『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』も参照してください。
アプリケーションは、1つ以上のEssbaseデータベースおよび関連するファイルを含む管理構造です。Essbaseアプリケーションおよびデータベースは通常、Essbaseサーバー上に存在します。サーバー・コンピュータは、複数のアプリケーションを保管できます。
Essbaseデータベースは、多次元データ・ストレージ・アレイを含むデータ・リポジトリです。多次元データベースは、ユーザーがデータを分析して、意味のあるビジネス上の意思決定を行えるように、データの複数のビューをサポートします。
Essbaseデータベースに関連したファイルは、アーティファクトまたはオブジェクトと呼ばれます。データベース・アーティファクトは、計算の定義やデータに対するレポート作成などの、1つ以上のEssbaseデータベースに対するアクションを実行します。デフォルトでは、アーティファクトは、サーバー上の関連付けられたデータベース・フォルダに保管されます。また、一部のアーティファクトは、クライアント・コンピュータまたはその他の使用可能なネットワーク・ディレクトリにも保存できます。Essbaseファイルの保管方法の理解を参照してください。
Essbaseでのデータベース・アーティファクトの一般的なタイプには、次のものがあります:
これらのアーティファクトの一部(計算スクリプト、フィルタ、LROなど)はオプションです。
各データベース・アーティファクトの完全な説明については、データベース・アーティファクトの理解を参照してください。
Essbaseのインストール・ファイルや、Essbaseの使用時に作成されるファイルは、次の場所に保管されます:
MIDDLEWARE_HOME - Oracle WebLogic Serverホーム(および、オプションで、EPM Oracleホームを含む1つ以上のOracleホーム)。
デフォルト・インストールでは、MIDDLEWARE_HOMEは次のとおりです:
Oracle/Middleware
EPM_ORACLE_HOME-すべてのEPM System製品がインストールされているディレクトリです。
デフォルト・インストールでは、EPM_ORACLE_HOMEは次のとおりです:
MIDDLEWARE_HOME
/EPMSystem11R1
例:
Oracle/Middleware/EPMSystem11R1
EPM_ORACLE_INSTANCE - 配置されている製品の場所(データとアプリケーション、配置されているJava Webアプリケーションおよびログ・ファイルが格納される)。
デフォルト・インストールでは、EPM_ORACLE_INSTANCEは次のとおりです:
Oracle/Middleware/user_projects/epmsystem1
ESSBASEPATH - Essbaseのインストール・ディレクトリ。
デフォルト・インストールでは、ESSBASEPATHディレクトリは次のとおりです:
Essbaseサーバーの場合:
EPM_ORACLE_HOME
/products/Essbase/EssbaseServer
Essbaseクライアントの場合:
EPM_ORACLE_HOME
/products/Essbase/EssbaseClient
ESSBASEPATHの下に作成されるディレクトリのリストについては、Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Guideを参照してください。
ARBORPATH:
Essbaseのアプリケーション・ファイル(作成時の状態)やサンプル・アプリケーションおよびデータベース(Essbaseに付属)が保管される、appディレクトリの場所。
binディレクトリの場所。ここには、Essbaseの構成設定ファイル(essbase.cfg)およびセキュリティ・ファイル(essbase.secおよびessbase_timestamp.bak)(作成時の状態)が保管されます。
デフォルト・インストールでは、ARBORPATHは次のとおりです:
EPM_ORACLE_INSTANCE
/EssbaseServer/essbaseserver1
EPM_ORACLE_INSTANCE/common - 共通の内部およびサードパーティ・コンポーネントが保管されるディレクトリ。
EPM_ORACLE_INSTANCE/diagnostics/logs - ログ・ファイルが保管されるディレクトリ。
MIDDLEWARE_HOME、EPM_ORACLE_HOMEおよびESSBASE_ORACLE_INSTANCEの詳細は、Oracle Enterprise Performance Management System Installation and Configuration Guideを参照してください。
表134は、Essbaseサーバー・ファイルのタイプを示しています:
表 134. Essbaseファイル・タイプ
場所 | ||
---|---|---|
ARBORPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ARBORPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ARBORPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin | ||
ESSBASEPATH /bin |
表135は、Essbaseでアプリケーション、データベースおよびそれに関連するアーティファクトを保管するために使用するファイル・タイプを示しています。
表136は、ESSBASEPATH/apiサブディレクトリに保管されるEssbaseファイルのタイプを示しています:
Essbaseアプリケーション、データベースおよびデータベース・アーティファクトの説明については、アプリケーションおよびデータベースの理解およびデータベース・アーティファクトの理解を参照してください。
定期的なEssbaseバックアップ(本番環境サーバーのメンテナンスに統合される必要があります)は、データベースのメンテナンスにとって重要です。バックアップの頻度は、データベースおよびサーバー環境の非持久性や、迅速なデータベース復元(サーバーの中断が発生した場合)の必要性によって決定される必要があります。
ブロック・ストレージ・データベースをバックアップおよび復元するには、次のいずれかの方法を使用できます:
自動化されたデータベース・バックアップおよび復元と、トランザクションのロギングおよび再生
バックアップおよび復元は、手動によるデータベースのバックアップおよび復元と等価な機能を提供します。バックアップされたデータベースが復元されるとき、バックアップ手順の後に発生したトランザクションはリカバリされません。ただし、トランザクションのロギングおよび再生を使用すると、バックアップの後のトランザクションが取得されるため、それらのトランザクションを再生できます。そのため、バックアップされたデータベースを、中断が発生した前の最も最近の状態にリカバリできます。
データベース・バックアップおよび復元と、トランザクションのロギングおよび再生機能を使用すると、手動による様々な手順が不要になるため、管理者はデータベースをより効率的にバックアップおよびリカバリできるようになります。これらの機能をバックアップおよびリカバリ戦略に組み込むことをお薦めします。
手動によるバックアップおよび復元
手動による手順を使用したバックアップおよび復元戦略を設計済で、トランザクションのロギングおよび再生の機能を必要としないEssbaseの顧客は、引き続き手動の戦略を使用できます。
集約ストレージ・アプリケーションをバックアップおよび復元するには、手動による手順を使用する必要があります。
『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』を参照してください。
プラットフォームのファイル・システムを使用して、アプリケーションおよびデータベースのコピー、移動、名前変更または削除はできません。アプリケーションまたはデータベースがファイル・システムを使用して変更されると、Essbaseセキュリティ・ファイルではその変更を認識できません。この状況によって、ハード・ドライブ上に実際に存在するアプリケーションまたはデータベースと、Essbase上で存在するアプリケーションまたはデータベースの間に不一致が生まれます。
essn.ind、essn.pag、dbname.ind、dbname.esm、dbname.tctのファイルを移動、コピー、変更または削除しないでください。これらの操作を行うと、データが破損する場合があります。 |
次のアプリケーションおよびデータベース・ファイルは、ファイル・システムを使用して正常に管理できます:
アウトライン・ファイル(.otl)をコピーまたは移動するには、Administration Servicesを使用する必要があります。『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「アウトラインのコピー」を参照してください。
アプリケーションおよびデータベースの管理にファイル・システムを使用するのは、アプリケーションまたはデータベースのディレクトリ全体をコピーして別の場所に保管する、バックアップ中の期間のみにしてください。『Oracle Hyperion Enterprise Performance Management Systemバックアップおよびリカバリ・ガイド』を参照してください。
ロードされている各アプリケーションは、オペレーティング・システムのオープンなタスクまたはプロセスです。Windowsプラットフォームでは、アプリケーションはコマンドライン・ウィンドウに表示されます。UNIXプラットフォームでは、アプリケーション・サーバーはESSBASEの子プロセスになります。アプリケーションが開始されると、ESSBASEによってesssvrプロセスが開始されます。アプリケーションの開始を参照してください。
Windowsプラットフォームでは、アプリケーションが開始されると、タスクバーに新しいアイコンが表示されます。サーバー・ウィンドウを表示するには、そのアイコンをダブルクリックします。
Essbaseサーバーでは、アプリケーションレベルのアクティビティがアプリケーション・ログに記録されます。Essbaseログの使用を参照してください。
この項では、アプリケーションとデータベースの管理について説明します。
管理サービス・コンソールを開始すると、ナビゲーション・パネルにエンタープライズ・ビュー・ツリーが表示されます。エンタープライズ・ビューは、Essbase環境のグラフィカルなツリー・ビューです。ここには、選択した管理サーバーとEssbaseサーバーが表示されます。Essbase環境の実際のビューが、他の管理者のビューとは異なる可能性があります。
アプリケーションとデータベースおよびそれに関連付けられたアーティファクトが、「Essbaseサーバー」ノードの下のノードとして表示されます。アーティファクトは、コンテナ・ノードにグループ化されます。たとえば、個々のアプリケーションは「アプリケーション」ノードに含まれ、データベースは「データベース」コンテナ・ノードに含まれています。Essbaseサーバーにサンプル・アプリケーションおよびデータベースがインストールされている場合は、組織のアプリケーションおよびデータベースとともにエンタープライズ・ビューに表示されます。
Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「エンタープライズ・ビューについて」を参照してください。
アプリケーションは、適切なアクセス権がある任意のEssbaseサーバーにコピーできます。アプリケーション全体を別のEssbaseサーバーにコピー(移行)するか、または同じEssbaseサーバー上のアプリケーションをコピーできます。たとえば、アプリケーション全体を開発サーバーから本番環境サーバーに移行することが必要な場合があります。あるいは、テストまたはバックアップの目的で、同じサーバー上のアプリケーションをコピーすることが必要になる場合もあります。
Essbaseでは、同じEssbaseサーバーまたは別のEssbaseサーバーのどちらにコピーするかに応じて、アプリケーションを異なる方法でコピーします。アプリケーションを移行する場合は、計算スクリプト、レポート・スクリプト、ルール・ファイル、カスタム定義のマクロおよび関数、代替変数、フィルタなどの、移行するアーティファクトを選択できます。また、ユーザーおよびグループ・セキュリティの移行方法を指定できます。
Administration Servicesには、アプリケーションの移行に役立つ移行ウィザードが用意されています。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「移行ウィザード」を参照してください。
アプリケーションの名前を変更すると、そのアプリケーションとそれに関連付けられたディレクトリ(ARBORPATH/app/appname)の名前が変更されます。そのアプリケーションと同じ名前を持つアプリケーション内のすべてのアーティファクト(たとえば、データベースや計算スクリプト)は、名前が変更されません。アプリケーションの名前を変更する前に、アプリケーションとデータベースの命名規則を参照してください。
アプリケーションを削除すると、そのアプリケーション内のすべてのアーティファクトも削除されます。ARBORPATH/app/appnameディレクトリと、そのディレクトリ内のすべてのファイルが削除されます。
アプリケーション内のデータベースは、適切なアクセス権がある任意のEssbaseサーバーおよびアプリケーションにコピーできます。データベース全体を別のEssbaseサーバーにコピー(移行)するか、または同じEssbaseサーバー上のデータベースをコピーできます。たとえば、データベース全体を開発サーバーから本番環境サーバーに移行することが必要な場合があります。あるいは、テストまたはバックアップの目的で、同じサーバー上のデータベースをコピーすることが必要になる場合もあります。Essbaseは、同じEssbaseサーバーまたは別のEssbaseサーバーのどちらにコピーするかに応じて、データベースを異なる方法でコピーします。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「データベースのコピー」を参照してください。
Administration Servicesには、アプリケーションおよびデータベースの移行に役立つ移行ウィザードが用意されています。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「移行ウィザード」を参照してください。
データベースをコピーすると、データ・ファイル(.pagおよび.ind)を除く、そのデータベースに関連付けられたすべてのファイルが宛先アプリケーションにコピーされます。コピーする前に、データベースおよび関連するファイルの完全なコピーを保管するための十分なディスク・スペースがあることを確認してください。
データベースをコピーするには、次のツールを使用します:
注: | Essbaseでは、非UnicodeデータベースをUnicodeアプリケーションにコピーできます。ただし、Unicodeデータベースの非Unicodeアプリケーションへのコピーは許可されていません。 |
集約ストレージ・アプリケーションをコピーする前に、すべての増分データ・スライスをメイン・データベース・スライスにマージする必要があります。マージされていない増分データ・スライスのデータはコピーされません。増分データ・スライスのマージを参照してください。
データベースの名前を変更すると、そのデータベースとそれに関連付けられたディレクトリ(ARBORPATH/app/appname/dbname)およびアウトライン・ファイル(.otl)の名前が変更されます。そのデータベースと同じ名前を持つデータベース内の他のすべてのアーティファクト(たとえば、計算スクリプト)は、名前が変更されません。
この項では、アウトライン、計算スクリプト、レポート・スクリプト、ルール・ファイル、データ・ソースなどのアーティファクトのコピー、名前変更および削除について説明します。データベース・アーティファクトの理解を参照してください。
アウトラインを除く任意のデータベース・アーティファクトを、別のアプリケーション、データベース、サーバーまたはクライアントの場所にコピーできます。アウトラインをコピーする手順については、アウトラインの作成および編集を参照してください。
Essbaseでは、データベース・アーティファクトのチェックアウト機能を使用して、アーティファクトが一度に1人のユーザーによってのみ変更されることを保証します。この項では、アウトラインを除くアーティファクトのロックおよびロック解除を行う方法について説明します。アウトラインのロックおよびロック解除を参照してください。
アーティファクトのロックは、データ・ブロックのロックとは異なります。Essbaseカーネルでは、データ・ブロックのロックは処理されますが、アーティファクトのロックは処理されません。データ・ロックを参照してください。 |
デフォルトでは、データベース・アーティファクトを開くと常に、Essbaseからそのアーティファクトをロックするよう求められます。このデフォルトの動作を、一部のアーティファクトに対して変更できます。『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「Oracle Essbase Administration Services Online Helpのデフォルトのオプションの設定」を参照してください。
アーティファクトがロックされていると、他のユーザーによるそのアーティファクトの上書き、名前変更または削除はEssbaseによって許可されません。ロックされたアーティファクトを開いて編集することは可能ですが、既存のアーティファクトを上書きすることはできません。ロックされたアーティファクトに加えた変更を保存するには、変更されたアーティファクトを別の場所に保存します。ロックされたアーティファクトの実行およびコピーは可能です。
Administration Servicesを使用すると、プラットフォームには関係なく、適切なアクセス権がある任意のEssbaseサーバーにアプリケーションを移行できます。たとえば、アプリケーションを開発サーバーから本番環境サーバーに移行することが必要な場合があります。アプリケーションを移行する場合は、計算スクリプト、レポート・スクリプト、ルール・ファイル、カスタム定義のマクロおよび関数、代替変数、フィルタなどの、移行するアーティファクトを選択できます。また、ユーザーおよびグループ・セキュリティの移行方法を指定できます。
Essbaseは、WindowsやUNIXを含む、複数のプラットフォーム上で動作します。サポートされているプラットフォームのリストについては、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management System動作保証マトリックス(http://www.oracle.com/technology/software/products/ias/files/fusion_certification.html)を参照してください。
アプリケーションを作成した後、そのアプリケーションを別のオペレーティング・システムを実行しているサーバーに移植することが必要になる場合があります。この項では、アプリケーションを別のEssbaseコンピュータに移植する方法について説明します。
サーバー間でのEssbaseアプリケーションの移植には、次の手順が必要になります:
別のオペレーティング・システムを使用するサーバーにEssbaseアプリケーションを移植している場合は、新しいオペレーティング・システムと互換性のあるEssbaseファイルを特定する必要があります。
次のタイプのファイルは、オペレーティング・システム間で互換性があります:
次のタイプのファイルは、オペレーティング・システム間で互換性がありません。したがって、新しいサーバー上で再定義または再ロードする必要があります:
リンク・レポート・オブジェクト機能を使用している場合は、新しいサーバー上のファイルまたはセル・ノートをすべて再リンクする必要があります。LROの使用方法の詳細は、Essbaseデータへのオブジェクトのリンク。を参照してください。 |
ファイルをUNIXシステムに転送する場合は、ファイル名の大文字と小文字の区別に注意してください。UNIXは大文字と小文字が区別されるオペレーティング・システムであるため、ファイルは、ファイル名の大文字と小文字が一致している場合にのみ認識されます。たとえば、特定のMaxLおよびESSCMD操作ではファイル名を指定する必要があり、ファイル名の大文字と小文字を正しく入力する必要があります。
Essbaseのシステム・ファイルは、UNIXシステム上で次の命名ルールを使用します:
UNIXシステムでは、Essbaseファイルの大文字と小文字が正しく設定されます。最初の文字が大文字であり、残りの文字は小文字です。表137は、各種のファイル・タイプに対する名前の例を示しています:
表138は、UNIX上システムで有効なファイル名と無効なファイル名のいくつかの例を示しています:
2つのサーバーが接続されている場合は、新しいサーバー上にアプリケーションおよびデータベース・ディレクトリを作成し、FTP (File Transfer Protocol)またはAdministration Servicesのどちらかを使用して互換性のあるアプリケーション・ファイルを転送できます。これらのサーバーが接続されていない場合は、データベースを再ロードする前に、新しいサーバー上でサーバー情報を再定義する必要があります。
FTPを使用すると、オペレーティング・システム間で直接ファイルを転送できます。オペレーティング・システム間で互換性のあるファイルのみを転送する必要があり、またバイナリ・モードでファイルを転送する必要があります。
UNIXサーバー上でファイルの大文字と小文字が間違っていると、Administration Servicesはそれらのファイルを認識できますが、開くことはできません。FTPを使用してファイルを転送した後、サーバー上でそれらのファイルの名前を変更して、ファイルの大文字と小文字が正しく設定されるようにします。または、ファイルの転送時に、FTPを使用してファイルの名前を変更できます。例:
ftp>put oldfile Newfile
移植先のサーバーが元のサーバーに接続されていない場合は、新しいサーバー上でサーバー情報を再定義する必要があります。
サーバー情報を再定義するには:
ユーザーを作成して各ユーザーの権限を指定するには、新しいサーバー上でAdministration Servicesを使用します。
移植対象のアプリケーションおよびデータベースを作成するには、新しいサーバー上でAdministration Servicesを使用します。
アプリケーションとデータベースの作成。を参照してください。
移植対象のデータベースのアウトライン・ファイル(.otl)を、元のサーバーから新しいサーバー上の同じディレクトリの場所にコピーします。これらのファイルのコピー中にアプリケーションが実行されていないことを確認してください。
アウトラインの作成および編集を参照してください。
互換性のあるファイルを、元のサーバーから新しいサーバーにコピーします。
互換性のあるファイルの特定を参照してください。
データベースの再ロードを参照してください。
サーバー間でアプリケーションまたはデータベースをコピーする際、.db、.pag、.esm、.indなどのデータベース・ファイルは含まれず、オペレーティング・システム間で互換性がありません。サーバー間でアプリケーションやデータベースをコピーする場合、または別のオペレーティング・システム上のサーバーにアプリケーションを移植する場合は、データ・ファイルおよびルール・ファイル(該当する場合)のデータを再ロードすることによってデータベースを設定しなおす必要があります。再ロードの1つの方法として、データをテキスト・ファイルにエクスポートし、そのテキスト・ファイルを新しいサーバーに転送した後、そのテキスト・ファイルを使用してデータをロードする方法があります。ロードが完了したら、新しいデータベースを計算します。