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『Oracle Database Applianceオーナーズ・ガイド』
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ドキュメントの情報

はじめに

1.  概要

システム設置作業のチェックリスト

テクニカル・サポート

2.  システム機能

システムのフロント・パネルの機能

システムのバック・パネルの機能

システムの物理仕様

サポートされているコンポーネントおよび機能

3.  設置場所の準備

設置場所の準備

環境および電気要件

4.  ラックへのシステムの設置

設置を開始する前に

ESDの注意

システムのラック取付けに必要なスタッフ、工具および機器

ラック取付けガイドおよび調整テンプレート

ラックの互換性要件

ラック取付けキットの内容

ラックへのシステムの挿入

システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し

ラックへのラック取付けハードウェアの設置手順

ラックへのシステムの挿入手順

発送用金具の取外しおよび設置

移動キットの内容

発送用金具の取外し手順

発送用金具の設置手順

ラックからのシステムの取外し

ラックからのシステムの取外し手順

ラックからのラック取付けハードウェアの取外し手順

5.  ケーブルおよび電源コードの接続

ネットワークのポートおよびインタフェースの特定

システムの配線

6.  Oracle ILOMへの接続

Oracle ILOMネットワークの概要

Oracle ILOMの使用

7.  システム電源の制御

システムへの主電源の投入

システムの電源の切断

次に実行する作業

ラックへのシステムの挿入

この項は、次のトピックで構成されています。


注意 - システム・シャーシは、ラック取付けキット・ハードウェアでラックに固定されています。ラック取付けキットは、スライド・レールを含みません。システム・シャーシがラックに設置されると、ラックをスライドしません。シャーシがラックに設置されますが、シャーシからサーバー・ノード(システム・コントローラとも呼ぶ)を取り外すことができます。


システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し

2人でラックにシステムを持ち上げられるようにシステムを軽量にするため、コンポーネントを取り外すことができます。システム・コンポーネントを取り外すと、重量を約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。機械式リフトを使用する場合、この手順を実行する必要はありません。

システムを軽量にするには、次のコンポーネントを取り外します。


注意 - 軽量なので、システムからフィラー・パネルを取り外す必要はありません。


システムからコンポーネントを取り外す手順および関連する安全情報は、製品ドキュメントの一部である『Oracle Database Applianceサービス・マニュアル』を参照してください。

ラックへのラック取付けハードウェアの設置手順

ラック取付けハードウェアは、棚レール、前面および背面のアダプタ金具、背面の留め具およびねじで構成されます。


注意

注意 - スタッフが重傷を負うことがないように、または機器に損傷を与えないようにするために、システムの設置には機械式リフトを使用するか、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」に記載されている注意に従ってください。コンポーネントを取り外すと、重量をコンポーネントが完全に取り付けられている状態の160ポンド(72.6kg)から約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。



注意

注意 - 転倒に注意してください。 ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。



注意

注意 - 動作周囲温度の上昇: 「環境仕様」で指定されている最高周囲温度を超えない環境に、この機器を設置してください。システムを、閉じているラック・アセンブリや複数ユニットのラック・アセンブリに設置すると、ラック環境の動作周囲温度が室内周囲温度よりも高くなる場合があります。



注意

注意 - 通気の減少: 機器をラックに設置する場合、機器の安全な動作に必要な通気が妨げられないようにする必要があります。



注意

注意 - 回路の過負荷: 電源回路への機器の接続および回路の過負荷によって発生する可能性のある過電流対策および電源配線の影響を考慮する必要があります。この問題に対処する場合、機器のネームプレートにある電力定格に適宜配慮する必要があります。



注意

注意 - 確実な接地: ラックに取り付けた機器の接地を確実に維持する必要があります。分岐回路への直接接続以外の電源接続(テーブル・タップの使用など)には特に注意する必要があります。


  1. システムを設置するラックの4ラック・ユニット(4RU)のスペースを測定するには、ラック取付けガイドおよび調整テンプレートを使用します。

    また、そのテンプレートを使用して、アダプタ金具とラック・ポストの位置を合せます。

  2. ラックに4RUのスペースがあることを確認します。

    ラック取付けガイドおよび調整テンプレートの下端をラックの最も低い位置に合せます。すべての矢印をラック・ポストの穴に合せます。ラックに4RUのスペースがあることを確認します。

  3. ラックに合うアダプタ金具を選択してください。

    システムは、角穴型ラックに1セット[1]、丸穴型ラックに1セット[2]の合計2セットのアダプタ金具とともに発送されます。

    アダプタ金具には、角穴型ラック用または丸穴型ラック用のいずれかを示すラベルがあります。また、アダプタ金具の矢印は、向きを示します。すべての金具は"Top"の矢印が上を向くように設置してください。

  4. アダプタ金具を前面ラック・ポストに取り付けます。

    次の図は、角穴型ラック[1]および丸穴型ラック[2]に取り付けられる前面のアダプタ金具を示しています。


    イメージ:角穴型ラックおよび丸穴型ラックに取り付けられる前面の金具を示す図。
    1. 金具がサーバーを設置する4RUのスペースと合うように金具の位置を決めて、金具の"Top"の矢印が上を向いていることを確認します。
    2. ラックに合うねじを選択します。
      • 角穴型ラックの場合、アダプタ金具ごとに1個のM6 x 12mmねじを使用します。

      • ねじ山のある丸穴型ラックの場合、3個のM6 x 12mmねじまたはアダプタ金具ごとに3個の10-32肩付きねじを使用します。

  5. アダプタ金具を背面ラック・ポストに取り付けます。
    1. 金具がサーバーを設置するスペースと合うように金具の位置を決めて、金具の"Top"の矢印が上を向いていることを確認します。
    2. ラックに合うねじを選択します。
      • 角穴型ラックの場合、アダプタ金具ごとに2個のM6 x 12mmねじを使用します。

      • ねじ山のある丸穴型ラックの場合、2個のM6 x 12mmねじまたはアダプタ金具ごとに2個の10-32肩付きねじを使用します。

      次の図は、丸穴型ラックに取り付けられる背面のアダプタ金具を示しています。


      イメージ:丸穴型ラックに取り付ける背面の金具を示す図。

      次の図は、角穴型ラックに取り付けられる背面のアダプタ金具を示しています。


      イメージ:角穴型ラック・ポストに背面のアダプタ金具を取り付ける方法を示す図。
  6. 背面の留め具を背面ラック・ポストおよびアダプタ金具に取り付けます。
    1. 背面の留め具の位置を決めて、留め具[1]の上部を各背面ラック・ポストの4Uマークに合せます。
    2. 2個のM6 x 12mmねじ[3]または2個の10-32 x 10ねじを設置して、背面の留め具をラック・ポストおよびアダプタ金具に取り付けます。
      イメージ:背面ラック・ポストに背面の留め具を取り付ける方法を示す図。

    注意 - ねじを締める前に、金具[1]をできるだけ上にスライドします。金具の穴は楕円形なので、ねじが緩んでいる場合に上下に動かすことができます。


  7. 棚レールをラックに設置します。

    注意

    注意 - 棚が内側および間隔がラックの前面の正しい方向に棚レールを取り付けてください。そうしないと、システムが落下するおそれがあります。


    1. 棚レール[1]を伸ばして、前面ラック・ポストおよび背面ラック・ポストの間に収まるようにします。
    2. 最初に、棚レールの背面フックを背面のアダプタ金具[2および3]のスロットに挿入します。レールを押し下げて、フックを掛けます。
    3. 棚レールの前面フックを前面のアダプタ金具のスロットに挿入します。レールを押し下げて、フックを掛けます。
      イメージ:ラックに棚レールを挿入する方法を示す図。
  8. 4個のアダプタ金具[1]に4個のM4 x 10平頭固定ねじを通してください。

    これらのねじは、棚レールが誤ってアダプタ金具から外れることを防ぎます。


    イメージ:アダプタ金具に固定ねじを設置する方法を示す図。

関連項目

ラックへのシステムの挿入手順

ラックへのシステムの挿入手順

開始する前に

開始する前に、「ラックへのラック取付けハードウェアの設置手順」の手順を実行します。

  1. システムを、棚の表面より少し上に上げます。

    機械式リフトの使用をお薦めします。


    注意

    注意 - スタッフが重傷を負うことがないように、または機器に損傷を与えないようにするために、システムの設置には機械式リフトを使用するか、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」に記載されている注意に従ってください。コンポーネントを取り外すと、重量をコンポーネントが完全に取り付けられている状態の160ポンド(72.6kg)から約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。



    注意

    注意 - 転倒に注意してください。 ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。


  2. ラック取付け耳がラック・ポストに接触するまで、棚レールのシステムをスライドします。上部の背面の留め具を調整して、システムを完全に挿入します。

    注意

    注意 - 落下に注意してください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入され、棚レールで確実に支えられるまで、システムを離さないでください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入されるまで、棚レールはシステムを確実に支えられません。



    イメージ:ラックに挿入するシステムを示す図。
  3. 4個のねじを使用して、システムの前面をラックの前面に取り付けます。
    • ねじ穴のある丸穴型ラックでは、4個のM6 x 12mmねじまたは4個の10-32 x 10mmねじを使用します。

    • 角穴型ラックでは、4個のM6 x 16mmねじを使用します。


      注意 - 角穴型ラックでは、ねじをラック、アダプタ金具に通します。丸穴型ラックでは、ねじをラック・レールに通します。



    イメージ:ラックの前面に取り付けるシステムの前面を示す図。
  4. 背面の留め具を調整するには、次の手順を実行します。
    1. 背面の留め具[1]のねじを緩めます。
    2. システムの上部[2]の位置が決まるまで、背面の留め具を下にスライドします。
    3. 背面の留め具[1]のねじを締めます。
      システムの上部の背面の留め具を正しく調整する方法を示す図。
  5. システムからコンポーネントを取り外した場合は、元に戻します。

    手順は、製品ドキュメントの一部であるサービス・マニュアルを参照してください。