて、優先度が順番に処理されます。
順次バッチ優先順位の発行: このオプションを選択して、同一の自動転記実行にある特定の「優先度番号」からのみバッチを発行します。選択されたすべてのバッチのおいて優先度がない場合、バッチは処理される優先度番号の件数に含められません。たとえば、優先度番号が2で、第1順位の優先度には選択されるバッチがない場合、自動転記は優先度2および3を処理します。自動転記を再度発行すると、選択されるバッチがある優先度について、優先度4および5などのように処理されます。
注意: このオプションは、コンカレント・マネージャの負荷を均等化する必要がある場合に使用します。これが必要なのは、複数の優先度を含む1つの自動転記の要求によって、転記プログラムの多数のインスタンスが同時に実行される場合があるためです。コンカレント・マネージャの負荷は、自動転記優先度によって多数の仕訳バッチが選択されるとさらに増加します。
「元帳/元帳セット」フィールドによって、自動転記で転記用の仕訳バッチを選択する先の元帳または元帳セットが決まります。
自動転記基準セットの優先度に特定の元帳が定義されている場合、自動転記の対象となるのは、その元帳に属するバッチのすべての仕訳が含まれた仕訳バッチのみです。
自動転記基準セットの優先度に特定の元帳セットが定義されている場合、自動転記の対象となるのは、その元帳セットの元帳に属するバッチ内のすべての仕訳が含まれた仕訳バッチのみです。
「元帳/元帳セット」フィールドで自動転記基準セットの優先度が「全て」に定義されている場合、自動転記の対象となるのは、バッチ内のすべての仕訳がデータ・アクセス・セットの元帳と元帳セットに属する仕訳バッチです。
職責のデータ・アクセス・セットによって、基準セットの発行時に自動転記の対象として選択されるバッチが決まります。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、「元帳/元帳セット」フィールドに報告通貨を指定できます。
実績: 「実績」残高タイプの仕訳バッチは、次に該当する場合のみ自動転記の選択対象になります。
仕訳バッチ内の全仕訳の元帳に対する期間がオープン状態であること。
バッチ管理金額が入力されている場合は、バッチ管理金額が、仕訳バッチ内の全仕訳の借方金額と貸方金額の合計と一致すること。
課税が必須の場合は、仕訳バッチが課税済であること。
仕訳承認が必須の場合は、仕訳バッチが承認済であること。
予算: 予算残高タイプの仕訳バッチは、次に該当する場合のみ自動転記の選択対象になります。
バッチ管理金額が入力されている場合は、バッチ管理金額が、仕訳バッチ内の全仕訳の借方金額と貸方金額の合計と一致すること。
仕訳承認が必須の場合は、仕訳バッチが承認済であること。
予算引当: 「予算引当」残高タイプの仕訳バッチは、次に該当する場合のみ自動転記の選択対象になります。
バッチ管理金額が入力されている場合は、バッチ管理金額が、仕訳バッチ内の全仕訳の借方金額と貸方金額の合計と一致すること。
仕訳承認が必須の場合は、仕訳バッチが承認済であること。
関連項目
カレンダの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
仕訳ソースの定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合、Oracle General Ledgerでは、その報告通貨の換算済仕訳バッチが自動的に生成されます。仕訳をソース元帳に転記するには、その前に、報告通貨の通貨に対して適切な日次レートを定義する必要があります。
関連項目
逆仕訳を使用して、見越、見積、エラーや、一時的な修正または組替を逆仕訳します。
「仕訳データの入力」ウィンドウから、または後で「逆仕訳」フォームから逆仕訳を生成する場合には逆仕訳期間を、また、平均残高が使用可能な場合は、逆仕訳有効日を仕訳へ割り当てます。逆仕訳期間および有効日はいつでも(その仕訳が転記された後でも)入力できます。ただし、すでに逆仕訳済のバッチと仕訳は逆仕訳できません。
たとえ逆仕訳期間および有効日を割当していない場合でも、「仕訳データの入力」ウィンドウから、仕訳またはバッチを逆転することもできます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しているときに、ソース元帳の仕訳を逆仕訳すると、報告通貨の対応する仕訳がソース元帳の仕訳として同じバッチにある場合は、その仕訳も逆仕訳されます。報告通貨の仕訳は、オリジナル仕訳の作成に使用した換算レートと同じ換算レートを使用して逆仕訳されます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)が割り当てられた元帳では、仕訳を逆仕訳する前に、オリジナル仕訳を元帳に転記する必要があります。
報告通貨の逆仕訳は、逆仕訳済の主要元帳のバッチと同じバッチに作成されます。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳期間を割り当てるバッチ内でバッチと仕訳を問い合せます。
元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「仕訳データの入力」ウィンドウから、「仕訳の検討」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
「逆仕訳」リージョンで、逆仕訳の「期間」値リストから期間を選択します。平均残高が有効な場合は、「有効日」も入力する必要があります。
「逆仕訳」リージョンで、「方法」ドロップダウン・リストから逆仕訳方法を選択します。
貸/借の切替: 最初の仕訳の借方および貸方金額を入れ替えて、逆仕訳が作成されます。この方法は、おもに見越を逆仕訳する際に使用されます。
符号の変更: 最初の仕訳金額をプラスからマイナスに変更して、逆仕訳が作成されます。この逆仕訳方法は、おもにデータ入力の誤りを訂正するための逆仕訳で使用されます。
有効日、逆仕訳期間および逆仕訳方法を入力すると、仕訳は逆仕訳用にマークされて、「逆仕訳」ウィンドウに表示されます。
「逆仕訳バッチ」を選択して「仕訳データの入力」ウィンドウから、または「逆仕訳」を選択して「逆仕訳」ウィンドウから、逆仕訳を生成します。
注意: 逆仕訳では、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
関連項目
「仕訳データの入力」ウィンドウから逆仕訳を生成するか、または「逆仕訳」ウィンドウを使用して、逆仕訳が行われていない仕訳を逆仕訳できます。逆仕訳されていない仕訳には、逆仕訳期間および逆仕訳方法が割り当てられている必要があります。また、平均残高が使用可能な場合、逆仕訳が行われていない仕訳には逆仕訳有効日が割り当てられている必要があります。
「仕訳データの入力」ウィンドウから、単一の仕訳またはバッチ全体を逆仕訳できます。仕訳またはバッチは、それに逆仕訳期間をまだ割り当てていない場合に逆仕訳できます。平均残高が使用可能な場合は、逆仕訳有効日を逆仕訳できます。
仕訳バッチを逆仕訳すると、バッチ内の仕訳ごとに逆仕訳が作成されます。これによって、逆仕訳した仕訳ごとに個別の逆仕訳バッチも生成されることに注意してください。逆仕訳バッチには、逆仕訳[オリジナル仕訳名][日付][時間]の名称が自動的に設定されます。
前提条件
仕訳データを入力します。
逆仕訳する前に、仕訳を元帳に転記する必要があります。
仕訳にSubledger Accounting(SLA)ソースがあり、仕訳ソースが確定している場合は、逆仕訳の前にそのソースの確定を解除する必要があります。
「逆仕訳」ウィンドウから逆仕訳する場合は、仕訳に逆仕訳期間を割り当てます。平均残高が使用可能な場合、逆仕訳有効日も割り当てる必要があります。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳するバッチ内でバッチおよび仕訳を問い合せます。
「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「仕訳の検討」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
「逆仕訳」を選択します。
注意: 「逆仕訳」ボタンを使用できるのは、仕訳バッチが転記されている場合のみです。
逆仕訳バッチには、逆仕訳[オリジナル仕訳名][日付][時間]の名称が設定されます。
未転記の逆仕訳バッチを検討します。
逆仕訳バッチを転記します。
逆仕訳では、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳するバッチ内でバッチおよび仕訳を問い合せます。
「仕訳データの入力」ウィンドウが表示されます。
元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「仕訳の検討」を選択します。
「仕訳」ウィンドウが表示されます。
「逆仕訳」リージョンで、「期間」値リストから期間を選択します。
平均残高が使用可能な場合、「日付」カレンダ値リストから日付も選択する必要があります。
「逆仕訳」リージョンで、「方法」ドロップダウン・リストから逆仕訳方法を選択します。
貸/借の切替: 最初の仕訳の借方および貸方金額を入れ替えて、逆仕訳が作成されます。この方法は、おもに見越を逆仕訳する際に使用されます。
符号の変更: 最初の仕訳金額をプラスからマイナスに変更して、逆仕訳が作成されます。この逆仕訳方法は、おもにデータ入力の誤りを訂正するための逆仕訳で使用されます。
コンカレント要求IDが表示されます。逆仕訳バッチは、逆仕訳[オリジナル仕訳名][日付][時間]と名付けられます。
未転記の逆仕訳バッチを検討します。
仕訳バッチを転記します。
仕訳を再度問い合せます。
「逆仕訳」を選択します。
逆仕訳バッチを転記します。
逆仕訳では、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳するバッチを問い合せます。
元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳の貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「バッチの検討」を選択します。
「バッチ」ウィンドウが表示されます。
逆仕訳するバッチを選択します。
「逆仕訳バッチ」を選択し、各入力に対して未転記の逆仕訳バッチを生成します。
注意: 「逆仕訳バッチ」ボタンを使用できるのは、仕訳バッチが転記されている場合のみです。
逆仕訳期間(および平均残高が使用可能な場合は有効日)を1つ以上の仕訳に割り当てなかった場合は、デフォルト逆仕訳期間(および有効日)を促すプロンプトが表示されます。
「OK」を選択します。
Oracle General Ledgerにより、バッチ内の仕訳を逆仕訳するためのコンカレント要求が発行されます。
未転記の逆仕訳バッチを検討します。
逆仕訳バッチを転記します。
逆仕訳では、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
「逆仕訳」ウィンドウにナビゲートします。
逆仕訳する仕訳を問い合せます。検索できるのは、転記済の仕訳バッチのみです。各仕訳について、「期間: 入力」および「期間: 逆仕訳」を表示します。これらの期間は、オリジナル仕訳の会計期間および逆仕訳期間として指定した会計期間をそれぞれ示しています。
平均残高が有効な場合は、「有効日」タブが表示されます。このタブには、「有効日」が表示され、各仕訳について入力済有効日および逆仕訳有効日が表示されます。これらの日付は、オリジナル仕訳の有効日および指定した逆仕訳期間をそれぞれ示しています。必要に応じて、「期間」タブを選択し、「期間: 入力」と「期間: 逆仕訳」を表示します。
逆仕訳する仕訳を選択します。仕訳に逆仕訳期間と有効日(平均残高が使用可能な場合)が設定されている場合でも、逆仕訳期間または有効日がクローズしていたり、Oracle General Ledgerによる資本チェックの実行などの理由で逆仕訳できない場合があります。
「逆仕訳」を選択し、選択済の各仕訳に対して未転記の逆仕訳バッチを生成します。これによって、逆仕訳プログラムが起動します。
逆仕訳バッチには、逆仕訳[オリジナル仕訳名][日付][時間]の名称が設定されます。たとえば、「逆仕訳経過勘定 01-JAN-95 12:00:00 55379」のようになります。
逆仕訳では、元帳への読取りおよび書込みアクセス権、あるいは仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
逆仕訳バッチを転記します。
関連項目
この項では、自動逆仕訳の使用方法について説明します。
月末クローズおよびオープン手続きの一環として大量の逆仕訳を繰り返し生成および転記する場合は、自動逆仕訳を使用して、逆仕訳を自動的に生成して転記することにより、時間を節約し、入力エラーを削減できます。
仕訳カテゴリに対して逆仕訳基準セットを定義します。逆仕訳基準により、各仕訳カテゴリの逆仕訳期間、日付および方法を指定できます。逆仕訳基準セットを元帳に割り当てます。同じ逆仕訳基準セットを複数の元帳に割り当てて共有できます。逆仕訳基準セットが割り当てられていない元帳は、自動的に逆仕訳できません。逆仕訳基準セットはいつでも元帳に割り当てたり変更できます。変更内容は、変更後に作成される仕訳にのみ影響します。
逆仕訳した仕訳の自動転記を使用可能にするように選択することも可能です。
逆仕訳基準セットが割り当てられている元帳では、自動逆仕訳が使用可能に設定されている仕訳カテゴリを使用して仕訳を転記した後、次のことが可能になります。
新しい期間がオープンされると、逆仕訳を自動的に生成します。
逆仕訳に対して手動で選択された仕訳を含め、特定期間の逆仕訳がマークされている仕訳をすべて検索し生成する、逆仕訳プログラムを手動で開始します。
自動的に生成されていない逆仕訳を含め、任意の逆仕訳を自動的に転記します。
注意: 自動逆仕訳では、残高タイプ「実績」の転記済仕訳が逆仕訳されます。この機能を使用して、予算または予算引当の逆仕訳を自動化することはできません。
前提条件
General Ledgerでは、次の条件を満たす仕訳の逆仕訳が生成および転記されます。
仕訳残高タイプが「実績」。
仕訳カテゴリの自動逆仕訳が使用可能。
仕訳は転記されているが逆仕訳されていない。
逆仕訳期間はオープンまたは先日付入力可能。
逆仕訳基準セットを作成するには、次の手順を実行します。
「逆仕訳基準セット」ウィンドウにナビゲートします。
基準セット名と摘要を入力します。
(オプション)一部のユーザーが表示または変更できないように逆仕訳基準セットを保護するには、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択します。定義アクセス・セットの詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
セキュリティを使用可能にしなければ、この逆仕訳基準セットへのアクセス権を持つ全ユーザーが基準セットを使用、表示および変更できます。
職責に「アクセスの割当」が使用可能な場合は、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが使用可能になります。「アクセスの割当」ボタンを選択して、必要な権限を持つ1つ以上の定義アクセス・セットに逆仕訳基準セットを割り当てます。定義アクセス・セットの詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「逆仕訳基準セット」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると逆仕訳基準セットを保護できますが、この逆仕訳基準セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
新規の逆仕訳基準セットを保存します。これにより、「逆仕訳基準」リージョンにすべての仕訳カテゴリとそれぞれのデフォルト値が自動的に表示されます。逆仕訳基準セットの詳細は、「シード仕訳カテゴリのデフォルトの逆仕訳基準」を参照してください。
逆仕訳基準を変更する仕訳カテゴリを選択します。General Ledgerに定義されている仕訳カテゴリごとに逆仕訳基準を選択して、逆仕訳の方法と時期を制御できます。
注意: このウィンドウで既存カテゴリの「自動逆仕訳」属性を問い合せて変更することはできますが、新規の仕訳カテゴリは作成できません。仕訳カテゴリの定義の詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の仕訳カテゴリの定義に関する項を参照してください。
ポップリストから逆仕訳期間を選択します。「デフォルトなし」、「同期間」、「次期間」、「次の非調整期間」または「翌日」を選択します。
注意: 「翌日」オプションの適用対象は、平均日次残高元帳のみです。逆仕訳基準セットに「翌日」オプションが含まれている非平均日次残高元帳および連結平均日次残高元帳では、逆仕訳期間情報が無視され、「翌日」オプションは「デフォルトなし」オプションと同じ方法で処理されます。
次の表を参考にして適切な逆仕訳期間を選択します。
選択する期間 | 逆仕訳期間 |
---|---|
デフォルトなし | 元の仕訳を手動で入力したときに定義する逆仕訳期間 |
同期間 | 元の仕訳の同じ期間 |
次期間 | 元の仕訳の期間の次の期間 |
次の非調整期間 | 元の仕訳の期間の次の非調整期間 |
翌日 | 仕訳の有効日を含む期間。このオプションの適用対象は、平均日次残高元帳のみです。 |
平均日次残高元帳がある場合は、ポップリストから逆仕訳日を選択します。「逆仕訳日」の適用対象は、平均日次残高元帳のみです。逆仕訳基準セットに逆仕訳日が含まれている非平均日次残高元帳および連結平均日次残高元帳では、逆仕訳日情報が無視されます。
注意: 「逆仕訳日」フィールドで使用可能な選択項目は、選択した逆仕訳期間によって異なります。平均日次残高が使用可能になっている非連結元帳に対して使用可能なオプションと例外は、次の表を参照してください。
「手動」以外の仕訳ソースに対して定義された逆仕訳期間、逆仕訳日および有効日規則に基づいて、自動逆仕訳によって逆仕訳日が決定される方法を次の表に示します。
注意: 割り当てられた有効日規則にかかわらず、自動逆仕訳によって、逆仕訳日は常に手動仕訳ソースの有効な営業日に積み上げられます。
選択する 逆仕訳期間 | 選択する 逆仕訳日 | 逆仕訳期間 | 逆仕訳日 | 「仕訳ソース」フォームでの「有効 日付ルール」の設定 | 逆仕訳日が非営業日の場合 実行される処理 |
---|---|---|---|---|---|
同期間 | 翌日 | 仕訳の期間と同一 | 仕訳の有効日の翌日 | 失敗 | 逆仕訳日のデフォルトは提供されない。 |
独立 | 逆仕訳日は現状のまま。 | ||||
ロール | 逆仕訳日は、逆仕訳期間内の次の営業日にロール・フォワードされる。 | ||||
末日 | 仕訳の期間と同一 | 逆仕訳期間の末日 | 失敗 | 逆仕訳日のデフォルトは提供されない。 | |
独立 | 逆仕訳日は現状のまま。 | ||||
ロール | 有効な営業日を検索するために、逆仕訳日が、逆仕訳期間の末日からロール・バックワードされる。 | ||||
次期間/次の非調整期間 | 初日 | 仕訳の期間後の期間(または非調整期間) | 逆仕訳期間の初日 | 失敗 | 逆仕訳日のデフォルトは提供されない。 |
独立 | 逆仕訳日は現状のまま。 | ||||
ロール | 逆仕訳日は、逆仕訳期間内の次の営業日を検索するためにロール・フォワードされる。 | ||||
末日 | 仕訳の期間後の期間(または非調整期間) | 逆仕訳期間の末日 | 失敗 | 逆仕訳日のデフォルトは提供されない。 | |
独立 | 逆仕訳日は現状のまま。 | ||||
ロール | 有効な営業日を検索するために、逆仕訳日が、逆仕訳期間の末日からロール・バックワードされる。 | ||||
翌日 | 該当なし | 最後の列を参照 | 仕訳の有効日の翌日 | 失敗 | 逆仕訳日のデフォルトは提供されない。 |
独立 | 逆仕訳日は現状のまま。 | ||||
ロール | 逆仕訳日は、次の営業日を検索するためにロール・フォワードされる(次期間に入ることもある)。 |
ポップリストから逆仕訳方法を選択します。
貸/借の切替: 元の仕訳の借方と貸方を変更することによって逆仕訳します。
符号の変更: 元の仕訳の符号を変更することによって逆仕訳します。
「自動逆仕訳」チェックボックスをマークして、このカテゴリの自動逆仕訳を使用可能にします。デフォルトでは使用不可になっています。
「自動転記」チェック・ボックスを選択して、このカテゴリの自動転記を使用可能にします。デフォルトでは使用不可になっています。
注意: 「自動転記」が機能するのは、自動逆仕訳が使用可能になっている場合のみです。このオプションを選択すると、手動で(自動生成ではなく)実行された逆仕訳も自動転記対象として選択されます。
作業内容を保存します。
次では、逆仕訳基準セットに関連する使用、表示および変更アクセス権の意味を説明します。
使用アクセス: 使用権限は逆仕訳基準セットに対して強制実行されません。
表示アクセス: 「逆仕訳基準セット」ウィンドウから逆仕訳基準セットの表示のみできます。
変更アクセス: 「逆仕訳基準セット」ウィンドウから逆仕訳基準セットを表示し、変更できるようにします。「アクセスの割当」ボタンが有効な場合は、セキュリティが割り当てられた定義アクセス・セットも変更できます。
使用、表示および変更アクセス権: 「逆仕訳基準セット」ウィンドウから逆仕訳基準セットに無制限にアクセスできます。
定義アクセス・セットの設定の詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
次は、シード仕訳カテゴリのデフォルトの逆仕訳基準です。
シード仕訳カテゴリ | 逆仕訳期間 | 逆仕訳日 | 方法 | 逆仕訳の自動転記/自動逆仕訳 |
---|---|---|---|---|
貸借対照表決算 | 次期間 | 初日 | 貸/借の切替 | |
損益相殺 | 同期間 | 末日 | 符号の変更 | |
損益計算書決算 | 同期間 | 末日 | 符号の変更 | |
MRC期首残高 | デフォルトなし | 符号の変更 | ||
再評価損益 | デフォルトなし | 符号の変更 | ||
その他すべてのシード仕訳カテゴリ | デフォルトなし | 貸/借の切替 |
システムに定義された新規仕訳カテゴリの、デフォルトの逆仕訳基準は、次のとおりです。
逆仕訳期間: デフォルトなし
方法: 貸/借の切替
逆仕訳基準はいつでも変更可能です。非日次平均残高元帳、日次平均残高連結元帳および日次平均残高非連結元帳は、同一のシード仕訳カテゴリの逆仕訳基準のデフォルトを共有します。シード仕訳カテゴリの逆仕訳基準のデフォルトのみを含む逆仕訳基準セットが非日次平均残高元帳または日次平均残高非連結元帳により使用されている場合は、元帳により次が実行されます。
翌日の逆仕訳期間の値を「デフォルトなし」として処理
逆仕訳日列の値を無視
これが発生するのは、これらのオプションが適用可能なのは日次平均残高元帳のみであるためです。
逆仕訳基準セットを割り当てるには、次の手順を実行します。
会計設定マネージャの「元帳」ページにナビゲートします。
新規の元帳を作成、または既存の元帳を問い合せます。
「逆仕訳基準セット」フィールドに元帳に割り当てる逆仕訳基準セットを入力します。値リストには、定義アクセス・セットから保護されていない、またはユーザーの職責に属する定義アクセス・セットに割り当てられた逆仕訳基準セットが含まれています。
注意: 元帳に割り当てられた逆仕訳基準セットをいつでも割当解除または変更できます。変更後に作成された仕訳のみに影響します。
注意: 報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、会計設定マネージャで逆仕訳基準セットを報告通貨に割り当てることができます。
自動的に逆仕訳を行うには、次の手順を実行します。
逆仕訳基準セットを割り当てた元帳に、実績仕訳を入力および転記します。仕訳カテゴリが自動逆仕訳で使用可能なことを確認します。
逆仕訳を行うには、次のいずれかの操作を実行します。
「期間のオープン」プログラムを実行して、自動逆仕訳プログラムを起動します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートしてプログラムの「自動逆仕訳」を選択します。元帳に割り当てた一部またはすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値の読取りアクセスと書込みアクセスを持っている場合、および逆仕訳基準セットを割り当てた元帳がある場合は、元帳の自動逆仕訳プログラムを発行できます。
逆仕訳期間がオープンまたは先日付入力可能である場合、および仕訳のすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値に対する読取りアクセスと書込みアクセスがある場合は、アクセス自動逆仕訳が有効である全逆仕訳が、定義した逆仕訳基準に従って生成されます。
注意: General Ledgerでは、「期間のオープンおよびクローズ」ウィンドウで新しい期間が最初にオープンしたときに、自動逆仕訳プログラムが自動的に発行されます。また、「要求の発行」ウィンドウを介して、自動逆仕訳をいつでも起動できます。期間がオープンしたときに逆仕訳が生成されないようにするには、プロファイル・オプション「GL: 期間オープン後、自動逆仕訳の起動」を「No」に設定します。
プログラムが正常に完了した後で、「自動逆仕訳実行レポート」を検討します。逆仕訳用に選択した仕訳バッチを検討するために、このレポートを使用します。
自動逆仕訳の実行計画を作成するには、次の手順を実行します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートしてプログラムの「自動逆仕訳」を選択します。元帳に割り当てた一部またはすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値の読取りアクセスと書込みアクセスを持っている場合、および逆仕訳基準セットを割り当てた元帳がある場合は、元帳の自動逆仕訳プログラムの計画を作成できます。
「計画」ボタンを選択し、計画オプションを設定します。要求の発行の詳細は、「要求の発行」を参照してください。
「発行」ボタンを選択します。
General Ledger入力消込では、残高をゼロとする必要があるGL勘定科目の取引(VAT管理勘定科目など)を消し込むことができます。消込は、勘定科目セグメント値または完全な会計コード組合せに対して使用可能にできます。仕訳消込は、「実績」の残高タイプの仕訳、および「標準」の仕訳タイプに使用可能です。
General Ledger入力消込では、仕訳明細レベルで消込参照情報を入力することで、General Ledger内の取引を選択的に相互参照できます。取引グループの残高がゼロの場合は、該当取引を消込済としてマークできます。
勘定消込は、General Ledger自動消込レポートを使用して自動的に行うことも、消込明細ウィンドウ内で手動で行うこともできます。
自動消込は、一致する貸借一致セグメント、勘定科目セグメントおよび消込参照がある仕訳明細を消し込む場合に使用するか、オプションで消込参照が空白である場合に使用します。
手動消込は、異なるコード組合せ(異なる貸借一致セグメントや勘定科目セグメントを含む)または異なる消込参照がある仕訳明細を消し込む場合に使用します。
自動消込と手動消込の両方で、消し込む必要がある仕訳明細の残高はゼロである必要があります。消込は、同じ通貨または異なる通貨で入力された取引間で実行可能です。
消込明細ウィンドウでは、消込を逆仕訳して、以前に互いに消し込んだ取引の関連付けを解除することもできます。自動消込と手動消込の両方が逆仕訳可能です。
消込が使用可能になっている勘定科目がある仕訳明細に対して消込参照を入力できます。「仕訳」ウィンドウの「消込参照」列を使用して、消込参照を入力します。1つの消込でまとめてグループ化する必要があるすべての取引に対して、同じ消込参照を入力してください。
あるいは、「仕訳」ウィンドウ内の「その他の情報」タブの下にある仕訳ヘッダー・レベルの「消込参照」を使用して、消込勘定を含むすべての仕訳明細に同じ参照を適用します。
また、「補助元帳会計」から消込参照をインポートすることも可能です。
Oracle General Ledgerでは、消込参照を使用して、 General Ledger自動消込レポートによる自動消込の実行時にどの取引を互いに消し込むかを決定します。詳細は、「自動消込レポート」を参照してください。
また、消込参照を使用すると、消込明細ウィンドウでの手動消込の実行時にどの取引を互いに消し込むかを決定する際にも役立ちます。詳細は、「手動勘定消込の実行」を参照してください。
仕訳明細レベルで仕訳明細に対して消込参照を入力する手順は、次のとおりです
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
既存の未転記の仕訳を問い合せて「仕訳の検討」ボタンを押すか、または「新規仕訳」ボタンを押して新規仕訳をオープンします。「仕訳」ウィンドウが表示されます。
対象の仕訳明細を問い合せるか、または指定します。
最初の仕訳明細に対して「消込参照」フィールドにナビゲートします。
「消込参照」フィールドに参照を入力します。
必要な仕訳明細ごとに手順4から5を繰り返します。
作業内容を保存します。
仕訳ヘッダー・レベルで仕訳明細に対して消込参照を入力する手順は、次のとおりです
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
「新規仕訳」ボタンを選択して新規仕訳をオープンします。「仕訳」ウィンドウが表示されます。仕訳のヘッダー情報を完成させます。
「仕訳」ウィンドウで「その他の情報」タブを選択します。
消込勘定に対するJE内の全明細に割り当てる値を「消込参照」フィールドに入力します。
「消込参照」フィールドに参照を入力します。この参照は、消込勘定を使用する仕訳内の全明細に割り当てられます。
注意: 明細に適用する参照値に対して消込仕訳明細を作成する前に、ヘッダー・レベルの消込参照を指定しておく必要があります。このヘッダー・レベルの消込参照を変更しても、既存の消込JE明細は自動的には更新されません。ただし、この変更は、変更後に追加された新規の仕訳明細には適用されます。仕訳の転記前に、個々の仕訳明細の消込参照はいつでも手動で更新できます。
自動勘定消込は、一致する貸借一致セグメント、勘定科目セグメントおよび消込参照がある取引を消し込む必要がある場合に実行するか、またはオプションで消込参照が空白である場合に実行します。また、消込一致をプレビューするために暫定モードでプロセスを実行したり、自動消込一致を完了させたり、消込IDを割り当てるオプションもあります。
「消込 - 自動消込」という名前のプログラムを選択することで、要求を発行します。次のパラメータに対して選択を行えます。
元帳 - 自動消込を実行する対象の元帳の名前。
通貨 - 入力した特定の通貨または「全通貨」を選択します。「全通貨」には「開始」が含まれていません。
消込ルール - 次のオプションから選択します。
勘定科目および参照別 - 同じ勘定科目コードの組合せおよび消込参照を共有する消込取引を照合します。
貸借一致セグメントおよび参照別 - 同じ貸借一致セグメント値および消込参照を共有する消込取引を照合します。
貸借一致セグメント、 勘定科目および空白参照別 - 同じ貸借一致セグメント値および勘定科目を共有し、消込参照がない取引を照合します。
貸借一致セグメント、 勘定科目および参照別 - 同じ貸借一致セグメント値および勘定科目を共有し、消込参照がない取引を照合します。
消込の実行 - 次のオプションから選択します。
Yes - 消込一致を完了します。
No - 消込一致のプレビューを表示します。
期間: 自 - 消込に含める取引の最早会計期間。
期間: 至 - 消込に含める取引の直近会計期間。
開始日 - 消込に含める取引の最早会計日。
終了日 - 消込に含める取引の直近会計日。
フレックスフィールド:自/下位 - 消込に含める取引に対する会計フレックスフィールド範囲内の最初の会計フレックスフィールド。
フレックスフィールド:至/上位 - 消込に含める取引に対する会計フレックスフィールド範囲内の最後の会計フレックスフィールド。
異なる貸借一致セグメント、勘定科目セグメントまたは消込参照を持つ取引を消し込む必要がある場合は、手動勘定消込を実行します。消込明細ウィンドウを使用して、手動勘定消込を実行します。
消込明細ウィンドウでは、消込可能な取引を問い合せて、互いに消し込む必要がある取引を選択できます。消込の保存時に選択した取引の合計がゼロになる場合は、該当する仕訳明細が消込済としてマークされます。
入力済借方または貸方金額別に取引を消し込むことができます。
General Ledgerでは、実行する消込ごとに一意のIDが割り当てられます。この消込IDを使用して、「消込戻し処理」ウィンドウで消込を問い合せたり、消込済取引レポートで消込を識別できます。
次の選択基準から選択して、「仕訳明細の消込」ウィンドウで未消込レコードを取得します。
会計期間 - 会計期間または会計期間範囲
日付 - 日付または日付範囲
仕訳カテゴリ - 仕訳カテゴリ
参照 - 仕訳参照
連番名 - 文書連番名
連番 - 文書連番または文書連番範囲
注意: 勘定科目を指定しない場合は、消込が使用可能になっている勘定科目がすべて表示されます。アカウント・フィルタを適用して検索を絞り込むことで、問合せのパフォーマンスを向上させることをお薦めします。
「検索」ボタンを選択します。選択基準を満たす取引が消込明細ウィンドウに表示されます。ここには、各取引の仕訳、勘定科目、通貨、借方または貸方金額および消込参照も表示されます。
フォルダ・ツールを使用して、現行取引の追加情報を表示します。
取引ごとに「消込」チェック・ボックスを選択して、消し込む取引を選択します。「合計」リージョンには、選択した取引の借方合計、貸方合計および残高合計が表示されます。
この消込の対象とする取引をすべて選択したら、作業内容を保存します。
選択した取引の合計がゼロになる場合は、該当する仕訳明細が消込済としてマークされ、この消込の消込IDが表示されます。
選択した取引の合計がゼロにならない場合は、エラー・メッセージが表示され、これらの取引は消し込まれません。
手動勘定消込逆仕訳を実行して、以前に互いに消し込んだ取引の関連付けを解除します。「消込戻し処理」ウィンドウを使用して、手動勘定消込逆仕訳を実行します。
「消込戻し処理」ウィンドウでは、以前に消し込んだ取引を問い合せて、互いの関連付けを解除する取引を選択できます。消込逆仕訳の保存時に選択した取引の合計がゼロになる場合は、該当する仕訳明細が消込済としてマークされます。その後、これらの取引は再度消込可能になります。
次の選択基準から選択して、「消込戻し処理」ウィンドウで消込レコードを取得します。
消込ID - General Ledgerによって割り当てられた消込ID
消込参照 - 仕訳に入力した仕訳参照
消込日 - 消込を実行した日付範囲
「検索」ボタンを選択します。選択した消込に対する取引が消込明細ウィンドウに表示されます。ここには、各取引の仕訳、勘定科目、通貨、借方または貸方金額、消込参照および消込IDも表示されます。
フォルダ・ツールを使用して、現行取引の追加情報を表示します。
取引ごとに「未調整」チェック・ボックスを選択して、消込逆仕訳をする取引を選択します。「合計」リージョンには、選択した取引の借方合計、貸方合計および残高合計が表示されます。
この消込逆仕訳の対象とする取引をすべて選択したら、作業内容を保存します。
選択した取引の合計がゼロになる場合、該当する仕訳明細が逆仕訳済としてマークされます。
選択した取引の合計がゼロにならない場合は、エラー・メッセージが表示され、消込は逆仕訳されません。
取引の消込時、ユーザーは特定の通貨のみの取引を照合することも、異なる通貨の取引を照合することもできます。
単一通貨の取引を消し込む場合、消込明細がゼロになるかどうかを決定するために照合する金額は、入力した通貨金額に基づきます。
複数通貨の取引を消し込む場合、明細がゼロになるかどうかを決定するために照合する金額は、元帳の機能通貨での換算済通貨金額に基づきます。
自動仕訳計画では、定義する計画に従って、定型仕訳、自動配賦セット、一括配賦、一括予算配賦および予算算式を生成します。たとえば、月末決算手続きの一環として、毎月同じ仕訳と配賦セットを生成することを計画できます。
月次カレンダと一致していないビジネス・サイクルがある場合は、General Ledgerに独自の計画を定義できます。Oracle General Ledgerの計画は、Oracle General Ledgerカレンダに基づきます。
Application Object Library(AOL)内の定義済計画も選択できます。AOL計画は、標準月次カレンダに基づいています。新しいAOL計画を定義するか、以前に定義して保存しておいた計画を再利用できます。要求をできるだけ早く実行、特定の時刻に実行、または特定の曜日や日時に特定の間隔で繰り返し実行するようにAOL計画を定義できます。
仕訳の生成を自動化するには、定型仕訳、自動配賦セット、一括配賦、予算算式または一括予算配賦を作成または定義し、発行パラメータを入力して、計画を選択します。
次に、生成された仕訳を検討して転記します。
前提条件
財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
次の定義ウィンドウのいずれかにナビゲートします。
自動配賦ワークベンチ
定型仕訳算式の定義
一括配賦の定義
予算算式の定義
一括予算配賦の定義
新しいエントリを作成するか、以前に定義した定義を問い合せます。
注意: 定義アクセス・セットを使用してGeneral Ledger定義を保護している場合、「自動仕訳計画」を使用するには定義に対する使用権限と表示権限が必要です。
「発行」または「生成」ボタンを選択します。自動配賦セットの場合は「計画」ボタン、予算算式の場合は「計算」ボタンを選択します。
「決定」ウィンドウが表示されます。
「計画」ボタンを選択します。
Oracle Applications用全標準実行「パラメータ」ウィンドウが表示されます。
個別の要件に従って、ウィンドウに入力します。
名称: 定義の名称を入力します。
元帳: 元帳の名称を入力します。予算算式または一括予算配賦の場合、このフィールドは必須ではありません。
貸借一致セグメント値: 貸借一致セグメント値を入力します。予算算式または一括予算配賦の場合、このフィールドは必須ではありません。
期間: 定義を最初に発行する期間を入力します。
予算: 予算算式と一括予算配賦に対してのみ適用されます。
注意: 平均残高処理が使用可能に設定されている元帳を使用している場合は、次のフィールドが表示されます。
仕訳有効日: プロファイル・オプション「仕訳: 非営業日取引の許可」が「No」に設定されている場合、このフィールドは営業日である必要があります。
計算有効日: 定型仕訳算式と配賦算式で使用される計算有効日。このフィールドは、増分発行を計画している場合は営業日である必要があります。
使用: 「標準」または「平均」を選択します。
注意: Oracle Projectsの職責から自動配賦セットを計画している場合は、次のフィールドが表示されます。
GL期間:
PA期間:
支出発生日:
詳細は、『Oracle Project Costing User Guide』の自動配賦セットの発行に関する項を参照してください。
「発行」ボタンを選択すると、要求を即時に発行できます。
「パラメータ」ウィンドウの「計画」ボタンを選択します。
「要求の発行」ウィンドウが表示されます。
「計画」ボタンを選択して、「計画」ウィンドウをオープンします。
「保存済計画の適用」ボタンを選択し、次のいずれかを選択します。
General LedgerまたはAOLで定義されている計画
新しいAOL計画
関連項目: 財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
関連項目: 発行計画の定義(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
(オプション)再発行のために、General Ledgerの期間パラメータと日付パラメータを自動的に増加することを選択できます。使用可能にするには、「実行毎に日付パラメータ値を増分」チェック・ボックスを選択します。関連項目: 増分発行
「OK」を選択して「計画」ウィンドウでの選択内容を確認し、「発行」を選択して、計画した要求を発行します。
関連項目
財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
発行計画の定義(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
計画した発行の増加を選択できます。Oracle General Ledgerは、次の定義に基づいて、後続の発行の期間および日付パラメータを増加させます。
前提条件
元帳カレンダには、使用する計画のすべての計画開始日付が含まれている必要があります。
計画した要求を最初に発行するときに、非修正期間を入力する必要があります。
平均日次残高非連結元帳で要求を発行するときは、仕訳と計算の両方の有効日として営業日を入力する必要があります。
注意: 増分発行を行う場合は、元帳の会計カレンダと期間タイプがGL計画カレンダおよび期間タイプと一致する必要があります。
Oracle General Ledgerは、非平均日次残高元帳の初期期間オフセットに基づいて、後続の計画発行の仕訳期間を計算します。Oracle General Ledgerは、開始日に最も近い日付を仕訳有効日として割り当てます。
初期期間オフセットは、仕訳期間と初期実行期間の間の非修正期間数です。
暦年1999年について、月末賃貸配賦入力を記帳するために、月次計画を設定するとします。Oracle General Ledgerで、1999年1月から1999年12月までの毎月1日に賃貸配賦を実行することを計画します。開始日1999年2月1日に賃貸配賦を発行し、仕訳期間として1999年1月を入力します。期間オフセットは-1として計算されます。
賃貸配賦セットが1999年3月1日に自動的に再発行されるときに、Oracle General Ledgerは仕訳期間を1999年2月に設定します。後続の各発行では、仕訳日付は前月になります。
Oracle General Ledgerは、平均日次残高非連結元帳の初期営業日オフセットに基づいて、仕訳有効日を計算します。仕訳有効日によって、仕訳期間が決まります。初期営業日オフセットは、プログラム発行時の計画開始日と仕訳有効日の間の営業日数です。
たとえば、前営業日について効力のある定型仕訳をすべての営業日に実行することを計画します。月曜日に最初の要求を発行し、有効日として前週の金曜日を指定します。初期営業日オフセットは-1です。
火曜日に定型仕訳が自動的に発行されるときに、仕訳は月曜日の仕訳有効日で生成されます。
計算有効日も、同様の方法で判断されます。Oracle General Ledgerは、仕訳有効日と計算有効日の間の営業日数に基づいてオフセットを判断します。オフセットは、後続の発行で計算有効日を判断するために使用されます。
Oracle General Ledgerは、平均日次残高連結元帳の仕訳有効日および計算有効日として常に期間の初日を割り当てます。
1999暦年の月末決算入力を計画するとします。たとえば、1999年1月1日から1999年12月31日までの毎月1日に定型仕訳を発行することを選択します。1999年2月1日に定型仕訳を発行し、仕訳有効日として1999年1月15日、計算有効日として1999年1月20日を入力します。
Oracle General Ledgerが、1999年3月1日に計画済定型仕訳を自動的に発行するときに、仕訳期間が1999年2月に設定され、計算有効日と仕訳有効日は1999年2月1日に設定されます。
「要求の表示」ウィンドウにナビゲートして、計画済発行の結果を表示します。
初期計画済発行には、2つの結果があります。発行は、正常ステータスで完了します。Oracle General Ledgerは、次の発行を自動的に計画します。これには、ステータスが計画済の保留フェーズがあります。
注意: 初期計画済発行に失敗すると、その発行はエラー・ステータスで完了します。エラーが発生すると、Oracle General Ledgerでは次回の発行が計画も生成もされません。
関連項目
財務計画の定義(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
発行計画の定義
多くの組織は、特定の手続きに従って、会計年度をクローズおよびオープンする特殊な仕訳を生成します。これらの決算入力は、損益計算書と貸借対照表の両方に適用されます。監査可能な決算手続きは、公認会計処理などの国のレポート要件、および組織のビジネス・ニーズによって大きく異なります。
Oracle General Ledgerには、年度末および他のクローズ期間の実績決算整理仕訳を作成する機能が用意されています。組織に複数の法的エンティティが存在する場合は、元帳セットを使用して同時に複数の元帳の決算整理仕訳を作成できます。また、決算整理仕訳プログラムの実行対象はデータ・アクセス・セットを介して全読取りおよび書込みアクセス権が付与されている元帳のみのため、データ・アクセス・セットを介してセキュリティが追加されています。年度末の決算整理仕訳を処理するには、次の操作を実行することをお薦めします。
会計年度の末日を修正期間として設定します。
新規会計年度の初日を修正期間として設定します。
クローズする期間がオープン期間であることを確認します。
年の末日より前に、ルーチン会計を完了します。
修正および決算入力を修正期間に転記します。
同時に複数の元帳に対して決算整理仕訳プログラムを発行する予定の場合は、元帳セットを定義します。
クローズする会計年度の最終修正期間で、次の処理を行います。
「損益計算書の決算仕訳作成」プロセスを実行して、収益勘定科目と費用勘定科目の損益計算書年度末勘定残高を、留保利益勘定科目に振り替えます。
「貸借対照表の決算仕訳作成」プロセスを実行して、貸借対照表のすべての勘定科目(資産、負債および資本)の年累計残高をクローズし、ゼロにします。
新規会計年度の最初の修正期間で、次の処理を行います。
期間をオープンするプログラムを実行して、新しい年の最初の期間をオープンします。
貸借対照表の決算整理仕訳を逆仕訳して転記し、これらの残高をリオープンします。
注意: 実績決算整理仕訳をクローズします。予算または予算引当残高はクローズできません。
元帳に対して決算整理仕訳プログラムを実行できるかどうかは、職責に割り当てられたデータ・アクセス・セットにより制御されます。
全元帳アクセス権: 元帳に対して決算整理仕訳プログラムを実行するには、元帳とそのすべての貸借一致セグメント値または管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が必要です。
全元帳アクセス権を取得するには、データ・アクセス・セットが次のいずれかのタイプである必要があります。
「全元帳」データ・アクセス・セット・タイプ: 元帳への読取りおよび書込みアクセス権を提供します。
「貸借一致セグメント値」データ・アクセス・セット・タイプ: 「すべての値」チェック・ボックスを使用して、元帳の全貸借一致セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権を提供します。
「管理セグメント値」データ・アクセス・セット・タイプ: 「すべての値」チェック・ボックスを使用して、元帳の全管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権を提供します。
一部アクセス権: 元帳への読取り専用アクセス権、またはその一部の貸借一致セグメント値および管理セグメント値への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている場合、元帳に対して決算整理仕訳プログラムを実行することはできません。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、決算整理仕訳プログラムを実行できるように、データ・アクセス・セットに報告通貨への適正なアクセス権が含まれていることを確認してください。
関連項目
General Ledgerには、損益計算書の決算仕訳の2つのオプションがあります。各損益計算書勘定科目をゼロにして、残高を留保利益勘定科目に転記することを選択できます。または、収益および費用勘定科目をゼロにするのではなく、純利益残高の逆数を損益計算書相殺勘定科目に転記することも選択できます。
「損益計算書の決算整理仕訳」プログラムでは、指定した範囲の収益および費用勘定科目の年累計(YTD)実績残高をクローズする仕訳が生成されます。データ・アクセス・セットを介して元帳全体への読取りおよび書込みアクセス権が付与されていれば、このプログラムを単一元帳または元帳セット内の元帳のすべてのオープン期間に対して発行できます。
損益計算書の決算仕訳プログラムでは、決算整理仕訳のパラメータとして、2つの勘定科目テンプレートを使用できます。
留保利益勘定科目テンプレート
損益計算書相殺勘定科目テンプレート
留保利益勘定科目テンプレートは、必須のパラメータです。損益相殺勘定科目テンプレートは、オプションのパラメータです。
損益計算書の決算仕訳作成処理を実行して、「パラメータ」ウィンドウの「決算勘定科目」フィールドに勘定科目を入力すると、処理される勘定科目範囲の収益および費用勘定科目ごとに、入力内容が転記されます。これが勘定科目の年累計残高の逆数で、各勘定科目をゼロにします。留保利益勘定科目に転記される金額は事実上、収益および費用勘定科目の年累計残高の純合計です。
元帳通貨と元帳の入力通貨の両方に損益計算書残高がある場合、決算処理により仕訳バッチが作成され、その仕訳バッチには処理される通貨ごとに個別の仕訳が含まれます。元帳通貨の場合、仕訳には入力済金額のみが含まれ、変換済金額には適用されません。入力通貨の場合、仕訳には入力済金額と変換済金額の両方が含まれます。
統計勘定残高は、このプログラムでは処理されません。
損益計算書の決算仕訳作成処理を実行して、「パラメータ」ウィンドウの「決算勘定科目」フィールドおよび「損益相殺勘定科目」フィールドに勘定科目を入力すると、生成される仕訳は、次の点を除いて上記の仕訳に類似したものになります。
指定した勘定科目範囲に含まれる収益および費用勘定科目は、ゼロにはなりません。そのかわりに、このプログラムでは収益および費用勘定科目の純合計が計算されます。この合計には、損益計算書相殺勘定科目の残高が含まれます。次に、純合計の逆数が、適切な借方(DR)または貸方(CR)列の損益相殺勘定科目に転記されます。
留保利益勘定科目に転記される金額は、損益相殺勘定科目に転記される金額の逆数です。この留保利益勘定科目は、処理される収益および費用勘定科目の純合計とも等しくなります。
次の例は、損益計算書の決算仕訳作成プログラムによって生成される2種類の仕訳を示しています。シナリオAは、留保利益テンプレートのみを指定した場合の結果の、損益計算書の決算仕訳です。シナリオBは、留保利益とオプションの損益計算書相殺テンプレートの両方を指定した場合の結果の、損益計算書の決算仕訳です。
これらの例で、次の表に示す取引は、その期間について元帳通貨がGBPの元帳に転記されます。
取引1
通貨: GBP
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 |
---|---|---|
現金 | 6,000 | |
収益 | 6,000 | |
売上原価 | 2,000 | |
在庫 | 2,000 |
取引2
通貨: CAD、レート・タイプ: 直物、換算レート: .125
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 | 換算済借方 | 換算済貸方 |
---|---|---|---|---|
現金 | 10,000 | 1,250 | ||
収益 | 10,000 | 1,250 | ||
売上原価 | 3,000 | 375 | ||
在庫 | 3,000 | 375 |
取引3
通貨: CAD、レート・タイプ: 直物、換算レート: .1
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 | 換算済借方 | 換算済貸方 |
---|---|---|---|---|
現金 | 4,000 | 400 | ||
収益 | 4,000 | 400 | ||
売上原価 | 1,000 | 100 | ||
在庫 | 1,000 | 100 |
残高要約
勘定科目 | 入力済GBP | 入力済CAD | GBP合計 |
---|---|---|---|
現金 | 6,000 借方 | 14,000 借方 | 7,650 借方 |
収益 | 6,000 貸方 | 14,000 貸方 | 7,650 貸方 |
売上原価 | 2,000 借方 | 4,000 借方 | 2,475 借方 |
在庫 | 2,000 貸方 | 4,000 借方 | 2,475 貸方 |
シナリオA - 損益計算書モード
留保利益勘定科目のみを指定している場合は、次の損益計算書の決算仕訳バッチが生成されます。損益計算書の決算仕訳バッチには、次の表に示す2つの仕訳があります。
シナリオA、仕訳1
ソース: 決算整理仕訳、カテゴリ: 損益計算書決算、通貨: GBP
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 |
---|---|---|
収益 | 6,000 | |
売上原価 | 2,000 | |
留保利益 | 4,000 |
シナリオA、仕訳2
ソース: 決算整理仕訳、カテゴリ: 損益計算書決算、通貨: CAD、レート・タイプ: ユーザー、換算レート: 1
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 | 換算済借方 | 換算済貸方 |
---|---|---|---|---|
収益 | 14,000 | 1,650 | ||
売上原価 | 4,000 | 475 | ||
留保利益 | 10,000 | 1,175 |
シナリオB - 所得相殺
所得相殺と留保利益勘定科目の両方を指定している場合、次の損益計算書の決算仕訳バッチが生成されます。
損益計算書の決算仕訳バッチには、次の表に示す2つの仕訳があります。
シナリオB、仕訳1
ソース: 決算整理仕訳、カテゴリ: 所得相殺、通貨: GBP
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 |
---|---|---|
損益相殺 | 4,000 | |
留保利益 | 4,000 |
シナリオB、仕訳2
ソース: 決算整理仕訳、カテゴリ: 損益相殺、通貨: CAD、レート・タイプ: ユーザー、換算レート: 1
勘定科目 | 入力済借方 | 入力済貸方 | 換算済借方 | 換算済貸方 |
---|---|---|---|---|
損益相殺 | 10,000 | 1,175 | ||
留保利益 | 10,000 | 1,175 |
「損益計算書の決算仕訳作成」プロセスを実行する前に、決算処理する予定の元帳について次の活動を検討します。報告通貨(仕訳および補助元帳レベル)を使用している場合は、決算処理する予定の報告通貨について次の活動を検討します。
すべての収益および費用修正入力を適切な期間に転記します。
General Ledgerの会計レポートと分析レポートを印刷します。
クローズする期間がオープン期間であることを確認します。
処理の対象となる勘定科目に次の属性があるかどうかを確認します。
使用可能フラグが使用不可になっている
転記の許可フラグが使用不可になっている
有効日が範囲外にある
勘定科目を一時的に再び使用可能にして、生成された決算整理仕訳を転記します。セグメント値継承プログラムを使用すると、これらの勘定科目を一時的に再び使用可能にできます。いったん決算整理仕訳が転記された後、セグメント値継承プログラムを使用して、これらの勘定科目を使用不可にします。
元帳または元帳セットについて決算する会計年度または期間の末日を表す修正期間で、「損益計算書仕訳の作成決算処理」を実行します。
注意: 主要元帳と関連副元帳に対する決算処理を同時に実行する場合は、すべての元帳を含む元帳セットを作成します。次に、元帳セットに対して決算プログラムを実行します。これにより、1回の発行ですべての元帳が処理されます。
「パラメータ」ウィンドウで、「決算勘定科目」フィールドに勘定科目を入力します。下の「カテゴリ」フィールドには、デフォルトでは「損益決算」が表示されます。
期間をクローズして、「パラメータ」ウィンドウの「決算勘定科目」フィールドおよび「損益相殺勘定科目」フィールドに勘定科目を入力した場合、決算整理仕訳を生成する要求を発行します。下の「カテゴリ」フィールドには、デフォルトでは「損益相殺」が表示されます。
損益計算書の決算仕訳を転記して、年累計実績残高または期間累計実績残高を更新します。「損益計算書相殺」オプションを選択した場合は、次のオープン期間に進みます。
注意: 損益計算書の決算整理仕訳が転記された後に元帳の修正が必要になった場合は、元の決算整理仕訳を逆仕訳して転記し、修正を行ってから、決算処理を再実行して、その元帳の修正を取り込みます。
「期間のオープン」プログラムを実行して、新規会計年度の第1期間をオープンします。このプログラムは、すべての収益および費用勘定科目を留保利益勘定科目に決算処理します。ただし、決算整理仕訳の転記は、すでに収益および費用勘定科目を留保利益勘定科目に精算してゼロにしているので、振り替える残高はなく、留保利益への影響もありません。
元帳の新規会計年度をオープンした後で収益および費用修正を行う必要がある場合は、これらの前日付修正を転記すると、新規年度のすべてのオープン期間について、留保利益勘定科目の期首残高が自動的に更新されます。ただし、決算整理仕訳の金額は、修正が反映されません。修正を反映するには、決算整理仕訳を逆仕訳して転記し、修正を入力し、「損益計算書の決算仕訳作成」を実行してから元帳に転記する必要があります。
決算処理プログラムが元帳セットに対して発行された場合、Oracle General Ledgerは、その元帳セットの元帳ごとに自動的に個別の仕訳バッチを作成します。
決算整理仕訳の有効日は、「パラメータ」ウィンドウで指定した期間最終日で、通常は会計年度の末日を表す修正期間です。
生成した決算整理仕訳には、仕訳が生成された期間と同じ期間に逆仕訳がマークされます。逆仕訳方法のデフォルトは「符号の変更」です。デフォルトの逆仕訳方法を変更するには、後述の「デフォルト逆仕訳方法の変更」を参照してください。
元帳通貨と入力通貨の残高は、元帳の仕訳バッチ内で異なる仕訳を使用して決算処理されます。
元帳通貨: 仕訳には、入力済金額のみが反映されます。入力済の換算済金額または計上済金額は反映されません。機能通貨と外貨の残高は、異なる仕訳で決算処理されます。
外貨: 仕訳には、入力済金額と換算金額の両方が反映されます。仕訳には、「ユーザー」換算タイプと1のレートが表示されます。
特定の元帳に対して「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを実行した後に、会計の変更内容を収集する場合は、次のオプションを検討します。
オプション 1、留保利益勘定科目テンプレート: 留保利益勘定科目テンプレートのみを使用している場合は、「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを最後に実行したときに作成されたすべての仕訳を逆仕訳してから、次にプログラムを再度実行して変更内容を収集します。
オプション2、損益計算書相殺勘定科目テンプレート: 留保利益勘定科目テンプレートおよび損益計算書相殺勘定科目テンプレートを使用している場合は、「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを実行して、プログラムを最後に実行した後に行われた会計の変更内容を収集します。次の条件に注意してください。
異なる勘定科目範囲を指定できますが、会計の変更が行われる前に発行したオリジナルの勘定科目範囲が含まれる必要があります。
指定する勘定科目範囲には、損益相殺勘定科目が含まれる必要があります。
「損益計算書の決算仕訳作成」プロセスを実行する前に、仕訳カテゴリに使用する逆仕訳方法を選択します。
逆仕訳基準セットを使用している場合は、「仕訳基準セット」ウィンドウで逆仕訳方法を選択します。カテゴリにデフォルトの逆仕訳方法を使用している場合は、必要な逆仕訳方法を指定して逆仕訳基準セットを作成して元帳に割り当てることで、逆仕訳方法を変更できます。
または
「損益計算書の決算仕訳作成」プロセスを実行した後で、「仕訳」ウィンドウにナビゲートし、生成された仕訳を問い合せ、逆仕訳方法を変更します。
追加情報
仕訳および補助元帳取引レベルの報告通貨: 元帳および各報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)に対して、「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを個別に実行する必要があります。ただし、元帳および関連報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を元帳セットにグループ化し、その元帳セットに対してプログラムを実行すると、このプログラムを元帳および関連報告通貨に対して同時に実行できます。これにより、各元帳と各報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)および入力通貨について、仕訳バッチが作成されます。生成された決算仕訳も個別に転記する必要があります。
平均残高元帳: 「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムでは、平均残高処理が使用可能に設定されている元帳について、標準勘定残高の仕訳が作成されます。平均残高処理を使用している会社は、クローズする会計年度の最後に2つの修正期間を持つ会計カレンダを作成する必要があります。最初の修正期間は会計年度の末日を表し、「決算整理仕訳」プログラムを生成するために使用されます。2番目の修正期間も会計年度の末日を表し、決算整理仕訳を逆仕訳するために使用されます。これにより、平均残高計算に影響を与えないことが保証されます。
非連結元帳: 「仕訳ソース」ウィンドウで「決算整理仕訳」という仕訳ソースに対して有効日ルールを割り当てていない限り、決算整理仕訳の有効日は、指定した期間の最終日となります。関連項目: 仕訳ソース(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)。決算整理仕訳が転記されると、標準残高と平均残高の両方が更新されます。
決算勘定科目が損益計算書勘定科目として指定されている場合は、収益および費用勘定残高は、この決算勘定科目に振り替えられます。平均残高には影響しません。
決算勘定科目が貸借対照表勘定科目として指定され、定義された期間が会計年度の最終期間である場合は、決算勘定科目の平均残高が更新されます。貸借差引損益勘定科目の平均残高とすべての損益計算書勘定科目のネット平均も更新されます。
連結元帳: 「損益計算書の決算仕訳作成」は、標準勘定残高の決算整理仕訳のみ作成し、平均勘定残高の仕訳は作成しません。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「単一要求の発行」を選択します。
「要求の発行」ウィンドウが表示されます。
「要求名」フィールドで、「決算処理 - 損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを選択します。
各パラメータを次のように指定します。
元帳/元帳セット: 元帳または元帳セットを入力します。データ・アクセス・セットにデフォルト元帳が設定されており、デフォルト元帳への全アクセス権が付与されている場合は、この元帳がデフォルト設定されます。選択できるのは、職責のデータ・アクセス・セットを介して元帳全体への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている元帳または元帳セットのみです。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、「元帳/元帳セット」フィールドに報告通貨を入力できます。
期間: 元帳を指定した場合は、最新のオープン期間がデフォルト設定されます。選択できるのは、元帳または元帳セットに対してオープンな期間のみです。通常は、会計年度の末日を表す調整期間を指定します。
勘定科目:自: 開始勘定科目範囲を入力します。
勘定科目範囲: 終了勘定科目範囲を入力します。
範囲には、複数の貸借一致セグメントおよび勘定科目体系リスト全体を指定できます。Oracle General Ledgerは、指定された範囲内の収益および費用勘定科目の残高のみ抽出します。
決算勘定科目: 決算勘定科目を指定します。通常は、貸借対照表の留保利益勘定科目です。複数の貸借一致セグメントをクローズする場合は、Oracle General Ledgerにより、貸借一致セグメントごとに別々の決算勘定科目が作成されます。
注意: 貸借対照表決算勘定科目が指定された範囲内にある場合、General Ledgerは残高を抽出するときにこの勘定科目を無視します。
損益相殺勘定科目(オプション): 相殺勘定科目の損益計算書勘定科目を入力します。
カテゴリ: 2つのデフォルトのカテゴリが表示されます。
損益計算書決算: フィールド「決算勘定科目」にのみ決算勘定科目を入力した場合です。
損益相殺: 「決算勘定科目」フィールドに決算勘定科目、および「損益相殺勘定科目」フィールドに相殺勘定科目を入力した場合です。
表示されるデフォルトのカテゴリ設定を変更できます。
「OK」を選択して、「パラメータ」ウィンドウをクローズします。
プログラムを発行します。
プロセスは、「仕訳データの入力」ウィンドウと「転記処理」ウィンドウに表示される仕訳を生成します。仕訳ソース「決算整理仕訳」と仕訳カテゴリ「損益計算書相殺」が、この決算整理仕訳に割り当てられます。「仕訳ソース」ウィンドウと「仕訳カテゴリ」ウィンドウで、異なる名称を指定できます。
単一元帳に対してプログラムを発行すると、単一要求が発行されて単一仕訳バッチが作成されます。
元帳セットに対してプログラムを発行すると、親要求が発行され、元帳セットの各元帳について子要求が発行されます。各元帳および入力通貨について仕訳バッチが作成されます。親要求の「元帳セット発行レポート」を検討し、どの元帳または報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)が発行されたかどうかを確認できます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しており、報告通貨または報告通貨を含む元帳セットに対してプログラムを発行した場合は、各報告通貨について個別の要求が発行され、各報告通貨について仕訳バッチが作成されます。
期間をクローズする前に、生成された決算整理仕訳を転記して残高を更新します。
貸借対照表をクローズする必要がない場合は、当期をクローズし、新規会計年度をオープンできます。
「期間のオープンおよびクローズ」ウィンドウにナビゲートします。
General Ledgerによって「直近オープン」会計期間が表示されます。
必要に応じて直近オープン会計期間を変更します。
「次期オープン」ボタンを選択して新年度をオープンします。または、「要求の発行」ウィンドウから「期間のオープン」プログラムを実行して期間をオープンできます。
「期間のオープン」プログラムにより、Y-T-D損益計算書残高が留保利益に自動的に振り替えられます。
関連項目
会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
貸借対照表の決算仕訳作成を実行すると、クローズする期間の最終年累計実績残高の借方と貸方を逆仕訳する仕訳が作成されます。逆仕訳された資産および負債勘定科目の差引残高は、指定した決算勘定科目に振り替えられます。
注意: 「決算処理 - 損益計算書の決算仕訳作成」を完了して利益剰余金勘定科目を更新した場合は、貸借対照表の貸借が一致する必要があります。貸借対照表勘定科目の範囲が貸借一致している場合は、残高が振り替えられません。
このプログラムを実行する前に、クローズする元帳に対する次の活動を検討します。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、クローズする報告通貨に対する次の活動を検討します。
2つの修正期間を含む会計カレンダを作成します。つまり、決算処理する会計年度の末日に対する修正期間と、新規会計年度の初日に対する修正期間です。これは、レポートで使用される期間内勘定残高には影響しません。
修正入力を適切な期間に転記します。
General Ledgerの会計レポートと分析レポートを印刷します。
クローズする期間がオープン期間であることを確認します。
元帳または元帳セットについて決算処理する会計年度の最終修正期間で、「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」を実行します。
注意: 主要元帳と副元帳に対する決算処理を同時に実行する場合は、すべての元帳を含む元帳セットを作成します。次に、元帳セットに対して決算処理を実行します。これにより、1回の発行ですべての元帳を処理できます。
貸借対照表の決算整理仕訳を転記し、貸借対照表勘定残高をゼロにします。
注意: 貸借対照表の決算整理仕訳が転記された後に元帳の修正が必要になった場合は、元の決算整理仕訳を逆仕訳して転記し、修正を行ってから、決算処理を再実行して、その元帳の修正を取り込みます。
新規会計年度の第一修正期間で、貸借対照表の決算整理仕訳を逆仕訳して、貸借対照表勘定科目を再移入します。
生成された逆仕訳を転記します。
貸借対照表を決算処理する仕訳には、次の属性があります。
実績残高タイプのみクローズされます。予算残高や予算引当残高は無視されます。
クローズ入力の有効日は、「パラメータ」ウィンドウで選択した期間最終日で、通常は会計年度の末日を表す修正期間です。
決算処理プログラムが元帳セットに対して発行された場合、Oracle General Ledgerは、その元帳セットの元帳ごとに自動的に個別の仕訳バッチを作成します。
複数の貸借一致セグメントを含む勘定科目範囲を指定した場合、Oracle General Ledgerは貸借一致セグメントごとに個別の決算勘定科目を作成します。
決算整理仕訳には、決算整理仕訳が生成された期間に続く期間で逆仕訳がマークされます。逆仕訳方法のデフォルトを変更するには、次の「デフォルト逆仕訳方法の変更」を参照してください。
Oracle General Ledgerでは、元帳通貨残高のみクローズされ、外貨残高は無視されます。
「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」プロセスを実行する前に、「逆仕訳基準」ウィンドウで、使用する逆仕訳方法を選択します。
または
「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」プロセスを実行した後で、「仕訳」ウィンドウにナビゲートし、生成された仕訳を問い合せ、逆仕訳方法を変更します。
追加情報
仕訳および補助元帳取引レベルの報告通貨: 元帳および各報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)に対して、「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」プログラムを個別に実行する必要があります。ただし、元帳および関連報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を元帳セットにグループ化し、その元帳セットに対してプログラムを実行すると、このプログラムを元帳および関連報告通貨に対して同時に実行できます。これにより、各元帳と各報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)および入力通貨について、仕訳バッチが作成されます。生成された決算仕訳も個別に転記する必要があります。
平均残高元帳: 「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」プログラムでは、平均残高処理が使用可能に設定されている元帳について、標準勘定残高の仕訳が作成されます。平均残高処理を使用している会社は、クローズする会計年度の最後に2つの修正期間を持つ会計カレンダを作成する必要があります。最初の修正期間は会計年度の末日を表し、「決算整理仕訳」プログラムを生成するために使用されます。2番目の修正期間も会計年度の末日を表し、決算整理仕訳を逆仕訳するために使用されます。これにより、平均残高計算に影響を与えないことが保証されます。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「単一要求の発行」を選択します。
「要求の発行」ウィンドウが表示されます。
「要求名」フィールドで、「決算処理 - 貸借対照表の決算仕訳作成」プログラムを選択します。
各パラメータを次のように指定します。
元帳/元帳セット: 元帳または元帳セットを入力します。データ・アクセス・セットにデフォルト元帳が設定されており、デフォルト元帳への全アクセス権が付与されている場合は、この元帳がデフォルト設定されます。選択できるのは、職責のデータ・アクセス・セットを介して元帳全体への読取りおよび書込みアクセス権が付与されている元帳または元帳セットのみです。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、「元帳/元帳セット」フィールドに報告通貨を入力できます。
期間: 元帳を指定した場合は、直近オープン期間がデフォルト設定されます。選択できるのは、元帳または元帳セットに対してオープンな期間のみです。通常は、会計年度の末日を表す調整期間を指定します。
勘定科目:自: 開始勘定科目範囲を入力します。
勘定科目:至範囲: 終了勘定科目範囲を入力します。複数の貸借一致セグメントおよび勘定体系リスト全体を指定できます。General Ledgerは、指定された範囲内の貸借対照表勘定残高のみ抽出します。
決算勘定科目: 貸借対照表決算勘定科目を指定する必要があります。複数の貸借一致セグメントをクローズする場合は、Oracle General Ledgerにより、貸借一致セグメントごとに別々の決算勘定科目が作成されます。
カテゴリ: 貸借対照表決算は、このフィールドに自動的に表示されます。
注意: 貸借対照表決算勘定科目が指定された範囲内にある場合、General Ledgerは残高を抽出するときにこの勘定科目を無視します。
「OK」を選択して、「パラメータ」ウィンドウをクローズします。
プログラムを発行します。
プロセスは、「仕訳データの入力」ウィンドウと「転記処理」ウィンドウに表示される仕訳を生成します。仕訳ソース「決算整理仕訳」と仕訳カテゴリ「貸借対照表決算」が、この決算整理仕訳に割り当てられます。「仕訳ソース」ウィンドウと「仕訳カテゴリ」ウィンドウで、異なる名称を指定できます。
単一元帳に対してプログラムを発行すると、単一要求が発行されて単一仕訳バッチが作成されます。
元帳セットに対してプログラムを発行すると、親要求が発行され、元帳セットの各元帳について子要求が発行されます。各元帳および入力通貨について仕訳バッチが作成されます。親要求の「元帳セット発行レポート」を検討し、どの元帳または報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)が発行されたかどうかを確認できます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用しており、報告通貨または報告通貨を含む元帳セットに対してプログラムを発行した場合は、各報告通貨について個別の要求が発行され、各報告通貨について仕訳バッチが作成されます。
期間をクローズする前に、生成された決算整理仕訳を転記して残高を更新します。
貸借対照表をクローズする必要がない場合は、当期をクローズし、新規会計年度をオープンできます。
「期間のオープンおよびクローズ」ウィンドウにナビゲートします。
General Ledgerによって「直近オープン」会計期間が表示されます。
必要に応じて「直近オープン」会計期間を変更し、年度の最終期間をクローズします。
「次期オープン」ボタンを選択して新年度をオープンします。または、「要求の発行」ウィンドウから「期間のオープン」プログラムを実行して期間をオープンできます。
「期間のオープン」プログラムにより、Y-T-D損益計算書残高が留保利益に自動的に振り替えられます。
「仕訳データの入力」ウィンドウにナビゲートします。
年度末に生成した貸借対照表の決算整理仕訳を問い合せます。
新規会計年度の第1期間で決算整理仕訳を逆仕訳します。
生成された逆仕訳を転記します。
期間をオープンするプログラムにより、貸借対照表勘定科目の期首勘定残高が自動的にオープンします。
勘定体系で追加セグメントを使用すると、General Ledgerによって転記、年度末決算整理、換算および再評価活動が実行される際に、さらに詳細な情報を追跡できます。
副追跡セグメントを使用するには、勘定体系内のフレックスフィールド・セグメントの1つを副追跡セグメントとして特定します。
貸借一致、会社間および勘定科目セグメントは、副追跡セグメントとして使用できません。会計設定マネージャの「元帳オプション」ページで、「副セグメントで追跡」オプションを使用可能にします。General Ledgerによって、貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアに固有の留保利益、累積換算調整および再評価未実現損益が追跡されます。
注意: 副追跡セグメントのサポートは、仮勘定調整、会社間セグメント値の貸借一致、および端数処理不均衡の処理には適用されません。転記によって、主貸借一致セグメント値のみを使用した仮勘定、会社間および端数処理不均衡の調整が貸借一致されます。副追跡セグメントのサポートは、平均残高が使用可能な元帳にも適用されません。
次に、「元帳オプション」ページの副追跡セグメント・オプションごとに影響を受けるGLプロセスを要約します。
クローズと換算
留保利益の更新プロセスおよび「期間のオープン」プログラム: 特定の主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアに対する損益計算書勘定の組合せの残高は、新規会計年度の開始時に同じ主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値を持つ留保利益勘定の組合せにクローズされます。
転記: 損益計算書の項目に対して前期間の転記が発生した場合、転記によって主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値の両方を使用して、対応する留保利益勘定が更新されます。
換算: 留保利益勘定の換算は、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアに従って処理されます。累積換算調整(CTA)勘定も、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアごとに更新されます。
再評価
再評価: 再評価損益金額は、貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアに転記されます。
注意: 以前は、副追跡セグメントのサポートは2つのオプションで使用可能にされていました。1つのオプションはクローズと換算、もう1つのオプションは再評価を管理していました。現在の副追跡オプションでは、これらの機能のすべてがまとめて使用可能にされます。
平均残高が使用可能な元帳の再評価の詳細は、「再評価」を参照してください。
アップグレードされた元帳の詳細は、「報告通貨の概要」を参照してください。
次の表に、主貸借一致セグメントと副追跡セグメントを使用して、会計年度の開始時に「期間のオープン」プロセスを使用して留保利益に損益勘定をクローズする方法の例を示します。また、換算によるCTA勘定科目の調整についても説明します。この例では、次の設定を想定しています。
勘定体系構造: 会社 . コスト・センター . 勘定科目
主貸借一致セグメント: 会社
副追跡セグメント: コスト・センター
YTD資本換算方法
年度末PD 12/04損益残高
勘定科目 | 勘定名 | USD機能通貨過借方 | USD機能通貨貸方 | レート | YEN取引借方 | YEN取引貸方 | 注釈 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
01.000.4000 | 収益 | 1,000 | 135 | 135,000 | 累積平均レート | ||
01.000.5000 | 費用 | 500 | 120 | 60,000 | " | ||
01.100.4000 | 収益 | 300 | 140 | 42,000 | " | ||
01.100.5000 | 費用 | 200 | 125 | 25,000 | " |
PD 1-05に開始する年、 主要留保利益勘定への損益のクローズ: 副追跡セグメントなし
01.100.4000 | 収益 |
勘定科目 | 勘定名 | USD機能通貨過借方 | USD機能通貨貸方 | レート | YEN取引借方 | YEN取引貸方 | 注釈 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
01.000.4000 | 収益 | ||||||
01.000.5000 | 費用 | ||||||
01.100.5000 | 費用 | ||||||
01.000.3000 | 留保利益 | 600 | 153.33 | 92,000 | 計算済取得時レート |
PD 1-05に開始する年、 詳細留保利益勘定への損益のクローズ: 副追跡セグメントが使用可能
勘定科目 | 勘定名 | USD機能通貨過借方 | USD機能通貨貸方 | レート | YEN取引借方 | YEN取引貸方 | 注釈 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
01.000.4000 | 収益 | ||||||
01.000.5000 | 費用 | ||||||
01.100.4000 | 収益 | ||||||
01.100.5000 | 費用 | ||||||
01.000.3000 | 留保利益 | 500 | 150 | 75,000 | 計算済取得時レート | ||
01.100.3000 | 留保利益 | 100 | 170 | 17,000 | 計算済取得時レート |
勘定体系内のセグメントに「フレックスフィールド・クオリファイア」、「副セグメント」を割り当てます。
注意: 勘定体系から1つのフレックスフィールド・セグメント(貸借一致、会社間または勘定科目セグメント以外)を副追跡セグメントとして特定します。
会計設定マネージャで元帳を更新し、「元帳オプション」ページを開きます。「副セグメントで追跡」オプションを使用可能にします。
注意: 平均日次残高が使用可能になっている元帳には、副追跡セグメントのサポートは使用できません。この種の元帳で副追跡セグメントとしてコスト・センター・セグメントを使用して再評価を追跡するには、「GL再評価: コスト・センター別追跡」プロファイル・オプションを「Yes」に設定します。
次に、元帳で「副追跡セグメント」オプションが使用可能になっている場合の、General Ledgerでの関連処理動作について説明します。
警告: 元帳で副セグメント追跡のサポートが使用可能になっており、「GL再評価: コスト・センター別追跡」プロファイル・オプションが「Yes」または「No」に設定されている場合は、このプロファイル・オプションによって予期しない結果が生じる可能性があり、警告が表示されて再評価プロセスが終了します。副追跡セグメント機能を正しく使用するには、各プロファイル・オプションのセキュリティ・レベルでこのプロファイル・オプションに値が設定されていないことを確認してください。
留保利益/期間のオープン: 「期間のオープン」プログラムでは、収益と費用勘定科目を小計し、各会計年度の開始時に主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアごとに保守された詳細留保利益勘定科目を更新します。これは、取引通貨ごとに入力済金額残高、およびそれに対応する元帳通貨計上済金額に適用されます。
転記: 損益計算書に影響する前の期間に仕訳を転記すると、転記によって、影響を受ける詳細留保利益勘定科目が更新されます。
「転記」プロセスでは、収益と費用残高を小計し、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアごとに保守された留保利益勘定科目を更新します。これは、取引通貨ごとに入力済金額残高、およびそれに対応する元帳通貨計上済金額に適用されます。
換算: 留保利益は、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアの組合せ別に換算収益と費用勘定科目を合計することで換算されます。この金額は、一致する詳細な留保利益勘定にクローズされます。年累計資本の換算方法では、詳細な留保利益勘定の取得時レートも計算されます。
この動作は、留保利益勘定科目の取得時金額が定義されていないことを前提とします。それ以外の場合、換算ではユーザー定義のレートまたは金額が使用されます。
換算の貸借一致のために累積換算調整が必要な場合、CTA勘定科目は、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値のペアで追跡されます。
元帳で「副セグメントで追跡」オプションを使用する際には、各期間を順次換算することをお薦めします。
注意: 詳細なCTA勘定科目は、貸借一致セグメント値によるCTAの粒度の高い内訳を表しています。CTA勘定科目のため、換算済通貨残高試算表レポートには、貸借一致セグメントと副追跡セグメントのペアによる貸借一致小計が示されます。一方、元帳通貨残高にはそのような貸借一致勘定科目が存在しないため、元帳通貨残高試算表レポートには、貸借一致セグメントと副追跡セグメントのペアによる貸借一致小計は示されません。
警告: 元帳で「副セグメントで追跡」オプションを使用可能にすると、「平均残高」オプションは使用可能にできなくなります。ただし、「GL再評価: コスト・センター別追跡」プロファイル・オプションを使用すると、コスト・センター・セグメント別に再評価損益の追跡を使用可能にできます。
警告: 「副セグメントで追跡」オプションは、元帳に対して使用可能にした場合、使用不可にすることができません。
注意: 「副セグメントで追跡」オプションを使用可能にする場合は、新規元帳の作成時にこのオプションを使用可能にすることをお薦めします。既存の元帳に対してこの機能をアップグレードするには、MetaLinkのドキュメントを参照してください。
結果の損益金額は、主貸借一致セグメント値と副追跡セグメント値の各ペアで追跡された、指定の未実現為替差損益勘定に転記されます。
注意: 「GL再評価: コスト・センター別追跡」プロファイル・オプションは、副セグメント追跡を必要とする唯一の状況が再評価である場合のみ使用してください。コスト・センター・セグメントの使用は、副追跡セグメントとしての使用に制限されます。これは、「副セグメントで追跡」オプションを使用可能にしていない標準元帳、および「副セグメントで追跡」オプションに不適格な平均残高元帳に該当します。
次のチェックリストをガイドラインとして使用し、Oracle General Ledgerで元帳の年度末処理を実行します。
注意: 予算引当を使用している場合は、追加ステップが必要です。関連項目: 年度末予算引当の処理
新規会計年度の最初の会計期間のステータスを「先日付 - 入力」に設定します。
注意: 現行年度の最終期間の年度末処理がすべて完了するまでは、新規会計年度の最初の期間をオープンしないでください。
(オプション)すべての期間の開始時に逆仕訳を作成することがビジネス・ルールで要求されている場合は、前期間からの見越をここで生成および転記します。
すべての補助元帳システムと外部システムからGL_INTERFACE表にデータを転送します。
仕訳インポート処理を実行し、GL_JE_BATCHES、GL_JE_HEADERSおよびGL_JE_LINES表に移入します。この処理は、補助元帳システムから自動的に実行するか、Oracle General Ledgerから手動で実行できます。
注意: 元帳で仮勘定の転記を可能にする場合は、仕訳インポート・エラーを仮勘定に転記する仕訳インポート実行オプションを選択します。この実行オプションを選択しない場合、仕訳インポートは、勘定科目エラーを含むソース/グループIDの組合せをすべて拒否します。関連項目: 仕訳インポート実行オプションの設定
注意: 補助元帳システムから転記すると、GLインタフェース表と仕訳表にデータが転送されますが、GL残高は更新されません。GL_BALANCES表を更新するには、Oracle General Ledgerから転記プロセスを実行する必要があります。
仕訳インポート実行レポートを確認し、インポートされたすべての仕訳のステータスをチェックします。関連項目: 仕訳のインポート
エラーの仕訳バッチを削除します。これらのエラー・バッチのソースを判別し、仕訳インポート実行レポートで実行IDを検索します。
少数のエラーを検出した場合は、「仕訳インポート・データの訂正」ウィンドウを使用してGL_INTERFACE表に必要な訂正を加えます。仕訳インポートを実行します。
多数のエラーを検出した場合は、GL_Interface表から仕訳インポート・データを削除し、外部または補助元帳システムで情報を訂正して、仕訳インポートを実行します。関連項目: 仕訳のインポート
各補助元帳の期間をクローズします。これにより、将来の補助元帳取引が同じ期間にOracle General Ledgerに転記されることを防ぎます。
Oracle General Ledgerで、インポートされた仕訳を検討します。これらの仕訳は、オンラインまたはレポートで検討できます。転記の前に仕訳を検討すると、転記の後で行う必要のある訂正と変更を最小限に抑えることができます。
次に、役に立つレポートのリストを示します。
仕訳バッチ要約レポート
仕訳一覧表レポート
仕訳レポート
仕訳明細レポート
仕訳ソース・レポート
仕訳文書番号別レポート(文書採番が使用されているとき)
未転記の仕訳レポート
インポートした仕訳を転記します。
残高を検討して訂正することにより、連結元元帳の調整を実行します。次のレポートは、調整に役立ちます。
総勘定元帳レポート
転記済仕訳レポート
その他のレポート
すべての定型仕訳とステップダウン配賦を生成します。
(オプション)前期の逆仕訳をこの期間の開始時に生成および転記しなかった場合は、逆仕訳をここで生成してください。
注意: 通常は新規期間の開始時に逆仕訳を転記しますが、多くの会社は、このステップを期末手続きとして残しています。
期末残高を再評価して、外貨仕訳を同等の元帳通貨に更新します。
手動、定型、ステップダウン配賦および逆仕訳を含むすべての仕訳を転記します。
注意: ステップダウン配賦は、正しい順序で生成および転記してください。
転記結果を検討します。次のレポートが役立ちます。
転記実行レポート
エラー仕訳レポート
転記不可の仕訳を更新し、それらをもう一度転記します。転記不可バッチの一般的な理由は次のとおりです。
管理合計違反。
未オープンの期間への転記。
貸借不一致仕訳。
残高試算表レポート、勘定科目分析レポート、仕訳レポートなどの総勘定元帳レポートを実行します。すべての期間の末日に実行される標準レポート・セットを作成することをお薦めします。これは、一貫した監査証跡を保持するのに役立ちます。
外貨でレポートする必要がある場合は、残高を任意の定義済通貨に換算します。
複数の会社が存在する場合は、連結元元帳を連結します。
同じ元帳を共有するエンティティを連結するには、「単一元帳を使用した会計処理」を参照してください。
複数元帳を使用しているエンティティを連結するには、「グローバル連結システム」を参照してください。
会計年度の末日を表す修正期間のあるカレンダを使用している場合は、当期をクローズし、修正期間をオープンします。関連項目: 会計期間のオープンおよびクローズ(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
修正期間に修正入力と見越を作成し、転記します。
修正を行った後で、修正期間に残高試算表レポートとその他の総勘定元帳レポートを実行します。
(オプション)損益計算書勘定科目から留保利益へのクローズを示す実績決算整理仕訳が必要な場合は、「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを発行します。このプログラムにより、監査可能な決算整理仕訳が作成されます。関連項目: 損益計算書の決算整理仕訳
(オプション)「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムを発行した場合は、決算整理仕訳を転記して勘定残高を更新します。損益計算書に、ゼロ残高が反映されます。
(オプション)国内会計基準で貸借対照表のクローズが必要な場合は、「貸借対照表の決算仕訳作成」プログラムを発行します。関連項目: 貸借対照表の決算整理仕訳
「貸借対照表の決算仕訳作成」プログラムを発行して、貸借対照表の決算整理仕訳を転記します。貸借対照表に、ゼロ残高が反映されます。
「期間のオープンおよびクローズ」ウィンドウを使用して、会計年度の前期間をクローズします。
注意: 留保利益とCTA勘定科目の詳細を追跡する必要がある場合は、元帳の「副セグメントで追跡」オプションを選択します。関連項目: 副追跡セグメント
.新規会計年度の第1期間をオープンし、コンカレント・プロセスを起動して勘定残高を更新します。新規年度の第1期間をオープンすると、損益計算書が自動的にクローズされ、「会計設定マネージャ」で元帳用に指定した留保利益勘定科目に差異が転記されます。
注意: 「損益計算書の決算仕訳作成」プログラムをすでに実行し、指定した決算勘定科目が留保利益勘定科目になっている場合は、損益計算書勘定科目がゼロ残高になっているため、新規会計年度をオープンしても留保利益には影響がありません。
(オプション)年度末予算引当手続きを実行します。関連項目: 年度末予算引当処理
年度の前期間についてFSGレポートを実行します。
(オプション)年度末に貸借対照表をクローズした場合は、貸借対照表の決算整理仕訳を逆仕訳して、新年度の貸借対照表勘定科目の残高を再び移入します。
消去仕訳を入力します。
消去仕訳を転記します。
すべての会社を連結するレポート階層を定義します。
レポート階層で財務諸表を定義します。
自動会社間消去を使用して、消去セットを生成します。消去入力で複雑な算式計算が必要な場合は、定型仕訳算式を使用して消去仕訳を生成します。
「財務諸表生成プログラム」(FSG)を使用して、連結合計を示す財務レポートを生成します。個別の会社への消去入力を入力し、連結入力に対して独立した列のあるレポートを作成します。関連項目: 単一元帳を使用した会計処理
グローバル連結システム(GCS)を使用して、連結元から連結先にデータを転送します。
連結先元帳から、各連結元の連結仕訳を転記して残高を更新します。
自動会社間消去を使用して、消去セットを生成します。消去入力で複雑な算式計算が必要な場合は、定型仕訳算式を使用して消去仕訳を生成します。
「財務諸表生成プログラム」(FSG)を使用して、連結先も都庁に連結レポートを作成します。関連項目: グローバル連結システム