Oracle OpenScriptユーザーズ・ガイドにようこそ。Oracle OpenScriptは、次世代Webアプリケーションのテスト用に設計された拡張性の高い標準ベースのテスト・オートメーション・プラットフォームです。このガイドでは、Oracle OpenScriptでWebアプリケーションをテストする際の各機能とオプションの使用方法について説明します。
このガイドは、WebサイトやWebアプリケーションの回帰テストとパフォーマンス(負荷およびスケーラビリティ)・テストのためにOracle OpenScriptスクリプトを開発するテスト・エンジニアを対象としています。ソフトウェアやWebアプリケーションのテストの概念を理解していることが前提であり、Oracle OpenScriptを使用するテスト・エンジニアは、回帰テスト、負荷テスト、スケーラビリティ・テストに精通している必要があります。
Oracle OpenScriptの記録/再生機能を使用する範囲ではプログラミング経験を必要とせずにテスト・スクリプトを作成できますが、Oracle OpenScriptで利用できる高度なプログラミング機能にはJavaプログラミング言語の経験が必要です。このマニュアルのプログラミングに関する項やコード・サンプルでは、読者がJavaのプログラミング概念を理解していると想定しています。
このガイドは次の内容で構成されています。
第1章「OpenScriptスタート・ガイド」では、OpenScriptの機能とユーザー・インタフェースについて概要を説明します。
第2章「詳細設定」では、OpenScript詳細設定の各カテゴリで使用できるオプションについて説明します。
第3章「スクリプトの作成と変更」では、OpenScriptの基本的なスクリプトを作成および変更する手順について説明します。
第4章「データバンクの使用」では、データバンクを使用するデータ駆動型テスティングの概念と手順について説明します。
第5章「Web機能テスト・モジュールの使用」では、Webブラウザのドキュメント・オブジェクト・モデル(DOM)を通じてアプリケーションの機能テストを行うOpenscript Web機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第6章「HTTPモジュールの使用」では、基礎となるHTTPプロトコル・トラフィックを通じてWebアプリケーションの負荷テストを行うOpenscript HTTPモジュールの設定および使用手順について説明します。
第7章「Oracle EBS/Forms機能テスト・モジュールの使用」では、Oracle Forms Webアプリケーションの機能テストを行うOpenScript Oracle Forms機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第8章「Oracle EBS/Forms負荷テスト・モジュールの使用」では、Oracle Forms Webアプリケーションの負荷テストを行うOpenScript Oracle Forms負荷テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第9章「Oracle Fusion/ADF機能テスト・モジュールの使用」では、Oracle Application Development Framework(ADF)ベースのアプリケーションの機能テストをサポートするOpenScript Oracle Fusion/ADF機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第10章「Oracle Fusion/ADF負荷テスト・モジュールの使用」では、Oracle Application Development Framework(ADF)ベースのアプリケーションの負荷テストをサポートするOpenScript Oracle Fusion/ADF負荷テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第11章「Adobe Flex機能テスト・モジュールの使用」では、Adobe Flex Automation Frameworkを使用するAdobe FlexベースのWebアプリケーションの機能テストをサポートするOpenScript Adobe Flex機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第12章「Adobe Flex(AMF)負荷テスト・モジュールの使用」では、Action Message Format (AMF)を使用するAdobe FlexベースのWebアプリケーションの負荷テストをサポートするOpenScript Adobe Flex(AMF)負荷テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第13章「Webサービス・モジュールの使用」では、Webサービスのテストを行うOpenScript Webサービス・モジュールの使用手順について説明します。
第14章「Siebel機能テスト・モジュールの使用」では、Webブラウザのドキュメント・オブジェクト・モデル(DOM)とSiebelのテスト・オートメーション・フレームワークを通じてSiebelアプリケーションのテストを行うOpenScript Siebel機能テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第15章「Siebel負荷テスト・モジュールの使用」では、基礎となるHTTPプロトコル・トラフィックを通じてSiebel Webアプリケーションの負荷テストを行うOpenscript Siebel負荷テスト・モジュールの設定および使用手順について説明します。
第16章「ユーティリティ・モジュールの使用」では、一般的に使用されるテスト機能を提供するOpenScriptユーティリティ・モジュールの使用手順について説明します。
第17章「共有データ・モジュールの使用」では、メッセージ・キューやハッシュ・マップを使用してデータを転送する共有データ・モジュールの使用手順について説明します。
付録A「コマンドライン・リファレンス」は、コマンドライン設定に関するリファレンス情報です。
付録B「エラー・メッセージ・リファレンス」は、エラー・メッセージに関するリファレンス情報です。
付録C「トラブルシューティング」は、基本的なトラブルシューティング情報です。
付録D「サード・パーティのライセンス」には、Oracle Application Testing Suiteで使用されている特定のサード・パーティ製品に関する著作権情報が記載されています。
オラクル社は、障害のあるお客様にもオラクル社の製品、サービスおよびサポート・ドキュメントを簡単にご利用いただけることを目標としています。オラクル社のドキュメントには、ユーザーが障害支援技術を使用して情報を利用できる機能が組み込まれています。HTML形式のドキュメントで用意されており、障害のあるお客様が簡単にアクセスできるようにマークアップされています。標準規格は改善されつつあります。オラクル社はドキュメントをすべてのお客様がご利用できるように、市場をリードする他の技術ベンダーと積極的に連携して技術的な問題に対応しています。オラクル社のアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/accessibility/
を参照してください。
ドキュメント内のサンプル・コードのアクセシビリティについて
スクリーン・リーダーは、ドキュメント内のサンプル・コードを正確に読めない場合があります。コード表記規則では閉じ括弧だけを行に記述する必要があります。しかし一部のスクリーン・リーダーは括弧だけの行を読まない場合があります。
外部Webサイトのドキュメントのアクセシビリティについて
このドキュメントにはオラクル社およびその関連会社が所有または管理しないWebサイトへのリンクが含まれている場合があります。オラクル社およびその関連会社は、それらのWebサイトのアクセシビリティに関しての評価や言及は行っておりません。
Oracleサポートへのアクセス
Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/support/contact.html
、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/accessibility/support.html
を参照してください。
詳細は、Oracle Application Testing Suiteドキュメント・セットの次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Application Testing Suiteリリース・ノート』
『Oracle Application Testing Suiteスタート・ガイド』
Oracle Functional Testing OpenScriptユーザーズ・ガイド
『Oracle Load Testing Load Testingユーザーズ・ガイド』
Oracle Load Testing Load Testing ServerStatsガイド
『Oracle Test Manager Test Managerユーザーズ・ガイド』
このマニュアルでは次の表記規則を使用します。
規則 | 意味 |
---|---|
太字 | 太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。 |
イタリック体 | イタリックは、ドキュメントのタイトル、強調またはユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。 |
固定幅フォント |
固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。 |