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Oracle® Database Appliance

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1.  システムを設置する準備

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システムを軽量にするためのコンポーネントの取外し

ラックへのラック取付けハードウェアの設置

ラックへのシステムの挿入

発送用金具の取外しおよび設置

移動キットの内容

発送用金具の取外し

発送用金具の設置

ラックからのシステムの取外し

ラックからのシステムの取外し

ラックからのラック取付けハードウェアの取外し

4.  ケーブルおよび電源コードの接続

システムおよびネットワーク構成情報の記録

ネットワークのポートおよびインタフェースの特定

システムへのケーブルの接続

最小のネットワーク接続性のシステムの配線

Oracle ILOM接続性のシステムの配線

システムへの電源コードの接続

電源コードの接続

5.  Oracle ILOMへの接続およびシステムへの主電源の投入

Oracle ILOMへの接続

ネットワークのデフォルト値

シリアル接続を使用したOracle ILOMへのログイン

CLIによるイーサネット接続を使用したOracle ILOMへのログイン

CLIを使用したネットワーク設定の修正

IPv4またはIPv6ネットワーク構成のテスト

Oracle ILOMの終了

システムへの主電源の投入

各システム・コントローラへの主電源の投入

主電源からのシステムの電源の切断

主電源からのSCの電源の切断

Oracle ILOM CLIを使用したSCの電源の切断

システムの電源の切断

次に実行する作業

索引

Oracle ILOMへの接続

この項では、Oracle ILOMを使用してシステムのIPアドレスを構成する方法について説明します。次の項目が含まれます。

ネットワークのデフォルト値

Oracle Database Applianceは、IPv4およびIPv6ネットワーク環境でOracle ILOMを完全に操作できるデュアルスタックのIPv4およびIPv6設定をサポートします。IPv4構成では、デフォルトでDHCPを使用でき、ネットワークのDHCPサーバーでネットワーク設定をサーバーに自動的に割り当てることができます。IPv6構成では、デフォルトでIPv6ステートレス自動構成を使用でき、ネットワークのIPv6ルーターでネットワーク設定を割り当てることができます。通常の構成では、DHCPサーバーまたはIPv6ルーターによって割り当てられるこれらの設定を受け入れます。


注意 - DHCPサーバーによって割り当てられるIPアドレスまたはホスト名を決定するには、DHCPサーバーまたはIPv6ルーターとともに用意されているネットワーク・ツールを使用します。


この項の手順を使用して、割り当てられた設定が正しく行われていることをテストし、Oracle ILOMへのローカルおよびリモートの接続を確立できます。ローカルでログインするには、「シリアル接続を使用したOracle ILOMへのログイン」を参照してください。リモートでログインするには、サーバーのSPに割り当てられたIPアドレス、ホスト名またはIPv6ローカル・リンク名を使用し、「CLIによるイーサネット接続を使用したOracle ILOMへのログイン」の手順に従います。

シリアル接続を使用したOracle ILOMへのログイン

この手順では、システムのSPのIPアドレスを把握する必要はありません。Oracle ILOM管理者アカウントが必要です。


注意 - システムとともに発送されるデフォルトのOracle ILOM管理者アカウントはroot、パスワードはchangemeです。このデフォルトの管理者アカウントが変更された場合は、管理者権限を持つOracle ILOMユーザー・アカウントのシステム管理者に連絡してください。


  1. システムへのシリアル・コンソール接続が安全で機能していることを確認します。
  2. 次のシリアル通信設定が構成されていることを確認します。
    • 8N1: 8データ・ビット、パリティなし、1ストップ・ビット
    • 9600ボー
    • ハードウェアのフロー制御の無効化(CTS/RTS)
    • ソフトウェアのフロー制御の無効化(XON/XOFF)
  3. [Enter]を押して、シリアル・コンソールとOracle ILOMの間の接続を確立します。

    Oracle ILOMのログイン・プロンプトが表示されます。

  4. Oracle ILOMログイン・プロンプトで、管理者のユーザー名およびパスワードを入力します。

    デフォルトの管理者アカウントはroot、デフォルトのパスワードはchangemeです。

CLIによるイーサネット接続を使用したOracle ILOMへのログイン

この手順では、Oracle ILOM管理者アカウントが必要で、システムのSPのIPアドレスまたはホスト名を把握する必要があります。


注意 - システムとともに発送されるデフォルトのOracle ILOM管理者アカウントはroot、パスワードはchangemeです。このデフォルトの管理者アカウントが変更された場合は、管理者権限を持つOracle ILOMユーザー・アカウントのシステム管理者に連絡してください。


  1. SSHクライアントを起動します。
  2. Oracle ILOM CLIにログインするには、次のように入力します。

    $ ssh username@ipaddress

    ここで、usernameはユーザーID、ipaddressはOracle ILOMのIPアドレスを示します。

    デフォルトのユーザー名はrootです。

  3. 要求された場合、パスワードを入力します。

    デフォルトのパスワードはchangemeです。

    Oracle ILOMに正常にログインしたことを示すデフォルトのOracle ILOM CLIプロンプト(->)が表示されます。

CLIを使用したネットワーク設定の修正

システムに現在構成されているネットワーク設定を修正する場合、次の手順を使用します。

  1. 「シリアル接続を使用したOracle ILOMへのログイン」または「CLIによるイーサネット接続を使用したOracle ILOMへのログイン」に示されている方法のいずれかを使用して、Oracle ILOMにログインします。

    注意 - イーサネット接続を使用してOracle ILOMにログインする場合、ネットワーク設定を修正した後、接続が終了するため、新しい設定を使用して再度ログインする必要があります。


  2. 使用しているネットワーク環境に適用されるネットワーク構成手順を実行し、ネットワーク設定をテストします。
  3. IPv4ネットワーク構成では、cdコマンドを使用して、/networkディレクトリに移動します。

    -> cd /SP/network

  4. 次のいずれかの操作を行います。
    • ネットワークでDHCPサーバーを使用している場合、次のコマンドを入力して、DHCPサーバーによってサーバーに割り当てられた設定を表示します。

      -> show /SP/network

    • DHCPサーバーがない場合または設定を割り当てる場合は、setコマンドを使用して、次の表に示されているプロパティの値を割り当てます。次に例を示します。

      -> set /SP/network/ pendingipdiscovery=static

      -> set /SP/network/ pendingipaddress=10.8.183.106

      -> set /SP/network/ pendingipnetmask=255.255.255.0

      -> set /SP/network/ pendingipgateway=10.8.183.254

      -> set /SP/network/ commitpending=true


      プロパティ
      プロパティ値の設定
      説明
      state
      set state=enabled
      デフォルトでは、ネットワークの状態が有効です。
      pendingipdiscovery
      set pendingipdiscovery=static
      静的ネットワーク構成を有効にするには、pendingipdiscoverystaticに設定します。

      デフォルトでは、pendingipdiscoverydhcpに設定されています。

      pendingipaddress

      pendingipnetmask

      pendingipgateway

      set pendingipaddress=

      <ip_address> pendingipnetmask=<netmask> pendingipgateway=<gateway>

      複数の静的ネットワーク設定を割り当てるには、setコマンドの後に各プロパティ値(IPアドレス、ネットマスクおよびゲートウェイ)のpendingコマンドを入力し、割り当てる静的値を入力します。
      commitpending=
      set commitpending=true
      set commitpending=trueを入力して、変更をコミットします。

      注意 - イーサネット接続を使用してOracle ILOMにログインしている場合、commitpendingtrueに設定してネットワーク設定の変更をコミットすると、Oracle ILOM接続が終了するため、新しい設定を使用して再度ログインする必要があります。


  5. IPv6ネットワーク構成では、cdコマンドを使用して、/network/ipv6ディレクトリに移動します。

    -> cd SP/network/ipv6

  6. showコマンドを入力して、デバイスで構成されたIPv6ネットワーク設定を表示します。

    たとえば、サーバーSPデバイスのIPv6プロパティの次のサンプル出力値を参照してください。

    -> show
    /SP/network/ipv6
    Targets:
     
    Properties:
     state = enabled
     autoconfig = stateless
     dhcpv6_server_duid = (none)
     link_local_ipaddress = fe80::214:4fff:feca:5f7e/64
     static_ipaddress = ::/128
     ipgateway = fe80::211:5dff:febe:5000/128
     pending_static_ipaddress = ::/128
     dynamic_ipaddress_1 fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
     
    Commands:
     cd
     show
     
  7. IPv6自動構成オプションを構成するには、setコマンドを使用して、次の自動構成プロパティ値を指定します。
    プロパティ
    プロパティ値の設定
    説明
    state
    set state=enabled
    デフォルトでは、IPv6ネットワークの状態が有効です。IPv6自動構成オプションを有効にするには、この状態を有効に設定する必要があります。
    autoconfig
    set autoconfig=<value>
    このコマンドの後に、設定するautoconf値を指定します。

    次のオプションがあります。

    • stateless(デフォルト設定)

      IPv6ネットワーク・ルーターから取得したIPアドレスを自動的に割り当てます。

    • dhcpv6_stateless

      DHCPサーバーから取得したDNS情報を自動的に割り当てます。

    • dhcpv6_stateful

      DHCPv6サーバーから取得したIPv6アドレスを自動的に割り当てます。

    • disable

      すべての自動構成プロパティ値を無効にし、リンク・ローカル・アドレスの読取り専用プロパティ値を設定します。


    注意 - 設定されると、IPv6自動構成オプションが有効になります。/networkターゲットでこれらの変更をコミットする必要はありません。



    注意 - ステートレス自動構成オプションを有効にすると、dhcpv6_statelessのオプションが有効な場合またはdhcpv6_statefulのオプションが有効な場合に同時に実行できます。ただし、dhcpv6_statelessおよびdhcpv6_statefulの自動構成オプションを有効にして同時に実行しないでください。


  8. 静的IPv6アドレスを設定するには、次の手順を実行します。
    1. 次のプロパティ・タイプを指定します。
      プロパティ
      プロパティ値の設定
      説明
      state
      set state=enabled
      デフォルトでは、IPv6ネットワークの状態が有効です。静的IPアドレスを有効にするには、この状態を有効に設定する必要があります。
      pendingipaddress
      set pending_static_ipaddress=<ip6_address>/<subnet mask length in bits>
      このコマンドの後にデバイスに割り当てる静的IPv6アドレスおよびネット・マスクのプロパティ値を入力します。IPv6アドレスの例を次に示します: fec0:a:8:b7:214:4fff:feca:5f7e/64
    2. 次のコマンドを入力して、保留中のIPv6静的ネットワーク・パラメータをコミットします。

      -> set commitpending=true


    注意 - コミットされるまで、ネットワーク設定は保留中とみなされます。新しい静的IPアドレスをシステムに割り当てると、システムのすべてのアクティブなOracle ILOMセッションが終了します。Oracle ILOMに再度ログインするには、新しく割り当てたIPアドレスを使用して、新しいセッションを作成する必要があります。


  9. ネットワーク・テスト・ツール(PingおよびPing6)を使用して、Oracle ILOMからIPv4またはIPv6ネットワーク構成をテストします。

    詳細は、「IPv4またはIPv6ネットワーク構成のテスト」を参照してください。

IPv4またはIPv6ネットワーク構成のテスト

  1. Oracle ILOM CLIプロンプトで、showコマンドを入力して、ネットワークtestターゲットおよびプロパティを表示します。

    たとえば、testターゲット・プロパティを示す次の出力を参照してください。

    -> show
    /SP/network/test
    Targets:
     
    Properties:
     ping = 
     ping6 = 
     
    Commands:
     cd
     set
     show
  2. set pingまたはset ping6コマンドを使用して、デバイスから指定したネットワークの宛先にネットワーク・テストを送信します。
    プロパティ
    プロパティ値の設定
    説明
    ping
    set ping=<IPv4_address>
    コマンド・プロンプトのset ping=コマンドの後にIPv4テスト宛先アドレスを入力します。次に例を示します:-> set ping=10.8.183.106

    Ping of 10.8.183.106 succeeded

    ping6
    set ping6=<IPv6_address>
    set ping6=コマンドの後にIPv6テスト宛先アドレスを入力します。次に例を示します: -> set ping6=fe80::211:5dff:febe:5000

    Ping of fe80::211:5dff:febe:5000 succeeded

Oracle ILOMの終了