この項は、ラック取付けキット・ハードウェアを設置する手順およびラックにシステムを挿入する手順を含みます。
この章の内容は次のとおりです。
注意 - システム・シャーシは、ラック取付けキット・ハードウェアでラックに固定されています。ラック取付けキットは、スライド・レールを含みません。システム・シャーシがラックに設置されると、ラックをスライドしません。シャーシがラックに設置されますが、シャーシからシステム・コントローラ・モジュールを取り外すことができます。
2人でラックにシステムを持ち上げられるようにシステムを軽量にするため、コンポーネントを取り外すことができます。システム・コンポーネントを取り外すと、重量を約96ポンド(43.5kg)に減らすことができます。機械式リフトを使用する場合、この手順を実行する必要はありません。
次のコンポーネントを取り外して、システムを軽量にすることができます。
システム・コントローラ
電源
注意 - 軽量なので、システムからフィルタ・パネルを取り外す必要はありません。
システムからコンポーネントを取り外す手順および関連する安全情報は、製品ドキュメントの一部であるサービス・マニュアルを参照してください。
ラック取付けハードウェアは、棚レール、前面および背面のアダプタ金具、背面の留め具およびねじで構成されます。
注意 - コンポーネントが完全に取り付けられている場合、システムの重量は約160ポンド(72.6kg)です。人的傷害や機器の破損を防ぐには、機械式リフトを使用してラックにシステムを設置します。リフトを使用できない場合、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」の説明に従って、コンポーネントを取り外します。これにより、システムの重量が約96ポンド(43.5kg)に減ります。 |
注意 - ラックの上側が重くなって倒れないように、常に下から上にラックに機器を搭載してください。機器の設置中にラックが倒れないように、ラックの転倒防止バーを伸ばしてください。 |
注意 - システムを設置するラックの4ラック・ユニット(4RU)のスペースを測定するには、ラック取付けガイドおよび調整テンプレートを使用します。また、そのテンプレートを使用して、アダプタ金具とラック・ポストの位置を合わせます。
ラック取付けガイドおよび調整テンプレートの下端をラックの最も低い位置に合わせます。すべての矢印をラック・ポストの穴に合わせます。ラックに4RUのスペースがあることを確認します。
システムは、角穴型ラックに1セット[1]、丸穴型ラックに1セット[1]の合計2セットのアダプタ金具とともに発送されます。
注意 - アダプタ金具には、角穴型ラック用または丸穴型ラック用のいずれかを示すラベルがあります。また、アダプタ金具の矢印は、向きを示します。すべての金具は"Top"の矢印が上を向くように設置してください。
「ラック取付けキット・ハードウェア」は、角穴型ラック[1]および丸穴型ラック[2]に取り付けられる前面のアダプタ金具を示しています。
図3-2 角穴型ラックおよび丸穴型ラックへの前面の金具の取付け
ねじ山のある丸穴型ラックの場合、2個のM6 x 12mmねじまたはアダプタ金具ごとに2個の10-32肩付きねじを使用します。
角穴型ラックの場合、アダプタ金具ごとに2個のM6 x 12mmねじを使用します。
「丸穴型ラックへの背面の金具の取付け」は、丸穴型ラックに取り付ける背面のアダプタ金具を示しています。
図3-3 丸穴型ラックへの背面の金具の取付け
「角穴型ラックへの背面のアダプタ金具の取付け」は、角穴型ラックに取り付ける背面のアダプタ金具を示しています。
図3-4 角穴型ラックへの背面のアダプタ金具の取付け
図3-5 背面ラック・ポストへの背面の留め具の取付け
注意 - ねじを締める前に、金具[1]をできるだけ上にスライドします。金具の穴は楕円形なので、ねじが緩んでいる場合に上下に動かすことができます。
注意 - 棚が内側および間隔がラックの前面の正しい方向に棚レールを取り付けてください。そうしないと、システムが落下するおそれがあります。 |
これらのねじは、棚レールが誤ってアダプタ金具から外れることを防ぎます。
図3-7 アダプタ金具へのM4 x 10平頭固定ねじの設置
「ラックへのシステムの挿入」を参照してください。
この手順では、システムをラックおよび棚レールに挿入する方法について説明します。
操作を開始する前に
開始する前に、「ラックへのラック取付けハードウェアの設置」の手順を実行します。
機械式リフトの使用をお薦めします。
注意 - システムの重量は約160ポンド(72.6kg)です。人的傷害や機器の破損を防ぐには、機械式リフトを使用してラックにシステムを設置します。リフトを使用できない場合、「システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し」の説明に従ってコンポーネントを取り外し、2人でシステムを持ち上げて設置します。 |
注意 - 落下に注意してください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入され、棚レールで確実に支えられるまで、システムを離さないでください。ラック内に12インチ(305mm)を超えて挿入されるまで、棚レールはシステムを確実に支えられません。 |
図3-8 ラックへのシステムの挿入
ねじ穴のある丸穴型ラックでは、4個のM6 x 12mmねじまたは4個の10-32 x 10mmねじを使用します。
角穴型ラックでは、4個のM6 x 16mmねじを使用します。
注意 - 角穴型ラックでは、ねじをラック、アダプタ金具に通します。丸穴型ラックでは、ねじをラック・レールに通します。
図3-9 ラックへのシステムの前面の取付け
手順は、製品ドキュメントの一部であるサービス・マニュアルを参照してください。