ルール・ファイルの使用

この項の内容:

データ・ロード・ルール・ファイルの作成プロセス

次元構築ルール・ファイルの作成プロセス

データ・ロード・ルール・ファイルと次元構築ルール・ファイルの結合

ルール・ファイルの作成

ファイル区切り記号の設定

新しい次元の名前付け

構築方法の選択

メンバーや次元のプロパティの設定および変更

フィールド・タイプ情報の設定

次元構築操作の設定についての説明

データ・ロード・フィールド・プロパティの定義

レコード、フィールドおよびデータの操作の実行

検証、保存および印刷

関連項目:

データ・ロード・ルール・ファイルの作成プロセス

データ・ロードのルール・ファイルを作成するには:

  1. 次元構築とデータ・ロードに同じルール・ファイルを使用するかどうかを決定します。

    データ・ロード・ルール・ファイルと次元構築ルール・ファイルの結合を参照してください。

  2. ルール・ファイルを作成します。

    ルール・ファイルの作成を参照してください。

  3. データ・ソースに対するファイル区切り記号を設定します。

    ファイル区切り記号の設定を参照してください。

  4. ルール・ファイルの各フィールドをデータ・ソースにマッピングし、フィールドのプロパティを定義します。

    データ・ロード・フィールド・プロパティの定義を参照してください。

  5. 必要に応じてレコード、フィールドおよびデータ操作を設定し、ロード時にデータ・ソースのデータを変更します。

    ルール・ファイルを使用したレコード、フィールドおよびデータへの操作の実行。を参照してください。

  6. ルール・ファイルを検証および保存します。

    次元構築操作の設定についての説明を参照してください。

次元構築ルール・ファイルの作成プロセス

次元構築のルール・ファイルを作成するには:

  1. 次元構築とデータ・ロードに同じルール・ファイルを使用するかどうかを決定します。

    データ・ロード・ルール・ファイルと次元構築ルール・ファイルの結合を参照してください。

  2. ルール・ファイルを作成します。

    ルール・ファイルの作成を参照してください。

  3. データ・ソースに対するファイル区切り記号を設定します。

    ファイル区切り記号の設定を参照してください。

  4. 次元を作成する場合は、次元に名前を付けます。

    新しい次元の名前付けを参照してください。

  5. 構築方法を選択します。

    構築方法の選択を参照してください。

  6. 必要に応じて、構築するメンバーや次元のプロパティを変更または設定します。

    メンバーや次元のプロパティの設定および変更を参照してください。

  7. 必要に応じてレコードやフィールドの操作を設定し、ロード時にデータ・ソースのメンバーを変更します。

    ルール・ファイルを使用したレコード、フィールドおよびデータへの操作の実行。を参照してください。

  8. フィールド・タイプの情報(フィールド・タイプ、フィールド番号、次元など)を設定します。

    フィールド・タイプ情報の設定を参照してください。

  9. ルール・ファイルを検証および保存します。

    次元構築操作の設定についての説明を参照してください。

データ・ロード・ルール・ファイルと次元構築ルール・ファイルの結合

ルール・ファイルの構築前に、データ・ロードのみ、次元構築のみ、またはデータ・ロードと次元構築の両方にルール・ファイルを使用するかどうかを決定する必要があります。ルール・ファイルを作成した後、2つのルール・ファイルに分割できません。同様に、2つのルール・ファイルを1つのファイルにマージすることもできません。

データ・ソースのロードおよび新しい次元の構築を同時に行う場合は、データ・ロードと次元構築の両方に対して同じルール・ファイルを使用します。

次のいずれかの場合には、データ・ロードと次元構築のそれぞれに対して個別のルール・ファイルを使用します:

  • 最初からアウトラインを作成する場合

  • データ・ロード時と次元構築時で異なるフィールド操作を実行する場合

  • データ・ロードまたは次元構築のルール・ファイルを、個別に再利用する場合

  • 次元のみでデータ値を含まないデータ・ソースを使用する場合

ルール・ファイルの作成

Essbaseでは、ルール・ファイルに基づいて、データ・ロード時または次元構築時にデータ・ソースおよびアウトラインに対して加える変更が認識されます。

注:

ルール・ファイル内のレコード・サイズは、64 KBに制限されています。

  ルール・ファイルを作成するには:

  1. Essbaseサーバー上でルール・ファイルを作成する場合、サーバーに接続します。

    クライアント上でルール・ファイルを作成する場合、サーバーに接続する必要はありません。

  2. データ準備エディタを開きます。

    Oracle Essbase Administration Services Online Helpの、ルール・ファイルの作成、またはルール・ファイルを開くことに関する項を参照してください。

    新規ルール・ファイルまたは既存のルール・ファイルを開いた状態で、データ準備エディタを起動できます。データ準備エディタが起動したら、エディタを正しいモードに切り替えます。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの「データ準備エディタについて」を参照してください。

  3. データ・ソースを開きます。

    データ準備エディタでは、テキスト・ファイル、スプレッドシート・ファイル、SQLデータ・ソースなどのデータ・ソースを開くことができます。データ準備エディタにデータ・ソースが表示されるので、変更の必要な点を確認できます。

    • テキスト・ファイルおよびスプレッドシート・ファイルを開く方法については、Oracle Essbase Administration Services Online Helpの、データ・ファイルを開くことに関する項を参照してください。

    • SQLデータ・ソースを開く方法については、Oracle Essbase Administration Services Online Helpの、SQLデータベースを開くことに関する項を参照してください。

      SQLデータ・ソースを開くには、SQLインタフェースを使用します。サポートされている環境、インストールおよびサポートされているデータ・ソースへの接続に関する情報は、Oracle Essbase SQL Interface Guideを参照してください。詳細は、Essbase管理者に問い合せてください。

      データ・ソース名(DSN)の代替変数を定義できます。SQLデータ・ソースを開き、DSNとして使用する値の代替変数を選択できます。たとえば、Payroll_detailという名前の代替変数を作成してから、データ・ソース名の代替変数としてPayroll_detailを指定するルール・ファイルを作成できます。データ・ロードまたは次元構築の実行前に、Payroll_detailの値として、使用するデータ・ソースの名前(たとえばOracleまたはIBM DB2データベース)を設定する必要があります。データ・ロードまたは次元構築を実行すると、Essbaseサーバーによって検出された代替変数の値が使用されます。代替変数の使用を参照してください。

      注:

      SQLデータ・ソースを開いたとき、ルール・フィールドには、デフォルトでSQLデータ・ソース列の名前が入ります。この名前がEssbaseの次元名と同じでない場合は、フィールドを次元にマッピングします。フィールド名の変更を参照してください。

ファイル区切り記号の設定

ファイル区切り記号は、データ・ソース内のフィールドを区切る文字(複数可)です。デフォルトでは、ルール・ファイルのフィールドはタブで区切られます。ファイル区切り記号としては、カンマ、タブ、スペース、固定幅の列、カスタム値などを設定できます。使用可能なカスタム値は、標準ASCII文字セットの番号0から127までの文字です。通常、ファイル区切り記号の設定は、データ・ソースを開いた直後に行います。

注:

SQLデータの場合、ファイル区切り記号を設定する必要はありません。

  ファイル区切り記号の設定方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「ファイル区切り記号の設定」を参照してください。

新しい次元の名前付け

ルール・ファイルに次元を作成しない場合は、この項はスキップします。

次元を作成する場合、ルール・ファイル内で次元に名前を付ける必要があります。次元、メンバーおよび別名の命名規則を参照してください。

属性次元を作成する場合、基本次元は、アウトラインかルール・ファイルですでに定義されている疎次元である必要があります。属性の操作。を参照してください。

  新しい次元に名前を付ける方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の、ルール・ファイルを使用した次元の命名に関する項を参照してください。

構築方法の選択

次元構築を実行しない場合、この項はスキップします。

新しい次元を構築したり既存の次元にメンバーを追加したりする場合は、作成または変更する次元ごとに、構築方法を指定する必要があります。各構築方法については、構築方法の理解を参照してください。

  構築方法を選択する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の、構築方法の指定に関する項を参照してください。

メンバーや次元のプロパティの設定および変更

次元構築を実行しない場合、この項はスキップします。

次元構築を実行する場合、アウトライン内のメンバーや次元のプロパティを設定または変更できます。選択した次元の全メンバーに影響を及ぼす変更、選択した次元のみに影響を及ぼす変更、ルール・ファイル内の全次元に影響を及ぼす変更があります。

データ準備エディタで、メンバーや次元のプロパティを設定または変更できます。また、データ・ソースでメンバー・プロパティを変更することもできます。

データ準備エディタを使用した次元プロパティとメンバー・プロパティの設定

次元構築を実行しない場合、この項はスキップします。

  次元プロパティを設定する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「次元プロパティの設定」を参照してください。

  メンバー・プロパティを設定する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「メンバー・プロパティの設定」を参照してください。

データ・ソースを使用したメンバー・プロパティの操作

次元構築時に次の処理を実行することにより、新規および既存のメンバーのプロパティを変更できます:

  • データ・ソース内のフィールドにメンバー・プロパティを含める

  • データ・ソース・フィールドを空にしてプロパティをデフォルト値にリセットするか、式またはUDAを削除する

管理サービス・コンソールの次の次元構築オプションで、データ・ソース・プロパティ・フィールドの値を関連付けられたメンバーに適用するかどうかを制御します:

  • プロパティの変更可能

  • 式の変更可能

  • UDAの変更可能

データ・ソース内で、プロパティによって変更されるメンバーが含まれるフィールドの直後のフィールドにプロパティを挿入します。たとえば、Margin%メンバーが親にロール・アップされず、共有されないように指定するには、次のように設定します:

  1. ~プロパティとNプロパティをMargin%フィールドの後に配置します(~プロパティは、メンバーがその親にロール・アップされないことを示し、Nプロパティは、メンバーが共有されないことを示します)。例:

                Margin%  Margin%  ~ N Sales
             
  2. プロパティ・フィールドのフィールド・タイプをPropertyと設定します。

    フィールド・タイプ情報の設定を参照してください。

式、UDAまたは属性を削除したり、プロパティをデフォルト値にリセットしたりするときは、次の追加手順を実行します:

  • 管理サービス・コンソールで「フィールド・プロパティ」ダイアログ・ボックスを開き、「次元構築プロパティ」タブの「プロパティ」フィールドで「フィールドが空の場合に削除」オプションを選択します(「次元構築」ダイアログ・ボックスで適切な次元プロパティが選択されていない場合、このオプションは無視されます)。

  • データ・ソース内のフィールドはNULLまたは空のままにしておきます。

表40に、ブロック・ストレージのアウトライン・メンバーにプロパティを適用するためにデータ・ソース内で使用するすべてのメンバー・コードを一覧します(集約ストレージのアウトライン・メンバーに適用できるプロパティのリストについては、集約ストレージ次元構築のルール・ファイルに関する相違点を参照)。

表 40. メンバー・プロパティ・コード

コード

説明

%

集計の現在合計値のパーセンテージとして表す

*

集計の現在合計値で乗算

+

集計の現在合計値に加算

-

集計の現在合計値から減算

/

集計の現在合計値で除算

~

集計から除外

^

すべての次元のすべての集計から除外

A

平均タイム・バランス・アイテムとして処理(会計次元にのみ適用)

B

タイム・バランスのゼロまたは#MISSINGのデータ値を除外(会計次元にのみ適用)

E

支出アイテムとして処理(会計次元にのみ適用)

F

タイム・バランス期首アイテムとして処理(会計次元にのみ適用)

L

タイム・バランス期末アイテムとして処理(会計次元にのみ適用)

M

タイム・バランスから#MISSINGのデータ値を除外(会計次元にのみ適用)

N

データ共有不可

O

ラベルのみのタグ(データ保管なし)

S

メンバーを保管済メンバー(非動的計算メンバーで、ラベルのみメンバーではない)として設定

T

2パス計算を要求(会計次元にのみ適用)

V

動的計算および保管として作成

X

動的計算として作成

Z

タイム・バランスからゼロのデータ値を除外(会計次元にのみ適用)

フィールド・タイプ情報の設定

次元構築を実行しない場合、この項はスキップします。

次元構築では、データ・ソース内の各フィールドがアウトライン・メンバーを説明する列の一部になります。フィールドには、次の情報を含めることができます:

  • メンバー名

  • メンバー・プロパティ

  • 属性の関連付け

Essbaseでこの情報を処理するには、フィールド・タイプの設定時に次の情報を指定する必要があります:

  • フィールド・タイプ

    世代フィールド、別名フィールドなど、その列に適切なフィールドのタイプ。フィールド・タイプはデータ・ソースと構築方法に依存します(構築方法の理解を参照)。

  • 次元

    列のメンバーが属する次元。

  • 世代番号またはレベル番号

    その列のメンバーの世代番号またはレベル番号。

  フィールド・タイプ情報の設定方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「フィールド・タイプの設定」を参照してください。

フィールド・タイプと有効な構築方法

表41に、フィールド・タイプと有効な構築方法を一覧します。

表 41. フィールド・タイプと有効な構築方法

フィールド・タイプ[1]

フィールドのコンテンツ

有効な構築方法

別名

別名

注:

「メンバー更新次元構築」が「未指定の削除」に設定されていて、新規メンバーのデータ・ソースに削除されたメンバーの別名の値が含まれる場合、別名の値は新規メンバーに割り当てられません。

世代、レベルおよび親子参照

フィールド・タイプを割り当てるためのルールを参照してください。

プロパティ

メンバー・プロパティ。

表40を参照してください。

 

数式

 

通貨名

(ブロック・ストレージ・アウトラインのみ)通貨名

 

通貨カテゴリ

(ブロック・ストレージ・アウトラインのみ)通貨カテゴリ

 

UDA

UDA

 

属性の親

属性次元における、次のフィールドの属性メンバーに対する親メンバーの名前

 

特定属性次元の名前

指定した属性次元のメンバー。このメンバーは、選択された基本次元の指定の世代またはレベルに関連付けられます。

 

世代

指定した世代内のメンバーの名前

世代参照

重複する世代

共有メンバーを子とするメンバーの名前

 

重複する世代の別名

共有メンバーの別名

 

レベル

レベル内のメンバーの名前

レベル参照

共有するレベル

共有メンバーを子とするメンバーの名前

 

共有するレベルの別名

共有メンバーの別名

 

親の名前

親子参照

子の名前

 

1 フィールド・タイプの名前が重複で始まる場合(重複する世代、重複するレベルの別名など)、このフィールド・タイプは重複メンバーのアウトラインの作成および使用で説明する重複メンバー名とは関係がありません。

フィールド・タイプを割り当てるためのルール

表42に、構築方法に基づいて有効なフィールド・タイプを選択するルールを一覧します。

表 42. 構築方法に基づいてフィールド・タイプを割り当てるためのルール

構築方法

フィールド・タイプを割り当てるためのルール

世代

  • GEN番号が2から開始していない場合は、指定された世代の最初のメンバーが、アウトライン内に存在する必要があります。

  • GEN番号は連続した範囲になっている必要があります。たとえばGEN 3とGEN 5がある場合、GEN 4も定義する必要があります。

  • DUPGENフィールドをGENフィールドの直後に置きます。

  • DUPGENALIASフィールドをDUPGENフィールドの直後に置きます。

  • GENフィールドを、次元内で連続してグループ化します。例:

    GEN2,PRODUCT   GEN3,PRODUCT   GEN4,PRODUCT

  • 関連付けられている基本フィールドの後ろに属性の関連付けフィールドを配置し、関連付けられた基本次元メンバーの世代番号を指定します。例:

    GEN2,PRODUCT GEN3,PRODUCT OUNCES3,PRODUCT

    世代番号は、フィールドが値を提供するアウトライン内のメンバーの世代に対応している必要があります。たとえば、GEN3,PRODUCT内の3は、フィールド内の値が製品次元の第3世代のメンバーであることを示します。ALIAS2,POPULATION内の2は、フィールド内の値が人口次元の第2世代のメンバーであることを示します。

注:

世代構築メソッドを使用して重複メンバー次元を作成する場合、世代の最大数は20です。

レベル

  • DUPLEVELフィールドをLEVELフィールドの直後に置きます。

  • DUPLEVELALIASフィールドをDUPLEVELフィールドの直後に置きます。

  • 各レコードにレベル0メンバーが含まれている必要があります。親の異なる新しいレコード上でレベル0メンバーが繰り返される場合、ユーザーが「移動可能」メンバー・プロパティを選択しないかぎり、Essbaseによってこのレコードは却下されます。Oracle Essbase Administration Services Online Helpの、メンバー・プロパティの設定および変更に関する項を参照してください。

  • レベル・フィールドを、次元内で連続してグループ化します。

  • それぞれのロールアップに対応したフィールドを逐次的な順序で配置します。

  • 単一レコードを使用して、プライマリやセカンダリのロールアップを表現します。

  • 関連付けられている基本フィールドの後ろに属性の関連付けフィールドを配置し、関連付けられた基本次元メンバーのレベル番号を指定します。例:

    LEVEL3,PRODUCT OUNCES3,PRODUCT LEVEL2,PRODUCT

  • レベル番号は、フィールドが値を提供するアウトライン内のメンバーのレベルに対応している必要があります。たとえば、LEVEL3,PRODUCTの3は、フィールド内の値が製品次元のレベル3のメンバーであることを示します。ALIAS2,POPULATION内の2は、フィールド内の値が人口次元のレベル2のメンバーであることを示します。

親子

フィールド・タイプが「親」または「子」の場合は、「番号」テキスト・ボックスに0 (ゼロ)を入力します。

属性次元名

世代またはレベル番号は、アウトライン内の関連基本メンバーの世代またはレベルに対応している必要があります。たとえば、OUNCES3,PRODUCT内の3は、フィールド内の値がOunces属性次元のメンバーであり、同じソース・データ・レコード内の製品次元の第3世代メンバーに関連付けられていることを示します。

必要に応じて、フィールドを適切な位置に移動します。フィールドの移動を参照してください。

  フィールドを移動する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「フィールドの移動」を参照してください。

次元構築操作の設定についての説明

次元構築を実行しない場合、この項はスキップします。

ルール・ファイル内に、データ・ソースの読取り後に実行する操作を定義します:

  • Essbaseでデータ・ソース内のすべてのメンバーを処理および追加した後、メンバーをソートするかどうか

  • メンバーを既存のアウトラインに追加するか、未指定のメンバーをアウトラインから削除するか

    未指定のメンバーは、構築方法が世代参照、レベル参照および親子参照の場合にのみ削除できます。

注:

メンバーを削除すると式のないレベル0動的計算メンバーになる場合は、アウトラインは無効です。

データ・ロード・フィールド・プロパティの定義

ルール・ファイルの各フィールドを、対応するアウトライン・メンバー、またはデータ・フィールドか無視するフィールドにマッピングする必要があります。その他のフィールド特性も適用できます。

メンバー・アウトラインが重複している場合、Essbaseでのフィールドのマッピングの方法(レベル参照、世代参照または次元参照)を指定する必要があります。

  • レベル参照と世代参照: データ・ソースでは重複メンバーを一意に識別するための複数のフィールドが重複メンバー次元に含まれます。

    • 次元内のフィールドがデータ・ソース内においてボトムアップ順で編成されている場合は、レベル参照方法を使用します。

    • 次元内のフィールドがデータ・ソース内においてトップダウン順で編成されている場合は、世代参照方法を使用します。例:

                        gen2,Market, gen3,Market, Product, Year, Measures, Scenario, *
                        data
                        *
      State,"New York","100-10",Jan,Sales,Actual,42
      City,"New York","100-20",Jan,Sales Actual,82
      State,Texas,"100-10",Jan,Sales,Actual,37
                     
  • 次元参照: アウトライン内の複数の次元に重複したメンバー名が含まれる場合、たとえばOtherなどのメンバー名が複数の次元で意味を持つ場合は、次元参照方法を使用できます。次元参照方法を使用するようにフィールドを設定すると、そのフィールド内のメンバーがどの次元に属しているかがわかります。次元参照方法が指定されているフィールドでは、フィールド内のメンバーがそのフィールドに指定された次元に属していることがEssbaseにより確認されます。

  データ・ロードの世代、レベルまたは次元を指定する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「フィールド名のマッピング」を参照してください。

レコード、フィールドおよびデータの操作の実行

ルール・ファイルを使用すると、データ・ソースに変更を加えることなく、レコード、フィールドおよびデータ値の操作を実行してからデータベースにロードできます。ルール・ファイルを使用したレコード、フィールドおよびデータへの操作の実行。を参照してください。

検証、保存および印刷

ルール・ファイルを検証して、ルール・ファイル内のメンバーおよび次元がアウトラインにマッピングされていることを確認します。検証では、データ・ソースが適切にロードされるかどうかは確認できません。

  ルール・ファイルを検証する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の、ルール・ファイルの検証に関する項を参照してください。

ルール・ファイルが有効な場合、データ・ロードや次元構築を実行できます。データ・ロードまたは次元構築の実行およびデバッグ。を参照してください。

ルール・ファイルが無効である場合については、ルール・ファイルのタイプごとに適切なトピックを参照してください:

  ルール・ファイルを保存する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の、ルール・ファイルの保存に関する項を参照してください。

データ・ロード・ルール・ファイルが有効であるための要件

データ・ロード・ルール・ファイルを検証する場合、次の質問すべてに対する回答が「はい」である必要があります。

  • ルール・ファイルが正しいアウトラインに関連付けられていますか?

    Oracle Essbase Administration Services Online Helpの、ルール・ファイルの検証に関する項を参照してください。

  • データ・ソース内の各レコードには、各次元に対するメンバーが1つのみ存在していますか?

    データ・ソース内のアイテムを参照してください。

  • すべてのメンバー名および次元名のスペルは正しいですか?

  • メンバーに数字またはファイル区切り記号が含まれている場合、これらのメンバーはすべて引用符で囲まれていますか?

    有効なメンバー・フィールドを参照してください。

  • データ・ソース内に余分な区切り記号はありませんか?

    余分な区切り記号(ルール・ファイルを使用する場合)を参照してください。

  • 各データ・フィールドのマッピング先メンバーは、ルール・ファイル内で正しいスペルで記述されていますか?

    フィールド名の変更を参照してください。

  • ファイル区切り記号は正しく配置されていますか?

    有効な区切り記号を参照してください。

  • フィールド名の中のメンバーは、有効なメンバーですか?

    フィールドのマッピングを参照してください。

  • 次元名は、フィールド名とヘッダーに使用されたりせずに、単一のフィールドのみで使用されていますか?

    単一のデータ値は、1セットのメンバーに対してのみマッピングできます。

  • 1つのフィールドのみが、データ・フィールドとして定義されていますか?

    データ・フィールドとしての列の定義を参照してください。

  • 関連付けられたアウトライン内で、UDAが符号の反転のために使用されていますか?

    フィールド符号の反転を参照してください。

次元構築ルール・ファイルが有効であるための要件

次元構築ルール・ファイルを検証する場合は、次の質問すべてに対する回答が「はい」である必要があります。

ルール・ファイルのコピー

権限に従って、ルール・ファイルを任意のEssbaseサーバー上のアプリケーションやデータベースにコピーできます。アプリケーションの移行の一環として、ルール・ファイルを複数のサーバーにコピーすることもできます。

  ルール・ファイルをコピーするには、次のツールを使用します:

ツール

トピック

場所

Administration Services

ルール・ファイルのコピー

Oracle Essbase Administration Services Online Help

MaxL

alter object

『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』

ESSCMD

COPYOBJECT

『Oracle Essbaseテクニカル・リファレンス』

ルール・ファイルの印刷

データ・ロード・ルール・ファイルまたは次元構築ルール・ファイルのすべてのコンテンツとプロパティを印刷できます。印刷するプロパティと設定を指定することもできます。

  ルール・ファイルを印刷する方法については、『Oracle Essbase Administration Servicesオンライン・ヘルプ』の「ルール・ファイルの印刷」を参照してください。