この章では、ローカライズされたアセットおよび多言語アセット・セットでの作業方法を示します。
この章は、次の項で構成されています。
多くの場合、組織では、様々な地域に対応する1つ以上のローカライズされたWebサイトを管理しています。このようなサイトでは、対応する地域の1つ以上のローカル言語でコンテンツをホストします。その場合、1つのコンテンツを翻訳して複数の言語、つまりロケールを作成できます。
サイトで2つ以上のロケールが設定されている場合は、そのロケールによって有効になる言語にアセットを翻訳できます。あるアセットの1つ目の翻訳を作成すると、そのアセットおよび翻訳は多言語セットとなり、ソース・アセットは自動的にそのセットのマスター・アセットに指定されます。セットのマスターとして指定されたアセットは、セット内の別のアセットをマスターに指定しないかぎり、マスターのままになります。
その後の翻訳は、マスター・アセットまたは既存の翻訳のいずれかから作成できます。マスター・アセットとその翻訳は、多言語セットのメンバーであることを示すため、互いにリンクされます。各メンバーには、同じコンテンツが別々の言語で含まれます。セット内に翻訳が1つ以上存在する場合は、マスター・アセットを削除できません。マスター・アセットを削除するには、リンクされている翻訳をすべて削除する必要があります。
1つのアセットの翻訳は、使用可能な言語ごとに1つのみです。たとえば、あるアセットにフランス語(カナダ)の翻訳がある場合、同じ多言語セット内でフランス語(カナダ)の翻訳をもう1つ作成することはできません。
アセットの翻訳を作成するには、次の手順を実行する必要があります。
翻訳のターゲット言語を選択します。WebCenter Sitesで次の処理が行われます。
ソース・アセットのコピーを作成します。
選択に従ってコピーのターゲット言語を設定します。
コピーをマスター・アセットにリンクして、コピーをマスターの翻訳としてマークします。これがこのアセットの1つ目の翻訳である場合は、多言語セットが作成され、ソース・アセットはマスターに指定されます。
ソース・コンテンツを翻訳して、翻訳済のコンテンツを翻訳アセットに格納します。
(オプション)ソース・アセットに関連付けられているアセットを翻訳して、翻訳済バージョンをソース・アセットの翻訳に関連付けます。アセットの翻訳を作成するときの、アセットの関係の処理方法については、次の表を参照してください。
注意: この章の手順を実行する前に、次の点に注意してください。
不明な点がある場合は、WebCenter Sites管理者に問い合せてください。 |
関係のタイプ | 動作 |
---|---|
アセットのアソシエーション |
アソシエーションを含むアセットの翻訳を作成すると、ソース・アセットに関連付けられているすべてのアセットが、翻訳とも自動的に関連付けられます。その後、関連付けられているアセットを翻訳し、翻訳済バージョンを翻訳済の親アセットに関連付けることができます。 |
静的リスト推奨 |
新しいロケールで静的リスト推奨を作成すると、新しい推奨アセットでは、ソース・アセットのメンバー・アセットが保持されます。その後、メンバー・アセットを翻訳し、翻訳済バージョンを新しい推奨アセットに配置して、古いコレクションから引き継いだメンバー・アセットを置き換えることができます。 |
アセット・タイプの属性 |
アセット・タイプの属性を使用したアソシエーションが含まれているアセットを翻訳すると、ソース・アセットに関連付けられているすべてのアセットが、翻訳とも自動的に関連付けられます。その後、関連付けられているアセットを翻訳し、翻訳済バージョンを翻訳済の親アセットに関連付けることができます。 |
埋込みリンク |
埋込みリンクには影響はありません。埋込みリンクを含むアセットが翻訳された場合は、リンクされたコンテンツの対応する翻訳(存在する場合)をポイントするように、リンクを手動で更新する必要があります。 |
詳細は、第8.1項「アセットのアソシエーションでの作業」を参照してください。
注意: ローカライズされたアセットを別のサイトと共有する場合は、このアセットに割り当てられているロケールをターゲット・サイトで有効にする必要があります。ロケールについて不明な点がある場合は、WebCenter Sites管理者に問い合せてください。 |
アセットの翻訳を作成する前に、アセットにロケール指定を割り当てる必要があります。(通常、ロケールの指定はアセットを作成するときに割り当てます。)
ロケール指定のないアセットの翻訳を作成する場合は、次の手順を実行してから、第11.3項「アセットの翻訳の作成」の手順5に進んでください。
必要に応じて、ロケール指定がすでに割り当てられているアセットの指定も変更できます。たとえば、管理者がアセットのロケールをさらに分割することにした場合(フランス語をカナダのフランス語とベルギーのフランス語に分割する場合など)は、新しいロケール指定を使用するようにアセットを更新できます。
注意: 割当てが可能なロケールは、WebCenter Sites管理者がサイト上で有効にしているもののみです。 |
アセットのロケール指定を設定または変更するには
WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。
ロケール指定を設定または変更するアセットを見つけて開きます。次のいずれかを実行します。
目的のアセットを検索して開きます。
「検索」フィールドで、アセットを特定する検索条件を指定して、虫めがねボタンをクリックします。
検索結果のリストで、目的のアセットの名前をクリックします。
以前にこのアセットにブックマークを付けた場合は、「ブックマーク」ノードからアセットを開きます。
「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。(「ワーク」ツリーが閉じられている場合は、「ワーク」バーをクリックして開きます。)
ブックマークを付けたアセットのリストで、目的のアセットの名前をダブルクリックします。
アセットの検索の詳細は、第6.1項「アセットの検索の概要」を参照してください。
アセットの「調査」ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。
アセットのロケール指定を設定または変更します。
アセットがWebモードで表示されている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・モードに切り替えます。
アセットのツールバーで、「編集」アイコンをクリックします。
フォーム・セクション・セレクタで「メタデータ」をクリックして、フォームの「メタデータ」セクションに切り替えます。
「ロケール」ドロップダウン・メニューで、必要なロケールを選択します。
アセットのツールバーで、「保存」アイコンをクリックします。
選択したロケールにアセットが割当てられます。
アセットを調査します。次のいずれかを実行します。
アセットのツールバーで、「調査」アイコンをクリックします。
メニュー・バーで、「編集」→「調査」を選択します。
タブに、アセットの「調査」ビューが、フォーム・モードで表示されます。アセットを調査する場合、そのコンテンツを変更することはできません。
(オプション)次の手順でアセットの翻訳を作成する場合は、第11.3項「アセットの翻訳の作成」の手順5に進みます。
注意:
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アセットの翻訳を作成するには
WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。
翻訳を確認するアセットを見つけて開きます。次のいずれかを実行します。
目的のアセットを検索して開きます。
「検索」フィールドで、アセットを特定する検索条件を指定して、虫めがねボタンをクリックします。
検索結果のリストで、目的のアセットの名前をクリックします。
以前にこのアセットにブックマークを付けている場合は、「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードから開きます。
「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。(「ワーク」ツリーが閉じられている場合は、「ワーク」バーをクリックして開きます。)
ブックマークを付けたアセットのリストで、目的のアセットの名前をダブルクリックします。
アセットの検索の詳細は、第6.1項「アセットの検索の概要」を参照してください。
アセットの調査ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。
アセットがWebモードで表示されている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・モードに切り替えます。
フォーム・セクション・セレクタで「メタデータ」をクリックして、フォームの「メタデータ」セクションに切り替えます。
翻訳のターゲット言語を設定します。「翻訳」フィールド(図11-1を参照)で、必要なロケールの「アクション」列にある「翻訳」リンクを選択します。
注意: 「翻訳」フィールドが表示されない場合は、ここで終了してください。アセットを翻訳する権限がないか、サイトで設定されているロケールが2つ未満です。ロケールまたは権限について不明な点がある場合は、WebCenter Sites管理者に問い合せてください。 |
新しいタブが開き、翻訳済アセットの「作成」ビューが表示されます。翻訳済アセットの名前は、(新規ロケール)アセット名_ランダムに生成された番号の翻訳としてタブに表示されます。
管理者が、すべての新規アセットが作成後にワークフローに配置されるようにアセット・タイプを構成している場合は、「割当て先の選択」ダイアログ・ボックスが表示されます(図11-2を参照)。
必要なロールごとに1人以上のユーザーを選択し、「割当て先の設定」をクリックします。これらのユーザーはだれでも、ワークフロー・プロセスの次の手順を完了できます。詳細は、第16章「ワークフロー」を参照してください。
翻訳の「作成」ビューで、次の手順を実行します。
「名前」フィールドで、アセットのシステム生成名を、新しいアセットをソース・アセットの翻訳として一意に識別する名前に置き換えます。
アセットに名前を付ける際は、次の規則に注意してください。
名前には、1から64文字の英数字を使用する必要があります。
次の文字は使用できません。一重引用符(')、二重引用符(")、セミコロン(;)、コロン(:)、疑問符(?)、パーセント記号(%)、小なり記号(<)、大なり記号(>)。
名前には空白を含めることができますが、空白で始まる名前は指定できません。
次の手順でアセットを翻訳します。
作業内容を保存しながら進んでください。「保存」アイコンをクリックして、アセット処理の進行状況を保存します。「保存」アイコンをクリックすると、WebCenter Sitesでは、データベースに対して変更がコミットされ、アセットは作業を続行できるように「編集」ビューで開いたままになります。
不明なフィールドやフォーム・セクションがある場合は、開発者またはWebCenter Sites管理者に相談してください。
フィールドごとに、コピーしたコンテンツを適切な翻訳に置き換えます。フォーム内のフィールドへの入力の詳細は、第3.1.2項「フォーム・モードでの新規アセットの作成」の手順bを参照してください。
フォーム・セクション・セレクタで次のセクションを選択して、必要に応じて各フィールドに値を入力します。手順を繰り返して、すべての必須セクション(アスタリスクが付けられたセクション)に値を移入します。
次のいずれかを実行してアセットを保存します。
アセットのツールバーで、「保存」アイコンをクリックします。
メニュー・バーで、「コンテンツ」→「保存」を選択します。
次の場合を除き、WebCenter Sitesでアセットがデータベースに保存されます。
1つ以上のセクションの1つ以上の必須フィールドが未入力
1つ以上のセクションに対する入力値または選択値が無効
いずれかの条件が満たされている場合、WebCenter Sitesでは、問題のフィールドを示すエラー・メッセージが表示されます。エラーを修正してアセットを保存します。
アセットを調査します。次のいずれかを実行します。
アセットのツールバーで、「調査」アイコンをクリックします。
メニュー・バーで、「編集」→「調査」を選択します。
タブにアセットの調査ビューがフォーム・モードで表示されます。アセットを調査する場合、そのコンテンツを変更することはできません。
(オプション)アセットがワークフローに事前に割り当てられていないときに、ワークフロー機能を使用する場合は、第16.4項「ワークフロー機能の使用方法」の説明に従って、アセットをワークフロー・プロセスに割り当てることができます。
(オプション)アセットをパブリッシュした場合の外観を確認したい場合は、プレビューできます。次の手順を実行します。
アセットのツールバーで、「プレビュー」アイコンをクリックします。
アセットにテンプレートが割り当てられていない場合は、「レイアウトの選択」ポップアップ・ウィンドウが開きます。目的のレイアウトを選択して、「適用」をクリックします。
アセットのプレビューがタブに表示されます。アセットのプレビュー方法の詳細は、第7章「アセットのプレビュー」を参照してください。
アセットのプレビューが完了したら、アセットのツールバーで「戻る」アイコンをクリックします。
翻訳アセットに関連付けられているアセットを確認して、関連付けられたアセットのうち、ターゲット言語に翻訳する必要のあるものを特定します。
フォームの「コンテンツ」セクションで、関連付けられたアセットが表示されているフィールドに移動します。
翻訳済アセットに関連付けられているアセットを確認して、翻訳が必要なものを特定します。
アセットの翻訳を作成すると、ソース・アセットに関連付けられているアセットが、翻訳アセットと自動的に関連付けられます。
関連付けられたアセットの性質によっては、翻訳して、翻訳済バージョンを、前述の手順で作成した翻訳アセットに関連付ける必要があります。たとえば、製品のイメージにはローカライズ・バージョンは必要ないものの、製品のデータ・シートは翻訳が必要な場合があります。
多言語アセットに関する、WebCenter Sitesでのアセット関係の処理方法については、第11.1項「概要」の表を参照してください。
(オプション)手順11bで、翻訳アセットに関連付けられている1つ以上のアセットを翻訳する必要があると判断した場合は、この手順を繰り返して翻訳が必要なアセットをそれぞれ翻訳してから、第8.1.2項「アセットの関連付け」の手順に従って、翻訳済バージョンを前述の手順で作成した翻訳アセットに関連付けます。
あるアセットに関して、特定の言語の翻訳が存在するかどうかを確認するには、アセットを開いて、フォームの「メタデータ」セクションの「翻訳」フィールドを調べます。特定の言語の必要な翻訳が存在する場合は、「翻訳」フィールドで名前をクリックして開きます。
アセットの特定の翻訳が存在するかどうかを確認するには
WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。
翻訳を確認するアセットを見つけて開きます。次のいずれかを実行します。
目的のアセットを検索して開きます。
「検索」フィールドで、アセットを特定する検索条件を指定して、虫めがねボタンをクリックします。
検索結果のリストで、目的のアセットの名前をクリックします。
以前にこのアセットにブックマークを付けている場合は、「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードから開きます。
「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。(「ワーク」ツリーが閉じられている場合は、「ワーク」バーをクリックして開きます。)
ブックマークを付けたアセットのリストで、目的のアセットの名前をダブルクリックします。
アセットの検索の詳細は、第6.1項「アセットの検索の概要」を参照してください。
アセットの「調査」ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。
アセットがWebモードで表示されている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・モードに切り替えます。
フォーム・セクション・セレクタで「メタデータ」をクリックして、フォームの「メタデータ」セクションに切り替えます。
「翻訳」フィールドの内容を確認します。特定の言語の翻訳が存在する場合は、翻訳アセットの名前がその言語の横に表示されます(図11-3を参照)。
注意: 「翻訳」フィールドの必要な言語の横に翻訳アセットの名前が表示されない場合、そのアセットは、該当する言語にまだ翻訳されていません。このアセットは、第11.3項「アセットの翻訳の作成」の手順に従って翻訳できます。 |
(オプション)アセットの特定の翻訳を開いて確認する場合は、「翻訳」フィールドで、必要な翻訳アセットの名前をクリックします。
あるアセットの1つ目の翻訳を作成すると、ソース・アセットが、アセット自体とその翻訳から成る多言語アセット・セットのマスター・アセットになります。ソース・アセットの翻訳がさらに作成されると、多言語セットは拡大します。
セット内の別のメンバーをマスターに指定する必要がある場合(たとえば、多言語セットを別の言語のサイトにコピーする場合など)は、任意のメンバーの「調査」ビューから処理できます。
次の手順は、セットの現在のマスター・アセットの「調査」ビューから新しいマスター・アセットを設定する方法を示しています。
多言語セットのマスター・アセットを変更するには
注意: 次のことに注意してください。
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WebCenter Sitesにログインして、作業するサイトを選択し、WebCenter SitesのContributorインタフェースのアイコンを選択します。
翻訳を確認するアセットを見つけて開きます。次のいずれかを実行します。
目的のアセットを検索して開きます。
「検索」フィールドで、アセットを特定する検索条件を指定して、虫めがねボタンをクリックします。
検索結果のリストで、目的のアセットの名前をクリックします。
以前にこのアセットにブックマークを付けている場合は、「ワーク」ツリーの「ブックマーク」ノードから開きます。
「ワーク」ツリーで、「ブックマーク」ノードを開きます。(「ワーク」ツリーが閉じられている場合は、「ワーク」バーをクリックして開きます。)
ブックマークを付けたアセットのリストで、目的のアセットの名前をダブルクリックします。
アセットの検索の詳細は、第6.1項「アセットの検索の概要」を参照してください。
アセットの「調査」ビュー(フォーム・モードまたはWebモード)を表示するタブが開きます。
アセットがWebモードで表示されている場合は、アセットのツールバーの「モード」スイッチをクリックしてフォーム・モードに切り替えます。
フォーム・セクション・セレクタで「メタデータ」をクリックして、フォームの「メタデータ」セクションに切り替えます。
「翻訳」フィールドで、必要な翻訳アセットの「アクション」列にある「マスターの作成」リンクを選択します。
タブに、新しいマスター・アセットの「調査」ビューが、フォーム・モードで表示されます。