Oracle® Solaris 11.2 での印刷の構成と管理

印刷ビューの終了

更新: 2014 年 7 月
 
 

lpadmin を使用してプリンタを設定する方法

  1. プリンタをシステムに接続したあと、プリンタの電源を入れます。

    ハードウェアのスイッチとケーブル接続の要件については、プリンタのインストールドキュメントを参照してください。

  2. 管理者になります。

    詳細は、Using Your Assigned Administrative Rights in Securing Users and Processes in Oracle Solaris 11.2 を参照してください。

  3. lp コマンドと –p オプションを使用して、CUPS にプリンタを追加します。

    ここには、CUPS の lpadmin コマンドのもっとも一般的に使用するオプションだけを掲載してあります。その他のオプションについては、lpadmin(8) のマニュアルページを参照してください。

    $ /usr/sbin/lpadmin -p printer-name -E -v device -
    
    P 
    
    full path to ppd file
    –p

    追加するプリンタ名を指定します。

    –E

    出力先を有効にして、ジョブを受け入れます。

    –v

    印刷待ち行列の device-uri 属性を設定します。

    –P

    プリンタで使用する PPD (Postscript Printer Description) ファイルを指定します。次は、PPD ファイルの標準の場所です。

    • /usr/share/cups/model/foomatic-db-ppds/manufacturer name

    • /usr/share/cups/model/SUNWhplip

    • /usr/share/ppd/SUNWhpijs/HP

    この手順の最後に示す例を参照してください。

  4. (オプション) lpadmin コマンドに –E オプションを指定しない場合は、プリンタが印刷リクエストを受け付けて、それらのリクエストを印刷できるようにします。
    $ cupsaccept printer-name
    $ cupsenable printer-name
  5. プリンタが正しく構成されていることを確認します。
    $ lpstat -l -p printer-name
使用例 2-1  PPD ファイルを使用するプリンタを追加する

この例は、IP アドレスが 10.1.1.1 である JetDirect ネットワークインタフェースを使用して HP LaserJet プリンタ LaserJet を追加する方法を示しています。

$ /usr/sbin/lpadmin -p LaserJet -E -v socket://10.1.1.1 \
-P /usr/share/ppd/SUNWhpijs/HP/hp-laserjet_p4515-ps.ppd.gz

プリンタが構成されると、PPD ファイルのコピーが /etc/cups/ppd ディレクトリに置かれ、その名前が queue-name.ppd に変更されます。PPD ファイルのこのコピーのパスを見つけるには、次のコマンドを入力します。

# lpstat -l -p queue-name
使用例 2-2  パラレルポートに接続されたプリンタを追加する

この例は、パラレルポートに接続された HP DeskJet プリンタ DeskJet を追加する方法を示しています。この例は、PPD ファイルが /usr/share/cups/model ディレクトリ内にあることを前提としています。

$ /usr/sbin/lpadmin -p DeskJet -E -v parallel:/dev/lp1 -m 

drv:///sample.drv/

deskjet.ppd
–m

プリンタの PPD ファイルを設定します

deskjet.ppd

CUPS に付属する HP DeskJet ドライバの PPD ファイル

使用例 2-3  シリアルポートに接続されたプリンタを追加する

この例は、シリアルポートに接続されたドットマトリックスプリンタを追加する方法を示しています。この例は、PPD ファイルが /usr/share/cups/ モデルディレクトリ内にあることを前提としています。

$/usr/sbin/lpadmin -p DotMatrix -E -m epson9.ppd \


-v serial:/dev/ttyS0?baud=9600+size=8+parity=none+flow=soft

シリアルポート、ボーレート、ビット数、およびフロー制御を指定します。フロー制御が必要ない場合は、+flow=soft 属性を削除します。