Oracle® Solaris 11.2 でのネットワーク管理の計画

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更新: 2014 年 9 月
 
 

SMF によるネームサービスの構成

SMF リポジトリは Oracle Solaris 11 のすべてのネームサービス構成のプライマリリポジトリであるため、ネームサービスを構成するための構成ファイルを変更する以前の方法は機能しなくなりました。これらのいずれかのサービス (svc:/system/name-service/switchsvc:/network/dns/client、または svc:/system/name-service/cache など) に変更を加えた場合、変更を有効にするにはサービスを有効にしてリフレッシュする必要があります。


注 -  ネットワーク構成が存在しない場合、ネームサービスは nis files ではなく files only 動作にデフォルト設定されます。また、svc:/system/name-service/cache SMF サービスを常時有効にする必要があることにも注意してください。

    次の構成タスクについて説明します。

  • DNS を構成する。

  • 複数の DNS オプションを設定する。

  • 複数の NIS サーバーを設定する。

使用例 2-5  SMF を使用した DNS の構成

次の例は、SMF コマンドを使用してドメイン名サービス (DNS) を構成する方法を示しています。システム上の DNS 構成により、ホスト名から IP アドレスを参照したり、IP アドレスからホスト名を参照したりすることが可能になります。この例に示すように、DNS プロパティーをコマンド行から設定したり、同じプロパティーを対話的に設定したりすることができます。例については、Oracle Solaris 11.2 でのネットワークコンポーネントの構成と管理 のDNS クライアントの構成を参照してください。各種プロパティーを設定したあと、変更内容が有効になるようにするために SMF サービスを有効にしてリフレッシュする必要があります。

# svccfg -s dns/client setprop config/nameserver=net_address: 192.168.1.1
# svccfg -s dns/client setprop config/domain = astring: "myhost.org"
# svccfg -s name-service/switch setprop config/host = astring: "files dns"
# svcadm refresh name-service/switch
# svcadm refresh dns/client
使用例 2-6  SMF を使用した複数の DNS オプションの構成

実行することが必要な場合があるネットワーク構成タスクの 1 つは、システムの DNS オプションの設定です。次の例は、複数の /etc/resolv.conf オプションを同時に設定する方法を示しています。

# svccg
svc:> select /network/dns/client
svc:/network/dns/client> setprop config/options = "ndots:2 retrans:3 retry:1"
svc:/network/dns/client> listprop config/options
config/options astring     ndots:2 retrans:3 retry:1

# svcadm refresh dns/client
# grep options /etc/resolv.conf
options ndots:2 retrans:3 retry:1
使用例 2-7  SMF を使用した複数の NIS サーバーの構成

次の例は、複数の NIS サーバーを同時に設定する方法を示しています。

# svccfg -s nis/domain setprop config/ypservers = host: (1.2.3.4 5.6.7.8)(Note the space between 1.2.3.4 and 5.6.7.8)