はじめに

『Oracle Load Testingユーザーズ・ガイド』へようこそ。このガイドでは、Webベース・アプリケーションの負荷テストにOracle Load Testingの機能とオプションを使用する基本的な方法について説明します。

対象読者

このガイドは、WebサイトやWebアプリケーションの負荷テストとスケーラビリティ・テストを実行するWebテスト・エンジニアを対象としています。ソフトウェアまたはWebアプリケーションのテストに関する概念を理解する必要はありません。Oracle Load Testingを使用するテスト・エンジニアは、Oracle OpenScriptスクリプトと、Webアプリケーションのテスト、負荷テスト、スケーラビリティ・テストおよびレポートに精通している必要があります。

前提条件

Oracle Load Testingで負荷シナリオを作成するとき、プログラミングの経験は不要です。ただし、ネットワーク環境で分散負荷テストを実行する場合、ネットワーキングの概念とネットワークのワークステーション間で通信を検証する方法についてはテスト・エンジニアが詳細に理解している必要があります。

このガイドの使用方法

このガイドは次の章で構成されています。

第1章「概要」では、Oracle Load Testingの主な特徴について概要を説明します。

第2章「負荷テストの計画」では、ライフサイクルを通じてWebアプリケーションのスケーラビリティとパフォーマンスをテストする基本的な方法について説明します。

第3章「基本操作」では、Oracle Load Testingのメイン・ウィンドウの機能とメニュー・オプションについて説明します。

第4章「仮想ユーザー・シナリオの定義」では、仮想ユーザー・プロファイルに基づいて仮想ユーザー・シナリオを定義する方法について説明します。

第5章「オートパイロットの使用」では、オートパイロットを使用して、シナリオ・プロファイルの開始時間および終了時間と仮想ユーザーごとの増加率を指定する方法について説明します。

第6章「グラフとレポートの使用」では、グラフとレポートでリアルタイムのパフォーマンス、統計およびエラー情報を表示する方法について説明します。

第7章「仮想ユーザー表示の使用」では、仮想ユーザー表示を使用してオートパイロット・セッション中の仮想ユーザー・アクションを表示する方法について説明します。

第8章「データベースとファイルの管理」では、Oracle Load Testingで使用するデータベースを管理する方法と、Oracle Load Testingサーバーとの間でファイルをアップロードおよびダウンロードする方法について説明します。

第9章「セッションの操作」では、実行中のセッションに対するアタッチとデタッチの方法について説明します。

付録A「インターネット・ステータス・コード」には、サーバーから返される可能性があるステータス・コードとインターネット・エラー・コードがリストされます。

付録B「エラー・メッセージ」では、Oracle Load Testingによって生成されるリファレンス・エラー・メッセージとコードを示します。

ドキュメントのアクセシビリティについて

オラクル社のアクセシビリティへの取組みに関する詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

Oracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info、聴覚に障害があるお客様はhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trsを参照してください。

表記規則

このマニュアルでは次の表記規則を使用します。

規則	意味
太字	太字は、操作に関連するGraphical User Interface要素、または本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語を示します。
イタリック体	イタリックは、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。
`固定幅フォント`	固定幅フォントは、段落内のコマンド、URL、サンプル内のコード、画面に表示されるテキスト、または入力するテキストを示します。