次の構成タスクを実行します。
サービスドメインで、DLMP アグリゲーションを作成および構成します。
サービスドメインで、Oracle VM Server for SPARC 仮想スイッチを構成します。
サービスドメインで、ゲストドメインで使用する Oracle VM Server for SPARC 仮想ネットワークデバイスを構成します。
各ゲストドメインで、各 vnet の IP アドレスを構成します。
次の例では、制御ドメインおよびサービスドメインを持つ Oracle VM Server for SPARC (以前は Sun Logical Domains または LDoms と呼ばれていました) インフラストラクチャーがすでに構成されていて、クラウドノードとして使用される 2 つのゲストドメインが作成されていることが前提となっています。
Oracle VM Server for SPARC インフラストラクチャーを設定する手順については、http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/vm/overview/index.html にあるホワイトペーパーを参照してください。
次の例では、このシナリオの最初の構成タスクについて説明します。このタスクでは、Oracle VM Server for SPARC サービスドメイン上に DLMP アグリゲーションを作成します。この例では、net1 および net2 インタフェースのプローブを有効にして、DLMP アグリゲーションを (aggr0) 作成します。
servicedomain# dladm create-aggr -l net1 -l net2 -m dlmp -p probe-ip=+ aggr0
追加情報については、Example 2–8 を参照してください。
使用例 2-15 Oracle VM Server for SPARC 仮想スイッチの作成Oracle VM Server for SPARC の仮想ネットワークで使用される 1 つ目の基本コンポーネントは、仮想スイッチ (vsw) です。仮想スイッチは、I/O ドメインまたはサービスドメイン内で実行され、LDC (Logical Domain Channel) 上で Ethernet パケットを切り替え、さらに Oracle Solaris 11 の組み込み仮想スイッチを使用しているという点で Ethernet スイッチと似ています。
次の例は、構成の DLMP リンク部分で仮想スイッチを作成する方法を示しています。このタスクはサービスドメインで実行します。
servicedomain# ldm add-vsw net-dev=aggr0 primary-vsw0 primary
Oracle VM Server for SPARC 用の仮想スイッチの構成についての詳細は、Oracle VM Server for SPARC 3.1 管理ガイド の仮想スイッチを参照してください。
使用例 2-16 Oracle VM Server for SPARC ゲストドメイン用の仮想ネットワークデバイスの作成Oracle VM Server for SPARC の仮想ネットワークで使用される 2 つ目の基本コンポーネントは、仮想ネットワークデバイス (vnet) です。仮想ネットワークデバイスは、ゲストドメインに plumb されています。
次の例では、このシナリオの次の構成タスクを示します。このタスクでは、ゲストドメインごとに仮想ネットワークデバイスを作成します。このタスクもサービスドメインで実行します。
servicedomain# ldm add-vnet
ゲストドメインごとに、1 つの仮想ネットワークデバイスを作成します。作成するすべてのデバイスで、対応するゲストドメインに vnet インスタンスも作成されます。
続いて、次のようにして各ゲストドメインに各 vnet の IP アドレスを構成します。
guestdomain1# ipadm create-ip net0 guestdomain# ipadm create-addr -t -a 192.168.70.1 net0
guestdomain2# ipadm create-ip net0 guestdomain# ipadm create-addr -t -a 192.168.70.2 net0
仮想ネットワークデバイスの作成についての詳細は、Oracle VM Server for SPARC 3.1 管理ガイド の仮想ネットワークデバイスを参照してください。