Oracle® Solaris Cluster データサービス (Oracle Database 用)

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 9 月
 
 

HA for Oracle Database を登録および構成する方法 (clsetup)

この手順では、HA for Oracle Database の clsetup 構成ウィザードを使用します。


注 -  clsetup ユーティリティーは ZFS と HA for Oracle Database の構成をサポートしていません。

始める前に

次の前提条件を満たしていることを確認します。

  • クラスタのボリュームマネージャーが、Oracle Database を実行する可能性があるすべての Oracle Solaris Cluster ノードからアクセスできる共有ストレージのボリュームを提供するように構成されている。

  • Oracle Database がそのデータベースに使用するストレージボリュームに raw デバイスとファイルシステムが作成されている。

  • Oracle Database ソフトウェアが、Oracle Database を実行する可能性のあるすべてのノードからアクセスできるようにインストールされている。

  • UNIX オペレーティングシステムのカーネル変数が Oracle Database 用に構成されている。

  • Oracle Database ソフトウェアが、Oracle Database を実行する可能性のあるすべてのノードに対して構成されている。

  • データサービスパッケージがインストールされている。

    次の情報を用意してください。

  • データサービスをマスターするクラスタノードの名前。

  • 構成する予定があるリソースの Oracle Database アプリケーションバイナリへのパス。

  • データベースのタイプ。

  1. クラスタノードでスーパーユーザーになります。
  2. clsetup ユーティリティーを起動します。
    # clsetup

    clsetup のメインメニューが表示されます。

  3. データサービスのオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。

    「データサービス」メニューが表示されます。

  4. HA for Oracle Database の構成のオプションに対応する番号を入力し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーは、このタスクを実行するための前提条件のリストを表示します。

  5. 前提条件が満たされていることを確認し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、クラスタノードのリストが表示されます。

  6. Oracle Database を実行する必要があるノードを選択します。
    • 任意の順序で一覧表示されたすべてのノードのデフォルトの選択を受け入れるには、Return キーを押します。
    • 一覧表示されたノードのサブセットを選択するには、ノードに対応する番号のコンマまたはスペースで区切られたリストを入力します。次に、Return キーを押します。

      クラスタノードが、Oracle Database リソースを配置するリソースグループのノードリストに表示される順序で一覧表示されていることを確認します。

    • すべてのクラスタノードを特定の順序で選択するには、ノードに対応する番号のコンマ区切りまたはスペース区切りの順序付きリストを入力して、Return キーを押します。

      クラスタノードが、Oracle Database リソースを配置するリソースグループのノードリストに表示される順序で一覧表示されていることを確認します。

  7. クラスタノードの選択を確定するには、d と入力して、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、構成する Oracle Database コンポーネントのタイプが表示されます。

  8. 構成する Oracle Database コンポーネントの番号を入力して、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、Oracle Database ホームディレクトリが一覧表示されます。

  9. Oracle Database ソフトウェアのインストール用の Oracle Database ホームディレクトリを指定します。
    • ディレクトリが一覧表示されたら、次のようにディレクトリを選択します。
      1. 選択するディレクトリに対応する番号を入力します。

        clsetup ユーティリティーによって、クラスタ上に構成されている Oracle Database システム識別子の一覧が表示されます。また、ユーティリティーにより、Oracle Database のインストールのシステム識別子を指定するように求められます。

    • ディレクトリが一覧表示されない場合は、ディレクトリを明示的に指定します。
      1. e と入力して、Return キーを押します。

        clsetup ユーティリティーにより、Oracle Database ホームディレクトリを指定するように求められます。

      2. Oracle Database ホームディレクトリのフルパスを入力して、Return キーを押します。

        clsetup ユーティリティーによって、クラスタ上に構成されている Oracle Database システム識別子の一覧が表示されます。また、ユーティリティーにより、Oracle Database のインストールのシステム識別子を指定するように求められます。

  10. 構成する Oracle データベースの Oracle Database SID を指定します。
    • SID が一覧表示されたら、次のように SID を選択します。
      1. 選択する SID に対応する番号を入力します。

        clsetup ユーティリティーにより、ユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーが表示されます。

    • SID が一覧に表示されていない場合は、その SID を明示的に指定します。
      1. e と入力して、Return キーを押します。

        clsetup ユーティリティーにより、SID を入力するよう求められます。

      2. SID を入力して、Return キーを押します。

        clsetup ユーティリティーにより、ユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーが表示されます。

    clsetup ユーティリティーにより、ユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーが表示されます。

  11. Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーに別の名前が必要な場合は、それぞれの値を次のように変更します。
    1. 変更する名前に対応する番号を入力して、Return キーを押します。

      clsetup ユーティリティーは、新しい名前を指定できる画面を表示します。

    2. 「新しい値」プロンプトで、新しい名前を入力し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、ユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーのリストに戻ります。

  12. Oracle Solaris Cluster リソースのプロパティーの選択を確定するには、d と入力して、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、既存のストレージリソースのリストが表示されます。ストレージリソースが使用できない場合、clsetup ユーティリティーにより、データが格納される共有ストレージの種類のリストが表示されます。

  13. データの格納に使用する共有ストレージの種類に対応する番号を入力し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、クラスタ内に構成されているファイルシステムのマウントポイントが表示されます。

  14. 次のように、ファイルシステムのマウントポイントを選択します。
    • 任意の順序で一覧表示されたすべてのファイルシステムのマウントポイントのデフォルトの選択を受け入れるには、a と入力します。次に、Return キーを押します。
    • 一覧表示されたファイルシステムのマウントポイントのサブセットを選択するには、ファイルシステムのマウントポイントに対応する番号の、コンマまたはスペースで区切られたリストを入力します。次に、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、クラスタ内に構成されている広域ディスクセットとデバイスグループが表示されます。

  15. 次のようにデバイスグループを選択します。
    • 任意の順序で一覧表示されたすべてのデバイスグループのデフォルトの選択を受け入れるは、a と入力し、Return キーを押します。
    • 一覧表示されたデバイスグループのサブセットを選択するには、デバイスグループに対応する番号の、コンマまたはスペースで区切られたリストを入力し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、高可用性ストレージリソースのリストに戻ります。

  16. データサービスに必要なストレージリソースに対応する番号の、コンマまたはスペースで区切られたリストを入力し、Return キーを押します。
  17. Oracle Solaris Cluster ストレージリソースの選択を確定するには、d と入力して、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、クラスタ内のすべての既存の論理ホスト名リソースが表示されます。使用可能な論理ホスト名リソースがない場合は、clsetup ユーティリティーから、リソースを高可用性にする論理ホスト名を入力するよう求められます。

  18. 論理ホスト名を指定し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーにより、使用できる論理ホスト名リソースのリストに戻ります。

  19. データサービスに必要な論理ホスト名リソースに対応する番号の、コンマまたはスペースで区切られたリストを入力して、Return キーを押します。
  20. Oracle Solaris Cluster 論理ホスト名リソースの選択を確定するには、d と入力して、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーは、このユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster オブジェクトの名前を表示します。

  21. Oracle Solaris Cluster オブジェクトに別の名前が必要な場合は、それぞれの値を次のように変更します。
    • 変更する名前に対応する番号を入力して、Return キーを押します。

      clsetup ユーティリティーは、新しい名前を指定できる画面を表示します。

    • 「新しい値」プロンプトで、新しい名前を入力し、Return キーを押します。

      clsetup ユーティリティーは、このユーティリティーが作成する Oracle Solaris Cluster オブジェクトの名前のリストに戻ります。

  22. Oracle Solaris Cluster オブジェクト名の選択を確定するには、d と入力して、Return キーを押します。
  23. 構成を作成するには、c と入力し、Return キーを押します。

    clsetup ユーティリティーは、構成を作成するためにこのユーティリティーがコマンドを実行していることを示す進行状況のメッセージを表示します。構成が完了した時点で、clsetup ユーティリティーは、構成を作成するためにユーティリティーが実行したコマンドを表示します。

  24. Return キーを押して続行します。
  25. (オプション) clsetup ユーティリティーが終了するまで繰り返し q と入力し、Return キーを押します。

    必要に応じて、ほかの必要なタスクを実行している間、clsetup ユーティリティーを動作させたままにし、そのあとでユーティリティーを再度使用できます。