Oracle General Ledgerユーザーズ・ガイド リリース12 E05999-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
Oracle General Ledgerには、財務諸表生成プログラム、オンライン照会、標準レポート、リストなど、様々なレポート機能が用意されています。
財務諸表生成プログラムを使用すると、プログラミングなしで独自のカスタム・レポートを作成できます。レポート内の行、列、コンテンツおよび計算を完全に制御したレポートを定義できます。
レポートは、元帳セット内の各元帳にわたってレポートするように定義できます。同じレポートを異なる元帳、元帳セットまたは報告通貨で再利用することもできます。
オンライン照会によって、詳細情報を簡単に検索できます。たとえば、元帳の勘定科目残高または仕訳のオンライン照会を実行できます。財務諸表、会計レポートまたはリストをオンラインで検討することもできます。
Oracle General Ledgerの標準会計レポートとリストには、残高試算表、仕訳、一般会計、勘定科目分析レポート、勘定体系リストなどが含まれています。レポートに表示する詳細または要約情報、ソート順序およびデータの選択については、実行時オプションを設定できます。
関連項目: 標準レポートとリストの実行
財務諸表生成プログラム(FSG)は、Oracle General Ledgerの強力なレポート作成ツールです。このFSGを使用して次のことが行えます。
損益計算書や貸借対照表などの財務レポートを、元帳セット全体または元帳全体の一般会計のデータに基づいて生成します。
XMLパブリッシャを使用してプレゼンテーション・レベルの財務レポートを生成し、フォント特性の変更、グラフィカルなイメージまたはロゴの挿入、色の追加など、レポート・フォーマット・オプションを自由に調整できます。
セグメント値セキュリティ・ルールを定義して、特定のユーザーおよび職責によって生成されるFSGレポート出力に含まれる財務情報を制限します。
注意: セグメント値セキュリティ・ルールを適用するには、プロファイル・オプション「FSG: セグメント値セキュリティの強制」を有効にする必要があります。関連項目: FSG: セグメント値セキュリティの強制(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
定義アクセス・セットのセキュリティを有効化し、特定のレポートまたはレポート・オブジェクトを特定のユーザーのみが使用、表示または変更できるようにします。
再利用可能なレポート・オブジェクトを使用してレポートを定義すると、すでに定義しているレポートのコンポーネントから新規レポートを簡単に作成できます。レポートの定義ではなく、レポートの生成時に元帳または元帳セットを指定して、再利用可能なレポートを異なる元帳または元帳セットに定義することもできます。
特定の業務ニーズに適合するカスタム財務レポートを設計します。
レポートを必要なだけ同時進行で出力します。
1つのレポート要求で、複数の元帳、会社、コスト・センター、部門または勘定体系の他のセグメント用に同じレポートを出力します。
レポートが自動的に実行されるように計画します。
必要に応じて、アドホック・レポートを作成します。
クライアント・ベースのスプレッドシート・プログラムに簡単にインポートするために、タブ区切りファイルにレポートを出力します。
レポート情報を簡単に交換および分析するために、XBRLインスタンス文書を作成します。
Applications Desktop Integratorのレポート・ウィザード機能を使用して、財務レポートの設計および発行とともに、スプレッドシートからの結果の直接表示も行えます。
関連項目
財務諸表生成プログラム(FSG)では、様々な再使用可能なレポート・オブジェクトを定義および組み合わせることによりレポートが作成されます。いくつかのオブジェクトは、作成するすべてのレポートで必要とされます。その他のオブジェクトは、レポートに特殊なフォーマットを施すために使用できます。また、レポートの内容、配分および計画を管理するために使用するオブジェクトもあります。
特定のレポートで必要なオブジェクトは、レポートの複雑さによって異なります。次の3つの項では、次のような観点からレポート・オブジェクトを説明していきます。
単純なレポート
特別なフォーマット・レポート
レポート配分
また、FSG機能は、次のような項見出しでも紹介されています。
関連項目
最も単純なレポートは、レポートの情報を説明するいくつかの見出しと、その後に続くレポート・データで構成されています。これは多くの場合、一連の行と列による表形式で表されます。そのため、単純なレポートは本質的に2次元で、スプレッドシートで作成されるレポートに似ています。
行と列は、その行と列にある属性によって、単純なレポートの本文で表示される値を決定します。たとえば、「在庫管理」という名称の貸借対照表勘定科目を属性とする行と「1996年9月」を属性とする列を考えてみましょう。「在庫管理」行と「1996年9月」列の交差点として定義されるレポートのセルには、1996年9月の在庫管理勘定残高が含まれます。
FSGでは、この基本的な行および列の概念に沿って、独自の財務レポートを作成します。
FSGでは、複数の行または列の定義を「セット」にグループ化して、レポート作成をさらに単純化します。たとえば、「年度末が1995年12月31日」と「年度末が1996年12月31日」の属性がある2つの列を使用する単純なレポートを定義すると仮定します。これらの2列は、今回のレポート定義以外にも、他の多くのレポートで使用できます。FSGでは、この2列の定義を構成する「列セット」を定義および保存できます。その後、この2列に基づく新規レポートが必要な場合は、この列セットを使用してFSGで簡単にレポートを作成できます。同じに内容を行定義のグループに対しても実行でき、「行セット」を作成できます。
行セットと列セットは、FSGレポートの2つの主要作成ブロックです。次の図のレポートに、これらのコンセプトを示します。
この図の説明は、『Oracle General Ledger Reference Guide』の基本的なFSGレポート・オブジェクト図の説明に関する項を参照してください。
この単純なレポートは、1つの行セットと1つの列セットを使用して作成されていることに注意してください。列セットには、4つの列定義が含まれるのに対し、行セットには、多数の行定義が含まれます。次は、上記の例で示したその他の行と列の特徴です。
勘定科目または計算を行または列に割当てできます。次の項で説明する計算は、レポートの合計、小計、差異、パーセントを算出するのに便利です。
金額タイプを行か列に割当てできます。金額タイプは、レポートに次のものが含まれるかどうかを決定します。
実績、予算または引当金額
期間累計(PTD)、四半期累計(QTD)、年度累計(YTD)またはプロジェクト累計勘定残高
口座番号として上述した行ラベルは、FSGにより自動的に出力されますが、出力は管理することもできます。たとえば、勘定科目摘要を、FSGが通常出力する勘定科目番号の追加またはかわりとして出力することもできます。行ラベルとは異なり、列見出しは(列セットの一部として)ユーザーが定義します。
XBRLタクソノミから行に要素を割り当てることができます。行が行セットの一部の場合、その要素は行に割り当てられたままになります。
行セットまたは列セットを特定のユーザーが使用、表示または変更できるように、行セットまたは列セットに対して定義アクセス・セットのセキュリティを有効にできます。
基本的なFSGレポート・オブジェクトという名称の図の例では、FSGの別の重要な概念を示しています。
通常、勘定科目は行定義に割り当てられ、金額タイプは列定義に割り当てられます。
例では、これらの典型的なレポート・ディメンションにより、各レポート明細が費用勘定となり、最初の2列が「1995年12月」と「1994年12月」現在の年累計実績費用になる費用リストが作成されます。
事前定義されている14の標準列セットを使用して、年度累計(YTD)または期間累計(PTD)差異の月次比較のように、多くの財務レポートを作成できます。より複雑なレポートでは、カスタムの列セットを定義できます。
列は列セットの下位構成要素です。これは、新しい列セットの作成時に定義されます。
単純なレポートの各行定義には、少なくとも次が含まれます。
行セットの順序を示す順序番号。
勘定科目割当(元帳の指定および勘定の範囲)または摘要。関連する行グループのすぐ上に小見出しを表示するために摘要行を使用します。
次の表に、単一元帳の勘定科目割当を使用する、単純なレポートのサンプル行セットを示します。
連番 | 勘定科目割当開始 | 勘定科目割当終了 |
---|---|---|
10 | Vision US 01.100.2000.000.000.000 | Vision US 01.300.2000.000.000.000 |
20 | Vision US03.100.2000.000.000.000 | Vision US03.300.2000.000.000.000 |
30 | Vision US01.500.1000.000.000.000 | Vision US01.900.1999.000.000.000 |
40 | Vision US03.500.1000.000.000.000 | Vision US03.500.1999.000.000.000 |
この例では、連番10の行定義で生成されたレポート明細が、レポートの最初に表示され、続いて連番20、30、40の行の順にレポート明細が表示されます。これらのレポート明細のデータは、Vision US元帳から導出されています。
行定義に勘定科目を割り当あてる際には、同時に勘定科目体系の各セグメントについて、3つの表示タイプの中から1つを指定します。表示タイプにより、FSGで個々のレポート明細に表示される詳細のレベルが管理されます。
拡張: レポートには、勘定科目セグメントの各値ごとに1つの明細が含まれます。たとえば、最後の勘定科目セグメントには3つの値のうち1つが含まれ、勘定残高は次のようになると仮定します。
値 | 残高 |
---|---|
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.100 | 1,000 |
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.200 | 2,500 |
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.300 | 1,500 |
勘定科目セグメントで「拡張」を選択すると、FSGレポートには、上にリストされた各勘定科目の値ごとに1つのレポート明細が含まれます。
元帳セグメントで「拡張」を選択し、その元帳セグメント値が元帳セットの場合、FSGレポートでは、元帳セットの各元帳に対して個別の行が表示され、元帳の短縮名が表示されます。元帳は、元帳の短縮名の順にリストされます。元帳セグメント値が元帳の場合、FSGレポートでは、元帳のデータが表示されます。たとえば、元帳セグメントが元帳セットのVision US元帳を参照するとします。元帳セットには、Vision East USとVision West USの2つの元帳が含まれています。「拡張」表示タイプを選択すると、レポートには、元帳ごとに1つのレポート明細が含まれ、次のように表示されます。
値 | 残高 |
---|---|
Vision East US xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.xxx | 2,000 |
Vision West US xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.xxx | 5,000 |
合計: レポートには、勘定科目セグメントのすべての値の合計金額であるセグメントの明細が、1つだけ含まれます。
同じ例を使用して、行定義で勘定科目の最終セグメントが合計されるように指定すると、FSGレポートには、次に示すように3つではなく1つのレポート明細のみが含まれます。
値 | 残高 |
---|---|
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx | 5,000 |
元帳セグメントに「合計」を選択し、元帳セグメント値が元帳セットの場合、FSGレポートでは、元帳セットの元帳が合計され、個別の元帳は表示されずに合計の行が表示されます。たとえば、前述の例の元帳を使用して「合計」表示タイプを選択すると、レポートには、元帳セットの合計ごとの勘定科目によって1つのレポート明細が含まれ、次のように表示されます。
値 | 残高 |
---|---|
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx | 7,000 |
両方: レポートには、次に示すように拡張詳細と合計が含まれます。
値 | 残高 |
---|---|
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.100 | 1,000 |
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.200 | 2,500 |
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.300 | 1,500 |
xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.合計 | 5,000 |
元帳セグメントで「両方」を選択し、元帳セグメントが元帳セットまたは元帳の場合、FSGレポートでは、拡張された詳細および元帳と元帳セットの合計行の両方が表示されます。たとえば、前述の例の元帳セットを使用して「両方」表示タイプを選択すると、レポートには、元帳ごとに1つのレポート明細と元帳セット合計のレポート明細が含まれ、次のようになります。
値 | 残高 |
---|---|
Vision East US xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.xxx | 2,000 |
Vision West US xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.xxx | 5,000 |
合計 xx.xxx.xxxx.xxx.xxx.xxx | 7,000 |
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、元帳のかわりに報告通貨を指定すると、報告通貨で定義された行セットに対して前述の機能のすべてを設定できます。
単純なレポートでは、選択した標準列セットによって、通貨記号を表示や小数点の桁数など基本データ項目のフォーマットが決定されます。標準列セットにも、あらかじめ定義された列見出しがあります。
行ラベルの上の列見出しと同様に、行ラベルは、FSGによりレポートに自動的に挿入されます。レポートの行セットを定義する際に指定する「レポート・タイトル」も、レポートの印刷日付と時刻、ページ番号と当期とともに、自動的に追加されます。単純なレポートのフォーマットでは、その他にインデント、行間の明細スキップ、文字の下線(中計と合計用)、改ページを管理できます。
フォント特性の変更など、その他のフォーマット・オプションでは、XMLパブリッシャを使用して、設計したレイアウトとフォーマットでFSGレポートを公開できます。XMLパブリッシャを使用すると、基本的なレポート・テンプレート・レイアウトおよびフォーマットをFSGレポートに適用できます。
XMLパブリッシャを使用したFSGレポートの生成方法については、「XMLパブリッシャを使用したFSGレポート」を参照してください。
XBRL出力には、フォーマットは不要です。
行と行セットの定義さえ完了すれば、単純なFSGレポートの定義は非常に簡単に行えます。レポート定義に名称とオプションの摘要を加えてから、行セットと標準列セットを割り当てるだけで済みます。
その他は必要ありません。一度定義すれば、いつでもFSGを実行してレポートを生成できます。
関連項目
FSGで、レポートに特別なフォーマットを追加したり、特定ビジネスのニーズに合ったカスタム・レポートを作成できます。この場合、単純なレポートに、他のレポート定義やレポート・オブジェクトを追加していきます。たとえば、標準列セットを使用するかわりに、ユーザー独自の列セットを定義することができます。
FSGは、FSGレポートの設計レイアウトとフォーマットに使用するフォーマット・オプションも提供します。XMLパブリッシャを使用すると、設計したレポート・テンプレート・レイアウトをFSGレポートに適用できます。XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開すると、フォント特性の変更、ロゴまたはイメージの追加、およびレポートへのヘッダーまたはフッターの挿入が可能です。
XMLパブリッシャを使用したFSGレポートの生成方法については、「XMLパブリッシャを使用したFSGレポート」を参照してください。
列セット定義を簡素化するために、FSGには、「列セット・ビルダー」(レポートのレイアウト作成用のグラフィカル・ツール)が用意されています。
「列セット・ビルダー」ではレポートを簡単にレイアウトするための列定義がグラフで表示されるため、FSGを実行するとレポートがどのように表示されるかを確認できます。
「列セット・ビルダー」ウィンドウには、上下に2つの主な領域があります。上半分は、各列を定義するために使用し、下半分はカスタム見出しを作成して、各列定義の書式マスクの入力に使用します。
各列定義に「連番」、「名称」、「金額タイプ」および「期間相殺」の4つの情報を入力します。行連番とは異なり、列連番ではFSGによるレポートの列の表示順序は制御されません。列は、「列セット・ビルダー」ウィンドウで表示される順序のとおりに、レポートでも表示されます。別の列で計算を定義するときは列の連番を参照できます(これは後で詳しく説明します)。
ほとんどの列は、金額タイプを使用して定義されることを思い出してください。Oracle General Ledgerには、期間タイプと残高タイプを定義する多くの金額タイプが用意されています。たとえば、金額タイプ「四半期累計-実績」では、四半期期間タイプと実績残高が指定されます。金額タイプ「年累計-予算引当」では、年間の期間タイプと予算引当残高が指定されます。
FSGでは、レポートに含まれる特定の期間残高を決定するために「期間相殺」が使用されます。「期間相殺」は、FSGでレポートを実行するときに指定する期間に関連して指定します。たとえば、1996年1月から1996年12月の月次現金残高のレポートを希望する場合、利息期間はDEC-1996になります。列定義の1つに「-6」の期間相殺がある場合は、FSGで、その列の1996年6月の現金残高が表示されます。
注意: 平均残高処理の金額タイプの場合は、「期間相殺」管理値定義によって、参照する期間の最終日の平均残高情報が戻されます。
FSGでは、レポートに含まれる特定の期間残高を決定するために利息の一定期間の管理値定義が使用されます。期間相殺と異なる点は、利息の一定期間は、FSGでレポートの実行を要求するときに指定する期間に関連しないことです。利息の一定期間では、実行時に指定した期間に関係なく、FSGレポートの実行のたびに同じ会計期間に関してレポートされます。これは、レポート期間の変更にかかわらず、レポート定義の常時変更が不要で、レポートの固定期間を参照する場合に便利です。
利息の一定期間は、期間番号と相対年度の2つのパラメータで決定されます。たとえば、標準の月次カレンダに基づいて 12期間の会計年度を使用するとします。利息の一定期間を表すレポートの列に対して、期間番号に12、相対年度に–1を指定します。 1996年1月から12月までの期間の任意の期間に対してFSGレポートを実行すると、「利息の一定期間」列には、1995年12月のデータが表示されます。 1997年3月の期間のレポートを実行すると、「利息の一定期間」列には、 1996年12月のデータが表示されます。
注意: 平均金額タイプの場合は、利息の一定期間の管理値定義によって、参照する一定期間の最終日の平均残高情報が戻されます。
別の項で説明する書式マスクに関連する見出し以外で、列見出しを作成する際に特に注意することは、レポートでの列の位置です。これは、次の2つのファクタにより管理されます。
左マージン: 最も左にある列の開始位置で、FSGでレポートの行ラベルを印刷するためのスペースを確保します。
列幅: 各列の印刷位置の特定数は定義されており、これを列幅といいます。この幅は、通貨シンボル、小数点および番号セパレータなど、すべての印刷可能な文字が収まる長さにする必要があります。
行ラベルの上、列見出しの左にレポート領域を定義するための左側のマージン領域、見出しのレイアウトに役立つルーラー、レポートの各列に対する見出し定義もあります。
書式マスクでは、レポートで番号を表示する方法が定義されます。番号、小数点位置、通貨シンボル、その他の表示文字を指定できます。たとえば、$99,999,999の書式マスクを使用すると、FSGでは、数字4234941が$4,234,941として表示されます。
注意: Oracle General Ledgerで使用可能なすべてのフォーマット・オプションを使用するには、追加の設定ステップが必要になります。
書式マスクを使用する際に一番大切なことは、列定義で使用する書式マスクで使用可能なすべての数と特別文字を印刷できるよう、十分なスペースを確保することです。
見出しには、アルファベット文字または数字を使用できます。アンパサンド記号(&)を除く特殊文字も使用できます。FSGには、そのまま使用したり、変更してカスタム見出しを作成できるデフォルトの見出しオプションがあります。
XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開する場合、見出しを作成するときに、次の機能に注意してください。
「列見出し」ウィンドウを使用して列見出しを配置する場合、[Space]キーまたは矢印キーを押して文字スペースを空けてから、見出しを配置してください。[Tab]キーを使用して見出しを配置することはできません。
列見出しが列の定義に従って配置されるようにします。たとえば、列の開始位置が45文字目に設定されている場合、列見出しも45文字目から始まるようにします。
書式マスクで定義されたすべての数と特殊文字を印刷できるように、十分なスペースを確保します。
書式マスクの定義方法については、「書式マスク」を参照してください。
列見出しを定義すると、XMLパブリッシャは、レポート・テンプレートで許可されるかぎりの見出し行を表示します。たとえば、列セットに定義されているより少ない数の列見出し行しか表示できないレポート・テンプレートの場合、レポートには、テンプレートで定義された数の見出し行のみが表示されます。
FSGの「基準見出し」機能を使用して、レポートの要求時に設定する値に応じて内容が変更される、動的な見出しを定義します。
次のものを組み合せて基準見出しを定義できます。
アンパサンド(&): 後続するトークンと数字を、基準見出しとして識別します。
トークン: 金利期間(POI)、利息の一定期間(CPOI)、利息の一定日数(CDOI)、予算(BUDGET)、予算引当(ENCUMBRANCE)または通貨(CURRENCY)を表します。最も頻繁に使用されるトークンは「POI」です。
数字: POIの基準見出しの番号は、期間相殺です。予算、予算引当、通貨および利息の一定期間の場合、数字は対応する管理値です。
注意: 番号はプラスまたはマイナスの値で表示されます。マイナスの値には、マイナス記号(-)が必要です。プラスの値には、プラス記号(+)をオプションで付けます。
たとえば、&POI-10は利息期間の10期間前を示します。&POI+6または&POI6は、利息期間の6期後を示します。POI0は、利息期間を示します。
もう1つの例として図の「列セット・ビルダーの見出し部分」を再度参照してください。この例の列セットでは、月次ローリング・レポートが作成されます。つまり、レポートには月次実績残高を示す12の列が表示されます。次の表に示すように、12番目の月次列は、利息期間の値を表示するよう定義されています。最初の月次列は、利息期間の11か月前の期間の値を表示するよう定義されています。
実例として、次の表で、最初と12番目の列がどのように定義されるか、また、関連レポート列はどのように表示されるかを示します。&POI-10から&POI-1までの列定義が表示されていないことに注目してください。
利息期間: 1996年12月
第1月度列 | 第12月度列 | |
---|---|---|
金額タイプ | 期間累計-実績 | 期間累計-実績 |
期間相殺 | -11 | 0 |
見出明細1 | 期間累計-実績 | 期間累計-実績 |
見出明細2 | &POI-11 | &POI0 |
見出明細3 | ------------ | ------------ |
レポート列 見出し表示 | 期間累計-実績 JAN-96 ------------ | 期間累計-実績 DEC-96 ------------ |
期間相殺または利息の一定期間で基準見出しを使用して、多くのFSGレポート定義で使用可能な汎用列セットを作成できます。
後でレポートで表示される値を計算するために、行定義または列定義を作成することができます。これは、特に小計、合計、差異、パーセントをレポートに追加する際に役に立ちます。また、他の計算で使用される中間の計算結果を保持する、非表示の行または列を作成することもできます。
クライアント・ベースのスプレッドシート・プログラムと同様に、計算に他の行か列を使用することができます。たとえば、他の行の範囲を追加して中計を出す計算行を定義したり、1つの列から他の列を差し引いて差異列を算出する計算列を定義することもできます。
FSGでは、「平均」、「中間」および「標準偏差」などの機能演算子を含む、広範囲にわたる演算子が計算に使用できます。もちろん、計算に一定値を含むこともできます。
XBRL出力の場合、計算は行レベルでのみ行う必要があります。計算列を含む列セットを選択すると、レポートは警告で終了し、計算結果は表示されません。ログ・ファイルは、処理されなかった列を識別します。
計算は、行定義と列定義がどこで矛盾するかを示す1つの例です。たとえば、次のレポートを見てみましょう。
行と列の矛盾
この図の説明は、『Oracle General Ledger Reference Guide』の行と列の競合のテキスト摘要に関する項を参照してください。
(列定義で)FSGで矛盾する列計算の無効化を指定している場合を除いて、レポートの計算が矛盾していると、FSGにより行計算のかわりに列計算が使用されます。
計算の他にも、書式マスク、期間相殺、金額タイプなど、行定義と列定義が矛盾する場合があります。FSGでは、このようなすべての行と列で、各種の優先順位規則が適用されます。詳細は、「行と列の上書き」を参照してください。
計算で別の行を使用する計算行を作成するとき、割り当てた「連番」で行を参照します。オプションとして、行を定義するときに「行名」を付け、計算時に名前を参照することもできます。列にも同じ規則を適用できます。
オプションの行名と列名を使用する場合は、名前が他のFSGウィンドウで表示されるので、行または列が何を表すのか簡単にわかります。計算で行名と列名を使う場合は、行セットまたは列セットで一意の名称を使用するようにしてください。一意の名称を使用しないと、計算で誤った結果が出る場合があります。
FSGの「行順序」機能を使用して、レポートで実行できる次のような3つの主要機能があります。
勘定科目セグメント値とその摘要の表示 「行順序」ウィンドウには「表示」オプションがあります。このウィンドウでは、FSGに対して、元帳セグメントとその値に関する元帳短縮名と元帳名(またはその両方)、および勘定科目セグメントに関する値と摘要(またはその両方)を表示するように指示できます。このため、FSGでは、Vision US West 01.200.1000のかわりに、Vision US West Vision Western US. 01 ABC Company. 200 Headquarters. 1000 Cashと表示できます。必要に応じて、元帳短縮名、元帳名、摘要または勘定科目セグメント値を単独で表示できます。報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、元帳のかわりに報告通貨を指定して、報告通貨で定義された行順序に対して前述の機能すべてを設定できます。
勘定科目セグメントの順序の変更 元帳または勘定科目セグメントの印刷順序の変更が必要な場合があります。たとえば、3番目のセグメントとして定義されている勘定科目を最初に印刷したい場合などです。
列で値に基づく詳細行のソート FSGを設定して、1つの列の値に基づくレポートの詳細行をソートできます。たとえば、150の販売オフィスごとに今月の販売状況を表示する売上レポートを作成するとします。レポートを売上金額の高いものから低いものまで順番にソートしたい場合は、「行順序」を定義して、FSGで降順に売上列をソートします。
注意: 行順序は、レポート定義の一部として保存するか、FSGレポートを要求するときに動的に追加することができます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、元帳のかわりに報告通貨を指定すると、報告通貨で定義した行順序に対して前述の機能のすべてを設定できます。
例外レポートは、FSGで非常に簡単に作成できます。列セットを定義する場合は、一部またはすべての列定義に例外条件を定義することもできます。FSGでは、列セットを使用するすべてのレポートにこの例外条件が適用されます。
たとえば、差異レポートを作成し50,000ドルを超える差異金額にはフラグを付けるとします。差異金額列定義でFSGに、「この列の金額が50,000を超過するときは、星印が印刷される」例外条件を作成します。
FSGには、レポートの行と列で適用できる数多くの追加表示オプションがあります。これには、次のようなオプションがあります。
行か列の表示または非表示: レポートで表示しない行または列を定義できます。これらの行または列は、レポートには表示しない、希望する値を表示するために必要な中間計算を実行するために使用できます。
残高がゼロのとき、表示または非表示: 残高がゼロの行と列を非表示にするように選択できます。
符号の変更: Oracle General Ledgerでは、借方をプラスの数、貸方をマイナスの数で保存します。FSGでは、このような値は、それぞれの記号を付けて印刷されます。記号を変更して、借方にマイナスの記号、貸方にプラスの記号を付けて印刷するよう選択することもできます。たとえば、損益計算書でマイナスの記号を付けないで収益(貸方)金額を印刷するには、勘定科目割当範囲で収益勘定を使用する行または列の「記号変更」オプションを設定します。
ヒント: FSGでプラスの記号を表示しないようにするには、「通貨: 正の書式」プロファイル・オプションを設定します。
ヒント: 「絶対値」機能を使用してマイナスの数の表示を制御することもできます。関連項目: レポート計算の定義
ファクタの表示: 千または百万単位のように異なる精度レベル(またはファクタ)で、レポートに金額を表示するよう選択できます。FSGにより、選択したファクタになるよう適切な端数処理が行われます。
レポート作成時の詳細レベル: この機能により、ハイレベルな顧客のレポートを実行する際に不要な詳細情報をスクリーニングする、詳細レベルを指定できます。詳細レベルは、各行や列、およびレポート全体に対しても指定できます。レポートの印刷時には、FSGによりレポートの詳細レベルと同等、またはそれ以下の詳細レベルの行と列のみが表示されます。
この機能により、同一の行および列セット定義を使用して、同じレポートの複数のバージョンを定義し、組織の異なるレベルに対応できます。
レポートの列か行で定義した計算から生じる端数処理をFSGで実行する方法を制御します。状況によっては、FSGで端数処理が終了する前に計算する場合もあります。また、計算する前に端数処理を行う場合もあります。FSGでは、レポートの定義時にこの端数処理を管理できます。
注意: 端数処理オプションは、レポート定義の一部として保存したり、FSGレポートを要求するときに動的に追加できます。
XBRL出力では、端数処理オプションは無視されます。
セグメント上書き機能を使用して内訳レポートを生成します。たとえば、企業の損益計算書を生成するレポートを定義したとします。ここで、各部門ごとの損益計算書明細品目と、部門ごとに1つのレポート列を表示する同じレポートの内訳バージョンを作成します。部門は勘定科目セグメントの1つで、5つの値(01 = 売上、02 = 製造、03 = 財務、04 = 管理、05 = 企業)の中の1つを使用できます。
最初のレポート定義では、行セット名の「損益計算書」と列セット名の「企業年累計-実績」を使用します。内訳レポートを生成するには、次のプロパティで新規列セットを定義する必要があります。
「部門」セグメントを「セグメント上書き」として使用します。
各部門ごとに1つの列定義を使用します。
各列定義で、部門セグメント値を上書き値として指定します。たとえば、最初の列は「売上」部門の上書き値「01」で定義します。
(オプションとして)すべての部門の合計を出すように列を定義します。
次の表には、終了後に列セット定義がどのように表示されるかを示します。
列セット名: 部門内訳
販売 列 | 製造 列 | 財務 列 | 管理 列 | 社内 列 | |
---|---|---|---|---|---|
連番 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
金額タイプ | 年累計-実績 | 年累計-実績 | 年累計-実績 | 年累計-実績 | 年累計-実績 |
幅 | 12 | 12 | 12 | 12 | 12 |
ファクタ | 単位 | 単位 | 単位 | 単位 | 単位 |
書式マスク | 999,999,999 | 999,999,999 | 999,999,999 | 999,999,999 | 999,999,999 |
値上書き | 01 | 02 | 03 | 04 | 05 |
列 見出し | 販売 ---------- | 製造 ---------- | 財務 ---------- | 管理 ---------- | 社内 ---------- |
これによって、後は行セット「損益計算書」と列セット「部門内訳」を使用した新規レポート定義の作成のみが必要となります。この時点で、同じレポートの異なるバージョンを生成する2つの定義済みレポートが作成されます。
関連項目
レポート作成オブジェクトを作成して、様々なレポートを定義した後、オプションで、財務諸表生成プログラム(FSG)のレポート配分機能を使用してレポートの作成および配分を管理できます。この機能は、次のように使用できます。
勘定科目セグメントの各値や異なる勘定科目範囲のための別々のレポートのように、特別なレポートのバリエーションを作成します。
1つのレポート定義から複数のレポートを指定した順序で作成します。
(セグメント上書き機能と同様に)セグメント内訳が同じレポートではなく、別のレポートにある「内訳」レポートを作成します。
組織の機密情報を省略するレポートのバリエーションを作成します。
複数のレポート定義をグループ化してレポートの「セット」を作成し、1つのレポート・セットを要求して複数のレポートを実行します。
レポートの自動作成を計画します。
編集、書式設定および印刷を行うために、レポートをスプレッドシート・プログラムにダウンロードします。
レポートの要求ごとに内容セットを割り当てると、1回の実行で類似したレポートを何百と生成できます。内容セットは、多数のレポートがどのように違うかを管理します。たとえば、組織に 50の部門があり、その「部門」が勘定科目セグメントの1つであると想定します。また、旅費用の財務諸表生成プログラム(FSG)レポートがあって、それを週ごとに実行しているものと想定します。既存のレポート定義とともに内容セットを使用すると、1回のレポートの要求で各部門についての旅費レポートを印刷できます。そこでレポートを 50の部門管理者に配布して、検討できるようにします。
内容セットは行セットに類似していますが、その特色は既存のレポートの行セットの定義に優先して機能することにあります。前の段落で説明されている些細な違いを持つレポートのバリエーションは、行セット勘定科目割当を変更する内容セットまたは表示オプション(あるいはその両方)によって実現されます。
注意: 内容セットは、レポート定義の一部として保存することも、財務諸表生成プログラム・レポートの要求時に動的に追加することもできます。
XBRL出力で内容セットを使用することはできません。ページ拡張など、内容セット機能を選択した場合、プロセスでエラーが発生します。
表示セットとグループを使用して、機密情報を省略したり、レポートに通常含まれない情報を入れることができるレポートのバリエーションを作成できます。これを行うには、どの行または列を表示または非表示にするかをFSGで指定します。
「特別なフォーマット・レポート」の項で説明したように、行または列を定義するときは、行または列を表示するかどうかをFSGで設定します。これは、中間計算結果を保持する行か列、または定義によりレポートで組織の機密データが作成される行または列を非表示にする場合に使用できます。表示セットにより、特別レポートの印刷時に、この定義を簡単に戻し処理できます。
注意: 列を非表示に定義すると、続いて表示セットでも列を表示できなくなります。
たとえば、役員の給料詳細の行定義を含む給料支払レポートを定義したとします。通常配分される給与支払レポートではこの情報は印刷されないため、この行を「非表示」として定義します。
ただし、この役員給与の詳細情報を含む給与支払レポートを四半期に一度、上席副社長に報告する必要があります。このために、FSGで役員の給与詳細行を印刷するように表示セットおよび表示グループを定義します。
四半期ごとに「給与支払レポート」を作成しますが、要求は「役員給与表示」表示セットをレポートに追加した後で発行します。
注意: 表示セットは、レポート定義の一部として保存するか、FSGレポートの要求時に動的に追加できます。
多くのレポートを、特定の順序で連続的に同時実行する場合があります。FSGで、このためのレポート・セットを定義します。レポート・セット定義には、名称と摘要、セットに含まれる各レポートの名称、各レポートの連番を設定します。一度レポート・セットを定義すると、1回の要求で関連するすべてのレポートを実行できます。
Oracle General Ledgerには、FSGレポートの実行に使用する「財務諸表生成の実行」というプログラムがあります。(「財務レポートの実行」ウィンドウでなく)この方法でFSGレポートを実行する際の主な利点は、特定の日付か時刻に実行されるようレポートを計画できることです。また、レポート要求を発行する回数も指定できます。計画レポートを設定すると、ユーザーが追加操作をしなくても、関連するレポートが自動的に処理されます。
関連項目
FSGでは、永続的なレポート定義を作成したくない場合などの特殊なレポート・ニーズに応えるために、アドホック・レポートを作成できます。たとえば、組織の管理部長から、1回限りの出張関連費用分析レポートを作成するよう要求された場合などです。アドホック・レポートを完了した際には、レポートを削除する必要があります。
「財務レポートの実行」ウィンドウから、「アドホック・レポートの定義」オプションを選択し、レポートの作成に使用する行セットおよび列セットを指定します。オプションとして、新規行セットまたは列セットを最初に定義する必要がある場合もあります。アドホック・レポートを定義する際には、内容セット、表示セット、行順序などの他の使用可能なレポート・オブジェクトも使用できます。
他のFSGレポートを実行するのと同様の方法で、アドホック・レポートを実行します。レポートは削除しない限り、後で再実行することもできます。アドホック・レポートが完了したら、FSGの「アドホック・レポートの削除」プログラムを使用して、レポートを削除します。
多くの場合、新規レポートは、行セットと列セットをコピーして簡単に編集を加えてから、新規レポートを定義するのみで作成できます。このために、FSGには「自動コピー」という機能があります。この「自動コピー」によって、行セットと列セット、レポートとレポート・セット、行順序、表示セット、内容セットをコピーできます。
スプレッドシート・プログラムにレポートをダウンロードする場合、FSGには、タブ区切りファイルとして出力するオプションがあります。このファイルは、スプレッドシートに簡単にインポートできます。その際、カスタマイズの追加、レポートの財務情報の分析、財務グラフの作成、またはレポート情報の他のツールへのアップロードなどが行えます。
あるいは、Oracle Applications Desktop Integratorのレポート・ウィザードを使用して、レポートを表示することもできます。このレポート・ウィザードは、特にレポート定義の作成に便利です。
eXtensible Business Reporting Language(XBRL)は、タクソノミとともに、拡張可能マークアップ言語(XML)データ・タグを使用するソフトウェアのオープン仕様で、財務情報を含むビジネス・レポートを記述するために使用します。XBRLタクソノミは、会計レポートの内容の標準的な記述および分類体系です。
FSGはXBRLをサポートし、ユーザーは出力としてXBRLインスタンス文書を作成できます。詳細は、「XRBL」を参照してください。
プロファイル・オプション「FSG: 検索最適化可能」を有効にすることで、FSGのパフォーマンスを向上させることができます。このプロファイル・オプションにより、レポート定義基準を満たす多数の行を抽出するFSGレポートのパフォーマンスが向上しますが、それは各親勘定科目値に関連付けられた詳細子値を検索するプロセスを最適化することで行われます。
その利点には次の特性を持つ勘定科目割当があることをレポートします。
レポートには、多数の親値を使用する勘定科目割当があります。
各親値には、比較的多数の子範囲があります。
パフォーマンス向上の程度は、FSGレポートの勘定科目割当定義で使用された親の子範囲の数に比例します。
XMLパブリッシャを使用してFinancial Statement Generator(FSG)レポートを生成し、カスタム・レイアウトを使用してFSGレポートを公開できます。XMLはeXtensible Markup Languageを表し、XMLパブリッシャの入力として使用されるレポート・フォーマットで、独自のカスタム・レイアウト設計を使用してレポートを作成します。たとえば、取締役会と財務レポートを共有できるため、レポートに会社のロゴを追加したり、情報に色を付けて強調表示できます。XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを生成する場合、ワープロ・アプリケーションを使用してこのタイプのレポート・フォーマットを作成します。
注意: 並行処理タイプの内容セットを使用して、XMLパブリッシャでFSGレポートを公開することはできません。並行処理タイプは、XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開する場合にはサポートされていません。
FSGレポートで使用できるレポート・テンプレートを作成するには、ワープロ・アプリケーションのフォーマット機能を使用します。フォーマット・オプションを最大限に利用することで、FSGレポートを役員レベルの財務レポートに仕上げることができます。フォーマットおよびレイアウト・オプションには、次のものがあります。
テキストのフォント、サイズおよび色の変更
.jpg、.gif、.pngファイルなどのイメージまたはロゴの埋込み
ヘッダーまたはフッターの挿入
バックグラウンド・カラーの追加
列の並替え
各列の幅および表示位置の制御
FSGとともにXMLパブリッシャを使用することで、FSGレポートは双方向言語をサポートできます。
FSGレポートを公開するには、次の上位レベルのステップを実行します。
既存のRTFテンプレートを使用しない場合は、ワープロ・アプリケーションで独自のrich text format(RTF)レポート・テンプレートを設計します。新しいレポート・テンプレートとして使用または変更できる基本的なレポート・テンプレートが提供されます。
基本的なレポート・テンプレートの詳細は、「XMLパブリッシャの基本的なレポート・テンプレート」を参照してください。
新しいレポート・テンプレートの場合は、そのテンプレートをXMLパブリッシャ管理者の職責を使用して登録することで、設計したレイアウトをFSGレポートに適用できます。
FSGレポートを定義します。XML出力オプションはデフォルトとして選択するか、FSGレポートを生成するときに選択できます。
XML出力オプションを使用して、FSGレポートを生成します。
XMLパブリッシャを使用し、レポート・テンプレートのフォーマットを使用してFSGレポートを公開し、XML出力をXMLパブリッシャに送ります。
注意: または、1回の発行要求でFSGレポートを公開することもできます。この発行要求は、XML出力を生成し、1回の要求でFSGレポートを公開します。
XMLパブリッシャを使用した財務レポートの生成方法については、「XMLパブリッシャを使用した財務レポートの実行」を参照してください。
XMLパブリッシャでのレポート・テンプレートの設計の詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
XMLパブリッシャでのカスタマイズ・レポートの生成の詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
関連項目
FSGレポート作成プロセスという名称の次の図と手順は、FSGレポート作成プロセスを説明しています。手順の多くはオプションであることに注意してください。
財務諸表生成プログラムでレポートを定義するには、その前に、概要を紙面上で定義します。レポートの書式と内容がある程度計画してあると、結果的に時間を節約できます。
レポート行の書式と内容を指定するための行セットを定義します。標準的な行セットには、行項目、勘定科目および合計用の計算行が含まれています。
関連項目: 行セットの定義
レポート列の書式と内容を指定する列セットを定義します。標準的な列セットには、見出し、通貨割当、金額タイプおよび合計用の計算列が含まれています。
関連項目: 列セットの定義
「列セット・ビルダー」を使用すると、図表で列セットを定義できるようになります。
関連項目: 列セット・ビルダーの使用
特別な書式レポートまたはレポート配分に必要な、オプションのレポート・オブジェクトを定義します。
XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開する場合、FSGレポートに使用するフォーマットおよびレイアウトでレポート・テンプレートを定義し、テンプレートをXMLパブリッシャに登録します。
カスタマイズされたレポートの生成方法については、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
レポート・オブジェクトを組み合せて、財務レポートを定義します。
多数のレポートを同時に実行する場合には、それらのレポートをまとめたレポート・セットを定義します。
関連項目: 財務レポート・セットの定義
職責のレポート・セキュリティ・グループに「財務諸表生成プログラムの実行」プログラムを割り当てます。これで、事前定義のFSGレポートを「要求の発行」フォームから実行し、FSGレポートを自動的に実行するようにスケジュールできます。また、FSGレポートと標準レポートを要求セット内で組み合せることもできます。
関連項目: 標準要求発行からFSGレポートを実行
アドホック・レポートと事前定義済レポートも含めて、レポートとレポート・セットを実行します。
関連項目: 財務レポートの実行
注意: 既存のレポート対象からレポート・オブジェクトをコピーすることにより、新しい行セットおよび列セットを簡単に作成できます。 また、定義済のレポートとレポート・セットをコピーすることもできます。1つのOracle General Ledgerデータベースから他のOracle General Ledger勘定データベースへレポート・オブジェクトをコピーすることも可能です。
関連項目: レポート・オブジェクトのコピー
関連項目: 別のデータベースからのレポート・オブジェクトのコピー
ヒント: 月次レポートを実行する前に、Oracle General Ledgerの最適化処理プログラムを実行することをお薦めします。これにより財務レポート作成処理がスピードアップします。
関連項目: 最適化処理プログラムの実行(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
レポート・テンプレートのレイアウトとフォーマットを使用してFSGレポートを公開する場合は、FSGレポートに対して、XMLパブリッシャ・プログラムをXML出力として実行します。
XMLパブリッシャを使用したレポートの生成については、「XMLパブリッシャを使用した財務レポートの実行」を参照してください。
内容セットを定義して、行セット・セグメント値および表示オプションを上書きし、複数レポートの印刷順序を定義します。
関連項目: 内容セットの定義
行順序を定義して、レポートの詳細行の順序を変更します。特定の列の金額を基準にするか、セグメントを摘要順または値順にソートするか、あるいはその両方で、各行を昇順または降順にランクします。
関連項目: 行順序の定義
表示セットを定義して、レポートの行または列(あるいはその両方)の範囲の表示方法を管理します。表示セットを使用するには、どの行または列(あるいはその両方)の範囲の表示を管理するかを識別するために、表示グループも定義する必要があります。
注意: 既存のレポート対象からレポート・オブジェクトをコピーすることにより、新しい内容セットまたは表示セット、行順序が簡単に作成できます。
関連項目: レポート・オブジェクトのコピー
関連項目
レポートの必要性は、事業のタイプ、事業規模、組織構造、および経営陣の傾向を含むいくつかの要因から決定されます。次に述べるのは、ほとんどの組織に当てはまる財務レポートについての提案です。組織によっては、このレポート・フォーマットと同じものを定義できます。組織によって、または営業している産業に特別のカスタム・レポートも定義できます。
損益計算書は、ある特定の期間における組織の経営成績を示しています。損益計算書は収益、費用、純利益および一株当たり収益を報告します。
最も一般的な損益計算書のフォーマットには、次のものがあります。
当年度: 当年度のみの経営成績を示します。
比較期間: 2つの特定期間、通常は四半期か年度の経営成績を、隣り合わせた列で示します。レポートには、ある期間から別の期間への金額またはパーセント(あるいはその両方)の変更を示す1つまたは2つの追加列がある場合もあります。
比較金額: 予算収益や予算費用など、他の基準と比較した、実際の経営成績を示します。このレポートには、別の列に差異と差異パーセントが含まれることもあります。
ローリング: 連続した期間の経営成績を示します。たとえば、10年間、8四半期、または12か月の連続した損益計算書も表示できます。ローリング・レポートの中核要素は期間が同一であること(年、四半期、または月)およびそれらが連続していることです。
次の表には、各損益計算書フォーマットの行および列セットに関する注意事項を示します。
損益 計算書 タイプ | レポート定義に関する考慮事項 |
---|---|
当年度 | 行セット: 収益勘定科目と費用勘定科目に関連するグループに勘定科目割当を定義します。 小計と合計の計算を定義します。必要に応じて、合計計算の勘定科目範囲に対して表示オプションを使用します。 インデント、行間および下線(小計と合計の場合)には、行セット書式オプションを使用します。 マイナスのフォーマットで貸方金額が印刷されないように、収益勘定に対して符号の変更機能を使用します。 列セット: 金額タイプ「年累計-実績」を使用してカスタム列セットを定義します。 |
比較期間 | 行セット: 「当年度」損益計算書に使用した行セットと同じ行セットを使用します。 列セット: 標準列セットを使用します。「月度比較-年累計」、「四半期比較-年累計」または「QTD、YTD年度比較」から選択します。必要に応じて、カスタム列セットを定義します。 |
比較金額 | 行セット: 「当年度」損益計算書に使用した行セットと同じ行セットを使用します。 列セット: 標準列セットを使用します。「期間累計差異」、「四半期累計 差異」または「PTD、QTD、YTD差異」から選択します。必要に応じて、カスタム列セットを定義します。 |
ローリング | 行セット: 「当年度」損益計算書で使用した行セットと同じ行セットを使用します。 列セット: 標準列セットを使用します。「月度ローリング」または「四半期ローリング」から選択します。必要に応じて、カスタム列セットを定義します。 列をレポート期間と同期させるために、期間オフセットと基準見出しを使用します。 |
詳細レベル機能を使用して、ユーザーの組織の異なるレベルに応じてレポートを作成します。たとえば、執行役員のための損益計算書を作成するには、「管理部長」の詳細レベルを使用します。
部門別損益計算書の生成には、内容セットを使用します。内容セットは、コスト・センター、リージョン、製品など、他の勘定科目セグメントの内訳損益計算書、および元帳通貨または報告通貨についての内訳損益計算書の作成にも使用できます。
連結損益計算書の場合は、最初に連結作業を行い、次に、連結先元帳(または、連結先会社セグメント値)を使用してレポートを実行します。
貸借対照表は、期末、四半期末、年度末のように通常はある期間の終わりのような特定の期日における、ある組織の財政状態を示します。貸借対照表には、資産、負債および資本についての報告があります。
最も一般的な貸借対照表のフォーマットは次のとおりです。
当年度: 現行年度のみの財政状態を示します。
比較期間: 通常四半期または年度の、特定の2期間の財政状態 を隣り合う列に表示します。レポートには、ある期間から別の期間への金額またはパーセント(あるいはその両方)の変更を示す1つまたは2つの追加列がある場合があります。
ローリング: 連続した期間の財政状態を示します。たとえば、10年間、8四半期、または12か月の連続した貸借対照表を表示させることもできます。
次の表には、各貸借対照表フォーマットの行および列セットに関する注意事項を示します。
貸借 対照表 タイプ | レポート定義に関する考慮事項 |
---|---|
当年度 | 行セット: 資産、負債および資本勘定に関連するグループに勘定科目割当を定義します。 小計と合計の計算を定義します。必要に応じて、合計計算の勘定科目範囲に対して表示オプションを使用します。 インデント、行間および下線(小計と合計の場合)には、行セット書式オプションを使用します。 貸方金額がマイナスのフォーマットで印刷されないように、負債と資本勘定に対して符号の変更機能を使用します。 列セット: 当年度損益計算書に定義したカスタム列セットと同じカスタム列セットを使用します。異なるフォーマット・オプションが必要な場合は、必要に応じて、新規のカスタム列セットを(金額タイプ「年累計-実績」を使用して)定義します。 |
比較 期間 | 行セット: 当年度貸借対照表のために定義した行セットと同じ行セットを使用します。 列セット: 標準列セットを使用します。「月度比較-年累計」、「四半期比較-年累計」または「QTD、YTD年度比較」から選択します。必要に応じて、カスタム列セットを定義します。 |
ローリング | 行セット: 当年度貸借対照表に定義した行セットと同じ行セットを使用します。 列セット: 標準列セットを使用します。「月度ローリング」または「四半期ローリング」から選択します。必要に応じて、カスタム列セットを定義します。 列をレポート期間と同期させるために、期間オフセットと基準見出しを使用します。 |
詳細レベル機能を使用して、ユーザーの組織の異なるレベルに応じてレポートを作成します。たとえば、内部監査人のための詳細貸借対照表を作成するためには、「財務アナリスト」の詳細レベルを使用します。
部門別貸借対照表を生成するには、内容セットを使用します。内容セットは、コスト・センター、リージョン、製品などの他の勘定科目セグメントの内訳貸借対照表、および元帳または報告通貨についての内訳貸借対照表の作成にも使用できます。
連結貸借対照表の場合は、最初に連結作業を行い、次に、連結先元帳(または、連結先会社セグメント値)を使用してレポートを実行します。
財政状態変動表は、特定の2つの時点間での組織の財政状態の変動を分析します。本質的には、この表はある時点から他の時点への間に、組織の貸借対照表がなぜ変動したのかを説明するものです。
変動表には2つの異なったタイプがあります。
見越ベース: ソースと残余予算の使途を識別します。資金の源泉には、純利益、債務の増加、資産の減少などが含まれます。使途には債務の弁済および減価償却などがあります。
現金ベース: ソースと現金の使用方法を識別します。源泉には売掛・未収金の回収および資産の売却などがあります。使途には、買掛/未払金の支払い、債務の弁済、および固定資産の取得などがあります。
当年度または同等の期間に関して、いずれかの変動表を作成できます。次の表には、これらのレポート・フォーマットの行セットおよび列セットに関する注意事項を示します。
変動表 タイプ | レポート定義に関する考慮事項 |
---|---|
見越ベース | 行セット: 資金の源泉についての勘定科目割当を定義します。必要に応じて、DR(借方)およびCR(貸方)活動タイプを使用します。勘定科目をグループ分けし、どの活動タイプを含めるかを決める際には、適切な見越会計ルールを適用します。 中間計算には非表示列定義を使用します。 小計と合計の計算を定義します。 インデント、行間および下線(小計と合計の場合)には、行セット書式オプションを使用します。 貸方金額の勘定科目に対して符号の変更機能を使用します。 列セット: レポートでの必要性に応じて、当年度および期間比較貸借対照表のために使用したカスタム列セットの1つを使用します。 |
現金ベース | 行セット: 現金の源泉についての勘定科目割当範囲を定義します。必要に応じて、DR(借方)およびCR(貸方)活動タイプを使用します。勘定科目をグループ分けし、どの活動タイプを含めるかを決める際には、適切な現金会計ルールを適用します。 中間計算には非表示列定義を使用します。 小計と合計の計算を定義します。 インデント、行間および下線(小計および合計の場合)には、行セット書式オプションを使用します。 貸方金額の勘定科目に対して符号の変更機能を使用します。 列セット: レポートでの必要性に応じて、当年度および期間比較貸借対照表のために使用したカスタム列セットの1つを使用します。 |
詳細レベル機能を使用して、ユーザーの組織の異なるレベルに応じてレポートを作成します。
部門別変動表を生成するには、内容セットを使用します。内容セットは、コスト・センター、リージョン、製品などの他の勘定科目セグメントの内訳損益計算書、および元帳または報告通貨についての内訳損益計算書の作成にも使用できます。
連結財政状態変動表については、最初に連結作業を行い、次に、連結先元帳(または、連結先会社セグメント値)を使用してレポートを実行します。
連結レポートでは、連結企業内の個々の会社の財務諸表情報が、連結合計額とともに横並びの列に表示されます。
連結レポートはほとんどすべてのタイプの財務レポートについて作成できますが、最もよく使用されるのは損益計算書、貸借対照表および財政状態変動表です。次の表には、連結レポートの行セットおよび列セットに関する注意事項を示します。
連結 レポート・ タイプ | レポート定義に関する考慮事項 |
---|---|
損益計算書 貸借対照表 変動表 | 行セット: 標準の損益計算書、貸借対照表または変動表で作成された行セットを使用します。 列セット: 各列に表示されるのは1つの会社または元帳(会社が元帳で表される場合)のみになるように、セグメント上書きを使用してカスタム列セットを定義します。この同じ列セットは、すべての連結レポートに対して使用できます。 会社間消去に関して1つの列を定義します。 連結済の合計に関して1つの列を定義します。個別の会社列を合計する計算を作成して、会社間消去を加算/減算します。あるいは、会社および消去データを表すすべての元帳がすでに含まれた元帳セットを使用できます。 |
レポートを実行する前に連結作業を実行します。
業務レポートは多くの異なるニーズに対応できます。次に代表的な業務レポートの例を挙げます。
売上分析: 損益計算書での分析よりも詳しい分析を提供します。
費用詳細: 損益計算書での分析よりも詳しい分析を提供します。
予算: 予算の準備または予算実行のモニターの処理を簡素化します。
予算引当: 取引約定や債務負担などの、予算引当タイプについてレポートします。
差異: 実績会計結果と予想金額または予算金額との差異を計ります。
例外: 異常会計結果、過度の差異、異常勘定残高、予想外取引量、その他。例外レポートは、主に管理職により組織の経営管理用に使用されます。
次の表には、これらのレポートの行セットおよび列セットに関する注意事項を示します。
関連項目
勘定体系とは無関係に、今まで述べてきたどの財務レポートも定義できます。次にリストするヒントとテクニックで、会計レポートの計画および定義が容易になります。ヒントは、FSGの柔軟性を最大限に活かし、レポートの保守活動を最小にする際にも役立ちます。
紙面でレポートを草案 FSG内でレポートを定義する前に、紙面で草案します。これはレポートのフォーマットと内容を計画するのに役立ち、後で時間の節約になります。
論理的な勘定体系を定義 行セットおよび列セット、内容セットに、勘定科目範囲または親セグメント値(あるいはその両方)を使うと、レポートの保守活動を大幅に減らすことができます。
たとえば、1つの行が給料費用の合計で、それに5500から5599までの勘定科目範囲を割り当てたとします。この範囲内に新規の給料勘定科目セグメントを追加すると、新規の勘定科目は自動的にレポートに含まれます。
汎用行セットを定義 定義されたオプションの数が最も少ない汎用行セットを使用することにより、レポートの保守を最短化できます。たとえば、全部門の詳細な費用レポートを作成する必要がある一方、各部門はすべて違った費用勘定科目を使用しているとします。これらのレポートすべてを生成するために、1つの行セットを使用することができます。行セットを定義する際は、次のように行います。
勘定科目割当に、費用勘定のすべてまたは大部分を含ませます。
それぞれの勘定科目割当で、「ゼロの表示」オプションをチェックせずにしておきます。これで、ゼロ残高の勘定科目が確実にレポートに表示されなくなります。
異なる元帳セット、元帳または報告通貨に対して再利用可能なレポートの定義 行セットまたは列セットに対して元帳セグメント値を指定せず、FSGレポートの実行時に指定できるように、未定義のままにします。これによって、レポートの生成で元帳セグメント値が適用されます。
既存の列セットを使用 新規の列セットを定義する前に、FSGの標準列セットとすでに定義済みのカスタム列セットを検討して、レポートの必要条件を満たすものがあるかどうかを調べます。既存の列セットをそのまま使用するか、またはコピーを作成して変更できます。
どの組織の管理にも特に便利な次の2つの汎用列セットをお薦めします。1つは連続的なレポート期間(月、四半期または年)用に、実績額タイプを使用するよう定義された複数の列で構成されています。このタイプの列セットを使用するレポートは、傾向の分析および判断に非常に役立ちます。
もう1つの便利な列セットは、実績および予算、差異金額タイプで定義された複数列を含みます。このタイプの列セットを使用するレポートは、計画ならびにビジネスの管理に便利です。FSGに用意されている標準列セットは、これらの2つの列セットタイプの複数のバージョンを含みます。
内容セットを使用 内容セットは強力で便利なFSG機能で、1回の操作で何百もの類似したレポートを生成できます。たとえば、内容セットを使用して1つのマスター・レポート定義から50部門のレポートを生成できます。内容セットは、勘定科目割当または表示オプション(あるいはその両方)を変更することにより、既存レポートの行セット定義を上書きして、このレポート生成を実行します。
行セットと内容セット定義を単純化 極端に長い行セットを定義するよりは、「拡張」と「両方」表示タイプを利用します。
拡張: 単一行の定義から複数明細を作成します。行を定義する際、勘定科目セグメント範囲を入力し、それに「拡張」の表示タイプを割り当てます。FSGにより、その範囲内の各セグメント値に対し、行が作成されます。範囲に親セグメント値を入力すると、FSGはその連結先に属するすべての連結元値を表示します。
両方: 単一行定義から詳細明細と合計の両方を作成します。
自動コピーの使用: 既存の行セットまたは列セット、内容セット、行順序、レポート、レポート・セットをコピーするために使用します。たとえば、次のことができます。
標準列セットをコピーし、次にオリジナルではなくコピーを修正します。標準列セットを直接に修正すると、標準列セット定義に依存している他のレポートを誤って変更する可能性があります。
新規の行セットを白紙から構築するより、必要なレポートに類似している既存の行セットをコピーし、そのコピーを修正します。
FSGレポートを公開するには、レポート・テンプレートを定義します。XMLパブリッシャを使用したFSGレポートの公開は、FSGレポートのレイアウトおよびフォーマットを制御する強力な機能です。レポートに使用するレイアウトおよび設計を適用したレポート・テンプレートを定義することで、プレゼンテーション・レベルの財務レポートを作成できます。XMLパブリッシャは、FSGレポートに独自のテンプレートの設計を適用するため、データの表示方法をより正確に制御できます。新しいレポート・テンプレートを定義するか、既存のレポート・テンプレートを取得して、好みの外観になるように変更し、新しいレポート・テンプレートとして保存できます。Oracle General Ledgerは、新しいレポート・テンプレートとして使用または変更できる基本的なレポート・テンプレートを提供しています。
XMLを使用したレポート・テンプレートの使用方法については、「XMLパブリッシャの基本的なレポート・テンプレート」を参照してください。
レポート・テンプレートの作成の詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
この項には、財務諸表生成プログラムに関してよく聞かれる質問と、その回答が記載されています。
質問: 勘定科目セグメント値に加えて、レポートの勘定科目摘要も表示できますか。
もちろんです。「行順序」を定義し、それをレポートに割り当てるだけです。「行順序」では、摘要を印刷する勘定科目セグメントの「勘定科目表示」オプションを設定します。セグメント表示方法として、「値」および「摘要」を選択します。また、印刷「幅」を、セグメント値と摘要の両方を印刷できるように設定することも忘れないでください。「行順序」には、すべてのセグメントが含まれている必要があります。表示する必要のないセグメントについては、幅を0に設定します。
注意: 勘定科目セグメント値なしで摘要のみを印刷するには、セグメント表示方法に「摘要」を選択します。
質問: 複数の行計算と列計算があるレポートを作成しました。ただし、期待していたような結果が出ません。どのような原因が考えられますか。
計算結果が期待していたものと違う場合は、いくつかの原因が考えられます。次の点を確認してください。
ロジックに間違いがないかどうか、計算を検討します。
レポート内で使用している行名および列名が一意のものであることを確認します。同一の名称を持つ行または列が2つある場合、どちらの値が使用されるべきか、FSGには区別することができません。
計算で行名または列名のかわりに連番を使用している場合は、算式内に入力した連番が正しいことを確認します。
どの端数処理オプションをレポートに使用しましたか。「端数処理後計算」を使用した場合、結果に端数処理ミスが含まれている可能性があります。この場合は通常、「計算後端数処理」オプションを選択し、レポートを再実行することにより修正されます。
質問: 貸方金額を負の値でなく正の値としてレポートに印刷する場合は、どうすればいいのですか。
該当する行定義または列定義の、「符号の変更」チェックボックスをチェックします。この行または列の貸方金額は正の値として表示されるようになります。「負」の貸方は負の値として印刷されます。
警告: このオプションを選択すると、行または列で生じた借方金額もすべて負の値として印刷されます。そのためこの機能を使用する場合は、行定義または列定義に割り当てる勘定科目に対して十分に注意するようにしてください。
質問: レポートで、数値に「+」記号を表示しないようにするにはどうしたらいいですか。
Oracle General Ledgerのプロファイル・オプション「通貨: 正の書式」を変更します。このオプションによって、Oracle General LedgerとFSGでの正の数値の表示法が決まります。たとえば、正のフォーマット・プロファイル・オプションが現在「+xxx」となっている場合、FSGで印刷される正の数値の前にはプラス記号が付きます。プロファイル・オプションを「xxx」に変更すると、数値がプラス記号なしで印刷されるようになります。
質問: レポートにゼロの金額を表示しないようにする方法はありますか。
FSGの個々のゼロ金額を表示しないようにすることはできません。ただし、行または列内のすべての値がゼロである場合は、そのすべてを非表示にすることができます。それには、該当する「行」ウィンドウまたは「列」ウィンドウで「ゼロの表示」オプションにチェックしていないことを確認します。
質問: レポートをオンラインで表示するにはどうすればいいですか。
レポートをオンラインで表示するには、「コンカレント要求要約」ウィンドウを使用します。まず表示するレポートを選択し、「スペシャル」メニューから「要求出力」を選択します。レポートが新しいウィンドウに表示されます。
注意: この機能は、ユーザーが使用しているOracle General Ledgerのバージョンでは使用できないこともあります。ユーザーのバージョンにこの機能がある場合でも、それがシステム管理者によって使用可能にされていないと、レポート表示のために使用できません。
質問: FSGレポートをファイルにダウンロードし、それをPCのスプレッドシートでオープンする方法を教えてください。
まず、レポート定義で「スプレッドシート」出力オプションが使用されていることを確認します。レポートを実行するときにこのオプションを指定することも可能です。次に、レポートを実行し、上記のとおりにオンラインで表示します。レポートが表示ウィンドウに表示されている間に、「スペシャル」メニューから「ファイルのコピー」を選択します。それから出力ファイルを保存するためのパス名とファイル名を入力します。保存すると、そのファイルはスプレッドシートでオープンできるようになります。
注意: この機能は、ユーザーが使用しているOracle General Ledgerのバージョンでは使用できないこともあります。
質問: 複雑なレポート定義がなかなか正しく機能するようになりません。このような場合に役に立つツールはありませんか。
あります。エラー・メッセージ・ログ・ファイルで検討することができます。ログの情報が詳細でない場合は、ユーザー・プロファイル・オプション「FSG: メッセージ詳細」を変更し、さらに詳細な情報が表示されるようにできます。
関連項目: エラー・メッセージのログ・ファイル
関連項目
この項では、財務諸表生成プログラム(FSG)を使用して財務レポートを定義し生成するために実行する各種のタスクについて説明します。
ヒント: 財務諸表生成プログラム、レポート作成概念およびFSG用語に慣れていない場合は、FSGタスクを使用する前に「財務諸表生成プログラムの概要」を参照してください。
行セットにより、財務諸表生成プログラム(FSG)レポートの行のフォーマットおよび内容が定義されます。FSGでは、一般に仮定される行定義の属性は勘定科目割当である一方で、列定義の属性は時間間隔(量タイプ)です。
行セットを定義することにより、次が実行できます。
勘定科目の割当: 行に含めるGL勘定残高を示します。各行に個別の勘定科目または勘定科目範囲を割り当てることができます。さらに、レポートする元帳または元帳セットを指定できます。
注意: 報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用する場合は、レポートする報告通貨を指定できます。
計算の定義: レポートでの多様で複雑な計算を行います。この計算では、表示しないように選択した行も含めて、レポート内の以前の行をすべて参照できます。
書式指定: 改ページ、インデント、行間および下線文字処理を制御します。
行セット定義の保護: 特定の行セットが、特定ユーザーの使用、表示または変更に限定されます。
新しい行セットを定義するか、FSGの自動コピー機能を使用して既存の行セットをコピーし、必要に応じてそれを修正することができます。
「行セット」ウィンドウにナビゲートします。
行セットの「名称」と「摘要」を入力します。「行セット」名にはアンパサンド(&)記号を使用しないでください。
行セットを使用してXBRL出力を生成する場合は、XBRLタクソノミを選択します。
(オプション)「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると、行セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティが適用されます。この定義アクセス・セットは、Oracle General Ledger定義に対するアクセスを制御できるオプションのセキュリティ機能です。たとえば、特定のユーザーが行セットを表示、変更または使用できないように設定できます。セキュリティが無効の場合は、すべてのユーザーが行セットを使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責にアクセス権の割当機能がない場合は、「行セット」ウィンドウに「アクセスの割当」ボタンが表示されません。「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択することで、行セットは保護できますが、この行セットに自動的に割り当てられるのは、自動割当の定義アクセス・セットのみです。機能セキュリティの詳細は、システム管理者に確認してください。
「行の定義」を選択します。
「行」ウィンドウが表示されます。
行セットの各行の「明細」番号を入力します。明細番号を使用して、レポートに各行が表示される順序を制御します。行計算の作成時にも明細番号を使用します。
各行で「明細項目」の摘要を入力します。これは、この行セットを使用して実行するレポートに行ラベルとして表示されます。
(オプション)各行で「書式オプション」、「拡張オプション」および「書式オプション」を入力します。
注意: 行セットおよび列セット用と一般に仮定される属性を逆仕訳するレポートを作成する場合には、「残高管理」オプションも各行に設定する必要があります。
行セットにXBRLタクソノミを割り当てた場合、行の「XBRL要素」を選択します。「XBRL要素」フィールドが使用できない場合(淡色表示)、「行セット」ウィンドウでXBRLタクソノミを定義します。XBRL要素が割り当てられていない行は、XBRL出力には表示されません。
該当行にレポートの勘定残高を生成させるために、行に勘定科目を割り当てる「勘定科目割当」を選択します。計算行(レポート合計と小計)を作成するには、「計算」を選択します。
注意: 行には、勘定科目割当か計算のいずれかを定義できますが、両方は定義できません。
行セットに追加の行を定義します(ステップ4からステップ7まで)。
作業内容を保存します。
関連項目
定義アクセス・セットを使用して行セットの定義を保護できます。定義アクセス・セットは、総勘定元帳定義に対する使用、表示および変更アクセスの管理を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
次では、行セットに関連する使用、表示および変更アクセス権について説明しています。
使用アクセス: 行セットをレポート定義時またはレポート生成時にレポートに割り当てることを可能にします。行セットの表示と変更、または行セット定義のコピーはできません。
表示アクセス: 「行セット」ウィンドウからの行セット定義の表示、および行セット定義のコピーを可能にします。行セットをレポートへ割り当てたり、行セットに変更を加えることはできません。
変更アクセス: 「行セット」ウィンドウから行セットを表示することと変更を加えることを許可します。行セットをレポート定義に割り当てることはできません。
金額または統計の勘定科目残高は、勘定科目を行または列に割り当てて印刷します。勘定科目は、1つ以上の勘定科目範囲を入力して割り当てます。必要に応じて、勘定科目割当の元帳セグメントに元帳、元帳セットまたは報告通貨を入力します。実行時に元帳セグメント値を指定することもできます。
通常、勘定科目は行に割り当てます。しかし行と列の両方に勘定科目を入力すると、FSGでは行と列で共有される勘定科目のみがレポートされます。
警告: 元帳セグメント割当は、行セットまたは列セットのいずれかのみに定義する必要があります。元帳割当が行セットと列セットの両方に存在する場合、FSGでは、予期しない結果が発生する可能性があります。
注意: 勘定科目を行または列に割り当てると、その同じ行または列には計算を定義できません。どちらか1つはできますが、両方はできません。
「行」または「列」ウィンドウから、「勘定科目割当」を選択します。
数式記号(+または-)を選択して、FSGに対して、指定された勘定科目範囲の各勘定科目に、累積的に残高を加算するかまたは減算するかを指示します。この機能を使用するには、範囲内の各セグメントがT(合計)の表示タイプで定義されている必要があります。下記のステップ5を参照してください。
(オプション)「自」および「至」元帳セグメント範囲に対して同じ元帳セグメント値を入力します。元帳または元帳セットを入力しない場合、FSGでは、実行時に指定した元帳または元帳セットが使用されます。
範囲内の「自」勘定科目と「至」勘定科目を指定して、勘定科目範囲を入力します。
注意: 範囲でなく単一の勘定科目を指定するには、「自」勘定科目と「至」勘定科目に同じ勘定科目を入力します。
勘定科目セグメントを空白のままにしておくと、FSGでは、そのセグメントのすべての値を処理します。
各勘定科目セグメントに「表示」タイプを入力します。
注意: 次の割当を行うには、各セグメントについて表示タイプ T (Total)を使用する必要があります。
列に対して元帳/元帳セットまたは勘定科目を割り当てます。
注意: FSGでは、単一列内での元帳セット全体の拡張をサポートしていません。列全体での元帳セットをレポートする場合は、各列でレポートする元帳または報告通貨を明示的に指定する必要があります。
行に複数の勘定科目範囲を割り当てます。関連項目 行セット表示タイプ
指定した範囲の勘定科目に対して要約残高のみをレポートする場合は、「要約」チェックボックスを選択します。
注意: プロファイル・オプション「FSG: 親値の拡張」により、要約残高の要求時に親値の拡張が制御されます。
「活動タイプ」(「借方」、「貸方」または「ネット」)を選択して、各勘定科目範囲に使用する残高タイプを指定します。
たとえばキャッシュ・フロー・レポート、または財務状態変動表を定義したい場合は、「借方」あるいは「貸方」を入力します。これらのタイプのレポートでは、借方金額と貸方金額に、別々の行または列が必要になる場合もあります。
作業内容を保存します。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
行金額または列金額を計算する算式を定義できます。たとえば、レポート内のその行より上にある行すべてを集計する行計算などを定義します。また他の例としては、直前にある2列の差を計算する列計算なども挙げられます。
注意: Oracle General Ledgerでは、貸方残高はマイナスの数値として、借方残高はプラスの数値として保存されます。計算を定義する際に、その点を考慮に入れるようにしてください。たとえば総利益行を計算する場合は、売上行から売上原価行を引くのではなく、売上行に売上原価行を足します。
正数のみ表示するには、絶対値機能を使用します。絶対値機能は、基礎となる借方または貸方残高にかかわらず、残高または計算結果に使用できます。
注意: 勘定科目または計算は、行セットまたは列セットのいずれかに割り当てることができますが、両方に割り当てることはできません。
他の列を操作する計算が列に含まれる場合、XBRL出力は生成されますが、出力には計算結果は表示されません。
除算を行う計算行の場合は、除数がゼロでないことを確認するか、かわりに使用する行を指定します。除算を行う計算行の除数がゼロの場合、レポートは生成されますが、この計算の結果は出力には表示されません。
「行」または「列」ウィンドウで「計算」を選択します。
計算の各ステップの順序番号を入力します。これによって、計算の完了に必要な操作の実行時の順序が決まります。
たとえば、算式A(B+C)を使用した派生行を計算するには、加算が先に行われ、その結果にAが掛け算されるように順序番号を入力します。次の表にはこの計算を示します。
順序 | 演算子 | オペランド |
---|---|---|
10 | Enter | B |
20 | + | C |
30 | * | A |
計算の各ステップの演算子を入力します。行計算または列計算のために有効な演算子には、次のものがあります。
演算子 | 計算 |
---|---|
+ | 加算 |
- | 減算 |
* | 乗算 |
/ | 除算 |
% | 率 |
ENTER | 値の入力 |
AVERAGE | 一覧値の平均 |
MEDIAN | 一覧値の平均 |
STDDEV | 一覧値の標準偏差 |
Abs | 一覧値の絶対値 |
注意: FSGの計算演算子は、Oracle General Ledgerの演算表記機能であるEasyCalcに基づいています。
各計算ステップで使用される定数、順序番号番号範囲、行名または列名を入力します。
定数: 定数値として使用する数値を入力します。たとえば、一株当たり収益の計算のステップとして、純利益を除算するための定数である発行普通株の数を入力します。
順序番号の下位および上位: 定数のかわりに、計算に使用する行または列の範囲を示す、順序番号の「下位」および「上位」の番号を入力できます。
範囲内の各行または各列に演算子が適用されます。たとえば、4行の範囲に「+」演算子を使用すると、その4行に含まれるすべての値が加算されます。
行名または列名: 定数または連番範囲のかわりに、計算に使用する特定の行または列の名称を入力できます。
たとえば、実績金額、予算金額、差異金額の3つの列を含むレポートがあるとします。最初の2行の名称は、「実績」および「予算」です。差異列のための計算を定義するには、「予算」という名称の列から「実績」という名称の列が差し引かれるように指定します。計算結果である予算の差異が、レポートの第3列に表示されます。
注意: 計算で行名または列名を使用する場合、名称がそれぞれ属している行セットまたは列セットの中で一意であることを確認してください。
計算の完了に必要なステップを追加します。
関連項目
列セットによりFSGレポートの列の書式と内容が定義されます。FSGでは、通常想定される列定義の属性が期間(金額タイプ)で、行定義の属性が勘定科目割当です。したがって、典型的な列セットには、見出し、小見出し、金額タイプ、書式マスク、通貨割当および合計計算列が含まれます。
列セットを定義する際、次のことができます。
勘定科目残高タイプの指定: 列に含めます。たとえば、列を実績、予算または引当金額で定義できます。
見出しの作成: 列について。関連見出しも作成できます。この関連見出しは、レポート実行の際に指定する期間に基づいて変わります。
計算の定義: レポートでの多様で複雑な計算を行います。この計算では、表示しないように選択した行も含めて、レポート内の前の列をすべて参照できます。
書式の指定: レポート中の番号をどのように表示するかを決める書式マスクを使用して、書式を指定します。
列セット定義の保護: 特定のユーザーによる特定の列セットの使用、表示または変更のみを許可します。
新規の列セットを定義するか、またはFSGの自動コピー機能を使用して既存の列セットをコピーし、必要に応じて編集できます。列セット・ビルダーを使用して、列セットをグラフィック形式で定義することもできます。
XBRL出力の場合、列を使用して「金額タイプ」、「期間」、「相殺」および「通貨」が表示されます。数値を使用する「エンティティ」(または「会社名」)には、「列摘要」として名前を入力します。
XBRL出力の場合、計算は行レベルでのみ行う必要があります。計算列を含む列セットを選択すると、レポートは警告で終了します。ログ・ファイルは、処理されなかった列を識別します。
「列セット」ウィンドウにナビゲートします。
列セットの名称と摘要を入力します。
(オプション)セグメント上書きを入力します。
関連項目: セグメント上書き
(オプション)列セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の列セットについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の列セットを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「列セット」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると列セットを保護できますが、この列セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
「列の定義」を選択します。
各列の開始位置を入力します。これは、ページの左端と各列が開始する場所との間の文字数です。列の開始位置を決める際は、次のことに注意してください。
レポートの合計幅: FSGでは、無制限の列を持つレポートを作成できます。これにより、Applications Desktop Integrator(ADI)を使用して、任意の幅のレポートをExcelスプレッドシートにダウンロードできます。
FSGは、設置されているプリンタによって、1行当たり最大132、180または255文字で、レポートを横長モードで印刷します。また、プロファイル・オプション「FSG: 縦長印刷形式可」を「Yes」に設定しておくと、幅80文字の縦長モードでレポートを印刷できます。
列セットの列数。
各列の幅: 書式マスクおよび列に表示される数字の予想サイズにより決定されます。
前列の開始位置と幅。
「通貨」プロファイル・オプション: プラスおよびマイナスの数値書式のみでなく、千単位区切表示を使用するかどうかを決めます。これらのオプションが使用可能になっている場合は、列幅を十分にとる必要があります。
マージン。
全体の外観: 配置のバランスと統一性を保ちます。
注意: レポートでは行明細のラベルは第一列の左に現れます。つまり列セット内の第1列の位置を設定するときに、行明細品目の幅を設定します。
各列に一意の連番を入力します。連番を使用して列計算を定義できます。
注意: 連番は、行セット内の行順序を制御するように、レポート内の列順序を制御することはありません。かわりに、列順序は列の開始位置から決定されます。
書式マスクを入力して、FSGにより列に印刷される値の表示を管理します。関連項目: 書式マスク
数値の表示方法を決定するファクタ(「10億」、「100万」、「千」、「単位」または「百分位数」)を入力します。
たとえば、ファクタ「千」を書式マスク99,999,999.99とともに使用する場合、数字23,910はレポートで23.91のように表示されます。たとえば、ファクタの「百分位数」を書式マスクの99.99とともに使用すると、数字.1258は12.58のようにレポートに表示されます。ファクタを使用せずに金額を表示するには、「単位」を選択します。
ヒント: 各列の「単位」の隣にファクタを割り当てる場合は、ファクタ名を関連する列の見出しにおくと、レポート上でファクタを容易に特定できます。
(オプション)各列に「残高管理オプション」、「拡張オプション」および「表示オプション」を入力します。
注意: 行セットと列セットの通常想定される属性を逆にしたレポートを作成する場合は、このウィンドウの「残高管理」オプションを空白のままにし、かわりに「行」ウィンドウで設定します。
(オプション)計算列(差異、百分率、合計および小計用)を作成するには、「計算」を選択します。列に勘定科目を割り当てるには、「勘定科目割当」を選択します。
注意: 列定義に計算または勘定科目割当を選択することはできますが、両方は選択できません。
(オプション)例外レポートを作成するには、「例外」を選択します。
列セットの追加の列を定義します(ステップ5から11)。
列見出しを作成します。関連項目: 列見出しの作成
作業内容を保存します。
定義アクセス・セットを使用して、列セット定義を保護できます。定義アクセス・セットは、General Ledger定義への使用、表示および変更アクセス権の制御を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
列セットに関連する使用、表示および変更アクセス権の意味は、次のとおりです。
使用アクセス権: レポートの定義時または生成時に列セットをレポートに割り当てることができます。列セットの表示、変更または列セット定義のコピーはできません。
表示アクセス権: 「列セット」ウィンドウで列セット定義を表示したり、列セット定義をコピーできます。列セットをレポートに割り当てたり列セットを変更することはできません。
変更アクセス権: 「列セット」ウィンドウで列セットを表示したり変更できます。列セットをレポート定義に割り当てることはできません。
FSGには、レポート幅に対する制限がありません。大きなレポートを作成し、ADIを使用してレポートをExcelスプレッドシートにダウンロードできます。
FSGでは、ルールを使用して、レポートの幅に応じたページ幅と印刷形式を決定できます。レポートの全体的な幅に影響する列セットを作成するときは、これらのルールを念頭に置いてください。
FSGは、次の項目に基づいてレポートの幅を設定します。
最後の列の開始位置+最後の列の幅 または
列セット・ヘッダーの幅
レポートの幅が255文字以下の場合、FSGはレポート幅を次の事前定義カテゴリの1つに合せます。
80文字幅
132文字幅
180文字幅
255文字幅
レポートの幅が255文字を超える場合、レポート幅は上記の2つの基準のうち、大きい方に設定されます。
レポートの幅が255文字未満の場合、FSGは次のルールに従って印刷形式を決定します。
縦長: 80文字未満の幅。
横長: 81文字から132文字幅。
超横長: 133文字から180文字幅。
SpaceLabs: 181文字から255文字幅。
関連項目
列セット・ビルダーでは、グラフィックの形式を使用することで列セットを定義できます。既存の列セットを変更することもできます。
列セット・ビルダーは、主にレイアウトと設計のツールです。「列」ウィンドウに用意されているオプションすべてが含まれているわけではありません。このため、列セット・ビルダー内で勘定科目、計算または例外を割り当てることはできません。ただし、列セット・ビルダーで列セットを設計した後で、「列」ウィンドウからこれらを追加できます。
「列セット・ビルダー」で表示できる列の数は、各列の文字幅によって決まります。一定の文字幅の制限で、最大20列を表示できます。ただし、「列セット・ビルダー」は、文字幅が500の1列のみ表示できます。
ヒント: Applications Desktop Integratorの「レポート・ウィザード」を使用すると、列を無制限に表示できる、スプレッドシートのFSGレポートを編集または作成できます。
注意: 「列」ウィンドウから非表示列を定義すると、「列セット・ビルダー」では表示されません。
「列セット」ウィンドウにナビゲートします。
列セットを入力または問い合せます。
「列セットの作成」を選択します。
各列の連番、オプションの「名称」、「金額タイプ」および「相殺」を入力します。
ヒント: 列を定義する際には、一列ごとに定義していくことをお薦めします。これを行うには、ステップ4から9までを第1列に対して行い、後続の列に対してもこのステップを繰り返します。
レポートの「左マージン」と各列の「幅」を指定します。
ヒント: 列の幅を定義する際に、レポートに表示する番号のサイズ、使用するファクタ、指定するフォーマット・マスクを考慮することをお薦めします。
ルーラーを基準として利用し、各列の「見出し」を入力します。最高4行までの見出しテキストを定義できます。追加の行が必要な場合は、「列」ウィンドウで定義する必要があります。ただし、定義が終了した時点から、「列セット・ビルダー」を使用してこれらの行を編集できます。
注意: 列見出しの部分の左にあるスクロールバーは、見出しに5行以上使用している場合にのみ有効になります。
また、「デフォルト見出しの作成」を選択し、各列の金額タイプと期間相殺に基づいて見出しをFSGに生成させることもできます。次に、必要に応じてデフォルト見出しを変更できます。
各列の「書式マスク」を入力します。
「詳細列オプション」を選択し、追加の列書式および「通貨」、「管理値」、「値上書き」、「ファクタ」、「詳細レベル」などの表示オプションを入力します。
「適用」を選択して見出しを保存し、「列セット・ビルダー」での操作を継続します。
「OK」を選択して作業内容を保存し、「列セット・ビルダー」をクローズします。
「列セット」ウィンドウにナビゲートします。
列セットを問い合せます。
「列セットの作成」を選択します。
「列セット・ビルダー」のツールバー・ボタンを使用して、列を追加、移動または削除します。
必要に応じて、列情報を変更します。
「適用」を選択して作業内容を保存し、「列セット・ビルダー」での操作を継続します。
「OK」を選択して作業内容を保存し、「列セット・ビルダー」をクローズします。
列セット・ビルダーを使用している場合は、「回復」を選択すると、列セット定義を最後に保存してから現在までのすべての変更が取り消せます。
関連項目
関連する列セット内のレポート用の列見出しを定義します。レポートの必要条件にあわせて、そのレポート固有の列見出しを作成、またはデフォルト見出しを修正できます。列見出しは、固定することも関連見出しを使用して動的な列見出しを作成することもできます。この動的な列見出しでは、レポートを実行する際に指定する期間に基づいて内容が変わります。
注意: 列セット・ビルダーにより、列見出しを作成および編集することもできます。
「列セット」ウィンドウにナビゲートします。
列セットの名称を問い合せます。
「見出しの定義」を選択します。
. (オプション)「デフォルト見出しの作成」を選択して、デフォルト列見出しを修正します。列に定義してある金額タイプと期間相殺に基づいて、FSGによりデフォルト見出しが作成されます。金額タイプまたは期間相殺が定義されていない場合は、デフォルト見出しには実行時の期間が表示されます。
表示されているルーラーに基づいて、各列の見出しを入力または変更します。 必要に応じて、基準見出しを入力し、動的な列見出しを作成できます。関連項目: 基準見出し
注意: ルーラーは見出しの上に表示され、Xは文字に割り当てられた位置とその占める空間、9は数字の位置、ピリオドは各列の間に必須である最低1つのスペースを示します。これらの設定は、列定義の開始位置と書式マスクから自動的に決定されます。
注意: XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開する場合、XMLパブリッシャは、レポート・テンプレートで許可されるかぎりの見出し行を表示します。列セットに定義されているより少ない数の列見出し行しか表示できないレポート・テンプレートの場合、レポートには、テンプレートで定義された数の見出し行のみが表示されます。
「列見出し」ウィンドウを使用して列見出しを配置する場合、[Space]キーまたは矢印キーなどを押して文字スペースを空けてから、見出しを配置する必要があります。見出しの配置には[tab]キーは使用できません。列見出しが列の定義に従って配置されるようにします。たとえば、列の開始位置が45文字目に設定されている場合、列見出しも45文字目から始まるようにします。
書式マスクで定義されたすべての数と特殊文字を印刷できるように、十分なスペースを確保します。
書式マスクの定義方法については、「書式マスク」を参照してください。
「適用」を選択して見出しを保存し、このウィンドウでの操作を続けます。
「OK」を選択して作業内容を保存し、「列見出し」ウィンドウをクローズします。
関連項目
レポート内のただちに対処が必要な情報を強調表示する場合は、列の例外を定義します。たとえば、実績支出が予算を$1,000以上超過した場合に、レポートのその行を「フラグ」するよう例外を定義できます。レポートを要求する際に、例外のみが表示されるように選択できます。
「列」ウィンドウから「列の定義」を選択します。
例外フラグを設定する列を選択します。
「例外」を選択します。
レポートで例外の「フラグ」設定に使用する文字を1つ入力します。
条件(< , > , =, <= , >= または < >)を選択し、定数を入力して例外を定義します。例外の条件はいくつでも入力できます。このリージョンの例外に複数の条件を入力してある場合は、すべての条件を満たす金額のみがFSGによりフラグされます。
指定してある条件の中からすべてではなくとも、少なくとも1つの条件を満たす行をフラグする例外を設定するには、条件と同じ数の列を定義し、その中の1つの列のみを表示させる必要があります。たとえば、5つの条件の中から1つまたは複数の条件を満たす金額をフラグする場合、5つの列を定義する必要があります。非表示の列を、表示列をそれ自体に追加する計算で定義します。たとえば、第5列を表示し、それから第6列から第9列まで表示する場合は、「+」の演算子を持つ計算を定義して、5の上位および下位の列連番を定義します。その後、各列に例外フラグと条件を割り当てます。
関連項目
レポートの要求ごとに内容セットを割り当てると、1回の実行で類似したレポートを何百と生成できます。内容セットは、多数のレポートがどのように違うかを管理します。たとえば、組織に50の部門があり、その「部門」が勘定科目セグメントの1つであると想定します。また、旅費用の財務諸表生成プログラム(FSG)レポートがあって、それを週ごとに実行しているものと想定します。既存のレポート定義とともに内容セットを使用すると、1回のレポートの要求で各部門についての旅費レポートを印刷できます。そこでレポートを50の部門管理者に配布して、検討できるようにします。
内容セットは行セットに類似していますが、その特色は既存のレポートの行セットの定義に優先して機能することにあります。前の段落で説明されている些細な違いを持つレポートのバリエーションは、行セット勘定科目割当を変更する内容セットまたは表示オプション(あるいはその両方)によって実現されます。
注意: 内容セットは、レポート定義の一部として保存することも、財務諸表生成プログラム・レポートの要求時に動的に追加することもできます。
XBRL出力で内容セットを使用することはできません。ページ拡張など、内容セット機能を選択した場合、レポートでエラーが発生します。
「内容セット」ウィンドウにナビゲートします。
内容セットの「名称」と「摘要」を入力します。
複数レポートには処理の「タイプ」を選択します。
パラレル: FSGは複数のレポートを平行して作成します。
順次: FSGは複数のレポートを順次に作成します。
注意: 並行処理タイプの内容セットを使用して、XMLパブリッシャでFSGレポートを公開することはできません。並行タイプのXMLパブリッシャを使用したFSGレポートはサポートされていません。
(オプション)内容セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の内容セットについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の内容セットを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「内容セット」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると内容セットを保護できますが、この内容セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
各勘定科目範囲に対して連番を入力します。
行セットに指定したセグメント値範囲を上書きする場合、「元帳」、「勘定科目範囲: 自」および「勘定科目範囲: 至」を入力します。フレックスフィールド下位と上位に親セグメント値を入力すると、FSGによってその親に対するすべての子値が表示されます。
注意: プロファイル・オプション「FSG:親値の拡張」を使用して、要約残高を要求する際に親値の拡張を管理します。
複数の勘定科目範囲を入力すると、FSGによって各範囲に対して別のレポートが作成されます。範囲は重複することもあります。
行セットの表示タイプを上書きする場合、内容セットの「表示」タイプを入力します。
範囲内の「要約」勘定残高のみをレポートする場合は、「要約」ポップリストから「Yes」を選択します。範囲内の親セグメントは、積上グループに属します。積上グループは要約テンプレートで使用する必要があります。範囲内の詳細勘定残高のみをレポートする場合は「No」を選択します。
このフィールドを空白のままにした場合、内容セットによって、行セットまたは列セットから要約勘定科目レポート・オプションが継承されます。行および列セット・レベルの両方にオプションを設定すると、FSGによって、「行および列の上書き」表で示される矛盾が解決されます。
作業内容を保存します。
内容セットを定義する際に、各セグメント値に対して別々のレポートが必要なセグメントに、「表示」タイプ「PE」を割り当てます。オプションとして、内容セットへ複数の勘定科目範囲を割当てできます。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
定義アクセス・セットを使用して内容セットの定義を保護できます。定義アクセス・セットは、総勘定元帳定義に対する使用、表示および変更アクセスの管理を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
次では、内容セットに関連する使用、表示および変更アクセス権について説明しています。
使用アクセス: 内容セットをレポート定義時またはレポート生成時にレポートに割り当てることを可能にします。内容セットの表示と変更、または内容セット定義のコピーはできません。
表示アクセス: 「内容セット」ウィンドウからの内容セット定義の表示、および内容セット定義のコピーを可能にします。内容セットをレポートへ割り当てたり、内容セットに変更を加えることはできません。
変更アクセス: 「内容セット」ウィンドウから内容セットを表示することと変更を加えることを可能にします。内容セットをレポート定義に割り当てることはできません。
行順序を使用して、レポートで明細行がどのように表示されるかを管理できます。次の操作を実行できます。
元帳の短縮名のみでなく、またはそのかわりに、元帳名を表示します。
勘定科目摘要を、セグメント値に追加して、またはそのかわりに表示します。
列内に表示される詳細行を金額別にソートします。
詳細行を勘定科目セグメント値別またはセグメント値摘要別にソートします。
特定レポートのニーズに適合するように、勘定科目セグメントの順序を再編成します。たとえば、製品セグメント値をコスト・センター値の前に表示させることができます。
特定の勘定科目セグメントのヘッダー摘要を隠します。
前提条件
詳細行をランク、元帳セグメントの元帳短縮名または元帳名、あるいは勘定科目セグメント値または摘要でソートするには、関連する行定義のセグメント表示タイプが、「拡張」または「両方」のいずれかである必要があります。オプションとして、表示タイプが「行/拡張」または「行/両方」に設定された内容セットを使用できます。
「行順序」ウィンドウにナビゲートします。
行順序の名称および摘要を入力します。
(オプション)行順序定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の行順序について特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の行順序を他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「行順序」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると行順序を保護できますが、この行順序には自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
(オプション)「列によるランク」情報を入力します。
(オプション)「勘定科目表示」情報を入力します。
作業内容を保存します。
新規の行順序を作成するか、または既存の行順序を問い合せます。
「行順序」ウィンドウから、値が詳細行をソートするために使用される列の名称または順序を入力します。
「順序」は、左端の列が順序1を有する場合、その列セット内の他の表示された列と相対位置を示します。
たとえば、次の列セットを定義したと仮定します。
摘要 | 値 | 値 | 値 |
---|---|---|---|
列番号 | 1 | 2 | 3 |
位置 | 50 | 75 | 100 |
連番 | 10 | 20 | 30 |
表示 | Yes | No | Yes |
「列1」の金額に基づいて詳細行をソートしたい場合、オーダーとして「1」を入力します。「列3」の金額に基づいてソートしたい場合は、オーダーとして「2」を入力します(「列2」は表示されていないので)。
ランク方法を選択します。 金額は、「昇順」または「降順」でソートできます。
作業内容を保存します。
新規の行順序を作成するか、または既存の行順序を問い合せます。
(オプション)「行順序」ウィンドウで「列によるランク」情報を入力します。
詳細レポート行のソートに使用するセグメントの連番を入力します。
セグメント名を入力します。
「ソート・キー」方法を選択し、詳細レポート行のソートを管理します。
「元帳短縮名」: 元帳短縮名でソートします。
「元帳名」: 元帳名でソートします。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用している場合は、ソート・キーに「元帳名」を選択すると、報告通貨名でもソートされます。
「摘要」: 勘定科目セグメントの摘要別にソートします。
「値」: 勘定科目セグメント値別にソートします。
注意: 「ソート・キー」方法として「摘要」、「値」、「元帳名」または「元帳短縮名」を入力すると、FSGでは、「列によるランク」リージョンに入力した情報がすべて無視されます。
「ランク」: 「列によるランク」情報別にソートします。
注意: 「ソート・キー」ランク方法をセグメントに割り当てる場合は、「列によるランク」情報も入力する必要があります。入力しない場合、FSGにより勘定科目セグメント値でソートされます。また、「ソート・キー」ランク方法を使用する際は、ソート中のセグメントに続くすべてのセグメントが「合計」または「両方」の表示タイプである必要があります。そうでない場合、レポート行のソートに必要な合計が得られません。
セグメントの「表示」方法を入力します。
「元帳名」: レポートに元帳名を表示します。
「元帳短縮名」: レポートに元帳短縮名を表示します。
「元帳短縮名および元帳名」: レポートに元帳名と元帳短縮名の両方を表示します。
「摘要」: レポートにセグメント摘要を表示します。
「値」: レポートにセグメント値を表示します。
「値および摘要」: レポートにセグメント値と摘要の両方を表示します。
勘定科目セグメントの印刷の幅を入力します。セグメントの摘要の印刷を選択する場合は、印刷幅が摘要を入れるのに十分かどうかを確認します。
注意: また、行ソート順で指定した全セグメント累積印刷幅を入れるために、列セット定義時にレポートの左側の余白が十分かどうか確認する必要があります。
作業内容を保存します。
新規の行順序を作成するか、または既存の行順序を問い合せます。
(オプション)「列によるランク」情報を入力します。
レポート印刷時の勘定科目連番を変更する場合、そのセグメントの「勘定科目表示」情報は、「行順序」ウィンドウから入力します。
セグメントの新しい連番を入力します。
注意: 勘定科目体系のセグメントごとに新規の連番を入力する必要はありません。元帳の連番または勘定科目セグメントを変更すると、FSGによりすべてのセグメントの位置が(必要に応じて左右に)自動的に調整されます。たとえば、元帳セグメントと勘定科目体系が元帳-会社-コスト・センター-勘定科目-製品の場合に、元帳について新規の連番3を入力すると、レポートは会社-コスト・センター-元帳-勘定科目-会社-製品として印刷されます。
セグメント名、「ソート・キー」方法、「表示」方法および印刷の幅を入力します。
作業内容を保存します。
「勘定科目表示」情報を入力する際には、セグメントの印刷幅をゼロに設定します。
関連項目
定義アクセス・セットを使用して行順序の定義を保護できます。定義アクセス・セットは、総勘定元帳定義に対する使用、表示および変更アクセスの管理を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
次では、行順序に関連する使用、表示および変更アクセス権について説明しています。
使用アクセス: 行順序をレポート定義時またはレポート生成時にレポートに割り当てることを可能にします。行順序の表示と変更、または行順序定義のコピーはできません。
表示アクセス: 「行順序」ウィンドウからの行順序定義の表示、および行順序定義のコピーを可能にします。行順序をレポートへ割り当てたり、行順序に変更を加えることはできません。
変更アクセス: 「行順序」ウィンドウから行順序を表示することと変更を加えることを可能にします。行順序をレポート定義に割り当てることはできません。
表示セットとグループを使用して、機密情報を省略したり、レポートに通常含まれない情報を入れることができるレポートのバリエーションを作成できます。これを行うには、どの行または列を表示または非表示にするかをFSGで指定します。
行セットの行または列セットの列の範囲に対し、表示グループを定義します。
「表示セット」ウィンドウにナビゲートします。
表示セットの名称および摘要を入力します。
表示セットで、表示定義を上書きする行または列の行セットまたは列セットの名称を入力します。
注意: 選択できるのは、セキュリティが使用可能になっていない行セットまたは列セット、あるいは定義アクセス・セットで使用権限が付与されている行セットまたは列セットのみです。
それぞれの表示グループ割当に連番を入力します。この連番は、表示セットにのみ関連し、行セットまたは列セットの連番には関連しません。
それぞれの表示グループ割当に「表示」オプションを選択します。「表示」チェック・ボックスを選択すると、割り当てられた表示グループが指定した行または列(あるいはその両方)の範囲の関連値がレポートに印刷されます。「表示」チェック・ボックスを選択しないと、行または列(あるいはその両方)の値は表示されません。
注意: 行または列の値(あるいはその両方)を表示しないように選択しても、レポートには行タイトルまたは列見出し(あるいはその両方)が表示されます。
表示グループ名を「行グループ」および「列グループ」フィールドに入力します。必要に応じて、行グループと列グループの両方を入力できます。
注意: たとえ表示グループが関連の行セットおよび列セットで定義されたすべての行または列(あるいはその両方)を含んでいなくても、表示グループに含まれていない行または列(あるいはその両方)はレポートに表示されます。これは表示セットを使用しないときと同じです。
(オプション)表示グループ割当の摘要を入力します。
(オプション)追加の表示グループ割当を入力します。
作業内容を保存します。
表示グループは行セットの中の行または列セットの中の列の範囲を定義します。表示グループはレポートに現れる行と列を管理する表示セットに割り当てられます。
「表示グループ」ウィンドウにナビゲートします。
表示グループの名称と摘要を入力します。
行セットまたは列セットの名称を入力します。汎用表示グループを作成するには、この2つのフィールドを空白にしておきます。
注意: 選択できるのは、セキュリティが使用可能になっていない行セットまたは列セット、あるいは定義アクセス・セットで使用権限が付与されている行セットまたは列セットのみです。
行または列表示範囲に「順序:自」および「順序:至」の連番を入力します。
たとえば、行セットを指定して10から40までを連番範囲として選ぶ場合、表示グループは10から40までの行に影響を与えます。
作業内容を保存します。
関連項目
既存の行セット、列セット、内容セット、行順序、表示セット、レポートおよびレポート・セットをコピーして、新規レポート・オブジェクトを作成できます。両方の元帳が同じ勘定科目体系を共有する場合、複数の元帳にまたがって、レポート・オブジェクトをコピーすることもできます。
レポート・オブジェクトをコピーした後、レポートの必要性にあわせて新規オブジェクトを変更することができます。
注意: レポート・オブジェクトの定義アクセス・セットのセキュリティはコピーされません。すべての新規オブジェクトの定義アクセス・セットのセキュリティが自動的に使用可能になることはありません。これは必要に応じて変更できます。
FSG自動コピーを使用すると、XBRLタクソノミ・リンクが行セットとともにコピーされます。
「自動コピー」ウィンドウにナビゲートします。
コピーするレポート・オブジェクトのウィンドウから「自動コピー」ボタンを選択することもできます。
「コンポーネント」フィールドで、コピーするレポート・オブジェクトのタイプを選択します。選択できるのは、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能になっていないレポート・オブジェクト、または定義アクセス・セットで表示権限または変更権限が付与されているレポート・オブジェクトのみです。
「ソース」フィールドに、コピーするオブジェクトの名称を入力します。
「ターゲット」フィールドに、新規レポート・オブジェクトの名称を入力します。
「コピー」を選択します。Oracle General Ledgerにより、レポート・オブジェクトをコピーするためのコンカレント・プロセスが開始されます。
コンカレント・プロセスが完了すると、コピーされたオブジェクトを必要に応じて問合せおよび修正できます。
関連項目
レポートは、レポートの構築に使用するレポート・オブジェクトをFSGに指定することにより定義されます。割り当てることができるのは、定義アクセス・セットを介して使用権限が付与されているレポート・オブジェクトのみです。最も単純なレポートは、行セットおよび標準列セットにより定義されます。オプションとして、各自のカスタム列セットを指定できます。また、レポートを向上させるために内容セット、行順序または表示セット(あるいはそのすべて)を追加したり、レポート内の情報も改良できます。レポートに含める予算、予算引当タイプ、通貨および一定期間の利息を指定することもできます。
1度レポートを定義し保存しておくと、レポートの実行、レポート・セットの定義、新レポートとしてのコピーおよび保存時に使用できます。
注意: 一時レポートのニーズを満たすために、必要に応じて、アドホック財務レポートを定義できます。アドホック・レポートは、「財務レポートの実行」ウィンドウから作成します。
前提条件
行セットを定義します。
オプションで、列セット、行順序、内容セットおよび表示セットを定義します。
「財務レポートの定義」ウィンドウにナビゲートします。
レポートの名称、レポート・タイトルおよび摘要を入力します。レポート・タイトルは、FSGによりレポートの最上部に印刷されるものです。
(オプション)財務レポート定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の財務レポートについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の財務レポートを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「財務レポート」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると財務レポートを保護できますが、この財務レポートには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
レポートに使用する行セットと列セットを入力します。
(オプション)レポートで使用する内容セット、行順序または表示セット(あるいはそのすべて)を入力します。
(オプション)上書きする勘定科目セグメントに「セグメント上書」値を入力します。セグメント上書き値を入力すると、FSGにより、指定する特定の値のレポートが作成されます。たとえば、4つの会社の組合せ資産レポートを作成するレポート定義を持つと仮定します。レポート定義を修正して会社02のセグメント上書きを追加すると、FSGにより会社02のみの資産レポートが印刷されます。
注意: 上書きされたセグメントが使用禁止にされると、「セグメント上書」定義が無効になり、レポートを再定義する必要が生じてしまいます。
(オプション)レポートのデフォルト通貨を入力します。FSGでは、行および列セットの定義時に通貨を割り当てなかった行および列にのみ、この通貨が使用されます。
注意: ここでは貨幣通貨を入力する必要があります。STATは入力できません。
(オプション)レポートで計算に使用する「端数処理オプション」を選択します。
計算後端数処理: FSGにより、計算が端数処理の前に実行されます。
端数処理後計算: FSGにより、値が計算で使用される前に端数処理されます。
(オプション)レポートの「詳細レベル」を選択します。3つのオプションがあり、行および列に割り当てられる詳細レベルに対応しています。レポートの詳細レベルを指定すると、FSGでは、詳細レベルと一致する行と列のみが印刷されます。
注意: レポートの詳細レベルを入力しない場合、詳細レベルは「財務アナリスト」とみなされます。
レポートに次の出力オプションを入力します。
テキスト: 印刷またはオンラインで表示するための標準フォーマットのレポートを作成します。
タブ区切り: タブにより区切られた列を持つレポートを作成し、スプレッドシートへのレポートのインポートをより一層簡単にします。
スプレッドシート: Microsoft Excel用に設計され、Applications Desktop Integratorで使用できるレポートを作成します。
XBRL: XBRL出力を生成して、XRBLインスタンス文書を作成します。このオプションを表示するには、少なくとも1つのXBRLタクソノミをシステムにロードする必要があります。
XML: XML出力ファイルを生成します。XML出力ファイルは、XMLパブリッシャへの入力として使用されるため、レポート・テンプレートのレポート・フォーマットがFSGレポートに適用されます。
行または列セットに管理値が割り当てられている場合は、それらの値に予算、予算引当タイプ、通貨および一定期間の利息を割り当てることができます。
作業内容を保存します。
「レポートの実行」を選択します。
関連項目
FSGレポートへ予算、予算引当、通貨、および一定期間の利息を含める
定義アクセス・セットを使用してレポート定義を保護できます。定義アクセス・セットは、総勘定元帳定義に対する使用、表示および変更アクセスの管理を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
次では、レポートに関連する使用、表示および変更アクセス権について説明しています。
使用アクセス: レポートを生成し、そのレポートをレポート・セットに割り当てることを可能にします。レポートの表示およびレポートへの変更、またはレポート定義のコピーはできません。
表示アクセス: 「財務レポートの定義」ウィンドウからのレポートの表示、およびレポート定義のコピーを可能にします。レポートの生成、レポート・セットへの割当、またはレポートに対する変更は行えません。
変更アクセス: 「財務レポートの定義」ウィンドウからレポートを表示したり、レポートに対して変更を加えることを可能にします。レポートを生成したり、レポートをレポート・セットに割り当てることはできません。
定義アクセス・セットのセキュリティが有効なレポートを発行し、そのレポートに対してユーザーが少なくとも使用権限は持っている場合、そのレポートに対してユーザーが持っている定義アクセス・セット権限は、そのレポートに割り当てられた各レポート・オブジェクト定義に対して持っている権限より優先されます。
レポートに予算、予算引当タイプ、通貨および一定期間の利息を含めるには、「残高管理」オプションで指定された管理値を持つ行セットまたは列セットがレポート定義で指定されている必要があります。レポート定義でこのような行セットまたは列セットを使用する場合、管理値を特定の予算、予算引当、通貨または一定期間の利息に割り当ててください。
予算を管理値番号に割り当てるとき、その管理値番号が割り当てられている予算関連の行または列に、適切な予算金額がFSGにより自動的に印刷されます。たとえば、「期間累計-予算」金額タイプを持つ列に番号1を割り当て、「期間累計-予算引当」金額タイプを持つ列に番号3を割り当てた場合、予算を管理値番号1に割り当て、予算引当を管理値番号3に割り当てる必要があります。同じロジックが予算引当、通貨、タイプおよび一定期間の利息にも当てはまります。
同じ予算、予算引当タイプまたは通貨を、共有する行および列の管理値に割り当てる必要があります。
レポートに通貨管理値を持つ行セットまたは列セットが含まれない場合、レポート定義には通貨管理値の定義を入力できません。
レポートに「期間累計-予算」あるいは「期間累計-予算引当」のような、関連した金額タイプを使用する行あるいは列が含まれる場合は、予算あるいは予算引当を指定する必要があります。
財務レポートに予算または予算引当を割り当てるには、次の手順を実行します。
レポートに使用する行セットまたは列セットに、予算、予算引当または管理値を割り当てます。
レポートに使用する行セットまたは列セットを使用して、財務レポートを定義します。
「財務レポートの定義」ウィンドウから「管理値」を選択します。
行セットまたは列セット(あるいはその両方)を定義したときに関連の行または列に割り当てた、管理値番号を入力します。
管理値番号に関連付ける予算名または予算引当タイプを入力します。
レポートの行または列(あるいはその両方)で参照される勘定科目の通貨タイプを選択します。次のいずれかを選択できます。
変換済
入力
合計
統計
通貨タイプに「換算済」、「入力」または「統計」を選択した場合は、入力通貨を入力します。
どの通貨タイプを選択した場合も、元帳通貨を入力します。「入力」、「換算済」または「統計」通貨タイプを選択した場合、「元帳通貨」フィールドはオプションです。通貨タイプを指定しなければ、レポートで指定するか実行時に入力する「通貨」パラメータからデフォルト設定されます。「合計」通貨タイプを選択した場合、「元帳通貨」フィールドは必須です。
作業内容を保存します。
財務レポートに通貨を割り当てるには、次の手順を実行します。
レポートに使用する行セットまたは列セットに通貨管理値を割り当てます。
レポートに使用する行セットまたは列セットを使用して、財務レポートを定義します。
「財務レポートの定義」ウィンドウから「管理値」を選択します。
行セットまたは列セット(あるいはその両方)を定義したときに関連の行または列に割り当てた、管理値番号を入力します。
レポートの行または列で参照される勘定科目の通貨タイプを選択します。次のいずれかを選択できます。
変換済
入力
合計
統計
通貨タイプに「換算済」、「入力」または「統計」を選択した場合は、入力通貨を入力します。
どの通貨タイプを選択した場合も、元帳通貨を入力します。「入力」、「換算済」および「統計」通貨タイプを選択した場合、「元帳通貨」フィールドはオプションです。通貨タイプを指定しなければ、レポートで指定するか実行時に入力する「通貨」パラメータからデフォルト設定されます。「合計」通貨タイプを選択した場合、「元帳通貨」フィールドは必須です。
作業内容を保存します。
財務レポートに一定期間の利息を割り当てるには、次の手順を実行します。
レポートに使用する行セットまたは列セットに、一定期間の利息の管理値を割り当てます。
レポートに使用する行セットまたは列セットを使用して、財務レポートを定義します。
「財務レポートの定義」ウィンドウから「管理値」を選択します。
行セットまたは列セット(あるいはその両方)を定義したときに関連の行または列に割り当てた、管理値番号を入力します。
一定期間の期間番号を選択します。
「相対年度」の相殺を選択します。
作業内容を保存します。
関連項目
財務レポート・セットを使用して、頻繁に実行するFSGレポートをグループ化します。レポート・セットに割り当てることができるのは、事前定義済のレポートのみです。また、選択できるのは、定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能になっていないレポート、または定義アクセス・セットで使用権限が付与されているレポートのみです。
すでに定義されている財務レポート・セットをコピーして、必要に応じて新しいレポート・セットに変更できます。
注意: 職責に「財務諸表生成の実行」プログラムが割り当てられた場合には、事前定義されたFSGレポートを、標準レポート、リストおよび要求セット内のプログラムと組み合せることができます。
「財務レポート・セット」ウィンドウにナビゲートします。
「財務レポートの定義」ウィンドウから「レポート・セットの定義」ボタンを選択することもできます。
レポート・セットの名称および摘要を入力します。
(オプション)財務レポート・セット定義に定義アクセス・セットのセキュリティを適用するには、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。「定義アクセス・セット」は、General Ledger定義へのアクセスを制御可能にするオプションのセキュリティ機能です。たとえば、自分の財務レポート・セットについて特定のユーザーによる表示、変更または使用を禁止できます。セキュリティを使用可能にしなければ、自分の財務レポート・セットを他のすべてのユーザーが使用、表示および変更できます。
職責にアクセス権の割当機能がある場合は、「セキュリティ使用可能」チェックボックスを選択すると「アクセスの割当」ボタンが有効になります。この「アクセスの割当」ボタンを選択し、必要な権限を使用して定義を1つ以上の定義アクセス・セットに割り当てます。詳細は、『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』の定義アクセス・セットに関する項を参照してください。
職責から「アクセスの割当」機能が除外されている場合、「財務レポート・セット」ウィンドウには「アクセスの割当」ボタンが表示されません。その場合も、「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択すると財務レポート・セットを保護できますが、この財務レポート・セットには自動割当対象の定義アクセス・セットのみが自動的に割り当てられます。機能セキュリティの詳細は、システム管理者にお問い合せください。
各レポートに割り当てられた連番を入力して、実行時にレポートが発行される連番を制御します。
レポート・セットに含めるすべてのレポートの名称を入力します。
作業内容を保存します。
「レポートの実行」ボタンを選択し、「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
関連項目
定義アクセス・セットを使用してレポート・セットの定義を保護できます。定義アクセス・セットは、総勘定元帳定義に対する使用、表示および変更アクセスの管理を可能にするオプションのセキュリティ機能です。
次では、レポート・セットに関連する使用、表示および変更アクセス権について説明しています。
使用アクセス: レポート・セットの生成を可能にします、レポート・セットの表示およびレポート・セットに対する変更、またはレポート・セットの定義のコピーはできません。
表示アクセス: 「財務レポート・セット」ウィンドウからのレポート・セット定義の表示、およびレポート・セット定義のコピーを可能にします。レポート・セットを生成したり、レポート・セットに変更を加えることはできません。
変更アクセス: 「財務レポート・セット」ウィンドウからのレポート・セットの表示および変更を可能にします。レポート・セットを生成することはできません。
定義アクセス・セットのセキュリティが有効なレポート・セットを発行し、そのレポート・セットに対してユーザーが少なくとも使用権限は持っている場合、レポート・セット定義に割り当てられたレポートに対してユーザーがどの定義アクセス・セット権限を持っているかは重要ではありません。レポート・セットに対してユーザーが持っている定義アクセス・セット権限は、レポート・セットに割り当てられた各レポートに対して持っている権限より優先されます。
FSG転送プログラムは、あるOracle General Ledgerデータベースから別のOracle General Ledgerデータベースへレポート・オブジェクトをコピーするために使用します。コピーできるのは、行セット、列セット、レポート、レポート・セット、内容セット、行順序、表示セット、表示グループです。
注意: レポート・オブジェクトの定義アクセス・セットのセキュリティはコピーされません。すべての新規オブジェクトの定義アクセス・セットのセキュリティが自動的に使用可能になることはありません。これは必要に応じて変更できます。
たとえば、Oracle General Ledgerを実装する際、FSGオブジェクトのすべてをテスト・データベースに定義することもできます。稼働データベースが完全に機能するようになったら、FSG転送プログラムを使用してテスト・データベースのFSGオブジェクトを簡単にコピーできます。
行セットを同じコード・セットのデータベース・インスタンスに転送中で、その行セットがXBRLタクソノミおよび要素にリンクされている場合、行セットとリンクされているタクソノミおよび要素がすべて転送されます。タクソノミにインポートがある(タクソノミが主タクソノミにリンクされている)場合、インポートも転送されます。
注意: 異なるコード・セットを使用してXBRLタクソノミにリンクされている行セットをデータベース・インスタンスに転送することは、サポートされていません。
前提条件
ユーザーまたはシステム管理者によりデータベース・リンクが定義されている必要があります。
ソース・データベース内の勘定体系とターゲット・データベース内の勘定体系が同一である必要があります。
コピーする行セットおよび列セットによって参照される通貨、元帳、元帳セットおよび報告通貨が、ターゲット・データベースに存在する必要があります。
コピーするレポートによって参照される予算や予算引当タイプなどのレポート詳細が、ターゲット・データベースに存在する必要があります。
ユーザーがOracle General Ledgerにログインしていて、ターゲット・データベースにアクセスしている必要があります。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「プログラム - FSG転送」という名称のコンカレント・プログラムを選択します。
プログラム・パラメータを入力します。
要求を発行します。
コンカレント要求が終了した後で、レポートを照会し、警告やエラー・メッセージがないかどうか確認します。エラーがあった場合は、訂正し、FSG転送プログラムを再実行します。
「FSG 転送」コンカレント要求で作成されるレポートでは、プログラム実行時に生じた警告やエラー・メッセージがすべて識別されます。警告の原因としては、次のようなものが挙げられます。
名称の重複: コピーしようとしているレポート・オブジェクトがすでにターゲット・データベース内に存在する場合、警告メッセージが表示され、そのレポート・オブジェクトはコピーされません。
行および列セット参照: コピーした行または列セットが参照する通貨、元帳、元帳セットまたは報告通貨に、ターゲット・データベースに存在しないものがある場合、警告メッセージが表示され、その参照はコピー済行または列セットから除外されます。
レポート詳細: コピーしたFSGレポートが参照するレポート詳細(予算や予算引当タイプなど)内に、ターゲット・データベースに存在しないものがある場合、警告メッセージが表示され、その参照はコピー済レポートから除外されます。
FSG転送を発行し、ログ・ファイルで最大オープン・カーソルを超過したことを示すエラー・メッセージを受け取った場合は、次の考えられる原因を検討してください。
FSGコンポーネントの1つの名称の一部にパーセント(%)記号が含まれている場合は、名称からパーセント(%)記号を削除します。
FSG転送を発行し、バッファ・オーバーフローを示すエラー・メッセージを受け取った場合は、次の考えられる原因を検討してください。
プロファイル・オプション「FSG: メッセージ詳細」が「全部」または「通常」に設定されている場合は、このプロファイルオプションを「最小」または「なし」に設定します。
プロファイル・オプション「FSG: メッセージ詳細」が正しく「最小」または「なし」に設定されている場合、ユーザーまたはデータベース管理者は、FSG転送スクリプトのSET SERVEROUTPUT ONコマンドをコメント・アウトして、ログ・ファイルに生成される出力の量を減らすことができます。
FSG転送プログラムが中断された場合は、同一のパラメータを使用して再発行できます。その場合、中断前に無事に転送されたレポート・オブジェクトに対して警告メッセージが表示されるため注意が必要です。これらの警告は無視してかまいません。
関連項目
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
FSG転送プログラムの実行時には、次のパラメータを指定します。
構成要素タイプ: コピーするオブジェクトのタイプです。たとえば、ソース・データベースから行セットをコピーする場合は、「行セット」を選択します。また、全レポート・オブジェクトをコピーする場合は、「全て」を選択します。
構成要素名: 指定したタイプのオブジェクトを1つのみコピーする場合は、その名称を入力します。指定したタイプのオブジェクトをすべてコピーする場合は、空白のままにしておきます。構成要素タイプとして「全て」を入力すると、「構成要素名」フィールドは無視されます。
同一タイプのオブジェクトを複数選択してコピーする場合は、構成要素名にワイルドカード文字としてパーセント記号(%)を入力します。たとえば、構成要素タイプが「行セット」で、構成要素名として「売上%」を入力した場合は、「売上01」、「売上02」、「売上03」という名称の行セットがコピーされます。
ソースDB勘定科目表: コピーするレポート・オブジェクトがある勘定体系の名称です。名称は検証されないので、ソース・データベースで定義されているとおりに正確に入力する必要があります。
ターゲットDB勘定科目表: レポート・オブジェクトのコピー先となる勘定体系の名称を入力します。勘定体系のサイズ、データ型、セグメント・セパレータおよびセグメント割当はソース・データベースの勘定体系と同一であることが必要です。
ソース・データベース コピーするレポート・オブジェクトがあるデータベースの名称を入力します。データベース名は、ソース・データベースへのリンクを定義するときに作成されます。
関連項目
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
FSGレポートを生成するには、FSGにそれらの実行を要求する必要があります。個別レポート、レポート・セットのすべてまたは一部、または複数のレポート・セットを要求できます。個別レポートを要求する場合には、事前定義済のレポートを実行するか、あるいはFSGにアドホック・レポートを実行するよう要求するかのいずれかが可能です。アドホック・レポートについては、レポート発行プロセス中にレポート・オブジェクトとその他のレポート・パラメータを選択します。
事前定義済のレポートを要求する場合は、レポート定義に保存したパラメータを使用してレポートを実行するか、実行時にパラメータを変更できます。ただし、実行時に変更したパラメータは、FSGでは保存済のレポート定義に保存されません。また、FSGレポートおよび構成要素を再利用することもできます。これにより、実行時に元帳パラメータを指定することで、同じ勘定体系を共有する様々な元帳、元帳セットまたは報告通貨に対して実行できます。指定した元帳値は、レポート定義で指定されていなければ、元帳パラメータとして入力されます。
レポートは「財務レポートの実行」ウィンドウから、または標準要求発行(「要求の発行」ウィンドウ)を通じて要求できます。標準要求発行を通じてレポートを要求する利点は、レポートが自動的に発行されるように計画できることです。また、FSGレポートを標準レポート、リストおよびプログラムと結合することもできます。欠点は、標準要求発行を通じてはレポート・セットを実行できないことです。
XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開するには、FSGプログラムを実行してXML出力でFSGレポートを生成してから、XMLパブリッシャを実行してレポート・テンプレートのレイアウトおよびフォーマットをFSGレポートに適用する必要があります。これは、「財務レポートの実行」ウィンドウまたは「要求の発行」ウィンドウから実行します。XML出力を生成して、1回の発行要求から「要求の発行」ウィンドウによりFSGレポートのXML出力を公開することもできます。FSGレポートを初めて公開した後、同じ財務レポートに別の外観を適用し、別のレポート・テンプレートを使用してFSGレポートを再公開することもできます。この場合、FSGプログラムを再実行してXML出力を作成する必要はありません。
XMLパブリッシャを使用した財務レポートの生成方法については、「XMLパブリッシャを使用した財務レポートの実行」を参照してください。
XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開するには、FSGプログラムを実行してXML出力でFSGレポートを生成してから、XMLパブリッシャを実行してレポート・テンプレートのレイアウトおよびフォーマットをFSGレポートに適用する必要があります。これは、「財務レポートの実行」ウィンドウまたは「要求の発行」ウィンドウから実行します。XML出力を生成して、1回の発行要求から「要求の発行」ウィンドウによりFSGレポートのXML出力を公開することもできます。FSGレポートを初めて公開した後、同じ財務レポートに別の外観を適用し、別のレポート・テンプレートを使用してFSGレポートを再公開することもできます。この場合、FSGプログラムを再実行してXML出力を作成する必要はありません。
XMLパブリッシャを使用した財務レポートの生成方法については、「XMLパブリッシャを使用した財務レポートの実行」を参照してください。
前提条件
横幅が80文字以下のレポートの印刷方向を制御するには、ユーザー・プロファイル・オプション「FSG: 縦長印刷形式可」を設定します。
FSGレポートに、特定のユーザーが印刷できる会計情報を制限するには、セキュリティ・ルールを定義し、そのルールをFSGで使用可能にします。
関連項目: FSGセキュリティを使用可能にする
標準要求発行を通じてレポートを実行するには、システム管理者が財務諸表生成プログラムを、ユーザー職責のレポート・セキュリティ・グループに割り当てる必要があります。
ヒント: 月次レポートを実行する前に、Oracle General Ledgerの最適化処理プログラムを実行することをお薦めします。これにより財務レポート作成処理がスピードアップします。
関連項目: 最適化処理プログラムの実行(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
XMLパブリッシャを使用してFSGレポートを公開するには、レポート・テンプレートを定義して、XMLパブリッシャに登録します。使用または変更できる基本的なレポート・テンプレートが提供されます。
XMLパブリッシャの基本的なレポート・テンプレートの使用方法については、「XMLパブリッシャの基本的なレポート・テンプレート」を参照してください。
レポート・テンプレートの定義の詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』のテンプレート・レイアウトの設計およびテンプレートの作成に関する項を参照してください。
「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
「財務レポートの定義」ウィンドウから「レポートの実行」ボタンを選択する方法もあります。
ウィンドウから「個別レポート」オプションを選択します。
「個別レポートの実行」ウィンドウが表示されます。
レポート名を入力します。定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能になっていないレポートや、定義アクセス・セットから使用権限が割り当てられているレポートを実行できます。
必須パラメータを次のように入力します。
「元帳」フィールドに元帳、元帳セットまたは報告通貨を入力します。このパラメータは、レポートで元帳セグメントが未定義の場合に入力されます。これにより、レポートを様々な元帳、元帳セットおよび報告通貨に再利用できます。
期間を入力します。
日付を入力します(平均残高レポートを生成する場合)。
通貨を入力します。この通貨は、行セットと列セットを定義するときに通貨を割り当てなかった行および列にのみFSGで使用されます。このパラメータは、指定した通貨による勘定残高合計を参照します。
注意: ここでは貨幣通貨を入力する必要があります。STATは入力できません。
オプション構成要素を入力します。
その他のオプションを入力します。
「発行」ボタンを選択します。
注意: レポート出力の検討中に、期待する財務情報が欠けていることを発見した場合は、職責により特定の勘定科目へのアクセスおよび検討が制限されている可能性があります。レポートの実行時に有効になるセキュリティ・ルールは、FSGログ・ファイルにリストされます。
注意: XML出力オプションを使用してレポートを生成する場合、FSGプログラムによりXML出力が生成されます。XMLパブリッシャはこのXML出力を使用して、レポート・テンプレート・レイアウトを使用するFSGレポートを公開します。
オプションとして、FSGレポートのXML出力要求IDに対応した「要求の発行」ウィンドウからXMLパブリッシャ・プログラムを実行します。
オプションとして、FSGレポートのXML出力要求IDに対応した「要求の発行」ウィンドウからXMLパブリッシャ・プログラムを実行します。
アドホック・レポートを定義して保存します。
個別レポートを実行するためのすべてのステップを完了します。
注意: アドホック・レポートを実行した後で、「アドホック・レポートの削除」プログラムを使用してそれらを削除できます。
定義済のFSGレポートを「要求の発行」ウィンドウから実行する手順は、次のとおりです。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「プログラム - 財務諸表生成プログラム実行」という名称のコンカレント・プログラムを選択します。
実行するFSGレポートを選択します。
FSGにより表示されるレポート・パラメータを承認または変更します(レポート定義に基づいて)。
レポートを後で、または定期的に実行するよう設定するには、実行オプションを設定します。
要求を発行します。財務諸表生成プログラムを実行すると、コンカレント要求が生成されます。ただし、発行したFSGレポートで、パラレル・オプションで設定した内容セットが使用される場合は、まずFSGコントローラへのコンカレント要求が生成されます。
注意: XML出力オプションを使用してレポートを生成する場合、FSGプログラムによりXML出力が生成されます。XMLパブリッシャは、このXML出力を使用してFSGレポートを公開します。
オプションとして、FSGレポートのXML出力要求IDに対応した「要求の発行」ウィンドウからXMLパブリッシャ・プログラムを実行します。
レポート・セットのすべてまたは一部のレポートを実行する手順は、次のとおりです。
「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
「オプション」ウィンドウで「単一レポート・セット」を選択します。
レポート・セット名を入力します。レポート・セット内の各レポートはメイン・レポート・リージョンに表示されます。
注意: 定義アクセス・セットのセキュリティが使用可能になっている財務レポート・セットを発行する場合に、少なくとも財務レポート・セットに対する使用権限が付与されていれば、レポート・セットについて付与されている定義アクセス・セットの権限が、割当済の個別レポート定義について付与されている権限よりも優先されます。
オプションとして、デフォルトのレポート・パラメータ(「元帳」、「期間」、「日付」および「通貨」など)を変更して、「適用」を選択することもできます。これらのデフォルトはそれぞれのレポート・リストに表示されます。
どのレポートを実行するかを次の方法で選択します。
各レポート・リストの左にあるチェック・ボックスをチェックします。
すべてのレポートを実行するには、「全レポートの選択」チェック・ボックスをチェックします。
注意: 個別レポートの選択を解除するには、レポート・リストの左側にあるチェック・ボックスの選択を解除します。
レポート・セット内のレポートに出力オプションとしてXMLがある場合、XMLパブリッシャ・プログラムを実行して、FSGレポートを公開します。
ここでレポート・セットを実行するために必要なレポート・パラメータを入力します。
「発行」を選択します。
「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
ウィンドウから「複数レポート・セット」オプションを選択します。
レポート・セット名を入力します。
レポート・セットに必要とされるレポート・パラメータを入力します。
「発行」を選択します。
レポート・セット内のレポートに出力オプションとしてXMLがある場合、XMLパブリッシャ・プログラムを実行して、FSGレポートを公開します。
レポートの実行時のエラー・メッセージ・ログ・ファイルに表示される詳細のレベルを簡単に管理できます。Oracle General Ledgerでは、エラー・メッセージが3つのカテゴリにわけられています。
カタログI: レポートおよびプログラムのデバッグに役立つすべての詳細なメモリー数値、詳細なタイミングおよびSQL文が含まれます。
カタログII: すべてのファイル名と機能名および処理情報を示すすべてのメッセージが含まれます。これは、処理に失敗した箇所の検出に役立ちます。
カタログIII: エラー・メッセージと他の重要なメッセージのみが含まれるため、プログラムのデバッグに表示される情報量は最も少なくなります。
エラー・メッセージ・ログ・ファイルの詳細レベルは、「FSG: メッセージ詳細」ユーザー・プロファイル・オプションの値を次のいずれかに設定して指定できます。
なし: メッセージなし
最小: カタログIIIのメッセージ
通常: カタログIIとIIIのメッセージ
全部: カタログI、II、IIIのメッセージ
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
XMLパブリッシャを使用して財務レポートを生成するには、FSGレポートを公開するための複数のオプションがあります。
XMLパブリッシャを使用したFSGレポートの公開を1つのステップで実行します。これは、XML出力でFSGレポートを自動的に作成し、その出力を使用して1回の発行要求からFSGレポートを公開します。これは、「要求の発行」ウィンドウから実行します。
「財務レポートの実行」または「要求の発行」ウィンドウからFSG XML出力を生成します。次に、その要求に対して「要求の発行」ウィンドウからXMLパブリッシャ・プログラムを個別に実行し、レポート・テンプレートのレイアウトとフォーマットをFSGレポートに適用します。
FSGレポートのXML出力を初めて生成した後、異なるレポート・レイアウトとフォーマットを取得して、別のレポート・テンプレートに対してFSGレポートを再公開できます。この場合、FSGプログラムを再実行する必要はありません。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「プログラム - FSGレポートの公開」プログラムを選択します。
FSGレポートの名称を入力します。
FSGレポート・パラメータを入力します。
レポート・テンプレートを選択します。
要求を発行します。2つの子要求を生成する親要求が発行されます。一方の要求はXML出力を生成し、他方の要求はXML出力からFSGレポートを公開します。
公開したFSGレポートを表示します。FSGレポートには、レポート・テンプレートのレポート・フォーマットが適用されます。
オプションとして、同じFSG XML出力要求に対して、別のレポート・テンプレートを使用して「XMLレポート・パブリッシャ」プログラムを実行します。
「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
FSGレポート・パラメータを入力し、出力オプションとして「XML」を選択します。
要求を発行します。FSGプログラム要求によりXML出力が生成されます。
要求が正常に完了した後、「要求の発行」ウィンドウから「XMLレポート・パブリッシャ」プログラムを選択して、次のパラメータを入力します。
レポート要求: FSGレポートのXML出力要求IDに対応したレポートを選択します。
テンプレート: レポート・テンプレートを選択します。
テンプレート・ロケール: 使用するテンプレートの言語と地域の組合せを選択します。
注意: 有効な言語と地域の組合せを選択しないと、XMLパブリッシャではセッションの言語と地域に対応するテンプレートが使用されます。この組合せに対して有効なテンプレートが存在しなければ、XMLパブリッシャではデフォルト・テンプレートが使用されます。『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
出力フォーマット: 出力フォーマットを選択します。選択したテンプレートがRTFの場合は、出力をExcel(HTML)、HTML、PDFまたはRTFで生成できます。
要求を発行します。
公開したFSGレポートを表示します。FSGレポートには、レポート・テンプレートのレポート・フォーマットが適用されます。
オプションとして、同じFSG XML出力要求に対して、別のレポート・テンプレートを使用して「XMLレポート・パブリッシャ」プログラムを実行します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートし、「プログラム - 財務諸表生成プログラム実行」プログラムを選択します。
FSGレポートの名称を入力します。
FSGレポート・パラメータを入力し、出力オプションとして「XML」を選択します。
要求を発行します。FSGプログラム要求によりXML出力が生成されます。
要求が正常に完了した後、「要求の発行」ウィンドウから「XMLレポート・パブリッシャ」プログラムを選択して、次のパラメータを入力します。
レポート要求: FSGレポートのXML出力要求IDに対応したレポートを選択します。
テンプレート: レポート・テンプレートを選択します。
テンプレート・ロケール: 使用するテンプレートの言語と地域の組合せを選択します。
注意: 有効な言語と地域の組合せを選択しないと、XMLパブリッシャではセッションの言語と地域に対応するテンプレートが使用されます。この組合せに対して有効なテンプレートが存在しなければ、XMLパブリッシャではデフォルト・テンプレートが使用されます。『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』を参照してください。
出力フォーマット: 出力フォーマットを選択します。選択したテンプレートがRTFの場合は、出力をExcel(HTML)、HTML、PDFまたはRTFで生成できます。
要求を発行します。
公開したFSGレポートを表示します。FSGレポートには、レポート・テンプレートのレポート・フォーマットが適用されます。
オプションとして、同じFSG XML出力要求に対して、別のレポート・テンプレートを使用して「XMLレポート・パブリッシャ」プログラムを実行します。
システム管理者の職責を持つ場合は、FSGレポートの実行時に特定のユーザーがどのような財務情報を印刷できるかを管理する、セキュリティ・ルールを定義することができます。
特定の勘定科目のセグメント値についてセキュリティ・ルールを定義します。
特定の職責に対してセキュリティ・ルールを割り当てます。
プロファイル・オプション「FSG: セグメント値セキュリティの強制」を「Yes」に設定します。
データ・アクセス・セットにより、アクセス可能な元帳、貸借一致セグメント値または管理セグメント値を職責別に管理します。各職責には、職責により元帳またはその一部について付与される権限を決定するデータ・アクセス・セットが1つ割り当てられます。FSGレポート出力ではデータ・アクセス・セットのセキュリティが考慮され、職責でアクセス可能なデータのみが表示されます。レポートに表示するデータについて、少なくとも読取りアクセス権が付与されている必要があります。
データ・アクセス・セットのセキュリティを使用可能にするには、次の手順を実行します。
データ・アクセス・セットを定義し、データ・アクセス・セットの権限を決定します。
データ・アクセス・セットを特定の職責に割り当てます。
定義アクセス・セットのセキュリティを使用して、FSGレポートまたはレポート・オブジェクト定義を保護できます。これにより、ユーザーは自分に割り当てられた定義アクセス・セットを介してFSG定義の使用、表示または変更が許可されます。定義アクセス・セットのセキュリティは、次のFSGオブジェクトに直接適用できます。
行セット
列セット
内容セット
行順序
レポート定義
レポート・セット定義
定義アクセス・セットのセキュリティを使用可能にするには、次の手順を実行します。
定義アクセス・セットを定義します。
定義アクセス・セットを職責に割り当てます。
FSGレポート定義オブジェクトの「セキュリティ使用可能」チェック・ボックスを選択します。
定義アクセス・セットを、対応する使用、表示または変更権限とともにFSGレポート定義オブジェクトに割り当てます。
関連項目
定義アクセス・セット(『Oracle General Ledgerインプリメンテーション・ガイド』)
セキュリティ・ルールの定義(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
セキュリティ・ルールの割当(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
フレックスフィールド値セキュリティの概要(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
注意: 次の項は、会計フレックスフィールド内の個々のセグメント値に関連付けられた追加属性の使用を含めるように、財務諸表生成プログラムのレポート機能を拡張する必要がある顧客を対象としています。これらの属性は、レポート内の明細に追加データを入力するために使用したり、FSGレポートのソートおよび小計時に使用できます。属性レポートは通常、公共部門の顧客によって、様々な管理および規制レポート要件を満たすために使用されます。この機能は現在、公共部門のインストールでのみ使用可能です。
General Ledgerで属性レポートを設定して、会計フレックスフィールド・セグメントで付加情報を収集し、財務諸表生成プログラムを使用してこの情報をレポートします。たとえば、「資金マネージャ」の名前を「資金」値に関連付けて、「資金マネージャ」の名前が「資金」セグメント値の横に印刷されるようにレポートを設計できます。
問題のキー会計フレックスフィールド・セグメントの値セットを検証する方法に応じて、属性レポートは2通りの方法で作成できます。
キー会計フレックスフィールドの値セットの検証タイプが「独立」である場合、「セグメント値」ウィンドウ内の追加情報を収集するために1つ以上のコンテキスト依存付加フレックスフィールド・セグメントを定義する必要があります。たとえば、「資金」セグメントに対して「資金マネージャ」および「資金スポンサ」を収集するために2つの付加フレックスフィールド・セグメントを定義し、「プロジェクト」セグメントに対して「プロジェクト・マネージャ」および「付与番号」を収集するためにさらに2つのセグメントを定義します。
キー会計フレックスフィールド・セグメントの値セットの検証タイプが「表」である場合、キー会計フレックスフィールド・セグメント表内の追加列として属性レポートを定義する必要があります。属性レポート値は表内の値です。
初期設定後に新規属性は追加しないでください。新規属性を追加すると、既存の財務諸表生成プログラムの定義がすべて無効になります。
次に示す設定ステップでは、キー会計フレックスフィールドの値セットの検証タイプが「独立」である場合に属性レポートを作成する手順を概説します。これらのステップには、「セグメント値」ウィンドウに対してコンテキスト依存付加フレックスフィールドを作成する方法、および付加フレックスフィールド・セグメントを属性レポートとして指定する方法が含まれます。一般ステップのそれぞれは、ステップごとの手順で詳しく説明します。
値セットを使用する場合、属性レポート付加フレックスフィールドには、会計フレックスフィールドと同じ制限があります。
前提条件
会計フレックスフィールド体系を定義します。
会計フレックスフィールド・セグメントごとに値セットを定義します。
勘定科目セグメントごとにレポートする追加属性を決定します。
「FSG: 属性レポートの使用可能化」プロファイル・オプションを使用可能にします。関連項目: General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
会計フレックスフィールドの各セグメントに関連付ける属性レポート付加フレックスフィールド・セグメントに対して値セットを定義します。関連項目: 属性レポート値セットおよび値の定義
属性レポートに対して値を定義します。
コンテキスト依存付加フレックスフィールド・セグメントを定義します。これらのセグメントでは、会計フレックスフィールド・セグメント値の入力時に属性レポート値が収集されます。関連項目: 属性レポートに対するコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義
属性レポート値を会計フレックスフィールド・セグメント値に関連付けます。関連項目: 勘定科目セグメント値に対する属性レポート値の割当
ステップ4で定義した付加セグメントを各会計フレックスフィールド・セグメントで属性レポートとして使用するように指定します。関連項目: 付加フレックスフィールト・セグメントを指定して属性レポートとして使用
属性をセグメントとして認識するために、財務諸表生成プログラムに対して属性レポート準備プログラムを実行します。関連項目: 属性レポート準備プログラムの実行
セグメントまたはセグメント属性が追加または使用不可にされるたびに、準備プログラムを実行する必要があります。
準備プログラムを実行すると、属性レポート: 会計キー・フレックスフィールド(GLAT)が作成されます。
属性レポート値を変更するたびに、属性レポート履歴プログラムを実行する必要があります。関連項目: 属性レポート履歴プログラムの実行
たとえば、資金01の「資金タイプ」が「無制限」であるときに、「資金タイプ」が「一時的に制限」に変更された場合は、履歴プログラムを実行して、資金01をすべて「一時的に制限」に変更する必要があります。
履歴プログラムは、1つのセグメント値および1つの属性値に対して実行することも、すべてのセグメント値および属性値に対して実行することも可能です。
関連項目
値セット・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
セグメント値ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
付加フレックスフィールド・セグメント・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
キー・フレックスフィールド・セグメント・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
属性レポート付加フレックスフィールド・セグメントを定義するには、事前に値セットとその値を定義する必要があります。各属性レポート名は別個にする必要があり、繰り返すことはできません。
たとえば、FUND_MANAGER_VSという値セットを定義して、可能な「資金マネージャ」の値と名前をすべて収集します。
「値セット」ウィンドウへナビゲートします。
値セット名を入力します。
値セットの摘要を入力します。
この値セットを使用するセグメントでフレックスフィールド値セキュリティを使用する予定の場合は、「セキュリティ可能」チェックボックスを選択します。関連項目:
「セキュリティ・ルールの定義」ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)、「セキュリティ・ルールの割当」ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
値セットで長リスト機能を可能にするには、「長リスト可能」チェックボックスを選択します。この場合、使用可能な値を取得するには、ユーザーはセグメント値の一部を入力する必要があります。
値セットの「書式タイプ」(「文字」など)を入力します。
最大サイズを入力します。
「検証タイプ」として「独立」を選択します。
作業内容を保存します。
「セグメント値」ウィンドウへナビゲートします。
「値の検索」リージョンで、「値セット」を選択します。「名称」フィールドに、ここで作成した値セットの名称、または値を入力する必要がある別の値セットの名称を入力します。
「セグメント値」ウィンドウに、値セットの値を入力します。
たとえば、Joe Smithが「資金マネージャ」の場合は、FUND_MANAGER_VS値セットに可能な値として「Joe Smith」という名前を入力します。
値に対してオプションの摘要を入力します。
値を使用可能にします。
ステップ3から5までを繰り返して、必要な数の値を入力します。
作業内容を保存します。
関連項目
値セット・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
セグメント値の定義(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
属性レポートに対するコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義
会計フレックスフィールド・セグメント値の入力時に属性レポート値を入力するには、事前にコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義する必要があります。このフレックスフィールドでは、「セグメント値」ウィンドウ内の属性レポート値が収集されます。
たとえば、「資金」セグメント値の入力時に「資金マネージャ」値を入力するには、「セグメント値」ウィンドウ内の「資金マネージャ」値を収集するようにコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義する必要があります。
新規付加フレックスフィールドのコンテキストは、「セグメント値」ウィンドウです。また、コンテキスト値は、属性レポートが関連付けられる会計フレックスフィールド・セグメント値セット名です。
属性レポートを会計フレックスフィールドの「資金」セグメントに関連付けるには、コンテキスト値が「資金」セグメント値セットの名称である付加フレックスフィールドを定義する必要があります。したがって、資金セグメント値セットがFUND_VSという名称であり、「資金マネージャ」を収集するようにコンテキスト依存付加フレックス・セグメントを定義している場合は、「セグメント値」ウィンドウ内にFUND_VSの値を入力するたびに、「資金マネージャ」の値も入力できます。
「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウにナビゲートします。
「アプリケーション」フィールドで「Application Object Library」、「タイトル」フィールドで「フレックスフィールド・セグメント値」を問い合せます。レコードが取得されると、FLEX_VALUE_SET_NAMEが「参照」フィールドとして表示されます。
「フレックスフィールド定義の確定」チェックボックスが選択されている場合は、選択を解除してください。
「コンテキスト・フィールド値」リージョンで、新規レコードを作成し、属性レポートを関連付ける必要がある会計フレックスフィールド・セグメントの値セットの名称を入力します。ただし、この名称を持つレコードがすでに存在している場合は、それを選択してください。
たとえば、属性レポートを会計フレックスフィールドの資金セグメントに関連付けるには、資金セグメントの値セットの名称である「FUND_VS」をコンテキスト・フィールド値として入力します。
会計フレックスフィールド・セグメントの値セットの名称を見つけるには、「キー・フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウにナビゲートし、「フレックス・フィールド・タイトル」フィールドで「会計フレックスフィールド」を問い合せます。「体系」リージョンで、会計フレックスフィールド体系のタイトルを含むレコードを選択し、「セグメント」ボタンを選択します。「値セット」列に、各会計フレックスフィールド・セグメントの値セット名が表示されます。
「セグメント」ボタンを選択して、この会計フレックスフィールド・セグメントに対して付加フレックスフィールド・セグメントを定義します。ここで定義した付加フレックスフィールド・セグメントが属性レポート・セグメントになります。
表示される「セグメント要約」ウィンドウで、新規レコードを作成し、そこに次の番号を入力します。これが1番目のレコードの場合は、「番号」に1を入力します。
「名称」フィールドで、この会計フレックスフィールド・セグメントに関連付ける属性レポート・セグメントの名称を入力します。たとえば、資金セグメントに「資金マネージャ」を入力します。別の付加フレックスフィールドまたは会計フレックスフィールド・セグメントで共有されていない名称を選択する必要があります。
「ウィンドウ・プロンプト」フィールドで、プロンプトに表示する名称を入力します。
「列」フィールドで、次に使用可能な列名を入力します。たとえば、これがこの会計フレックスフィールド・セグメントに関連付ける1番目の付加フレックスフィールド・セグメントである場合は、「ATTRIBUTE1」を入力します。
「値リスト」ボタンを選択すると、使用可能な列名を表示できます。この会計フレックスフィールド・セグメントに関連付け可能な付加フレックスフィールド・セグメントの数は、このリスト内に残っている列名の数までに制限されています。
この属性レポートに対して以前に定義している値セット名を入力します。
たとえば、「FUND_MANAGER_VS」を入力して、「資金マネージャ」の付加フレックスフィールド・セグメントを作成します。
「表示」および「使用可能」チェックボックスを選択します。
ステップ7から12までを繰り返して、特定の会計フレックスフィールド・セグメントに対して必要な数の属性レポート・セグメントを入力します。
追加の会計フレックスフィールド・セグメントを属性レポート・セグメントに関連付けるには、会計フレックスフィールド・セグメントごとにステップ4から13までを繰り返します。
「付加フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウに戻ります。「フレックスフィールド定義の確定」チェックボックスを選択し、「コンパイル」ボタンを選択して、コンテキスト依存付加フレックスフィールドをコンパイルします。
関連項目
付加フレックスフィールド・セグメント・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
付加フレックスフィールト・セグメントを指定して属性レポートとして使用
「セグメント値」ウィンドウに対してコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義したので、属性レポート値を勘定科目セグメント値に割り当てることができます。たとえば、資金12345の「資金マネージャ」として「Joe Smith」を入力します。
「セグメント値」ウィンドウへナビゲートします。
「検索...」ウィンドウが表示されます。「値の検索」リージョンで「値セット」を選択します。「値リスト」ボタンを選択し、属性レポートを関連付ける会計フレックスフィールド・セグメントに対して値セットの名称を選択し、「OK」ボタンを選択します。
たとえば、資金セグメント値セットの名称がFUND_VSである場合は、「FUND_VS」を選択して、属性レポート値を資金セグメント値に割り当てます。
「検索」ボタンを選択します。
会計フレックスフィールド・セグメント値セットの値ごとに、その値を含むレコードの最後で付加フレックスフィールドをクリックします。表示されるウィンドウで、「値リスト」ボタンを入力または使用して、定義済の属性レポート・セグメントごとに、この会計フレックスフィールド・セグメント値に割り当てる属性レポート値を選択します。
作業内容を保存します。
関連項目
セグメント値ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
属性レポートに対するコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義
付加フレックスフィールト・セグメントを指定して属性レポートとして使用
属性レポート付加フレックスフィールド・セグメントを会計フレックスフィールド・セグメントに関連付けたら、キー会計フレックスフィールド内の属性レポートにするセグメントを選択する必要があります。
たとえば、「資金マネージャ」および「資金タイプ」付加フレックスフィールド・セグメントを「資金」セグメントに関連付けている場合に、「資金マネージャ」のみを属性レポートとして使用できます。
属性レポートにするセグメントを選択した場合は、後で使用不可にできます。その場合は、属性レポート準備プログラムを実行する必要があります。
「キー・フレックスフィールド・セグメント」ウィンドウにナビゲートします。
「フレックス・フィールド・タイトル」フィールドで、「会計フレックスフィールド」を問い合せます。
該当する会計フレックスフィールド体系を選択します。
フレックス定義を確定解除します。
「セグメント」ボタンを選択して「セグメント」ウィンドウを表示します。
セグメントを選択してオープンします。
たとえば、「資金」セグメントを選択して、どの資金属性を属性レポートとして使用するかを指定できます。
「属性レポート」ボタンを選択します。
レポート対象とする属性レポート・セグメントの名称を入力します。「値リスト」ボタンを選択して、会計フレックスフィールド・セグメントに関連付けた属性名をすべて表示できます。
会計フレックスフィールド・セグメントに関連付けた属性の一部またはすべてをレポートできます。たとえば、「資金」セグメントの属性レポートとして「資金マネージャ」と「資金タイプ」を指定できます。
属性レポートセグメントごとに、ユーザー定義の「ユーザー名」を入力します。
選択した属性レポートを使用可能にします。
作業内容を保存します。
他の会計フレックスフィールド・セグメントについてもステップ6から11までを繰り返して、属性レポートを使用可能にします。
会計フレックスフィールド定義を確定およびコンパイルします。
関連項目
キー・フレックスフィールド・セグメント・ウィンドウ(『Oracle Applicationsフレックスフィールド・ガイド』)
属性レポートに対するコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義
勘定科目セグメントやセグメント属性を追加するたびに、またはセグメントやセグメント属性を使用不可にするときに、属性レポート準備プログラムを実行します。準備プログラムを実行すると、財務諸表生成プログラムによって新規属性がセグメントとして認識されます。
属性レポート準備プログラムを実行すると、属性レポート: 会計キー・フレックスフィールド(GLAT)が作成されます。この体系は手動で変更しないようにすることをお薦めします。
前提条件
属性レポートを定義します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドで、「値リスト」ボタンを使用して、「プログラム - 属性レポート準備」を選択します。
要求を発行します。
関連項目
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
付加フレックスフィールト・セグメントを指定して属性レポートとして使用
このプログラムでは、属性レポートを変更すると、勘定科目セグメント値および属性レポート値が自動的に更新されます。このプログラムは、1つのセグメント値および属性値に対して実行することも、すべてのセグメント値および属性値に対して実行することも可能です。
前提条件
属性レポートを定義します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
「名称」フィールドで、「値リスト」ボタンを使用して、「プログラム - 属性レポート履歴」を選択します。
表示される「パラメータ」ウィンドウの「セグメント名」フィールドで、変更している会計フレックスフィールド・セグメントの名称を入力します。すべてのセグメントを更新する場合は、このフィールドを空白のままにしてください。
「アプリケーション列名」フィールドで、値リストボタンを使用して、新規または変更済属性レポート値を選択します。
要求を発行します。
関連項目
要求の発行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
この項では、属性レポートを設定して使用する場合の例を示します。
会計フレックスフィールドは次のように設定します。
FUND-DEPARTMENT-ACCOUNT-PROJECT
次の表に示すように、属性レポートを定義して、会計フレックスフィールド・セグメントに関連付けます。
会計フレックスフィールド・セグメント | 属性レポート |
---|---|
FUND | 資金タイプ |
資金ソース | |
DEPARTMENT | 部署 |
マネージャ | |
ACCOUNT | 資金 |
活動 | |
PROJECT | スポンサ |
調査タイプ | |
間接費 |
属性値は、勘定体系の各セグメント値に関連付けます。次の表に、「資金」セグメント値を「資金タイプ」および「資金ソース」値に関連付ける場合の例を示します。
資金 | 資金タイプ | 資金ソース |
---|---|---|
1 | 無制限 | 充当 |
2 | 一時的に制限 | 収益 |
3 | 永久に制限 | 寄贈 |
4 | 無制限 | 充当 |
次の表に、「部門」値を「部署」および「マネージャ」値に関連付ける場合の例を示します。
部門 | 部署 | マネージャ |
---|---|---|
10 | 財務 | Jones |
20 | サービス | Davis |
30 | 契約 | Garcia |
40 | サービス | Davis |
次の表に、「勘定科目」値を「資金」および「活動」値に関連付ける場合の例を示します。
勘定科目 | 資金 | 活動 |
---|---|---|
1000 | 精算可能 | 失効前 |
2000 | 直接 | 失効前 |
3000 | 一時借入 | 失効済 |
4000 | 精算可能 | 失効前 |
次の表に、「プロジェクト」値を「スポンサ」、「調査タイプ」および「間接費」値に関連付ける場合の例を示します。
プロジェクト | スポンサ | 調査タイプ | 間接費 |
---|---|---|---|
10000 | DOE | 核 | 資金調達 |
20000 | NSF | 臨床 | 一時借入 |
30000 | OMB | 核 | 一時借入 |
40000 | DOE | 消込済 | 資金調達 |
会計フレックスフィールド・セグメントと同様に属性レポートを使用して、財務諸表生成プログラムでカスタム・レポートを作成します。
管理部長は、予算、予算引当および実績残高をリストする収益資金勘定科目の引当後残余予算額レポートを必要としています。財務諸表生成プログラムで「資金ソース」属性レポートおよび「収益」属性レポート値を使用して、レポートに対して内容セットを定義します。
引当後残余予算額レポートの例
この図の説明は、『Oracle General Ledger Reference Guide』の引当後残余予算額レポートの説明に関する項を参照してください。
例
米国エネルギ省(DOE)では、「核」または「消込済」調査に関する全プロジェクトとそのプロジェクト別ステータスの月次レポートを必要としています。当初資金調達、支出累計および使用可能資金調達をレポートする必要があります。内容セットを定義する際には、「スポンサ」属性レポートおよび「DOE」属性レポート値を選択します。列セットを定義する際には、「プロジェクト」会計フレックスフィールド・セグメントおよび「調査タイプ」属性レポートを選択します。
月次プロジェクト・ステータス・レポートの例
この図の説明は、『Oracle General Ledger Reference Guide』のプロジェクト・ステータス・レポートの例の説明に関する項を参照してください。
関連項目
属性レポートに対するコンテキスト依存付加フレックスフィールドを定義
付加フレックスフィールト・セグメントを指定して属性レポートとして使用
特別なレポートのニーズに応じるよう、アドホック財務レポートを定義できます。アドホック・レポートは、財務レポートの実行時に定義できます。アドホック・レポートへは名称を割り当てません。そのかわりに、アドホック・レポートはOracle General Ledgerによって自動的にFSG-AD HOC-<連番生成番号>のように名付けられます。
ヒント: システムの作業能率を改善するため、アドホック・レポートを定期的に削除することをお薦めします。
前提条件
行セットを定義します。
列セットを定義します。
「財務レポートの実行」ウィンドウにナビゲートします。
ウィンドウから「個別レポート」オプションを選択します。
「アドホック・レポートの定義」ボタンを選択します。
レポート・タイトルの名称を入力します。このフィールドが空の場合、レポート・タイトルはデフォルトで選択した行セットの「行セット摘要」になります。「行セット摘要」が空の場合、レポート・タイトルはデフォルトで「行セット名」になります。
レポートに使用する行セットと列セットを入力します。
注意: 行セットまたは列セットの「残高管理オプション」で管理値を指定した場合、その管理値を特定の予算、予算引当、通貨または一定期間の利息に割り当てる必要があります。
追加のレポート情報(「詳細レベル」と、「予算」、「予算引当」、「通貨」および「利息の一定期間」の各管理値など)を入力します。
「OK」を選択して、「財務レポートの実行」ウィンドウに戻ります。
関連項目
アドホック・レポートは自動的に削除されません。したがって、定期的に手動で削除することをお薦めします。「アドホック・レポートの削除」プログラムを実行する場合、指定日数内に実行されていないすべてのアドホック・レポートを削除するように財務諸表生成プログラム(FSG)に指示します。
システム管理者としてこのプログラムを実行すると、FSGはレポートの最終要求者が誰であっても、すべての指定されたアドホック・レポートを削除します。このプログラムをユーザーの責任から実行する場合、FSGはユーザーの責任の下で作成された指定のアドホック・レポートのみを削除します。
「要求の発行」ウィンドウにナビゲートします。
要求タイプとして「要求」を選択します。
「アドホック・レポートの削除」プログラムを選択します。
その期間内に実行しなかったレポートを削除するための「旧日数」を入力します。
要求を発行します。
関連項目
レポートとプログラムの実行(『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』)
財務諸表生成プログラムのレポートを、パーソナル・コンピュータ上のスプレッドシートにダウンロードできます。レポートを定義するとき、または実行するときに、出力オプションとして「スプレッドシート」を選択します。FSGはタブ区切りの書式でレポートを作成するため、レポート情報をスプレッドシートにロードするとき容易に書式設定できます。
注意: この機能は、お手持ちの財務諸表生成プログラムのバージョンによっては利用できない場合があります。
前提条件
ホスト・コンピュータ上にファイル転送ソフトをインストールします。
出力オプションを「スプレッドシート」に設定して、レポートを定義します。出力オプションは、レポートの実行時にも設定できます。
ダウンロードするレポートを実行します。「スプレッドシート」出力オプションを指定してレポートを定義しなかった場合は、レポート実行時に出力オプションを「スプレッドシート」に設定します。
ファイル転送プログラムを使用して、レポートの出力をホスト・システムからPCに転送します。
スプレッドシート・ソフトウェアを起動して、スプレッドシートで出力ファイルをオープンします。レポート情報のそれぞれの列がタブ区切りであることを指定するインポート・オプションを設定します。
この項には、FSGレポートおよびレポート・オブジェクトを構築するプロセスで、参照の必要のある情報が含まれます。次の参照情報が含まれます。
行セット書式オプションを使用して、レポート行のインデント、行間隔、下線文字および改ページなどの基本書式を設定できます。
インデント: 行定義によって生成されるすべてのレポート明細は、レポートの左マージンからこの数字分だけ字下げして書き込まれます。
スキップする明細数: FSGレポートの行の「前」と「後」に入る空白行の行数です。
注意: これは、行定義によって生成される個別行ではなく、行全体に適用されます。
注意: このオプションは、FSGレポートの公開ではサポートされていません。
下線文字: レポートに印刷する下線文字を当該行の「前」と「後」に指定できます。たとえば、その行がその上のすべての行を合計すると定義されている場合、FSGでは、合計の上に単一ダッシュの下線、合計の下に二重ダッシュを印刷するなど、次の指定ができます。
------------
Total $ 3,254,000
============
改ページ: 「前」または「後」チェック・ボックスをチェックし、改ページを行の印刷前か印刷後(またはその両方)にするかを指定します。
注意: このオプションは、FSGレポートの公開ではサポートされていません。
勘定科目割当では、勘定科目セグメントに3つの表示タイプのうちの1つを割り当てることができます。これらの表示タイプは内容セットで上書きできます。
E: (拡大)範囲を拡大し、単一の行定義から複数の行を作成してセグメント値を表示します。範囲に親セグメント値を入力すると、FSGはその親に属するすべての子値を表示します。レポートですべての子値を表示するには、要約レポートを選択しないでください。
注意: プロファイル・オプション「FSG: 親値の拡張」を使用して、要約残高を要求する際に親セグメント値の拡張を管理します。
元帳セグメントについて「拡張」を選択した場合に、元帳セグメント値が元帳セットであれば、FSGレポートには元帳セットの元帳について個別行が表示され、元帳短縮名が表示されます。元帳は、元帳短縮名の順にリストされます。元帳セグメント値が元帳の場合、FSGレポートには元帳のデータが表示されます。
T: (合計)範囲を合計して、セグメント値の残高合計のみを表示し、レポートに現れる行の数を制限します。範囲の親セグメント値を入力すると、FSGはその親のすべての子値を合計します。
元帳セグメントについて「合計」を選択した場合に、元帳セグメント値が元帳セットであれば、FSGレポートでは元帳セット内の元帳が合計され、合計の行が表示されます。個別元帳は表示されません。
注意: 列に勘定科目を割り当てる場合、各セグメントについて「T」(合計)の表示タイプを使用する必要があります。1つの行に複数の勘定科目範囲を割り当てる場合も、すべてのセグメントで表示タイプ「T」を指定する必要があります。T以外の表示タイプが含まれる行に、複数の勘定科目範囲は入力しないでください。
B: (両方)拡大して範囲内を合計し、すべてのセグメント値およびセグメント値の合計残高を表示します。このオプションを指定すると、詳細行と合計行の両方を表示できます。範囲の親セグメント値を入力すると、FSGはその親のすべての子値を合計します。レポートですべての子値を表示するには、要約レポートを選択しないでください。
元帳セグメントについて「両方」を選択した場合に、元帳セグメントが元帳セットまたは元帳であれば、FSGレポートには元帳セットまたは元帳について拡張された詳細行と合計行の両方が表示されます。
注意: XBRL出力の場合、「合計」のみ選択します。XBRL要素が行にリンクされている場合に「拡張」または「両方」を選択して、XBRL出力を生成すると、プロセスではEまたはBが無視され、行がTであるかのように処理されます。ログ・ファイルには、EまたはBではなくTとして処理された行の警告リストが含まれます。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
次の内容セット表示タイプを使用して、行の表示タイプを上書きします。
N: (上書なし)行セット定義の表示オプションを使用します。
RE:(行/拡張)範囲を拡張し、単一行の定義から複数行を作成して、すべてのセグメント値を表示します。元帳セグメント値が元帳セットの場合、この表示タイプを使用すると、元帳セットが拡張され、単一行の定義から複数行が作成されて、すべての元帳が表示されます。
RT: (行/合計)範囲内を合計してセグメント値の合計残高のみを表示します。たとえば、プロジェクト費用を印刷するレポートを定義し、そのプロジェクトが勘定科目セグメントの1つであると想定します。レポート定義には、すべての関連プロジェクト費用勘定用の勘定科目を割り当てた単一の列定義を含む列セットを使用します。部門ごとのすべてのプロジェクトの費用を検討するには、部門セグメントに「行/拡張」オプション、プロジェクト・セグメントに「行/合計」オプションを使用します。元帳セグメント値が元帳セットの場合、この表示タイプを使用すると元帳セットが合計され、元帳セットの合計残高のみが表示されます。
RB:(行/両方)範囲を拡張して合計し、各セグメント値とそれぞれの合計残高を表示します。前述のRTの例で、部門ごとのすべてのプロジェクト収益の小計と個別プロジェクト収益を示すレポートを生成するには、部門に「行/拡張」、プロジェクトに「行/両方」オプションを使用します。元帳セグメント値が元帳セットの場合、この表示タイプを使用すると元帳セットが拡張されて合計され、各元帳と、元帳セットの合計残高が表示されます。
CT:(列/合計)範囲を合計し、セグメント値の合計残高のみを表示します。元帳セグメント値が元帳セットの場合、この表示タイプを使用すると元帳セットが合計され、元帳セットの合計残高のみが表示されます。この結果は、RT表示タイプと同じです。
PE:(ページ/拡張)範囲を拡張し、範囲内のセグメント値ごとに個別レポートを作成します。このオプションを使用できるのは勘定科目の単一セグメント(元帳セグメントなど)に対してのみで、そのセグメントの値の範囲を入力する必要があります。このオプションを親勘定科目セグメント値に割り当てると、FSGでは子勘定科目値ごとに個別レポートが生成されます。また、子の範囲に親セグメント値を含めると、親についても個別レポートが生成されます。元帳セグメント値が元帳セットの場合、この表示タイプを使用すると元帳セットが拡張され、セット内の元帳ごとに個別レポートが作成されます。
PT: (ページ/合計)行セットの元帳または勘定科目セグメント値の範囲を上書きしますが、それぞれのセグメントの行セットの「拡張」、「合計」または「両方」表示タイプはそのまま残します。これは内容表示タイプ「N」とは異なります。「N」は内容セットで指定するすべての新規範囲値を無視するからです。
次の事前定義された標準列セットを使用できます。また、これらの列セットをレポートの要件にあわせて修正できます。
ヒント: 他のレポートが標準定義に依存していることがあるため、標準列セットは直接変更しないでください。そのかわりに、自動コピーを使用して、定義を変更したい標準列セットをコピーします。その後、レポート定義に使用する前に必要に応じてこのコピーを変更します。
期間累計差異: 当期間のみの実績、予算、差異および差異パーセントが含まれます。
四半期累計 差異: 当四半期のみの実績、予算、差異および差異パーセントが含まれます。
期間, 四半期, 年累計差異: 当期間、四半期累計および年累計の実績、予算、差異および差異パーセントが含まれます。
期間, 四半期, 年累計実績: 当期間、四半期累計および年累計の実績が含まれます。
月次実績: 会計年度の各月実績と年累計合計が含まれます。金額は千単位です。
月次予算: 会計年度の各月の予算額と年累計合計が含まれます。金額は千単位です。
四半期実績: 会計年度の各四半期の実績額と年累計合計が含まれます。
四半期予算: 会計年度の各四半期の予算額と年累計合計が含まれます。
月度ローリング: 当月とその前の11ヶ月の実績額が含まれます。金額は千単位です。
四半期毎ローリング: 当四半期とその前の4四半期の実績額が含まれます。金額は千単位です。
月度比較-年累計: 当年累計および前年累計が含まれます。
四半期比較-年累計: 当四半期および直前3四半期分の年累計残高が含まれます。
四半期累計, 年累計年度比較: 当四半期、前年同四半期、差異および差異パーセントの実績額が含まれます。当年累計および前年累計、差異、差異パーセントの実績額が含まれます。
引当後残余予算額: 転記済実績、予算および予算引当を基にした年累計引当後残余予算額が含まれます。年度の予算総額と残余予算合計のパーセンテージも含まれます。この列セットを使用すると、予算引当レポート用に債務を表示できます。
関連項目
Oracle General Ledgerには、次の金額タイプが用意されています。これらの金額タイプはFSGの行または列定義の「残高管理」リージョンで指定できます。
残高-実績(年度始): 会計年度開始時点の貸借対照表残高。
EOD: 日末残高。
PATD: 日次期間平均残高。
期間累計-実績: 期間累計実績残高。
期間累計-予算: 期間累計予算残高。
期間累計-予算引当: 期間累計予算引当残高。
期間累計-差異: 期間累計差異(予算-実績)。
期間累計-差異率: 期間累計差異率(差異/予算)。
プロジェクト-実績: プロジェクト累計実績残高。
プロジェクト-予算: プロジェクト累計予算残高。
プロジェクト-予算引当: プロジェクト累計予算引当残高。
プロジェクト-差異: プロジェクト累計差異(予算-実績)。
プロジェクト-差異率: プロジェクト累計差異率(差異/予算)。
QATD: 日次四半期平均残高。
四半期累計-実績: 四半期累計実績残高。
四半期累計-予算: 四半期累計予算残高。
四半期累計-予算引当: 四半期累計予算引当残高。
四半期累計-差異: 四半期累計差異(予算-実績)。
四半期累計-差異率: 四半期累計差異率(差異/予算)。
YATD: 日次年度平均残高。
年累計-実績: 年累計実績残高。
年累計-実績(年度末): 会計年度末実績残高。
年累計-予算: 年累計予算残高。
年累計-予算(年度末): 会計年度全体予算。まず最初に、修正期間(定義してある場合)を含めた、会計年度のすべての期間に予算を組む必要があります。
年累計-予算引当: 年累計予算引当残高。
年累計-予算引当(年度末): 全会計年度の予算引当残高。
年累計-差異: 年累計差異(予算-実績)。
年累計-差異率: 年累計差異率(差異/予算)。
列セット・ビルダー・ツールバーには、次のような様々なレイアウト・コマンドのショートカットがあります。
レイアウト・コマンドのプッシュボタン・ショートカット
関連項目
行および列定義で指定されている書式マスクにより、レポートの数値の印刷方法が定義されます。書式マスクを使用すると、次のものが管理できます。
小数点以上の桁数および小数点以下の桁数。
通貨記号。
小数点を示す記号。
金額の前後に印刷するその他の情報。
書式マスクを構成している管理文字には、管理可能な様々な書式機能があります。管理文字には次のものがあります。
数字標識: これは常に数字9です。書式マスクに含まれている9の文字それぞれに対し、値の数字が1つ印刷されます。たとえば、9999という書式マスクの場合、4つの数字が印刷されます。
小数点記号: 小数点に使用される実際の記号は、Oracle Applicationsで管理されます。FSGおよびFormsで別の記号を使用する場合は、システム管理者に連絡してください。
通貨記号: 通貨値に必要な記号を任意に指定できます。たとえば、米ドルを表示するために、ドル記号を指定します。また、英ポンドを表示するために、ポンド記号を指定します。
その他の文字: 書式マスクに、数値に添付する任意の接頭辞および接尾辞を含めることができます。たとえば、各数値の直後に「(見積)」という言葉を印刷する、などの例が挙げられます。
3桁区切り記号: 3桁区切り記号に影響するのは、次の2つの要素です。
AOLプロファイル・オプション、「通貨: 千単位区切り文字」。このプロファイル・オプションを「Yes」に設定すると、3桁区切り記号が表示され(999,999,999.99)、「No」に設定すると、3桁区切り記号は表示されません(999999999.99)。
3桁区切り記号。3桁区切り文字として使用される実際の記号は、Oracle Applicationsで管理されます。たとえば、カンマ(999,999.99)、ピリオド(999.999.99)、アスタリスク(999*999.99)などの記号が使用されます。FSGおよびFormsで別の記号を使用する場合は、システム管理者に連絡してください。
次の表は、異なる書式マスクを使用した際に4234941という数値がどのように表示されるかを示すものです。
その他 | 書式マスク | 表示 |
---|---|---|
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「No」に設定する。 | 9999999 | 4234941 |
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「Yes」に設定する。 | 99,999,999 | 4,234,941 |
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「Yes」に設定する。 | $ 99,999,999 | $ 4,234,941 |
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「Yes」に設定する。 | GBP 99,999,999.99 | GBP 4,234,941.00 |
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「Yes」に設定する。3桁区切り記号と小数点記号は、Oracle Applicationsレベルで変更される。 | 99.999.999,99 | 4.234.941,00 |
プロファイル・オプション「通貨: 千単位区切り文字」を「Yes」に設定する。分数値は、書式マスクの一部としては表示されない。(換算済) | DM 99,999,999(換算済) | DM 4,234,941(換算済) |
書式マスクを使用することによりレポートでの値表示が変わるため、列セット内の列幅を決定する際には書式マスクを考慮に入れる必要があります。
行および列書式マスクの両方を定義する場合、FSGではレポート値の印刷に列書式幅と列位置幅のうちの小さい方が採用されます。行書式幅は無視されます。
書式幅: 書式マスクが示す印刷位置数の合計。数字標識や小数点記号、3桁区切り記号、通貨記号およびその他の文字が含まれます。
位置幅: 列定義で指定した印刷位置の数。これは、隣接する 2つの列の開始位置の差から1スペースを差し引いたもので、列の間に必ず 1文字分以上のスペースが空くようになっています。たとえば、第1列の開始位置として50を使用し、第2列の開始位置として70を使用する場合、第1列の位置幅は19となります。
列幅が小さすぎて書式化された金額(接頭辞および接尾辞を含め)が入りきらない場合、FSGではその値がレポートに印刷されるよう、書式が変更されます。金額の書式を変更する際、次の印刷ルールがこの順番で適用されます。
列に入る限りの接頭辞を印刷します。
列に入る限りの接尾辞を印刷します。
残りのスペースには書式化された数値が印刷されます。必要に応じて、次の3つのルールに従って書式がさらに絞り込まれます。
3桁区切り記号を省略
Oracle General Ledgerユーザー・プロファイル・オプション「通貨: 負の書式」および「通貨: 正の書式」で指定してあるプラスおよびマイナスの通貨書式を省略します。たとえば、マイナスの書式[XXX]を指定してある場合、FSGではカッコが省略され、かわりにマイナスの書式-XXXが使用されます。
すべての印刷ルールが適用されたにもかかわらず、まだ数値が列幅に入りきらない場合は、金額のかわりにポンド記号が印刷されます。
注意: 金額の切り捨ては行われません。
精度、接尾辞、接頭辞を除き、行または列セット(またはその両方)で指定するフォーマット・オプションは通貨書式により上書されます。通貨書式を指定するには、次のものを設定します。
「通貨」ウィンドウの標準精度および拡張精度
「個別プロファイル値」ウィンドウの「通貨」プロファイル・オプション。
そのため、書式マスクを作成し、FSGレポートの列位置を決定する際には、通貨書式の定義も考慮に入れることが必要となります。
関連項目
Oracle General Ledgerプロファイル・オプションの設定(『Oracle General Ledger Reference Guide』)
金額タイプ: 行または列に含める値のタイプを定義します。Oracle General Ledgerには、実績、日末、日次平均、予算、予算引当または単一期間や複数期間に対する計算額(たとえば差異)など多種の金額タイプが用意されています。金額タイプは、通常、列定義に割り当てられます。
注意: 予算、予算引当または差異等の金額タイプを入力する場合は、管理値を入力して、予算や予算引当タイプをレポートの定義に割り当てる必要があります。
「金額タイプ」、「期間相殺」、「管理値」および「通貨」はすべて、同じ列または行を共有する必要があります。
金額タイプを行や列に割り当てる場合は、相殺も割り当てる必要があります。
ヒント: 会計年度末の実績残高レポートを作成するには、金額タイプ「年累計-実績 (年度末)」を使用します。会計カレンダに基づいて相殺を計算し、相殺値(12期間カレンダの場合は-12など)を「残高管理」リージョンに入力します。利息期間(&POI)トークンを使用するかわりに、列ラベル(1999年6月など)を直接設定します。この列セット定義を期限なしで再利用します。列ラベルは、会計年度が変わるときに更新します。「利息の一定期間」管理値機能を使用して各会計年度の一定の報告期間のレポートを作成したり、利息の一定期間(&CPOI)トークンを使用して列に自動的にラベルを付けることもできます。
通貨: 元帳通貨の勘定科目残高合計レポートを作成するには、残高管理通貨を入力します。残高管理通貨として「統計」を選択することもできます。換算済通貨、入力通貨、合計通貨または統計通貨金額のレポートが必要な場合は、管理値番号を入力します。レポートを定義するときに、その管理値番号に通貨タイプ、入力通貨および元帳通貨を割り当てます。
レポートを定義または要求する際に入力する通貨は、列セット中の通貨の列なしにデフォルト通貨として使用されます。
報告通貨を使用する場合(仕訳または補助元帳レベル)、このフィールドで報告通貨の通貨を選択できます。
ヒント: 列セットについて、各列に異なる通貨を割り当てた場合は、レポートで正確に通貨を特定できるように各列見出しに通貨コードを付けてください。
管理値: 予算、予算引当タイプ、通貨および利息の一定期間をレポートに含めるために使用します。
相殺: 現行の実行時期間または有効日より以前または以後の期間または有効日でレポートを作成する場合は、相対的「相殺」を入力します。指定した「金額タイプ」が、「期間累計-実績」のように特定期間を指す場合は、「相殺」が期間の数に入ります。しかし、指定した「金額タイプ」が「PATD」のように複数日を指す場合は、「相殺」に日数を使用します。
FSGは、実行時入力する相殺と期間または発効日に基づいて、表示すべき金額を決定します。たとえば、0を入力して、実行時における有効日の金額を表示させたり、-1を入力して、実行時における有効日の1日前の金額を表示させます。
注意: 相殺は、金額タイプおよび管理値番号を指定したレベルと同じレベル(行または列)で指定します。
関連項目
FSGレポートへ予算、予算引当、通貨、および一定期間の利息を含める
通貨管理値オプションは、次のとおりです。
管理値: 管理値参照番号。
通貨タイプ: レポートする通貨残高のタイプ。「換算済」、「入力済」、「統計」または「合計」が含まれます。
入力通貨: 「換算済」または「入力済」通貨タイプに適用可能な入力通貨。「統計」通貨タイプでは、統計通貨がデフォルトです。「合計」通貨タイプでは、このフィールドは無効です。
元帳通貨: 「換算済」、「入力済」および「統計」通貨タイプの元帳通貨。元帳通貨がこれらのタイプで入力されない場合、レポートで指定された、または実行時に入力された「通貨」パラメータからデフォルトに設定されます。「合計」通貨タイプの場合、このフィールドは必須です。
報告通貨を使用する場合(仕訳または補助元帳レベル)、このフィールドで報告通貨の通貨を選択できます。
次の表は、通貨勘定残高が通貨管理値情報から取得される状況を説明しています。
通貨タイプ | 入力通貨 | 元帳通貨 | 内容 |
---|---|---|---|
換算済 | 任意の通貨 | 任意の通貨 | 割り当てられた通貨が元帳通貨に一致する元帳から入力通貨相当の換算済通貨を取得します。 (仕訳または補助元帳レベル)報告通貨を使用する場合は、割り当てられた通貨が元帳通貨値と一致する報告通貨から入力通貨相当の換算済通貨が取得されます。 |
入力済 | 任意の通貨 | 任意の通貨 | 割り当てられた通貨が元帳通貨に一致する元帳から入力通貨残高を取得します。 (仕訳または補助元帳レベル)報告通貨を使用する場合は、割り当てられた通貨が元帳通貨値と一致する報告通貨から入力通貨残高が取得されます。 |
統計 | STAT | 任意の通貨 | 割り当てられた通貨が元帳通貨に一致する統計残高を取得します。 (仕訳または補助元帳レベル)報告通貨を使用する場合は、割り当てられた通貨が元帳通貨値と一致する報告通貨から統計残高が取得されます。 |
合計 | 該当なし | 任意の通貨 | 指定した元帳から、選択した元帳通貨の合計または換算残高を取得します。 (仕訳または補助元帳レベル)報告通貨を使用する場合、選択した報告通貨の通貨の合計残高を取得します。 |
FSGレポートの通貨パラメータは、レポート定義で入力された通貨情報およびレポート実行時通貨パラメータから導出された通貨情報から導出されます。次にFSGレポートに提供される通貨情報の優先順位をリストします。
通貨管理値オプション
レポート・オブジェクトに対する残高管理通貨
レポート定義に対する通貨情報
レポート実行時の通貨パラメータ
行に拡張オプションを割当できます。残高管理オプションは通常、列セットで定義される点に注意してください。
行名: 計算を定義したり、その他のフォームを使用する際には、この名称を使用してこの行を参照します。この名称はどのレポートにも表示されません。
注意: 計算で行名を使用する場合、行名はその行セット内で一意であることを確認してください。
行の割合: パーセント列の値を入力します。この値は、パーセンテージの分母として使用する行の連番です。たとえば、次のようなレポートを定義する場合は、各行の「行の割合」フィールドに売上合計行の連番(40)を入力します。次に、列セット内で、演算子%と列順序10を使用して、売上列のパーセンテー ジを計算する計算列を定義します。
行 | 列10「売上」 | 列20「売上合計%」 |
---|---|---|
行10 | 100 | 10 |
行20 | 400 | 40 |
行30 | 500 | 50 |
行40(合計) | 1000 | 100 |
XBRL要素: 該当する場合、行のXBRL要素を選択します。割り当てられたXBRL要素がない行は、XBRL出力には表示されません。
列計算の上書き: 行計算を矛盾するすべての列計算に優先させる場合は、このオプションを選択します。たとえば、列セット内の他の列の合計となる列と、総利益率の行を持つ行セットを定義できます。ただし、合計列の総利益率は各列のパーセンテージの合計ではないため、列の計算を上書きする必要があります。
関連項目
FSGレポートへ予算、予算引当、通貨、および一定期間の利息を含める
列名: 計算を定義するときまたは他のフォームを使用するとき、この列を参照する際にこの名称を使用します。この名称はどのレポートにも表示されません。
注意: 計算で列名を使用する場合は、列名が列セット内で一意であることを確認してください。
摘要: 列適用は他のFSGウィンドウに表示されるため、列が何を示すかが簡単にわかります。
列の割合: パーセント列の分母として使用する列の連番です。
値上書き: 列セットにセグメント上書きを割り当ててある場合は、ここでセグメント値を入力します。たとえば、「部門」をセグメント上書きとして入力してある場合は、レポートのこの列に表示させる特定の部門を選択するために、セグメント値を入力します。
関連項目: セグメント上書き
ヒント: 連結財政結果をレポートする場合は、連結列セットを定義することをお薦めします。「会社」をセグメント上書きとして入力すると、各会社用の列と列セット、および消去入力用の列、連結済合計を作成できます。
行計算の上書き: 列計算と衝突する行計算より列計算を優先させる場合は、このオプションを選択します。
関連項目
「列セット」、「財務レポートの定義」および「財務レポートの実行」ウィンドウで「セグメント上書き」を使用すると、勘定科目割当がセグメント・ベースで上書きされます。
「列セット」フォームでは、各列で上書きするためにセグメント値を選択したセグメントを1セグメント・レベルで上書きします。セグメントの上書きを元帳に対して選択しており、上書き値が特定の列に対して定義されていない場合、その列に対する元帳の上書き値は実行時に入力された元帳値から導出されます。他の勘定科目セグメントのいずれかにセグメントの上書きを選択し、上書き値が特定の列に対して定義されていない場合、任意の値を入力できることを示す未定義値が上書きセグメントのセグメント値のかわりに使用されます。
「財務レポートの定義」および「財務レポートの実行」ウィンドウでは、各セグメントおよびすべてのセグメントに上書き値を入力することにより、複数のセグメント値を同時に上書きできます。列セットですでに上書きセグメントを選択している場合、レポート実行時のセグメント上書きが優先されることはありません。
行と列の表示方法を指定するために、表示オプションを使用します。表示オプションにより、レポート内の数字の表示方法が影響される可能性があるため、列を定義するときは必ず十分な印刷位置が必要です。
書式マスク: 列レベルの書式マスクを上書きする場合は、行値を表示する書式マスクを入力します。
ファクタ: ファクタ(「10億」、「100万」、「千」、「単位」または「百分位数」)により、数値を表示する方法が決定されます。行セット・ファクタにより、列レベル・ファクタが上書きされます。
詳細レベル: 個別の行と列およびレポートに、詳細レベルを割り当てます。レポートを実行するとき、FSGにより、そのレポートに指定された詳細レベルに一致する行と列のみが印刷されます。FSGによりレポートに印刷される詳細レベルを管理する3つのオプションは、次のとおりです。
財務アナリスト: すべての詳細レベルが含まれます。
管理者: 「管理者」または「管理部長」用に定義された詳細レベルの行および列のみが含まれます。
管理部長: 「管理部長」用に定義された詳細レベルの行および列のみが含まれます。
注意: 行または列の詳細レベルを入力しない場合、詳細レベルは「財務アナリスト」レベルと仮定されます。
行の表示または列の表示: 列が定義はされているが表示されない場合は、FSGにより列の見出し摘要が印刷され、レポートの他の列またはその見出しの位置は変更されません。ただし、その列は列セット・ビルダーでは表示されません。定義されているが表示されない行は、FSGにより非表示にされ、その他の行すべての位置が変更されます。
ゼロの表示: 残高のないときに行または列を印刷するために使用します。このオプションを選択しない場合は、残高のない行または列はレポートに表示されません。
符号の変更: 表示目的のみに残高の正負の記号を変更する場合に使用します。Oracle General Ledgeでは、貸方が負の金額として、借方が正の金額として保存されます。したがって、貸方残高を正の数値として印刷させるには、貸方残高を持つ行または列の符号を変更します。通常このオプションは、行に対して定義します。
差異の符号の変更: 表示目的のみに、差異金額タイプを持つ残高の正負の記号を変更する場合に使用します。差異は、予算から実績を減算して計算されることに注意してください。通常このオプションは、行に適用されます。
レポートの実行時に指定する期間に基づいて内容が変化するダイナミック列見出しを作成するために、基準見出しを使用します。次を組み合せて基準見出しを定義できます。
アンパサンド(&): 後続するトークンと数字を、基準見出しとして識別します。
トークン: 金利期間(POI)、利息の一定期間(CPOI)、予算(BUDGET)、予算引当(ENCUMBRANCE)または通貨(CURRENCY)を表します。最も頻繁に使用されるトークンは「POI」です。
数字: POIの基準見出しの番号は、期間相殺です。予算、予算引当、通貨および利息の一定期間では、数字は対応する管理値です。
注意: 番号はプラスまたはマイナスの値で表示されます。マイナスの値には、マイナス記号(-)が必要です。プラスの値には、プラス記号(+)をオプションで付けます。
レポートで使用できる基準見出しは、次のとおりです。
&POI: &POI(利息期間)に続いて-999から+999までの、列の基準期間オフセットに当たる数字を入力します。たとえば&POI0を入力すると、実行時に指定する期間の金額を表示し、&POI-1を入力すると、実行時に指定する期間の1つ前の期間の金額を表示するなどです。一般に、&POI見出しを定義するために使用する基準期間相殺は、列の期間相殺と一致します。
&CPOI: &CPOI(利息の一定期間)に続いて、その列の期間番号と基準年を表す、利息の一定期間の管理値を参照する番号を入力します。たとえば、&CPOI2を入力すると、管理値番号2に定義されている利息の一定期間に当たり、列には選択した一定期間の名称がラベル付けされます。
&DOI: &DOI(金利日数)に続いて-999から+999までの、列の基準相殺に当たる数字を入力します。たとえば、&DOI0を入力すると、実行時に指定する有効日の金額を表示し、&DOI-1を入力すると、実行時に指定する有効日の前日金額を表示します。一般に、&DOI見出しを定義するために使用する基準相殺は、列の相殺と一致します。
&CDOI: 「平均」金額タイプの場合は、&CDOI(利息の一定日数)に続いて、その列の期間番号と基準年を表す、利息の一定期間の管理値を参照する番号を入力します。期間名のみでなく期間の最終日が戻されます。一定期間コンテキストでの「平均」金額タイプは、選択した一定期間の最終日現在の期間、四半期または年平均を参照するため、このトークンを使用すると柔軟でわかりやすいラベルを設定できます。
&BUDGET: &BUDGETに続いて予算管理値番号を入力すると、レポートを定義するときに管理値番号に割り当てた、予算名を印刷します。
&ENCUMBRANCE: &ENCUMBRANCEに続いて予算引当管理値番号を入力すると、レポートを定義する際に管理値番号に割り当てた、予算引当タイプを印刷します。
&CURRENCY: &CURRENCYに続いて通貨管理値番号を入力すると、レポートを定義する際に管理値番号に割り当てた、通貨を印刷します。
複数の基準列見出しを定義して、特定の列セットにテキストを入力した場合で、すべての値を印刷するためにはスペースが十分ではない場合、財務諸表生成プログラム(FSG)では、次のルールが適用されます。
基準列見出しは右手の列が左手の列に優先します。
基準列見出しがテキストに優先します。
行セットおよび列セットの両方において同一のオプションに対し異なる値を入力すると、矛盾が生じます。次の表を基に、どのレポート・オブジェクトを優先するか決定し、矛盾がある場合のオブジェクトの動作を確認します。
オプション | 行による列の上書き | 列による行の上書き | コメント |
---|---|---|---|
金額タイプ | 該当なし | 該当なし | 期間相殺、管理値および通貨は、金額タイプと同じ行または列レベルで設定する必要があります。 金額タイプを指定した場合は、期間相殺および管理値も指定する必要があります。 |
相殺 | 該当なし | 該当なし | 金額タイプ、管理値および通貨は、期間相殺と同じ行または列レベルで設定する必要があります。 |
管理値 | 該当なし | 該当なし | 金額タイプ、期間相殺および通貨は、管理値と同じ行または列レベルで設定する必要があります。 |
書式 | Yes | No | |
ファクタ | Yes | No | |
0の表示 | Yes | No | |
詳細レベル | Yes | No | |
行計算の上書き/列計算の上書き | No | Yes | 交差部の行と列の両方に対して計算が定義されているレポート・セルにのみ、競合が存在します。 |
アクティビティ(借、貸、ネット) | No | Yes | |
勘定科目 | 該当なし | 該当なし | レポートでは交差部の勘定科目が使用されます。 |
要約 | 該当なし | 該当なし | 行レベルと列レベルで同じ要約オプションを割り当てる必要があります。 |
通貨 | 該当なし | 該当なし | 金額タイプ、期間相殺および管理値は、通貨と同じ行または列レベルで設定する必要があります。 |
符号の変更 | 該当なし | 該当なし | 「Yes」により「No」が上書きされます。 |
差異の符号の変更 | 該当なし | 該当なし | 「Yes」により「No」が上書きされます。 |
レポート: レポートを選択します。
元帳: 元帳、元帳セットまたは報告通貨を入力します。このパラメータは、元帳セグメントがレポートで定義されていない場合に入力されます。
期間: 実行するレポートの対象となる会計期間を入力します。FSGでは、レポートの冒頭に元帳通貨名または報告通貨名およびレポート・タイトルとともに会計期間名が印刷されます。期間を指定しない場合、元帳または報告通貨の直近オープン期間のレポートが印刷されます。
注意: 指定した期間は、レポートの一部として定義した関連ヘッダーおよび関連期間相殺すべてに直接影響を与えます。たとえばレポートに&POI0と&POI-6という2つの列を定義してあるとします。期間としてDEC-96を入力すると、このレポートには1996年12月の値を含む列と1996年6月の値を含む列が印刷されます。
通貨: レポートで使用される通貨を入力します。通貨を入力しない場合、レポートの定義の際に割り当てた通貨が使用されます。レポートの定義の際に通貨を割り当てなかった場合は、レポート実行時に選択した元帳の元帳通貨が使用されます。
報告通貨(仕訳または補助元帳レベル)を使用していて、レポートを定義する際に通貨を割り当てなかった場合、レポート実行時に選択した報告通貨の通貨が使用されます。
端数オプション: レポートで計算に使用する端数オプションを選択します。デフォルトでは、レポート定義で指定した端数オプションが使用されます。
セグメント上書: 上書きする勘定科目セグメントのための値を入力します。上書きセグメント値を入力すると、そのセグメントと関連する特定の元帳、会社、コスト・センター、製品、その他の値に対してレポートが作成されます。レポート定義で指定されたセグメント上書があれば、それが使用されます。
内容セット: レポート用の内容セットを選択します。レポート定義とともに保存されている内容セットを使用する場合、または内容セットを使用しない場合は、空白のままにしておきます。
行順序: レポートの行順序を選択します。レポート定義とともに保存されている行順序を使用する場合、または行順序を使用しない場合は、空白のままにしておきます。
表示セット: レポート用の表示セットを選択します。レポート定義とともに保存されている表示セットを使用する場合、または表示セットを使用しない場合は、空白のままにしておきます。
出力オプション: レポート出力を選択します。
テキスト: 印刷またはオンラインで表示するための標準フォーマットのレポートを作成します。
タブ区切り: タブにより区切られた列を持つレポートを作成し、スプレッドシートへのレポートのインポートをより一層簡単にします。
スプレッドシート: Microsoft Excel用に設計され、Applications Desktop Integratorで使用できるレポートを作成します。
XBRL: XBRL出力を生成して、XRBLインスタンス文書を作成します。このオプションを表示するには、少なくとも1つのXBRLタクソノミをシステムにロードする必要があります。
例外: 列セット内に定義した例外基準に該当する行のみをレポートに表示する場合は、「Yes」を入力します。「No」を入力するか、または空白のままにした場合、レポート全体が表示され、例外行にはフラグが付けられます。
XML: XML出力ファイルを生成します。XML出力ファイルは、XMLパブリッシャへの入力として使用されるため、レポート・テンプレートのレポート・フォーマットがFSGレポートに適用されます。
詳細レベル: レポートの表示の詳細レベルを入力します。詳細レベルを入力すると、その詳細レベルと同じかそれ以上の行と列のみがレポートに表示されます。
注意: 「詳細レベル」オプションは、「プログラム - 財務諸表生成プログラム実行」という名称のプログラムを使用してレポートを発行したときにのみ表示されます。
日付: レポートの有効日を入力します。
関連項目
eXtensible Business Reporting Language(XBRL)は、タクソノミとともに、拡張可能マークアップ言語(XML)データ・タグを使用するソフトウェアのオープン仕様で、財務情報を含むビジネス・レポートを記述するために使用します。XBRLタクソノミは、会計レポートの内容の標準的な記述および分類体系です。
タクソノミをロードするには、「要求の発行」ウィンドウを起動して「XBRL - タクソノミのロード」プログラムを選択します。関連項目: XBRLタクソノミのロード/削除
FSGで行セットを作成する際には、「行セット」ウィンドウ内のロード済XBRLタクソノミのリストからタクソノミを選択できます。 行定義を作成する際には、「行」ウィンドウ内の該当する定義に対してXBRL要素を指定できます。
レポートをXBRLレポート出力として作成するには、レポート出力としてXBRLを指定します。このオプションは、少なくとも1つのXBRLタクソノミがロードされていないと表示されません。どの出力オプションを使用しても同じレポートを実行できます。
注意: XBRL出力は、データベース・インスタンスのコード・セット内に生成されます。
FSG自動コピーを使用すると、XBRLタクソノミ・リンクが行セットとともにコピーされます。
FSG転送を使用して行セットを同じコード・セットのデータベース・インスタンスに転送中で、その行セットがXBRLタクソノミおよび要素にリンクされている場合、行セットとリンクされているタクソノミおよび要素がすべて転送されます。タクソノミにインポートがある(タクソノミが主タクソノミにリンクされている)場合、インポートも転送されます。
XBRLタクソノミにリンクされている行セットを異なるコード・セットのデータベース・インスタンスに転送することは、サポートされていません。
XBRL出力の作成時には、次の点に注意してください。
XBRL要素
XBRL要素の項目タイプは、レポート出力におけるデータの特性に影響を与えます。必ずレポート内のデータに適した項目タイプを使用するようにしてください。たとえば、データに対して誤った項目タイプを使用した場合、XBRLレポートは生成されますが、ダウンストリームの分析ツールでは、特性に誤りがあるためにデータを認識できない可能性があります。
stringItemType: すべての文字列が対象。&、#、[, ]などの特殊文字は使用しないでください。
dateTimeItemType: 日付/時間データが対象。
monetaryItemType: 数値金額データが対象。
urlItemType: URLデータ(http://www.oracle.comなど)が対象。
decimalItemType: 小数部のある数値データが対象。たとえば、バージョン.01、.562、25、101(1.01、201.35ではない)。
その他
XBRL出力オプションおよび他のXBRLフィールドは、少なくとも1つのXBRLタクソノミがロードされるまで、General Ledgerには表示されません。
内容セットが使用されている場合、XBRL出力は生成できません。プロセスはエラーになります。
行セットがXBRLタクソノミにマップされていない場合、XBRL出力は生成できません。XBRLタクソノミを行セットにマップしてから、XBRL要素を行に割り当てる必要があります。
他の列を操作する計算が列に含まれている場合、XBRL出力は生成されますが、計算結果は表示されません。
列に差異計算が含まれている場合、XBRL出力は生成されますが、計算結果は表示されません。
除算演算による計算済行の約数がゼロである場合、レポートは生成されますが、この計算の結果は表示されません。
XBRL出力の場合、勘定科目割当で表示タイプを勘定科目セグメントに割り当てる際には、「合計」のみ選択します。XBRL要素が行にリンクされている場合に「拡張」または「両方」を選択して、XBRL出力を生成すると、プロセスではEまたはBが無視され、行がTであるかのように処理されます。ログ・ファイルには、EまたはBではなくTとして処理された行の警告リストが含まれます。
財務諸表生成プログラムを使用してXBRL出力を生成するには、1つ以上のタクソノミをOracleインスタンスにロードする必要があります。タクソノミをロードしたら、行セットに使用するタクソノミを選択してから、XBRL要素をFSG行定義に割り当てます。
タクソノミは、www.xbrl.orgなど、様々なソースから入手可能です。
タクソノミ・ファイルの格納用データベースがあるのと同じサーバー上に新規ディレクトリを作成します。このディレクトリは既存のディレクトリにすることもできますが、新規ディレクトリを作成することをお薦めします。
SQL*PLUSを使用して、次を実行します。
create directory XMLDIR as <directory name>.
ディレクトリを読取りアクセスに対して公開します。
SQL*PLUSを使用して、次を実行します。
grant read on directory XMLDIR to public with grant option.
タクソノミ・ファイル(通常は6個あります)をディレクトリ内に配置します。これらのファイルはFTPを使用して転送したり、コピーしたり、URLからダウンロードできます。
タクソノミ・ファイルのコードセットがデータベースで使用されるのと同じコードセット内にあるかどうかを調べます。これらのコードセットが異なる場合は、データベース・インスタンスと同じコードセットを使用するようにタクソノミ・ファイルを変換する必要があります。たとえば、Unixユーティリティ、iconvnなどのユーティリティを実行します。
「要求の発行」ウィンドウから「XBRL - タクソノミのロード」プログラムを起動します。このプログラムには次の3つのパラメータがあります。
タクソノミ名: タクソノミの一意の名称を入力します。
XSDタクソノミ・ファイル名: ファイル名を入力します(.xsd拡張子は付けても付けなくても可)。
タクソノミ摘要: タクソノミの摘要を入力します。
タクソノミにインポート(他のタクソノミへのリンク)がある場合は、最初にインポートをロードしてから、親タクソノミをロードする必要があります。
XBRLタクソノミを削除するには、「要求の発行」ウィンドウから「XBRL - タクソノミの削除」プログラムを起動します。このプログラムには次のパラメータがあります。
タクソノミ名: タクソノミ名を入力するか、値リストから選択します。
親タクソノミを削除してから、そのインポート(他のタクソノミへのリンク)を削除します。
行セットにすでにリンクされているタクソノミを削除した場合は、警告が表示されてプログラムが完了し、関連する行セットがログ・ファイルにリストされます。最初に行セットへのリンクをすべて手動で削除してから、プログラムを再実行してタクソノミを削除する必要があります。
ヒント: 既存のタクソノミの新バージョンをロードする場合は、ユーザーの混乱を防ぐため、新バージョンをロードする前に古いタクソノミを削除することを検討してください。
General Ledgerには、FSGレポート用として、基本的なレポート・テンプレート、「FSG: 基準テンプレート」が用意されています。 このレポート・テンプレートの書式設定をFSGレポートに使用できます。または、テンプレートを変更して新規テンプレートとして保存したり、まったく新しいテンプレートを作成することもできます。列数はFSGレポートごとに変動するため、「FSG: 基準テンプレート」は、動的列数に対応するように書式設定されています。
注意: 「FSG: 基準テンプレート」ではArialフォントが使用されています。FSGレポートでArialフォントが使用され、行順序または「拡張」か「両方」の表示タイプが使用される場合、行摘要が誤って整列される可能性があります。誤った整列を避けるために、固定幅フォント(Courierなど)を使用するテンプレートを作成してください。
次の図に、 XML出力オプションを使用してFSGレポートを生成する際に作成されるXML出力ファイルの例を示します。
XML出力ファイルは要素で構成されます。タグ・セットのそれぞれが要素です。たとえば、前述の図で、<fsg:SOBName></fsg:SOBName>は「元帳名」要素です。カッコ内のデータは要素の値です。前述の図で、「元帳名」要素の値は「Visionオペレーション (USA)」です。
レポート・テンプレートの設計時、要素に対してプレースホルダを定義します。プレースホルダによって、データ・フィールドがXML出力ファイル内の要素にマップされます。次の図に、General LedgerでFSGレポート用に用意された「FSG: 基準テンプレート」のレイアウトを示します。
次の表に、「FSG: 基準テンプレート」に用意されたプレースホルダ構文を示します。
プレースホルダ | 構文 | 意味 |
---|---|---|
FSGネームスペース | <?namespace:fsg=http://www.oracle.com/fsg/2002- 03-20/?> | FSGに関連付けられた要素を識別します。このプレースホルダは、公開済レポートには何も表示しません。 |
FSGレポート名 | <?fsg:ReportName?> | FSGレポート名を挿入します。 |
元帳名 | <?fsg:LDGName?> | ランタイム元帳パラメータに対して入力された元帳名を挿入します。 |
レポート期間 | <?concat(MasterReport/fsg:PeriodLabel,'')?> <?fsg:RepCurPeriod?> | 「当期」ラベルおよび期間を挿入します。 |
日付: | <?MasterReport/fsg:DateLabel?> | 「日付」ラベルを挿入します。 |
DD-MMM-YYYY hh:mm:ss | <?MasterReport/fsg:RepSysDate?> | レポートが作成されたシステム日付および時刻を挿入します。 |
ページ: | <?MasterReport/fsg:PageLabel?> | 「ページ」ラベルを挿入します。 |
本文開始 | <?start:body?> | レポートの本文領域の開始を示します。このタグより上の領域はすべてヘッダーとみなされ、各ページに繰り返されます。 |
<?for-each:fsg:RptDef?> | RptDefグループ(レポート・データを表すXML出力ファイル内の要素グループ)の要素間をループします。 | |
通貨ラベル | <?/MasterReport/fsg:CurrencyLabel?> | 「通貨」ラベルを挿入します。 |
通貨 | <?/MasterReport/fsg:ReportCurr?> | レポートの通貨コードを挿入します。 |
セグメント値上書き | <?./@RptDetName?> | 指定されたセグメント値上書き(セグメント名、値および摘要)を挿入します。RptDetNameは、RptDefグループの属性です。 |
列折返し | <?horizontal-break-table:1?> | 列数がページ幅を超えるかどうかを示してから、次の列を次のページに繰り返します。列数はレポート間で動的に変動する可能性がありますが、テンプレートは動的列数に対応できるようになります。 |
列ヘッダーおよび幅 | <?split-column-header://fsg:ColContext?> <?split-column-width:fsg:ColWidth?> <?split-column-width-unit:number(6)?> | 列ヘッダーおよび各列の幅を決定します。 |
レポート整列 | <xsl:if test="position()=1" xdofo:ctx="inblock"><xsl:attribute name="text- align">start</xsl:attribute></xsl:if> | 言語に基づいてレポートを整列します。たとえば、英語のレポートは左から右に読みますが、アラビア語のレポートは右から左に読みます。 注意: 新規テンプレートの構文を変更する予定がある場合は、このプレースホルダ名を持つすべてのプレースホルダに対して変更を行ってください。 |
列見出し明細1 | <?value-of:fsg:ColHeadLine1?> | 列見出し明細1を挿入します。 |
列見出し明細2 | <?value-of:fsg:ColHeadLine2?> | 列見出し明細2を挿入します。 |
列見出し明細3 | <?value-of:fsg:ColHeadLine3?> | 列見出し明細3を挿入します。 |
レポート・データ | <?for-each:fsg:RptLine?> <?split-column-data:fsg:RptCell[3]?> <?value-of:.?> | レポート・データを挿入します。 |
改ページ; | <?xsl:if xdofo:ctx="inblock" test="position()<count(//fsg:RptDef)"><xsl:attribute name="break before">page</xsl:attribute></xsl:if> | 改ページを挿入します。 |
本文終了 | <?end for-each?><?end body?> | レポートの本文領域の終了を示します。このタグより下の領域はすべてフッターとみなされ、各ページに繰り返されます。 |
テンプレート・レイアウトの定義の詳細は、『Oracle XML Publisherユーザーズ・ガイド』のテンプレート・レイアウトの設計に関する項を参照してください。
次に、地域のOracle Financialsユーザーズ・ガイドで文書化されている国固有の総勘定元帳レポートの一覧を示します。
アメリカ - 『Oracle Financials for the Americas User Guide』で文書化されているレポートは、次のとおりです。
注意: これらのレポートの文書は、アメリカおよびヨーロッパを対象としています。
チリGL仕訳レポート
General Ledger仕訳および残高レポート(勘定科目分析)
アルゼンチン主要簿
チリ主要簿
コロンビアGL日次帳簿レポート
チリGeneral Ledger 8列残高試算表レポート
コロンビア在庫管理および残高帳レポート
コロンビアGL主要簿レポート
ラテン・アメリカGeneral Ledgerインフレ調整レポート
チリGeneral Ledger現金元帳レポート
コロンビア磁気媒体リテラル構成検証レポート
コロンビア磁気媒体リテラル、勘定科目およびサード・パーティ移動レポート
コロンビア磁気媒体リテラルおよびサード・パーティ移動レポート
アジア太平洋 - 『Oracle Financials for Asia/Pacific User Guide』で文書化されているレポートは、次のとおりです。
シンガポールGST F5レポート
ヨーロッパ - 『Oracle Financials for Europe User Guide』で文書化されているレポートは、次のとおりです。
注意: これらのレポートの文書は、ヨーロッパおよびアメリカを対象としています。
法定残高試算表レポート
地域勘定科目分析レポート(チェコ共和国およびトルコ共和国)
地域会計レポート
ギリシャ会計残高試算表レポート
ギリシャ会計残高試算表ファイル
ギリシャGeneral Ledger残高試算表レポート
法定残高試算表レポート(ギリシャ)
ポルトガルGeneral Ledger残高試算表レポート
トルコ残高試算表レポート
ポーランドGeneral Ledger残高試算表レポート
スペイン仕訳レポート
General Ledger仕訳および残高レポート(勘定科目分析)