Oracle Receivablesユーザー・ガイド リリース12 E06003-01 | ![]() 目次 | ![]() 前へ | ![]() 次へ |
この章のトピックは、次のとおりです。
Oracle Receivablesには、受取手形のライフ・サイクル全体(作成、引受、送金、更新、履歴およびクローズ)を管理する総合的なソリューションが用意されています。
受取手形は、将来のある日付(満期日)に支払を行うことに顧客が正式に合意する文書です。受取手形文書は、関連する金額について、その手形と交換される未処理の負債を実際に返済します。受取手形は通常、回収のために送金され、短期資金調達を保証するために使用されます。
Oracle Receivablesでは、受取手形は独立した取引として処理されます。受取手形は、「受取手形」ウィンドウを使用して個別に作成でき、「取引」ワークベンチで完了済請求書を受取手形に直接交換できます。また、受取手形は、「受取手形取引バッチ」ウィンドウまたは受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムを使用してバッチで作成できます。署名済、未署名および顧客振出(約束手形)の受取手形を作成できます。
受取手形は、「送金」ウィンドウを使用して銀行またはファクタリング会社に送金します。送金を償還用にファクタリングするか、非償還用にファクタリングするかを選択します。必要に応じて、銀行用または独自の記録用のサポート文書として受取手形を印刷します。受取手形満期およびリスク・プログラムとレポートを実行して、償還用にファクタリングした送金済受取手形に関して入金を消し込み、リスクを消去します。インバウンドAPIを使用すると、送金バッチの作成をさらに自動化できます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウを、分析ツールとして、また受取手形取引に対する変更を記録するために使用します。次の処理を実行できます。
受取手形の顧客引受の記録
手形の裏書
ファクタリング手形に関連するリスクの管理
手形への未払または支払拒否のマーク付け
手形の取消
送金バッチからの手形の回収
別の手形との手形の交換
手形の保留または保留解除
手形詳細(現行ステータスなど)の表示
各手形に関するイベントのライフ・サイクルの表示
分析ニーズを満たすためのフォルダ機能の利用
また、「入金」ワークベンチ機能を使用して受取手形取引を確認することもできます。
顧客による支払が行われていない項目の更新をさらに自動化するには、未払受取手形APIの利用を選択できます。
Oracle Receivablesには、受取手形専用のレポートがいくつか用意されています。顧客引受保留中の項目に対する督促状の送付、印紙を必要とする所轄税務当局に対する印紙価格の設定と確認、および受取手形の作成バッチと送金バッチの確認を実行できます。また、レポートのレイアウトをニーズにあわせてカスタマイズできる2つのRXiレポートがあります。
Oracle Receivablesでは、取引を受取手形に交換する方法は次の4通りあります。
手動。「受取手形」ウィンドウと「割当」ウィンドウを使用します。
直接。「取引」ウィンドウで、取引を受取手形に交換します。
自動。「受取手形取引バッチ」ウィンドウを使用して受取手形バッチを作成します。
自動。「要求の発行」ウィンドウで受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムを発行します。
受取手形を手動で作成する場合は、独自の要件に従って、手形と同じ通貨および換算レートが設定されている取引を割り当て、グループ化できます。
受取手形を自動的に作成する場合は、取引に受取手形作成入金方法を割り当てる必要があります。受取手形作成入金方法で定義された選択基準、通貨、換算レート、支払顧客銀行口座およびルールに基づいて、取引が収集され、受取手形にグループ化されます。
受取手形に割り当てられた受取手形取引タイプによって、手形が名宛人によって振り出されているか(約束手形)、名宛人引受を必要とするか(署名済手形)、または名宛人引受を必要としないか(未署名手形)が決定されます。取引タイプでは、手形の印刷オプションも決定されます。
注意: 取引が名宛人引受保留中の受取手形に割り当てられている間は、その取引に対して、入金消込、クレジット・メモまたは修正などの活動を実行できません。
取引を受取手形に交換した後、取引は交換した金額分減額されます。受取手形の会計処理は、次の場合に発生します。
受取手形が名宛人によって引き受けられたとき
または
引受を必要としない受取手形が完了したとき
受取手形の最初の会計処理は、交換された各取引ごとの受取手形への借方記入、および売掛/未収金への貸方記入です。Receivablesでは、自動会計から受取手形勘定科目セグメントが導出され、交換された各取引から売掛/未収金勘定科目セグメントが継承されます。
「受取手形」ウィンドウを使用して、受取手形を手動で作成し、取引を手形に割り当てます。また、このウィンドウで既存の受取手形の問合せおよび更新もできます。
手形の最大額を指定できます。最大額を指定した場合、手形を完了するには、手形に割り当てられる取引の合計金額が指定した最大額と等しくなる必要があります。最大額を指定しない場合は、手形の完了時に、割当済金額の合計として手形の金額が計算されます。
「署名済」および「名宛人により振出」ボックスの値は、受取手形取引から導出され、参照専用で表示されます。Receivablesでは、引受を必要とする手形の引受時に引受日と引受GL記帳日が更新され、手形の送金時に送金日と送金バッチが更新されます。
一般情報を入力して手形を作成した後、次の処理を実行できます。
名宛人および送金銀行情報の入力。関連項目: 受取手形銀行口座情報の入力
手形への取引の割当。関連項目: 受取手形への取引の手動割当および選択基準を使用した受取手形への取引の割当
手形の完了。関連項目: 受取手形の完了
手形の引受。関連項目: 受取手形の引受
前提条件
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の自動会計の定義に関する項
受取手形取引タイプの定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
取引バッチ・ソースの定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
文書連番の定義(オプション)、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
取引バッチ・ソースを「AR: 受取手形バッチ・ソース」プロファイル・オプションに割り当てた場合は、「ソース」フィールドにバッチ・ソースがデフォルト設定されます。取引バッチ・ソースに受取手形取引タイプが含まれている場合、「タイプ」フィールドに取引タイプがデフォルト設定されます。
それ以外の場合は、取引バッチ・ソースを入力または更新します。
受取手形取引タイプを入力または更新します。
バッチ・ソースで、自動取引番号採番、または手形番号への文書連番のコピーが指定されていない場合は、取引番号を入力します。指定されている場合は、保存時に番号が割り当てられます。
受取手形の満期日を入力します。
手形の通貨を入力します。デフォルトは機能通貨です。
Receivablesでは、手形に割り当てられている取引に基づいて換算レートが決定されます。完了済手形の換算レート情報は、「ツール」メニューを使用して表示できます。
この手形に最大額を設定する場合は、手形に対する金額を入力します。手形に割り当てる取引の合計がこの金額と等しくなる必要があります。
このフィールドを空白のままにすると、手形の完了時に、すべての割当済取引の合計金額でこのフィールドが更新されます。
手形の振出日を入力します。
手形に引受が必要ない場合は、GL記帳日を入力します。入力する日付は、オープン期間内または先日付期間内であることが必要です。
手形に引受が必要な場合は、このフィールドを空白のままにします。手形が引き受けられたときに入力する引受GL記帳日でGL記帳日が更新されます。詳細は、「受取手形の引受」を参照してください。
手動取引番号採番を使用している場合は、一意の文書番号を入力します。それ以外の場合は、手形の完了時に、一意の文書番号が割り当てられます。
取引バッチ・ソースで「文書番号を取引番号にコピー」を「Yes」に設定している場合は、この番号が受取手形番号として割り当てられます。
「メイン」タブ・リージョンをオープンします。
この手形の顧客名宛人を入力します。名宛人は、名称、番号または納税者IDで入力できます。
顧客名宛人の事業所、所在地および担当者を入力します。
顧客に対して主要名宛人サイトおよび担当者を定義した場合は、この情報がそれぞれのフィールドにデフォルト設定されます。
法的エンティティを選択します。
「印刷オプション」フィールドに、受取手形のフォーマットを可能にする場合は「印刷」、フォーマットを使用不可にする場合は「印刷しない」を入力します。デフォルト値は、取引タイプから導出されます。
「詳細」タブ・リージョンをオープンします。
この手形に関する内部的な注釈を入力します。
これらの注釈は内部使用専用で、印刷される手形には表示されません。
この手形に関する特記事項を入力します。
特記事項は印刷される手形に表示されます。
必要に応じて、参照情報を入力します。
「受取手形」ウィンドウの「銀行口座」タブ・リージョンを使用して、顧客名宛人および送金銀行情報を入力します。
名宛銀行のデフォルト値は、受取手形通貨に対する名宛人の主要銀行口座に設定されます(主要銀行口座が手形の通貨で定義されている場合)。
前提条件
顧客銀行および銀行口座の定義
関連項目: アカウントの支払詳細の入力および更新 およびアカウント・サイトの支払詳細の入力および更新
受取手形送金入金方法の定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
受取手形送金入金方法への送金銀行口座の割当、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
受取手形を問い合せるか、入力します。
「銀行口座」タブ・リージョンをオープンします。
「名宛銀行」リージョンに、表示専用のOracle Paymentsの支払方法である「受取手形」が表示されます。
顧客名宛人銀行口座を選択します。
「送金銀行」リージョンで、送金銀行口座を選択します。
他の銀行への送金時にこの手形を対象とする場合は、「上書きの許可」ボックスを選択したままにします。この銀行への送金にのみこの手形を含める場合は、「上書きの許可」ボックスの選択を解除します。
関連項目
「割当」ウィンドウを使用して、受取手形への取引の手動割当、受取手形からの取引の削除、および割当済取引の確認を実行します。手形への取引の割当および割当解除は、手形が完了するまで、または引受が必要な手形の場合は手形が引き受けられるまで可能です。
約定金額を除く任意の区分の取引を手形に手動で割り当てることができます。また、ステータスが「未払」の手形を新規受取手形に割り当てることもできます。詳細は、「新規受取手形と受取手形の交換」を参照してください。
デフォルトで、名宛人およびその関連顧客に属している取引のみを割り当てることができます。Receivablesのシステム・オプション「無関連取引支払の許可」を「Yes」に設定している場合は、関連のない顧客の取引を割り当てることができます。
取引金額の全額または一部を手形に割り当てることができます。取引の未割当の部分は、未回収項目のままになります。手形に最大額を指定した場合、取引を割り当てることができるのは、指定した最大額までです。最大額が指定されている受取手形は、手形が完全に割り当てられるまで完了できません。
注意: 受取手形割当は、手形に割り当てられている個々の取引で超過消込が許可されている場合でも、普通消込ルールに従います。
受取手形と同じ通貨が設定されている取引のみを割り当てることができます。手形に割り当てられる取引は、同じ機能換算レートを共有する必要があります。手形は、手形の完了時に、割り当てられている取引から換算レートを継承します。異なる通貨の取引を割り当てる場合は、手形にすでに割り当てられている取引の選択を解除して、「通貨」フィールドに新規通貨を入力する必要があります。
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
受取手形を問い合せるか、入力します。
「割当」ボタンを選択します。
手形に割り当てる取引番号を入力します。取引の残りの未払額が「割当済金額」フィールドにデフォルト設定され、手形の割当済合計が更新されます。
取引に複数の賦払がある場合は、各支払計画期日に対して個別の行が表示されます。
注意: Receivablesでは、「請求番号の表示」システム・オプションのチェック・ボックスが選択されている場合のみ、請求書番号が表示されます。
一部金額を割り当てる場合は、「割当済金額」を更新します。
この取引を手形に割り当てる場合は「割当」ボックスを選択します。取引の割当を解除する場合は、ボックスの選択を解除します。
作業内容を保存します。
手形に割り当てる各取引について、ステップ4から7を繰り返します。
手形が完了するまで、または引受が必要な手形の場合は手形が引き受けられるまで、手形への取引の割当および割当解除を続行できます。
関連項目
「クイック割当」ウィンドウを使用して、取引グループを受取手形に割り当てます。取引は、顧客名宛人情報、取引情報および取引区分に基づく選択基準を使用して検索できます。
選択基準に一致する取引を自動的に割り当てるか、または選択された取引を「割当」ウィンドウでプレビューして各取引に手動で割り当てることができます。手形の最大額が指定されている場合、Oracle Receivablesでは、その手形の全額が割り当てられるまで取引が割り当てられます。
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
受取手形を問い合せるか、入力します。
「クイック割当」ボタンを選択します。
「顧客」選択基準を入力します。
手形の顧客名宛人に請求先所在地がある場合は、「顧客名」がデフォルトになります。「顧客名」または「顧客番号」を入力して、この顧客の取引のみを検索します。「顧客事業所」を選択すると、検索範囲をさらに狭めることができます。顧客および関連顧客の両方の取引を含めるには、「顧客」フィールドをブランクのままにします。
注意: 手動で作成する受取手形については、顧客名宛人が作成時にすでに割り当てられている場合、別の顧客名を「クイック割当」ウィンドウで入力すると、検索結果には両方の顧客に対する取引が含まれます。
「取引」選択基準を入力します。
取引入金方法
取引タイプ
取引期日の範囲
取引日の範囲
取引番号の範囲
未処理取引残高の範囲
「主ソート基準」を入力して、選択した取引のソート方法を指定します。デフォルトは「取引番号」です。手形の通貨が機能通貨以外であり、その通貨がEMU外である場合、デフォルトは「換算レート」になります。次の値の昇順または降順でソートできます。
換算レート
未回収残高
期限
取引日
取引番号
必要な場合は、「第2ソート基準」を選択して、昇順または降順でソートします。
「含む」リージョンで、該当するボックスを選択または選択解除して、検索に含める取引区分を指定します。
選択基準に一致するすべての取引を自動的に割り当てるには、「割当」ボタンを選択します。選択基準の結果を検討してから割当を行うには、「プレビュー」ボタンを選択します。
「割当」ボックスを選択または選択解除して、「割当」ウィンドウで取引割当を更新します。各取引の「割当済金額」を更新することもできます。
「受取手形取引バッチ」ウィンドウ、受取手形バッチ作成コンカレント・プログラム、または「取引」ウィンドウの「交換」処理を使用して取引を受取手形に交換するには、取引を受取手形作成入金方法で更新する必要があります。入金方法に割り当てられている通貨、換算レート、支払顧客銀行口座およびグループ化ルールによって、受取手形への取引のグループ化方法が決まります。受取手形への自動または直接交換用の取引にフラグを設定するには、受取手形作成入金方法を使用して、名宛人として定義された支払顧客を各取引に割り当てる必要があります。
フラグが設定された取引の支払顧客銀行口座は、追加グループ化ルールとして機能します。受取手形取引は、次の条件を満たす場合に、フラグが設定された取引に入力された銀行口座を継承します。
名宛人が請求先サイトでもあること。
および
受取手形作成入金方法に、「顧客毎」または「顧客支払期日毎」のグループ化ルールが設定されていないこと。
受取手形作成入金方法のグループ化ルールが「顧客毎」または「顧客支払期日毎」である場合、受取手形取引は、次の条件を満たす場合のみ銀行口座を継承します。
銀行口座が主要名宛人サイトに割り当てられていること。
および
主要名宛人サイトが請求先サイトであること。
フラグが設定された取引の銀行口座が主要名宛人サイトに割り当てられていない場合は、名宛人銀行口座が設定されずに受取手形取引が作成されます。
自動インボイスを使用してインポートした取引、または手動で入力した取引については、受取手形作成入金方法を取引にデフォルト設定する場合は、顧客レベルまたは顧客請求先サイト・レベルで、受取手形作成入金方法を「主」として設定します。また、顧客銀行口座をデフォルト設定する場合は、顧客銀行口座を請求先サイトに対して「主」として設定します。
前提条件
受取手形作成入金方法の定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
取引通貨による顧客銀行の定義
支払顧客、請求先サイトまたは名宛人サイトへの受取手形作成入金方法および銀行口座の割当
関連項目: アカウントの支払詳細の入力および更新 およびアカウント・サイトの支払詳細の入力および更新
「取引」ウィンドウにナビゲートします。
目的の取引を問い合せるか、入力します。
「支払顧客」リージョンで、名前または番号を入力し、支払事業所を入力します。
受取手形作成入金方法を入力します。必要に応じて、名宛人銀行口座情報を選択します。
作業内容を保存します。
受取手形への交換用に使用可能にする各取引について、ステップ2から6を繰り返します。
関連項目
「受取手形取引バッチ」ウィンドウまたは受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムを使用して、受取手形と交換する取引を選択およびグループ化します。取引のバッチ処理を使用すると、受取手形を自動的に生成し、受取手形作成入金方法でマークされた取引を手形に割り当てることができます。
バッチを発行すると、受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムが実行され、自動取引バッチ・レポートが印刷されます。自動取引バッチ・レポートには、バッチから作成された受取手形および各手形に割り当てられている取引が一覧表示されます。レポートの印刷とバッチの発行を両方実行するか、または確認のためにレポートの印刷のみを実行し、後でバッチを発行することもできます。バッチの発行時に、次の場合は受取手形を印刷することもできます。
バッチ・ソースに割り当てられている受取手形取引タイプが、引受を必要とする手形用の場合
および
取引タイプにフォーマット・プログラムが含まれている場合
係争取引またはその他の受取手形を、受取手形バッチを使用して手形に割り当てることはできません。支払条件が「即時」のデビット・メモおよびクレジット・メモをバッチ処理している場合、これらのデビット・メモおよびクレジット・メモは、手形に割り当てられている期日グループ化ルールに関係なく、最初に使用可能な受取手形に組み込まれます。
注意: デビット・メモおよびクレジット・メモの金額は、手形に最大額が割り当てられている場合、通常どおりその最大額を考慮する必要があります。手形に割り当てられたデビット・メモおよびクレジット・メモの合計が手形の最大額を超える場合は、1つ以上のデビット・メモ/クレジット・メモが割当から除外されます。
受取手形と交換される取引が1つのみの場合、Receivablesでは、次の条件をすべて満たす場合に取引番号が手形番号として使用されます。
交換される取引に割り当てられている受取手形作成入金方法に対して、「取引番号の継承」ボックスが選択されていること。
取引番号が、その受取手形とバッチ・ソースが同じである別の取引ですでに使用されていないこと。
「取引番号の継承」ボックスが選択されていないか、または手形に複数の取引が含まれている場合は、バッチに割り当てられた取引バッチ・ソースに従って受取手形取引に番号が付けられます。
通常、受取手形取引バッチ・ソースでは「自動取引番号採番」ボックスが選択されています。文書連番を使用していて、「文書番号を取引番号にコピー」ボックスを選択している場合は、手形に割り当てられている文書連番が受取手形番号として使用されます。
受取手形バッチは、発行後、次のいずれかのステータスになります。
作成開始: 受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムの実行中のステータス。
作成完了: バッチが正常に発行され、自動取引バッチ・レポートが印刷された場合のステータス。
草案: 自動取引バッチ・レポートの印刷のみが実行された場合のステータス。草案バッチを問い合せて、選択基準の変更、バッチの発行またはバッチの削除を実行できます。
「受取手形取引バッチ」ウィンドウにナビゲートします。
営業単位を選択します。
受取手形取引バッチ・ソースを入力または更新します。
「AR: 受取手形バッチ・ソース」プロファイル・オプションが設定されている場合は、このプロファイル・オプションからバッチ・ソースがデフォルト設定されます。
バッチ・ソースでバッチ番号自動採番が使用されていない場合は、バッチ名を入力します。それ以外の場合は、バッチの発行時にバッチ名が割り当てられます。
バッチ日付を入力します。デフォルトは現在日です。
バッチGL記帳日を入力します。
注意: 引受を必要としない手形は、バッチGL記帳日からGL記帳日を継承します。引受を必要とする手形の場合、GL記帳日は引受GL記帳日の入力時に導出されます。
このバッチで作成される受取手形の振出日を入力します。
このバッチで作成される受取手形の満期日を入力します(オプション)。満期日は振出日より前の日付にできません。
このフィールドを空白のままにすると、受取手形作成入金方法から満期日が導出されます。
受取手形の通貨を入力します(オプション)
通貨を入力すると、この通貨でのみ取引が交換され、受取手形が作成されます。フィールドを空白のままにすると、選択した取引に応じて、異なる通貨で受取手形を作成できます。
内部的な注釈を入力します。
これらの注釈はバッチで作成される各手形で更新され、手形の確認時に、「受取手形」ウィンドウおよび「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウに表示されます。
この手形に関する特記事項を入力します。
これらの事項はバッチで作成される各手形で更新され、手形の確認時に、「受取手形」ウィンドウおよび「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウに表示されます。また、特記事項は受取手形に印刷することもできます。
「選択基準」タブ・リージョンをオープンします(オプション)。
支払計画期日の範囲または取引日の範囲で取引を選択します。
「取引」リージョンに、次のいずれかの基準を入力します。
取引タイプ
入金方法
取引番号の範囲
「顧客」リージョンに、次のいずれかの基準を入力します。
顧客区分
顧客カテゴリ
顧客名
顧客番号
顧客事業所
注意: 「区分」フィールドと「カテゴリ」フィールドは相互に排他的です。顧客の識別には、「名称」フィールドまたは「番号」フィールドのいずれかを使用してください。
「発行」ボタンを選択します。
自動取引バッチ・レポートの印刷のみを実行する場合は、「草案」ラジオ・ボタンを選択します。レポートの印刷とバッチの発行の両方を実行する場合は、「作成」ラジオ・ボタンを選択します。
「作成」を選択した場合、受取手形を印刷する場合は「印刷」ボックスを選択します。
注意: 印刷できるのは、引受を必要とする受取手形のみです。また、その手形に割り当てられている取引タイプにフォーマット・プログラムが含まれている必要があります。
「OK」ボタンを選択します。
バッチの実行後は、受取手形とその割当を「受取手形」ウィンドウおよび「割当」ウィンドウで表示および更新できます。
関連項目
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の取引バッチ・ソースに関する項
「要求の発行」ウィンドウから受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムを直接実行して、受取手形を自動的に作成できます。受取手形のパラメータおよび選択基準を使用でき、コンカレント・プログラムを定期的に実行するようスケジュールできます。
「要求の発行」ウィンドウを使用した「作成」モードで実行できることは、受取手形の作成のみです。自動的に作成された受取手形を確認するには、「受取手形」ウィンドウを使用します。
次の各パラメータを入力して、バッチに必要なオプションを指定します。追加のパラメータを入力すると、受取手形と交換する取引の選択を制限できます。たとえば、受取手形入金方法、顧客区分、または取引番号、期日、取引日の範囲を入力します。これらの基準と一致する取引に検索を制限しない場合は、フィールドを空白のままにします。
印刷
受取手形を印刷する場合は「Yes」を入力します。印刷できるのは、引受が必要であり、その取引タイプにフォーマット・プログラムが割り当てられている受取手形のみです。
バッチ・ソース
バッチ・ソースを入力します。
バッチ日付
バッチ日付を入力します。デフォルトは現在日です。
GL記帳日
このバッチで作成される受取手形のGL記帳日を入力します。デフォルトは現在日です。
振出日
このバッチで作成される受取手形の振出日を入力します。デフォルトは現在日です。
満期日
このバッチで作成される受取手形の満期日を入力します。満期日は振出日より前の日付にできません。このフィールドを空白のままにすると、受取手形作成入金方法から満期日が導出されます。
通貨
受取手形に使用する通貨を入力します。ここで入力する通貨および換算レートと同じ通貨および換算レートが設定されている取引のみ交換できます。
注釈
このバッチで作成される受取手形の内部的な注釈を入力します。
特記事項
このバッチで作成される受取手形の特記事項を入力します。
「取引」ウィンドウの「処理」メニューにある「交換」オプションを使用して、取引を受取手形に直接交換します。「交換」オプションを選択すると、受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムが実行され、選択した取引から受取手形が作成されます。
この処理を使用して交換できるのは、受取手形ごとに1つの取引のみです。また、受取手形と交換できるのは、完了済取引のみです。
前提条件
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の自動会計の定義に関する項
受取手形取引バッチ・ソースの定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
「AR: 受取手形バッチ・ソース」プロファイル・オプションへの受取手形取引バッチ・ソースの割当、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
文書連番の定義(オプション)、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
「取引」ウィンドウにナビゲートします。
完了済取引を問い合せるか、入力します。
「処理」メニューから「交換」を選択します。
受取手形バッチ作成コンカレント・プログラムが発行され、完了済取引が受取手形に交換されます。
作業内容を保存します。
取引を受取手形に交換した後は、手形とその割当を「受取手形」ウィンドウおよび「割当」ウィンドウで表示および更新できます。
関連項目
「受取手形」ウィンドウまたは「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの「ツール」メニューにある「交換」オプションを使用して、未払受取手形を新規受取手形に交換します。
当初手形の全額のみ交換可能です。既存の手形を新規手形に交換すると、新しい受取手形番号が新規手形に割り当てられ、満期日や他の既存情報は当初手形からデフォルト設定されます。「受取手形」ウィンドウを使用して情報を更新し、手形を完了できます。
Receivablesでは、新規手形を完了した時点、または引受が必要な場合は新規手形を引き受けた時点で、当初手形のステータスが「クローズ」に更新されます。
「受取手形」ウィンドウまたは「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
交換する受取手形を問い合せるか、入力します。
「ツール」メニューから「交換」を選択します。
「交換」ウィンドウが表示され、新規受取手形の手形番号が示されます。
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
新規手形番号を問い合せます。
新規手形に必要な情報を更新します。
作業内容を保存します。
「受取手形」ウィンドウの手形の「完了」ボタンを使用して、受取手形取引を完了します。受取手形を完了するには、次の処理を実行する必要があります。
手形に必要なすべての情報の入力。
手形への取引の割当。取引の通貨が手形と同じであり、すべての取引の換算レートが同じであることが必要です。
手形の指定最大額までの取引の割当(最大額が指定されている場合)。
手形に顧客引受が必要な場合は、手形を完了すると、そのステータスが「引受保留中」に変更されます。受取手形のステータスが「引受保留中」の間は、手形に割り当てられている取引が留保されます。顧客から書面による引受を受領すると、手形の「引受」ボタンを使用して手形を更新できます。詳細は、「受取手形の引受」を参照してください。
手形に顧客引受が必要ない場合は、手形を完了すると、そのステータスが「保留送金」に変更されます。手形に対する最初の会計仕訳が記録され、割当によって交換済取引の未払額が減額され、手形が顧客の未処理残高に表示されます。
文書連番を使用している場合は「文書番号生成レベル」システム・オプションが無視され、受取手形の完了時に文書番号が生成されます。文書番号と受取手形番号を同じにする場合は、受取手形取引バッチ・ソースで「文書番号を取引番号にコピー」ボックスを選択します。
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
目的の受取手形を問い合せるか、入力します。
「受取手形」ウィンドウおよび「割当」ウィンドウで手形の内容を確認して、手形の完了に必要なすべての情報が正しいことを確認します。
手形の「完了」ボタンを選択します。
「完了」ボックスが選択され、受取手形のステータスが変更されて、文書連番が生成(該当する場合)されます。
手形の「未完了」ボタンを使用して、完了済受取手形のステータスを「未完了」に戻すことができます。この処理は、次のタイプの受取手形にのみ適用されます。
引受を必要とするステータス「引受保留中」の手形
または
引受を必要としないステータス「保留送金」の手形
手形のステータスを「未完了」に戻すことができる場合の詳細は、「受取手形管理」を参照してください。
「受取手形」ウィンドウにナビゲートします。
目的の受取手形を問い合せるか、入力します。
手形の「未完了」ボタンを選択します。
「完了」ボックスの選択が解除され、手形のステータスが「未完了」に変更されます。
「引受」ウィンドウを使用して、名宛人引受情報を入力します。「引受」ウィンドウは、手形に引受が必要で、受取手形が完了している場合のみ使用可能です。
Receivablesでは、名宛人引受が必要で、GL記帳日が指定されていない完了済受取手形に、ステータス「引受保留中」が割り当てられます。引受時に、手形に対する最初の会計仕訳が記録され、割当によって交換済取引の未払額が減額され、手形が顧客の未処理残高に表示されます。手形はステータス「保留送金」で更新されます。
「受取手形」ウィンドウまたは「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
目的の受取手形を問い合せるか、入力します。
手形の「引受」ボタンを選択します。
「引受日」フィールドに、顧客が受取手形を引き受けた日付を入力します。
入力する引受日は、手形と交換される取引の割当日になります。
必要な場合は、「引受GL記帳日」フィールドの引受GL記帳日を更新します。
入力する引受GL記帳日によって、手形のGL記帳日、および手形と交換される取引の割当GL記帳日が更新されます。交換済取引のオープン会計期間基準に従って、引受GL記帳日が計算されます。
「注釈」フィールドに注釈を入力します。
手形のサイクルの様々な段階で受取手形を印刷できます。手形の完了後、名宛人引受を必要とする受取手形を個別にまたはバッチで印刷できます。また、受取手形送金の準備時に受取手形を印刷することもできます。
受取手形を印刷するには、次の処理を実行する必要があります。
手形に対する「印刷オプション」を「印刷」に設定。「印刷オプション」は取引タイプからデフォルト設定されますが、変更できます。
フォーマット・プログラムの割当。
フォーマット・プログラムは受取手形取引タイプに割り当てることができます。
印刷される受取手形に印紙が必要な場合は、税務当局の要件に従って印紙価格を設定する必要があります。手形の印刷前に、事前印刷フォームまたは連続印刷用紙を使用する印紙を準備します。
受取手形は次の方法で印刷できます。
個別: 手形が完了し、「受取手形: 印刷」機能が有効化されている場合は、「受取手形」ウィンドウで「処理」メニューから「手形の印刷」を選択して、個々の受取手形を印刷します。
関連項目: 『Oracle Applicationsシステム管理者ガイド - セキュリティ』の機能セキュリティの動作方法に関する項
受取手形バッチ: 受取手形バッチの作成時に、「受取手形取引バッチ」ウィンドウの「手形の印刷」ボタンを選択して受取手形を印刷できます。
受取手形送金バッチ: 受取手形送金バッチの実行時に、名宛人引受を必要としない、または以前に印刷されていない受取手形(約束手形以外)を、「送金バッチ処理」ウィンドウの「手形の印刷」ボックスを選択して印刷できます。
受取手形フォーマット・レポート・プログラム: 受取手形フォーマット・レポート・プログラムを実行して、受取手形バッチまたは受取手形送金バッチを印刷できます。
関連項目
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の取引タイプに関する項
「印紙価格」ウィンドウを使用して、受取手形金額の範囲とそれに対応する印紙価格を定義します。受取手形の範囲と印紙価格は元帳の機能通貨で定義する必要があります。
特定の国では、受取手形を法的に保護するために印紙が使用されます。国の要件に従って、受取手形の印紙は、事前印紙貼付の受取手形文書として、または連続紙による事前印刷済受取手形として個別に購入できます。
各印紙の価格は受取手形の金額に基づきます。政府では通常、特定の範囲の受取手形について印紙価格の一覧を発行しています。たとえば、10,000スペイン/ペセタから30,000ペセタの受取手形の印紙価格は1,000ペセタで、31,000ペセタから60,000ペセタの受取手形の印紙価格は2,000ペセタなどです。
受取手形金額の範囲とそれに対応する印紙価格を定義した後、印紙価格レポートを使用して、特定の受取手形取引バッチに必要な印紙の数と合計原価を確認できます。
「印紙価格」ウィンドウにナビゲートします。
営業単位を選択します。
「自」および「至」フィールドに、受取手形金額の最初の範囲を入力します。
この範囲の受取手形金額に対応する印紙価格を入力します。
各受取手形範囲と対応する印紙価格についてこれらのステップを繰り返します。
重要: 受取手形の範囲が重複せず、かつ範囲の間に間隔が空かないようにしてください。
指定の受取手形バッチに対して購入する必要がある印紙の枚数と金額を検討するには、印紙価格レポートを使用します。このレポートには、受取手形の金額範囲ごとに必要な印紙の枚数と合計値がリストされ、印紙の枚数と金額の総計が表示されます。
受取手形バッチを印刷する前に印紙価格レポートを実行すると、取扱機関から購入する必要がある各額面の印紙枚数を判断できます。
ヒント: 事前印刷済受取手形ステーショナリまたは連続紙の手形を使用している場合は、バッチまたは印刷(あるいはその両方)のジョブを、価格の範囲に基づいて事前印刷済の印紙価格と一致するように分割できます。
印紙価格レポートを発行するには、「標準要求発行」ウィンドウを使用します。
次のパラメータを入力して、必要なレポート・オプションを指定します。
作成日:自: レポートの対象となる受取手形作成日範囲の開始を入力します。
作成日:至: レポートの対象となる受取手形作成日範囲の終了を入力します。
取引タイプ: レポートに使用する取引タイプを入力します。
取引バッチ名: レポートに使用する取引バッチ名を入力します。
<レポート・タイトル>: 印紙価格レポート。
<元帳>: レポート元帳。
日付: 日付と時刻。
ページ: ページ番号。
作成日:自: レポート対象の作成日範囲。
取引タイプ: レポートで使用された受取手形の取引タイプ。
取引バッチ: レポートで使用された受取手形の取引バッチ。
金額:自: 受取手形の金額範囲の開始金額。
金額:至: 受取手形の金額範囲の終了金額。
印紙価格: 受取手形の金額範囲に対する印紙価格。
数値(枚数): 受取手形の金額範囲に対する印紙枚数。
印紙金額: 受取手形の金額範囲に対する印紙購入金額合計。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウを使用すると、選択基準に従って受取手形取引を表示できます。また、このウィンドウには、受取手形ポートフォリオのライフ・サイクル全体を確認、更新および管理するための多数のツールがあります。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウで受取手形を表示、分析および監視します。
現行残高、現行ステータス、名宛人および送金詳細など、受取手形に関する詳細情報を表示します。関連項目: 受取手形の表示
受取手形に割り当てられている取引を表示します。関連項目: 受取手形割当の表示
手形に関する活動や手形のライフ・サイクルにおける重要な日付など、受取手形の履歴を表示します。関連項目: 受取手形履歴の表示
標準のReceivablesウィンドウを使用して、顧客アカウントの受取手形取引情報を確認します。関連項目: 受取手形取引情報の表示
受取手形のライフ・サイクルは、手形によって様々です。受取手形を管理するために、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウから次の活動を使用できます。
受取手形取引は、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウに表示して管理します。ステータスまたは他の基準で受取手形取引を分析し、個々の手形に対する処理の履歴を表示します。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウは、カスタマイズ可能なフォルダ・ウィンドウです。必要な受取手形の選択基準を入力するには、「受取手形の検索」ウィンドウを使用します。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
注意: 「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウでは、「未完了」ステータスの受取手形を選択して表示することはできません。未完了の受取手形を表示するには、「受取手形」ウィンドウを使用してください。
詳細、割当および履歴を検討する手形を選択します。このウィンドウの各フィールドについては、「「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウ・リファレンス」を参照してください。
「ツール」メニューおよび「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの使用可能なボタンを使用して、手形に関する処理を実行します。詳細は、「受取手形の更新」を参照してください。
この項では、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの各フィールドについて簡単に説明します。
取引番号: 受取手形の取引番号。
取引ステータス: 受取手形のステータス。「引受保留中」、「保留送金」、「送金済」、「ファクタリング」、「満期保留リスク消去」、「未払」、「支払拒否」または「クローズ」があります。
満期日: 手形の全額支払期日。
名宛人名: この手形についての債務を負う名宛人の名称。
名宛人により振出(チェック・ボックス): 選択されている場合は、その手形が名宛人によって振り出された約束手形であることを示します。
署名済(チェック・ボックス): 選択されている場合は、その手形には名宛人による引受が必要であることを示します。
取引タイプ: 手形に割り当てられている受取手形の取引タイプ。
引受日: 名宛人による引受が必要な受取手形を、その名宛人が引き受けた日付。
機能通貨金額: 手形の機能通貨金額。
機能残高: 機能通貨での手形の未収金額。
未回収残高: 入力された未収金額。
当初入力金額: 当初の未収金額。
保留中(チェック・ボックス): 手形が保留中であることを示します。
名宛人郡市区: 手形の名宛人の郡市区。
注釈: 手形の作成時または完了時(あるいはその両方)に入力された注釈。
名宛人担当者: 手形の名宛人の担当者名。
遅延日数: 手形が未払状態となっている満期日以降の日数。
文書番号: 文書番号。
名宛口座番号: 手形に割り当てられている名宛銀行の口座番号。
名宛銀行郡市区: 手形に割り当てられている名宛銀行支店の郡市区。
名宛銀行国: 手形に割り当てられている名宛銀行支店の国。
名宛銀行番号: 手形に割り当てられている名宛銀行の銀行番号。
名宛支店名: 手形に割り当てられている名宛銀行支店の名称。
名宛支店州/都道府県: 手形に割り当てられている名宛銀行支店の都道府県または州。
名宛支店郵便番号: 手形に割り当てられている名宛銀行支店の郵便番号。
名宛人カテゴリ: 名宛人の顧客カテゴリ。
名宛人区分: 名宛人の顧客区分。
名宛人番号: 名宛人の顧客番号。
請求通貨: 受取手形の通貨。
名宛人納税者ID: 名宛人の納税者識別番号。
名宛人事業所: 名宛人サイトの事業所。
磁気フォーマット・コード: 送金時に使用する磁気フォーマット・コード。
送金用に選択済(チェック・ボックス): 選択されている場合は、その手形が送金用に選択されていることを示します。
名宛人郵便番号: 名宛人事業所の郵便番号。
最終印刷日: 手形が最終的に印刷された日付。
名宛人州/都道府県: 名宛人サイトの都道府県または州。
送金入金方法: 手形の送金時に選択した入金方法。
送金口座通貨: 送金銀行口座の通貨。
送金口座名: 送金銀行口座の名称。
送金口座番号: 送金銀行口座の番号。
送金支店郵便番号: 送金銀行支店の郵便番号。
送金支店郡市区: 送金銀行支店の郡市区。
送金支店国: 送金銀行支店の国。
送金銀行名: 送金銀行の名称。
送金支店番号: 送金銀行の支店番号。
送金銀行番号: 送金銀行番号。
送金支店州/都道府県: 送金銀行支店の都道府県または州。
送金支店名: 送金銀行支店の名称。
最終承認済バッチ: この手形が含まれている最終承認済バッチの名称。
送金バッチ日付: 送金バッチの日付。
送金方法: 手形の送金時に使用した送金方法。
戻し処理事由: 受取手形が戻し処理された理由(適用可能な場合)。
リスク消去日数: 手形に対するリスク消去日数。
特記事項: 手形に入力した特記事項。
名宛人VAT番号: 名宛人の付加価値税識別番号。
名宛人国: 名宛人サイトの所在国。
振出日: 手形が最初に振り出された日付。
未払日: 手形が未払としてマークされた日付(該当する場合)。
償還請求権付き: 選択されている場合は、債務を所有していることを示します。
送金用に選択済: 手形の送付が選択された場合の送金バッチの名称。
送金上書の許可(チェック・ボックス): 選択されている場合は、手形に割り当てられている送金銀行情報を上書きして別の送金銀行口座に手形を送金できることを示します。
次の表に、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの各フィールドの更新制限を、受取手形のステータス別に示します。
この表に付記されている脚注については、「フィールド制限の凡例」を参照してください。
フィールド | 未完了1 | 引受保留中2 | 保留送金3 | ファクタリング4 | 満期保留リスク消去5 | 送金6 | クローズ |
---|---|---|---|---|---|---|---|
引受日 | 該当なし | Yes | No | No | No | No | No |
上書きの許可(チェック・ボックス) | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
金額 | Yes | Yes | No | No | No | No | No |
注釈 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
担当者 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
通貨 | Yes | No | No | No | No | No | No |
レート | Yes9 | No | No | No | No | No | No |
レート基準日 | Yes | No | No | No | No | No | No |
レート・タイプ | Yes | No | No | No | No | No | No |
文書番号 | Yes11 | No | No | No | No | No | No |
名宛人名 | Yes13、15 | No | No | No | No | No | No |
名宛人番号 | Yes13、15 | No | No | No | No | No | No |
名宛人納税者ID | Yes13、15 | No | No | No | No | No | No |
名宛人事業所 | Yes | Yes | No | No | No | No | No |
名宛人所在地 | Yes | Yes | No | No | No | No | No |
名宛銀行詳細 | Yes | Yes | Yes | No | No | No | No |
GL記帳日 | Yes10 | 該当なし | No | No | No | No | No |
振出日 | Yes | No | No | No | No | No | No |
満期日 | Yes | Yes | Yes | Yes12 | No | Yes12 | No |
ノート | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
番号 | No | No | No | No | No | No | No |
印刷オプション | Yes14 | Yes14 | Yes14 | Yes14 | Yes14 | Yes14 | Yes14 |
送金銀行詳細 | Yes | Yes | Yes | No | No | No | No |
ソース | No | No | No | No | No | No | No |
特記事項 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
フレックスフィールド | Yes | Yes | Yes | Yes16 | Yes | Yes | Yes |
タイプ | Yes | No | No | No | No | No | No |
未完了 | 該当なし | Yes17 | Yes | No | No | No | No |
削除 | Yes16 | No | No | No | No | No | No |
次の表に、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの各フィールドの更新制限を、受取手形のステータス別に示します。
この表に付記されている脚注については、「フィールド制限の凡例」を参照してください。
フィールド | 裏書7 | 未払 | 支払拒否 | 取消 | 有効 | 転記済 | 送金用に選択済8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
引受日 | No | No | No | No | No | No | No |
上書きの許可(チェック・ボックス) | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | No |
金額 | No | No | No | No | No | No | No |
注釈 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
担当者 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
通貨 | No | No | No | No | No | No | No |
レート | No | No | No | No | No | No | No |
レート基準日 | No | No | No | No | No | No | No |
レート・タイプ | No | No | No | No | No | No | No |
文書番号 | No | No | No | No | No | No | No |
名宛人名 | No | No | No | No | No | No | No |
名宛人番号 | No | No | No | No | No | No | No |
名宛人納税者ID | No | No | No | No | No | No | No |
名宛人事業所 | No | No | No | No | No | No | No |
名宛人所在地 | No | No | No | No | No | No | No |
名宛銀行詳細 | No | Yes | Yes | No | Yes | Yes | No |
GL記帳日 | No | No | No | No | No | No | No |
振出日 | No | No | No | No | No | No | No |
満期日 | No | Yes | No | No | Yes | Yes | No |
ノート | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
番号 | No | No | No | No | No | No | No |
印刷オプション | Yes14 | Yes14 | Yes14 | No | Yes14 | Yes14 | Yes14 |
送金銀行詳細 | No | Yes | No | No | Yes | Yes | No |
ソース | No | No | No | No | No | No | No |
特記事項 | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | No |
フレックスフィールド | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes | Yes |
タイプ | No | No | No | No | No | No | No |
未完了 | No | No | No | No | No | No | No |
削除 | No | No | No | No | No | No | No |
変数 | 摘要 |
---|---|
1 | 未完了 |
2 | 引受保留中 |
3 | 保留送金 |
4 | ファクタリング |
5 | 満期保留リスク消去 |
6 | 送金済 |
7 | 裏書済 |
8 | 送金用に選択済 |
9 | 機能通貨がユーロで、通貨にユーロとの固定レート関係がある場合を除く。 |
10 | 手形の引受が必要な場合を除く。 |
11 | 連番が手動採番で、文書番号が生成されていない場合を除く。 |
12 | 現在の満期日を経過した場合(満期日 > システム日付)を除く。 |
13 | 「AR: 取引上の顧客変更」プロファイル・オプションが「No」に設定されている場合を除く。 |
14 | 取引タイプの書式が未定義の場合を除く。 |
15 | 割当が名宛人には無関係の顧客取引に対するもので、「非関連請求書入金消込の許可」が「No」に設定されている場合を除く。 |
16 | システム・オプション「取引削除の許可」が「No」に設定されている場合を除く。 |
17 | 手形に名宛人による引受が必要な場合を除く。 |
受取手形に割り当てられている取引を表示するには、「割当」ウィンドウを使用します。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「割当」ボタンを選択します。
手形に割り当てられている取引を検討します。
受取手形の履歴を表示するには、「履歴」ウィンドウを使用します。このウィンドウには3つのリージョンがあります。
「ヘッダー」リージョン: 手形に関するすべての活動の合計が表示されます。
「活動」リージョン: 手形に対して実施された支払、裏書および交換が表示されます。
「ライフ・サイクル」リージョン: 手形のサイクルでの各イベントが表示されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「履歴」ボタンを選択します。
手形の履歴を検討します。このウィンドウの各フィールドについては、「「履歴」ウィンドウ・リファレンス」を参照してください。
「活動」リージョンで活動を選択して「詳細」ボタンを選択し、この活動に属する実際の記録を検討します。
この項では、「履歴」ウィンドウの各フィールドについて簡単に説明します。
手形について次の情報が表示されます。
当初金額: 受取手形取引の当初金額。
入金: 手形に適用された入金額合計。
裏書: 手形に適用された裏書金額合計。
交換: 別の手形と交換された金額合計。
残高: 未処理残高合計。
各活動について次の情報が表示されます。
番号: 入金、裏書または交換された受取手形の番号。
区分: 入金には「支払」、裏書には「修正」、交換には「交換」が表示されます。
日付: 表示されている活動の日付。
通貨: 表示されている活動の通貨。
金額: 表示されている活動の金額。
GL記帳日: 表示されている活動のGL記帳日。
受取手形の各イベントについて次の情報が表示されます。
イベント: 表示されているイベントの名称。受取手形のイベントには、引受、取消、クローズ、送金の選択解除、裏書、交換、ファクタリング、フォーマット、保留、満期保留リスク消去、満期日更新、引受保留、印刷、支払拒否、回収、リスクの再設定、リリース、再表示、リスク消去、送信用に選択、標準送金および未払があります。
日付: イベントの日付。
注釈: イベントに関する追加情報(ユーザーによるステータス変更、Receivablesによって生成されたステータス変更など)。
Oracle Receivablesでは、受取手形は独立した取引として記録されます。
「勘定詳細」ウィンドウを使用して、受取手形取引の詳細情報を表示します。受取手形の期日、遅延日数、係争額、ステータス、支払手段、未回収残高、および顧客残高を構成するその他のすべてのオープン文書を表示できます。
「勘定詳細」ウィンドウを使用すると、ステータスが「引受保留中」の受取手形に割り当てられている取引、またはまだ割り当てられていないが割当用に選択されている取引を確認できます。割当用に予約されている取引に対しては、入金の消込、クレジット・メモまたは修正などの活動は実行できません。このような活動は、取引金額が、交換用に予約されている金額を下回る原因となります。
関連項目
完了した受取手形を更新するには、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウを使用します。
特定の受取手形に対して実施できる処理は、手形の現在のステータスによって異なります。特定のステータスの受取手形に対して実施できる処理を判断するには、次の表を使用してください。
この表に付記されている脚注については、「更新の凡例」を参照してください。
ステータス | 引受 | 取消 | 保留 | 保留解除 | 回収 | リスク消去1 |
---|---|---|---|---|---|---|
引受保留中 | Yes | Yes | No | No | No | No |
保留送金 | No | Yes2 | Yes3 | Yes4 | No | No |
標準送金済 | No | No | No | No | Yes | No |
ファクタリング送金済 | No | No | No | No | Yes | No |
満期保留リスク消去 | No | No | No | No | No | Yes8 |
クローズ | No | No | No | No | No | No |
未払 | No | Yes2 | Yes3 | Yes4 | No | No |
支払拒否 | No | No | No | No | No | No |
裏書済 | No | No | No | No | Yes | Yes |
特定のステータスの受取手形に対して実施できる処理を判断するには、次の表を使用してください。
この表に付記されている脚注については、「更新の凡例」を参照してください。
ステータス | 消去取消 | 未払 | 支払拒否 | 裏書 | 再表示 | 交換 |
---|---|---|---|---|---|---|
引受保留中 | No | No | No | No | No | No |
保留送金 | No | Yes3 | No | Yes2 | No | No |
標準送金済 | No | Yes5 | No | No | No | No |
ファクタリング送金済 | No | No | No | No | No | No |
満期保留リスク消去 | Yes7 | Yes | No | No | No | No |
クローズ | Yes7 | Yes6 | No | No | No | No |
未払 | No | No | Yes | Yes2 | Yes | Yes2 |
支払拒否 | No | Yes | No | No | No | No |
裏書済 | No | Yes5 | No | No | No | No |
変数 | 摘要 |
---|---|
1 | リスク消去 |
2 | 当初の金額が未払額と等しく、送金対象でも保留中でもなく、引受保留中の別の手形によって予約されていない場合。 |
3 | 送金対象でも保留中でもなく、引受保留中の別の手形によって予約されていない場合。 |
4 | 保留中の場合。 |
5 | 満期後の場合。 |
6 | 満期後で、単一の入金または単一の裏書修正で支払われた場合。 |
7 | 以前にリスクを消去した場合(入金または裏書)。 |
8 | 入金が決済されている場合。 |
受取手形に名宛人の引受が必要な場合(「引受保留中」ステータスの場合)は、名宛人から署名入りの手形を受け取った後で引受情報を入力します。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「引受」ボタンを選択します。
引受日と引受GL記帳日を入力します。手形発行日以降の日付を指定する必要があります。
引受GL記帳日によって、その手形を交換する取引の手形GL記帳日と割当GL記帳日が更新されます。
「注釈」を入力します。
「OK」ボタンを選択します。
この引受GL記帳日によってGL記帳日が更新され、手形ステータスが「保留送金」に更新されます。
手形が当初交換された取引まで債務を戻すには、受取手形を取り消します。取消可能な手形は、引受保留中、送金保留中または未払の手形です。手形が引受保留中の場合は、手形を取り消すと、交換取引がリリースされ、会計処理への影響はありません。手形が送金保留中または未払の場合は、交換取引の割当が解除され、会計仕訳の戻し処理が作成されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「取消」ボタンを選択します。
取消日を入力します。
該当する場合は、GL記帳日を入力します。引受保留中の手形の場合はGL記帳日を入力しません。
「注釈」を入力します。
「OK」ボタンを選択します。
手形のステータスが「取消済」に更新されます。
償還請求権なしで送金または裏書された受取手形は回収します。手形を回収すると、その手形は以前のステータス(「保留送金」または「未払」)に戻ります。償還請求権付きでファクタリングされた手形を回収すると、手形のファクタリング時に作成された入金が戻し処理されます。償還請求権付きで裏書された手形を回収すると、裏書修正の戻し処理が作成されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「回収」ボタンを選択します。
回収日とGL記帳日を入力します。これらの日付は、送金日または裏書日以降の日付である必要があります。
「注釈」を入力します。
「OK」ボタンを選択します。
入金の戻し処理または裏書修正の戻し処理の作成が実行され(該当する場合)、手形のステータスが以前のステータス(「保留送金」または「未払」)に更新されます。
受取手形の満期日に、名宛人は手形の支払を行う義務があります。支払を受領していない場合は、その手形を未払としてマークする必要があります。マークすると、その手形のステータスが「未払」に更新されます。未回収残高は未払受取手形の借方に記録されます。また、Receivablesで実行される処理は、未払としてマークする手形のステータスによって異なります。
満期後にリスク消去保留中の手形を未払としてマークすると、その手形が償還請求権付きでファクタリングされた時に作成された入金が戻し処理されます。
償還請求権付きで送金またはファクタリングされた手形を「未払」としてマークしてクローズすると、送金の結果として作成された入金が戻し処理されます。
償還請求権付きで裏書された手形を「未払」としてマークしてクローズすると、裏書修正が戻し処理されます。
注意: 満期時に繰延VATが計上された場合は、その内容が戻し処理されます。
未払としてマークされた手形は、後で再表示できます。詳細は、「受取手形の再表示」を参照してください。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「未払」ボタンを選択します。
未払日とGL記帳日を入力します。
未払としてマークする理由を入力します。
「注釈」を入力します。
満期後、ファクタリング済または裏書済の受取手形については、リスクを消去できます。ファクタリング済の受取手形についてリスクを消去すると、短期借入金の入力が戻し処理され、手形がクローズされます。裏書済の受取手形についてリスクを消去すると、保留中の裏書修正が承認され、手形がクローズされます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「リスクの消去」ボタンを選択します。
以前にリスクを消去した手形について、リスクを再設定できます。
償還請求権付きでファクタリングされたクローズ済受取手形のリスクを再設定すると、その手形のファクタリング時に作成された入金の消込が取り消され、短期借入金に対して入金が消し込まれます。手形のステータスは「満期保留リスク消去」に更新されます。
償還請求権付きで裏書されたクローズ済受取手形のリスクを再設定すると、裏書修正が戻し処理され、リスク消去保留中の裏書修正が作成されます。手形のステータスは「裏書済」に更新されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「リスクの回復」ボタンを選択します。
受取手形を保留すると、その手形は送金の対象から除外されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「保留」ボタンを選択します。
保留されている受取手形を解除し、再度送金の対象にできます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「保留解除」ボタンを選択します。
受取手形は、裏書して仕入先請求書に対する支払として使用できます。
償還請求権付き受取手形を裏書すると、ステータスが「裏書済」になり、承認保留の裏書修正が作成されます。償還請求権のない受取手形を裏書すると、承認済の修正を使用して手形がクローズされ、ステータスが「クローズ」に更新されます。
重要: 裏書を記録するには、Payablesアプリケーションでの追加のステップが必要です。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
「ツール」メニューから「裏書」を選択します。
必要に応じて、「償還請求権付き裏書」ボックスを選択します。
注意: 「AR: 償還請求権なしファクタリング/裏書受取手形」プロファイル・オプションは、「償還請求権付き裏書」ボックスの選択を解除できるかどうかを制御します。関連項目: 『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』のプロファイル・オプションに関する項
裏書活動を入力します。
裏書日とGL記帳日を入力します。
「注釈」を入力します。
未払の受取手形は新しい受取手形に交換できます。手形を交換すると、既存の手形が割り当てられた新しい手形が作成されます。
新しい手形には、処理手数料を名宛人に転嫁するためのデビット・メモも含めて、追加の取引を割り当てることができます。詳細は、「受取手形への取引の手動割当」を参照してください。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「交換」ボタンを選択します。「交換」ウィンドウが表示されます。
「OK」ボタンを選択します。
「受取手形」ウィンドウを使用して、手形に割り当てられている取引を検討し、更新します。
受取手形を再表示すると、その手形は、「未払」から「保留送金」に再分類されます。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「再表示」ボタンを選択します。
再表示日を入力します。
GL記帳日を入力します。
「注釈」を入力します。
回収処理中に、名宛人が受取手形の支払を公式に拒否する可能性があります。その場合は、手形を支払拒否中としてマークできます。会計処理への影響はありません。
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウにナビゲートします。
表示する受取手形を問い合せます。
手形を選択し、「支払拒否」ボタンを選択します。
支払拒否日を入力します。
「注釈」を入力します。
Receivablesには、受取手形の活動の管理に役立つ多数のレポートが用意されています。次の9つの受取手形レポートがあります。
ステータス別受取手形レポートと受取手形要約レポートはRXiレポートです。
関連項目
『Oracle Applicationsユーザーズ・ガイド』の標準要求発行の使用に関する項
『Oracle Financials RXiレポート管理ツール・ユーザーズ・ガイド』の属性セットでの作業に関する項
『Oracle Financials Rxiレポート管理ツール・ユーザーズ・ガイド』のRXiレポート・コンカレント・プログラムの使用に関する項
受取手形を送金銀行または他の金融機関に送金して、顧客からの回収プロセスを開始します。銀行に送金する前に、送金バッチを使用して受取手形を作成、承認およびフォーマット/印刷する必要があります。
Receivablesでは、次のタイプの受取手形送金を記録できます。
標準送金: 受取手形を銀行に送金すると、銀行が回収処理を管理します。受取手形の満期日に、銀行は顧客から支払を全額回収し、手数料などを差し引いて資金をユーザーの銀行口座に直接振り替えます。標準送金では、ユーザーは顧客の債務不履行の財務リスクを負います。
ファクタリング送金: 銀行からの現金前貸しまたは貸付金の担保として受取手形を送金します。Receivablesでは、送金時に受取手形に対する入金が作成されます。受取手形が償還用にファクタリングされた場合、ユーザーは顧客の債務不履行の財務リスクを負い、Receivablesでは債務不履行のリスクに対する短期借入金が記録されます。受取手形が非償還用にファクタリングされた場合は、銀行が顧客の債務不履行のリスクを引き受け、Receivablesでは入金の作成時に手形がクローズされます。
受取手形送金を作成すると、入金区分によって送金処理が決定され、その入金区分に割り当てられている受取手形送金入金方法によって、受取手形の会計処理が決定されます。Receivablesでは送金に適格な受取手形が選択され、各手形に割り当てられている送金銀行に従ってグループ化されます。追加の選択基準を指定すると、送金に選択される受取手形を制限できます。送金用受取手形の選択の詳細は、「受取手形送金バッチの作成」を参照してください。
次の方法のいずれかまたは両方を使用して、受取手形送金を作成できます。
自動方法: 送金バッチの選択基準と一致する受取手形が選択されます。
手動方法: 送金バッチの作成前に、ユーザーがバッチに含まれている受取手形を確認し、選択を更新します。
Oracle Receivablesでは、銀行に送金される各受取手形について入金が作成されます。送金バッチの送金方法によって、いつ入金が作成されるかが決まります。入金を作成して、予期される資金振替の会計イベントを記録します。
標準送金: 受取手形満期およびリスク・プログラムを実行して、満期日に回収日数を足した日、または送金日に回収日数を足した日のどちらか遅い時点で入金を作成し、受取手形に対してそれらを消し込みます。Oracle Receivablesでは、受取手形に対して入金が消し込まれると、受取手形のステータスが「クローズ」になります。
ファクタリング送金: Oracle Receivablesでは、送金が承認されると入金が作成されます。償還用にファクタリングされた受取手形の場合、入金は短期借入金に対して消し込まれて、手形のステータスは「送金済」に更新されます。非償還用にファクタリングされた受取手形の場合、入金は送金時に受取手形に対して消し込まれて、手形のステータスは「クローズ」に更新されます。
注意: 受取手形番号を入金番号として使用する場合は、受取手形送金の入金方法を定義するときに「入金継承取引番号」ボックスをチェックします。
受取手形入金区分の決済方法によって、Oracle Receivablesでいつ入金が決済されて、受取手形の送金処理で現預金が認識されるかが決まります。決済方法は、受取手形送金の作成方法によって入金区分を定義するときに指定します。また、入金区分に割り当てられた受取手形送金入金方法を定義するときに、決済日数とリスク消去日数を入力します。次の決済方法のどちらかを選択してください。
直接: 作成と同時に入金が決済されて、入金日に現預金が認識されます。
自動決済: 自動決済プログラムを実行して、入金日に決済日数を足した日の時点で入金を決済します。標準送金の場合、入金日は、満期日に回収日数を足した日または送金日に回収日数を足した日のうち、どちらか遅い方の時点になります。ファクタリング送金の場合、入金日は単純に送金日になります。
照合別: Oracle Cash Managementを使用して入金を決済し、銀行取引明細書に対して現預金を消込みます。
関連項目
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の入金方法に関する項
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の入金区分に関する項
受取手形を完了すると(または引受が必要な場合は受取手形を引き受けると)、次の仕訳が作成されます。
DR Bills Receivable
CR Receivables
受取手形を標準送金方法で送金すると、次の仕訳が作成されます。
DR Remitted Bills Receivable
CR Bills Receivable
満期日(または手形が満期以降に送金される場合は満期日に回収日数を加算した日)に、次の仕訳が作成されます。
DR Remittance
CR Remitted Bills Receivable
注意: 手形と交換される当初取引に繰延税入力がある場合は、次の仕訳も作成されます。
DR Interim Tax
CR Collected Tax
入金を決済すると、次の仕訳が作成されます。
DR Cash
DR Bank Charges
CR Remittance
償還用受取手形をファクタリングすると、次の仕訳が作成されます。
DR Factored Bills Receivable
CR Bills Receivable
DR Remittance
CR Short Term Debt
入金を決済すると、次の仕訳が作成されます。
DR Cash
DR Bank Charges
CR Remittance
手形が満期前に送金され、かつ手形と交換される当初取引に繰延税入力がある場合は、次の仕訳が満期時に作成されます。
DR Interim Tax
CR Collected Tax
ファクタリング受取手形のリスクを消去すると、次の仕訳が作成されます。
DR Short Term Debt
CR Factored Bills Receivable
非償還用受取手形をファクタリングすると、次の仕訳が作成されます。
DR Remittance
CR Bills Receivable
入金を決済すると、次の仕訳が作成されます。
DR Cash
DR Bank Charges
CR Remittance
非償還用受取手形に裏書するか、または償還用に裏書された受取手形のリスクを消去すると、次の仕訳が作成されます。
DR Endorsement
CR Bills Receivable
注意: 手形と交換される当初取引に繰延税入力がある場合は、次の仕訳も作成されます。
DR Interim Tax
CR Collected Tax
受取手形を「未払」とマークすると、次の仕訳が作成されます。
DR Unpaid Bills Receivable
CR Bills Receivable
注意: 貸方の勘定科目は、手形を「未払」とマークする前の手形の最終売掛/未収金分類によって決まります。
重要: 送金処理時に作成された入金が戻し処理され、繰延VATが回収済税金に移動した場合は、追加入力が作成されることがあります。
この項の表では、送金および決済処理全体の会計仕訳および受取手形ステータスについて説明します。各表で、特定のタイプの送金ごとに、受取手形に対して実行できる処理、およびReceivablesで作成される対応する会計仕訳とステータスを示します。
次の表に、送金前の受取手形の会計仕訳とステータスを示します。
処理および日付 | 会計仕訳 | 受取手形のステータス |
---|---|---|
受取手形への売掛/未収金の割当 | 借方 受取手形 貸方 売掛/未収金 | 保留送金 |
次の表に、標準送金に対する受取手形の会計仕訳とステータスを示します。
処理および日付 | 会計仕訳 | 受取手形のステータス |
---|---|---|
送金の承認 | 借方 送金済受取手形 貸方 受取手形 | 送金済 |
満期日に回収日数を加算した日に入金を作成 | (直接/自動決済および照合別) 借方 現預金/送金 借方 銀行手数料 貸方 送金済受取手形 | クローズ |
入金の決済 | (自動決済および照合別) 借方 現預金 貸方 送金 | 入金決済済 |
次の表に、償還用にファクタリングされた送金に対する受取手形の会計仕訳とステータスを示します。
処理および日付 | 会計仕訳 | 受取手形のステータス |
---|---|---|
送金の承認 | 借方 ファクタリング受取手形 貸方 受取手形 | ファクタリング |
受取手形の送金時に入金を作成 | (直接/自動決済および照合別) 借方 現預金/送金 借方 銀行手数料 貸方 短期借入金 | ファクタリング |
入金の決済 | (自動決済および照合別) 借方 現預金 貸方 送金 | 入金決済済 |
満期日 | なし | 満期保留リスク消去 |
満期日にリスク消去日数を加算した日付 | 借方 短期借入金 貸方 ファクタリング受取手形 | クローズ |
次の表に、非償還用にファクタリングされた送金に対する受取手形の会計仕訳とステータスを示します。
処理および日付 | 会計仕訳 | 受取手形のステータス |
---|---|---|
送金の承認および入金の作成 | (直接/自動決済および照合別) 借方 現預金/送金 借方 銀行手数料 貸方 受取手形 | クローズ |
入金の決済 | (自動決済および照合別) 借方 現預金 貸方 送金 | 入金決済済 |
Receivablesの「エクスポート」機能を使用して、「送金バッチの保守」ウィンドウの送金バッチ情報をファイルにエクスポートします。
「送金バッチの保守」ウィンドウでは、未承認の送金バッチを問い合せて、銀行に必要なフィールドを「受取手形」ウィンドウに表示します。「ツール」メニューから「エクスポート」機能を使用して、このバッチの情報をファイルに保存します。銀行は、ファイル内の情報を使用して、送金バッチに含める受取手形を確認し、選択します。
インポートAPIを使用して、銀行により確認されたか、または別のシステムで作成された受取手形送金バッチからデータをインポートします。インポートAPIは、フィーダ・プログラムまたはカスタマイズされたユーザー・ウィンドウから呼び出すことができます。データをReceivablesにインポートした後、受取手形送金バッチを作成、承認およびフォーマット/印刷できます。
データをReceivablesにインポートすると、インポートAPIにより一連の検証が実行され、送金銀行番号、送金銀行支店番号、および送金銀行の銀行口座が有効な送金銀行に対応していることが確認されます。インポートAPIでは、次の項目が検証されます。
メディア参照が一意であり、バッチの識別に使用されること。
送金方法が「標準」または「ファクタリング」のいずれかであること。
入金方法が、送金銀行口座が割り当てられている有効な受取手形送金入金方法に対応していること。
償還請求権付き識別子が「Yes」または「No」のいずれかであること。
送金日が有効な日付であること。
送金GL記帳日がオープン期間内または先日付期間内であること。
送金通貨が有効な通貨であること。
CUSTOMER_TRX_ID(Receivablesで受取手形の識別に使用する内部参照番号)が一意であること。
関連項目
「送金」ウィンドウを使用して、受取手形送金バッチを作成します。ステータスが「保留送金」の受取手形がすべて選択対象となります。受取手形送金バッチの作成では、受取手形の選択に通貨および送金銀行の情報が使用されます。追加の選択基準を指定すると、送金に選択される手形を制限できます。
注意: ステータスが「未払」の受取手形は、「基準」タブ・リージョンで「未払ステータスを含む」ボックスが選択されている場合は選択対象となります。
バッチの送金銀行情報に基づいて、次の受取手形が選択されます。
送金バッチと同じ送金銀行口座が設定されている受取手形。
送金銀行口座が設定されていない受取手形。
送金銀行に対して「上書きの許可」ボックスが選択されている場合は、送金バッチの銀行口座と異なる銀行口座が設定されている受取手形。
注意: バッチの送金銀行情報は、送金バッチの作成後に変更できます。ただし、バッチ内の受取手形の送金銀行がバッチの新規送金銀行と異なる場合は、その受取手形に対して「上書きの許可」ボックスが選択されていないかぎり、警告が表示されます。
受取手形送金バッチは、自動作成方法または手動作成方法を使用して作成できます。自動作成では、バッチの選択基準を満たす受取手形がすべて選択されます。手動作成では、バッチの作成前に、ユーザーが受取手形を確認して、選択対象の手形を変更できます。
受取手形送金バッチの作成には、次の3つのステップがあります。
1. 作成: 指定した選択基準を使用して受取手形送金バッチを作成します。
2. 承認: 特定のタイプの受取手形送金に対する会計イベントを開始します。
3. フォーマット/印刷: 受取手形送金バッチを磁気媒体にフォーマットして、銀行に送付します(または用紙に受取手形を印刷する場合は印刷を選択します)。
いずれの作成方法(自動作成または手動作成)でも、送金バッチを1回のステップで作成、承認およびフォーマット/印刷することもできます。
バッチ処理ステータスを参照すると、受取手形送金バッチの進行状況を追跡できます。有効なステータスは次のとおりです。
作成開始
承認開始
フォーマット開始
取消開始
作成完了
承認処理完了
書式設定完了
取消完了
送金バッチを作成すると、バッチに含まれている受取手形のステータス、通貨および送金銀行情報が検証されます。次に、最早の満期日から満期日順に受取手形が選択されます。
注意: 受取手形が送金バッチ用に選択されると、その手形に対して顧客支払または他の活動は適用できません。また、別の送金バッチ用に選択することもできません。
前提条件
送金銀行口座の定義
関連項目: 『Oracle Cash Managementユーザー・ガイド』の「銀行口座モデルの概要」
受取手形送金の作成方法を備えた入金区分の定義、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の受取手形送金入金方法の定義および入金方法への銀行口座の割当に関する項
文書連番の設定(オプション)、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』
「送金」ウィンドウにナビゲートします。表示されるバッチ・タイプは「送金受取手形」です。バッチ・タイプは変更できません。
営業単位を選択します。
「入金ソース」で「バッチ番号自動採番」が指定されていない場合は、一意のバッチ名または番号を入力します。指定されている場合は、保存時に番号が割り当てられます。詳細は、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の入金ソースに関する項を参照してください。
このバッチの通貨を入力します。デフォルトは機能通貨ですが、変更できます。1つの送金バッチにグループ化できるのは、同じ通貨の受取手形のみです。
送金日およびGL記帳日を入力します。デフォルトの送金日は現在日ですが、変更できます。デフォルトのGL記帳日は現在日です。ただし、現在日がオープン期間内でない場合は、最新のオープン期間の最終日になります。GL記帳日はオープン期間内または先日付期間内であることが必要です。GL記帳日によって、送金バッチがGeneral Ledgerに転記される日付が決まります。
使用しているフォーマットで、磁気伝送に加えて印刷済受取手形を送金銀行に送付する必要がある場合は、「印刷済受取手形を含む」ボックスを選択します。このボックスは、送金にスペイン受取手形CSB32テンプレートを使用している場合は必須です。
送金方法を選択します。デフォルトは「ファクタリング」です。満期日に受取手形を回収するためにこのバッチを銀行に送金する場合は、「標準」を選択します。満期日前に受取手形に対して資金を借りる場合は、「ファクタリング」を選択します。
注意: 「ファクタリング」を選択すると、デフォルトで「償還請求権付き」ボックスが選択されます。このチェック・ボックスは、受取手形で顧客の債務不履行が発生した場合に、銀行に償還請求権があるかどうかを示すために使用します。「標準」を選択した場合、このボックスは選択されません。
入金区分を選択します。値リストには、受取手形送金の作成方法とバッチの送金方法を備えた入金区分のみが表示されます。入力区分によって、送金の処理ステップが決まります。
入金方法を選択します。値リストには、バッチの送金方法を備えた入金区分に割り当てられている入金方法のみが表示されます。送金に対して有効な入金方法のみを選択できます。
「メディア参照」フィールドに、銀行への送金の磁気伝送に含めるユーザー定義参照を入力します(オプション)。
このバッチの送金銀行情報を入力します。この送金バッチに対して選択した入金方法に割り当てられている銀行口座がある送金銀行のみを選択できます。デフォルトは、入金方法の主要送金銀行口座の通貨が送金バッチと同じ場合はその口座です。
印刷プログラムを選択します。Receivablesでは、用紙の印刷フォーマット用に印刷プログラムが使用されます。デフォルトは、このバッチの入力方法に割り当てられている送金銀行に対して選択した印刷プログラムです。このプログラムに対するデフォルトは上書きできます。
送金バッチの磁気伝送に含める預入番号参照を入力します(オプション)。
このバッチに関する注釈を入力します。
注意: 「件数」および「金額」フィールドには、この送金バッチに対して選択した受取手形の件数と合計金額が表示されます。「送金バッチ処理」ウィンドウからタスクを実行するたびに、コンカレント要求ごとに一意の要求ID番号が割り当てられます。この要求ID番号を使用すると、「要求の表示」ウィンドウで送金処理のステータスを確認できます。
特定の受取手形取引または名宛人に対する送金バッチを作成するには、「選択基準」タブ・リージョンをオープンし、選択基準を入力します(オプション)。問合せを制限しない場合は、フィールドを空白のままにします。関連項目: 「選択基準」タブ・リージョンのフィールド・リファレンス
「自動作成」ボタンまたは「手動作成」ボタンを選択します。「自動作成」ボタンを選択した場合は、ステップ18に進んでください。
手動作成では、「送金バッチの保守」ウィンドウで、このバッチの選択基準を満たす受取手形を確認できます。「選択」ボックスを選択して受取手形をバッチに含めるか、または値リストから受取手形を選択します。関連項目: 受取手形送金の保守
「処理」ボタンを選択します。
「送金バッチ処理」ウィンドウで、各ボックスを選択して次のタスクを実行します。
作成: 受取手形の送金バッチを作成します。「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウの「選択」ボックスが選択され、事前承認済の送金バッチに対して受取手形が選択されたことが示されます。
取消: 承認されなかった送金バッチを取り消します。この結果、バッチから受取手形の選択が解除され、別の送金バッチへの組込みが可能になります。
承認: 送金バッチを承認して、送金用に選択された受取手形を再分類する会計イベントを開始します。送金方法に応じて、受取手形のステータスは「標準」または「ファクタリング」に更新されます。
フォーマット: Oracle Paymentsを使用して送金バッチをフォーマットします。
レポートの印刷: この送金バッチの受取手形送金バッチ管理レポートを印刷します。どのステータスの送金についてもレポートを印刷できます。関連項目: 受取手形送金バッチ管理レポート
手形の印刷: このバッチに対して選択した印刷プログラムを実行して、受取手形を用紙に印刷します。
ヒント: 受取手形送金を作成するには、作成、承認およびフォーマット/印刷する必要があります。これらの3つのタスクをすべて1つのステップで実行できます。
「OK」ボタンを選択します。入金ソースに「バッチ番号自動採番」を指定している場合は、バッチ名が生成されます。また、バッチの処理ステータス、およびコンカレント要求に対する要求ID番号が表示されます。要求ID番号を使用すると、「要求の表示」ウィンドウで送金バッチのステータスを確認できます。
重要: バッチのステータスが「作成開始」で、コンカレント・プロセスが終了している場合は、バッチを削除して、受取手形送金作成処理を再発行する必要があります。
ヒント: 受取手形送金バッチ管理レポートを使用すると、受取手形送金バッチのステータスを確認できます。
送金: 最小合計: この送金バッチの最小金額を入力します。選択した受取手形の合計金額が、バッチに指定した最小合計未満の場合、Receivablesでは送金は作成されません。
送金: 最大合計: この送金バッチの最大額を入力します。満期日が最早の受取手形が最初に選択されます。
受取手形の合計金額を可能な限り最大合計に近づけるために、Receivablesでは、バッチに組み込む受取手形を選択する際に、手形の満期日がバッチの満期日範囲内であり、かつその手形を含めても送金合計が最大合計を超えないことが考慮されます。
受取手形取引タイプ: バッチに含める受取手形取引タイプを指定します。
受取手形: 満期日: 満期日の範囲で受取手形を選択します。
受取手形番号: 手形番号の範囲で受取手形を選択します。
受取手形金額: 手形金額の範囲で受取手形を選択します。
名宛人振出: 名宛人によって振り出される手形のみを含める場合は、このボックスを選択し、「署名済」および「未署名」ボックスは未選択のままにします。
署名済: 名宛人引受を必要とする受取手形のみを含める場合はこのボックスを選択します。名宛人引受を必要としない受取手形のみを含める場合は、未選択のままにします。
未署名: 未署名の受取手形のみを含める場合は、このボックスを選択し、「名宛人振出」および「署名済」ボックスは未選択のままにします。
未払ステータスを含む: ステータスが「未払」の受取手形を含める場合は、このボックスを選択します。
名宛人名: 名宛人名の範囲で受取手形を選択します。
名宛人番号: 名宛人番号の範囲で受取手形を選択します。
名宛人区分: 名宛人顧客区分の範囲で受取手形を選択します。
名宛銀行: 指定した名宛銀行名が設定されている名宛人に対する受取手形のみを選択します。
名宛支店: 指定した名宛銀行支店が設定されている名宛人に対する受取手形のみを選択します。
受取手形ソート基準: 選択した受取手形の主ソート基準は、満期日の昇順です。追加のソート基準は、受取手形の取引番号または取引金額、あるいは受取手形の取引タイプの昇順または降順で指定できます。
名宛人ソート基準: いずれかの名宛人選択基準を使用して、昇順または降順でソートできます。これは、満期日および受取手形のソート基準の後に実行されるソートです。
関連項目
「送金バッチの保守」ウィンドウを使用して、送金バッチ内の受取手形の選択を更新します。手形の選択が適切であることを確認した後で、送金を作成、承認およびフォーマット/印刷するための要求を発行できます。
送金バッチに対する受取手形の選択および選択解除は、バッチが承認されるまで「送金バッチの保守」ウィンドウで実行できます。送金バッチを承認すると、送金方法に応じて、受取手形のステータスは「保留送金」から「送金済」または「ファクタリング」に更新されます。承認後は、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウを使用して受取手形送金を管理します。
「送金バッチの保守」ウィンドウには「送金」ウィンドウからナビゲートします。「送金バッチの保守」ウィンドウにナビゲートする方法は、次の2通りあります。
「送金」ウィンドウで既存の未承認送金バッチを問い合せて、「保守」を選択します。
または
「送金」ウィンドウで新規送金バッチ情報を入力して、「手動作成」を選択します。
「送金」ウィンドウにナビゲートします。
送金バッチを問い合せて、「保守」ボタンを選択します。ステップ4に進みます。
新規送金バッチを入力し、「手動作成」ボタンを選択します。関連項目: 受取手形送金バッチの作成
値リストから「受取手形番号」を選択します。送金銀行に対して「上書きの許可」ボックスが選択されていないかぎり、問合せが可能なのは、送金バッチと同じ通貨および送金銀行が設定されている受取手形のみです。
「選択」ボックスを選択して、この送金バッチに受取手形を含めます。このバッチの送金額と件数が更新されます。受取手形の選択を解除するには、「選択」ボックスの選択を解除します。
選択内容に誤りがないことを確認した後、「処理」ボタンを選択して「送金バッチ処理」ウィンドウをオープンします。
「送金バッチ処理」ウィンドウで、送金バッチを作成、承認およびフォーマット/印刷します。システム管理者が設定した機能セキュリティに応じて、次に示す3つのタスクをすべて同時に実行できる場合があります。次のタスクから選択します。
レポートの印刷: この送金バッチの受取手形送金バッチ管理レポートを印刷します。どのステータスの送金についてもレポートを印刷できます。関連項目: 受取手形送金バッチ管理レポート
手形の印刷: このバッチに対して選択した印刷プログラムを実行して、受取手形を用紙に印刷します。
注意: 送金バッチ内で印刷できるのは、まだ印刷されていない未署名の受取手形のみです。
作成: 選択した受取手形の送金バッチを作成し、選択した各受取手形について「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウで「選択」ボックスを選択します。
フォーマット/再フォーマット: Oracle Paymentsを使用して送金バッチをフォーマットします。
承認: 会計イベントを開始して、送金用に選択された受取手形取引を再分類します。送金方法に応じて、受取手形のステータスは「標準」または「ファクタリング」に更新されます。
取消: 承認されていない送金バッチを取り消します。この結果、バッチから受取手形の選択が解除され、別の送金バッチへの組込みが可能になります。
このバッチに対する受取手形の選択は、送金が承認されるまで更新可能です。
受取手形送金を送金銀行への伝送用の磁気媒体にフォーマットします。また、受取手形文書を送金目的で用紙に印刷できます。受取手形送金バッチのフォーマットまたは印刷は、承認前および承認後に必要な回数実行できます。
印刷プログラムは、受取手形送金バッチの作成時に選択します。印刷プログラムを受取手形送金に割り当てるには、「送金銀行」ウィンドウの「書式プログラム」リージョンにある「送金書類印刷」フィールド、または「送金」ウィンドウの「印刷プログラム」フィールドに印刷プログラムを入力します。印刷プログラムを使用して受取手形が印刷されます。
また、送金銀行を受取手形送金入金方法に割り当てるときに、印刷プログラムを指定することもできます。関連項目: 『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の受取手形送金入金方法の定義に関する項
Oracle Paymentsでは、金融機関への提出用の電子ファイルを構成およびフォーマットできます。詳細は、『Oracle Receivablesインプリメンテーション・ガイド』の資金取得処理の有効化に関する項を参照してください。
「送金」ウィンドウにナビゲートします。
既存の送金バッチを問い合せるか、または新規送金バッチを作成して「送金バッチの保守」ウィンドウにナビゲートします。関連項目: 受取手形送金の保守
「送金バッチの保守」ウィンドウで、「処理」ボタンを選択します。
受取手形をフォーマットするには「フォーマット」ボックスを選択します。
受取手形を用紙に印刷するには「手形の印刷」ボックスを選択します。
受取手形送金バッチが承認される前に、顧客名宛人が支払を実施した場合は、次のいずれかの処理を実行できます。
「送金バッチの保守」ウィンドウで送金バッチから受取手形の選択を解除し、「入金」ワークベンチでその受取手形に支払を直接消し込みます。関連項目: 受取手形送金の保守
または
「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウで受取手形を取り消し、受取手形に含まれている取引に支払を直接消し込みます。
標準送金された受取手形に対して入金を作成して消込を行い、入金の消込を行って償還請求権付きでファクタリングされた受取手形についてリスクを消去するには、受取手形満期およびリスク・プログラムとレポートを使用します。このレポートには、各受取手形に対する修正がリストされ、このプログラムの実行によって決済されたすべての入金が表示されます。
受取手形満期およびリスク・プログラムを実行すると、受取手形の送金に関連した多くの異なるタスクを遂行できます。次の各タスクを遂行できます。
標準送金の満期日に入金を作成できます。
ファクタリング送金に対する送金が承認された時点で入金を作成できます。
償還請求権付きでファクタリングされた送金について、満期日にリスク消去日数を加えた日付時点で、短期借入金から入金の消込を取り消し、その入金を受取手形に対して消し込むことができます。
満期日にリスク消去日数を加えた日付時点で、受取手形のステータスを「満期保留リスク消去」に更新し、償還請求権付きでファクタリングされた手形のリスクの消去に対して、手形のステータスを「クローズ」に更新できます。
償還請求権付きで裏書された手形のリスクを消去する際に、裏書修正を承認して、受取手形のステータスを「クローズ」に変更し、受取手形に関連する繰延VATを繰延VAT勘定から仮受VAT勘定に移動できます。
標準送金された受取手形については、入金が作成され、その入金が受取手形に対して消し込まれます。消込日は入金日と同じ日付になります。通常、これらの操作は手形満期日に実行されます。名宛人から満期日までに資金を回収する時間が銀行にない状態で手形が送金された場合は、送金銀行による回収日数を送金日に加えた日付時点で、これらの操作が実行されます。標準送金された受取手形の入金は手動で決済できます。また、自動決済による決済方法が設定されている手形の決済には、「自動決済」プログラムを使用できます。
償還請求権付きでファクタリングされた受取手形については、送金時に作成された入金が受取手形に対して消し込まれ、各手形のリスクが消去されます。消込日は、受取手形の満期日にリスク消去日数を加えた日付になります。
受取手形満期およびリスク・プログラムとレポートは、「標準要求発行」ウィンドウを使用して発行します。
次のパラメータを入力して、必要なレポート・オプションを指定します。
GL記帳日: プログラムとレポートによって生成された取引のGL記帳日を入力します。オープンGL期間内の任意の日付を入力できます。
標準送金では、日付(手形のGL記帳日)がオープン期間内であるかぎり、ここで入力したGL記帳日が使用されます。手形のGL記帳日がオープン期間外の場合は、使用可能な次のオープン期間の初日が使用されます。
ファクタリング送金では、日付(送金に対して入力したGL記帳日)がオープン期間内であるかぎり、ここで入力したGL記帳日が使用されます。送金に対して入力したGL記帳日がオープン期間外の場合は、使用可能な次のオープン期間の初日が使用されます。
裏書送金では、日付(ここで入力したGL記帳日)がオープン期間内であるかぎり、裏書の作成時に当初入力したGL記帳日が使用されます。ここで入力したGL記帳日がオープン期間外の場合は、使用可能な次のオープン期間の初日が使用されます。
有効日: このプログラムとレポートの有効日を入力します。受取手形に対する操作はすべてこの日付に基づいて実行されます。日付を入力しないと、現在日が使用されます。
取引タイプ: 受取手形の取引タイプを入力します。このタイプの受取手形のみが操作の対象になります。
GL記帳日:自: プログラムとレポートの対象となる受取手形GL記帳日範囲の開始を入力します。
GL記帳日:至: プログラムとレポートの対象となる受取手形GL記帳日範囲の終了を入力します。
満期日:自: プログラムとレポートの対象となる受取手形満期日範囲の開始を入力します。
満期日:至: プログラムとレポートの対象となる受取手形満期日範囲の終了を入力します。
裏書を含む: 裏書された受取手形を対象とするには「Yes」を入力し、除外するには「No」を入力します。
ファクタリングを含む: 償還請求権付きでファクタリングされた受取手形を対象とするには「Yes」を入力し、除外するには「No」を入力します。
送金済を含む: 送金済の受取手形を対象とするには「Yes」を入力し、除外するには「No」を入力します。
<元帳>: レポート元帳。
<レポート・タイトル>: 受取手形満期およびリスク。
日付: 日付と時刻。
要求ID: コンカレント要求ID。
ページ: ページ番号。
通貨: 受取手形の通貨。
受取手形番号: 受取手形の番号。
顧客名: 顧客名宛人名。
受取手形日付: 受取手形の満期日。
修正番号: 受取手形の修正番号。
金額: 手形の金額。
機能通貨金額: 機能通貨での手形金額。
入金が短期借入金ではなく受取手形に消し込まれる場合、受取手形の入金の戻し処理または消込取消を実行するには、「入金」ワークベンチを使用します。顧客名宛人から受領した支払に対して作成された入金、または送金処理から作成された入金の戻し処理または消込取消を実行できます。
注意: 償還用にファクタリングされた受取手形の場合、入金は、手形の満期日にリスク消去日数を加算した日付より前に短期借入金に消し込まれます。受取手形を回収し、入金消込を戻し処理するには、「受取手形ポートフォリオ管理」ウィンドウを使用します。
受取手形の入金を戻し処理すると、入金消込の戻し仕訳が自動的に作成されます。
入金が満期日より前に戻し処理される場合、受取手形のステータスは「保留送金」に更新されます。
入金が満期日より後に戻し処理される場合、受取手形のステータスは「未払」に更新されます。
受取手形の入金の消込を取り消すと、入金消込の戻し仕訳が自動的に作成されます。
入金の消込が満期日より前に取り消される場合、受取手形のステータスは「保留送金」に更新されます。
入金の消込が満期日より後に取り消される場合、受取手形のステータスは「未払」に更新されます。
関連項目